明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

もはやブルジョア御用達!? -最近の『天下一品』-

2023年03月29日 | 天下一品
以前、とある居酒屋のカウンター席で、店主夫妻と会話しながら飲んでいたときのこと。
途中、こってりラーメン『天下一品』の話題になり、私がファンであることを告げると、
ご夫妻も同意してくれた。くわしく聞いてみると、旦那さんよりむしろ奥様が好きなようで、
奥様「最近は行けてないけど、行ったときは2杯食べます」 私「へえ、そうなんですか……えっ!?
サラッとした口調での大胆発言ゆえ、「えっ!?」の声が、つい大きくなった。
私も、かつては天下一品高円寺店で、こってり&あっさりの双方を食べたことはあったが、


体格のいい(デブともいう)男性の私でも少々恥ずかしかったのに、華奢な女性が2杯頼むとは…。
この居酒屋は以前、拙ブログでも紹介した名店だが、奥様の名誉(笑)のために、屋号は明かさないでおこう。

テンイチ愛好家ではあるものの、近年の度重なる価格上昇には、ちょっと納得いかない私が、
「並ラーメンで790円は上げすぎですよね」とボヤくと、店主が「今は850円くらいになったんじゃない?」と返答。
すぐにネットで検索してみたところ、東京のお店はだいたい、890円になっていた。値上げ幅がキツイ…。
その会話は昨年のことで、今回ブログを書く前に再度調べてみたら、現在は940円らしい!
チェーン店でこの価格とは…もはや意識高いどころか、ブルジョア御用達のラーメンだ!!

最近の価格を知らなかった理由は、790円時代の2021年以降、テンイチで食べていないから。
最後の食事は、多摩地区で一番好きな府中中河原店。注文したのは「こってり並」+「コーン」+「スープ増し」で990円。


あまり見たことのない模様の丼なので、横アングルも撮っておいた。スープ増し専用丼だったりするのかな?


トッピングは100円~と安かったが、現在は110円~になり、他店ではあまり見かけない「きくらげ」もなくなった模様。


麺はもちろん、増したスープもコーンも残さずたいらげて以来、もう1年以上テンイチを食べていない。

食事はしていないが、実は昨年2月、1日5名限定の「超こってり」1200円狙いで、地元立川店を訪問していた。
だが、11時開店で11時5分に到着したら、その日の分はもう売り切れ。


あとで調べたら、立川店だけでなく他の店舗でも、開店前から並ばないと食べられないそうだ。
その後、超こってりは夏場にも限定販売していたが、相変わらずの1日5食限定、しかも具材はネギのみ、
そのくせ1300円と、2月よりさらに100円値上げしたのに不満を抱き、最初から行く気はなかった。

私が愛読しているラーメンブログによると、だいぶ前には中河原店でも「超こってり」を提供していた。
+100円でスープを増やし、それを煮詰めるそうで、+200円ならば、さらに濃厚になる。
当時は並が700円なので、900円も払えば具材付きの超こってりが食べられたのだ。
そのブログを見た数日後に、私も中河原店を初訪問したのだが、
「本部からの通達により、スープを煮詰める“超こってり”はできないんです」と、断られてしまった。
どこかのバカが他店で、「中河原店で出してるんだからお前もやれ」などと要求したのかな。それじゃあ本部も黙ってないよな。
結局、私にとって超こってりは、縁がないまま終わりそうだ。

最近、「唐揚げ」(こってりスープに漬け込む)と「餃子」(羽根付きに)はリニューアルしたようだが、あまり興味なし。
新商品のこってりスープをぶっかけた「こってり天津飯」も、

※天下一品ツイッターより拝借

すでに3年半前、高円寺店の「天津飯定食」で、似たようなことを試していたので、やはり食指が動かず。

※詳細はこちらの記事

そんな中、久々にそそられたのが、一部店舗で限定販売されている「こってり咖喱(カレー)定食」。

※さっきと同じ

ただ、唐揚げやらニラにんにくやら、余計なモノを乗せた挙句の1500円という価格に納得いかず、
食べに行くのは断念したが、「こってりスープ味のカレー」単体は各店舗で販売しているようなので、
先日、地元立川店で購入。1人前200グラムで価格は320円。


天下一品と調味料製造会社のアリアケジャパンとの共同開発だそうで、
原材料には「その他」「野菜」などと表記し、こってりスープの原材料はやはり、秘密のベールに包まれたまま。


温めてパックから出したカレーソースがこちら。具材は見当たらず、チャーシュー、味玉、メンマなどのトッピングを推奨。


なので、拙ブログではおなじみの『なにや』チャーシュー、桃屋の瓶詰メンマ、自家製目玉焼きなどを用意。


崩れた目玉焼きが、私が料理下手なことと、そんな画像を載せちゃうブログのダメさを証明している(泣)。
肝心の味だが、最初はカレーっぽいスパイス感が出て、あとからこってりスープらしさを感じる。
ただし、こってりの粉っぽさも再現してしまい、1+1=2ではなく、むしろ互いの魅力を消しているので、1以下かも。
世田谷区に、某プロレスラーが営む飲食店があり、10年ほど前、そこで「味噌カレーラーメン」を食べたとき、
「味噌とカレー、別々のスープで食べた方がいいのでは?」と感じたのを思い出した。
ただ、個人的には黄色いカレーが好きなので、ビジュアルは気に入った。


唐揚げと餃子の改良、さらに天津飯やカレーの開発もいいけれど、私がテンイチに望むのは、
HPでも「こってり一筋50年」掲げているメイン商品・こってりラーメンのブラッシュアップである。
スープは変えられないだろうが、麺や具材、さらに調味料などは、改良の余地があるのではないか。
麺は、店舗によっては細麺も選べるが太麺はない。茹で時間が長く客の回転は鈍るが、あの濃厚スープには太麺も合うはず。
チャーシューはいまどき珍しい、薄くパサパサで旨味少なく、メンマも極めて平凡、ネギは家系と比べたら異様に少ない。
ただ、悪さをする青鬼がいたから、赤鬼が人間たちに好かれたように、
こってりスープも、麺と具材がイマイチだからこそ、ウマく感じるのかもしれないな。
青鬼と赤鬼の比喩、最初はブッチャーとテリーにしたんだけど、わからない方が多そうなので修正した。
あと、改良の余地があるのは、接客や衛生ね。店の汚さがラーメンの味を引き立てる…なんてことは絶対ないし、
某店の夜番なんて、ダルそうな態度の店員ばかり。そんなにイヤなら、他の仕事を探せばいいのに。

文句ばかり連ねてしまったので、フォローではないけれど、以前食べた、水道橋店のおススメメニューを紹介。
こちらのお店は、このとき紹介したように、牛すじ煮込み、スタミナ丼、かつてはエビフライなど、独自メニューが豊富。
最近は「カニクリームコロッケ」が加わったので、こってりスープと共演させてみることに。
まずはこってりラーメンが到着。珍しいおろしニンニクもあったので、持ってきてもらう。


通常の辛子みそと辛子ニンニクと同様、おろしニンニクもやはり、こってりスープと好相性であった。
数分後、カニコロッケが2個、キャベツやソースと一緒に提供される。まず1個をふたつに割り、片方を食べてみた。


無難なテイストで、当時は420円だった。おそらく自家製ではないと思う。
残り1個半は、丼に浮かべる。こってりスープ&コロッケ、さらに麺&カニクリームの組み合わせも新鮮。


カニクリームコロッケinこってりスープ、だまされたと思って、一度試してほしい。
ただし、付属のウスターソースは、エビフライのタルタルと同様、こってりスープとは合わなかった。


煮込み、角煮、さらには座敷席もあり、飲むのに最適だった神田店(昨年11月に閉店)に代わる、
東京の【飲めるテンイチ】筆頭格として、水道橋店には頑張ってもらいたい。

飲食店はどこもツラいのは承知しているし、多少の価格改訂は仕方ないと理解している。
ただ、他の飲食チェーンと比較すると、テンイチは特に値上げが頻繁であり、以前との価格差も大きい。
ブルジョアという表現は大げさだが、ラーメン店にしては明らかに高めの価格帯になってしまったのに、
味やサービス面は過去のままでは、いくら唯一無二のこってりスープでも、遠慮せざるを得ない。
価格とのバランスを再考慮し、接客などにも尽力していただきたいものである…生意気なコト書いてゴメンなさい。

私らしくない終わり方だったので、唐突ではあるが、2023年のプロ野球シーズン開幕直前ゆえ、
セ・パ両リーグの順位予想を記載しておく。一応、スポーツライターなので。

<パリーグ>
1位 ホークス
2位 ライオンズ
3位 バファローズ
4位 マリーンズ
5位 イーグルス
6位 ファイターズ

<セリーグ>
1位 ベイスターズ
2位 スワローズ
3位 ジャイアンツ
4位 ドラゴンズ
5位 タイガース
6位 カープ


パリーグは、ホークスにも不安があり、全体の差は意外と少ないと思われ、この予想もまったく自信ナシ。
セリーグも難しいが、Bクラスはこの3チームではないか、と確信している。詳細はまた改めて。
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立川→弘前軒ウォーク

2023年03月22日 | ジョギング、ウォーキング
先月紹介した、味よし量よし愛想よしの人気ラーメン店『弘前軒』


場所は、京王線百草園駅から徒歩すぐなのだが、私は健康のため、自宅のある立川市から徒歩で向かった。
今回はその、弘前軒ウォークで撮影した画像をまとめてみた。
初回は、「往復徒歩はしんどいので、往路は高幡不動までモノレールを利用し、そこからひと駅分歩いた」との記載どおり、
高幡不動駅から少し南下し、川崎街道からはひたすら東へ進む。
下記はナビタイム地図のスクショ。緑色が歩行ルートで、着マークが弘前軒の場所だ。


普通の散歩ブログでは、綺麗な景色や鳥や花などの画像を載せるのだろうが、
いかんせん、私なそんな粋な人間ではないので、最初に撮った写真は「ちょっと気になる飲食店の看板」である。


タイ料理のお店なのに、屋号は純和風な『まい』。店舗の方も撮影してみたら、


こちらには漢字の『舞』看板。どっちが正式名だ? 隣の「やぎ 沖縄そば タコライス」のお店も面白そう。
撮影などせず、普通に歩けば、高幡不動から弘前軒まで15分くらいで着くはずだ。

帰路はお店を出て、踏切を渡って北上。自分でもどの道を歩いたか覚えてないので、ナビタイム地図はナシ。
たぶん、程久保川に浮かぶ鳥さんたち(名称わからず)を眺めながら、


落川橋? を渡りさらに北上し、テニスコートを通過。


そのまま直進するも金網に阻まれ(苦笑)、少々迂回するハメになり、ようやく浅川沿いの遊歩道に到着。


以前も語ったが、10年以上前は下記画像の飛び石を、スーパーマリオのようにぴょんぴょん飛んで渡ったものだが、


今はそんなに元気はないし、そもそも飛び石渡りは禁止されていそうなので、
大回りになるけれど、遊歩道をてくてく歩き、多摩都市モノレール真下の新井橋を目指す。
川向こうに見える、高校野球で有名な都立日野高校は、現在工事中の模様。


野球部には今年も、頑張ってもらいたいね。無論、私の母校との対戦時を除く。
新井橋で浅川を渡り、そこからさらに歩き、日野バイパスの下をくぐり、


今度は多摩川沿いの遊歩道に到着。この辺は、私のジョギングルートでもある。


中央自動車道もくぐると、市営立川球場の照明が見えてくる。奥に見えるビルは「立川タクロス」だ。


日野橋に到着し多摩川を通過。ここまで、大小合わせて3つの川を渡ったことになる。


日野市から見て左側には、仮の橋を建設中。完成後は、現在の橋をぶっ壊し作り直すらしい。


以前、台風で一部が凹んだときは応急処置をしたが、開設100周年を間近に控えており、リニューアルもやむなしか。
日野橋の過去リポートはこちら→ ※破損時  ※応急処置時

仮橋の向こう側、立日橋の上には、さっき新井橋の上にも通っていた、モノレールが走っている。
ちょうど日が暮れてきたので、【夕陽に照らされるモノレール】を撮影しようとしたが、
案の定、こんな画像しか撮れず。ま、私の力量じゃこんなモンだ(反省)。

※モノレール、ちゃんと見える?

日野橋を渡り切り、今度は根川沿いの遊歩道へ。根川緑道っていうのかな。
鳥類に興味のない私だが、幸せの青い鳥を発見したので、あわててシャッターを押す。


帰宅後、「青い鳥 お腹オレンジ」で検索し、「イソヒヨドリ」かと思い、SNSに投稿したところ、


すぐに「それはカワセミだ」との指摘が入った。皆さん、鳥に詳しいんだねえ(←自分が知らなすぎるだけ)。
なお、私が人生初めて見たはずのカワセミは、そんなに珍しい鳥でもないらしいね。
それでも、幸せを呼ぶ青い鳥のお陰で、そのうちいいコトあるかも…競輪で大穴当たるとか(笑)。

最後に、根川近くの工事現場(?)の白壁に記された、ロゴを撮影し第1回弘前軒ウォークは終了。


「立川くらいが、一番いい」とのことだが、住人の民度は、あまりよくないような…。

数日後、今度は往路が徒歩。同じく根川緑道から、多摩川沿いの遊歩道(前回ルートから見て向こう側)を目指す。
そういえば、今の時期の根川緑道は、桜が咲き誇る花見の穴場であるが、このときはまだ咲いておらず、


しかも、弘前軒まで何分で行けるか図るべく、ほとんど立ち止まらず歩き続けたため、
撮影したのは、立川球場近くの「根川貝殻坂橋」と呼ばれる、立川らしくない(?)景観スポットのみ。


とりあえずは、府中四谷橋に向かう。下記の緑ルートは車が多いので、私は黒線の多摩川沿いルートを利用。


立川駅から府中四谷橋まで、だいたい55分くらい。多摩川を渡れば、目標の弘前軒はもうすぐだ。


日野橋が立川と日野を結ぶように、府中四谷橋は府中市と日野市の間にかかっている。


下記ナビタイムの緑ルートは遠回りなので、ここからも黒線ルートで数分歩くと、


京王線踏切の向こうに、弘前軒の店舗が見えてきた。立川からは約65分で到着。


ビールとつけ麺をたいらげ、帰路は1回目と逆に、高幡不動駅まで歩こうと思ったのだが、
途中で百草園があり、前日調べたら「徒歩約10分」だったので、ちょっと寄ってみようと思ってしまった。
まず、ゆるやかな坂があり、下記看板の「あとひといき」を信用したところ、


その後は急坂が続き、ビールの酔いが回り悶絶。実際、右端の紺色服のお年寄りは、本当にツラそうだった。


到着後は入園せず、さっきの坂は下るのもイヤだったので、百草園の目の前に別ルートへの入口があったので、


ここから戻ることにした…までは、弘前軒を紹介したときに記した。
このルートは「七生丘陵(ななおきゅうりょう)散策路」と呼ぶらしく、


ちょっと進むと、いかにも山道風の景色になる。空気がウマく感じたよ。


さらに進み、百草園駅方面へ向かう道を選択し、下っていく。


百草園への昇降は、だいぶ前に紹介した、隣駅の高幡山(標高126m)よりも、よっぽどしんどかった。
この坂を下れば、間もなくゴール。


坂から眺める風景は、なかなか良かったが、遠くに見える立川アクロスが、どうにも無粋でウザい。


もはや、高幡不動駅までの十数分を歩く気力はなく、百草園駅から京王線・分倍河原ルートで立川に戻った。

弘前軒さんのお陰で、たくさん歩いて健康(?)になったし、タイ料理屋・舞など、新たな発見もあった。
私自身、ウォーキングは嫌いではないので、【飲食店ウォーク】シリーズ、今後も続くかも。
ただ、これからはもっと、花鳥風月にも気を配らないなあ。

さて、今日22日の朝には、WBC決勝戦が行われる。世界一を目指し頑張れニッポン!
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人生最初の回鍋肉を、最後の店舗で再び 『東秀』田無店

2023年03月16日 | 中華食堂
先日、日本の中華料理人の第一人者である、陳建一さんがお亡くなりになった。
「中華の鉄人」としてバラエティ番組で活躍したり、ご自身の名前を冠した麻婆豆腐店の監修など、
お父様の陳建民さんとともに、中華料理の魅力を広めた功績は多大である。ご冥福をお祈りしたい。

陳建民さんが日本に紹介したとされる料理が、麻婆豆腐、エビチリ、担々麺、回鍋肉である。
どれも大好きな料理だが、ひとつ選ぶとすれば、ご飯もお酒もススム回鍋肉だ。
今でこそ、「クックドゥ」のCMなどもあり、日本人にもなじみの深い回鍋肉だが、
恥ずかしながら、私は高校生になるまで知らなかった。我が家の食卓や学校給食では出てこなかったし、
近所の中華食堂にも、回鍋肉というメニューはなかったはず。 ※「豚肉とキャベツの味噌炒め」はあったかも
初めて知ったのが、放課後に仲間たちと寄った、中華食堂『東秀』である。
当時『日高屋』はまだなく、『餃子の王将』、『ぎょうざの満洲』、『福しん』なども行動範囲に店舗がなく、
金欠高校生でも気軽に通える安価な中華チェーンは、JR町田駅近くの東秀しかなかった。
正式名は『中華東秀』らしいが、我々はずっと「とうしゅう」と呼んでいたので、以下でもその名称で統一する。

ある日、私がいつものように餃子と麺類を食べていると、隣席の同級生に、初見の料理が運ばれてきた。
「なにそれ?」とたずねると、同級生は「ホイコール」と返答。「ひと口くれ」と告げると同時に、ハシで奪った料理は、
やや脂っこいけど、コクがあって甘じょっぱい未知の味。思わず「ウマい!」と叫び、さらにもうひと口奪う(笑)。
東秀ではホイコールと呼んでいたその商品こそ、私が人生で最初に食べた回鍋肉であった。

その後は、私も東秀でホイコールを食べるようになり、回鍋肉の漢字表記も覚え、別のお店でも頼むようになった。
たぶん、どのお店でも「ホイコーください」と注文していたはず。ちょっと恥ずかしいな。
拙ブログでも、惜しまれつつ閉店した飯田橋『えぞ松』などで、何度も紹介してきたように、
回鍋肉は、人生で何百回と食べてきたが、どこのお店でもハズレがなく、そこそこ美味しいのに驚かされる。
本場ではキャベツを使わず、もっと辛口らしいが、日本人の口に合うレシピを再構築した、陳さん父子は偉大である。
ここまで文章ばかりなので、画像を掲載。先日利用した、今回タイトルの田無店の入口と、壁の【東秀】ロゴだ。


そんな東秀だが、私自身は、2015年頃、地元立川店が閉店したことで足が遠のいた。
調べてみたところ、近隣の店舗も系列の『オリジン弁当』や『れんげ食堂』などに生まれ変わり、東秀は減少。
驚いたことに、現存する店舗は田無店のみと判明。
個人的には、最大文字↑にするほどの衝撃であり、タイトルの“最後の店舗”も、それを示している。
先日、友人に「田無で飲もう」と提案し、二次会代わりに東秀田無店に付き合ってもらった。

店舗は「田無アスタ専門店街」という施設内にあり、店頭には昔懐かしい料理サンプルを展示。


こちらは卓上メニュー。裏側もあるが、チャーハンや単品料理などが掲載されている面だけを撮影。


「ホイコール」単品は、現在540円(税別、以下同)。高校のときは定食で480円くらいだったかな。


上段には、昭和41(1966)年に千歳船橋で創業、チャーハンの具材が20%増えたことなどが記されている。


上記3枚は、いつものように縮小しているので、ちゃんと見たい人は、HPで確認してほしい。

他店で飲み食いしてきたので、おつまみはお目当てのホイコールと、「餃子」ひと皿程度でよかったのだが、
友人が気を遣い、私の好物「きくらげ玉子炒め」と、2個から頼める「鶏の唐揚げ」を6個で注文。
「そんなに喰えないよ…」と友人にボヤいているうちに、きくらげ玉子炒め510円がやってきた。


続いて鶏の唐揚げ6個720円。2個だと240円と、1個あたりは同額だが、キャベツとマヨが付かない。


さらに国産食材使用の餃子260円が焼き上がり、


最後に、元祖(注:私にとって)ホイコールが満を持して登場。ウマそうな色合いである。


きくらげ玉子炒めは、しょっぱすぎずほど良い味付け。玉子のふんわり感は、さすが中華屋さんである。
唐揚げは、結構大きめサイズ。しっかり味が付いていたが、油のイヤな匂いなどはなかった。
餃子は、国産食材に切り替えた効果なのかはわからんが、皮が薄くなり、以前より美味しくなっていた。
そしてホイコール。豚肉、キャベツ、ネギ、ピーマンに、赤と黄のパプリカを、濃厚で脂っこい甘味噌ダレでまとめてある。
たぶん、過去に何度かレシピを改善しているのだろうけど、やっぱり東秀のホイコールは美味しい。
量が多いと危惧していたが、結局4皿とも残さず食べ切ってしまった。東秀の料理、好きなのかも
私は「ウーロンハイ」、友人は「緑茶ハイ」、どちらも290円を4杯ずつ飲み、「ごちそうさま」。
会計時、ホールのおばちゃんと少しだけ話したが、彼女も「東秀どんどんがなくなっていくのは残念」と語っていた。
現在、東秀のロゴが入ったレシートを発行しているのは、ここ田無店だけであろう。


田無店で食べたホイコールには、先述した具材の他にも、謎の「なにか」が数切れ入っていた。
食感は明らかに肉やキャベツではなく、柔らかめで、噛み締めると旨味があった。
食感だと中華クラゲだが、味はイカやあたりめのような。メンマやホルモンでもないし…聞いておけばよかった。
謎を探るべく、というか系列店の味も確かめたくて、地元のオリジン弁当、正しくは『キッチンオリジン』で、
「回鍋肉」単品430円を購入してみた。袋を持参したので、有料の手提げ袋はもらわなかったが、
容器はすげえ熱々で、手では持てないレベル。袋代3円をケチると、エライ目に遭うよ。


フタを開けて再度撮影。“1日に必要な野菜の半分使用”らしく、野菜不足の私に最適。


ただし、オリジン回鍋肉は豚肉、キャベツ、ネギ、ピーマンだけで、謎の食材は入っておらず。
商品名がホイコールではないように、レシピも違うようで、私は東秀の方がウマいと思った。

その日の夕方、千歳烏山の図書館に用事があり、帰りにこれまた系列店の『れんげ食堂Toshu』烏山西口店を訪問。
入ってすぐの席に座ったら、アナログおやじには面倒な、タッチパネル注文専用席であった。


タッチパネルは不慣れだし、奥の席では口頭注文できたので、そっちに座ればよかった。
卓上にあったメニューから、東秀田無店と同じ面を撮影。たぶん料理も価格も一緒だと思う。


「ホッピーセット」390円と、ここでも「ホイコール」540円を注文。年齢的に、一日2度の回鍋肉はキツイ。
まずはホッピー、続いてホイコールが到着。お皿にはれんげ食堂のロゴが…今確認したら、東秀田無店のお皿にも入ってたか。


東秀では撮らなかった横アングルも。今日はひとり飲みなので、じゅうぶんすぎる量だ。


食材は東秀と同じ、豚肉、キャベツ、ネギ、ピーマンに、赤と黄のパプリカ(←さっきのコピペ)。
タレなどの味付けもおそらく同じで、当然ウマかったのだが、「謎のなにか」は発見できず。
田無店オリジナルレシピの食材なのか、私の気のせいだったのか。どうも後者の可能性が高い。
それでも、すぐに焼酎が飲み終わり、「中」160円を追加。新しいジョッキで出てきた。


運んできたのは、マジメそうな若い女性。さすがは世田谷区、立川市の飲食チェーンとは大違いだ。
ただし、タッチパネル画面や機器の裏側などは、めちゃくちゃ汚かった。
お姉さん、食器を下げる際は、その辺もちゃんと綺麗にした方がいいよ。
なお、この日はシメの食事も食べたので、れんげ食堂については、また改めて語りたい。

れんげ食堂は、「東秀のおしゃれバージョン」のような位置づけと聞いたことがあるが、
HPによると、東秀のトップ画像コピーは「中華の定番をリーズナブルに楽しむ」で、
れんげ食堂は「美味しい中華を楽しむ居心地の良い食堂」となっている。明確な違いはないような。
れんげ独自のセットはあるようだが、さっきも書いたように、基本の料理の味や価格は、変わっていない模様。
接客も、れんげの女性店員さんは好印象だったが、東秀のおばちゃんだって愛想がよかった。
悪いイメージしかない『ワタミ』が、屋号を変えるのはわかるが(やってることは、アレフに改名したオウムと一緒)、
東秀って別にヘマしてないよね? していないから、れんげ食堂「Toshu」と名乗っているのだろうし。
会計時、例の女性に東秀との違いをたずねたところ、「ほとんど同じだと思います」とのことだった。
レシートをもらったけれど、やはり東秀ロゴではなかった。


私が「オリジン弁当」と呼んでいる店舗も、どんどん『キッチンオリジン』に替えているそうだが、
ホイコールだけでなく、青春の思い出(笑)も詰まっている、東秀がなくなってしまうのはさみしい。
親会社のイオンさん、ラスト東秀の田無店だけは、このまま残してください!



中華東秀 田無店
東京都西東京市田無町2-1-1
西武線田無駅から徒歩約1分
営業時間 11時~21時半 21時15分ラストオーダー
定休日 基本なし
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祝・ペヤングソースやきそば発売48周年

2023年03月13日 | ペヤング
本日3月13日は、【ペヤングソースやきそば発売記念日】である。
48周年記念なのかはわからないが、「トムヤムクン風やきそば」が今日リリースされるようだ。 ※詳細はこちら
商品説明の“別添の風味豊かなパクチー”がイヤなので、私はたぶん買わないが、
守りに入らず攻め続ける、ペヤング製造元『まるか食品』の姿勢は素晴らしい。

いつも書いているが、私が一番好きなのは基本の「ソースやきそば」だが、普通サイズでは物足りない。
とはいえ、約4倍のメガマックスはきつく(過去のリポートはこちら)、7倍超のペタマックスは食べられる気がせず、
よく買うのは2倍の超大盛。まるか食品HPによると、普通サイズは193円(税別、以下同)。超大盛は230円。だいぶお得である。
お得どころか、私が愛してやまない、高級ブランドショップ『ドン・キホーテ』立川店では、
今年の1月1日には、普通サイズと超大盛サイズを、それぞれ158円の同額で売っていた!
 ※左下が超大盛、右上が普通

破格ゆえ超大盛は完売。立川市民、元日からペヤングを買いに来るなよ(←お前も元日からドンキに行くな)。


2倍サイズは食べ切るのは容易だが、1081カロリーと6.6グラムの食塩量は、やはり気になる。
個人的には、以前売っていた1.5倍の大盛サイズの復活を希望したい。

ここからは、いつものように最近食べたペヤングを紹介。まずは、2月20日発売の「ちゃんぽん風うどん」。


定価は214円だが、地元ドンキでは168円と発売直後なのに割引きしていた。
具材は海老、キャベツ、コーン、カマボコ。ピンク色のカマボコは、確かに長崎風だ。


湯切り後、うどんらしくやや太めの麺に、添付の茶色いソースをかけ、


混ぜたのがこちら。カメラの調節ができない私が悪いのだが、実際はもう少し濃い色である。


HPでは“優しい味わい”と説明しているが、醤油ベースのソースは、結構こってりしている。
汁なしタイプなので、ちゃんぽんのイメージには遠いが、味もそこそこ濃かったため、これはこれで美味しかった。

続いては、1月16日に発売された「ガーリックシュリンプ味やきそば」。定価214円がドンキで148円だったかな?


パッケージにもあるように、都立大島高校との共同企画商品らしく、大島産の塩を使用している。
ペヤングは以前、宮城県の高校とも商品開発をしていたが、若い世代の顧客をつかむ、有意義な企業戦略である。
パッケージ内には、いつものペヤング麺と、具材の乾燥海老、揚げニンニク、キャベツに、ソースと大島の塩。


湯切り後、ペヤングでよく見かける、薄茶色の塩ベースソースを注ぎ、さらに大島の塩を乗せる。


塩だけアップにしてみた。普通の食塩とどう違うのか、舐めて味を確かめるのを忘れていた。


塩がダマにならないよう、普段より念入りにかき混ぜ完成。さっきのちゃんぽんと同様、実際はもっと薄茶色。


さっそくひと口…ああしょっぱい! かき混ぜが足りなかったかと思いきや、どこを食べてもしょっぱい。
ソース単独も舐めてないので、断言はできないが、たぶんソース自体もしょっぱいのだろう。
ちなみに、食塩量は3.6グラム。普通のペヤングソースやきそばと同量なのにビックリ。
まろやかソースに騙されていたけど、ペヤングは実はしょっぱかった、ということか。
あと、HPの解説では、“伊豆大島と姉妹島条約を結んでいるハワイの定番料理ガーリックシュリンプを再現”とのことだが、
食べる前からわかっていたが、乾燥海老ではガーリックシュリンプを再現できないでしょ(苦笑)。

大島高校の名誉のために書いておきたいが、しょっぱいのはソースも同罪なので、大島の塩を悪く思わないでほしい。
これからガーリックシュリンプ味焼きそばを食べる人は、ソースを少し減らして食べるのを推奨する。
ただ、塩をあと乗せするのはいいアイデアだと思うので、他の新商品でもやってもらいたい。

3つめは、昨年8月29日に発売された、「合い盛りうどんそば風 超大盛 天かす・七味入り」


定価が285円で、私は9月中旬に、ドンキで198円くらいで買ったはず。
フタを開けると、中には確かに、うどん風の太麺と、そば色をしたそば粉不使用の細麺が入っている


東洋水産の「赤いきつね」と「緑のたぬき」を一緒に食べたことはあるが、最初からひとつになっているのは初めて。
同封されていた包装物は4つ。うどんとそばにそれぞれ専用ソースがあり、さらにネギ・ワカメと天かす。


商品名にあるように、天かすには七味も含んでいるのだろう。それより、具材のワカメが多い気がする。
湯切り後の状態がこちら。予想どおりワカメが多い!


2種のソースをかけ、七味天かすを乗せて、


うどんとそばが混ざらないよう、ソースと七味だけを混ぜ合わせて完成。ワカメ、多いなあ…。


ペヤングはこれまで、そば風商品を何度も出しているが、かつお風味の和風ソースが秀逸で、どれもそこそこウマい。
今回のうどん用・そば用各ソースも、うどんの方がやや辛口だったが、どちらも甘じょっぱくてウマい。
ただ、何度も指摘しているようにワカメが多すぎて、ネギや七味入り天かすの印象ナシ。
案の定、麺を食べ終えたらワカメが余った。商品名を「合い盛り・わかめうどんそば」にすべし!


なお残ったワカメは、その後の食事で、味噌汁の具材として再利用した。


去年の47周年でも「残すor捨てるはタブー」と記したように、【ペヤングはすべて食べ切る】のが私のポリシーだ。

そういえば、ペヤングのツイッターを見ていたら、『しまむら』グループのアベイルにて、
「ペヤング」Tシャツを販売していることが発覚。これは欲しい!
 
※アベイル 公式オンラインストアより拝借

価格は1500円と安いので、さっそく買いに行くつもりだ。夏場はもちろん、このシャツを着て外出するよ。
最後に、まるか食品さん、ペヤング48周年おめでとうございます
今後も、斬新かつ魅力的な商品(笑)の開発に期待しつつ、ソースやきそばを食べ続けますよ。
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いつでも戻ってきてください 飯田橋『びぜん亭』

2023年03月10日 | ラーメン、つけ麺など
年頭に三鷹の『みたか』さんを訪問したとき(→詳細はこちら)、
【接客のいい店ラーメン店】として、飯田橋の『びぜん亭』と、門前仲町の『こうかいぼう』を挙げた。
あくまで私個人の価値観であり、両店の接客が気に入らない方もいるかもしれないが、
長年支持を集めているこの2店が、本当に気に入らないとしたら、そいつは相当なひねくれ者だと断言できる。

ブログで店名を出したこともあり、最近の様子はどうかな…とネットで検索してみたところ、
驚いたことに、びぜん亭さんは3月末で閉店することが判明。
理由は不明だが、とにかく、びぜん亭さんのラーメンを久々に味わうべく、飯田橋に向かった。

訪問したのは二月某日。こちらが入口写真。ノレンの向こう側には店主の姿も見える。


入口ドアの脇には、閉店を知らせる貼紙が。わかってはいたけど、やはりさみしい。


夕方だったので並ばず入店できたが、その後も途切れることなく客がやってくる。
1階カウンター席は常に満席で、何人かは2階に案内される。私のように、閉店を知って駆けつけた客も多いようだ。
相変わらず、清掃もしっかりされており、厨房も客席も、店内はいつも清潔。
空いていたカウンター席に座らせていただくと、すぐに店主が「いらっしゃい」と挨拶し、笑顔を見せてくれる。
この店主の存在と笑顔こそが、びぜん亭最大の魅力である、と私は考える。

ハナシは逸れるが、相撲を廃業した天龍源一郎が、プロレス転向を決意した理由は、
全日本プロレスの社長・ジャイアント馬場が、初対面時に見せた笑顔だったそうだ。
初訪問時、店主が見せてくれた笑顔に、私も天龍と同様、「ああ、この方は信頼できる方だ」と思い、
その第一印象だけで、【びぜん亭店主の対応は素晴らしい】という評価が定着してしまった。

昔と変わらぬ笑顔に感激しながら、食べたことのなかった「わかめそば」850円と、「水餃子」550円を注文。
卓上にメニュー表などはなく、席の後ろ側の壁に、お品書きの札が掲げてある。
基本の「支那そば」など数種の麺類に、「餃子」や「ビール」に「日本酒」と、メニューは少数精鋭。
今「昔と変わらぬ」と書いたが、店主は現在70歳。逆算すると、私の初訪問時は50代だったことになるが、外観は変わっていない気がする。
無論、店主が老けていたのではなく、その温厚な雰囲気や、落ち着いた振る舞いから、もっと年長者だと勝手に勘違いしていたのだ。
店主は応対だけでなく、調理作業も丁寧で、完成したら、笑顔で再び「お待ちどうさま、○○(商品名)です」と提供。
会計を終えて店を出ていくまで、笑顔を絶やさない店主に、私も思わず、最敬礼せずにはいられなかった。

店主の人柄に魅了され、「あの御方のように、いつも笑顔で誰からも好かれる人間になるよう努力しよう」と決意…はせず、
「びぜん亭店主と比べると、頭にタオル巻いて腕組んで睨んでいるラーメン屋って、本当にバカだよな」と、
なぜか負の方向に感情が向いてしまう、私自身も大バカである。
ただ、そんなラーメン店も含め、雰囲気の悪い飲食店を拒むようになったのは、びぜん亭さんの影響があるかもしれない。

さて、この日頼んだメニューを紹介しよう。まずは味噌テイストのわかめそばが登場。


支那そばは醤油味だが、わかめが味噌味で、「ねぎ」は塩味、と最近知った。
お品書き札に「唐からし入り味噌」と記されているが、スープはそれほど辛くはない。


具材はわかめ、メンマ、チャーシュー、ネギ、画像では見えないけど、ひき肉も入っている。
細縮れ麺に塩分控えめの味噌スープが絡み、スルスルとお腹に収まっていく。
しばらくすると、丼に入った水餃子も完成。550円の割にはボリューミーであった。


以前食べた、焼き「餃子」500円と同じ、ニンニクが効いた野菜主体の餃子。水分を吸ったのか、以前より大きく感じる。
スープはたぶん、ラーメンと同じもの。タレなどで味付けされていないので、取り皿に分け、ラー油や胡椒を加えてみた。


味噌スープにも入れて食べてみたが、これも悪くはなかった。


そういえば、わかめそばのチャーシューがウマくて驚く。以前より味が濃くなったような?


何人かの客は会計時、「閉店するって聞いて食べに来ました」「学生の頃、よく通ってました」などと声をかけ、
店主も嬉しそうに応じている。びぜん亭さんが、大勢のファンに愛されていたことがよくわかる。
私もなにか告げようかと思ったが、後日再訪する予定だったので「ごちそうさまです」だけにしておいた。

ここまで、お店及び店主をべた褒めしているが、私がこちらに来たのは14年ぶり。
間隔が空いてしまった理由は、1.数年前の昼間にも来たけど、行列があり断念。
当時、飯田橋で日雇いの仕事をしていたのだが、休憩時間が1時間しかなく、待てなかった。

2.ラーメンの魅力に気づかなかった。
びぜん亭さんという屋号のとおり、店主は岡山出身だが、提供しているのは東京風のラーメンである。
荻窪『春木家本店』の「中華そば」を食べたときと同様、当時は派手で濃い味に慣れていた私には、
ケレン味のない醤油スープのラーメンを、やや物足りなく感じてしまったのだ。

3.常連客が不快だった。
繰り返しになるが、店主は常に笑顔を絶やさぬ好人物なのだが、そんな彼の温厚さに甘えているのか、
飲み客たちが、「おいオヤジ」などと上から目線で語りかけているのが、店主のファンとして腹が立った。
常連だかなんだか知らないが、年長者(先述したように、これは私の勘違い)に対し、そんな物言いはないだろう。
イヤ、年齢の上下に関係なく、店員さんに命令口調で語りかけるのは、迷惑かつ無礼だ。
以前も書いたが、私は飲食店で憎たらしい態度をとる客を許せず、しょっちゅうトラブルを起こす。
びぜん亭さんでもそのうち、「お前らその口調はなんだ」などと、ケンカを売りかねないなので、訪問を避けるようになった。
ちなみに、わかめそばを食べた日も、そのような口調の常連らしい酩酊客がいたが、店主もガンガン言い返していた(笑)。
そもそも、店主が客を許しているのだから、部外者の私が怒るのも妙だしね。

思い違いもあり、びぜん亭さんから足が遠のいたことを後悔しつつ、最後にもう一杯だけ食べておこうと、
つい先日、今年2度目の訪問。閉店まで1ヶ月を切り、さらに客足が増しており、
店主も「最近疲れちゃって」と嘆きつつも、普段と変わらぬ笑顔を見せてくれる。
注文したのはやはり、お店の看板メニューである支那そば650円に、「味付け玉子」100円を追加。
丼に醤油タレを注ぎ、野菜などを煮込んだスープを注ぎ、茹で上がった細縮れ麺を投入し、最後に具材を盛りつける。
いつもどおり、店主が愛情をこめて作成した、支那そば+味玉が完成。


チャーシュー、メンマ、青菜、ノリ、ネギに玉子。まさに正統派の醤油ラーメンだ。
まずはレンゲでスープを啜る。以前と変わらぬ、店主の人柄を表すような、優しい味わい。
小ぶりで柔らかなチャーシューは、今回もやはり、濃厚な醤油風味で絶品。
何度でも書くけど、チャーシューはピンク色の低温調理より、醤油で炊いた方が絶対ウマい!
味玉はこれまた、昔ながらの完熟仕様。おでんの玉子みたいで美味しい。


46年の歴史を誇るラーメンを、最後の一滴まで残さずじっくり味わった。


いろいろ考えたけれど、私の口から出たのは、いつもと同じ「ごちそうさまでした」であった。
店主は「はぁいどうも」と返答し、「またよろしくお願いします」と続ける。

近年、私以上にびぜん亭の味と店主に惚れ込んだ方たちが、お店に密着しドキュメント映画を作成。
作品のタイトルは、退店時の店主の掛け声「またいらっしゃい」から「COME BACK ANYTIME」に。
カムバックエニィタイムは、丁寧な言い方だと「いつでも戻ってきてください」になる。
映画のポスターが店内にも貼られており、私の隣席にいた、常連らしい女性客がそれを見ながら、
「タイトルみたいに、いつでも戻って、お店をやってくださいよ」とお願いしていて、さすがの店主も苦笑い。

おそらく、店主の意志は固く、びぜん亭はまもなく閉店するだろうが、
私も女性客と同じく、再開にわずかな望みを託し、今回のタイトルにさせていただいた。
退店後、お店の入口を再度撮影。店頭のライトが灯るのは、今月限りとなる。


最後に、映画のHPに掲載されている予告編の画像をスクショさせていただき、
店主の気さくな笑顔を掲載し、本稿の締めにする。


店主・植田さんとご家族や関係者の皆様、
長年にわたるびぜん亭の営業、ありがとうございます。いつまでもお元気で!



びぜん亭
東京都千代田区富士見1-7-10
JR飯田橋駅から徒歩約3分、地下鉄飯田橋駅からは徒歩約4分、九段下駅も徒歩圏内
営業時間 11時半~20時 
定休日 土、日、祝、不定休あるかも
※3月31日で閉店です。残り3週間、混雑が予想されるので、売り切れ早じまいに注意
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スープの黒さより価格に驚く 八王子『ちとせ』

2023年03月06日 | 中華食堂
近年、母校野球部が試合をする球場は、八王子と神宮にほぼ固定されている。
先日、春季都大会の組み合わせが発表されたが、初戦から決勝まで、6試合すべて八王子だった。
JR八王子駅からのアクセスが良くないため、個人的にはあまり好きな球場ではないのだが、
2年前の夏にまとめて紹介したように、市内の飲食店は層が厚いので、帰りの食事は楽しみだ。

今回タイトルのお店『ちとせ』は、昨年の春大会観戦後に初めて利用した中華食堂である。
高校時代、同級生が近所に住んでいたので、存在自体はだいぶ前から知っていたが、入店経験はなし。
当時は、ラーメン専門店が増え始めた頃で、いわゆる街中華の魅力に気づかなかった。未成年ゆえ、一杯やろうとも思わなかったし。
昔から変わらぬ、黄色いテント看板がちとせさんの目印。


店内はL字カウンター席のみ、働いているのはお母さんと、息子さん夫婦。
お母さんは補助に回り、調理はほぼ息子さん夫婦が担当。奥様も鍋を振るので提供はスピーディー。
息子さんはバイクで出前もこなしている。長年使用していると思われる、焦げ茶色の出前用お盆が渋い。


メニューはこちら。縮小してあるので見にくいだろうが、「ラーメン」430円など、どの商品も安い。


ネットで調べてみたところ、どうやら15年くらいお値段据え置きの模様。
最近の諸経費の高騰はもちろん、そもそも消費税率も変わっているのに、いいのだろうか。
初訪問時はまず、唯一の酒メニュー「ビール」500円に、「自家製ギョウザ」350円と「ワンタン」450円をオーダー。
キリンラガーの中瓶を飲んで待つこと数分、屋号と電話番号が記されたお皿に乗せられた餃子と、


同時に出すべく調理したと思われる、ワンタンが入った丼がやってきた。


餃子は1人前5個。野菜とお肉は半々だが、肉の主張がやや強めで、醤油などの調味料ナシでもイケる。
一方のワンタンは、刻み玉ねぎと青菜と一緒に、黒スープの中に沈んでいる。
「八王子ブラック」とも称される真っ黒なスープが、ちとせさんの特徴である。
富山ブラックと呼ばれる富山県のラーメンは、結構しょっぱいらしいが、こちらのスープは、
さっき載せたメニュー表の左上で、「大豆と小麦の発酵熟成による自然色であり、塩分もひかえめ」と説明。


ロクに仕事もしておらず、愛想も人相も悪いため、近隣住民には相当嫌われていそうな私だが、
スープも人間も、「見た目だけで判断してはいけない」のである。一緒にされては、ちとせさんも迷惑か。
しょっぱくないとはいえ、醤油由来の旨味や、魚介ダシと合わさった、独特のほろ苦さも感じられる。
色自体も濃いため、白かったはずのワンタンも、画像のように茶色く染まる。


ワンタン自体は、お肉少なめの昭和スタイルで、以前食べた「ひもかわうどん」のようにズルズル啜った。
ビールを2本飲み終え、シメのお食事として、中華屋さんでは珍しい「開花丼」600円をチョイス。
玉子でとじられた具材が、手際よく丼に盛り付けられ、お新香とともに提供される。


他人丼とも呼ばれる開花丼は、牛肉の場合もあるが、こちらは豚肉。「肉野菜炒め」などでも使用するからね。
お肉は火が通り過ぎておらず、ちょうどいい煮え具合で、ダシも程よく効いている。


残っていたワンタン黒スープと一緒にたいらげ、食後は当然満腹に。これで600円は安すぎる。
あとで知ったが、こちらの店主はお蕎麦屋さんで修業したらしい。だから丼ものもウマいのか。

数ヶ月後、夕方の時間帯に2度目の訪問。中休みがないのはありがたい。
今回も最初にビール、おツマミとして、写真の「スタミナ炒め」550円をオーダー。


「肉多めの野菜炒め、ニンニク風味」というスタイル。確かにスタミナがつきそうだ。
ご飯にも合いそうな濃い味付けで、ビールが進んでしまい、すぐにもう1本お替わり。


食欲増進効果があるとされるビールだが、最近はトシのせいか、お腹が膨れてしまう逆効果も。
なので早くもシメのお食事。前回から気になっていた、「カレーラーメン」480円を注文。ラーメン+50円とは破格だ。
ただし、同じ八王子市の『いち川食堂』のカレーそばのように、醤油ラーメンにカレーをかけるのではなく、
丼にカレーのスパイスらしきものを混ぜて作成するようで、見た目はほぼ、醤油ラーメンと同様のブラック仕様。


よ~く見ると、スープの周辺(輪郭)がうっすらと黄色いが、カレーの香りもそれほど強くない。
ただ、スープを飲んでみると、予想以上にスパイシー。辛さは変更できるようだが、標準でも結構ピリっとくる。
麺はカレー色…ではなく、さっきのワンタンと同じく、漆黒スープの色に染まっている。


具材は、上記画像右下のうずらの他、玉ネギ、絹さや、メンマ、ノリ、チャーシュー。たぶん、普通のラーメンも同様だろう。
特筆したいのがチャーシュー。昭和チックなパサパサの味気ないヤツかと思いきや、
バラ肉を濃い味付けで煮込んでおり、とろけるように柔らかく、しかも抜群にウマい!

※あと、レンゲがかわいい

カレーの印象が薄かったので、次回は「小カレー」ライス350円と麺類を頼もうと決意。
いつもそうなのかはわからないが、夕方の時間帯は出前注文が多く、何度も電話がかかってきた。
前回と違う席に座ったので、レジ下に配置されている、現役稼働中の黒電話をズームで撮影。


電話を受け、素早く調理し、息子さんが出かけていく…のが何度も繰り返されるため、
厨房真横のドアは常に開きっぱなしで、正直寒かったのだが(苦笑)、働いている皆さんは暑いだろうからガマンだ。

そして昨日の日曜日。ランチタイムを過ぎた14時台に、3度目の訪問。
そんな時間にもかかわらず、店外には行列ができていた。人気あるんだなあ。
前の客が入店し、私が列の先頭になったところで、初めて間近で見た入口ノレンを、思わず撮影。


数分後、食べ終えた先客に代わり私も着席。今回は醤油スープ以外を試したくて、
「五目そば」650円か「みそチャーシュー」750円かで悩んだ挙句、五目そば+小カレーのセットを注文。
塩スープ好きで五目そばマニアでもある私が、浮気しようとした理由は、さっき絶賛したチャーシューの存在である。
豚コマだけでチャーシューが入らない場合もある五目そばだが、こちらのは…おお、ちゃんと入っていた!


同時に提供された、小カレーとの画像はこちら。小カレーは、ハーフどころか3/4くらいはありそう。


五目そばは、キャベツ、モヤシ、人参、玉ネギ、椎茸などの野菜類に、チャーシュー、豚肉、ナルト、ゆで玉子、
さらには伊達巻きにお麩と、五目どころじゃないたくさんの具材を、塩スープでまとめている。
麺はカレーラーメンと同じ中細麺。さっき書き忘れたけど、歯応えのある良質の麺だよ。
薄緑の塩スープも、黒い醤油スープのように塩分控えめだと思うが、デカい椎茸から、ダシがかなり出ている。


いろんなお店で五目そばを食べてきたが、椎茸がメイン(?)なのは珍しいね。
カレーソースは、具材少なめのどろっとしたタイプで、五目そばのスープを混ぜて、少し伸ばしてみた。
ついでに、玉子などもゲスト参戦。伊達巻きカレーって、かなり斬新だよね。


具だくさん五目そばと、全然小じゃない小カレーで、すっかり満腹になったが、お会計は千円ポッキリ。
食べログなどでは、黒いスープばかりが強調されているが、こちらの最大の特徴は、長年変わらぬ安価である。

黒いスープのラーメンや、黒電話で受ける出前で人気を博しているちとせさんだが、
こんなに安くてお店の収支が黒字になるのか、余計なお世話だろうけど、少々気がかりである。
3月に入り、またまた食材の値段が上がった。どうか無理せず、時勢に見合った価格で営業を続けてほしい。

<おまけ> お店近くの石材店にいたドラちゃん石像



ちとせ
東京都八王子市南新町8
JR八王子駅より徒歩約13分
営業時間 11時~20時
定休日 土曜
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地元民による、立川駅「極至近」の飲食店ガイド

2023年03月03日 | 飲食店まとめ
前回から、【明るく正しく強いブログ】にタイトルを一新した拙ブログ。
これを機に私も心を入れ替え、今まで嫌っていた、食べロガーたちを認める…ことは絶対にない。
ただし、「建物だけ綺麗になったけど、チェーン店ばっかりで全然面白くねえ」と批判してきた、
JR立川駅の周辺環境については、地元民として少しは愛着を持とう、と考えを改めつつある。
実際、チェーン店ばかりとはいえ、まったく無視していることもなく、コロナ禍では何度かお世話になった。
今回はタイトルどおり、私が利用したことのある、極めて駅至近の店を、いくつか紹介する。

まずは、東京・埼玉住民にはおなじみの激安中華チェーン『日高屋』。
立川駅から一番近い南口駅前店は、南口を出てすぐのビル、旧東武ストアの1F。
私が日高屋を知ったのは、新宿勤務のサラリーマン時代。飲み仲間と始発を待つ間によく利用した。
当初は『ラーメン館』という屋号で、日高屋に変更後も、24時間営業かつ歌舞伎町という立地ゆえ、客層は我々も含め最悪。
それに合わせるかのように、店員の態度も、店内の衛生も、料理のレベルもひどかったため、
「いくら安くても、あんな店に行くのはやめよう」と、金欠の我々も避けるようになった。
今は、接客も調理も、だいぶマシになったようだが、私自身は当時の印象が根強く残っていたため、
かつて立川伊勢丹近くの日高屋が、週末に長い行列を作っているのを見たときは、
「あんな店に並ぶなんて、やっぱり立川市民はバカだ…」とあきれたものだった。 ※近隣の市民もいただろうが
約3年前、一緒に飲んだ知人に「もう一軒行こう」と強引に誘われ、久々に入店。
知人が頼んだツマミで軽く飲んだあと、シメに「汁なしラーメン」を注文。当時は590円だったかな。
卓上のメニューや、当時のHPでは下記のような料理画像だったが、


実際にやってきたのはこちら。温泉玉子は私が乗せたのだが、元の盛り付けはテキトーで、見本より肉も少ない。


相変わらず日高屋はダメだなあ、という第一印象に反し、食べてみたら意外とウメエでやんの(苦笑)。
個人経営の中華食堂ファンとしては、大手チェーンの日高屋を称賛するのに抵抗があるが、
酒類もおつまみ類も安いし、「これは店舗も増えるはずだ」と納得してしまった。
とはいえ、『焼鳥日高』も含めると、系列店が5店舗もある立川駅周辺は、さすがに異常ではないかね。

続いては、南口階段を下りてすぐ、日高屋の立川南口駅前店よりもさらに近い、『PRONTO』エキュート立川店。
オープンしたのは昨年6月。喫茶店は滅多に利用しないが、食事もできると知り、試しに入ってみた。
入店してすぐ、私に気付いた店員の「いらっしゃいませ!」に続き、他の店員も「いらっしゃいませ!」と復唱。
餃子の『ダンダダン』などでもやっている、例の慣習が苦手な私は、早くも閉口。
案の定、女性店員「19番さんにプリンお出しします!」他の店員「お願いします!」と、提供商品も公表され、
19番席(?)に座っている薄汚い中年=私がプリンを頼んだことが他の客にバレてしまった。みっともねえな。
こちらがそのプリン。商品名は「かなり固めのクラシックプリン」429円。


現代はとろけるような柔らかいプリンが好まれるようだが、昔のプリンは確かに固く、
懐かしい気持ちを抱きながらパクついたところ、固いというか、羊羹やういろうのような歯応え。


苦いカラメルも多めで、お子ちゃま口の私には合わなかった。
この日はもう一品、食事メニューとして、「キッサカバの白ナポリタン」869円も頼んでいた。
書き忘れていたが、プロントは夕方から、喫茶+酒場の「キッサカバ」へと業態が代わる模様。
ナポリタンは赤と白があり、赤はよくあるケチャップタイプだと思い、白にしてみた。
プリン到着から数分後、目玉焼きが添えられた、白ナポリタンが到着。


昭和の時代は、このようなスパゲティをカルボナーラと称して提供していたお店は多い。
食べてみたら、クリーミーかと思いきや、ニンニクが効いていて意外とワイルドな味わい。
途中で粉チーズをかけ、黄身ちゃんを崩し、ズズっと麺を啜った。白ナポリタンは結構イケるね。


会計後はやはり、「お客様お帰りです!」「ありがとうございます!!」の声に送られ退散。
店員さんたちの応対は、立川の飲食店にしては良好だった。あの掛け声さえなければなあ。

3軒目は、駅直結の施設グランデュオ立川の1階にある『はなまるうどん』立川南口サザン店。
グランデュオの1・2階は、サザンという別施設になっている。理由は知らない。
はなまるうどんは、それまで入った記憶がなく、5年前の立川南口サザン店が最初の利用。
うどんに興味を持ち始めたのが2016年からで、一度は食べておこうと思い入店したのだ。
最初の注文は「かけ」か「ざる」など、シンプルな商品を選ぶべきなのだろうが、
私はあえて、具だくさんの「牛肉温玉ぶっかけ」の小(1玉)・冷やしを注文。当時は550円だった。


はなまるのうどんは讃岐風で、なかなかコシが強くおいしい。さすがは、私が愛する吉野家系列である。
甘辛く味付けされた牛肉もウマく、半熟黄身ちゃんとの相性も当然良かったのだが、


うどんを冷やしで頼んだの災いし、途中で肉の脂が冷えて固まってしまった。
飯田橋のうどん店『豊しま』さんのときにも書いたが、肉や玉子は、温かいうどんの方が合うね。
はなまるうどんは、その後も2度利用したが、いまだに「かけ」と「ざる」は食べたことがない。

4軒目も、駅直結のルミネ立川8Fにある、『一風堂』ルミネ立川店。
以前は1/2PPUDO(にぶんのいっぷうどう)という屋号で、量が半分のラーメンに、サラダやドリンクを付ける、
女性客を意識した店だったのだが、すぐに普通の一風堂に業態変更。そんなしゃらくさい店、立川で流行るワケがない。
着席してすぐ、女性店員に「注文はQRコードでお願いします、口頭注文はダメです」のようなことを伝えられたので、
できないのでやめます、と席を立って店を出ようとしたら、「あ、あ、じゃあ口頭でも構いません」だと。
客席に貼ってあるポスターにも、「モバイルオーダーでもご注文いただけます。」、
下段には「今まで通りスタッフへのご注文も可能です!」と記してある。注文を受けるのが、そんなにメンドくさいかね。

※ひどい写真でスマン

一風堂は、銀座や吉祥寺などいろんな支店を利用してきたが、どのお店も接客はちゃんとやっているんだけど、
オーダーのミスや提供順を間違えられるなど、何かしら残念なことがあるのが謎。
改めて、別の店員が近くに来たついでにオーダーを済ませる。注文したのは「赤丸新味」920円と、


「博多ひとくち餃子」のハーフと、国産米100%の「白ごはん」が付く「餃子・ご飯セット」210円。


久々に食べた赤丸ラーメンは、何度か味をリニューアルしているせいか、かなりウマくなってる!
具体的には、スープに入っている背脂が以前より多く、その分コクと脂分、そして旨味も増している。
中央の辛子味噌を溶けば、ピリ辛風味に変貌。920円はちょっと高いが、満足できるラーメンであった。
餃子は小ぶりで甘味を感じるタイプ。ご飯のオカズには不向きかな。
そのご飯は、いい炊き具合でオカズなしでもおいしい。と言いつつ、いつものようにラーメン丼。

※あまりいいデキではないね

卓上に置いてあるピリ辛モヤシや、飲料水代わりのルイボスティーもよかった。
最後はご飯+スープを一気にかき込み「ごちそうさま」。一風堂の赤丸、今さらながら評価急上昇である。

駅チカどころか、東改札を出てすぐの場所にあるのが、アップルパイ専門店『RINGO』立川駅店。
イートインスペースはなく、お持ち帰りのみ。最近はそうでもないが、以前は常に行列ができていた。
私が利用したのは約4年前。購入したのは当時唯一の商品「焼きたてカスタードアップルパイ」399円。 ※現在は420円


商品名どおり、リンゴの間にクリームも入っており、酸味より甘味が豊富。


甘いモノ好きの私は、味自体は気に入ったが、牛丼と同程度の価格というのが、どうもなじめず。
とはいえ、お店周辺は常に、焼き立てパイならではの芳香が漂っており、
立川駅のイメージアップには貢献しているはず。RINGOさん、どうもありがとう。

最後におまけ。駅チカどころか構内にあるため、駅から徒歩0分のお店『雲呑好(わんたんはお)』エキュート立川店。
母体は居酒屋『土風炉』などを経営しているが、雲呑好の店舗は立川だけらしい。
立ち食いソバ店と同様、朝早い時間から営業しているので、10年以上前、登山に行く前に食事をした。
メモによると商品名は、「とろ~り半熟煮玉子わんたん麺」800円で、モーニングサービスで700円だったらしい。


味は可もなく不可もなく、だった記憶があるが、早朝からワンタンメンが食べられるのはありがたい。
見てのとおり、上記の画像は10年以上前にガラケーで撮影したものだが、
令和5年の現在、お店HPのトップ画像もコレである(笑)。もうちょっと高画質の写真を使うべきでは。

※商品はたぶん、「肉厚雲吞麺・担々味」と、「ミニ麻婆丼」かと思われる

以上、駅至近&構内のチェーン店6軒を紹介してきた。
いかんせん、利用頻度が低いため、個々のお店の魅力に気づいていない可能性もあるが、
立川駅周辺で食事をする際などに、参考にしていただけたら幸いである。
とはいえ、かつての立川駅周辺、特に南口は、個人経営の良店がたくさんあったんだけどねえ。
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