明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

会えない時間が 愛育てるのさ 高津『しくよろ亭』

2024年09月30日 | 餃子
かつて、TVを中心としたマスコミ業界では、「銀座で寿司」=「ザギンでシースー」のような、あえて逆にする言葉が流行っていた。
私が業界の末端に足を踏み入れた頃(注:現在も末端のまま)は、そんな業界用語を使うヤツはほぼ滅亡していたが、
「よろしく」→「しくよろ」だけは、積極的に使っていた人間がいた。
私は、そいつが嫌いだったし、そもそも業界用語自体を拒むタイプなので、しくよろなんて言葉は口にしたことがない。
なので、餃子専門店『しくよろ亭』も、だいぶ前から存在は知っていたのだが、
いかんせん屋号に嫌悪感があり、餃子好きにもかかわらず、訪問する気にならなかった。

それから時は流れて。つい最近、しくよろ亭店主のブログ「ぎょーびー@365」を発見。
近年は更新していないが、餃子を提供しているお店を一日一軒ペースで365日以上訪問し、ぎょーびー=餃子とビールを注文・紹介している。
そのブログから、店主の並々ならぬ餃子愛を知ると同時に、彼の餃子を味わいたくなり、先日初訪問してきた。

お店の場所は川崎市高津区で、最寄り駅は東急田園都市線の高津駅だが、隣の溝の口駅やJR武蔵溝ノ口駅からも歩ける。
私の地元立川市からは、そこそこ離れたエリアではあるが、数年前に足繁く通っていた、
激安食堂『おばちゃん八百屋』や、煮込みの『タイガーワン』(現在はどちらも閉店)からも近く、あの頃来ておくべきだったかな。
東急線代をケチり、武蔵溝ノ口から数分歩き、お店に到着。


看板の「手のし餃子」とは、「一枚一枚、手で延ばした皮を使ったこだわり餃子」のこと。 ※お店HPより
期待が高まる中、ドアを開けて入店。店内はカウンター5席に4人テーブル席がひとつ。私はカウンターの端に着席。
働いているのは男性店主ひとり。私より年長で、ちょうど「ザギン」などの業界用語を使っていた世代に該当しそうだが、
現在の風貌は、そのような言葉を使うようには見えない、寡黙でマジメそうな方である。

先客が、「ほろ酔いセット」500円を注文したので、私も相乗り。
その他、「水餃子」と、餃子は時間がかかりそうなので、「自家製チャーシュー・小」も頼んでおいた。
ほろ酔いセットとは、「焼餃子3ヶ」と「生ビール小」の組み合わせで、まずはビールが登場。


つまみ完成まで時間があったので、卓上のメニューを撮影した。
「焼餃子」と水餃子は、それぞれ5ヶ550円。水餃子はシイタケやセロリ入りもある。


「揚げ餃子」は4ヶ600円で、皮で具材を包まない、珍しい「オープンギョーザ」は4種で650円。


メニュー上段に記載された、「餃子ごとに皮も中身も変えている」のと、「すべてにんにくは使っていません」のがこちらの特徴だ。
餃子以外のメニューはこちら。私が注文したチャーシューの他、ナムルなども小サイズ(たぶんハーフ)が選べる。


カレー粉&ケチャップのソーセージ「カレーブルスト」という料理は初めて知った。
最後にドリンクメニュー。生ビールはサッポロ樽生で、小は380円。


ほろ酔いセットは、焼餃子3ヶで330円相当+ビール小380円=710円が500円なので、なかなかお得である。
上記以外にも、おつまみメニューや焼酎などが、下記画像のように壁紙で提示されている。


焼酎3種の上の黄色いマークは、「飛び出し注意」の警告で、具材に練り込んだスープが飛び出す場合があるようだ。


すでにビール小を飲み終えているが、餃子などはまだ到着しない。ドリンクメニュー欄には、
「餃子と言ったらビールですね。ざーぎょーとるーびー、しくよろ、みたいな…」という一文があるので、
この日は私も「ぎょーびー」に徹しようと、通常サイズの生ビール500円をお替わり。

2杯目のビールを半分ほど飲んだ頃、ようやく餃子が焼き上がった。


大きさは普通だが、焼き色が揃っており、裏返してみると、包むときのヒダの数も多く、丁寧に調理されたのがわかる。


食べてみると、ドバっと出てくるほどではないが、確かにスープが含まれている。
具材は野菜多めで、ニラの印象が強い。味が付いているのでタレは必要ないが、少し醤油を垂らしてみた。


卓上にある調味料は、醤油、酢、ラー油に、黒酢と一味。特に珍しいものはないかな。


もう1杯ビールをお替わりし、店主推奨のぎょーびーを改めて撮影。


その後、水餃子が茹で上がり、


さらに自家製チャーシューの小も運ばれてきた。


水餃子は焼餃子よりも皮が厚めで、野菜は少なめ。肉臭さはなく私好みの味で、具材に含まれるスープも多い気がした。


しっかりとした味付けゆえ醤油は不要で、一味を少しだけ付けてみた。


チャーシューは、柔らかい豚バラ肉が3枚。甘口ダレを絡め、ネギやカイワレを巻いて食べる。


中華屋さんのおつまみのように、冷たいチャーシューを並べて出すスピードメニューと予想していたが、温かい状態で出された。
また、カイワレが綺麗に揃えてあるのが、店主の生真面目さを表している。

水餃子を食べ終えたので、揚げ餃子を追加しようとしたが、壁のメニューに、ポテトフライと揚げ餃子の組み合わせ、
「ギョーザ&チップス」700円があったので、そちらをオーダー。元ネタは、英国料理のフィッシュ&チップスだろう。
カウンター席後方の壁には、ユニオンジャックの旗が掲示してあり、
別の場所にはビートルズ関連のレコードも飾ってあるなど、店主はイギリス好きなのかもしれない。


店内BGMでも、ビートルズの楽曲が流れていたのは、立川の洋食店『にゅうとん』と共通している。

「お時間かかります」と告げられたように、揚げ餃子は、茹でてから揚げるので時間がかかる、と知っていたが、
店主は私の注文が入ってから、揚げ用鍋に油を注ぎ、ガスを点火した。そういえば水餃子も、注文後に水が入った鍋の加熱を始めていた気がする。
油やガスを無駄にしない調理法だが、驚いたことに店主は、油が適温になるまでの間、焼餃子用の鉄板を外し、流水で洗い始めた。
付着した焦げなどを取り除くことで、綺麗な焼き目が付くのだが、鉄板の温度が下がるし、そもそもメンドーなので、
普通のお店は、ラストオーダー終了後に一度掃除するだけで、営業中に鉄板を洗浄するお店は初めて見た。
時間はかかっても、納得できる状態の餃子を食べてもらいたいという、店主のストイックさがうかがえた。
数分後、油鍋に投入したポテトが揚がると、すべて鍋からすくい、入れ替わりで餃子を揚げる。
一緒に揚げた方が当然早いし楽なのだが、それをしないのも店主のルールなのだろう。
餃子も揚がり、ケチャップとマスタードとともに、ギョーザ&チップスが提供された。


英国風パブチェーン『HUB』のフィッシュ&チップスと同様、英字新聞風の敷き紙に、たっぷりのポテトと揚げ餃子が2個。


ポテトでビールを飲み、もう1杯お替わり。最近は焼酎ばかりだったので、こんなに生ビールを飲んだのは久しぶりだ。
揚げ餃子も食べてみると、3種の餃子の中ではもっとも味が濃く肉汁がジューシー。


メンチカツのような味わいで、ビールとの相性も抜群だが、皮がサクサクなので、メンチよりも食べやすい。
この餃子も、調味料ナシで食べられるが、せっかくなのでケチャップとマスタードも試してみた。


以上、3種の餃子計10個とチャーシューにポテト、生ビールも4.5杯飲み干し、いい気分になったところでお会計。

今回タイトルの「会えない時間が 愛育てるのさ」は、一度は食べてみたいと、長年待望していたこちらの餃子への感情もあるが、
実際は、「しくよろ」から連想した、郷ひろみさんの名曲「よろしく哀愁」の歌詞の一部である。わかる人にバレバレだよね。
無論、ストイックな店主が丹精込めて作った、しくよろ亭さんの餃子は、期待どおり美味しかった

滞在中、私以外にもお客さんは数名いたが、店主は誰とも私語を交わさず、調理に集中。
そんな寡黙な店主に、会計後あえて話しかけてみた。
私「ぎょーびー365というブログ拝見しました。勉強になりました」 店主「ああ、それはどうも」
私「もう更新はなさらないんですか?」 店主「お店を始めたから、できなくなっちゃったんです」
確かに、夜は営業があるし、昼間は仕込みに精を出している店主が、餃子とビールを楽しむのは難しそうだ。
ちなみに、そのブログの最終更新は2012年11月。最後に紹介したお店は、自身のお店『しくよろ亭』であった。

最後に、メニューブックに記された、お店データの画像を掲載し、今回はおしまい。



餃子 しくよろ亭
神奈川県川崎市高津区溝口4-1-5
東急田園都市線高津駅から徒歩約1分、溝の口駅やJR武蔵溝ノ口駅からも徒歩約10分
営業時間 18時~24時
定休日 日曜、その他不定休あり
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東京の西側で食べる博多うどん 淵野辺『ウエスト』

2024年09月25日 | そば、うどん
毎年9月になると、1・2年生主体の新チームによる、高校野球秋季東京都大会の予選が始まる。
我が母校日大三は、自校グラウンドで行われた予選を順当に突破し、本大会進出を決めた。
三高野球部の様子は後日語るとして、今回は試合後に立ち寄った、『ウエスト』について記していく。

ウエストというのは、福岡では有名な博多うどんチェーンらしいが、東京都にあるのは町田店のみ。
屋号が「ウエスト」とはいえ、すぐ隣が神奈川という、東京の西側にある町田市に店舗を出したのは偶然か。
お店の場所は、日大三高からだと徒歩で20分ちょい。JR淵野辺駅からも同じぐらいだ。


訪問したのは日曜の昼13時台。店頭には行列があり、入店まで15分かかった。
カウンター席に案内され、メニューを眺めるが、ここで違和感。
こちらは、博多うどんチェーンのはずだが、メニューブックの【そば】コーナーは、表面で3ページも割いているのに、


【うどん】コーナーは、裏面左端のわずか1ページで、隣では「そばの三大栄養素」を紹介。


しかも、「そば3玉まで同一価格」などと、明らかにうどんよりそばを推している


東京の店舗だから、そばをウリにしている可能性もあるが、これではうどんが不憫なので、
拙ブログではあえて、うどんメニューをアップして再掲載。それでも見づらいだろうが…。


基本の「かけうどん」は税込み400円で、「かけそば」550円より安価。ただし、うどんは3玉増量サービスを実施していない。

うどん派の私は当然そばを選ばず、「月見うどん」490円+「かき揚げ」190円をオーダー。
混雑していたためか、提供されたのは注文から約20分後。


黄金色のツユにうどんが泳ぎ、具材はネギと追加の生玉子。


うどんは博多らしく、柔らかめの仕上がりながら、だいぶ前に紹介した『イチカバチカ』とは異なり、麺の中心にコシがある。


モチモチとした歯触りと、噛み応えの双方が楽しめる。さすがは福岡の人気店、素晴らしいうどんである
かき揚げは、なかなかのビッグサイズで、食べ応えがあった。


具材は海老、イカ、玉ねぎ、人参、青菜に、ししゃものようなほろ苦い具材も入っていたが、たまたまか?
味付けは薄口だったので、途中でうどんスープに浸して食べた。


麺とかき揚げを食べ終えお会計…の前に、せっかくなので、お店推奨のそばも食べていくことに。
うどんは「かけ」を注文したので、「盛りそば」600円をオーダー。麺は2玉にしておいた。
店内の客も減ってきたので、待つことなく提供された。


大きな器だったので一瞬ビビったが、そばをひと口つまむと、水切りザルが見えたので、量は一般的な2玉だろう。


さっそく、ツユに浸して啜ってみると…うどんが柔らかい分、そばは硬め…というかボソボソの歯応え。
コシが強いのではなく、茹でが足りないレベルで、こんなそば人生初である。3玉にしないでよかった。
そばツユは可もなく不可もなかったので、レジ近くのそば湯をもらい飲み干した。なお、そばの方も一応食べ切っている。


周囲の客も、3玉同額のそばを注文している方が多いが、特に不満なく食べている模様。
帰宅後、ウエストのそばについてネット検索してみたが、硬いという意見は見られず。この日の私だけ、ハズレを引いてしまったようだ。
こちらのお店で、「なんだこのうどん、柔らかすぎるぞ!」などと店員に怒るバカな客がいたら、
「この柔らかさが博多うどんの特徴なんですから、怒鳴るのはやめなさいよ」などと仲裁するだろうが、
「なんだこのそば、硬くて食えねえぞ!」とわめき散らす客がいたら、私も加勢しちゃうかもしれない。
初訪問時の感想は、「ウエストではやはり、うどんを喰うべし!」だ。

数日後、再び母校グラウンドで試合観戦したあと、ウエストにも寄る。到着したのは16時過ぎだった。
今回はぶっかけうどんの中から、「豚玉ぶっかけ」690円をチョイス。空いている時間帯だったので、すぐに出てきた。


最初から、濃い口ダシのツユが少し入っており、客が好みで追加する。


うどんは冷水で絞めてあるが、相変わらず表面は柔らかく、ツルツルと軽快に啜ることができる。
豚肉は味も食感もイマイチだったが、ノリ、ネギ、揚げ玉や玉子ちゃんが、いい働きをしていた。


ご飯やトッピングを付けなかったので、あっという間に食べ終えてしまった。

時刻は16時45分くらい。ウエスト町田店は、17時から「居酒屋メニュー」と称するおつまみの提供が始まるため、
少し待って1杯やろうかと一瞬悩んだが、既にうどんを食べてしまっているため、あまり飲み食いできそうもない。
この日はあきらめ、空腹のときに改めて飲みに来ようと計画し、おとなしく退散。
ちなみに、私がもっとも惹かれた商品は、下記の「もつ鍋」1人前290円である。


「ご注文は2人前より」だが、それでも580円。私が知る限り、最安レベルのもつ鍋である。

そしてつい先日、もつ鍋で一杯やるために、17時過ぎにウエストへ3度目の訪問。
前の2回はカウンター席だったが、夜はひとり客でもテーブル席に案内される。鍋を頼むので好都合だ。
まずは「瓶ビール」650円を注文。サッポロ黒ラベルの中瓶だった。


おつまみメニューは、カメラに収まらないほど豊富で、価格も200~450円とお手頃。
 

個人的には、一見しいたけ天みたいな、「オレオの天ぷら」300円が気になったが、


注文したのはもつ鍋2人前と、餃子好きゆえ「水餃子」400円だけにしておいた。鍋の量が多かったら困るからね。
前もって仕込んであるのか、数分後にはもつ鍋セットが到着。


横アングルはこちら。鍋の大きさから、じゅうぶん2人前はある。


具材はもつ、キャベツ、ニラ、モヤシ、ゴボウ、ニンニク、鷹の爪など。下に隠れているが、モヤシが結構多い。
加熱している途中で、水餃子が登場。業務用っぽい小さな餃子4個と野菜が、うどんダシに浸かっている。


580円のもつ鍋と並べると、水餃子の400円は高く感じる。4個のうち2個は、皮の一部が異様に硬かったし。


強火で煮たあとアクを取り、その後はガスを弱くして、


ついでに、皮が硬い(未解凍?)水餃子も一緒に煮込み、全般に火が通ったところで、


とんすいに取り分けて食べ始める。もつは脂が落ちて小さくなっちゃったね。


鍋のダシもうどんダシと近い味だが、もつの脂やニンニク、野菜の甘味が溶け込んで美味しい。
すぐにビールが空いたので、「ウーロンハイ」350円を追加。ついでに無料のゆず胡椒も持ってきてもらった。


ゆず胡椒や卓上の七味で味変し、どんどん鍋をたいらげていくが、やはり2人前はダテではなく、ウーハイが先になくなる。
次のお酒は、「もつ鍋には焼酎ばい!」とエセ九州弁を心の中で叫び、「黒霧島」330円のそば湯割りを注文。
そば湯割りは、ボトル客限定かつセルフかもしれないが、店員さんが作ってくれた。ありがとうございます。


鍋の具材をほぼ食べ終え、そば湯割りも飲み終えたところで、シメの「うどん麺」200円をオーダーすることに。


シメは「おじやセット」200円もあるが、そばやラーメンはなかった。
すぐにうどんが登場。おそらく、かけうどん1杯分と同量だと思う。


水餃子の残った汁=うどんダシもキープしておいたので、こちらも鍋に注いで再加熱。


ちょっと茹ですぎかなあ…くらいで火を止める。まあ、ヤワヤワのうどんは消化が良さそうだし。


食べてみたら、おお、中心にはやっぱりコシがある! シメのうどんは、鍋の再加熱を計算し、硬めに提供しているのかもしれない。


先述した、鍋の具材やもつの脂分、ゆず胡椒などを含んだダシとも、柔らかうどんはベストマッチ。
繰り返しになるけど、ウエストはやっぱりうどんだ!
鍋が熱く、丼のように直接飲めないためスープは残したが、うどんは食べ終え腹パンパンでお会計。
今回頼んだもつ鍋+うどんだが、友人とふたりで来店し、もつ鍋2人前とシメうどん2杯を頼めば、計980円。
つまり、ひとりあたり490円と、私が初回に頼んだ月見うどんと同額で食べられる計算になる。なんてお得な!
無論、それではお店が気の毒なので、みなさんはぜひ、お酒やおつまみを追加してほしい。

そばや水餃子など、不満の残る商品もあったが、あの柔らかうどんと、激安もつ鍋の魅力は捨てがたい。
西側の町田市だけでなく、ウエストさんが東京のあちこちに出店するのを願ってやまない。
次回は、もつ鍋のシメはうどんだけでなく、「海老天」、「牛肉」、「豚肉」、生玉子に、「ちくわの磯部揚げ」やオレオの天ぷらなども頼み、
豪勢な(というかバカ丸出し)オリジナル鍋焼きうどんを作ってみたい。



ウエスト 町田店
東京都町田市忠生4-8-2
JR淵野辺駅から徒歩約22分、日大三高からは徒歩約23分
営業時間 11時~22時、21時半ラストオーダー
定休日 無休
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がんばれ西武ライオンズ 新秋津『なべちゃん』

2024年09月23日 | 居酒屋・バー
プロ野球のペナントレースもいよいよ大詰め。
私が応援しているオリックス・バファローズは、昨年までリーグ三連覇をしていたとは思えぬ負けっぷり。
2リーグ制になった1950年以降、三連覇を遂げたチームは、セ・パ両リーグ合わせて延べ14。
4年目の成績を調べてみたところ、優勝し連覇を続けるチームや、2位や首位と僅差の3位など、好成績のチームが大半。
そりゃあ、3年連続優勝するくらいだから、チーム力も充実しているに決まってるよな。

最低順位は、59年西鉄ライオンズ、67年南海ホークス、70年阪急ブレーブス、2019年広島カープの4位。
首位との最大ゲーム差は、59年西鉄の22.0。ただし66勝64敗の貯金2で、優勝した南海が貯金46と強すぎたようだ。
最低勝率は、70年の阪急で64勝66敗の.482。他のチームはすべて勝率5割以上だった。
要するに、9月22日現在、5位に低迷し首位と25.5ゲーム差、59勝73敗の借金14で勝率.447のオリックスは、
三連覇経験チームでは史上最弱。以前私が唱えた、「オリックス三連覇はまぐれ」説は、正しかったようだ。
ただ問題なのは、そんなオリックスに15ゲーム差を付けられている、最下位の西武ライオンズである。
8月19日までシーズン100敗ペースだったが、翌日からオリックスが3連敗し、危機を救った(苦笑)。

かつての西武はメチャクチャ強く、85~88年に四連覇すると、90~94年には五連覇。
89年も、優勝した近鉄バファローズに0.5差の3位で、世が世ならリーグ十連覇の新記録を達成していた。
そんな西武ライオンズを、長年応援し続けているのが、新秋津の立ち飲み店『なべちゃん』である。


正式名は『立ち飲みスタジアム なべちゃん』で、以前は別の場所にあったが、数年前に現店舗に引っ越し。
シーズン中は店内モニターで西武の試合を放映し、お客は声援を送りながら、渡辺店主やママさんが作る料理とお酒を楽しんでいる。
旧店舗時代から常に混雑していたため、なかなか入店が叶わず、初めて訪問したのは2年前。
近くの『竹辰』で一杯やったあと、西武-ソフトバンクホークス戦の経過が気になり入店した。
飲み食いしたあとだったので、注文したのは「ウーロンハイ」と「玉子豆腐」だけ。価格はたぶん、どちらも350円くらいだったはず。


中継でスコアを確認し、1杯飲んだら帰るつもりだったが、1-1という緊迫した試合展開から目が離せず、ウーハイをお替わり。
隣にいた、常連さんらしき方が語ってくれた西武の情報もためになり、気付けばウーハイを5杯飲んでいた。
この日のソフトは、勝つか引き分けで優勝だったが、延長11回裏、二死から森友哉がヒットで出塁し、続く山川穂高がサヨナラホームラン!
森をもらったオリのファンがいうのも図々しいが、森と山川が移籍したのも、西武弱体の理由のひとつだろう。

ホームランが出た瞬間、店内にいた西武ファンたちと一緒に、オリックスファンであることを隠していた私も大喜び。
初対面の方ばかりだったが、全員で乾杯orハイタッチ。若い女性客とのハイタッチは、ちょっと緊張した(←だらしねえ)。
この日西武が勝ってくれたことで、翌日オリが勝ってソフトが敗れ、オリが奇跡の逆転優勝を遂げた。 ※詳細はこちら

4日後、今度は友人となべちゃんに再訪問。この日は試合がなかったのに、4日前に一緒に語った常連さんが来ていた。
このお客さんや店主夫妻に、実はオリファンだったことを明かそうか迷ったが、結局黙ったままで、現在に至る。
まあ、西武戦の中継中に、露骨に相手チームを応援したりしなければ、他チームのファンも大丈夫だと思うよ。
私もさすがに、西武とオリが試合をする日は、飲みに行ったことはない。
この日も別の店で飲んできたので、頼んだのはここで紹介した「ハンバーグステーキ」と「キムチ」のみ。


店主は昔、レストランでシェフを務めていたおり、ハンバーグは本格的なテイストだった。
そのレストランが西武グループだったため、選手たちとも親交があるらしく、ユニフォームなどが店内に飾られている(後述)。

その後も、お店には何度か訪問したので、注文した商品を以下で紹介していく。
まずは、最後に訪問したときのメニューを掲載。こちらはドリンクで、


こちらがフードメニュー。日替わりで毎回15品目ほど用意されている。

※さっきのは「ハンバーグステーキ」で、「ハンバーグ鉄板焼き」とは別商品かな?

私はウーロンハイか「びんビール」500円、あとは「ホッピー白」400円+「同なか」200円のセットを頼むことが多い。


この日のコースターは、2019のライオンズフェスティバルで配布されたものかな?


だいたい2軒目か3軒目に寄るので、料理の注文は少なめ。
こちらはハンバーグとは対照的に、家庭的な味わいだった「肉じゃが煮」600円。


これはたぶん、友人が頼んだ「ソーセージ鉄板焼き」750円。我々の注文時は、もう少し安かった記憶がある。


個人的には未知の料理「磯はんぺん」500円は、青海苔が入った練り物で、はんぺんとカマボコの間のような食感だった。


私が気に入ったのは、下記の「鶏ガーリックバター鉄板焼」850円。


立ち飲み屋さんで出てくるのは珍しいと思われる、クオリティの高い商品で、ナイフとフォークも提供される。切り分け方がヘタで申しわけない。


にんにく風味のチキンはもちろん、添えられたベーコンとポテトもウマかった。

先述したように、店内壁には選手からプレゼントされた、実際に使用したユニフォームや帽子などが掲示されている。
これは、左側が大久保博元、右側が鈴木健かな。他球団の帽子もたくさん並んでいる。


これは右側が西武から近鉄に移籍した安部理で、左のは…見たことないな。


左肩にオレンジ色のライオンがいるのは、西鉄ライオンズ時代のものかもしれない。今度店主に聞いてみよう。
グッズだけでなく、店主が撮影した(あるいは寄贈された?)、西武の黄金時代をとらえた貴重な写真も多い。
こちらは1992年、ヤクルトスワローズを下して日本一になった直後の記念撮影。


私の撮影がヘタで、誰がいるのかわからないだろうが、監督は森祗晶で、主力投手陣は、渡辺久信、石井丈裕、郭泰源、工藤公康、鹿取義隆ら。
野手陣の主力は、石毛宏典、田辺徳雄、伊東勤、辻発彦に、言わずと知れたAKD砲
彼らの写真もあったので、それぞれ撮影。長距離打者なのに盗塁王も獲得した、A=秋山幸二。


まだ太っておらず、このまま西武に残れば良かったと思われる、K=清原和博。


打順は五番も、本塁打王や打点王を何度も獲得した、D=デストラーデ(登録名はオレステス・デストラーデ)。


9月22日時点で、今年の西武のホームランは56本とリーグ最少。秋山と清原のふたりだけで到達できる本数だ。
西武はAKDの前の時代も、田淵幸一、大田卓司、テリー・ウィットフィールドらが猛打を振るっていた、
あの時代は、私の嫌いな細かい継投、日替わり打順は珍しく、さらにはスター選手の米国移籍はなかったため、
選手の年俸も高騰せず、入場料も安かった。この頃と比べると、今は給料泥棒が多すぎる。 ※特にオリックス
また、今年は「飛ばないボール」疑惑もあり、投手戦というか貧打戦ばかりで、ちっとも面白くない。 
凄い打者が揃い、得点と白星を積み重ねる、西武が憎たらしいほど強かった、あの頃の野球が懐かしい
もうすぐオフシーズンになるが、なべちゃんでご夫妻やお客さんと、昔のプロ野球について語りたいよ。

最後に。本日9月23日、マジック1だったソフトバンクのパリーグ優勝が決定
オリックスに9-4と完勝してのV、ではなく、実際は試合終了より前に、西武が2位の日本ハムを破っており、その時点で優勝が決定していた。
意地を見せた西武ライオンズの選手・関係者の皆さん、来年はもう少し頑張ってください。
そして、今日まで6勝16敗とソフトにカモにされ、地元で胴上げを見せられたオリックスも、来年はもうちょっと頑張れ。
まあ、相手の優勝がかかった試合で、エラーした選手がヘラヘラ笑ってるんだから、来年は西武に抜かれて最下位かもな。

おまけ
店内に貼ってある、唯一の非プロ野球選手の写真だと思う、西武ファンの吉永小百合さん



立ち飲みスタジアム なべちゃん
東京都東村山市秋津町5-25-26
JR新秋津駅から徒歩約1分、西武戦秋津駅からも徒歩5分くらい
営業時間 16時~22時 西武の試合時間や展開によって、早まったり延びたりすることも
定休日 日曜、その他不定休あり
※営業時間や定休日については、こちらのお知らせアカウントをご確認ください
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人生何度目かの「豚骨ラーメンブーム」到来

2024年09月20日 | ラーメン、つけ麺など
久留米で誕生し、博多、長浜などで発展したとされる、福岡産豚骨ラーメンを求め、
地元周辺で駅チカの店を巡り、そのとき初訪問した、国分寺『木村亭』のラーメンに感動したわたくし。
その後も飽きるどころか、別のお店でも食べ続けている。もう若くないのに、人生何度目かの豚骨ラーメンブームを迎えたようだ。
というわけで今回は、最近食べた福岡豚骨ラーメンを5杯紹介したい。

まずは、かつては「豚骨ラーメン店はここが一番」だと思っていた、南阿佐ヶ谷の『萬福本舗』
前回ブログで、「値段の安さや通いやすさも考慮すると、今の私にとっては、福岡・豚骨ラーメンなら木村亭さんがベストかも」と記した。
立川在住の私には近場の店舗であり、深夜2時まで営業していて、基本のラーメンが650円という諸条件を考慮し、「ベスト」と称したのだが、
ラーメンの味だけならば、萬福本舗さんも負けていないし、むしろおつまみや酒類も豊富で、お店としての魅力は互角である。
久々の訪問となった先日は、基本の「とんこつラーメン」750円と、トッピングの「肉味噌」100円をオーダー。


画像右上に写っているのが肉味噌だが、実はラーメンを頼む前から頼んでおり、
最初は「焼きワンタン」380円に、卓上のゴマと一緒に付けて食べていた。


単独でもおつまみになり、別の料理に付けても美味しく、無論、ラーメンのスープに溶かしてもウマい。


こちらのお店を訪れた際は、この肉味噌も忘れず頼んでいただきたい。
ちなみに、肉味噌の投入は途中からで、最初は純粋に、スープと麺を楽しんだ。前回より濃厚だった気がするし、いずれにしても、
萬福本舗さんのラーメンは相変わらず美味しいので、当然のように「替玉」120円を追加注文。


そのまま丼に投入したら、異様に麺が多い気がする。替玉の方が麺が多い?


小川の『いし』さんでも同じ感想を抱いたが、よく考えると、ひと玉めでスープを飲み過ぎてしまっただけだろう。
散々飲み食いしたので、スープは少し残したが、麺と具材は食べ切り「ごちそうさまでした」。
一時期、体調を崩していた店主さんも元気に調理していたし、萬福本舗さんでは、今後も飲み食いさせていただくつもりだ。

続いては、たった今名前を出した、東京で初めて福岡豚骨ラーメンを出したとされる、『九州ラーメン いし』
友人と小川駅周辺のの居酒屋で飲んだあと、2軒目として訪問。まずは「焼酎」=いいちこのウーロン茶割り400円を注文。
おつまみは、「チャーシュ」500円と、初めて頼む「目玉焼」450円を選択。


ラーメンに並ぶ名物である、明朗な店主との会話を楽しみつつ、焼酎割りを3杯ほど飲んだあと、
友人も私もシメの「ラーメン」700円を注文。私は紅生姜抜きでお願いしてみた。


大鍋でたっぷり泳がせるように茹でた、博多・長浜風よりは太めの麺と、臭みのないスープはやっぱり好相性。
途中で、ラー油を垂らして辛味と色味を加え、その後は一心不乱に麺を啜った。


酩酊かつ満腹状態でお店を出たあとは、小川駅至近の喫茶店『待夢』でひと休み。
友人はコーヒー(銘柄は忘れた)、私は「クリームソーダ」350円を注文し、懐かしい純喫茶の雰囲気を存分に味わう。
 ※ブレ失礼

西武線小川駅で下車した際は、いしさんで飲んで喰って→待夢さんで休息という、昭和満喫コースをぜひ試してほしい。

3杯目は、分倍河原のラーメン居酒屋『麺屋 しょうちゃん』。別の店で飲んだあと、シメのラーメンを食べるために訪問。
お酒は頼まず、基本の「博多豚骨ラーメン」780円に「味玉」100円を追加。


以前も記したが、しょうちゃんさんの味玉は甘口でイケる。さすがは甘口醤油の文化がある、九州のラーメン店だ。
ここの豚骨スープも、臭みはなくまろやかで、細いけれど九州っぽくない麺を使っているのは以前と変わらず。
すぐに麺を食べ終え、「替玉」120円と「替玉子」を追加。替玉子は、単なる味玉の追加である。


おろしニンニクを加え、玉子と麺を丼にドボン。


ひと玉めで、スープはまろやかというか、「ちょっと薄い?」と感じたのだが、替玉をしたら、さらに薄まってしまった。
卓上には追加タレはなく、置いてあるのは、九州のように甘くない、普通の醤油のみで、足すのも変だ。
この日のスープは物足りなかったが、繰り返しになるが、ここの味玉は甘くて美味しい
一挙に5個くらい注文し、ラーメンに入れて食べてみたいが、お店の人に気味悪がられそうだ。

4杯目は、最近ちょくちょく通っており、冒頭でも名前を出したお店、国分寺『木村亭』
「豚骨ラーメン」650円の食券を購入後、「生玉子ありますか?」とたずねたが、用意してないそうなので、「味玉」100円を追加。
同じ九州の佐賀ラーメンは、生玉子入りが主流と聞いたが、福岡ラーメンのお店ではあまり見かけないね。 ※7年前食べた佐賀ラーメンはこちら
数分後、豚骨ラーメンが登場。前回ブログでも似たような画像を何枚も見たと思うが、今回もあえて撮影・掲載。


見た目はシンプルだが、普通のお店とは一線を画すウマさを秘めており、夜遅い時間の訪問だったが、スープはいつもと同じ濃厚さ。
時間によって味が違う、たとえば、開店直後の時間帯は、煮込みが足りず味が薄い、というお店もあるようだが、
木村亭さんは毎回ブレが少ない、というかほぼブレがなく、高レベルで安定している
あとから来た味玉も、ちょうどいい半熟具合。麺もスープも残さず、大満足でお店を出る。


こんなにハイレベルなラーメンが、今の時代に650円で食べられるなんて、なんだか申しわけないよ。

そして昨日、毎月恒例、一橋学園の『なにや』にチャーシューを買いに行ったのだが、
珍しく新小平駅からではなく、一橋学園駅から向かったところ、
駅の近くに新しいラーメン店ができているのを発見。しかも博多長浜ラーメンのようだ。
チャーシュー購入後、お店に戻ってみると、屋号は『博多長浜とんこつ亭』で、都下では珍しい立ち食いラーメン店と判明。


入口脇にメニューが貼ってあったが、立ち食いとはいえ「とんこつラーメン」550円は安い!


入店すると、厨房を囲むカウンターと、離れた場所にカウンターがひとつ。最大キャパは8名くらいか。
券売機で食券を購入し、厨房にいた男性店員に渡す。ひとりが調理担当で、もうひとりが客対応及び調理補助か。
この券売機、新札、新五百円玉(出たのは2021年だが)は使用不可で、替玉などの追加注文もその都度、券売機での購入を求められる。
「背脂とんこつラーメン」650円も気になったが、最初はやはり、基本のとんこつラーメンに、「生たまご」50円をトッピング。
生玉子は別皿提供も可能なようだが、私は「月見ラーメン」にしてもらった。


店員さんから丼を受け取り、立ち食いカウンターでへ。丼は結構熱々なので気をつけた方がいい。
安価だけど量は普通のお店と変わらず。具材もバラ肉チャーシュー3枚、キクラゲ、ネギと、不足はない。


まずはスープをひと口飲むと、最初の印象は豚骨ではなく、東京の醤油ラーメン!?
その理由は、輪切りにされた長ネギにあった。福岡豚骨ラーメンは、青ネギの小口切りが一般的だからね。
長ネギの風味がスープに溶け込み、それが東京醤油ラーメンを思い出させたようだ。
改めてスープを味わってみたが、意外と油っこさはあったが、豚骨臭さはなく、コクや旨味も控えめ。
店内貼紙にあった、「豚骨が苦手な方でも食べられるラーメン」の説明どおり、無難なテイストといえる。
麺は、味や細さに問題はないが、他店よりも短い気がした。食べづらくはないけどね。


薄いバラチャーシューは味付けも薄く、肉の味がダイレクトに伝わり、昭和時代のチャーシューを思い出す。
麺とチャーシュー1枚を食べ終え、「替玉」150円を追加注文。硬さは柔らかめを希望した。
なお、最初のひと玉は、客の要望は受け入れられず、お店指定の「硬め」で提供される。
ネットで苦言を呈しているヤツがいたけど、最初くらいはお店推奨の硬さの麺を試してみてもいいじゃないか。
すぐに、ネギが乗った替玉が登場。「早く安く」もお店のモットーだ。


ふた玉目でも、特に薄まったりすることはなく、黄身ちゃんを溶いて麺や肉に絡めたりして、美味しくいただいた。
ラーメン、替玉、生玉子で、計750円はお得だし、味や接客も問題はないが、立ち食いという業態は、やはり客を選びそうだ。
食事の時間が限られている、ビジネスマンには需要がありそうだが、そういうお店はビジネス街で開業すべきで、なぜ一橋学園駅前なのかなあ。
ちなみに、この店舗の隣には立ち食いそば屋があったのだが、建物老朽化などの理由で、数年前に閉店している。
博多長浜とんこつ亭さんには頑張ってほしいが、薄利多売の多売が難しそうだ。
あと、カウンターがちょっと低くて、足の長い(胴が長い?)私には不便だったが、これは仕方がないかな。

以上、最近食べたラーメンを5杯紹介したが、依然として私の豚骨欲は燃え盛っている。
新規開拓も含め、福岡豚骨ラーメン巡りは、まだまだ続きそうだが、身体に悪影響が無いか心配だ…(←何を今さら)。

おまけ
日本から出たことのない私が、「世界一のチャーシュー」と絶賛する、なにやさんのチャーシューが、


昨日購入したら、通常の約4割引きと、メチャクチャ安かった。他の店なら、倍から3倍は取られるぞ。
しばらくこの価格らしいので、なにやさんのチャーシューを試すなら、ぜひこの機会に!
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美人も訪れるラーメン店 国分寺『木村亭』

2024年09月06日 | ラーメン、つけ麺など
今年初めて訪問し、ラーメンの味が気に入り今後も通うと決心した、国分寺の『木村亭』

※初回に食べた「豚骨ラーメン」

2度目の訪問は数週間後。店内はカウンター席のみで、席によっては券売機で食券を買ったあと、一度店外に出る必要がある。
この日は、券売機の隣に座ったので、メニューを撮影できたのだが、相変わらずのピンボケで申しわけない。


提供しているのは、基本の豚骨ラーメンに各種トッピング、あとはご飯、つまみ、飲物だけと少数精鋭。
驚くべきは、ラーメン650円、替玉100円という低価格!
このときも触れたが、愛読しているラーメンブログによると、開店以来まったく値上げしていない模様。
なので、この日頼んだ「味玉ラーメン」も、750円という安価。味玉が100円以上するお店も増えてきたので、ありがたいよ。


横アングルの丼の向こう側に、チラリと見えるのは、


替玉を推奨する「麺の硬さ一覧表」(私が勝手に命名)。以前も記したが、私は「やわらかめ」が好み。


お店で使用している麺は、一般的なものとは異なり、身体に悪いとされるプロピレングリコール(PG)は不使用で、
水あめ、米酢、ハチミツ、三温糖、リンゴ果汁、果実酢、梅抽出液などを加えた、安心安全の福岡の博多麺らしい。


替玉を注文した際、リンゴ味を期待し麺だけかじってみたが、私のバカ舌では、他店の麺との違いはわからなかった。
ただし、豚骨独特の香りとコクと旨味がある、茶褐色の濃厚スープとの相性は抜群。
この日も、絶品豚骨スープと絡んだ麺だけを一気に食べてしまい、すぐに替玉を注文し、別皿で提供された麺を投入。

※替玉は、店主が現金対応してくれる

さっき転記したように、木村亭さんの麺は健康にいい(←そこまでは書いてない)ので、替玉に抵抗はない。
ふた玉目からは具材も味わう。チャーシューは私好みの醤油で煮込んだ甘じょっばウマいやつで、
やや厚めの長いサイズが1枚。下記画像は、途中で二手に分かれた状態。


味玉は、ちゃんと火が通っており、黄身ちゃんはほどよい半熟。


卓上には、ラーメンダレ、コショウ、ゴマもあるが、私が使うのはおろしニンニクと紅生姜だけ。
具材と麺ふた玉をたいらげ、スープも飲み干し「ごちそうさまです」。

店主は金髪の男性で、一見ヤンチャそうな外観(失礼)だが、食券を渡すときや替玉注文時、そして食べ終えて丼をカウンターに上げる際は、
必ず笑顔を作って「ありがとうございます」と挨拶してくれるし、調理や仕込みの作業も丁寧だ。
帰り際、「ここのラーメン、ずいぶんお安いですね」と声掛けしたところ、
「自分ひとりでやってますので…」と返答してくれた。イヤ、人件費がかからないとはいえ、それでも破格でしょ。
ラーメン1杯650円という安価を維持している、店主の真摯な姿勢も、木村亭のファンになった理由のひとつだ。

こちらのお店が営業している場所は、2012年頃から頻繁にラーメン店が入れ替わっていた。
屋号や味は変わっても、オーナーは一緒だったようだが、その中に、私があまり好きではないお店が混ざっており、
木村亭も、同一オーナーの店かと勘違いしていたため、長年、訪問を避けてしまっていた。
店主曰く「もう8年くらいやってます」とのことだが、  ※開業は2015年説が濃厚
安くウマく高品質のラーメンを出す、国分寺駅近くで深夜まで営業、という好条件のお店に、今年まで未訪問だった自分が悔しい。

その後も、南口の『それはそれ』で飲んだ帰りや、都内で飲んだあとに途中下車し、
シメのラーメンを求め木村亭に寄ってみたところ、ことこどく開いてなかった!


そのうち1回は定休日の月曜だったが(苦笑)、他は通常は営業しているはずの曜日と時間帯。上記画像は金曜の夜であった。
最後に店の前を通ったのが、近くの『紅葉』もスープ切れ閉店で振られた、8月4日の日曜日。
それから数週間後、久々に足を運んでみたところ、おおっ、木村亭さんの店内に灯が! 


感動のため、外観撮影はブレてしまったが(←しょっちゅう)、気にせず店内へ。
この日は「青ねぎラーメン」750円をオーダーした。


例の店主が、いつもと変わらぬ笑顔で提供してくれたのは、いつもと変わらぬ旨味じゅうぶんの豚骨ラーメン。
青ねぎ増し=野菜を摂取したから、と自分に言い聞かせ、ちゅうちょなくスープまで飲み干す。
丼には、粉末状に砕かれた豚骨が残る。木村亭さんが、長時間豚骨を炊いている証拠である。


食後、店主に聞いてみたところ、「お盆やらスープ切れやらで休んでいた」とのこと。
たぶん、日頃の行ないが悪い私が訪れたときだけ、たまたま休日だっただけで、長期間は休んでいなかった模様。
いずれにせよ、木村亭さんが通常営業していたことは、単純に喜ばしい。

さて、今回のブログは、タイトルに釣られて読んだ方もいるだろうから(笑)、そろそろ「美人も訪れる」について、説明しよう。
初訪問時、あとから若い女性客がやってきて、空いていた私の隣席に座った。
女性は酩酊しており、さらに入店後、「瓶ビール」500円も追加し、隣の私に「ねえねえ」などと親しげな口調で、いろいろと話しかけてきた。
人見知りかつ、心の狭い私は、見知らぬ年下の人間に、タメ口で話しかけられた場合、通常なら不快感を露わにするが、
この日は、私より15~30歳は若い女性に対し、終始敬語で応対した。なぜなら、彼女が美人だったからである。
女性はビールは少し残したが、ラーメンはしっかり食べて、満足そうに退店した。どうやら初訪問ではなさそう。
私自身、青春時代(笑)はとっくの昔に過ぎたし、自分でも正直枯れたと思い込んでいたが、若い美女に話しかけられたら、今でも嬉しい…
という感情が、自分に残っていることにも驚いた。美人よ、気付かせてくれてありがとう!

木村亭の近所にある、オムライスとパンケーキのお店『eggg Cafe』に、私のような男性客が入店をためらうのと同様、  ※詳細はこちらの文末で
男性客が主体の牛丼屋やラーメン屋には、ひとりでは入りづらいと感じている女性は、現在も少なくないはず。
豚骨臭もせず、店内は清潔で、店主が若く温和な男性とはいえ、豚骨ラーメンのお店に、単独で訪問するのは勇気がいるはずだが、
木村亭さんには通算4度入店したが、異なる美人客に3度遭遇。初回の方と同様、3名とも常連と思われる、慣れた振る舞いであった。
根拠のない勝手な持論だが、美人は周囲の評価などはさほど気にしない、信念のある方が多いと思う。
木村亭に来る美人も、「豚骨ラーメン店に女性ひとり?」といった、私のような古い人間からの好奇の目を気にすることなく、
「私はここのラーメンが好き。だから食べに来ている!」だけなのかもしれない。
一方、これは偏見かもしれないが、豚骨が臭いだの、男ばかりでイヤとか文句をいう女は、だいたいブスであり、
食べログなどに、飲食店の文句をネチネチと書き込む女も、全員ブスに違いない…ここまで書くと、「かもしれない」ではなく明らかに偏見か(笑)。
とにかく、この店には大勢のファンがいて、その中に美人が数名含まれていることは事実である。

つい先日、シラフの状態で木村亭さんに4度目の訪問。
このときは、通算3人目の美女もあとから来店し、ラーメンを食べたあと、店主に微笑みを浮かべながら、小声で替玉を追加注文し、
すぐにたいらげ「ごちそうさまです」と挨拶し、颯爽と退店。あまり見た記憶のない「美人の替玉」だが、サマになっていたよ。
一方の私は、豚骨ラーメンと一緒に、「ホッピー」350円と「おつまみチャーシュー」300円+味玉100円の食券を購入。
「最初に少し飲んでから、ラーメンを食べます」と店主に告げ、豚骨ラーメン以外の食券を渡した。
まずは、ホッピーの外と、断熱タンブラーに入った焼酎が提供される。


タンブラーからのぞいても氷しか見えないので、焼酎の量は少ないようだが、350円だしね。


さらに店主から、「焼酎の追加は現金でお受けします。150円です」と告げられ、安さにビックリ。結局、ナカは2回お替わりした。
そして、期待以上に素晴らしかったのが、おつまみチャーシュー。味玉も一緒のお皿に盛ってもらった。


ラーメンに入っているものよりも分厚い、高品質なチャーシューが全5枚。


薬味は刻んだ青ねぎと、白い部分の斜め切り、さらに細切れチャーシューも少し混ざっていた。

※紅生姜を追加してみた

このチャーシューと味玉があれば、本気で飲んだらナカをあと5杯は飲めそうだが、泥酔しては迷惑なので自重し、
3杯目のナカを飲み終えたところで、豚骨ラーメンを調理してもらう。スープに泡が浮き、いつも以上に濃厚かつウマそうだ。


残っていたおつまみのチューシュー2.5枚と、味玉半分を乗せ、さっそく食べ始める。


熱々スープで温めたチャーシューはウマさが増し、さらに食欲を増進。すぐに麺を食べ終えたため、替玉を注文。


そういえば掲載していなかった、ラーメンブログでおなじみ「麺リフト」を撮影。このブログでは需要なさそうだが。


いつものようにスープまで飲み干し、豚骨紛を確認して「ごちそうさまでした」。
これまで、たくさんの豚骨ラーメンを食べてきたし、ここよりも濃い店、油っこい店、臭い店など、いろんなお店を知っているが、
値段の安さや通いやすさも考慮すると、今の私にとっては、福岡・豚骨ラーメンなら木村亭さんがベストかも。

この日は、いつもより長く滞在したため、店主が巨大なヘラで大きな寸胴をかき回す、スープ仕込みの風景を拝めた。
マジメな店主がマジメに作っているラーメンは、ウマいに決まっているし、そりゃあ美人客が訪れるわけだ。
退店間際、「ラーメンだけでなく、ホッピーも安すぎませんか?」と聞いてみたところ、店主は苦笑いしながら、
「さすがに苦しくなってきたので…近いうちに少し(値段を)上げるかもしれません」とつぶやいた。
開店から9年間価格を維持してきたのだから、少しくらいの値上げは、私も含め常連客なら誰でも納得するはず。
おひとりでの営業は大変だろうし、どうか無理せず、今後も美味しいラーメンを作り続けてほしい。
最後に、私が木村亭さんに通うのは当然、ラーメンが目的であり、決して美人客が目当てではないことを、ご理解いただきたい。
って、わざわざ書くと、かえって疑われそうだな(苦笑)。



ラーメン 木村亭
東京都国分寺市本町2-11-1
JR、西武線国分寺駅から徒歩3分以内
営業時間 19時~深夜2時
定休日 月曜、その他、お盆休みなど不定休あり
※月曜日も、店内で仕込みをしているときは、急きょ営業することもあるそうです
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昭和99年の純喫茶 小川『待夢』

2024年08月30日 | 喫茶店
以前どこかで述べたが、私はコーヒーがあまり好きではない。
ランチなどに付いてくる場合はともかく、自分の意思ではコーヒーの注文どころか、缶コーヒーを購入した記憶もない。
唯一買うのは、ミルクと甘味を含み紙パックに入った、ブラックならぬブラウンコーヒー…要するにコーヒー牛乳である。

時間をつぶすとしても、喫茶店ではなく居酒屋に入り、コーヒーではなくウーロンハイを選ぶため、
喫茶店に入るとしたら、食事メニューかデザートを置いてあるお店に限られる。  ※詳細は拙ブログ喫茶店カテゴリーにて
そんな私が、何十年かぶりにドリンク目当てで入った喫茶店が、西武線小川駅近くの『待夢』(タイム)であった。

ネット情報によると、安価な価格でドリンクのみを提供している純喫茶らしい。
このとき紹介した、昭和の雰囲気漂う『ふじや食堂』さんでビールと食事をいただいた帰りに、
再び昭和の時代にタイムスリップすべく、ちょっと寄ってみることにした。

こちらがお店の外観。なるほど、「珈琲 待夢」という、コーヒーを漢字で表記した看板は、いかにも純喫茶という印象だが、


店頭には様々な置物があり、純喫茶というよりも、奇抜なリサイクルショップ(失礼)のようだ。


よく見てみると、自転車、赤電話、バイクの看板、ペコちゃん人形などに混ざり、
どくろ怪獣レッドキングや、宇宙忍者バルタン聖人など、私が大好きなウルトラ怪獣もいるではないか。


怪獣愛好家同士(?)ゆえ、お店の方にも受け入れてもらえそう、と都合よく解釈し、入口ドアの前に立つ。
ドアには「自動」と記されたシールが貼ってあるが、なぜか微動だにしない(汗)。
困惑している私に気付いた店内の女性店員が、ドアを手動で開けてくれた。

入店すると、照明は抑えめの落ち着いた雰囲気。奥にカウンター席、手前にテーブル席がいくつかあり、
厨房近く=店主たちとも近いカウンター席は、常連用と思われ、私は入口近くの空いていたテーブル席に案内された。

着席してメニューを見てみると、ご覧のとおり令和とは思えぬ安さ!


メニュー左上(見づらくてスマン)、基本の「待夢ミックスコーヒー」が260円で、他もすべて500円以下。
看板に「珈琲」と掲げているだけあり、ミックスの他にも、「アメリカンコーヒー」に「フレンチコーヒー」、
さらに下段には、「エチオピア モカ」や「キリマンジャロ」など、多種多彩なコーヒーが用意されている。
ただ、先述したように私はコーヒーが苦手なので、「バニラシェーキ」310円をオーダー。
数分後、清涼感ある純白のシェーキが、銀のロングスプーンとともに登場。


ひと口味わってみると、ハンバーガーチェーンの商品よりも、上品な甘さでくどくない。
バニラアイスも乗っていたので、ストローとスプーンの二刀流で飲んでいく。


順序が変だが、私が座ったテーブルの画像を掲載しよう。バニラシェーキとお水だけでなく、


右側には、「ビクターの犬」、イス、バイクなど、いろんなものが飾ってあるので、ひとりでもさみしくない(笑)。


対面にもイスがあるのだが、CDなどが置いてあるため着席は困難。つまり、このテーブルは、ひとり客専用らしい。


なお、対面イスの上にも、いろんなアーティストのCDが並び、その上には電気怪獣エレキングも立っていた。


シェーキを飲み終えたところで、お会計をお願い。応対してくれたのは、店主と思われる男性。さっきの女性は奥様のようだ。
怪獣が置いてある理由や、安すぎる価格についてたずねたかったが、初日なのでおとなしく退散。
店を出る間際、ご夫妻が丁寧に挨拶してくれたので、「絶対また来よう」と決意。 

数日後、前回紹介した『九州ラーメン いし』で飲み食いしたあと、酔い覚ましに訪問。


21時過ぎの入店だったが、こちらは遅くまで営業しているので大丈夫。
前回とは別のテーブルに案内され、「アイスココア」340円を注文。


ほろ苦い(注:私の基準では)ココアにクリームが溶け、徐々にまろやかになっていく。
先客はいるけど、あまり会話をせず静かだったので、私も音を立てないようにココアを啜った。
酩酊状態だったし、静寂かつ涼しくて快適な空間だったので、恥ずかしながら、短時間ウトウトしてしまった。
酔いも覚め、アイスココアも飲み終えたところで、そろそろ帰ろう…とその前に、
ウルトラ兄弟(ゾフィ、マン、エース)が視界に入ったので、撮影してから席を立ち、お会計をお願いした。


待夢さんで休んだお陰で、酔いと眠気が覚めて、気分も落ち着いた。
今さらだけど、酔ったあと喫茶店で休憩するのって、悪くないかも

さらに数日後。前回同様いしさんで飲み喰いしたあと、待夢さんで休んでいくことに。両店の距離は徒歩2分程度だ。
訪問3度目にして初めて、自動なのか手動なのか不明なドア(苦笑)を、店員さんの助けを借りずに開けられた。
今回も2度目と同じテーブルだったが、反対側の席に座ったので、景色が違う。
初訪問時に座った席は、ビクターの犬の隣にイノシシらしきモノが加わったようで、さらに使用可能領域が狭くなっていた(笑)。


3度目はせっかくなので、お店自慢のコーヒーを飲んでみることに。メニュー下段のCOFFEEから、
最高価格かつ、人生で初めて飲むと思われる、「ブルーマウンテン」を選択。最高価格とはいえ450円だけどね。

以前私が働いていた、喫茶店『銀座ゴッホ(仮名)』のコーヒーは、あらかじめ沸かして保温していたものを提供していたが、
私の席から厨房は見えないが、待夢さんは当然、マスターが客の注文ごとに、一杯ずつ丁寧に淹れているはず。
シェーキやココアよりも少し待ったのち、砂糖・ミルクと一緒に、ブルーマウンテンが運ばれてきた。


メニュー表のブルーマウンテン解説箇所をアップで撮影し、さらに拡大編集してみたが、明らかに失敗。


読みづらいだろうから、以下に転記する。
ブルーマウンテン(西インド諸島産) 産地ジャマイカ
珠のような滑らかな舌ざわりの総ての味に調和のとれた絶品です。
(ブルーマウンテンと呼べるのは、ジャマイカ島東部5000フィートの高地産のものだけなので、5000フィート以下のものをハイマウンテンと呼んでいます)
 
どうやら、私のようなコーヒー素人にはもったいないブランド豆(というのか?)の模様。
さっき、ネットで「ブルーマウンテン 1杯の価格」で検索してみたところ、普通のお店では1000円以上払うのが当然らしい。
待夢さんの450円は、驚安の価格(←私の好きな言葉)だったようだ。

せっかくのブルーマウンテンだが、私の感想は案の定、「ああ、コーヒーだ。苦いなあ」であった。珈琲マニアが聞いたら怒るだろうね。
そのまま飲むべきかもしれないが、せっかくなので、提供された砂糖をふたさじ投入。


さらに、私の好きなブラウンにすべくミルクも投入。なんだか、『ウルトラQ』のオープニングみたいになってしまった。


ウルトラQで思い出したが、棚の上にいた、円盤形態の宇宙竜ナースを発見。私にとってナースとは、女性看護師ではなくこの怪獣だ。


ブルーマウンテンに敬意を表し、時間をかけて少しずつ飲んだため、だいぶ酔いも覚めた。
裏側に「心にとけこむ、まごころの味」というコピーが躍る、伝票を持って席を立つ。


厨房前カウンターでは、ふたりの常連客が、店主夫妻と楽しそうに語り合っており、
店主が私に対しても、「何回か来てくださってますよね」と話しかけてくれたので、私からも質問してみることに。
店主はコーヒー通の頑固な職人かと勝手に想像していたが、気さくでユーモラスな方であった。

どの商品も、なぜこんなに安いのですか? という問いに店主は、
「開店した48年前から、価格を変えてないんですよ。まあ(自分たちが)暮らしていければいいかな、と」返答。
激安飲食店を何軒も知っている私だが、48年間値上げなしというお店は初めてだ。
ウルトラ怪獣が置いてある理由もたずねたところ、店主の趣味ではなく、
「怪獣だけでなく、他のグッズとかも、常連さんたちがどんどん持って来て、飾っているうちに増えちゃった」そうで、
「怪獣は、お子さん連れのお客さんにプレゼントすることもある」とのこと。子連れではないが、私もレッドキングが欲しい。
ここで、その場にいた常連客が会話に加わり、「あのカネゴンみたいに、貴重なのはあげないそうです」と教えてくれた。
カウンター席の上に、コイン怪獣カネゴンの人形があったが(撮影せず)、知る人ぞ知る高価商品らしい。

怪獣好きとはいえ、グッズには興味はないため、カネゴン人形の価値がわからない私だったが、
昭和時代の純喫茶の価格と雰囲気を守り続けている、待夢さんの価値は理解しているつもりだ。
昭和時代が始まったのは1926年なので、今年2024年は、昭和99年に該当する。
皆さんもこちらのお店で、コーヒーの香りだけでなく、来年で100年目を迎える昭和の芳香も感じとっていただきたい。

おまけ
お店とはまったく関係ないけど、REBECCAの5枚目のアルバム「TIME」は名盤だと思う。



待夢(タイム)
東京都小平市小川西町4-17-17
西武線小川駅西口から徒歩約30秒、JRなら新小平駅から徒歩約16分
営業時間 15時~23時くらいまで
定休日 水曜、その他年末年始?
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東京では初の「九州・福岡ラーメン」 小川『いし』

2024年08月24日 | ラーメン、つけ麺など
お盆前のとある土曜日の夕方。
西武線小川駅からほど近い、『百薬の長』で飲もうと思い、お店の付近まで行ってみたところ、店内の照明が消えている。 
どうやら、最近は水・土・日・祭が定休日になったらしい。 ※百薬の長・武蔵小金井店についてはこちら
実はその前に、萩山駅と八坂駅近くのお店にも足を運んだのだが、どちらも開いておらず(泣)。
クソ暑い中徒歩で移動したのに、3軒とも空振りという惨劇に落ち込んでいた、私の視界に入ったのが下記のお店。


ラーメン屋さんだけど飲み客が多い、『九州ラーメン いし』(←正式名)で飲ませてもらおう!
上記画像は、退店時に撮影したため空席が見えるが、入店時はほぼ満席で、ひとつだけ空いていた席に、なんとか入れてもらった。

先客の大半が飲んでいたので、私も心置きなく「ビール」700円と「餃子」500円を注文。
お店メニューは、厨房奥の壁に貼ってある。この他、夏季限定の「冷し中華」1000円もある。


あと、近くのおっちゃんが、「細切れチャーシューと紅生姜入りオムレツ」を食べていたが、あれは常連限定の裏メニューかな。

寺島進似(?)のダンディな男性店主が、アサヒの大瓶とコップを提供したのち、餃子を焼き始める。
キリン党の私だが、暑い中を歩き回った挙句、ようやく飲めたビールだ。ウマいに決まっている。
ちなみに、キリンもあるらしいが、この日はすでに売り切れていた。
数分後には餃子が焼き上がり、酸味のあるタレと一緒に登場。


1人前6個で、具材は野菜主体。自家製ゆえ、形がやや不揃いなのはご愛敬。


すぐにビールを飲み終えたため、メニューにはないが他のお客さんが頼んでいた、ウーロンハイを追加。
乙類焼酎で作るらしく、「麦と芋どっち?」と聞かれたので、麦でお願いしたところ、
いいちこのウーロン茶割りが出てきた。価格は「焼酎」や「ハイサワー」と同じ450円。


先客にもひととおり、ドリンクや料理が行きわたったようで、店主も端っこの席でひと休み。
こちらのお店に来たのは、このとき以来2度目だが、前回はラーメンを食べてすぐに退散したので、
せっかくなので今回は、店主といろいろとお話しさせていただいた。Qが私でAが店主だ。

Q「こちらは、東京で初めて九州ラーメンを出したお店になるんでしょうか?」
A「イヤ、新宿の『桂花』さんの方が先。ただ、あちらは熊本ラーメンだから、ウチとはちょっと違うね」
Q「そうでした。桂花が最初でしたね。では、久留米というか、福岡のラーメンはここが最初でしょうか?」
A「そうなるかな。創業した年? もうだいぶ前のことだから忘れちゃったよ(笑)」
調べたところ、開業は1973(昭和48)年。いずれにしても、数ヶ月前にここで取り上げた、
「九州・福岡スタイル」のラーメンを、東京で最初に出したのは『いし』さんのようだ

いしさんの歴史について簡単に説明。
ブリヂストンの東京工場が小平にできたとき、久留米の本社から、従業員が大量に引っ越してきた。
彼らは当然、故郷・久留米の豚骨ラーメンを欲したが、東京では出しているお店がない。
その頃、おなじく久留米から東京に出てきて、ブリヂストンとは別の仕事をしていた店主が、
知人に「久留米から来た従業員のためにラーメンを作ってくれませんか」と頼まれ、東京の福岡ラーメン1号店・いしを開業したそうだ。
屋号のネーミングは、店主の名字・石橋から。ブリヂストン創業者一族と同姓だが関係はないらしい。

Q「ラーメン作りの経験はあったのですか?」
A「奥さんの実家が久留米のラーメン屋さんで、学生時代、そこで4年間働いていた。
博多や長浜との違い? よく知らないけど、元祖は久留米だからね。自分が九州にいた頃は、長浜ラーメンはそんなに有名じゃなかった」
私も以前、福岡豚骨ラーメン発祥の地は久留米と聞いたことがある。

本場仕込みのラーメンは、久留米出身のブリヂストン関係者に大好評。次第に、九州豚骨になじみのない東京育ちのファンも増えていったそうだ。
A「最初にお店を出したのが、ブリジストン工場の近く。次に施設内のマーケットに移転して、今の場所が3軒目。
昔は朝から深夜まで、休む間もなくラーメン作っていたよ。おかげで遊ぶヒマもなかった」
まさにブリヂストンのタイヤと同様、客も回転しまくっていたのだろう(←ウマいこと書いたつもり)。

Q「東京向けに、味を変えたりしましたか?」
A「当初は久留米と同じように作っていたけど、匂いに苦情が出てね。だから途中から匂いを抑えるようになった。その分手間はかかるけど。
2度目の移転先となったここ(現店舗)も、近所の人に“匂いは大丈夫でしょうね”なんて釘を刺されたよ(苦笑)」
店内は確かに、独特の豚骨臭が漂っているが、提供しているラーメン自体に臭みはない。

別の客から、酒類の注文が入ったので、私もウーハイをお替わり。
ついでに、貴重なお話を聞かせていただいた、店主にも一杯飲んでいただこうと思ったが、その前に、
Q「営業中はお酒飲まないんですか?」
A「営業中どころか、酒はもう、50年くらい飲んでないよ」 
Q「そうなんですか! よかったら一杯どうぞ…と思ったのですが」
A「なんかの祝い事とかに呼ばれたときは、少しだけ口つけるけど、それ以外は本当に飲んでない。
ここのお客さんもオレが飲まないの知ってるから、誰も勧めてこないでしょ。若い頃は、ウイスキーなら一晩で1本半空けたけどさ」
そう言い終え、再び客席に戻ってきた店主は、ペットボトルの清涼飲料水で、喉を潤していた。

その後、常連客の団体から、「ラーメン4杯にチャーハン2皿」と、食事のオーダーが入り、店主は再び厨房へ。
このとき、店主と会話していた私に対し、「お話し中に悪いねー」と気遣ってくれた方がいて、「と、とんでもないです」と返答。
私の隣に座っていたお姉さまにも、「私たちうるさくてごめんなさい」と何度か謝られてしまい、恐縮してしまった。

居酒屋などで厄介なのが、テメエの店でもねえのに我が物顔で振舞い、新規客に自身が常連であることを誇示する客の存在。
そういう態度をとることよって、客が減って店がつぶれ、自分たちの居場所がなくなることに、気付かないのかね。
私の地元立川市は、そういう常連をたしなめるどころか、店側も一緒になって新規客を軽視する飲食店が多く、実に嘆かわしい。
その点、この日いしさんで飲んでいたお客さんは、ヨソ者かつ若輩者(皆さんよりは)の私を、邪魔者扱いするどころか親切に接してくれた。
「ウチに悪い客はいないよ。いたらオレが追い払うから」と語る店主さん自身も、気さくな好漢であり、
素晴らしい居酒屋に巡り合えて、久々に感激してしまった…あ、ここは飲み屋ではなくラーメン店だった(苦笑)。
ウーハイを何杯かお替わりし、酩酊してきた私も、シメのラーメンを作っていただくことに。

前回の注文は普通のラーメンだったので、今回はラーメン700円+大盛100円+生玉子100円にしてみた。
店主は麺を茹でる際、テボは使わず下記の平網(平ザル)を使う。


店主曰く、「麺は泳がすように茹でなきゃダメ。だからウチではテボは使わず、ずっとコレ(平網)」
「たまに、湯切りの時に声出したり、テボを振り回したりするお店があるけどさあ…」
以下は、店主が「ここだけのハナシな」とおっしゃったので割愛。まあだいたい想像はつくでしょ。
バカみたいなパフォーマンス(あ、書いてもうた)はせず、店主が真摯に作り上げた、久留米発祥の九州ラーメンがこちら。


具材はチャーシュー2枚、ネギ、紅生姜、茹で玉子のスライスに、追加の生玉子。
麺は、ストレートの細麺だが、一般的な博多・長浜ラーメンよりは太い。今回頼んだ大盛は、通常の1.5倍くらいか。


臭みのない豚骨スープは、粘度はないが旨味はしっかりあり、油が入るため熱々。紅生姜の周辺は、ピンク色に染まっていく。


白身が少し固まってきたところで、黄身ちゃんを崩し、麺に絡めて一気にすする。当然ながらウマい。


身体に悪いとはわかっているが、スープも飲み干し「ごちそうさまでした」。なぜだろう、初めて食べた時より美味く感じた。
大盛にしてバランスがよくなったのか、店主や周りのお客さんの温かさに触れたからか。おそらく後者かな。
私より先に来たのに、ずっと飲み続けている常連さんに「お先に失礼します」と挨拶し、店主にも「また来ます」と告げて退散。

そしてつい先日、今度は最初から、いしさん目当てに小川へ。
待望のキリンビールを注文したら、高菜のお通しもサービスに出てきた。


おつまみには「チャーシュ」500円を選択。チャーシュー6枚にネギ、おろし生姜、酸味のあるタレがかかっている。


この日も、店主とお話しさせていただき、彼はお酒だけでなく、東京の醤油ラーメンやうどんも食べたことはないと仰る。
「ラーメンはやっぱり、昔から食べている豚骨が好き。東京で食べたのは『どさん子』の味噌ラーメンくらいかな」とのこと。
昔の多摩地区には、『どさん子』や『どさん娘』の店舗が結構あったはず。  ※どさんこ両店についてはこちら

うどんも、地元福岡の柔らかいうどんが好きだそうで、「わざわざ九州から取り寄せて食べていた」そうだ。
小平周辺は、武蔵野うどんの名店も多いのだが、博多うどんとは相反する、ゴツゴツとした硬さが特徴だからねえ。
東京に出てきてから50年以上たっているが、店主の九州愛は変わっていないようだ。
その九州愛がもっとも表れているのが、こちらのラーメンなのだろう。
いろいろ質問してきた私に対し、店主は自身のラーメン哲学(?)について語ってくれた。
「匂いだけは出さないように変えたけど、スープの仕込み方も麺の茹で方も、すべて昔のまま。
久留米で習ったラーメンの作り方を、そのまま守り続けている。ただそれだけだよ
そんな店主のラーメンは、九州出身者だけでなく、多くの客の心をつかんできた。遅まきながら、私もそのひとりに加わった。

この日も、シメにラーメンをいただくことに。今回は並盛で、写真の茹で玉子を追加。


玉子の殻を剝き終え、完成したラーメンに投入(中央左)。さらに、残っていたお通しの高菜も加えた。


並盛にした理由は、メニューにはないけれど、店主が「できるよ」と教えてくれた、九州ラーメンでおなじみの「替玉」をするためだ。
最初の麺を食べ終え、紅生姜のピンク、高菜の黄色、そしてラー油の赤が混ざり、スープの色が混沌としてきたところに、


替玉が到着。価格はたぶん150円。推定1.5倍の大盛が+100円なので、適切価格である。


さきほど、「一般的な博多・長浜ラーメンよりは太い」と評した麺だが、太いだけでなく量自体も多い気がする。
なので、食べても食べても麺が減らず、酒も飲んでいたため、途中で満腹状態に。
それでも、残すことなく2玉の麺はたいらげたが、もったいないことにスープは残してしまった。
そんなワケないと思うが、「替玉って、最初の麺より多くないですか?」と店主にたずねたところ、「そんなワケねーだろ」と即答。あ、やっぱり(笑)。 
出っ張ったお腹をさすりながら、お会計を済ませ、この日もいい気分で店を出た。

数年前、いくつかの媒体の取材を受けた際、店主は「東京五輪までは頑張りたい」と語っていたようだが、
常連たちの熱烈な支持を受け、パリ五輪が終わった現在も、いしさんは昼から夜まで絶賛営業中である。
次のロサンゼルス、その次のブリスベンでも、常連客と談笑しながら真摯にラーメンを作り続ける、店主の姿が目に浮かぶ。



九州ラーメン いし
東京都小平市小川西町3-18-10
西武線小川駅より徒歩約3分 JRなら新小平駅から徒歩約18分
営業時間 11時~14時、17時~23時くらい
定休日 月、お盆、その他
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語り継ぎたい「チャーシューおこわ」 新宿『航海屋』

2024年08月21日 | ラーメン、つけ麺など
みんな大好き(かな?)ラーメンのお供、「チャーシューごはん」について語ったとき、
『航海屋』の名物メニュー「チャーシューおこわ」についても触れた。


余ったチャーシューの端っこを刻み、タレと一緒にお米と混ぜて炊いたもので、単品販売はなく、麺類を注文しないと頼めない。
かつては100円、現在は150円で、ランチタイムは無料。しかも2回お替わりできるので計3杯食べられる。私は当然、毎回3杯食べていた。
上記の画像はお店HPから拝借したものだが、近年は更新されていない。

航海屋さんは、いくつか支店があったが、私は阿佐ヶ谷店しか入った記憶がなく、最後に訪問したのが2018年。
その頃は、麺類との100円セットごはんが増えており、おこわではなく未食の「カレーライス」を選択した…までは前回記した。


ここからは、そのとき食べた商品を紹介。+100円のカレーも安いが、基本の「ラーメン」も、450円に値下げされていて驚く。


基本の鶏ガラスープ「基味」と、魚介風味が加わる「新味」が選べ、私は基味をセレクト。


普通のラーメンでも、やや小ぶりだがチャーシューが4枚も入る。
たくさんのネギとメンマも加わり、麺は私の好きな平打ちタイプだったが、以前は普通の中細麺だったはず。


鶏ガラ醤油スープに、チャーシューとネギの風味が移り、この店独自のテイストになっていく。
なお、カレーライスはこちら。味自体は平凡だったが、100円にしては量がある。


以上のラーメンとカレーで550円。6年前とはいえ、さすがに安すぎる
その後はコロナ禍もあり、足が遠のいてしまい、23年に阿佐ヶ谷店は閉店。
チャーシューごはんブログで、「名物おこわ(とラーメン)を、近日中に食べに行くつもりだ」と記したとおり、
数ヶ月後には、航海屋で唯一残った、新宿店を初訪問してきた。


その前に、航海屋さんについて簡単に説明。
開業したのが1993(平成5)年。開店当初は『丸信 航海ラーメン』という屋号だった。
私が初めて買った、1995年発行の下記ラーメンガイドによると、創業者は、


「たまたま入った那須のラーメン屋さんの味に魅せられ、他に本業がありながら修業を積んだ」と記載されているが、
実際は、「伝授料と称して200万円取られたが、ロクに指導してもらえなかった」と、お店HPの「航海日誌」という枠でボヤいていた(笑)。
修業はほとんどしていないようだが、創業者はラーメン作りの才能があったようで、数年後には人気店に。
20世紀末から21世紀初頭にかけて、発刊されたラーメン本では、航海屋さんがたびたび掲載されていた。
なので、最大5店舗あった支店が、現在は新宿にしかないと知ったときは、さみしく感じたものだ。

閑話休題。初訪問した新宿店の店内は、カウンター席のみで、HPによると全16席。店員さんは若い男性ひとり。
ワンオペで疲れているのか、なんとなく不機嫌そうで、私への「いらっしゃいませ」も、あまり心がこもっていない印象。
それでも、壁メニューの「17時以降ドリンク・おつまみALL300円」に、うっかり心奪われる私。


しかも、新宿店は一番安い「ラーメン」が750円なのだが、ドリンク+おつまみ+ラーメンで1150円というお得なセットもある。
当初の予定を変更し、軽く一杯やってからラーメンを食べ、余裕があったらチャーシューおこわを追加することに。
選んだのは、「ウーロンハイ」+「水餃子」+「とんそば」のセット。
とんそばというのは、要するに豚骨醤油ラーメンで、私は食べたことがなかった。ラーメンより50円高く、セット価格も1200円になる。
まずはウーハイが登場し、チビチビ飲んでいたところで水餃子が登場。


水餃子の提供時に店員さんが、「ラーメンはあとにしますか?」とたずねてきたので、「あ、じゃあそうしてもらえますか」と返答。
「いつでもお出ししますので、お声がけしてください」と告げ、厨房へ戻る。なんだ、意外と気が利く方ではないか。

水餃子は、たぶん自家製ではないよくあるタイプ。スープも薄味なので、おろしにんにくや黒胡椒を投入し食べた。


ウーハイを飲み終えたので、店員さんにお願いし、とんそばを作ってもらった。


丼サイズは、一般的なお店よりやや小さめに感じた。


具材は、阿佐ヶ谷店のラーメンと同じ、チャーシュー4枚にネギとメンマ。麺は昔ながらの中細ストレート。


ネーミングどおり、スープはちょいと豚骨臭がある。普段の鶏ガラ醤油スープの方が好きかな。
私がシメのとんそばを食べ始めた頃は、先客の大半が退店したが、ひとりだけ残っている中年男性がいた。
この男が、スマホの動画を見ながら行儀悪く食べていたのが、チャーシューおこわであった。
しかもこの男、しっかりお替わりもするのだが、店員さんに無言で茶碗を差し出す、憎たらしい振る舞い。
150円のサービス商品なのに、エラそうにお替わりしやがって…この日、店員さんが不機嫌だったのは、この男に原因があると見た。

ここまで書くのを忘れていたが、航海屋さんのウリは、チャーシューおこわではなく、チャーシューそのものであり、
脂の多い順に大トロ、中トロ、赤身の3種があり、好みを選べるのである。


HPから拝借した、チャーシュー画像がこちら。右から順に、大トロ、中トロ、赤身。


注文時に要望を出さなかった場合は、自動的に中トロになる。このとんそばのチャーシューも中トロだ。


私は過去に、3種とも食べたことがあるが、大トロは脂がきつく、おススメは中トロだね。
「チャーシューメン」950円にすると、8枚増えて12枚に。とんそばなど他のラーメンも、+200円でチャーシューを増やせる。
私が20年ほど前に食べた、「ダブルチャーシューメン」は1150円で、チャーシューが計20枚入る。画像がないのでまたまたHPから借りた。


お店が力を入れているチャーシューは、麺類やおこわに使うだけでなく、単品販売もしていた。


1本約200グラムで、阿佐ヶ谷店があった頃、近くに住んでいた飲み仲間の先輩がよく購入していた。
先輩は「切らずにそのままかじり、その日のうちに食べ切った」らしい。その豪快な食べ方、私もやってみたい。
セットを食べ終えたら、やはり満腹になってしまったので、チャーシューおこわは別の機会に。

それから数ヵ月後、新宿で飲んだ帰りに、航海屋新宿店に再訪問。
腹八分かつベロベロだったので、麺類+チャーシューおこわの双方を食べるのは無理そうなので、この日は麺類だけの注文。
選択したのは、これまた食べたことのない「つけめん」850円。具材は既述の麺類と同じ。


HPの説明によると、「ラーメンより濃いめのつけだれに 流水で締めた麺をからめて食べる」とのこと。
その後、「かつおの香りとネギ油が麺によくからみ(後略)」と続くが、酔っててネギ油に気付かず(恥)。
つけダレはそれほど濃くはなく、酸味を感じる昔流行ったタイプ。卓上の自家製辛味噌も入れて食べた。
つけ麺専用の太麺を使用しているらしいが、他店の極太つけ麺に慣れちゃうと、インパクトは薄い。
ただ、この日の中トロチャーシューは、ほど良く締まった肉質で、なかなかウマかった。


食後はスープ割りもできるそうなので、お願いすると、ポットに入ったスープが登場。


スープは透明で味はほとんどなし。清湯スープにしては透明すぎるが、醤油味のラーメンには合っているのだろう。


割りスープでつけダレも飲み干し、「ごちそうさまです」と告げて退散…する前に、
出口付近に設置してある、次回利用できるトッピング無料券の中から、


次回訪問時のために、「チャーシューおこわ無料券」を獲得。


店を出ると、両隣のもつ焼き屋と串カツ屋は大繁盛しているのに、航海屋さんは、例の男性店員ひとりで、余裕で回せる客入り。
店内壁には、来店した著名人のサイン色紙がたくさん貼ってあるが、色紙の日付を見ると、大半が20年以上前に書かれたもの。
このお店だけ、時代に取り残されている印象で、大きなお世話だろうけど、ちょっと心配になった。

そしてつい最近、航海屋さんのおこわが食べたくなり、お盆休みの情報がないかネット検索してみたら、
残念ながら、新宿店が7月で閉店していたことが判明!

似た味のラーメンは、修行先(?)の那須『丸信』で食べられるだろうが、チャーシューおこわは完全に幻の一品になってしまった。
航海屋さん、31年間の営業、お疲れさまでした
最近は行けてなかったですが、何度も満腹にさせていただいた、チャーシューおこわの御恩は忘れませんよ!



航海屋 新宿店
東京都新宿区新宿3-12-4
JR新宿駅から徒歩約5分、地下鉄新宿三丁目駅から徒歩約2分
営業時間 11時~0時、土曜は19時まで
定休日 日曜
※住所や駅からのアクセスは、お店HPからの転記ですが、JR新宿駅からは徒歩だと5分じゃ着きません

※※文中のとおり、残念ながら2024年7月に閉店しました
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「強打の三高」堂々の西東京準優勝 -日大三高野球部2024-完結編

2024年08月10日 | 高校野球
連日、日本代表の奮闘が報じられている2024パリ五輪。
開幕直後の7月28日、柔道の金メダル候補だった日本の女子選手が、予期せぬ敗戦を喫し、試合後に大泣きしたらしい。
泣いたことに対しては賛否両論あったようだが、彼女は、超一流のアスリートかつ武道家であるが、ひとりの人間でもある。
喜怒哀楽などの感情を露わにする行為は、人間らしさの証明であり、批判されるべき事柄ではないはずだ。

女性柔道家が、フランスで涙を呑んだ数時間前、遠く離れた東京でも、敗戦のショックで泣き崩れた男たちがいた。
高校野球西東京大会の決勝戦で惜敗した、我が母校・日大三高野球部の選手たちである。
中でも主将の土井は、試合終了からだいぶ時間がたった、準優勝の表彰式でも感情を抑えられなかった模様。

(C)週刊ベースボールオンライン

過去に何度か指摘しているように、決勝で負けたチームを表彰式兼閉会式に出すのは、やはり気の毒である。

私は表彰式どころか、試合終了時の挨拶すら目にすることなく、三高の敗戦が決まった瞬間に神宮球場をあとにした。
前回の高校野球ブログで宣言したように、大嫌いだった早実を憎むのをはやめたつもりだが、
相手が早実だろうと他校だろうと、私は毎年、夏の敗戦時はすぐに球場から立ち去ることにしている。
場内に居残り、三高ナインに「よく頑張った。来年こそ頼むぞ!」などと激励するのが、真のファンかもしれないが、
心の狭い私は、他校の歓喜シーンなど目にしたくないし、ましてや母校の面々が悲しむ姿なんて、とてもじゃないが見ていられない。

ヤケ酒を飲み、帰宅後はフテ寝し、翌日もTVやネットのニュース閲覧を故意に避けたため、さっきの土井の画像を見たのは、2日後であった。
東京五輪から3年間、金メダルを目標に続けてきた努力が報われなかった、女性柔道家のショックも相当なものだろうが、
高校入学から約2年4ヶ月、甲子園と全国制覇を目指し、ひたすら野球に打ち込んできた、土井ら三高ナインの悲しみも大きかったはず。
しかも、柔道家には4年後にも五輪があるが、3年生部員には、もう甲子園に挑むチャンスはない。

今回は、「日大三高野球部2024」完結編として、結果的に今年度チームの最後の試合となった、西東京大会決勝戦を簡単に振り返る。
私が神宮球場に到着し、入場券を購入したのが、試合開始1時間20分前の8時40分頃。


先に入場し着席していた、常連観戦者と合流。決勝戦、しかも日曜日ということで、普段より明らかに客が多い。
その中には、来てほしくない客もいる。しかもよりによって私が座った席の近くに。
過去に何度か見かけたことがある男だが、名前は知らないし、知る気にもならない。
たいした知識もないのに、大声で支離滅裂な試合展開の予想、そして早実の悪口を語り続ける迷惑客だ。
同意を得たいのか、私や周囲の客にやたらと話しかけていたが、常に一方通行で、逆に話しかけた方は、ほぼいなかった。
早実の悪口を言い続けている、こんなバカに応援されては、勝利の女神も微笑んでくれないわな。
ちなみに、かつての私も、このブログ内だけでなく球場でも、早実を罵倒していた時期があった。
あのとき周囲にいた方、今さらながら反省しています、ゴメンなさい

耳障りな男、朝からの猛暑も不快だったが、もっともツラかったのはやはり、相手校である早実の強さであった。
初回にいきなり3点を奪われたときは、1イニング12失点した、準決勝の日大二戦を思い出したくらいだ。
それでも、三高打線も2回、二死無走者から連打で1点を返す。
得点はもちろん喜ばしいが、もうひとつ気になったのが、右打者が右方向へ打球を飛ばしていたこと。
今だから書けるが、三高のスタメンは、一番本間と九番の投手谷亀以外、全員右打者なのだが、
これまでの試合を観た限り、彼らはレフト方向に引っ張ることしかできない(あとはフライを打ち上げる)、と私は評価していた。
なので、七番飯田のライト前ヒットなど、右方向への打球が続いたことにも、「たまたま振り遅れたのかな?」と疑っていたのだが、
次の回、五番岡本がライトへ同点スリーランを放ち、ようやく振り遅れではなく、狙い打ちだったことが判明。
三高、やればできるじゃねえか! というか、5回戦以降も右打ちをしていれば、もっと楽に勝てたのに。
その後も、普段は守備要因の印象がある、松岡がタイムリー二塁打を放ち、最近は得点圏で凡退していた、本間にもタイムリーが飛び出す。
他の打者も、右へ左へ鋭い打球を放ち、四球もしっかり選び、毎回のように塁を賑わす。
私が待望していた「強打の三高」が、決勝戦でついに覚醒したのである。

3回終了時、すでに1時間5分も経過していたのに驚き、私にしては珍しく、試合中に撮影。


その後も、互いに得点を奪い、投手交代などもあったため、5回終了時には早くも2時間に到達。


1時間48分で終了した、去年の決勝・日大三-日大鶴ケ丘戦(※詳細)とは比較にならない、激しい試合になった。
クーリングタイム中、常連客と「1試合見たくらい疲れましたね」「もう前半の攻防とか忘れちゃったよ」などと語り合っていた。

三高はエース谷亀が、足をつったような素振りを見せ、5回途中で降板。早実の先発投手も、5回途中で交代。
以降は両校とも継投策に出るが、三高だけでなく、早実も打線が活発で、点の取り合いになる。
5回表に逆転した三高を、6回裏に早実が再逆転。7回表に三高が再々逆転すると、8回裏に早実が追いつく、東京野球史に残りそうなシーソーゲーム。
強打で圧倒し押し切るタイプで、接戦自体が不得手な印象のある、三高には苦しい展開だ。
一方の早実は、以前から接戦は得意な印象。いざとなったら「ワセバイア」もあるし。 ※かつては絶対にあった
なお、今回の決勝戦では、私が観ていた限りでは、早実寄りの判定はなかったと思われる。
岡本の死球が、「よけてない」と認められなかったのは不満だったが、直後に3ランを打ったし(笑)。

最終回、三高は一死二塁のチャンスを作るも無得点。本間のライトライナーが惜しかった。
その裏、早実は止めたバットに当たった打球がライト線に落ち、三高にとっては不運な二塁打に。
次打者のバントが野選になり、無死一、三塁となったところで、申告敬遠で満塁。
最後は三遊間にサヨナラヒットを放った、早実がサヨナラ勝ち。9年ぶりの甲子園出場を決めた。

7月28日 西東京大会決勝 対早稲田実業 (神宮球場)
三013030200→9
早310112011×→10


日大三は、2006年以来、18年ぶり12度目の夏大会準優勝。前回負けた相手も、ハンカチ王子のときの早実だった。

先述したように、試合後は即退場したため、スコアボードの画像はない。
代わりに、日刊スポーツの画像を拝借。サヨナラ打を打った早実・内囿と、打たれた三高・畠山。

(C)日刊スポーツ

三高ファンにとっては悔しい場面だが、勝者と敗者の明暗を的確にとらえた、残酷だが説得力のある写真である。
さっき、バーチャル高校野球の試合動画を視聴したが、敗戦が決まった直後は、三高は畠山だけでなく、何人もの選手が突っ伏していた。
試合後の整列では、三高はライトの本間が遅れて到着し、さらに遅れて、センター土井がよろけながらも、主将ゆえ最前列へ歩を進める。
そんな彼らの姿を見て、敗戦という結果を本気で悔やんでいることと、勝利を目指し全力で戦っていたことが、よく理解できた。
だからこそ、決勝戦は勝たせてあげたかった

無論、三高にも勝機はあったし、「このとき、もう一本出ていれば」という場面もあった。
たとえば7回表、土井が押し出し四球を選び逆転し、なおも二死満塁で四番織田、の場面。
結果はセンターフライだったが、あともう少し伸びてくれれば…と妄想したくなる打球であった。
この日の織田は、安打と打点はなかったが、早実も警戒していたようで、四球や打撃妨害などで3度出塁。
レフトの守備はさておき(笑)、甲子園で観たかった選手だったよ。

秋、春の都大会では、「弱いから負けた」三高だったが、この決勝戦は、「相手の早実が強かった」としかいえない。
プロ注目の早実・宇野は、全打席で出塁。三高投手陣も、逃げたわけではないのだが、際どいボールはすべて見極められた。
試合中、観戦者の私と同様、緊張していたように見えた三高ナインに対し、早実の選手たちはリラックスしているように感じた。
過去の選手もそうだったが、メンタルの強さが早実の特長だと、私は考えている。
明日11日、早実は甲子園初戦を迎える。三高及び西東京のためにも、どうか初戦負けは避けてほしい。
とはいえ、勝ち進まれてもシャクにさわるなあ…おっと、アンチ早実はやめたんだっけな。

秋・春の都大会での早期敗退や、敗戦続きの練習試合、さらには、以前指摘した試合中の覇気のなさや、
レフトとファーストの絶望的な守備力(苦笑)などから、21世紀では最弱と評価していた、今年のチーム。
ただ、最近の土井主将の談話で知ったことだが、負傷者が続出したり、団結力が薄れた時期があったらしい。
負傷者が出ると、戦力だけでなく士気も低下するし、負傷者自身の練習不足にも繋がる。
また、野球で最も大事なのは、投手力や打撃力ではなくチームワークであり、綻びのあるチームは、まず良績は望めない。
それらのハンデを克服し、夏大会では本来の実力を発揮し、ノーシードながら決勝進出した、選手たちの奮闘は尊敬に値する。
「21世紀最弱」といった、これまでの悪評を深くお詫びし、あのとき球場で伝えられなかった言葉を、ここで送らせていただく。
日大三高2024年度チームの皆さん、堂々とした戦いぶりでの準優勝、感動いたしました
小倉全由監督にとって、最後の教え子となった3年生は、今後の野球人生に幸あらんことを、
2年生以下の部員には、この悔しさをバネに、来年以降巻き返してくれることを願っております。
再び甲子園へ、そして全国制覇へ。栄冠目指し、ガンバレ三高!

※「日大三高野球部2025」につづく
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製麺一筋50年の名人直伝! 国分寺『紅葉』

2024年08月05日 | ラーメン、つけ麺など
このとき絶賛した、国分寺駅北口の豚骨ラーメン店『木村亭』。
その後も何度か通ったのだが、7月中旬くらいから、私の訪問時は毎回閉まっている。
ただし、近所には『甚五郎』『麺創研 紅』など、代わりになりうる、遅くまで営業しているお店がいくつもある。
その中のひとつが、紅の2軒隣にある、22時ラストオーダーのつけ麺専門店『紅葉』
開業は2006年で、私も過去に何度か食べたことはあるが、店頭に待ち客がいることも多い人気店である。

麺切れによる終了や、長い行列などにより、近年はなかなか入店できなかったが、数ヶ月前に久々の訪問。
私がご無沙汰している間に、メニューは変わったようで、現在提供している商品はこちら。

紅葉HPより

昼と夜でメニューが異なるが、昼夜ともに麺は、常に5~6種類用意している。

※同上

麺の見本がこちら。保存料・添加物は当然未使用。

※同上、以降の画像は私の撮影(なのでヘタ)

麺は種類だけでなく 量も小~特大盛まで、90グラムずつ増量の全6種類から選べる。価格も、並以上は+90円ずつ増額。


種類と量、双方を選べる紅葉さんの麺は、HPの説明によると、
「製麺一筋50年の麺づくり名人より、秘伝の打ち方を修業、直伝(中略)その技術を最大限に生かしたこだわりの自家製麺」とのこと。
この日は、「創業からのつけ麺」並盛950円の平打麺を選択し、製麺一筋50年の名人直伝の味を堪能した。

最初に、細切れチャーシュー、メンマ、ナルト、海苔、ネギが入った、つけスープが登場し、


直後に平打麺が提供される。ちなみに私は、太麺と縮れ麺は食べたことがある。


初めて食べる平打麺は、麺に粒々が見える。全粒粉使用なのだろう。 ※他の麺も入っていたかもしれないが、記憶にない


麺だけ食べてみると、ちゃんと小麦の味がするが、私の好みよりちょいと硬め。スープに浸し、少し柔らかくした方がいいかな。
歯応えが強く、噛みしめる回数が増えるため、並でもお腹いっぱいになる。
スープは、お店の説明によると「3日間炊き出し、動物系・魚介系・野菜と果物のジュースをブレンドしたトリプルスープ」で、
よくある魚介豚骨タイプより、ジュース由来の甘味と酸味を感じる。野菜嫌いでビタミンが不足がちな私には、ありがたいスープだ。

基本の麺とスープを楽しんでから、こちらのお店は、味変アイテムも充実しているため、途中で使ってみることに。
一味&七味に、追加タレ、特製生姜、七品目のあげ玉、


さらに粒胡椒、レモン酢、ジャスミン茶の濃縮液まである。せっかくなので、2杯目はジャスミン茶にした。


さらにさらに、店員さんにお願いすれば、冷蔵庫からおろしニンニクと刻み玉ねぎも持ってきてもらえる。


この日は、おさじ2杯の揚げ玉と、


血圧を下げる効果があるとされる、玉ねぎとニンニクに、胡椒も何度か振りかけた。


麺を食べ終えたあとは、つけダレを余すことなく味わうため、魚介ダシの割りスープをいただく。


薄まったスープを一気に飲み干し、満腹になったところで「ごちそうさまでした」。
久々に食べた紅葉つけ麺は、以前よりたぶん、麺もスープも進化している。
実際、最近のお店Xでは、麺の太さを変えたことを報告しており、お店の向上心と、麺への情熱がうかがえる。

数日後、隣の客が食べていて気になった、「和え麺」を食べるために再訪問。
この時期の和え麺は「自家製ミートソース麺」で、そのままでも食べられる模様。


前回と同様、創業からのつけ麺・並盛の食券を購入し、店員さんに「和え麺でお願いします」と告げる。
すぐに一式が登場。スープは前回とほぼ同じだが、麺のビジュアルが明らかに違う。


ミートソース麺は、一番人気の太麺に、ミートソースを乗せて粉チーズを振りかけたもの。
通常具材のチャーシュー、ナルト、海苔はなくなっている(+100円で入る)が、
ブロッコリー&自家製マヨネーズが付き、おろしニンニクとタバスコも一緒に提供される。


「半分位までは、そのままでお召し上がりいただき」との説明があるので、最初の数口は麺にソースを付けて食べ、
その後はよく混ぜ合わせ、麺全体にミートソースを絡める。結構ひき肉が入っているね。


さすがは50年の秘伝で作られた麺、パスタよりもミートソースに合う気がする。
このままでも美味しいが、「途中からつけ汁に付けて味の変化をお楽しみください」という指示に従い、
麺をスープに付けたところ、元々の甘味・酸味に、ミートソースの旨味と酸味が合わさり、衝撃的にウマい!


その後、特製生姜を初めて使ってみたら、紅生姜を細かく刻んだ、牛丼屋や家系ラーメン店とは異なる独自のタイプだった。


今回も刻み玉ねぎをいただき、ミートソース&つけスープとのブレンドを楽しみ、


麺がなくなったら前回と同様、割りスープをもらう。


先日はちょっと薄く感じたが、今回はひき肉や玉ねぎが残っており、最後まで濃厚なまま美味しくいただけた。


トマト風味が苦手なため、最初は不安があったミートソース麺だったが、そのままでもスープに付けてもウマく、
生姜や玉ねぎを加えても、スープ割りをしても、最後までミートソースらしさ(?)は失われず。
期間限定でなく、ぜひともレギュラー商品にしてほしいね。

そして昨夜の日曜、未食の油そばを目当てに紅葉さんに行ってみたら、残念ながら「スープ切れにより早期終了」。


念のため、木村亭にも寄ってみたら、この日もやはり謎の休業。ただの夏休みだといいのだが。


それでも私には、年中無休の『武道家』さんが残っている。最近は深夜3時までの営業らしい。


「ラーメン」(並)900円とお替わりOKの「ライス」100円を、いいトシこいてガツガツ食らう。
酩酊&満腹のいい気分で国分寺駅に向かったら、下記横断幕が視界に入ってしまい、一気に不機嫌に。


もちろんこれは、日大三高ファンのくせに、早実の地元を歩いた私が悪い。
紅葉さんがある界隈は、早実生の通学路であり、いい飲食店が揃う名店街でもある。
先述した油そばや、製麺一筋50年の名人から受け継いだ、別の麺も試してみたいので、紅葉さんには今後も通うつもりだ。
このエリアの飲食店を利用する際は、三高ファンであることは隠し、早実の悪口も控えるので(笑)、どうか温かく迎え入れてほしい。

地区大会の失点数、早実は全国49代表中49位とビリらしいが、西東京代表として、甲子園では頑張ってもらいたい。
あまり気は進まないが、次回は西東京大会の決勝戦を振り返ることにする。



つけ麺 紅葉
東京都国分寺市本町2-2-15
JR、西武線国分寺駅北口から徒歩約2分半
営業時間 11時15分~15時、17時半~22時半、ラストオーダー各30分前
定休日 月曜、土曜の夜
※売り切れ早じまいあり
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