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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

西東京を制し、いざ甲子園へ! -日大三高野球部2025-

2025年07月31日 | 高校野球
「こんにちは、栄えある日大三高OBの正田です」。しばらくは、友人・知人に左記挨拶をしまくる予定である。
元帰宅部のくせに、母校野球部の優勝を自身の手柄のように自慢する姿勢が反感を買うのか、私の周囲はアンチ三高が多い。
とりえあず、この場を借りて「私のことは嫌いでも、日大三高野球部のことは嫌いにならないでくださいっ!」とお願いしておく。

バカバカしい前フリはやめて、三高野球部の試合について語ろう。
前回ブログでは、西東京大会の準々決勝までを振り返ったので、今回はその続きとなる準決勝から。
相手は、三高と同じく春大会ベスト4で、第二シードの八王子。
三高は、普段は七番でサードの安部が欠場し、古関が八番サードでスタメン出場。
見た目は元気そうだった安部だが、準々決勝では何度か悪送球があったし、腕を痛めていたのかも。

それでも三高打線は、初回に主将本間がタイムリーを放ち、八王子のエース古山から先制点を奪う。
八王子は、準々決勝ではいきなり5点を先制され、その後も苦しい展開だったが、古山は最後まで登板せず。
コンデイション不良と予想していたが、結果的には「準決勝への温存」になったようで、この後は三高に追加点を許さない。
一方、三高の先発近藤も、持ち前の打たせて取るピッチングで、八王子打線に得点を与えず。
守っては、ショート松岡のファインプレイからの併殺もあった。彼の守備力は、近年の三高ショートでは最高クラスだろう。
また、近藤自身もピッチャー強襲のゴロやライナーを何度となく好捕。ぽっちゃりお腹の割には運動神経がいい(笑)。
前の試合までは点が入っていた、6回も三高は無得点で、1-0のまま試合は7回に突入。
ここまで、画像が1枚もなかったので、試合の舞台となった、神宮球場入口の写真を掲載。

※撮影したのは決勝戦の朝

それまでも、結構いい当たりを打たれつつも、「運の良さ」で切り抜けてきた近藤が、
7回表に連打を浴び、満塁から内野安打を打たれて失点。しかも、センター本間が送球の際に足をつるアクシデントも発生。
なおも満塁で、次打者はファーストへ強烈なライナーを放つが、田中諒がジャンプして好捕。
田中のまぐれファインプレイ(失礼)といい、被安打4で失点1は、まだまだ運が残っているのか。
1-1の同点で迎えたその裏の攻撃では、二死二塁で本間が敬遠され、打席に立ったのは四番の田中。
足を痛めて全力疾走が困難そうな本間よりも、田中との勝負を選ぶとは驚いたが、田中も相当気合が入ったはず。
だが、その気合が空回りし、初球ファウルフライ(嘆)で勝ち越しとはならず。

8回表も、やはり攻め込まれ、一死からヒット、エラー、死球で満塁のピンチ。
次打者がレフトへ犠牲フライを打ち上げ、八王子がついに2-1とリードを奪う。
その裏の攻撃は、一死一塁でセカンドライナー。一塁走者は飛び出しており、併殺でチェンジかと思いきや、
相手セカンドが後逸し、一転して二、三塁と逆転のチャンス。この打球が、この試合のポイントだったかも。
その後、近藤が四球を選んで二死満塁となり、一番松永も粘った挙句、3-2からの押し出し死球で同点。
なおも満塁で、二番松岡のカウントが2-1となったところで、八王子は古山から背番号10の島田に交代。大胆な継投である。
初球ボールで3-1となったが、その後は2球ともストライクで三振。島田投手の度胸は、敵ながらアッパレである。

同点で迎えた9回、三高は近藤を続投させ、バントヒットと盗塁で二塁まで行かれたが、後続を抑えて9回裏の攻撃に入る。
延長タイブレークになったら、大雑把な三高は不利なはずで、この回で決着を付けたい。
先頭の本間が死球で出塁したが、足をつって以降は、外野から戻ってくるのもしんどそうで、やむなく代走が出る。
なお、本間が足を痛めた7回以降、センターに打球が飛ばなかったのは、八王子の武士の情けか。
無死一塁で、迎える打者は田中。バントはヘタそうで、ここは強攻策しかない。
ここまで四打数ノーヒットだったが、惜しいライナーやセンターフライもあったので、そろそろ打つだろうと期待していた。
カウント2-1からの4球目、田中の打球はレフト方向へ。八王子のレフトは一瞬、捕球体勢に入ったが(偽装プレイ?)、
直後に振り向き、外野審判がグルグルと腕を回す。サヨナラ2ランだ!
苦しい試合だったが、最後は主砲の一発が飛び出し、日大三高、4年連続の西東京大会決勝進出!


7月27日 準決勝 対八王子 (神宮球場)
八000000110→2
三100000012×→4


ホームランに感動し、試合後の両チーム挨拶は撮り忘れてしまった。
代わりに、帰宅後にTVで見た「高校野球ダイジェスト」から、この日の殊勲者・田中の画像を撮影&掲載。


赤塚不二夫先生の漫画「天才バカボン」のバカボンに似ているという記事があったが、確かに似ている。
時折、走塁ミスなどのバカなプレイ(苦笑)もやらかすが、今後も本塁打をバカバカ打ってほしいね。

決勝戦の相手は、同日の準決勝第一試合で、国士舘を5-0で破った東海大菅生。


敗れはしたが、国士舘はノーシードながら、国学院久我山、日大鶴ヶ丘、早稲田実業らシード校に競り勝ってのベスト4進出。
特に、エース鎌村は毎試合のように登板し、この夏西東京で、もっとも投球数の多いピッチャーだったはず。
今年の西東京大会・敢闘賞は、チームは文句なしで国士舘、選手は鎌村投手だろう。

無論、国士舘に勝った菅生は、さらに手ごわい相手である。
ここまで5試合無失点で、エース上原など、好投手を複数擁しており、ディフェンス面では西東京一との噂。
しかも春の都大会では、準決勝で三高を破り準優勝し、今大会には第一シードで臨んでいる。
八王子戦の終了直後は、サヨナラ本塁打で浮かれていたのに、2日後に菅生と戦うと考えたら、徐々に不安になってきた。
だが、菅生とは3年前も決勝で対戦しており、我が母校が勝利している。 ※詳細はこちら
当時の菅生は、鈴木泰成と日當直喜という、プロ候補と現プロの投手がふたりいて、打線も強力。
練習試合では、全国屈指の強豪・大阪桐蔭を破るなど、今年のチームよりも絶対強かったはず。
あのときよりは力量差は少ないと思うし、エース近藤の幸運、そして三高の伝統の力を信じ、神宮球場に向かった。

迎えた決勝戦、試合開始は10時だが、予報では13時台に気温が38度に達するという猛暑日。
こんな炎天下に、試合直後で疲れているにもかかわらず、閉会式で整列させられ、かったるい挨拶を聞かされる、選手たちが気の毒でならない。
しかも、高野連会長の挨拶では、東海大菅生と東海大相模を言い間違える始末。こんな無礼が許されていいのか!?
高校名もロクに覚えず、おそらく決勝戦の試合も観ていないヤツを要職に就けている、東京都高野連は猛省せよ!

以下で、試合経過を簡単に振り返ろう。菅生が先攻で、先発はやはり、背番号1の左腕エース上原。
後攻めの三高も、やはりエース近藤が先発。安部がスタメン復帰を果たし、本間も足の心配はなさそうで、ベストの布陣で決戦に臨む。

1回表 当たっている菅生の一番、小上防(こじょぼう)を大きなライトフライに打ち取り、三者凡退と好発進。
1回裏 四球とエラーで一死一、二塁のチャンスを作るも、四番田中がショートゴロ併殺で無得点。
2回表 二死からヒットと盗塁で三塁に行かれたが、後続を抑える。セカンド櫻井、靴ヒモが切れたとかの理由で一度ベンチに下がる。
2回裏 三者凡退。これで菅生の「今大会連続無失点イニング」は38回に到達。
3回表 死球とバントで一死二塁のピンチに、小上防を申告敬遠。次打者が併殺打で采配的中。
3回裏 二死無走者から松永のセカンドゴロがチーム初安打となり、続く松岡の一二塁間ヒットで、松永が好走塁で三塁に進み、松岡も二進。
二、三塁のチャンスで本間がセンターへ弾き返し2点を先制。さらに田中が、センター越えの三塁打を放ち本間が生還。 三3-0菅

4回表 ヒット4本などで2点を奪い返す。取られたらすぐに取り返すのはさすがは菅生。 三3-2菅
近藤、ピッチャー強襲の打球をくらうも、「大丈夫っす」といわんばかりに、審判やベンチの選手たちを手で追い払う強心臓ぶり。
4回裏 淡白な攻めで三者凡退。
5回表 小上防の二塁打とエラーで同点。その後、二死二塁からライト前ヒットを打たれ、松岡懸命のバックホームも実らず菅生が逆転。
春大会の菅生戦は無失点だった近藤だが、あれはやはり、運に恵まれたのか。 三3-4菅
5回裏 一死から松永がサードゴロを打つと、三塁手の前でポーンと跳ねて外野に抜ける、ラッキーなヒット。
このヒットは、この試合のポイントとなる一打だったかも。近藤、そして三高の運は尽きていなかった。
続く松岡もヒットで続き、一死一、二塁と敬遠できない場面で本間を迎えると、見事期待に応え、レフト越えの2点タイムリー二塁打で即逆転。
その後は田中敬遠、竹中のショート内野安打で二死満塁。プロレベルの守備力を誇る、菅生のショート前田からの内野安打は価値が高い。
一昨日の欠場の分まで打ちたいはずの安部だが、3-2からしっかり四球を選び、押し出しでもう1点追加。 三6-4菅
8分間のクーリングタイムを挟み、
6回表 投手上原の打席で代打藤平が登場も、近藤が抑えて三者凡退。
6回裏 代打の藤平がそのまま二番手投手に。春大会の三高戦では、3回を投げて1失点の豪球右腕で、この日の最速は147km。
松永がショート後方へのフライを放つと、ショート、センター、レフトがお見合いしヒットになるも、後続倒れ無得点。
一緒に観ていた知人は、アウトだと思い二塁への全力疾走を怠った松永を批判していた。
確かに菅生はどの打者も、外野フライでアウトになっても、ちゃんと二塁まで到達していた。
監督のせいでイメージが悪い菅生だが、選手たちのプレイ自体は基本に忠実かつフェアで、
あえて名前を出すが、かつての早実の方が、走塁妨害や守備妨害に死球攻めと、汚いプレイをするチームだった。

7回表 小上防の二塁打とバントで一死三塁のピンチも、続く三・四番がフライアウト。この回の無失点は大きかった。
7回裏 四球とエラーで無死一、二塁のチャンスも、続く竹中がバント失敗、次の安部もバントで二、三塁にしたが、櫻井が倒れ無得点。
8回表 先頭打者がヒットで出塁も、二者連続フライで進塁できず、最後は内野ゴロでこの回も無失点。
3年前の決勝もそうだったが、菅生は劣勢になると、フライアウトが多くなる。
レフト嶌田が、ファウルフライを追いかけダイビングするも捕れず、しかもどこか痛めたようで、守備要因の前川と交代。
嶌田は準々決勝以降は当たっておらず、守備で取り返そうとしたのだろう。その意気は買うし、甲子園では元気な姿を見せてほしい。
8回裏 先頭の近藤が四球。最終回に備え、出塁を拒む投手も多いが、近藤は打つ気満々だった。
松永倒れ一死一塁から、松岡がバント。藤平が捕球し松岡にタッチ…ができず、あわてて一塁に投げるも悪送球で、一、三塁のチャンス。
迎える打者は、頼れる主将本間。初球をいきなりライト前へ運び、三高待望の追加点。本間はこの日、5打点の大活躍。
なおも一、三塁で、田中がセンターへ犠牲フライ。3年前と同様、4点差で最終回を迎えることになった。 三8-4菅
田中の打席で敬遠を指示せず、犠牲フライになった場面で、菅生ベンチの戦意喪失と三高の勝利を確信
9回表 あと3人で三高の勝利、そして甲子園出場が決まる。
このとき、私の脳裏に浮かんでいたのは、この一年間の三高の軌跡、というか苦難だ。
春大会の菅生戦の惜敗はともかく、秋大会の二松学舎大附戦はコールドで敗れ、昨夏の早実との決勝戦は、無念のサヨナラ負け。
その決勝戦で、前主将の土井と同じくらい大泣きしていたのが、当時2年生だった本間。
幾度かの屈辱を乗り越え、ついに栄冠を勝ち取ろうとしている、本間と三高ナインの奮闘に、私の目頭はすっかり熱くなっていた。
菅生最後の打者のフライは、偶然にもセンターへ飛んでいき、本間がガッチリと掴んで試合終了。
日大三高、2年ぶり20度目の優勝!


7月29日 西東京大会決勝 対東海大菅生 (神宮球場)
菅000220000→4
三00303002×→8


勝利の瞬間は、目の汗(笑)を拭いていたため、マウンドに集まった選手たちを撮影できず。
その後の両校挨拶には間に合った。どちらのチームにも、感極まっている選手がいた。


優勝旗授与も間に合わなかったが、表彰状授与はなんとか撮影。


ベンチ入りメンバー全員へのメダル授与も撮影。この後はさっき触れた、高野連会長の失言があり、競輪場のようなヤジが飛んだ。


最後に、優勝した三高だけの撮影があったが、マスコミが邪魔でこんな写真しか撮れず。


本間主将の胴上げ撮影も失敗したので、日刊スポーツの記事からスクショでかっぱらう。
 (C)日刊スポーツ

胴上げから少し離れた場所には、前監督の小倉全由さんもいらっしゃった。 ※右端


エース近藤の粘り強い投球も光ったが、この日の勝因はやはり、本間ら強力打線の菅生投手陣攻略だろう。
そんな「強打の三高」を作り上げた、小倉監督には本当に感謝しかない。
正直、甲子園で勝ち進めるかは疑問だが、三高らしい強打を見せてほしいものである。
西東京123チーム・130校の想いを背負い、ガンバレ三高!

≪おまけ≫
決勝戦の翌日は、一橋学園駅近くの『一ツ橋大勝軒』でメシを喰った。
注文したのは「ラーメン」1000円。麺は1.5玉で、丼サイズは通常のお店の倍はある。


ただでさえウマい大勝軒のラーメンだが、母校大勝利の直後に食べるとさらにウマかった!

※【日大三高野球部2025】は、もう少し「つづく」
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西東京大会はベスト4が決定 -日大三高野球部2025-

2025年07月25日 | 高校野球
各県の代表校がボチボチと決まってきた、第107回全国高等学校野球選手権大会
西東京は、今日25日に準々決勝が終了し、優勝候補と目された、トーナメント四隅のチームがすべて残った…
と書いているうちに、左下の早実が、最終回に逆転されて敗退。書き直すのがメンドーなので、このままにしておく。

優勝候補の一角を占めるのが、我が母校・日大三であり、今回ブログでは、三高の勝ち上がりを簡単に振り返るが、
その前に、東西東京の硬式野球部のメンバーを掲載している、「めざせ! 甲子園ブック2025」から、


日大三高のページを撮影&掲載。今年のチームのキャッチフレーズ(?)は、「ガッツ・気合い・根性」らしい。


上記の本は、近所の朝日新聞販売店に申し込めば、新聞を取ってなくてもタダでくれるので、今年初めて申し込んでみた。

さっきの画像は全体写真で、その下部分には1~3年生の全部員の名前と、ポジションや出身中学などが記載されている。


選手名簿の右上、本間キャプテンが語ったとされるチーム紹介文を、転記する。
昨秋の悔しい敗戦から冬の期間、バットを振り込み、フィジカル面も強化してきました。
今年のチームは「厚い投手陣」・「粘り強い打線」・「チーム力」で勝負します。
高校野球の集大成、日大三高のプライドを胸に、三木監督と最後は気持ちで甲子園を掴み取ります。

使い始めてから9年が経ち、もうすぐ廃止されるgooブログだが、上記のように文字を太くできることを、今日初めて知った(苦笑)。

ついでに、夏大会のベンチ入りメンバーも掲載。
1 近藤 優樹  3年 171 81 右・右
2 竹中 秀明  3年 182 88 右・右 
3 田中 諒   2年 180 92 右・右
4 櫻井 春輝  3年 177 71 右・左
5 安部 翔夢  3年 175 78 右・右
6 松岡 翼   3年 170 70 右・右
7 蔦田 大翔  3年 180 82 右・左
8 本間 律輝  3年 178 78 右・左
9 松永 海斗  3年 179 71 右・右
10 川上 幸希  3年 176 78 右・右
11 山口 凌我  3年 180 71 右・右
12 田中 将大  3年 177 78 右・右
13 永野 翔成  3年 182 83 右・右
14 古関 健人  3年 178 84 右・右
15 根本 智輝  2年 173 83 右・右
16 前川 凌太  3年 180 70 右・左
17 石井 寛也  3年 184 86 右・右
18 谷津 輝   3年 181 71 右・右
19 豊泉 優斗  3年 178 78 右・右
20 福井 理仁  1年 165 64 左・左

昨秋と比べると、身長はともかく、体重の変動は結構あり、本間は8kg増量し、田中諒は7kg絞った。
2年生のベンチ入りが、ふたりだけなのはさみしい反面、1年生福井のベンチ入りは、三高では珍しい大抜擢だ。

第二シードの三高は3回戦からの登場で、相手は都立多摩工科。球場は雨天順延の影響で、八王子から上柚木に変更。
順延で予定が狂い、私は観戦できず、高校野球サイト「バーチャル高校野球」の中継を観戦。
 ※スクショ画像、以下2枚も同

三高の先発は谷津。安定した投球で、点を取られる気配はなかった。
しかし、三高打線も、初戦で力んだのかフライアウトが多く、期待したような大量得点には至らず。
また、この日も雨に見舞われ、途中中断があった。試合内容も冴えないし、現地観戦しなくて正解であった。


5回コールドという私の予想は裏切られ、最終回までやってしまい、最後はエース近藤が調整登板し、5-0で勝利。


7月16日 3回戦 対都多摩工科 (上柚木球場)
多000000000→0
三10300001×→5


前回高校野球ブログでは、「私が出ても勝てる」と豪語したが、この点差ではオレのエラーで負けてしまう。多摩工科、侮ってすまなかった!

3日後の4回戦は、予定どおり八王子球場で実施。相手は都立田無。
1年生の福井が先発し、5回を投げて被安打1の無失点。九番打者としてもタイムリーを放つ活躍。
この日の打線は、序盤から得点を重ね、6回に竹中の二塁打などで4点を追加し、コールド勝ち。
10安打で10得点し、エラーは0。やっぱり、オレが現地で観ていた方が、選手も頑張るようだな(←妄言)。


7月19日 4回戦 対都田無 (八王子球場)
田000000→0
三033004×→10  ※6回コールド


こちらは試合後の挨拶。ちょうど、青帽子のおっさんが横切ってしまった(嘆)。


五回戦の相手は、実績校の日大二が早々と敗れ、都立東大和南が勝ち上がってきた。
三高の先発は、春まで背番号1だった川上。春の都大会や、その後の練習試合でも打たれまくっていたので覚悟はしていたが、
都立相手に3回でKOされるとはビックリ。打者としてもバントを失敗し、味方もエラーするなど、運にも見放されている。
3-4と、1点差の場面でリリーフしたのは、とにかく運がいい印象のエース近藤。
いきなり重盗を決められ一死二、三塁のピンチも、打者を投ゴロに打ち取り、飛び出した三塁走者を挟み、三塁へ追い込む。
三塁ベース上には、戻った三塁走者と、進塁してきた二塁走者のふたりが並ぶ。
三高捕手竹中が両者にタッチし、審判がアウトを宣告。この場合は、元の三塁走者に占有権があるので、アウトになったのは二塁走者。
ところが、三塁走者は自分がアウトだと思い、塁を離れベンチに戻ろうとしたため、竹中がすかさずタッチしアウト。
幸運なダブルプレイでピンチを切り抜ける、近藤は相変わらずラッキーボーイだ。
その裏の攻撃では、相手のエラーもあり3得点、次の回には主砲田中諒が、特大の一発をレフトへ放り込む。
近藤の登板でいい流れになり、前の試合と同様、6回に大量得点を奪いコールド勝ち。


7月22日 5回戦 対都東大和南 (八王子球場)
東012000→3
三043105×→13  ※6回コールド


三高はこの勝利で、夏大会25年連続ベスト8進出。この偉業を、マスコミはもっと報じてほしい。
ついでに、対都立戦180連勝も達成。この間、金足農とか他県の公立には何度か負けているが。
今回は、スタンドへの挨拶シーンを撮影。暑い中、応援団も頑張っているからね。


そして昨日24日、舞台を神宮球場に移し、準々決勝が行われた。
第一試合では、第一シードの東海大菅生が、ノーシードの佼成学園を4-0で破り、ベスト4一番乗り。
三高は第二試合で、やはりノーシードで勝ち上がってきた、八王子実践と対戦。
春の都大会でも対戦し、10-1で破っているため、まあ大丈夫だろう、と楽観視していたが、
試合はやはり、序盤から打線が機能し、主導権を奪う。3回には竹中が本塁打を放った。
先発の近藤は、4回に三連打で1点を失ったが、その後は着実にアウトを重ね、相手に流れを渡さず。
5回裏、二死満塁であと1点入ればコールド勝ちという場面で、迎えた打者は嶌田。
相手投手はストライクが入らず、これは押し出しかタイムリーで決まると確信した私は、珍しく試合中に撮影。

※打席に立っているのが嶌田

ところが、カウント3-0から相手投手が踏ん張り、3-2からファーストゴロに凡退。今後はやはり、試合が終わるまで撮影は控えよう。
結局この日も、6回に得点を奪いコールド勝ち。6回が三高打線のボーナスタイムか。


7月24日 準々決勝 対八王子実践 (神宮球場)
八000100→1
三423011×→11  ※6回コールド


ベスト8からは、試合後に校歌斉唱がある。


校歌斉唱のあと、互いの応援団がエール交換した際、八王子実践スタンドから「三高ー! 優勝してくださーい!」という声が飛んだ。
彼らの想いも背負い、三高野球部は今後の試合で、最後まで全力で戦い抜き、校歌を高らかに歌ってほしい。

そして本日、残りの準々決勝二試合が行われ、八王子が早大学院を8-6で破り、冒頭で触れたように、国士舘は早稲田実業に4-3で逆転勝利。
この結果、27日の準決勝は、第一試合が菅生-国士舘、第二試合が八王子-日大三という組み合わせになった。
先日載せた私の予想=「◎日大三 ○東海大菅生 ×日大鶴ヶ丘 △八王子 「注」国士舘」は、結構的中してるでしょ。

第一試合は、どちらも好投手を擁しているが、打撃力で上回り、守備も安定していて早実のようなヘマをしない、菅生が有利と見る。
第二試合は、どちらのチームも、これまでは対戦相手に恵まれており、いきなりの相手強化となる。
準々決勝での八王子のエース温存は不気味だが、三高打線も上位から下位まで好調で、対戦は望むところ。
6回の猛攻を含む打線の爆発と、三高の決勝進出を期待している。

余談だが、5回戦終了後は、30年以上前から通っている、八王子のラーメン店『壱発』でランチを食べた。
注文したのは、どんぶりに咲いた壱輪の花(お店のキャッチコピー)=「正油チャーシューメン」1150円。


この日座わった席の正面に、芸人ねづっちさんの「なぞかけ入りサイン色紙」が飾られていた。


壱発ラーメンとかけて エアコンの大量生産ととく その心は たくさんのファンが付いてる
毎日、大勢の客が詰めかける壱発だが、日大三高野球部だって、負けず劣らずたくさんのファンが付いている。
2年ぶり20回目の夏甲子園出場を目指し、ガンバレ三高!
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半チャンラーメンが安い荻窪の名店 『萬龍軒』

2025年07月23日 | 中華食堂
数日前にここで、現在は営業していない荻窪のラーメン店について語った。
私自身は、プロレス、プロ野球、競馬・競輪などの過去の名選手、名プレイ、名場面について語るのが好きで、
同様に、雑誌やネットの「かつてあった飲食店」記事も喜んで読むのだが、世間の方はそうでもないようで(苦笑)。
知人からも、「今行ける店を教えてくれ」と指摘されたことだし、今回は、同じ荻窪でも現在営業中の『萬龍軒』を紹介。
お店の場所は、駅北口から出てすぐの北口駅前通商店街内にあり、斜め前には『らーめん鳥繁』があった。


こちらのお店は、この前の冒頭で触れた、御三家と称される『丸信』、『丸福』、『春木屋』ほど有名ではないだろうが、
今年で開業から53年と、ラーメンの街・荻窪で長年支持を集めている、隠れた名店だったりする。

お店の存在は知っていたが、飲んだ帰りに店の前を通ると、既に閉店時間を過ぎていたし、
ラーメン本などでも取り上げられた記憶がなかったため(取材拒否してるのかな?)、入ることがないまま数十年。
今年、たまたま早く飲み屋を出た帰りに、お店の前を通ったらまだ営業中で、
さらに店頭右側、メニュー画像が提示してある看板の「半チャンラーメン」700円が気になったので、入ってみた。

※左側の下から2番目

店内はL字カウンター席のみ。そこそこお客さんが入っており、空いていたイスに着席。
温厚そうなお父さんのワンオペで、忙しそうだったので、お冷の提供と同時に半チャンラーメンを注文。
ついでに、卓上にあったメニューも掲載。こちらは麺の部。「ラーメン」550円は、今の時代ではずいぶん安い。


余談だが、「麺」という字は中国では、小麦粉で作る商品という意味らしいので、餃子も麺類の一種なのである。
裏側はご飯、セット、のみもの。さっきの御三家は、ご飯ものやお得なセットは置いてないはず。


ブログカテゴリーは迷ったが、御三家のようなラーメン専門店ではないので、「中華食堂」扱いにした。

しばらくすると、ラーメンが登場。醤油スープの正統派だ。


いつものように横アングルも撮影。価格は安いけど、丼はやや大きめ。


具材はチャーシュー、メンマ、モヤシにノリとネギで、麺はやや縮れた中太麺。


ラーメンを少し食べたところで、半チャーハンも完成したので、揃ったところを撮影。


一般的な半チャーハンより、私の基準ではやや多め、7割くらいかな。


具材はチャーシュー、玉子、ネギとシンプルだが、味付けはなかなか濃い。


ちなみに、ラーメンも結構しょっぱく(笑)、酔っていたのでウマく感じたが、シラフだとしんどいかも。

参考までに、荻窪ラーメン御三家の単品ラーメンは現在、丸信850円、丸福800円、春木屋950円らしい。
ちょうど前回、「全チャン(というか大盛)とラーメン」で500円という、八王子『萬友亭』を紹介した直後ゆえタイミングが悪いが、
ラーメン千円時代を迎えつつある現代において、半チャンラーメン700円はかなりお得
ただ、前回も繰り返したように、萬友亭は新規客を拒む営業方針だが、萬龍軒さんは当然、どなたでも入店OKである。

スープは少し残したが、他は全部たいらげ、丼のお店ロゴを記念撮影して退散。


隣席では、常連らしい若者客が楽しそうに飲んでいたし、お父さん店主の対応もよかったので、次回は私も飲ませてもらおうと決意。

数日後、夜営業の開店直後に訪問し、まずは「ビンビール」620円をオーダー。
まずアサヒの中瓶が出てきて、その後、冷水を注いで冷やしたコップ、さらにお通しのもやしサラダの順で登場。


おツマミとして、大好物の「餃子」400円と、「ワンタン」550円をお願いした。
注文後、店主がワンタンを包み始める。作り置きをしていないとは、期待が高まる。
その後、茹でたワンタンをスープに投入し、ラーメンと同じ具材を盛り付けて完成。


続いて、餃子も焼き上がった。自家製らしい、やや不揃いの縦長サイズが6個。


包みたてのワンタンには、もちろんお肉が入っている。サイズがわかるよう、餃子と並べてみた。


ワンタンは計11個入っており、メンマやチャーシューも、いいおツマミになる。


一方、餃子のアンは、お肉多めだがしつこくなく、自然な旨味が口内にあふれる、なかなか美味しい餃子である


ビールはすぐに飲み終えたが、私はアサヒがあまり好きではないので、追加するか迷っていたところ、
キリンやサッポロもある(ただし、日による)そうなので、大好きなキリンをお替わり。


「ラベルが剥がれててすみません」と謝罪してくれた、店主の誠実さが心を打つ。中身は一緒だし全然気にしないけどね。
瓶ビールの栓抜きは、下から引っこ抜くのが普通だが、ここの店主は、フタに栓抜きを引っ掛けて、持つところを上からポン、と叩いて開ける。
この一連の動作が、なかなか格好いいので、また見たくなって、このあとキリンをさらに追加。
ビールを3本飲んで酔ってきたし、ワンタンと餃子、さらにワンタンのスープで満腹になってきたので、シメは頼まず退散。

3度目の訪問では、最初にビンビールを頼んだら、キリン好きなのを覚えていてくれて感謝。

※お通しは枝豆だった

この日のアテは、「チャーシュウメンマのおつまみ(小)」350円に、「味付玉子」100円を乗せてもらった。


チャーシュー&メンマの上にはネギ、下には、たっぶりの千切りキャベツが敷かれ、醤油ラーメンのタレがかかっている。


前回学んだので、この日はビールは2本で止めておき、シメの食事として「味噌ラーメン」700円を選択。
出てきた味噌ラーメンがこちら。「キュウリが入るのは珍しいでしょ」(店主談)。


具材はチャーシューとメンマに、モヤシとキュウリにネギ。ついでに、おつまみの残り=味玉半分とチャーシュー1枚も加えた。


「神州一味噌」(を使っていた)ベースの味噌スープは、醤油ラーメンほどしょっぱくなく、マイルドな印象。
麺は、ラーメンのよりも太く平べったく感じたが、店主曰く「他の麺類と一緒だよ」とのこと。


あとから、「そういえば、今回の麺は少し太いかも」と訂正していたが、季節によって太さを変えるよう、製麺所にお願いしているのかな。
いずれにしても、味噌スープに絡んだ麺が美味しくて、すぐに食べ終えてしまった。きっと、「つけ麺 味噌」もウマいはずだ。

この日は、店主といろいろ会話させていただき、冒頭で記した「今年で開業53年目」や、「生まれが長野県」であることなどを教えてもらった。
蕎麦の名産地である長野県だが、有名な東池袋店の山岸さんを含む、丸長・大勝軒グルーブの創始者たちや、
先日前後編で紹介した『高社楼』の店主兄弟など、出身者が東京のラーメン店でも成功しているのが面白い。
全体的に安価な理由を質問したところ、「家賃もかからないし、そんなに儲ける気もないからね。そりゃあ、原価とかも上がっているけど、
お客さんに最後のサービス、ということで」。と笑顔で語る店主だが、「最後の」というワードが気になり、たずねてみると、
「(お店がある)この辺は区画整理で、もうすぐ立ち退きになるんだ」。えっ!?
い、いつ頃ですか…という私の問いに、「たぶん、営業できるのは年内いっぱい」。えええっ!?
同じ通路にあり人気を博していた、らーめん鳥繁さんの閉業も、それが理由だったのか。
新しくできる施設に入れるかもしれないが、「家賃がかかるだろうし、年齢的にも、この辺が辞め時かなあ、ってね」。
実年齢よりはだいぶ若く見える店主だが、我々客側が、無理強いすることはできない。
「今後もできるだけ通います!」と宣言し、この日はお店をあとにした。

そしてつい先日、早めに飲み屋を出て、シメを食べるために訪問。
注文したのは「どん玉」800円。こちらの名物メニューである、肉野菜をご飯に乗せる「菜肉丼」の玉子とじバージョンだ。
店主は相変わらず快活で、「今日は飲まないの?」と話しかけてくれたが、「明日早いので…」と遠慮しておいた。
しばらくして、どん玉とスープが登場。スープの器が結構大きい。


こちらがどん玉。ラーメン丼に盛られており、並盛でもじゅうぶん満足できるボリューム。


あとから、「出すのを忘れてた(笑)」とお新香も登場。繰り返しになるが、スープの器はつけ麺のタレに使うようなデカさ。


お新香の塩分は控えめで、口直しに最適。スープはラーメンやワンタンと同じではなく、酢が入るのか酸味を感じた。
どん玉の具材は、豚肉、キャベツ、人参、玉ねぎ、ニラに玉子。甘じょっぱいタレでご飯がススム。


ガツガツとたいらげ、一気に完食。会計時には「ごちそうさまでした、また来ます」と店主に告げて退散。

今回は、「荻窪で今も営業中のラーメン店」ガイドのつもりだったのに、来年には「かつてあった店」になってしまうとは(泣)。
それでも、萬龍軒さんという素晴らしいお店と、好人物の店主に出会えたことを感謝しつつ、閉店までできる限り通うつもりだ。



萬龍軒
東京都杉並区上荻1-6-1
JR荻窪駅北口から徒歩約1分
営業時間 12時~14時、17時半~22時
定休日 日曜、祝日
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ブログアップを迷った老舗中華 八王子『萬友亭』元横山町店

2025年07月08日 | 中華食堂
八王子市の情報を発信しているサイトで、中華食堂『萬友亭』が、6月で閉店したことを知った。
お店はJR八王子駅南口からすぐの場所にあり、私は6年前に訪問し、「餃子」や「カレー餃子」、「モツ煮込み」などで一杯やった。
餃子は、にんにく入りとしそ入りが選べる。私はもちろんにんにく入りだ。


こちらはカレー餃子の中身で、七味もかけて食べた。餃子類はどれも当時350円。


モツ煮込みは400円で、ラーメンスープを使用しているのか、独特の風味でウマかった。


コロナや臨時休業もあり、萬友亭さんには残念ながら再訪が叶わず、一期一会になってしまった。

萬友亭という屋号のお店は、市内にいくつか存在し、閉店した南口駅前のお店は、「子安町店」という別名があった。
今も残っているのは、楢原町の店舗と、八王子駅北口から10分ほど歩く、元横山町にある店舗の2軒。
今回はその、『萬友亭』元横山町店について語らせていただく。ただ、先に断っておくが、
こちらは、近隣の常連客のために営業しているお店であり、誰でもウエルカムではないことを頭に入れておいてほしい。

常連客ではない私だが、お店の存在自体は、30年以上前から知っていた。
八王子の友人宅へ遊びに行った際、以前紹介した洋食の『エスエム』か、萬友亭・元横山町店から、よく出前を頼んでもらったのだ。
いろいろとごちそうになったが、何を食べても美味しく、中でも餃子は絶品。
数年後、お店に訪問してみたところ、なぜか開いてなかった。ネット検索しても情報は少なく、勝手ながら閉店したと思っていた。

ところが近年、数自体は少ないけれど、食べログやグーグルへの投稿を見かけるようになった。
前回から20年以上ぶりにお店に行ってみたところ、建物も看板も残っていたが、営業をしているか判断できず。
それでも、なんとなく諦めきれず、さらに数年たった昨年6月、夕方頃に訪問してみたところ、ノレンが出ている!


政治関連のポスターがベタベタと貼られた入口からは、店内の灯りが漏れているものの、どうにも入りづらい。


なお、足元にはセット商品などを記した貼紙があったが、


「カレーチャーハン+タンメン」のように、ご飯もの+麺類で500円や、単品「カレーライス」350円など、どれも破格である。
入るべきか、そもそも入っていいのか、店頭で悩んでいたところ、高齢男性が近寄ってきて、
「ここに来たの? なら一緒に入ろう」と声をかけながらドアを開ける。どうやら常連客のようで、彼に続いて私も入店。

店内にいたのは、高齢男性の先客(以下、客Aと記す)と、体格のいい白髪の男性。彼が現店主のようだ。
正直、客席も厨房もエライ散らかりようで、カウンターには、酒や食材などいろいろなモノが置かれ、イスもなく着席は不可。
テーブル席がふたつあり、やはり散らかっていたが、店主が片付け、先客Aのいない方に座らせてくれた。
私と一緒に入った男性(同、客Bと記す)は、既に酩酊しているAの向かいに着席。
AもBも常連のようだが、顔を合わせるのは初めてらしく、年長のBに対し、Aが「先輩」と呼んでいた。
店内にはふたつテレビが設置してあり、そのうちひとつはカラオケ用らしく、しばらくするとAが歌い始めた。
ここまで読んでお気づきだろうが、夜の萬友亭・元横山町は、中華食堂ではなく地元客向けのスナックのような業態になる。
店内乱雑で席数が少なく、酔っ払い客との相席も必要で、繰り返しになるが、誰でもウエルカムなお店ではない。

Bも飲み始めたが、私はとっとと喰って帰ろうと思い、メニュー表も見ずに「ラーメンと餃子をください」と店主に注文。
店主が厨房に入り、私はAの歌やBとの会話を聞きながら、料理の完成を待つ。
AもBも70代らしいが、好々爺どころかガラが悪く、Aがケンカを売り、Bが応戦すると、Aが「先輩、オレが悪かった」と謝るのだが、
その後もやはり、Aがケンカを売って謝って…というやり取りを繰り返す。さすがは八王子市、幅広い世代にヤカラがいる(苦笑)。
調理を終えた店主が、ラーメンと、なぜかチャーハンも運んできた。


「頼んだのはラーメンと餃子ですが…」と告げると、「餃子も今持ってくるよ」だって。
よくわからないけど、強制的に「チャーハン+ラーメン」のセットになったらしい。
その直後に餃子が登場。そこそこ大きめなのが10個もある!


さすがの私も苦笑いし、「昔から一人前10個でしたっけ?」とたずねてみると、
店主は「以前は6個で450円だったよ。今は10個で480円」だって。+30円で4個増しとは、価格設定がおかしい(笑)。
ここで店主に、30年以上前に来店したことを告げると、「久々に来てくれたんだ、嬉しいね」と喜んでくれた。

ラーメンは、具材が刻みノリ、ワカメ、ナルト、ネギだけで、丼も小さく見えるが、ちゃんと一人前の量はある。

※少し食べてから撮影

ラーメン丼が小さく見えたのは、チャーハンのお皿がデカいからだ。


横アングルも撮影したが、一般的なチャーハンの2倍はある。


このセットに、1個40グラム(後日、店主から聞いた)と、『餃子の王将』の1.6倍サイズの餃子10個が加わる。
店主も、量の多さは承知しているようで、「残ったら持ち帰っていいよ」と、パックを持ってきてくれた。


実は、こちらに入店する前に、同じ市内の『美しょう』で濃厚ラーメンを食べていたため、「持ち帰り可」はありがたかった。

なお、バックの向こうに見えるメニュー表を、後日撮影したのでここで掲載。


現在は提供していない商品もあるようだが、「麻婆豆腐定食」、「ジャンボシューマイ」、「ネギラーメン」は、他の客が食べているのを見た。

ハナシを戻す。アンは野菜多めで、バリっと焼き上げた餃子は、若い頃に食べたのと変わらぬウマさ。


チャーシュー、玉子、ネギと、シンプルな具材のチャーハンは、濃い味付けで量も多く、なかなか減らない。
スープ代わりにラーメンをすすり、結構食べたが、3割ほど残しギブアップ。餃子3個と一緒にテイクアウトした。


店主が、ラップで包んでくれたので、ありがたく持ち帰って翌日食べた。
お会計は千円ちょうど。「ラーメン+チャーハンセット」500円と「餃子」480円で980円のはずだが、パックに包んでもらったし、
なにより、ラーメン、大盛チャーハン、餃子10個を千円で食べられる店は、今では貴重なので文句はない。
「よかったらまた来てよ」と、店主に見送られてお店を出た。

2度目の訪問では、軽く飲むつもりでお酒メニューをたずねたら、「ウイスキーと焼酎くらいしかない」そうなので、焼酎のお茶割りを注文。
店主がドボドボと焼酎を注ぎ作成。お茶の緑色が薄いのは、焼酎が濃いからである(笑)。それでも、1杯350円と安価だった。

※お通しは柿ピー

この日も私は、ここで触れた『高社楼』八王子店で食事したあとだったので、注文したのは「春巻」700円だけ。
ただし、餃子と同様に春巻もデカいサイズが4本。一般的なお店なら、千円くらい取られるはず。


中身は当然熱々で、竹の子や豚肉がゴロゴロと入っている。おかげで、濃いお茶割りが進んでしまった。


そしてつい先日、現在の業態になった萬友亭さんに3度目の訪問。
常連客が数名やってきたが、初回のようなメンドーな方(笑)はいなかった。
ビールがあるそうなので注文。サッポロラガーの大瓶で、会計から計算すると、価格はたぶん650円。ビールは1日1本しか用意しないらしい。

※この日のお通しはかりんとう

おツマミとして、「回鍋肉(キャベツ味噌辛炒め)」800円はできるそうなので、作ってもらう。
店主が冷蔵庫からキャベツを取り出し、刻んで炒めて…時間はかかったが、大皿に盛られた回鍋肉が登場。
卓上にあった、ボールペンと一緒に撮影したので、皿のデカさと量の多さがわかるはず。


油通しして柔らかくなった肉、キャベツ、ピーマン、ネギを、ゴマ油を含む濃厚味噌ダレで炒めてある。
すぐにビールがなくなり、例の焼酎お茶割りにチェンジ。「焼酎薄めで」とお願いしたが、あまり薄くなかった(笑)。
通常のお店の回鍋肉の2~3倍はあり、味もいいので、お茶割りがどんどん進んでしまった。

店主といろいろ会話させていただいたので、以下に掲載していく。
○お店のオープンは1958(昭和33)年9月
店主の親戚が開業し、さらに別の親戚もお店を出し…と、萬友亭というお店はかつて、市内に10軒以上あったそうだ。
「ここも昔は、出前専用の店員を雇っていたし、オレも配達をやった。○○さん(←私の友人)宅にも何度か行ったよ」。
今年で68周年なので、「この辺じゃ、結構古い方だよね」と店主は語るが、この辺どころか、八王子で最古の中華食堂ではないか。
○以前は月曜定休だったが、現在は滅多に休まない
「近所の常連さんが来るから、よほどの用事がない限り営業するよ」。驚いたことに中休みもなく、閉店時間も「成り行き」らしい。
○40年くらい値上げしていない
メニュー表を見て、昔から変わっていない気がしたが、やはり値上げしていなかった。
むしろ、さっきのチャーハン+ラーメンのように、今の方が安いメニューもある(以前は、半チャーハン+ラーメンで650円)。
理由をたずねたら、「お世話になっている皆さんに還元というか…今さら儲ける気もないしね」。
地域の常連に支えられ、長年営業を続けてきた、萬友亭さんとお客の結びつきは、想像以上に深いはずで、我々ヨソ者は、それを理解すべきである。
店主も「ウチは常連さん第一だからね」と断言しているし、訪問しづらい入口も、常連さん向け仕様なのだろう。

今回の記事は、アップすべきか相当迷った。こんなブログでも、そこそこ閲覧者はいるようだが、途中で読むのをやめるヤツも多いだろう。
そんなヤツらが、「ラーメン+チャーハン500円!」などの部分だけ目にして、配慮なくお店を訪れた挙句、
特殊な営業形態(←言葉選んでるよ)に耐えられず、ネットに批判を投稿するような結果になったら、私も不本意である。
何度でも書くけど、萬友亭・横山町店は、誰でもウエルカムなお店ではないので、
採点・批評目当ての食べロガーみたいな連中や、衛生面を気にする方、泥酔客(笑)を避けたい方などは来ないでくれ。

他にも、餃子のグラム数や使用している中華鍋のサイズ、店主が昔、柔道の実力者だったこと(なので今でも体格がいい)なども教えてもらい、
ビール大瓶に、濃い焼酎割りを6杯(会計で判明)飲み、やや酩酊気味であったが、シメのお食事を注文。
若い頃によく好んで食べていた、「カレーラーメン」650円を久々に食べるつもりだったが、
「カレーライス+ラーメン」500円の高コスパには抗えず、そちらのセットをオーダー。


初回のラーメンより、刻みノリなどの具材が多い。さっき書き忘れたが、スープは普通の醤油味ではなく、魚介風味も結構感じた。
カレーライスは、もちろんハーフではなく一人前。お肉もゴロゴロ入る自家製だ。


半チャンならぬ全チャンとラーメン、及び全カレーとラーメンで500円というのは、東京では最安かもしれないね。
ラーメンのスープは少し残したが、カレーは食べ切り、丼の「萬友亭」ロゴを撮影してお会計。


ご両親の跡を継ぎ、長年お店を守ってきた店主さんは、「この店も、あと10年くらいは頑張りたいなあ」と語っていた。
どんなスタイルでも構わないので、自分の好きなように営業してくだされば幸いである。
中休みなしと知ったので、この夏は八王子球場での観戦帰りに、ランチ&昼酒を飲ませてもらおうかな。



萬友亭・元横山町店
東京都八王子市元横山町1-23-10
JR八王子駅から徒歩約11分、京王線京王八王子駅からも歩ける
営業時間 11時くらい~不明 新規客の入店は21時くらいまでか
定休日 不定休だけど滅多に休まない
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高校野球・西東京大会が今年も開幕! -日大三高野球部2025-

2025年07月05日 | 高校野球
本日7月5日、第107回全国高等学校野球選手権・東西東京大会が開幕。
神宮球場での開会式を終えた直後、東西の1回戦を1試合ずつ実施。
我が母校・日大三高は、西東京の第二シードで3回戦から登場し、2年ぶり20回目の夏・甲子園出場を狙う。

夏大会での三高について語る前に、前回高校野球ブログの続きとなる、春大会の準決勝について触れておく。
昨夏に続き、春の甲子園にも出場し、実力上位と見ていた早稲田実業を、準々決勝で見事撃破した日大三。
準決勝では、近年勝ったり負けたりを繰り返している因縁の相手、東海大菅生と対戦。

三高は背番号1の川上が先発。初回は無難に抑えたが、2回は二死から四球と連打を浴び、押し出しも含め4失点で降板。
引き継いだ近藤が、早実戦と同様、獅子奮迅(?)のピッチングを披露し、菅生に追加点を与えない。
ただ、4回にピッチャーゴロを捕り損なったことで、春季大会ノーエラーが途切れたのは残念だった。
打線の方は、竹中のタイムリーと相手ミスで2点を返し、7回には近藤の二塁打と本間主将のタイムリーで1点差に迫る。
なおも二死一、三塁で四番田中諒は、レフトへ大飛球! 惜しくもファウルだったが、一瞬「逆転3ラン!?」と思わせる豪快な当たりであった。
以降は、相手の二番手投手が踏ん張り、走者を出すことができず、3-4で惜敗。


5月3日 春季東京都大会準決勝 日大三3-4東海大菅生
こちらは試合後の挨拶。


敗れはしたが、途中から登板した近藤は無失点だったし、併殺やライナーなど、惜しい攻めもあった。
早実戦では失敗していたバントも、4度成功させている。とはいえ、そのうち3度は嶌田である。五番打者なのに…。
「次やれば勝てるはず」と期待を抱かせる、夏に繋がる春大会であった。

関東大会出場は逃したが、5月以降は例年どおり、全国の強豪校と練習試合を実施。
母校野球部の勝利を願い、3年前に定めた、「公になっていない情報はなるべく載せない」という拙ブログの規則により、
試合の相手、結果、内容などは掲載できないが、読者サービスとして、特別情報を青字で少しだけ公開。  ※たいした情報ではない

私が生観戦した練習試合は、三高グラウンドでの2試合だけ。ひとつは、6月22日の試合。
例年なら、6月の第4日曜は神奈川・横浜と対戦しているのだが、春の選抜で優勝した今年は、相手にしてもらえず(?)。
それでも、某県の秋大会を制し、春も準優勝と結果を残している、強豪校との試合が組まれた。
詳細は省くが、某県と東京を代表する、実力校らしい接戦が展開された。甲子園での再戦を観たいものである。
ここで特別情報。近藤がピッチャーゴロを捕り、そのまま自ら一塁まで走ってアウトにする珍プレイがあった
ファースト田中諒の「オレに投げてくれよ」という表情も含め、場内から笑いが起こっていた…これくらいならバラしてもいいでしょ。
三高グラウンド情報を補足すると、今年から、マウンドのスプリンクラーだけでなく、バックネット裏からも放水している。


ネット裏の客席にも、水しぶきが飛んでくるので、清涼感があっていいかも。
あと、今年も学校近くの遊歩道では、綺麗な紫陽花が咲いていた。紫陽花には「辛抱強い愛」という花言葉もある。


私は今年も、最後まで諦めず、猛暑にもめげず、球場で母校野球部を、辛抱強く応援するつもりだ。

もうひとつの観戦が、昨日の7月4日。
この時期恒例となっている、開会式直前に行なわれる、東東京の実績校で、今年も優勝候補である某校との対戦。
ここで特別情報をもうひとつ。試合前、本間と相手校の選手(たぶん主将)が、メンバー表を交換後に、先攻後攻を決めるジャンケン。
夏大会前、最後の練習試合でのジャンケンは日大三が快勝! 本間が後攻の権利を勝ち取った。
試合は、序盤から両チームの強力打線が火を噴く展開であったが、ホームの三高がジャンケンと同様に勝利…したのかな。 ※断定はしない
間抜けなエラーやミスもなく、ベンチから声も出ていたし、いい最終調整になったはず。
試合後の帰路では、さっきとは別アングルで、坂の脇道の紫陽花を撮影。


以前も書いたが、私は日大三高グラウンドへ行くときは、JR淵野辺駅からのバスが少ないので徒歩で向かう。
片道約45分、しかも起伏があるルートを歩くのは、夏の時期はかなりキツイが、毎年紫陽花に癒してもらっている。

ここからは、今年の西東京大会の展望について語っていく。無論、今年も本命は日大三なのは書くまでもない。
6月14日、東西合同抽選会が行われ、組み合わせが決定。ここをクリックすれば、東京都高野連の西東京トーナメント表に飛ぶ。
今回は、左の上下、右の上下と、4分割した各ブロックを簡単に解説。一応、トーナメント表をスクショしてみた。

まずは第一シード、東海大菅生を含む左上ブロック。


ケーブルTVで放映していた、抽選会の生中継を観ていたら、このブロックにノーシードの実績校が集中。
菅生が「死のブロック」に入り喜んでいたのだが、あとで確認したら、実績校はほぼ、第四シードの明大八王子が相手するハメに。
昨年、一昨年と、ノーシード校に足元をすくわれた菅生だが、今年は相手関係から、ベスト8進出はまず間違いない。
明八の相手は、佼成学園、駒大高、創価、聖パウロ学園、錦城など、骨のあるチームが揃っている。
どこが勝ち上がっても、激戦で疲弊した状態で菅生と戦うことになりそうで、東海大菅生が順当にベスト4進出を決めそうだ

続いては、第三シードの早稲田実業と国学院久我山がいる左下ブロック。


近年、三高がたびたび苦杯を舐めている、早実と久我山のブロックに、国士舘、桜美林、第四シードの日大鶴ヶ丘も入った。
さっきの明八と同様、エースの温存はできず、序盤から潰し合いが続き、消耗するのは必至。
毎年指摘しているが、早実は無駄にファンが多く、そのくせ質が悪いので、混雑・混乱を避けるためにも、とっとと負けてほしい。
久我山はよくわからんが、兄弟校の日鶴は昨秋に三高と対戦しており、好投手が揃ったいいチームだと知っている。
このブロックも混戦模様だが、前評判が高い早実と遜色ない力量だと思う、日大鶴ヶ丘をベスト4進出候補に推奨

右側に移動し、三高と同様、第二シードの八王子がいる右上ブロック。


左側にノーシードの強豪、さらに第四シードでも格上的存在だった明八と日鶴が入ったため、右側は上下ともに手薄である。
春に国士舘を破った第四シードの法政や、世田谷学園、早大学院などの実績校もいるが、最有力はやはり八王子だろう
エース左腕の古山は、春大会で二松学舎大附を完封するなど、西東京屈指の投手であることは間違いないが、
春の二松は、ここ数年ヤル気ないのは周知のとおりだし、八王子は春大会、二松以外はクジ運に恵まれた印象。
昨夏の八王子は、初戦で都立校に不覚を取っており、一昨年の都立富士森(ベスト4進出)のような、伏兵の台頭もあるか。

最後に右下、真実一路・奇想天外・OB優秀な日大三を含むブロック。もう四字熟語が思い浮かばない…。


八王子と同様、春大会は相手に恵まれた三高だが、夏はそれ以上に素晴らしい組み合わせ。
これほどクジ運に恵まれたのは、二十一世紀では初かもしれないし、特に最初の2試合は楽チン。
相手には悪いが、本間キャプテンに代わって、「三番・センター・正田君」と、私が試合に出ても勝てるはず。
三戦目は日大二、その次はシード校の都立府中東か、拓大一だろうけど、まあ、普通にやれば勝てる相手だ。
怖いのはケガや体調を崩すことだけで、日大三の25年連続夏ベスト8、及びベスト4進出は確実

気になったのが、トーナメント表中央の黄色い囲みと、そこに記された注記。


「7/12、13日の日米大学野球が中止になったら、昭島球場に変更」とのことだが、
これは要するに→12、13日の神宮球場・日米大学野球が中止になったら、翌日14日に順延となる。
そのときは、14日に神宮で予定されている、東東京の試合をジャイアンツタウン球場(稲城市に今年開設)に変更し、
14日にG球場でやる予定だった、西東京の試合を昭島球場に変更する、の意味らしい。
いかにも説明不足だし、なにより、表中央の「決勝戦 7月29日 10:00 神宮球場」の真下に記してあるので、
「今年の決勝、ヘタすりゃ昭島でやることになるのか!?」と心配したファンは多いはず。私もそのひとりだ。
東京都高野連には「しっかりしろ!」と抗議するとともに、「配慮できる人手が足りないならオレを雇え」とお願いしておく(笑)。

毎年恒例、ギャンブル風に印を付けると、
◎日大三 ○東海大菅生 ×日大鶴ヶ丘 △八王子 「注」国士舘 となる。
今年の三高◎は、ノーシードだった昨年より自信がある。菅生と日鶴は、どうか準決勝で激しく潰し合ってほしい。
八王子には、二十一世紀以降負けたことがないので、三高の武器である「伝統の力」で圧倒すると予想。
国士舘を特注扱いした理由は、甲子園選抜ベスト4で、春の群馬大会と関東大会を制している、健大高崎との対戦結果から。
全国屈指の強豪といえる健大高崎は、野球部HPに、公式戦だけでなく練習試合の結果も掲載している。
県内外の強豪を破っているが、Aチーム=一軍が戦った、西東京勢との結果を以下に転記。
5月18日春季関東大会 2回戦 健大高崎2-0東海大菅生 6月1日練習試合 健大高崎1-3八王子 6月28日練習試合 健大高崎3-0国士舘
ちなみに、ここで触れたように、3月の練習試合では日大三を16-5で撃破。相手が強いのか、ウチが弱すぎたのかは不明。   
健大高崎の投手などは不明だが、三高のスコアと比較すると、国士舘の0-3は立派だし、じゅうぶん穴候補になるだろう。
あと、スルーしたいところだが、八王子はなんと、3-1で勝っているではないか。八王子って強いな!
準決勝は楽観視できないようだが、それでも、三高だって春からは成長しているし、なんとか勝ってくれるはず。

最後に、毎年お決まりのフレーズを記し(コピペ)、今回の締めとする。
暑さに負けず、甲子園と栄光を目指し、頑張れ高校球児たち!
無論、三高の対戦相手はあまり頑張らないでくれ(苦笑)。
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ラーメンの街・荻窪に存在したお店

2025年07月01日 | ラーメン、つけ麺など
かつては大人気を誇り、御三家と呼ばれた『丸信』『丸福』『春木屋』に、閉店した『丸長』や『漢珍亭』など、
歴史ある有名店がいくつも存在し、「ラーメンの街」と呼ばれた荻窪。
現在でも、御三家はそこそこ人気があるし、それ以上の行列や話題を集めているお店も多いため、
時代が変わっても、ラーメン激戦区であり続ける荻窪で、あえて新規開業をするチャレンジャーは、あとを絶たない。
今回はそんな中から、様々な理由により、現在は営業していないラーメン店を紹介。
ガイドにはならないが、「こういうお店があった」ことを後世に伝えるのも、拙ブログの役目だと思うので。

まずは、駅西口エリアにあった、『マーボーラーメン44』。近所には『濃菜麺 井の庄』がある。
ネット情報によると、2017年11月にオープンし、19年7月頃に閉店した模様。私が訪問したのは18年6月だった。
お店のウリは、44種類の食材とスパイスを使用した、麻婆スープのラーメン、


上記看板に惹かれて、地下にある店舗に入店。店内は照明が控えめで、バーのような雰囲気。
入口近くの券売機で、基本の「マーボーラーメン」900円の食券を購入。無料のセットライスも当然「ください」。
扱っている商品はマーボーラーメンのみで、あとは辛さ増し、チーズや豆腐などの追加トッピング、飲み物だけ。
しばらくすると、賑やかなビジュアルのマーボーラーメンがやってきた。


味噌ベースの茶色いスープに、スパイス、野菜、ひき肉、玉子などを盛りつけ、バジルソースで彩っている。
下には中太麺が隠れていた。このあと、具材やスパイスを全部かき混ぜた。


食べてみると、『蒙古タンメン中本』ほど辛さはきつくなく、むしろ痺れを強く感じる、いわゆる麻辣な味わい。
白米にも当然合うので、無料ライスにも麺や具材を乗せてみた。


食後は、希望者にだけ提供される、ミント入りでスースーする杏仁豆腐もいただいた。


44種の食材使用に斬新なビジュアル、ミント風味の杏仁豆腐も含め、他にはないラーメンだったが、
私はもっとわかりやすい味、具体的に書けば、茹でた麺に麻婆豆腐だけをぶっかける、街中華の麻婆麵の方が好みかな。
退店後、駅に向かう途中の某店で、バイト募集の貼紙を発見。面白かったので、つい撮影してしまった。

※この店に入ったことはない

2軒目は、駅南口出てすぐ、『富士そば』の隣ビルの地下一階にあった『濃厚鶏そば 暁月』(あかつき)。
ラーメン店が何度か入れ替わっている場所で、現在は『蛤麺しちり』というお店が営業している。
オープンが2016年5月で、閉店は21年の春頃か。私の訪問は17年10月で、深夜0時過ぎだったため、お客さんも少なめ。
鶏白湯など、メインは鶏出汁スープのラーメンらしいが、店頭で「鶏ボナーラ」820円を推していたので、そちらを選択。


ドリンク類も充実していたが、酔っていたので食事に専念。数分待ったのち、鶏ボナーラが完成。


クリーミィそうな鶏白湯スープの中央に玉子、さらに黒胡椒と粉チーズを振りかけた、カルボナーラ風ラーメンである。
スープは塩分控えめで、このラーメン専用かな? 麺は中細ストレートで、具材は2種のチャーシューに鶏つくねなど。
玉子の黄身はやや硬めで、とろけ出すタイプの方が良かったかも。


820円とお手頃価格の割には具材が多彩だったが、私が期待したカルボナーラ風ラーメンとは、ちょっと違った。
地下とはいえ駅至近ゆえ、家賃は高かっただろうし、それが閉店理由だろうか。

3軒目は、繁盛店だった『味噌麺処 楓』。


野方の味噌ラーメン店『味噌麺処 花道』の2号店として、四面道交差点の近くで2016年4月に開業。
駅からは少し離れているため、なかなか行く気にならず、私の訪問は18年2月で、閉店はおそらく同年の6月。
屋号の花道と楓は、漫画「スラムダンク」の登場人物から拝借したと聞いた。私はリョータのファンだ。
お店には21時半頃に到着も、並び客がいたため、少し待ってから入店。
注文したのは「味噌つけめん」830円。他の商品は「味噌ラーメン」と「あえめん」に、辛口、トッピング、ご飯ものなど。
こちらが味噌つけめん。つけダレ中央のトロロみたいなのは、楓オリジナルの生姜風味アンだ。


まっ黄色な細縮れ麺を、つけダレに付けて食す。味噌ラーメンは黄色い麺が似合うね。
本店の花道(現在は花道庵に屋号変更)でも食べていたので知っていたが、ここの味噌スープはメタクソに濃い!
味噌由来のしょっぱさに、豚骨などから抽出されるコクが加わり、麺がスルスルと腹に収まっていく。
提供している店は少ないかもしれないが、味噌つけめんでは屈指のウマさだ。
途中で、一味と刻みニンニクを加え、さらに辛味とワイルドさが増した味噌ダレになる。


歯応えのあるモヤシやチャーシューも旨く、大満足のまま食べ終える。そういえば、生姜アンの記憶がない(苦笑)。
その後、楓は火事を起こしてしまい、先述のとおり18年6月に閉店。跡地には、やはり花道出身店主による『味噌っ子 ふっく』が誕生。
楓時代を超える、大行列を作る繁盛店になったらしく、待つのが苦手な私は未訪のままである。

4軒目は、荻窪北口駅前通商店街内にあった『らーめん鳥繁』。焼鳥店みたいな屋号だが、ラーメン店である。
店主は、別の場所で間借り営業のラーメン店を営んでおり、待望の実店舗開業となった。
オープンが22年の4月で、閉店が今年1月20日。私の訪問は開店から数日後の夜。
当時のメニューは、2種のラーメンと、味付き麺のお替わり=「和え玉」に「ビール」のみ。


私は、貼紙の一番上に記してあった、「親鶏鳥」850円をオーダー。
客席は2階だが、厨房は1階なので、商品が完成するたびに店員さんが階段を上がって運ぶ。
こちらが、親鶏を炊いた清湯醤油スープの親鶏鳥ラーメン。美しいピジュアルである。


見た目だけでなく、ラーメンの質自体も高く、スープは旨味じゅうぶんだが、塩分は控えめという好バランス。
昔の「アサヒスーパードライ」ビールの広告のように、コクがあるのにキレがあるスープだ。
麺はストレートの細麺で、具材はレアチャーシュー、メンマ、2種のネギが入るが、やはり主役はスープ。
このスープを存分に味わうべく、和え玉の「鶏油」200円を追加オーダー。


鶏油とタレが絡めてあり、油そばのようにそのままでも食べられる。私はよく混ぜて、卓上の黒胡椒を振りかけた。


麺の一部は、替玉のように残ったスープに投入。当然、麺も汁も残さず完食。


もうひとつのラーメン「ニボ節」も試したかったが、その後、夜の時間帯は2階席でのラーメン提供をやめ、
1階だけ使用する立ち飲み屋になったが、常に満員状態で入れず、最近はランチのみ営業になり、とうとう再訪できず。
ただ、店主の右田さんは、鳥繁閉店から数日後の2月10日、隣駅の西荻窪で、『スタンド アヱル』というお店で再出発した模様。
現在は、和えそばとお酒が主体のようだが、また絶品ラーメンを提供する機会があるかも。

もう1軒触れておきたいのが、駅西口を出てすぐ、現在は『立喰い焼肉 治郎丸』が入っている場所にあった、『五右衛門ラーメン』。
偶然にも、こちらも「立喰ラーメン」と名乗っており、店内は狭かったが、ちゃんとイスがあった。
駅前とは思えぬ渋い店構え…要するにボロかったのだが、駅前とは思えぬ安価で、ラーメン+餃子+ビールで千円しなかった。
酔った常連客は多いし、衛生面でも多少問題はあったが、味自体はそんなに悪くなく、むしろ常に空いていて居心地はよく、
恥ずかしながら、個人的には荻窪で一番好きなラーメン店だった時期もあった。
だが、約10年前に気付いたら閉店し、私が訪問したのも15年以上前なので、画像がまったくない。
「荻窪 五右衛門ラーメン」で検索すれば、何人かがブログを書いているので、興味がある方(いる?)はぜひご確認を。

最初の方で表明したように、「過去に存在したお店の記録・伝承」も今回テーマのひとつだが、
楓や鳥繁のように、繁盛していたのに閉店するお店を踏まえ、「いつまでも、あると思うな人気店」も強く訴えたい。
あと、『五右衛門ラーメン』のように外観で判断せず、時には冒険=入店してみるのもおススメ…はできないか。
私自身の経験でも、ダメそうな外観で、ダメそうな客が飲んでいるお店は、やっぱりダメな場合が多いからね(笑)。

次回は、今月5日に開幕する、高校野球西東京大会の展望を、我が母校・日大三を中心に語ろうと思う。
昨夏の大会では、荻窪にある日大二高がベスト4に進出したが、二高生たちの通学路でもある駅前商店街の某店シャッターには、
選手たちの奮闘を願う、「めざせ甲子園 “ガンバレ”日大二高」という貼紙があった。


地元、母校、はたまた無関係な方々も関心を抱き、時には心を揺さぶられる、夏の高校野球が今年も始まる。
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屋号は故郷の名峰から 三鷹『高社楼』(後編)

2025年06月25日 | 中華食堂
先日の前編に続く、三鷹の人気中華食堂『高社楼』リポートの後編。
今回は、個人的に気になっていた未食の麺類や、お店の各種情報だけでなく、
店内カレンダーに掲載されていた、八王子店についても語っている。


三鷹界隈に来るたびに、高社楼さんを訪問していたのだが、三鷹駅からはそこそこ距離があるので、いいウォーキングになった。

まずは、前回の最後に、広東麺っぽいチャンポンメンを食べたので、今回は「広東麺」650円そのものをオーダーしてみた。
普段と同様、息子さんが茹でた麺と注いだスープが入った丼に、鍋振り担当のお母さんが、熱々アンをかけて完成。
期待どおりのビジュアルをした広東麺である。


麺はいつもの細縮れ麺で、醤油味ベースのスープに、肉野菜アンの熱気と旨味が加わる。


ここで、チャンポンメン520円の画像を掲載。アンやスープの色は共通している。


ただ、広東麺の方が具材は同じでも量が多く、キャベツ、人参、豚肉は大ぶりで、ナルトはなくなるが、ピーマンが加わる。


炒めたピーマンから、独特の味わいと芳香が生じて、具材と麺はもちろん、スープまで飲み干してしまった。

数日後に通算5度目の訪問。そのうち4度は今年なので、さすがに顔を覚えられてきた。
このときは、客席にいたお父さんに、気になっていた「特製ピリカララーメン」の内容をたずねてみたところ、
「醤油ラーメンの辛いヤツ」と教えてくれた。要約し過ぎている気もするが(笑)、醤油スープはワンタンで味わっているので、
未体験の味噌テイスト=「味噌ラーメン」500円を選択。ワンコインの味噌ラーメンも、今では貴重なはず。
味噌ダレを溶くのではなく、モヤシなどと一緒に鍋で仕上げるスタイルだった。


スープはほんのり甘口で、懐かしくも優しい印象の味噌ラーメンだ。
具材はモヤシに少々のニラと人参、ひき肉ではなく、タンメンや広東麺にも使用していた、細切れ豚肉が入る。
途中でラー油を加えて、一気に食べ終えてしまった。


お腹に余裕があったので、ピリカララーメンを追加しようかと一瞬迷ったが、以前も記したように、
ラーメン+かつ丼の注文や、ラーメンの替玉は平気なのに、ラーメンをもう一杯頼むのは、なぜか恥ずかしい。

というワケで、ピリカララーメンは日を改めて、6度目の訪問で注文することに。
この日は、久々に軽く飲むことにしたのだが、4月くらいから、ドリンク類だけ少し値上げした模様。


「ジュース」がなくなり、「コーラ」120円→150円、「日本酒」330円→350円、ビール大瓶が570→600円、ウーハイが300円→350円に。
もっと上げても全然問題ないし、4年以上変わっていないお食事メニューの価格は、嬉しくもあり心配でもある。
最初はビール、途中でウーハイに変えて、おツマミの「麻婆豆腐」520円をいただく。


底の深くないお皿に盛ってあり、あふれないよう、けれどもヤケドしないよう、慎重に口へ運ぶ。
最近のような痺れる激辛タイプではなく、甘辛く家庭的な味付け。
具材は豆腐の他、麻婆では珍しい玉ねぎと、ひき肉ではなく例の細切れ豚肉。


玉ねぎも他の炒め物で使うし、なるべく共通の食材を用いることで原価ロスを防ぎ、安価を維持しているのだろう。
麻婆豆腐は残っているが、シメの食事として、予定どおり特製ビリカララーメン600円を追加注文。
すぐに完成したのがこちら。確かに、激辛ではなくピリ辛っぽい見た目と匂い。


お父さんは「醤油ラーメン」ベースと仰っていたが、あまり醤油は感じず、けれども味噌や塩でもない、不思議な味のスープである。
具材は、今回何度も記述している細切れ豚肉に、青菜と輪切りのネギ。そこに特製(?)の辛味油が加わる。
豚肉やピリ辛風味が、麻婆豆腐と被ってしまったので、どうせならと、残りを全部丼にドボン。


こちらには、「マーボーラーメン」620円という商品もあるが、たぶん似たようなテイストではないかな。
麻婆が混ざったスープを、いつもの細麺と絡めてすすっていくと、ほどよい辛さ&ほろ酔いで、身体が熱くなってきた。
ウーハイを飲み干し、さらに冷水をコップ1杯(セルフで)いただき、ごちそうさま。
そういえば撮ったことがなかったので、丼とレンゲの「高社楼」の文字を、改めて撮影した。

※食器の高の字は、髙(ハシゴだか)だった

会計後、ご夫妻と少しだけ会話。
お店の名前は、長野県の高社山が由来であること、お父さんが育った実家は、高社山の麓にあったこと、
そして、お父さんの実兄さんが、八王子の高社楼を営んでいることなどを教えてもらった。
せっかくなので、数日後の夜、八王子店へも足を運んだ。

JR八王子駅北口から、そこそこ歩いた場所にお店はあった。三鷹店に負けず劣らず、渋い外観である。


入店すると、厨房には誰もおらず、高齢の男性がテーブル席で休憩していた。この人が、三鷹店のお父さんのお兄さんだろう。
私の存在に気付くと、お父さんお兄さん(以下、店主と記す)が笑顔を浮かべながら立ち上がり、調理の準備や店内の片づけを開始。
夜は来客が少ないのか、カウンターには食材や調味料の他、スーパーなどで売っている廉価シュークリームが2個放置してあった。
おそらく、あとで夫婦で食べるのだろうと思い、僭越ながら「冷蔵庫へしまった方がいいですよ」と助言。
営業中とはいえ、休憩をジャマしてしまった形になったが、店主は常に笑顔を絶やさない好々爺であった。

店主が調理準備している間に、八王子店のメニューを撮影。


三鷹店より少しだけ高いが、「中華そば」は500円で、最高値商品も「天津麺」などの800円と、こちらも昭和価格。
さっき書いた高社山は、「こうしゃさん」or「たかやしろやま」と読み、高井富士の別名もあるそうだが、
高井富士(たかいふじ)を由来にした兄弟のお店が、2軒とも「やすい」のが面白い。

注文したのは、ぺーシックな中華そばと、好物の「餃子」400円。三鷹店にはない「つけそば」も気になったけどね。
しばらくすると、お母さんもやってきて、厨房の店主さんを手伝う。
長年、大勢のお客さんを捌いてきた、夫妻の連係はダテではなく、それほど待つことなく商品が完成。


中華そばは、チャーシュー、メンマ、ノリにネギが入る、クラシカルな東京醤油ラーメン。


丼のサイズは、一般的なお店と同等だと思われる。


餃子は普通サイズのが6個。温かいうちに食べ始めよう。


店主さんはだいぶお疲れのようだし、中華そばの麺は『肉のハナマサ』で売っているモノだったりして、
正直、味はあまり期待していなかったのだが、ラーメンも餃子も意外とイケる!
スープは、薄味化と思いきや、ちゃんとコクがある。それもそのはず、
食事中、お母さんが寸胴から、豚のゲンコツらしき骨を取り出すのを目撃。麺はともかく、スープはお店でしっかり炊いているようだ。
あと、ハナマサの麺も結構美味しかった。さすがは「プロ仕様」と表示しているだけのことはある。


餃子は、三鷹店とは違い緑色ではなく、一般的な餃子に近い色合い。


焼きムラはあったものの、肉と野菜のバランスがよく、なかなか美味しい。
食べ終えたあとは、前回の三鷹店のように、レンゲと丼の「高社楼」ロゴを撮影してからお会計。


お母さんに、三鷹店でこの店を知ったことを告げ、少々会話してから退散。
ふたり営業は大変だろうけど、どうかいつまでもお元気で!

最後に、つい最近三鷹店に行ってきたので、そのとき知った情報も記しておく。

①冷やし中華が始まっていた
店内壁に、冷やし中華メニューが貼りだされていた。基本の「冷やし中華」に、五目とチャーシューの3品…もう一品、あったかも。
価格は、五目とチャーシューが780円と、三鷹店の最高価格メニューになる。しかし、普通の冷やしの価格を忘れてしまった。ゴメン。
ここ数年、撮影する分メモする機会が減り、年齢のせいか記憶力も劣化した気がする。そして、撮影しなかった理由は…

②店内撮影禁止になっていた
カウンターや壁のあちこちに、「撮影禁止!」と記されたステッカーのようなものが貼られていた。
私の知る限りでは、6月1日までそのステッカーはなく、以降に貼られたと思われる。
食べログには、そのルールを無視して撮影・投稿したバカ(しかも女)がいるが、私はとりあえず、遠慮しておいた。
「五目ラーメン」670円、具だくさんで美味しかったけど、お見せできずに残念。

③お店は今年で創業55年
会計後、お父さんとの会話で発覚。同じ三鷹市の『末広』は今年で56年目だが、どちらも最寄り駅は遠いのに、長年人気を維持している。
「55年!?」と驚く私に対し、お父さんは、「向こう(八王子店)に1年遅れた」と補足。八王子店は56年目らしい! 

④専用駐車場が2台分ある
お店を出て、十字路を挟んだ斜めの位置に、大きな駐車場があるのだが、その中の181番と182番が、高社楼専用駐車場だ。

※さすがに、撮影禁止のステッカーはなかった

私は徒歩で向かっているが、これからは気温も上がるので、免許と車を持っている方は、利用した方がいいかも。
繰り返すが、高社楼専用は181と182なので、お店の迷惑となる、他の場所への無断駐車は厳禁である。


前後編にわたって、私が知っている限りの高社楼さんの情報と魅力を記載してきた。
昭和の雰囲気を、価格面も含めて守り続ける奇跡のお店=高社楼さんの、今後のご多幸をお祈りすることで、この拙文を締めることにする。


高社楼 三鷹店
東京都三鷹市下連雀6-12-10
JR三鷹駅から徒歩約21分、京王井の頭線三鷹台駅からはもう少しかかりそう。篠原病院入口というバス停から徒歩約2分
営業時間 11時~14時半、16時~20時半くらい。少し早く閉める場合もある 
定休日 火曜

高社楼 八王子店
東京都八王子市元横山町2-20-7
JR八王子駅から徒歩約14分
営業時間 昼はわからない、夜は17時~19時くらいまで
定休日 火曜、その他不定休?
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何もかもみな懐かしい… 三鷹『高社楼』(前編)

2025年06月21日 | 中華食堂
今年2月、三鷹市下連雀6-12-10にある昭和チックな飲食店3軒、別名「下連雀の三連星」を紹介した。
その3軒の真ん中にある、中華食堂の『高社楼』は、夜も営業しているため、その後もちょくちょく通っている。
こちらのお店は、渋すぎる外観や店頭の食品サンプル、そして値段設定がいかにもザ・昭和の中華屋さんで、
下記画像は、2021年に撮影したメニュー表だが、2025年の現在も、この価格を維持している。

※外観やサンプルなどは、1行目の「下連雀の三連星」をクリックしてご確認を

食材から光熱費まで、何もかもが値上げしているこの時勢に、「ラーメン」は400円で、最高値商品が「叉焼ワンタンメン」の750円。
昭和時代と変わらぬ安価を守り続けておられる、お店の心意気には脱帽である。
入店するたびに、今が令和時代であることを忘れて、「何もかもみな懐かしい…」と、沖田艦長のようにつぶやきたくなる、
高社楼さんの魅力と商品を、以下で説明していこう。

4年ぶり2度目の訪問をしたのが今年2月。テーブル席もあるが、前回同様、この日もカウンター席に座る。
卓上には各種調味料の他、ご飯のお供になりそうな梅干しも置いてある。


梅干しは苦手なので食べたことはないが、こういうサービスも、やはり昭和チックである。

今回はキリンラガーの大瓶570円と、餃子は初回に食べているので、ビールのアテには「ワンタン」400円を選択。
こちらのお店は親子三人で営んでいるのだが、お母さんが中華鍋を振る、珍しい体制。
お父さんは調理補助と出前担当で、息子さんが麺茹でなどの補助に、配膳と会計などを担当している。
数分後に、息子さんがワンタンを運んできた。


醤油味のスープは、前回食べた開花丼の付け合わせスープと似ているが、こっちの方が醤油ダレが濃い。
スープの中には、チャーシュー、メンマ、ノリ、ネギが沈んでいて、「ワンタンメン」の麺抜きといった様相。


メインのワンタンには、少量だがちゃんとお肉が入っており、数えてみたら全部で11個。400円なのに太っ腹である。


ビールをお替わりし、ワンタンを食べ終えそうなタイミングで、シメのお食事を注文。
ワンタンで醤油スープを味わったので、今度は塩味スープの「タンメン」470円にして、「半チャーハン」370円も付けた。
さっき書いたように、チャーハンとタンメンの具材はお母さんが仕上げ、タンメンの麺とスープは息子さんが担当。
その頃ちょうど、出前を終えたお父さんが、お店脇のドアを開けて厨房に戻ってきた。
2月なので、冷たい風がカウンター席の私にも吹き付けたが(苦笑)、寒い中配達に出ていたお父さんの苦労を考えたら、これくらいは我慢だ。
昭和の時代は、大半の中華屋さんは出前をしていたが、配達料などの追加料金はなし。その記憶が残っている私は、
態度の悪い人間が食品を乱雑に扱い(※個人の感想です)、しかも余計に金を取られる、ウーバーイーツは一生利用しないだろう。

しばらくして、まずは半チャーハン、


続いて私の大好きな、薄緑色をした塩スープのタンメンも完成。


半チャーハンは一般的な量の3/5くらいか。麺類と合わせるのに(私の基準では)適した量だ。


具材はチャーシュー、玉子、ネギに、刻んだナルトも少々。全体の色が白いのは、塩主体の味付けだからだろう。


塩味がほどよく効いた白いチャーハンを見ると、2022年に閉店した、立川の良心的な中華屋さん『双葉食堂』を思い出す。

一方のタンメンは、普通サイズの丼に、炒め野菜が盛られている。さっきのワンタン丼も同サイズだった。


具材はキャベツ、人参、モヤシ、ニラ、豚肉。麺は、あまり黄色くない、柔らかな縮れ麺。


炒め野菜の香りと歯応えがよく、これぞ中華屋さんのタンメンだ。ウマかったので、麺と具はもちろん、スープも飲み干してしまった。
会計前にトイレを借りたら、下記の貼紙を発見。この標語(?)、似たようなヤツを東久留米の『珍来』でも見たな。


この日のお会計は2380円。ビール大瓶2本、ワンタン、半チャーハン、タンメンを頼んで、この金額で済むお店は貴重だ。

他にも食べたい料理があったので、3度目の訪問は、飲み仲間の先輩を誘って訪問。
初めてテーブル席に座り、まずは瓶ビールで乾杯。訪問したのは土曜日の16時台だったが、常連らしき客が次から次へとやってくる。
ファーストオーダーは、餃子、「シューマイ」300円、「焼肉」500円、「揚焼そば」650円。
餃子は、初回に頼んだときの画像を再掲載。


中身の具材は鮮やかな緑色。この緑色餃子は、私がガキの頃よく食べていた、立川の『友邦』(ゆうほう)というお店の餃子と似ている。


そのお店は、たぶん25年くらい前に閉店しており、「立川 友邦」でネット検索しても情報は皆無。
さっきの双葉食堂はまだしも、友邦を懐かしむ私に、同意してくれる人はあまりいなそうだね。

餃子とほぼ同時にシューマイが登場。『崎陽軒』よりやや大きめなのが5個。


餃子も焼売も300円で食べられるお店も、今では少なくなった。
焼肉は、玉ねぎと一緒に豚肉を甘じょっぱいタレで炒めたもの。


ビールのおツマミに最適だが、「ライス」150円との組み合わせを頼む客も多そうだ。
なお、私の友人がこちらで、「スタミナ肉丼」600円を食べた際、「ニンニクではなく甘辛味」とSNSに投稿していたので、

※友人の承諾を得て拝借した画像。なかなかウマそうである

スタミナ肉丼はたぶん、焼肉単品をご飯に盛り付けて、生玉子と紅生姜を乗せたのではないかな。
そして、おツマミにも食事にもなる、他店では「五目あんかけ焼きそば」とも呼ばれる揚焼そばが登場。


野菜や肉を炒め、スープを加えて片栗粉でとろみを付けた、熱々のアンが盛られている。


ラーメンの麺を流用するお店もあるが、こちらはおそらく、専用の太麺を揚げている。


中華アンは酢を含んでいるのか、ほのかに酸味を感じた。長崎皿うどんのようにソースを入れると、甘口で相殺される…ような。


ビールもお替わりし、メニュー表には載っていないが、壁に掲示してある「ウーロンハイ」300円にチェンジ。


焼酎は濃すぎず、ほろ酔い気分になれる。というか、なった(笑)。
その後、「ニラレバ炒め」450円と、先輩が「目玉焼き」250円を追加オーダー。
ほぼ同時に、ふたつの料理が運ばれてきた。目玉焼きは玉子2個と千切りキャベツ。この日はずいぶん、付け合わせのキャベツを食べた気がする。


こちらがニラレバ。他の商品もそうだけど、価格の割には量が多い。


目玉焼きは平凡だったが、ニラレバは、レバーはちょっと硬かったが、野菜がシャキっと炒められており、食べ応えがあった。
ウーハイも何度かお替わりし、そろそろシメのお食事を頼むことに。
先輩と相談し、私は「チャンポンメン」520円、先輩は「とんこつラーメン」500円を選択。
まずは、ベージュ色スープのとんこつラーメンが登場。


続いて、私のチャンポンメンがやってきた。一般的なちゃんぽんとは異なるビジュアルである。


食べていないので断言はできないが、先輩が頼んだとんこつラーメンは、お店でスープを炊いているとは思えず、
普通のラーメン用スープに、業務用の豚骨タレを加えたのではないかね。違ったらゴメンなさい。
一方、私のチャンポンメンは、醤油味と思われるスープにあんかけが乗る、いわゆる「広東麺」のような商品であった。
ちゃんぽんは、太い麺や魚介類を使用するお店が多いが、こちらはタンメンと同じ細麺で、


魚介類はナルトだけであった。まあ520円という安価で、海老やイカが入っていたら申しわけないけどね。
野菜の旨味たっぷりで、とろみのあるスープが絡んだ麺が美味しく、結構飲み食いしたあとだがスルスルと入っていく。
すっかり満腹になってお会計。料理8品にビール2本とウーハイ数杯で、お会計はひとり3千円程度。安すぎる!

帰り際、壁にお店の名前が入ったカレンダーがあるのに気付いた。


よく見ると、三鷹店だけでなく、八王子店の住所と連絡先も記されている。支店があったのか!


広東麺風だったちゃんぽんを味わったことで、「広東麺」も食べ比べしたくなったし、未食の麺類も多い。
さらに、高社楼・八王子店の存在も気になるではないか。
というわけで、当初の予定を変更し、高社楼さんは前後編に分けてリポートすることにした。次回後編に続く!


高社楼 三鷹店
東京都三鷹市下連雀6-12-10
JR三鷹駅から徒歩約21分、京王井の頭線三鷹台駅からはもう少しかかりそう。篠原病院入口というバス停から徒歩約2分
営業時間 11時~14時半、16時~20時半くらい。少し早く閉める場合もある 
定休日 火曜
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忘れがたき100円ラーメン 西八王子『満福亭』

2025年06月08日 | ラーメン、つけ麺など
2023年11月、八王子市の桑都テラスという施設内に、『100圓ラーメン』という名前のお店が誕生。
「百円は百縁なり」をモットーに、令和の時代にラーメンを100円で提供している。


以前紹介した、190円の北坂戸『ラーメンらんど190』を越える、私が知る限り日本最安値のラーメン店である。

※ラーメンらんど190の「ラーメン」。4月に閉店したとのネット情報あり

100圓ラーメンの店主が開業した理由のひとつに、「子供の頃に食べた100円ラーメンの復活」を挙げていた。
店主が食べた100円ラーメンのお店とは、西八王子にあった『満福亭』のことで、2011年1月に惜しまれつつ閉店。
1970年代に開業し、数年後にラーメンを50円から100円に値上げしたが、最後までその価格を維持していた。
低価格ゆえ、駄菓子屋感覚で来店する小学生も多く、当時の子供たちにとっては、思い出の店となっているはず。
実際、以前高尾駅まで寝過ごし、徒歩で立川の自宅に帰る途中、西八王子駅付近で下記の看板を発見。

※深夜ゆえ、いつも以上のダメ写真で申しわけない

100円ラーメンは、みんなの心の中にある(涙)。看板の作成者はたぶん、当時の常連客だろう。

私が満福亭の存在を知ったのは、青春真っ盛り(笑)の高校時代。同級生に「西八王子に100円ラーメンの店がある」と教わった。
彼らは、高尾など西八王子周辺の駅から通っており、学校帰りによく食べていた模様。
当時の私は、高校の最寄りであるJR横浜線淵野辺駅まで、立川-八王子-淵野辺のルートで通学しており、
西八王子は通学定期の範囲外になるため、八王子から運賃が必要となる。
100円ラーメンを食べるのに、往復240円(当時の価格)使うのもバカらしいし、あの頃は現在のようにひと駅歩く根性もなかった。
おまけに、通っていた同級生たちも、「無理にはおススメしない」と語り、その理由として、
「安いのは客の残したスープを再利用しているから」「この前行ったら開いてなかった。営業停止をくらったかも」
などと悪評を言い触らしていたため、積極的に行こうとは思えなかった。 ※当然、上記はウソである

その後、21世紀になり、たまたま手にした中央線沿線ガイドのような本で、満福亭を取り上げており、
興味を抱いた私は、初の100円ラーメンを味わうため、西八王子に向かった。
ちなみに、約40年前の1984年に発行された、落語家で全国ラーメン党・党首の林家木久蔵(現木久扇)さんが監修した、
「多摩の評判ラーメン 名物ラーメン」という書籍でも、満福亭は紹介されている。

※発売元・けやき出版

お店の場所は、西八王子駅からほど近い建物の二階。
入店すると、カウンター席があり、先客の大半が小中学生。ラーメンの安さだけでなく、客の平均年齢の若さも日本一だったかも。
注文したのはもちろん「ラーメン」100円。当時は撮影する習慣がなかったので、画像は当然ない。
出てきたラーメンは、ちゃんと一人前の量があり、チャーシューやメンマなどの具材も乗っており、予想以上にまともな商品であった。
数年後に再訪し、撮影こそしていないが、そのときの様子をmixi日記(苦笑)に記していたので、一部修正して転記する。

※転記開始
(前略)接客担当のおばちゃんが相当厳しい御方で、騒がしいガキを「うるさい!」などとガンガン叱り飛ばす。
ラーメンは日本一安いと思われるが、おばちゃんは日本で一番おっかない店員なのでは。
一方、調理担当のおっちゃんも、くわえタバコのまま麺を茹でたり、オーダーが通ってもテレビ観戦を優先。他の店では腹が立つが…まあ100円だしね。

ラーメンは醤油味と塩味(タンメン)が100円。それ以外のメニューは、餃子や味噌ラーメンが200円、チャーハン400円など。
ただし、100円ラーメンしか頼まない客には、以下のような迫害がある。
1.コショウ使用禁止 2.レンゲ使用不可 3.順番抜かされまくり 4.長居厳禁
知らずにコショウを振ったり、レンゲを欲しがる100円客には、おばちゃんが「あんたは100円だからダメ!」と叱責。
そこまでやるなら、値上げすりゃあいいのにねえ。
私はラーメンの他に、餃子と300円のレモンハイも注文したため、イジメられなかった。
レモンハイは、宝の缶チューハイをコップに移さず、缶のまま出してくる。ラーメン3杯分と考えると、ちょっと損した気分。

ラーメンの値段は昔のままだったので、会計時に例のおばちゃんに、「相変わらずお安いんですねえ」と、話しかけた。
するとおばちゃんは、鬼瓦みたいな形相を崩して精いっぱいの笑顔を作り(笑った顔も怖かった)、
「これからも、できる限りこの値段で頑張りますよ」と、ちゃんと「ですます調」で語ってくれた。

その後、古かった建物を改装したとの情報が入り、さっそく新・満福亭に行ってみた。
新しくキレイにリニューアルされたお店は、同時にメニューも一新。
100円ラーメンは健在だったが、麺とスープとネギだけの素っ気ないモノになり、以前のチャーシュー、メンマ、海苔が入るラーメンは380円になった。
そして、食券&セルフサービス制となり、ホールから例のおばちゃんが消えた。
(中略)もう80歳くらいだと思う、あのおばちゃんは元気かなあ。 ※後略、転記終了

上記の文章について、以下で少々補足する。
訪問日は2004年11月18日で、リニューアル後の訪問が07年7月24日。この頃は、ラーメン店に行った日をちゃんと記録していた。
日記の投稿が、閉店直後の11年1月25日なので、「80歳くらいだと思う」おばちゃんは、現在は90歳を超えているはず。
味噌ラーメンの正式名は「サッポロ」。他にも「ゴマラーメン」200円、「ヤキソバ」300円、「カレーライス」350円などもあった。
この日の私は、600円分も注文した上客(?)だったため、注文した商品はすぐに出てきたが、
100円ラーメンだけの客は、おばちゃんに叱られたり、おっちゃんが作り始めなかったりと、やや気の毒であった(苦笑)。
ちなみに、お水のお替わりは、回転すし屋のように各テーブルに蛇口があったので、客が自分で注ぐことができる。
餃子の味は、あまり記憶にないため、可もなく不可もなく、だったと思われる。
リニューアル後、具なしだった100円ラーメンは、その後再び具ありラーメンになった模様。
10年8月に満福亭の二代目が廃業を決意し、お店の建物一階にあった携帯電話のお店が引き継いだが、約5ヶ月後に閉店した。

現在、食べログに掲載されているラーメンの画像は、すべてリニューアル後のものである。
いろいろ検索したところ、「八王子のラーメン屋さんWiki」というサイトで、リニューアル前の満福亭ラーメン画像を発見。
「無断転載お断り」の一文がなかったようなので、画像を拝借し、掲載させていただく。 
こちらが、長年愛されてきた満福亭の100円ラーメン


こちらは、同じく100円のタンメン。


100円以上のクオリティを、わかってもらえたら幸いだ。

結局、リニューアル後も含め、満福亭には3度しか訪問しなかった私だが、
「できる限りこの値段で頑張りますよ」という、おばちゃんのひと言を聞いていたため、悪い印象はない。
100円だけの客への対応に、苦言を呈する方もいるだろうが、
小学生はともかく、いい大人が100円ラーメンの店で、本当に100円しか使わないのはおかしいと思うし、
おばちゃんも態度に表すことで、「大人として恥ずかしい行為ですよ」と、たしなめていたのではないか。態度はひどかったけど(笑)。
なお、西八王子エリアにおける満福亭の知名度は抜群で、西八王子住民だった方や、近所の高校に通っていたJKちゃんとも、
「100円ラーメン」という共通の話題があったお陰で、人見知りの私もコミュニケーションを取ることができた。
いろいろ書いたが、私にとって満福亭は忘れがたきお店であり、
その価格を令和の時代に踏襲した、100圓ラーメンの店主は、尊敬に値する。

今年の春、その100圓ラーメンで食事をしてきたので、以下で紹介しよう。


営業時間は昼間の3時間だけで、平日は100食、土日祝日は200食限定らしい。
まずは店頭の券売機で食券を買う。料理メニューは少なく、


「醤油ラーメン」「たんめん」各100円に、「薬味のせご飯」150円の3種のみで、その他、お店のTシャツや帽子なども販売している。


私の注文は醤油ラーメンだけ。さっき、「いい大人が100円ラーメンの店で、本当に100円しか…」と書いたのを後悔(恥)。
食券を提出し、完成したら食券の番号を呼ばれるので、受け取りに行き、近くのベンチか、敷地内のテーブルで食べる。
ベンチには先客がいたので、私は写真の傘付きテーブルに移動した。


こちらが100円の醤油ラーメン。チャーシュー、メンマ、ナルト、ノリ、ネギと、具材は揃っている。


横アングルも撮影。一般的なラーメンよりは少なめだろうか。


スープは出汁をとらず、お湯、タレ、調味料で作成。麺は自家製の中太縮れ麺で、なかなかイケる。
チャーシューは小さいが、ナルトも含め、入っていること自体が素晴らしい。


満福亭の味とは全然違うけれど、これはこれで満足できるラーメンだった。

食べ終えたら再び店頭に戻り、残ったスープを捨てて丼を返却し、「ごちそうさまでした」。
スープなどのコストをカットし、原価は100円以下に抑えたそうだが、それでも儲けは少ないはず。
ただし、店主は障害者雇用などの就労支援事業にも携わっており、国や企業の支援もあるようで、赤字ではないらしい。
いずれにしても、「千円の壁」が囁かれる時代に、100円ラーメンに挑戦した、店主の心意気を称賛したい。
次回訪問時は、千円札で食券を購入し、お釣りは全額お店に寄付したい。あ、やっぱり五百円玉にしておこうかな…(←セコイよ)。

今回は満福亭を取り上げたが、既に閉店してしまったが、忘れてはいけない飲食店はたくさんある。
機会があったら、それらのお店についても語りたいが、gooブログが終わってしまうので、引っ越し作業も進めなくては…。

<おまけ>
100圓ラーメンがある施設の近くにあったお店の貼紙。「八王子でナンバー1のブスママ」には会ってみたいね。



満福亭
東京都八王子市千人町2-20-8 2階
JR西八王子駅から徒歩2分以内
2011年1月14日に閉店

100圓ラーメン
東京都八王子市中町11-8 桑都テラス内
JR八王子駅から徒歩約7分、京王八王子駅からも歩ける
営業時間 11時~14時、平日100食、土日200食限定
定休日 月、火
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屋号の「餃子」はダテじゃない! 三鷹『餃子菜館』

2025年05月29日 | 餃子
餃子の美味しい店や、地味だが実力のある中華食堂が多い印象がある、三鷹駅周辺のエリア。
数ヶ月前、三鷹の餃子店を数軒紹介したが、もっとも私好みの餃子だったのが『餃子菜館』

お店HPより拝借

HPによると、創業は1959(昭和34)年で、以前は別の場所にあったそうだが、数年前に現在の場所に移転。
上記画像のように、なかなか店構えも立派で、店内はカウンター席やテーブル席の他、宴会場まである。
ちょっと高級な中華店というイメージだが、価格は街中華レベルなので、万年金欠の私でも安心して食事ができる。

餃子は全6種類あり、初訪問時は、基本の「焼餃子」と「特製にんにく餃子」をオーダー。


どちらも美味しく、「他の餃子や料理も試したくなったので近いうちに再訪する」と記したので、数日後に本当に再訪。


まずはドリンクとして「サッポロラガー 大瓶」750円を注文。この日のお通しはもやしナムル。


おツマミ第1弾として、「茹で餃子」500円と「辛し味噌餃子」600円を選択。
焼いた餃子よりも早く、茹で餃子がポン酢と一緒に出てきて、


すぐに辛し味噌餃子も登場。よく確認せず頼んだため、ベースが同じ茹で餃子なのに気付かなかった(苦笑)。


食べてみると、中身は焼餃子とおそらく一緒。野菜が細かく刻まれて、にんにくもしっかり効いている。


辛し味噌餃子は、茹で餃子にピリ辛の味噌ダレを乗せたもので、ほのかにセロリの風味がした。
香ばしい焼餃子に対し、皮がモチモチの水餃子。どちらも甲乙つけ難いね。
食べている途中で、ビールから「ホッピー白」450円にチェンジ。
店員さんに「三冷にしますか」とたずねられたので、そうしてもらう。中華屋さんで用意してあるのは珍しいかも。


餃子計12個を食べ終えたので、おツマミ第2弾として、好物の「玉子ときくらげ肉炒め」を追加しようと思ったら、
ちょうど隣テーブルの家族客に、玉子ときくらげ~が届いたので、真似したと思われたくないので(←向こうは気にしてないよ)、
「豚肉生姜焼き定食」900円のおかず単品に変更。会計時に価格は800円と判明。


豚肉と長ねぎを一緒に炒めるスタイルで、キャベツやレタスなどの生野菜が添えてある。
ちょっと前に、是政の洋食屋さん『レストランはなみ』の「豚肉生姜焼き定食」を絶賛したが、
中華屋さんが提供する生姜焼きも、火や油の使い方が独特で、これまた絶品なのである。
こちらの生姜焼きは、油と絡んだ豚肉が光沢を放ち、見ただけで食欲がわいてくる。


味付けは醤油が濃い目で、ホッピーもいいけど、白メシが欲しくなったね。
ホッピーもお替わりし、生姜焼きも半分以上食べ進めたところで、シメのお食事を頼むことに。
温かいスープを欲したので、汁あり麺から「五目ソバ」800円をチョイス。
後日撮影した、見えづらい写真で申しわけないが、麺類を頼むとABCのお得なセットが付けられる。


Aがライス+漬物+サラダで、Cがミニマーボー飯+サラダ。私はBの半チャーハン+サラダを選択。価格は300円。
サラダは生姜焼きに添えられていたので辞退し、さらに+200円でドリンクやデザートも付けられるので、杏仁豆腐を追加。
まずは半チャーハンが登場。実はその前に、不要と告げたサラダがやってきていたのでキャンセルしている(笑)。


妙に黄色いが、もちろんサフランなどは入っていない。完成から少し時間がたったのか、ちょっとパサついている。
チャーハン自体の味は薄いので、生姜焼きの残りを乗せてみた。


続いて、具だくさんで塩味スープの五目ソバが登場。


麺は、中華屋さんでよく見かける、パインジュースのように透きとおった黄色(←変な例え)の縮れ麺。


中華の旨味が溶け出したスープも、飾り切りされた味玉やチャーシューなどの具材も美味しく、スルスルとお腹に収まっていく。
途中で杏仁豆腐が届き、今さらながら3点セットが揃ったので撮影。


杏仁豆腐は通常価格350円だが、量も同じなのかは不明。ちなみに味の方は、見てのとおりの「よくあるタイプ」。
五目ソバは味玉、チャーシュー、海老、ナルト、キャベツ、きくらげ、人参の他、スープの底にインゲンやイカも沈んでいた。


正直、半チャーハンと杏仁豆腐はイマイチだったが、五目ソバは満足できた。

それから数ヶ月後、餃子菜館さんに3度目の訪問。
4月に価格改定があり、ほどんどの料理は+100円、瓶ビール大は+150円となった。
前回は三冷ホッピーを試したので、今回は外と中が分かれ、グラスに氷が入る一般的な「ホッピーセット白」550円にした。


昔、飲み仲間の先輩に、「こうやって飲むのが正しいんだ」と、三冷ホッピーをドヤ顔で勧められたが、
私は下記のように、ホッピーは氷を入れてかき混ぜて飲むタイプが好きである。

※この日もお通しはもやしナムル

おツマミは、餃子6種のうち未食の2種、「水餃子」700円と「甘酢揚げ餃子」750円を注文。
最初に、スープに入った水餃子が来て、


続けて、甘酢ダレがかかった揚げ餃子が運ばれてきた。


双方を食べてみたが、中身はやはり他の餃子と同じ。下記の揚げ餃子だけでなく、水餃子の中身も撮影したが、もう載せなくていいでしょ。


揚げ餃子は、サクサクとした皮の歯応えが心地よいが、甘酸っぱいタレが個人的に苦手。前回の辛味噌ダレの方がいいね。
水餃子はスープに味がついており、そのままでも美味しいが、胡椒とラー油も入れてみた。


餃子6種を食べてみたが、ベーシックの餃子が素晴らしいので、どれも高レベルである。
私が一番好きなのはやはり、にんにくたっぷりの「特製にんにく餃子」だ。

ホッピーの「なか」250円を追加し、そのあとは「活命茶ハイ」550円という見慣れないドリンクがあったので、頼んでみた。
なお、焼酎は通常はいいちこを使用しているが、金宮への変更も可能なのでそうしてもらう。
こちらが活命茶ハイ。味の方は、ウーロン茶よりもスッキリとした、飲みやすいお茶であった。


ネーミング的にも、寿命が延びる身体にいいお茶に違いない。
追加おツマミとして、以前から気になっていた焼きそばメニューから、「五目ヤキソバ」900円を選択。
気になっていた理由は、「当店の焼そばは開店より太麺を塩味で炒めてます。」という壁の貼紙。


太麺の五目ヤキソバは、食べた記憶がほとんどないし、シメの食事も兼ねるため迷わずオーダー。
出てきた商品は、たっぷりの具材を使用した、熱々のあんかけがかかっている。


実にウマそうだが…これって太麺!?


女将さん風の女性店員にたずねたら、「太麺は(普通の)ヤキソバだけで、五目は違います」とのこと。しまった!
とはいえ、汁ありの五目ソバと同様、野菜に魚介にお肉にウズラと、五目ヤキソバも具だくさんで美味しい。


残っていた水餃子のスープに浸してみたが、冷めていたせいかイマイチだった。


次回こそ、太麺ヤキソバを頼もうと決意し、この日は退散。

会計してお店を出ると、「さいかん」と平仮名で記された看板に気付いた。


こちらのお店は、かつて『さいかん』という屋号だったそうだが、移転後に現在の屋号に変更した模様。
実際、どの餃子も美味であり、「餃子菜館」と名乗るのはダテではなかった
既にお気づきの方もいるだろうが、今回のブログカテゴリーは「中華食堂」ではなく、あえて「餃子」にした。

三鷹の餃子屋さんや中華食堂は、他にもまだまだ知っているので、随時紹介していきたいが、
グーブログは、約半年後には廃止されるそうなので、別のブログに引っ越す準備もしなくては…。


中華銘菜 餃子菜館
東京都三鷹市下連雀3-20-7
JR、地下鉄三鷹駅から徒歩約7分
営業時間 11時半~21時 ラストオーダーは30分前
定休日 木曜
※14時~17時まで、仕込みのため休憩する場合あり
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