明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

世界各国のカレーを川崎北部で 稲田堤『ローレル』

2024年07月09日 | カレー、ハヤシ
昨年の秋頃、世田谷区の桜上水駅に行ったときの帰路。
普段の私は、京王線で分倍河原駅まで行き、JR南武線に乗り換えて立川駅へ帰っていたのだが、調べたところ、
相模原線で京王稲田堤駅まで行き、徒歩でJR稲田堤駅へ移動し、南武線に乗って帰る方が、少しだけ安いことが判明。
微々たる額だし遠回りにもなるが、未知の駅である京王稲田堤で下車してみることにした。

せっかくなので、両稲田堤駅の間の飲食店で食事をしようと探索した結果、初見のカレー店とうどん店を発見。
どちらか迷った挙句、うどん店を選び…失敗。会計後、すぐにカレー店に向かってみたが、残念ながら閉店時間になっていた。
そのカレー店こそが、今回のテーマである『ローレル』で、帰宅後にネット情報を確認したら、私好みのお店だったことが判明。


なお、さっき「失敗」と記したうどん店は、私の訪問直後につぶれた模様。そういう店に入ってしまう、己の引きの弱さを呪う。

川崎市の最北部にあたる、稲田堤界隈に立ち寄る機会は少ないのだが、今年の春、母校野球部が上柚木球場で試合をした。
上柚木球場の最寄り駅は南大沢。通常は、京王相模原線下りの橋本・横浜線ルートで帰宅するのだが、
この日はローレルさんに寄るため、上りの稲田堤・南武線ルートを利用することにした。
さきほど掲載した、店頭画像を撮影してから入店。店内はカウンター席のみで、女性店員から「いらっしゃいませ」と迎えられる。
調理、接客、会計などをひとりでこなしている、彼女がこちらの店長のようだ。
店頭や店内の雰囲気は、レトロ風の印象だったが、客席から見える厨房はピカピカで、全然古さを感じない。
創業から20年はたっているようだが(諸説あり)、清掃が行き届いているらしく、カレーへの期待も増す。
店主ひとり営業で、店内はBGMもなく静かで、落ち着いた雰囲気で食事を楽しめる。

カレーは基本の「ポークカレー」650円に、お店独自のアレンジや各種トッピングを加えるスタイル。
この日の私は、以前予習した際に頼むと決めていた、「フランス風カレー」950円をチョイス。
まずはスプーンと紙ナプキンが入ったコップが提供され、


直後にフランス風カレーが登場。カレーにホワイトソースをかける、斬新かつ映える一品である。


横アングルも撮影。熱々だったご飯の量は、300グラムくらいだろうか。右奥の容器には福神漬けが入っている。


まずはカレー部分だけ食べてみると、トロトロとサラサラの中間くらいな、日本人の口になじむ、欧風カレーである。
メニュー表の説明では「30種類のスパイスで出来たオリジナルカレーです」とあるが、
私が愛してやまない、京王線沿線でおなじみのカレーチェーン『C&C』の味に似ている気がする。
あちらは「28種類のスパイス」だけど、具材が溶け込んだ欧風カレー、というのは共通している。
比較すると、C&Cの方が甘く、ローレルの方がビターな印象だが、食後の吐息は、本当にそっくりである。

そしていよいよ、ホワイトソース×カレーソースの融合を味わうことに。


どちらも大好きなソースなので、食べる前は1+1=20くらいになるかと期待していたのだが、
そこまでは到達せず、1+1=3~4くらいだろうか。ホワイトソースのコクと、カレーソースのスパイスは、両立しないみたい。
クリームコロッケカレーのコロモ抜きみたいな料理だから、美味しさがダイレクトに伝わると思ったのだが…料理は難しい。
それでも、たくさん入った海老のお陰で、魚介カレーや海老クリームコロッケカレーを食べているような気分にもなれたし、
そこそこ量はあったのに、短時間でたいらげてしまった。
他にも気になるメニューがあったし、胃の調子もよかったので、別のカレーを食べようか考えたが、
以前も書いたように、ラーメン店で替玉はともかく、ラーメン自体のお替わりは恥ずかしいのと同様、
カレー店でカレーライスのお替わりも、やはり恥ずかしい

会計を済ませ店を出てから、「家族へのお土産」と称してテイクアウトを購入し、近くの公園かどこかで食べる、という名案(?)が浮かんだ。
とりあえず、駅周辺をうろつき、川崎市営稲田公園という場所に着いたのだが、
桜の季節だったため花見客が多く、ベンチのような座れる場所が空いていない。地べたに座ってカレー喰うおっさんは、周囲の迷惑だろうし。


少し歩くと多摩川があるので、水面を眺めながら食べるカレーもいいかな…と思ったのだが、


川の向こう側に、私が長年通っている下品な施設があるのに気づき(苦笑)、この場所も却下。

※愛されて75周年・京王閣競輪場

モタモタ歩いている間に、お店の昼休憩時間になってしまったので、追加注文は断念。
ただ、今みたいな猛暑の時期はともかく、春の季節に公園の桜を眺めながら食べる、カレー弁当はウマそうだね。

初訪問から1ヶ月以上たった頃、前回お替わりしようとしたカレーを目当てに再訪問。
メニュー表も撮影したので掲載。これでは細かい部分が見づらいだろうから、


左半分の文字パートを再撮影し、


右半分の写真付きパートを拡大して掲載。見づらさは解消されていないか。


「ハンバーグカレー」や「唐揚げカレー」など、よそのカレー店にもありそうなメニューに混ざり、
前回のフランス風や「スペイン風カレー」のような欧州シリーズに、「オニオン炒めカレー」のような珍しい商品も存在する。
また、各350円の「コーヒー」or「アイスコーヒー」と、「ミニサラダ」を一緒に頼むと500円になる「セット」もある。

愛国者の私は、今回はかつての同盟国である(←時代錯誤)、「ジャーマンカレー」900円を選択。
ちなみに、もうひとつの同盟国「イタリアンカレー」900円の内容をたずねたところ、
「シーフードにトマトとチーズを乗せる」とのこと。美味しいのだろうが、トマトが苦手な私は避けておこう。
具材を調理し、ご飯を盛り付け、専用の鍋で湯煎されたカレーソースをかけ、女性店主が手際よく完成させた、
ジャーマンカレーが完成。その正体は、ソーセージ&ポテトフライ付きカレー、であった。


ソーセージ(トッピング名称は「フランク」)は揚げてあり、ブリッとした歯触り。


ポテトはごく普通のものだが、じゃがいも入りカレーが好きな方にはいいかも。 ※ポテト単独トッピングはない
食べている途中、前回は気付かなかった(そもそもなかった?)豚肉がふた切れ入っていたことを発見。


豚肉の大きさやとろけ具合も、C&Cカレーに似ているんだよね。
この日は、別の店へ飲みに行く予定だったので、食べ終えたら大人しく退散。

そして昨夜、夕飯を食べるためにローレルさんに3度目の訪問。
フランス、ドイツの次に選んだのは、こちらの最高値商品である「アイドルカレー」1000円。
その正体は、深いお皿に盛られ、底に通常の平皿が敷かれる、いわゆる具だくさんカレーである。


15種類の食材が乗る、西国分寺『すぷーん』の「具だくさん」カレーほどではないが、
揚げ餃子、コロッケ、たくさんのコーンに、


茹で玉子、揚げフランク、店主が注文後に包丁を入れて成型する、カニさん型フランク(スパムかな?)と、計6種類が盛られている。


商品名の由来は、子供たちの好きな食べ物=アイドルを集めたから、なのだろうか。
前回語ったように、お子ちゃま口の私には、大歓迎のカレーである。野菜がないのもいいね!
とはいえ、野菜は皆無ではなく、コロッケにはじゃがいもとグリンピース、揚げ餃子にも少量含まれているし、


提供直前に缶パセリも振っていたし、そもそも、カレー本体にも野菜が溶けこんでいるはず…と、無駄な反論をしてみた。
国名メニューではないが、インド発祥のカレーに、日本の米を添え、フランスのコロッケ、ドイツのフランク、中国の餃子などを乗せるのだから、
ワールドカップ的なカレーともいえる。具材が多かったため、食後はお腹イッパイに。
なのでこの日もお替わりはしなかったが、店主さんにいくつか質問をした。
あとから来た常連風のおっさん客が、「カツカレーの中辛」と注文していたが、メニュー表には中辛などの表記はないので、
辛さは選べるんですか? とたずねたところ「中辛しかないんです」だって。中辛を頼んだおっさんは、ちょっと恥ずかしいのでは。
また、こちらのお店は、店頭入口や店内壁に、曲げられたスプーンが複数飾ってある。


昔懐かしい、自称超能力者のユリ・ゲラーが曲げたようなスプーンゆえ、
あれはどうやって曲げたんですか? というどーでもいい質問に、女性店主は微笑みながら「手でひとつひとつ…」と返答。
怪力なのか、それとも超能力があるのか。怖くなったので「ご、ごちそうさまでした」と告げて退散。 
なお、わかっていると思うが、実際の店主は、ごく普通の温厚な女性である。

世界各国のカレー(?)が楽しめるローレルさんだが、お店一番人気のふわふわ玉子が乗るスペイン風カレー800円や、
肉とニンニクの芽を炒めて醤油を垂らしたものに、温泉玉子も盛り付ける「スタミナカレー」950円など、まだまだ気になる商品も多い。
それら未食のメニューやトッピングを目当てに、これからも稲田堤に通わなくては。
最後に、お店の営業時間と定休日を掲載。初訪問時は営業終了していたが、結構遅い時間までやっている。



カレーの店 ローレル(LAUREL) 稲田堤店
神奈川県川崎市多摩区菅2-1-6
JR稲田堤駅より徒歩約2分、京王線京王稲田堤駅からは2分ちょい
営業時間 11時半~14時半、18時~22時、日・祝は15時まで営業の17時再開
定休日 土曜、第三金曜
※隣駅中野島にも支店がある
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たまにはお寿司も食べる。『スシロー』だけど。

2024年07月07日 | 定食、食堂
今回のテーマは、拙ブログでは初となる「寿司」
ちなみに初だった理由は、過去に告白したこともあったが、私自身が、生の魚介類が苦手だからである。
居酒屋で友人や先輩に「試してみろ」と勧められ、刺身やウニなどを口にしたことはあったが、
感想は毎回、「喰えないことはないが、ウマいとも思えない」。そんな感想では、食べられる魚たちが気の毒だ。

ただ、私以外の家族は魚介類は全員好物で、以前は寿司の出前を何度か取った。 ※私が食べるのは、かんぴょう巻きと海老と玉子
母親はだいぶ高齢になったが、近所の知り合いと、たまに市内の回転ずしに通っているらしい。
数年前、「CMでよく見かける店にも行ってみたい」というので、地元の店舗に連れて行った。これも母親孝行だ。
すでにタイトルでバレバレだが、お店は回転ずしチェーンの『スシロー』である。
あとで知ったのだが、我々が利用したスシロー立川駅南口店は、「都市型店舗」に該当するらしく、
通常の店舗よりひと皿あたり数十円高いらしい。当日の夜、SNSで「高級店に行った」と吹聴したら、バカにされたけど。

母は生ものネタを中心に注文し、私は、火が通った「う巻きにぎり」や「ふわとろ煮穴子一本にぎり」などを食す。


だいぶ前のことなので、上記すしの商品名は忘れており、ネット検索で判明したが、価格まではメンドーなので調べなかった。
商品名と価格を記録していたのは、期間限定商品らしい、「匠のカツカレイすし バスク風ソース」170円と、


「匠のグラタン仕立て 海老にぎり」170円。「匠」というのは、有名な調理人が監修したから、らしい。


カツカレイ~の方は、カツのように揚げたカレイに、「海老の風味と上品なカレー香る(中略)バスク風ソース」を添えたらしい。
「」内はスシローSNSの紹介文だが、カレー香るバスク風ソースって、おかしくないか?
グラタン~の方は、「特製ベシャメルソースを使用(中略)一口食べれば、口の中に本格的な海老グラタンの風味」とのこと。
要するに、海老にぎりにベシャメルソースとチーズを乗せて炙ったもので、意外とウマかった。

母親が満腹になったあとも、息子の私は「濃厚えび味噌ワンタンメン」350円を追加し、


デザートとして、「苺アイスとマンゴーのフレンチトースト」200円も食べてしまった。


ワンタンメンはハーフサイズゆえ適量だが、海老出汁のラーメンが好きではない私は、満足できず。
オーソドックスな醤油ラーメンや味噌ラーメンがあればいいのに。
デザートは、食べ慣れていないのでよくわからないが、200円の割にはクオリティが高い気がする。

以上、注文したメニューだけ見ると、小学生の息子を持つ母、という印象だろうが、実際は中年男と老婆である。
そもそも、読者の皆さんも「初の寿司ブログといいつつ、ナニ喰ってるんだ!?」とあきれているだろうが、
以降も、普通の寿司は出てこない、と先に報告しておく。しょせん、私のブログだし。

初訪問から数年たった今年、母親が通っていた回転すし屋が、突如閉店したらしく、再び一緒にスシロー立川南口店へ行くことに。
最初は、母子とも、前回と同様のメニューを注文。ただし、ひと皿あたり数十円値上げしていた。


この日私が頼んだのは、「牛塩カルビ」と「つくね包み 卵黄醤油がけ」。黄色い皿なので各130円(以下同)。


「チャーシュー軍艦」と「たまごサラダ」に、「生ビール」610円も飲んでいたので、「えび天」単品価格不明と、


「季節の茶わん蒸し」230円を、つまみ代わりにオーダー。


季節というくらいだから、海老やらホタテやら、季節の(?)魚介ネタがゴロゴロと入っている。


上記メニューについては、味の想像ができるだろうから、特に解説はしない。玉子好きの私は、たまごサラダがもっともお気に入り。
その後は、前回と同様、「濃厚えび味噌ワンタンメン」を注文。価格は400円になっていた。


海老の匂いがしない味噌スープを味わいたいのだが、さっき書いたようにラーメンはこれしかない。


母は「きつねうどん」330円を要望したので、「かけうどん」170円+「お揚げ単品」(正式名称忘れた)130円を注文し、
到着後に合わせる。この方が30円お得である。なお、現在きつねうどんは340円、かけうどんは190円になっている。


同様に、「えび天うどんも」、かけうどん+「えび天にぎり」130円を頼んだ方が、安いしシャリも付く模様。
私のようなドケチ客が他にもいたのか、スシローHPのメニューに、おあげ単品は載っていない。正式名がわからないのはそのためだ。
最後に、デザートの「いちごのミニパフェ」240円で締めて、この日は退散。


そして先日、期間限定メニューとして、青森発祥の「味噌カレー牛乳ラーメン」を販売していると知り、


別の店で飲んだあと、シメの食事としてスシローにひとりで訪問。遅い時間まで営業しているのもありがたい。
ラーメンだけでは悪いので、寿司も3種オーダー。まずは「オムライすし」が到着。


ケチャップライスを包むのではなく、通常サイズのシャリの上に、オムレツを乗せるスタイルだ。


続いて、「まるごとハンバーグにぎり」と、期間限定商品「三陸産真鱈の天ぷらにぎり」も登場。


三陸産~を頼んだのは、いいトシしてオムライスとハンバーグだけでは、さすがに恥ずかしかったので(苦笑)。
タラは焼いても揚げても美味しいし、天ぷらは好きなので注文して正解。
ハンバーグは当然小さいけれど、肉臭さがなくなかなかイケる。ここよりマズいハンバーグのお店、結構あるよ。
オムレツを乗せて一緒に食べようとしたら、プレーンだと思っていたオムレツに、ひき肉が入っているのを発見した。


私が気に入った【スシローのネタ・トップ3】は、
1 たまごサラダ
2 まるごとハンバーグ
3 匠のグラタン仕立て 海老
 ※(期間限定商品) になる。
「どれも寿司じゃねえよ」とお怒りの方もいると思うが、おっさんになった今でも私は、お子ちゃま口なのだから仕方がない。
なお、先日偶然観ていたTV番組で、千鳥のノブさんも、「寿司で一番ウマいのは、回転ずしの“炙りカルビ”」と告白していた。同志よ!

最後に、この日の目当てだった、味噌カレー牛乳ラーメンをオーダー。立川南口店の価格は460円。


さっきの海老ワンタンメンと同じハーフサイズだが、チャーシューにメンマにもやしと具材は豊富。
スープは、カレーのスパイスとミルクの乳成分は感じたが、味噌はあまりわからず。カレーと味噌は互いの味を消し合うからね。
ワンタンメンのときは触れなかったが、麺はちゃんとコシがある中太麺。140円で替玉もできるが自重しておいた。


チャーシューは私の苦手な低温調理風だったので、スープの熱で火を通してから食べた。
メンマ、ネギ、バターは普通のラーメン店でも出しているものと変わらないだろうが、謎なのがモヤシ。
さっきの画像を見ればわかるとおり、普通のモヤシに、ヒモ状のイカ燻製みたいのが絡まっている。
モヤシを焦がしたのか、放置して乾燥させたのか、モヤシならではの風味もシャキシャキ感もなく、正直不要だった。
寿司3種とハーフラーメンで、お会計は850円。スシローは飲んだあとの軽い食事としては悪くないかも。

以上、スシローについて語ってきたが、実は私、数年前にはここで語ったように、『くら寿司』にも入ったことがある。
目当ては魚介類ではなく、「牛丼」と「カレー」だったのだが、どちらもイマイチだった。
寿司ブログ第2弾として、くら寿司での食事も紹介したいが…あまり需要はなさそうだね。



スシロー 立川駅南口店
東京都立川市柴崎町3-4-10 2F
JR立川駅より徒歩約2分、モノレール立川南駅からも同じくらいか
営業時間 11時~23時、22時半ラストオーダー 土日祝は10時半から 
定休日 なし
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高校野球・西東京大会がもうすぐ開幕…してしまう! -日大三高野球部2024-

2024年07月02日 | 高校野球
今週6日に開会式が行われる、第106回全国高等学校野球選手権・東西東京大会
先月15日の抽選会の結果、我が母校日大三は、10日に初戦を迎える。
抽選会の模様は、地元ケーブルTVで中継していたのだが、
番組の冒頭で司会者が、「西東京の注目は何といっても、ノーシードの日大三ですね!」と発言。
確かに、大会連覇中の三高がどの位置に入るかは、他の高校も気にしているだろうけど、
都大会では秋も春もベスト32止まりだったチームなので、あまり注目はしないでほしい。

先に東東京がクジを引き、そのあとが西東京。まずはシードされた8校が引き、トーナメント表の四隅や真ん中あたりに入る。
その後、どうやって決めたのかは知らないが、頭文字が「ふ」の高校、たとえば都立富士森高校がクジを引き、以降はあいうえお順に、
「へ」「ほ」「ま」…「わ」まで行ったら「あ」に戻り、「い」「う」…の高校が抽選するため、「に」の日大三は、相当あと回しになる。
比較的楽なブロックは、他校に引かれてしまい、入ったのは結局、左上下(わかりづらい?)の国士舘ブロックであった。
※東京都高野連HPのトーナメント表はこちらをクリック

三高は二回戦からのスタート(シード校は三回戦から)で、初戦とその次は、まず負けることのない相手なのだが、
四回戦はたぶん、シード校の国士舘と対戦。そこを突破し五回戦に勝ったとしても、準々決勝の相手はおそらく、第一シードの東海大菅生。
昨年大会も、初戦が国士舘、ベスト8で菅生と対戦予定だったため、「21世紀では最悪のクジ」と嘆いたものだが、
今年は、五回戦の相手になりそうな桐朋にも好投手がいるらしく、去年以上にしんどいクジである。
悪いクジを引いた戦犯(←言い過ぎ)の土井キャプテンは、中継の最後にインタビューを受けていた。
注目選手をたずねられ、「四番打者の織田です」と応え、「エース谷亀を中心に、一戦一戦頑張っていきます」と宣言した。

抽選会の翌日、母校グラウンドにて、愛知の強豪・中京大中京との練習試合があったので、観戦してきた。
ここまで文字ばかりだったので、以前も載せた、学校近くで咲いていたあじさいの画像を掲載。


6月は中京大中京だけでなく、千葉の志学館も来校し、変則ダブルの練習試合を実施するのが、毎年恒例になっている。
志学館は春季千葉大会でベスト8、秋の千葉大会は初戦のベスト32で敗退。
一方の中京大中京は、高校野球ファンなら誰でも知っている、全国区の名門校だが、特に今年は強いようで、
昨秋の愛知大会は3回戦(ベスト16)敗退も、春季愛知大会で準優勝、同東海大会では優勝を飾っており、
今年は2017年以来となる、夏の甲子園出場を視野に入れているようだ。

三高と中京大中京は毎年、春に愛知、6月に東京と、それぞれの地元で練習試合をやるのだが、
6月の三高グラウンドでの試合は、近年は三高が圧倒しており、私の観戦時は全勝している。
毎年ではないが、昨年までの三高グラウンドで、私が観戦した日大三-中京大中京の結果を転記する。
2010 三高5-4中京
2012 三高9-2中京
2013 三高7-3中京
2016 三高14-6中京
2018 三高12-5中京
2019 三高12-5中京
2023 三高11-3中京

ご覧のとおり、2010年以外は三高の圧勝。無論、両チームともベストメンバーで臨んでいるはず。
観戦していないのでスコアは不明だが、中京大中京が夏に全国制覇を遂げた2009年も、練習試合では三高が勝ったらしい。
2018年は、下記のように試合結果をブログに掲載し、


試合後は町田で、パイナップルつけ麺を食べている。つけ麺の詳細はこちらで。


非公開の試合結果は明かさないのが拙ブログのポリシーだが、ついさっき、球歴ドットコムというサイトに結果が載っていたのを確認したため、
以降で今年の中京大中京戦について、簡単に説明していく。試合内容を明かすのも、本来はダメなんだろうけどね。
私は第一試合の三高と中京の試合だけ観戦して帰ったが、上記サイトによると、中京3-1志学館、三高8-7志学館だったらしい。

三高の先発はエース谷亀。一回表は四球ふたつにサードゴロエラーで、いきなり1点を失う。
ゆる~いゴロだったのに、三塁手は怠惰な動きで後逸。最低でも身体で止めて、二塁走者の生還を阻止してほしかった。
無論、追い込んでから四球を出し、守備のリズムを崩した、谷亀およびバッテリーの配球もいただけない。
谷亀は5回裏に代打が出て降板したが、四球と失点は初回のみで、奪三振3、被安打1の失点1とまとめた。
6回からは、私が初めて見る2年生投手が登板したが、投じた球は、ど真ん中の速くないストライクか、外角に大きく外れるボールのみ。
しかも、先頭打者のレフトフライを、レフトが余裕の脚運びで追いながら捕球できず。昨秋から何度か見たシーンである。
その後、ホームラン、四球、安打などで3失点。別の日の練習試合や、紅白戦では結果を出しているのかもしれないが、
この日のピッチングは、失礼ながら一軍レベルではなかった。 ※なので投手の名前は出さない
彼の不甲斐ない投球は残念だったが、もっと腹が立ったのが、まったく声をかけない内野陣及びベンチ。
2年生投手が苦しんでいるのに、3年生野手は声をかけて励ますこともなく、我関せず、といった様子。
無言なのは守備だけでなく、攻撃時も同様。常に声を出しているのはサードコーチャーだけで、ベンチからの声も単発。
相手の中京ベンチは、複数の選手が終始声を出していたため、三高の静かさが余計に目立った。

守備よりはマシだと思われる打撃陣は、エース中井ら中京投手陣の継投を攻略できず、ヒット6本の三振9。
3人目左腕(名前記録せず)から、二番打者の清水が本塁打を放ったが、同じ投手と対戦した他の打者は、6人中5人が三振。
四球もいくつかもらい、チャンスを作ったのだが、ライナーを含め4度の併殺。
5回の一死満塁からの内野ゴロ併殺はともかく、初回の一死一、三塁でのショートゴロは、ボテボテの詰まった当たりだったので、
併殺崩れで1点取ったと思いきや、打者が一塁で余裕のアウト。あのゴロで併殺になるとは…鈍足なのか走る気がなかったのか。
主将が期待した四番織田は、2打数無安打1四球で、7回で交代。初回のショートゴロ併殺は彼である。
試合の結果は、球歴ドットコムでも伝えているように、中京大中京4-1日大三


三高グラウンドでは初めて見る、中京戦の敗戦もショックだったが、さらにショックだったのは、
相変わらずの低レベル守備、力量不足だった投手の登板、攻守ともに闘志なき選手、という惨状。これでは相手にも失礼である。

攻撃陣は4度の併殺と運に恵まれなかったし、エース谷亀は5回自責点0、3番手の畠山も3回を投げ無失点。
東海チャンプにこの内容は上出来かもしれないが、覇気が感じられない選手たちの態度は、観ていて不愉快であった。
とにかく声が出ていないし、淡々とプレイし淡々と敗れた印象。試合後も別に悔しそうではなかった。
元気がなく見えたチームは過去にも存在したが、今年のように秋春早期敗退でノーシード、
練習試合でも敗戦続き(の模様)と、実績も覇気もないチームは、21世紀では初めてだ。
どんな事情があるのかは知らんが、ヘタクソなんだから、せめて声くらい出せよ!

声を出さない事情、たとえばチーム内での揉め事とか、試合に集中できない理由があるのか。
実際、過去には選手同士の不和が原因で、夏の甲子園出場を逃したとされる代があった。
不和になった原因は、選手たちではなく、一部の関係者にあったと私は考えている。
確固たる証拠がないので詳述は避けるが、どこの組織にも、成功を妬み足を引っ張るクズはいるものである。
前回ノーシードだった2012年のチームも、いろいろあって結束していない時期があったが、
春大会の敗戦で、選手たちはいい意味で開き直り、夏大会前にはチームもまとまり、
初戦から全戦コールド勝ちで準々決勝に進出し、その勢いのまま、西東京代表の座を勝ち取っている。

中京大中京戦の翌週は、神奈川県の某校と試合し敗戦、一昨日の日曜は、同じく神奈川の平塚学園に7-8で逆転負けと、連敗している。
今年の練習試合は、例年より黒星が多い気がするものの、相手も他県の強豪ゆえ、接戦を演じた実力は、西東京でもトップクラスのはず。
負けに慣れることなく、何かきっかけをつかみ、一致団結してくれれば、西東京三連覇を目指せるのだが、
夏大会の初戦まであと8日。さすがに時間がなさすぎる!

断言はできないが、ここ数年は、開幕式直前の平日に、同じ東京の強豪・帝京との練習試合が組まれている。
昨年は開会式の前日に行ない、最終回に2点差を追いつき、10-10で引き分けた(詳細)。
守りのミスもあったが、帝京ベンチからヤジらしき声が飛んだことに触発され、三高ベンチも声を出し、活気ある試合となった。
今年もやるのか、そして今週いつやるのかは知らないが、東東京の第一シード・帝京との試合で、気合を注入されることを願っている。

最後に毎年恒例、今夏の西東京大会を、競輪式の印で予想する。
◎日大三 ○日大鶴ケ丘 ×東海大菅生 △国士舘 「注」日大二
本命は当然、勇往邁進・不撓不屈・OB優秀な三高である。ここで、さっきとは別の色のあじさい画像を掲載。


いろいろと不満も記したが、紫あじさいの花言葉(※他にもあるが)「辛抱強い愛」と同様、私の母校愛は揺るがない。
対抗は当然、第一シードの菅生だが、昨年の予想と同様、決勝の相手には絶対にならないため、反対のブロックから日鶴を指名。
昨夏準優勝で、第二シードである日鶴と、三高と同様ノーシードだが、昨秋大会はベスト4に進出した日大二、兄弟校にも期待。
菅生か国士舘は、どちらかが三高を破りそうなので、当然有力候補に。とりあえず、たとえ三高が敗退したとしても、
部員の盗撮事件を隠蔽し、秋大会の出場を続け、その後も自粛せずシレっと春大会に出場し、夏のシード権まで獲得しやがった、
W稲田実業の優勝だけは阻止してほしい。あんな高校を甲子園に出したら西東京の恥である。

泣いても笑っても、西東京大会はまもなく開幕。今年も、大会直前では恒例のエールを送ることにする。
甲子園と栄光を目指し、頑張れ高校球児たち!
無論、毎年書いているように、三高の対戦相手はあまり頑張らないでくれ(苦笑)。
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侮れない「茨城豚骨」 八王子『美しょう』

2024年06月27日 | ラーメン、つけ麺など
前回、立川近隣の駅チカにある、九州・福岡スタイルの豚骨ラーメン店を紹介したとき、一応、3つ先の八王子駅周辺も探索していた。
『六角堂』ナンたらというお店に行ってみたら、なぜか営業しておらず、どうやら先日閉店した模様。
豚骨ラーメン店はもう一軒あったけど、そこは「博多じゃない、久留米でもない」と非九州をアピールしていたので除外。
そのお店は『美しょう』という屋号で、コンセプトは、個人的には初耳の「茨城豚骨」
外壁に貼ってあるポスターでは、提供商品やポリシーについて説明しているのだが、


上記部分には「茨城豚骨」の大文字のあとに、さきほど記したように、


“博多じゃない。久留米でもない。鹿児島でも、熊本でも、長崎でもない。 これが茨城の男たちがつくった「茨城豚骨」です”のコピーが躍る。
茨城が全国有数の養豚地であることを語り、業務用スープやインスタントラーメンがはびこる現勢を嘆き、
そんな世に訴えるべく、日々努力し作り上げたのが、地元茨城県産の食材で作る「感動の一杯」=こちらのラーメンのようだ。

美しょうというお店は、ここ八王子店だけのようだが、母体の会社は茨城で、別名のラーメン屋を数店舗経営している。
初の東京進出店ということで、茨城豚骨を全面に押し出す宣伝文句も理解できるが、提供しているラーメンを調べてみたところ、
麺は細麺で、具材はチャーシュー・ネギ・キクラゲ、薬味に高菜、紅生姜、ゴマなどを使い、麺を食べ終えたら替玉…と、
「博多じゃない~(略)」と言いつつ、内容はほぼ、九州・福岡の豚骨スタイルを踏襲・模倣している。
唯一、福岡系との違いを感じたのが、一番安いラーメンが900円もすること。
「替玉」は100円で、券売機には以前、「このご時勢にこの値段」と記されていたが、ラーメン自体が高いので割安感はない。 

HPを見てみると、「麺は完全自家製 スープは15時間掛けて炊き上げた~(後略)」という白文字が目に付くが、
すぐ下の説明では、「茨城産の豚頭を丸1日以上かけて炊き上げ丁寧に仕上げた」と、いきなり齟齬が生じている。
文章を書くのが不慣れな個人店のHPや、頭の悪い食べロガーの雑文ならまだしも、数店舗経営している会社で、このような食い違いは珍しい。
HPは制作会社に丸投げしたのかもしれないが、任せっきりではなく依頼者側も文面はチェックすべきだ。チェック漏れの可能性もあるが。

資本系やチェーン店、高価なラーメンを好まず、誤字誤記にうるさい(自分の文章はさておき)私には、このお店に魅力を感じなかった。
一応、愛読しているラーメンブログで、美しょうの最新情報をチェックしていたところ、  ※HPは更新が途絶え、新情報はなし
私好みの新商品を発売したことを知り、先日初訪問してきた。いつもと同様、前置きが長くてスマン。

お店の場所は、JR八王子駅北口から歩いてすぐ。繁華街ゆえ、いかがわしい呼び込みもうろついている。
まずはお店メニューを紹介。さっきのポスターでは判読不可能だろうから、券売機の画像を掲載したが、これも縮小しているので見づらいか。


こちらの主要メニューは、基本の「まる」、辛口の「かく」、味は不明の「新味」の3種のようで、


さらに具だくさんバージョンの「特製」などがあり、あとは餃子、ご飯もの、ドリンクも用意。
あとから加わったのが、「うめとんこつ」「つけ麺」「まぜそば」に「チャーハン」、そして、私の目当てである「鬼濃厚」である。
愛読ブログによると、かなり濃厚らしく、以前私も食べた、『天下一品』の「こってりMAX」をも凌ぐとか。
いきなり鬼濃厚から食べてもいいのだが、まずはベーシックのまるラーメン900円を試してみることに。

店内にはカウンター席がいくつかあり、さらに奥まったところに、個室のようなテーブル席もある。


あと、白いノレンの向こう側にも座席があるのだが、訪問時は従業員の休憩所になっていた。


厨房は綺麗で豚骨臭は皆無。働いているのも、既出の「茨城の男たち」ではなく、若い女性ふたり。
母体がある茨城の工場か店舗で炊いたスープを、八王子の店舗で再加熱していると思われる。
ラーメンが届く前に、卓上のニンニクの皮を剥き、クラッシュの用意をする。皮つきで置いてあるニンニクは珍しい。


数分後、まるラーメンが登場。福岡系よりもスープの色が濃い。


さっき、「具材はチャーシュー・ネギ・キクラゲ」と書いたが、ネギは万能ネギと長ネギの2種を使用し、さらに海苔も入っている。
まずは豚骨スープを、レンゲですくうと、ポタージュのような粘度があり、


ひと口すすってみたら、やっぱり濃い! なので細麺ともバッチリ絡む。


ここまで濃い豚骨スープはなかなかなく、しいて挙げれば、奈良発祥の濃厚豚骨ラーメン『無鉄砲』に近いか。
もっとも、無鉄砲よりは獣臭を抑えており、マイルドで食べやすいといえる。
具材は、万能ネギはいいけど、普通のネギはいらない気もする。あと、薬味の紅生姜が、妙に乾いていた。


ただし、上記画像でわかるように、茨城豚で作ったチャーシューは、分厚くてなかなかイケる。
もう一軒立ち寄るつもりだったので、替玉はしなかったが、もっと食べたいと思わせる私好みの味で、
主張どおり九州とは異なるが、じゅうぶん満足できる豚骨だった。「資本系」と侮って申しわけない!
“八王子一濃厚”と自称していた、西八王子『かなえ』は閉店したが、代わりになりうる濃厚ラーメンのお店が見つかってうれしい。

数日後、茨城豚骨の神髄である(?)、鬼濃厚ラーメン1050円を味わうために再訪問。
チャーシューごはんマニアゆえ、「叉焼丼セット」400円も注文。セットということは、麺類と一緒に頼まないとダメなのだろう。
前回と同様、ラーメンが提供される前に、ニンニクの皮を剥いておく。正直メンドくさいので、市販のおろしニンニクの方がいいな。


まずは叉焼丼が登場。細切れチャーシュー、佃煮風チャーシュー、ネギに、万能ネギと糸唐辛子を少々。


細切れチャーシューは、炙ってあるので温かいが、佃煮の方は冷蔵庫から出したばかりなのか、冷たかった。
普通のネギは辛く、できれば万能ネギだけにしてほしいが、原価の問題もあるからね。
その後、メインの鬼濃厚ラーメンが登場。さっそくニンニクを絞り、食べ始める。


見た目は、前回のまるラーメンと同じだが、レンゲですくうとスープの違いは歴然。
とにかく粘度があり、レンゲを傾けても、スープがこぼれるのが遅い。


「まる」スープは一応液体だったが、鬼濃厚のスープはほぼ固体。たとえるならば「フルーチェ」か。
濃度は確かに、テンイチのこってりMAX以上で、大阪の堺筋本町で食べた、『どろそば将』の「鬼どろ」レベル。
これまた画像では伝わらないだろうが、麺にもねっとり絡みつき、スープがどんどんなくなっていく。


あと、前回は気付かなかった(折りたたんだのかな?)が、横幅の長い海苔は、切れていないので食べづらい(苦笑)。


麺を2/3ほど食べ進めたところで、店員さんに百円玉を渡し、「替玉」をカタで注文。


上記説明によると、切り刃26番を使用とのこと。26/30=約1.15ミリだから、替玉麺は最初の麺より細いようだ。
すぐに替玉が届いたので、さっそく丼に投入したのだが、


ただでさえ麺がスープを吸うのに、叉焼丼にもレンゲ2杯分乗せて食べたりしていたら、


丼のスープがなくなってしまい、見てのとおり油そばのようなビジュアルに。


わずかに残ったスープと旧麺を、替玉と混ぜて食べていく。
左が替玉麺で右が旧麺。確かに替玉の方が細いね。なお、さっきから普通に使用しているが、「旧麺」なんて言葉はない。


水分を補給するため、ダメ元で紅生姜と一緒にラー油も加えてみる。ラーメンダレもあったが、しょっぱそうなのでやめておいた。


結局、食べ終えたときは、レンゲ1杯分の豚骨フルーチェ(?)が残ったのみ。


よくない見栄えなので、読者の皆様は、「ナニを見せられているんだ!」とご立腹だろうが、
撮影していた私も、「オレはいったい、ナニを撮っているんだ…」とウンザリしていた。
見た目はともかく、味自体は悪くなかったが、やはり濃すぎるのも困るので、鬼濃厚はしばらく遠慮しようと決意(笑)。

多摩地区屈指の濃厚豚骨ラーメン店として、美しょうさんには今後もお世話になりたいのだが、
私が訪問したのは、初回が平日19時台、2度目は日曜18時台だったが、とにかく客がいない
お陰で、券売機や麺リフトの撮影が堂々とできたし、白ノレンの向こう側を休憩場所にしているのも納得。
駅チカゆえ家賃も高いだろうし、私が訪問した日以外も、さみしい客入りが続いているとしたら、ピンチのはず。
母体があるので、即閉店とはならないだろうが、もう少しお客が増えてほしいので、
このブログの読者の皆さんにも、どうかお店に足を運んでください!とお願いしておく。
ついでに、退店直後の私をおっぱいパブに勧誘した呼び込みの男、お前もたまには美しょうでラーメンを喰え!



茨城豚骨 美(み)しょう
東京都八王子市三崎町2-7
JR八王子駅から徒歩約3分、京王線京王八王子駅からも歩ける
営業時間 11時~22時、金、土は翌1時まで営業
定休日 なし
コメント (2)
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立川近辺・駅チカの豚骨ラーメン

2024年06月22日 | ラーメン、つけ麺など
年齢とともに食べる量が減った私だが、最近なぜか、飲んだあとのラーメンが復活しつつある。
ただ、以前のような濃厚豚骨醤油の家系ラーメン+ご飯何杯もお替わり、はキツいので、普通の豚骨ラーメン+替玉程度。あまり変わらないか。
この場合の豚骨ラーメンとは、乳白色のスープに、細麺、チャーシュー・ネギ・キクラゲが入り、薬味としてゴマや紅生姜を使い、
麺を食べ終えたら替玉を頼む、博多、長浜、久留米をルーツにする、九州・福岡スタイルのラーメンだ。


上記画像は、この系統の店で私が一番気に入っている、南阿佐ヶ谷『萬福本舗』の「とんこつラーメン」。
最近は、南阿佐ヶ谷付近で飲むこともなく、閉店が21時半と早まったため、ご無沙汰しているが、「豚骨欲」が覚めないうちに食べに行くつもり。

ここから、私が最近食べた豚骨ラーメンを紹介していくが、お店は、最近飲む機会が多かった○国分寺駅と、
私の地元○立川駅にあり、飲んだあとということで、○駅からさほど歩かない距離の5軒だ。
最初の1軒を除き、このブログでは紹介したことがなく、私自身も初訪問のお店ばかりである。

1軒目は、このときにも紹介した、立川駅ビルのルミネ内にある、有名チェーン店『一風堂』。
注文はタッチパネル方式になっており、前回は基本の「白丸」を頼んだから、今回は「赤丸」を選択したつもりだったが、


帰宅後に確認したら、前回も赤丸を食べていた(驚)。食欲の復活は喜ばしいが、記憶力の低下は悲しい。
前回「ちょっと高い」と感じた920円の「赤丸新味」は、980円とさらに値上げ。
ただし、チャーシューが1枚減り、キクラゲがなくなる、「赤丸シンプル」890円という新商品があったので、そちらを注文。
タッチパネルの注文が伝わっているのか不安だったが、すぐに下記のラーメンがやってきた。


前回載せなかった横アングルも撮影し、さっそく食べ始める。


前回は、麺の画像も載せていなかったので、リフトも撮影。


価格はともかく、味に不満はないので、再びタッチパネルを操作し、替玉と無料のニンニクを追加発注。
普通の「替玉」は150円とお高い(注:私基準)ので、ハーフサイズと思われる「小玉」100円にしておいた。


ニンニクをクラッシュし、半替玉と、卓上のピリ辛もやしも一緒に丼へドボン。
よく見ると、あとから加えた麺の方が少し細い。白丸や替玉=細麺、赤丸=やや細麺と、味によって使い分けているようだ。


ラーメンの感想は、以前も書いたように、脂分が増え味も濃くなり、私好みのテイストだった。
麺1.5玉と、スープも残さずたいらげ、レジでお会計。次回こそは、基本の白丸をオーダーしよう。

次のお店も立川市から、駅北口から少し歩けば着く『長浜や』。


以前紹介した、九州・長浜とは無関係らしい『NAGAHAMA』とは別のグループである。
長浜やは、HPによると「笹塚の総本店を始め、都内を中心に19店舗」と説明しているが、笹塚本店が閉店しており、信用できない。
私が最後に利用したのは、10年ほど前の阿佐ヶ谷店だが、そこでは麺類を頼んだ客に、「チャーハン」を50円で提供していた。
しかも、半チャーハンでなく全チャーハンで、作り置きではなく、注文のたびに中華鍋で作られる。 ※半チャーハンの注文も可 
下記画像は、阿佐ヶ谷店の「ラーメン」+「チャーハン」で、価格は確か600+50円。


味は悪くなかったが、50円で売られるチャーハンを、なんだか不憫に感じたものである。
立川店はラーメン、チャーハン、餃子の他、「麻婆豆腐」や「エビチリ」などの中華料理や、酒類も揃っている。
「チャーハン」は550円で、「半チャーハン」は300円だが、麺類とのセットだと、それぞれ300円、180円になる模様。
さらに、基本の「博多ラーメン」680円と半チャーハンのセットは850円と、さらに10円安くなるので、それを選択。
入店したのは18時台だったが、ふたりいた店員の片方が、休憩だか勤務時間終了なのかは不明だが、いなくなってしまいワンオペに。
そこそこ客も入っていたが、ひとり残った店員はあわてることなく、まずは博多ラーメンを完成させた。


キクラゲはなく、チャーシュー、ネギ、海苔が乗る。麺は、一般的な福岡スタイルよりも、少し太いか。


すぐに食べ終わったが、半チャーハンがまだ来ていないので(苦笑)、やむなく「替玉」100円を追加。
遅れた理由は、私のあとに来店した、4名客の食券購入を待ち、半チャーハンの注文があるのを確認してから、私の分と一緒に作り始めたから。
ワンオペならではの合理的作業ではあるが、店員の「メンドくせえ。マジだりぃ」という心の声が、思いっきり態度や表情に出ているため、
待たされた側としては結構イラっとくる。過去に何度も書いてきたけど、立川のチェーン飲食店で働くヤツって、こんな輩ばっかりだよな(嘆)。

数分後、かったるそうに作った半チャーハンが完成し、


さらに数秒後、替玉も到着。卓上にあったおろしニンニクや紅生姜、そしてラーメンタレも使ってみることにした。


他店のラーメンタレは、もっと薄い褐色なのだが、ここのはピーナッツバターのような色をしている。
味わってみると、異様にしょっばい! ラーメンだけでなくチャーハンにもかけたのは失敗だった。


ラーメンの感想は、以前の印象と同様、「無難な豚骨ラーメン」であり、嫌いな人はそんなにいないと思う。立川店の接客はさておき(笑)

ここからは国分寺のお店を注文。まずは、南口を出てすぐの場所にある『福や』。
池袋に支店があるみたいだけど、母体は不明。メニュー構成は、一品料理や酒類が豊富で、長浜やの立川店と似ている。
驚いたことに、今回ブログの執筆にあたり、ネット検索してみたところ、
長浜やも福やも、白、黒、赤のラーメン3種を、「三種神器」と称しているポスターを掲示しており、
しかも赤ラーメンは→「多種類の唐辛子を組み合わせ、コクと旨味が増して、ほどよい辛さが楽しめる自信の一杯です」と、文面もまったく一緒。
実は同じグループ、あるいは友好関係があるのか。そうではなく、勝手にポスターを模倣しているのはマズいぞ。
まあポスターなんて、ほとんどの客が真剣に見てないから、問題ないのかな。私自身も、酩酊状態だったので、ポスターの記憶がない。
注文したのは、「博多ラーメン」730円と「餃子」300円のセット。950円と、定価より80円お得になる。
まずはラーメンが登場。チャーシュー、ネギ、海苔でキクラゲなしと、長浜やと同じ構成。やはり同系列なのか!?


こちらが横アングル。丼は長浜やと異なり、渦巻状の模様(雷紋)がある。


麺が福岡風ほど細くなく、クセがなく無難な味、というのもそっくりだが、福やは店員がふたりいて、どちらもマジメに働いていた。
しばらくすると、セットの餃子が到着。見ただけでわかる、無個性な業務用餃子だ。


ただ、こちらのお店は「替玉1回無料」だったので、ありがたく注文させていただいた。


卓上の紅生姜やおろしニンニクを投入し完食。替玉付きで730円なら、現在では安い方になるのかな。

別の日に、今度は国分寺駅の北口にある、お目当ての店舗に向かったところ、
数日後に「替玉10円セール」をやると判明したため、その日はやめておき、


駅から少し歩き、人気食堂『だるまや』さんの脇を北進したところにある、もう1軒の候補店『木村亭』へ。
この場所は一時期、ラーメン店が何度も入れ替わったが、木村亭は過去のお店と違い長続きしており、
私が愛読しているラーメンブログでは「2015年5月26日開業」、食べログや別ブログでは「2014年5月開業」と記されている。
反食べロガー主義の私としては、愛読ブログの2015年開業、今年で9周年説を支持したい。
初訪問なので、基本の「豚骨ラーメン」650円の食券を購入。愛読ブログによると、9年前からまったく値上げしていない。
お店はカウンター席のみで、メニューはラーメンの他は、ライスに酒類と少数精鋭。店主は一見コワモテ(失礼)だが、応対は丁寧だった。
数分後には豚骨ラーメンが完成。具材はチャーシュー2枚、キクラゲ、ネギ。


横アングルも含め、長浜や・福やと見た目は似ているが、スープを飲んだら全然違った!


不快にならない程度の豚骨臭を感じる、ちゃんと濃くてウマくて、早く麺が食べたくなるスープだ。
壁の貼り紙によると、麺には果汁などが含まれていると説明してあったが、バカ舌の私にはわからなかった。


けれども、スープを吸った細麺は期待どおり美味しく、なので「替玉」100円をオーダー。


いつものように、紅生姜とおろしニンニクを加え、当然のようにスープまで残さず食べ切った。
価格も手頃で味も良く、今まで未訪だったのを悔やむ、すばらしい豚骨ラーメンだった。

最後の1軒はさっき掲載した、替玉10円セールを実施していた、国分寺北口出てすぐの場所にある『一竜』。
博多中洲に同名の有名店があるようだが、国分寺店の母体は、エセ家系ラーメンや、すた丼のパクリ商品のチェーン店などを手掛けるグループ。
このグループの店には入らない方針だったのだが、替玉10円に目がくらみ、ついに利用してしまった。
グーグルの書き込みでは、「店員の態度が悪い」「遅い」「ぬるい」「店内汚い」などなど批判が多く、
中でも苦情が多かった、小太りの店員も働いていたけど、とりあえず、私の訪問時は不快なことはなかった。

ここも、「焼きめし」や「餃子」の他、「鶏から揚げ」などのつまみもあるようだが、
注文したのは、基本と思われる「とんこつラーメン」。近年はたびたび値上げしており、820円になっていた。
それほど待たされることもなく、ちゃんと温かいラーメンが到着。


具材はチャーシュー、キクラゲ、ネギ。そして、『一蘭』や一風堂の赤丸と同様、中央に赤いタレが添えられる。
中洲にあった一竜のラーメンには、赤いタレはなかったようだが…。
タレを溶かす前にスープを飲んでみたが、あまり豚骨らしさは感じられず、麺との絡みもイマイチ。


ただ、濃くないスープでも、赤いタレの辛味が加わると、そこそこ満足できてしまい、
すぐに麺を食べ切り替玉をオーダー。壁には、下記のような注意書きがあったが、


周囲の客は誰も従わず、店員に直接10円玉を渡し「硬めで」などと伝えているので、私もそうさせていただいた。
替玉も待たされることなく、横長の容器に盛られて登場。


サクッと食べ終え、2度目の替玉を注文。ついでにおろしニンニクももらう。


酔っていたとはいえ、まだまだハシは止まらず、ついに3度目の替玉。


いくら10円とはいえ、私は以前、無料で替玉が無制限にできた頃の府中『節』でも、2回しかできなかった。
母体が嫌いなので認めたくはないが、数年ぶりに3度も替玉をしたということは、私好みのテイストだったようだ。
さすがに計4玉食べたところで退散。820+10+10+10で総額は850円。普段の替玉は110円なので、たぶん3度もしないと思う。

以上、5軒の豚骨ラーメンを紹介した。どこもアクセスは良好なので、近隣の方はぜひ行ってもらいたい。
ただ個人的には、味、接客、価格も含め、木村亭が断トツ。混んでいるのも納得のお店であった。
私の「飲んだあとラーメン」及び「豚骨ラーメン」ブームが終わっても、木村亭には通う気がする。
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愉快な五目チャーハン 高尾『つるや食堂』

2024年06月19日 | 中華食堂
一風変わった五目チャーハンを出すお店が、高尾にあると知ったのが数年前。
最近は山歩きをしなくなり、高尾駅で下車するのは、このとき語った日野駅と同様、酔って寝過ごしたときだけ(苦笑)の私ゆえ、
なかなか行く機会がなかったが、今年ようやく、高尾にもう1軒気になるお店があったので、まとめて訪問してきた。  ※もう1軒のお店はこちら

お店の名前は『つるや食堂』。私の好きな外観のお店である


61-と電話番号がふたケタから始まるのが、長年営業を続けている証明である。 ※現在は3ケタの661-

ドアを開けて入店すると、おばちゃんから「いらっしゃい」と声がかかる。店内はカウンター席はなくテーブルのみ。
卓上にメニュー表などはなく、壁の商品札を見て注文する。こんな写真しか撮れなくてゴメン。


いつものように、メニューの詳細は、食べログなどで各自確認してほしい。

このあと、もう1軒寄るので酒類は頼まず、大好物の「ギョーザ」500円と、お目当ての「五目チャーハン」900円を注文。
オーダーを聞いたおばちゃんが、自ら厨房に入り調理を開始し、中華鍋でチャーハンを作り始める。
しばらくすると、出前に行っていたらしいおじちゃんが戻ってきて、
大きな岡持ちをテーブルに置くと、すぐに厨房に入りおばちゃんとチェンジ。


店主兼料理長兼出前運びと、ひとり三役のおじちゃんが仕上げた、五目チャーハンと餃子が同時に提供された。


これが噂の五目チャーハン。大胆かつ斬新、というか愉快な盛り付けである。


横アングルも撮影。チャーハンの上に、チャーシュー、ナルト、カマボコ各2枚に、茹で玉子半分が、そのままの形状で乗っている。


だいぶ前に紹介した、「玉子を切るのがメンドーだからそのまま出した」説がある、神楽坂『龍朋』の冷やし中華を思い出させる。

※商品名は「冷中華」。以前はGW明け、現在は6月から販売開始

味も一応説明すると、チャーシューはしっとりとした歯触りの薄口で、ナルト、カマボコ、茹で玉子は、まあごく普通の味だ。

下のチャーハンは、刻んだチャーシューにナルト、炒り玉子とネギという構成。カマボコを合わせれば確かに五目だ。


チャーハン自体は、適度な塩コショウと炒め具合で、上の具材がなくても(笑)じゅうぶん美味しい。
スープは醤油味で、「ラーメン」と同じものかな。煮干しが効いた塩分控えめのさっぱりテイストだ。

餃子は一人前5個で、大きさは標準。自家製だと思われる。


具材の野菜は細かく刻まれており、老舗中華屋さんでは珍しく、しっかり味付けされており、醤油ナシでもOK。


卓上には、各種調味料の他にマヨネーズも用意されているので、


五目のアタマ部分と一緒に、マヨを付けて食べることに。こうして見ると、酒のつまみみたいだね。


おじちゃんは、私の注文した二品を仕上げると、すぐに別の料理に取り掛かり、再び配達に出ていく。
おばちゃんも接客・配膳だけでなく、出前電話の応対や調理補助と、これまた結構忙しそう。
一瞬手が空いたのを確認し、お会計をお願いしたら、おばちゃんがわざわざ入口まで見送ってくれて感謝。

数日後に二度目の訪問。オーダーしたのは、大好きな麺類のひとつ「五目そば」800円。
この日は先客がいて、近隣住民と思われる、お年寄り4名が酒宴を開いており、なかなか賑やか。
さっきの写真に灰皿が写っていたように、こちらは非禁煙店でもあり、酔客やタバコが苦手な方は、行かない方がいい。
こちらのお店だけでなく、長年営業している食堂は、お店と常連客との信頼関係や独自のルールがあって当然だし、
それを理解しようとせず、匿名でネットに文句を書き込むような一見客は、訪問を控えるべきである。
そもそも、批判と採点ありきの客、たとえば食べロガーたちも、絶対に来ないでほしい。
空腹や心を満たす幸福な時間であるべき食事を、不満を抱く機会にするなんて、哀れな人生だな。

さて、私の幸福な時間がやってきた。五目そばの完成である。


予想はしていたが、一般的な五目そばの上に、例の愉快な彼ら=チャーシュー・ナルト・カマボコ各2枚・茹で玉子半分が乗っている。
スープは、塩味というか、独特のテイストをした、やや濁りのあるタイプ。


中細の縮れ麺とも好相性で、多彩な具材の風味が溶け込み、さらにウマくなる。


具材は、先述の4種の他、白菜、きくらげ、人参、竹の子、ピーマン、豚肉、玉ねぎなど。


チャー・ナル・カマ・玉(略称)は、普通の五目そばに入っていてもおかしくない具材だ。
ひょっとして五目チャーハンは、五目そばを食べた常連の「これのチャーハン版を作ってくれ」という要望から誕生したのかも?
飲んでいる先客がうらやましかったので、次回は私も一杯やろうと決め、この日は退散。
帰りは健康のため、隣の西八王子駅まで歩くことに(結構かかるよ)。
お店の反対側、中央線の南側ルートを選んだのだが、数年前に紹介した『リバティ』が、跡形もなくなっていたのが悲しかった。

3度目の訪問は、別の店で軽く飲み、腹六分&酩酊状態で訪問。
「焼酎 ウーロン割」400円と、飲み食いしてからシメ、は無理そうなので、食事とつまみを兼ねそうな「五目固やきそば」800円を注文。
まずはウーロン割が、お通しのポテトサラダと一緒にやってきた。


焼酎は甲類で、居酒屋より濃いめ。ポテサラは逆に、お通しらしく薄めの味付け。
スポーツ新聞を読みながら待っていると、既視感のある愉快なビジュアル(笑)の五目固やきそばが登場。


「つるや五目アタマセット」(←勝手に命名)の下には熱々の中華アン、そして香ばしく揚げ焼きされた麺。


具材は、モヤシが加わる以外は、五目そばとたぶん同じ。ただし、中華アンが冷めず食べるのが遅れたため、麺がアンを吸って膨らむ。
というわけで、腹六分状態で挑んだ五目固やきそばは、ウーロン割も2杯飲んだためか、完食までかなりの時間を費やしてしまった。
なお、五目固やきそばの味自体は、具だくさんでもあり、アンの旨味を吸った麺が、硬い&柔らかいの双方が楽しめて、
空腹でなかったにもかかわらず、かなりウマかった! と報告しておく。

食事中は、近くに座った常連客のおじいさんと、手が空いていた店のおばちゃんと、店内TVの野球中継を一緒に観戦。
ふたりとも巨人ファンらしいので、アンチ巨人であることを隠し、私も一緒に応援…のフリ(笑)。
おじいさん「なぜ大城を使わないんだろうな」 私「今、二軍なんですよ」 ※訪問当時
おばちゃん「今、打ったのは誰?」 私「萩尾っていう若手ですよ」などと、持論を述べず解説に専念。一応、スボーツライターなので(笑)。
まだ三度目の訪問なのに、野球を観ながらくつろいでしまった。それだけ、お店の雰囲気が気に入ったのだろう。
お会計を済ませ、おばちゃんに「また飲みに来ますね」と告げて退散。

帰りはこの日も、酔い覚ましを兼ねて西八王子駅まで歩くことに。今回はお店を出てそのまま東進する、中央線の北側ルートを選択。
「カレーライスもあったので、あのアタマセットを乗せた“五目カレー”とか作ってもらえないものか…」
なとど妄想しながら歩いていたら、下記画像の気になるお店に遭遇。次回はここに寄ってみようかな。


もちろん、つるや食堂さんにも引き続き通うつもりである。皆さんも、高尾山登山の帰りにでも、ぜひ寄っていただきたい。

おまけ
つるや食堂さんの店内では、カレンダーを6つ掲示している。常連客や関係者からもらったのかな。
そのうちひとつが、なぜかヌードカレンダーである(苦笑)。おじちゃん店主の趣味か?


いつもどおりヘタクソな撮影だが、鮮明な画像だとgooブログに怒られそうなので、ちょうどいいか。



つるや食堂
東京都八王子市東浅川町986
JR高尾駅北口から徒歩約7分、西八王子駅からは約29分
営業時間 11時~14時、17時~20時くらいまで、夕方の常連はたぶん、17時前から入っている
定休日 月曜
※出前もやっているので、商品提供が遅れる場合もありますが、のんびり待ちましょう
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鶴龍決戦の最高峰 -1989年6月5日 日本武道館-

2024年06月05日 | プロレス
記念日などの知識が乏しい私は、「○月○日は何の日?」と聞かれても、回答できないケースが多いが、
本日6月5日については、「天龍が鶴田に初めてシングルで勝った日!」と即答できる。記念日及び歴史的出来事なのかはさておき。
プロレスを真剣に見なくなってから何年もたち、当該試合が行われたのは1989(平成元)年と、もう35年もたっているし、
当日、私が観戦していたのは、武道館の二階席(実質三階席)後方という、決して良好ではないポジションであったが、 
それでも、あのときの感動と興奮は、今でも脳裏に焼きついている。
私は以前、「プロレスの東京ドーム・ベスト興行は、90年2月10日の新日本」と断言したが、
日本武道館ならば、「89年6月5日の全日本プロレス」こそ、史上最高興行であり、
7年前のREBECCAを体験するまでは、ベスト・オブ・武道館ライブでもあった。

さきほど、「あのときの感動と興奮は、いまでも脳裏に焼きついている」と記したのだが、
改めて振り返ってみたところ、いろいろと忘れていたことや記憶違いがあったことが判明(苦笑)。時の流れを痛感させられるね。
たとえば、「入場者数が15200人」だったこと。私はてっきり、その後の全日・武道館では恒例となった、超満員16500人だと思い込んでいた。
ただし、客席の埋まり具合は、自身が経験したりTV中継で観た過去の武道館とは違い、二階席まできっちり客が入り、
メインのジャンボ鶴田-天龍源一郎の試合では、両者のファンの大声援が重なり合う、史上最高レベルの盛り上がり。
週刊ゴングの連載企画「河口仁のワンポイントパフォーマンス」でも、“こんなの初めて!”と記していたように、
長年、プロレス会場に通っている河口先生ですら、驚くほどの大歓声だったのだ。

この日の武道館大会は、「スーパーパワーシリーズ」の第18戦に該当。ちなみにシリーズは全20戦で、最終戦ではなかった。
当時の全日本プロレスの流れを、ごく簡単に説明すると、前シリーズの「チャンピオンカーニバル」で、
鶴田がスタン・ハンセンを破り、インターナショナル、PWF、UNの全日本シングル3大ヘビー級ベルトを統一。
三冠王者として天龍の挑戦を受けるも、試合途中、鶴田が天龍にパワーボムを仕掛けたところ、汗で滑り急角度で落としてしまい、
首を負傷した天龍がピンフォール負け。鶴田にとっても、不本意な防衛戦となった。
このアクシデント、天龍の攻めにイラついた鶴田が、あえて危険な落とし方をしたという説もあるが、定かではない。

スーパーパワーシリーズ最大の見どころは当然、鶴田と天龍の決着戦であった。
他にも、未知の強豪スティングの初来日、ブリティッシュ・ブルドックスvsカンナム・エキスプレスの五番勝負なども注目された。
リベンジを狙う天龍は、負傷の影響で前半戦を欠場。一方の鶴田は、谷津嘉章との五輪コンビで世界タッグ選手権も保持しており、
ダニー・スパイビー&ディック・スレーター組と、ブルドックス相手に防衛戦をこなし、好調を維持して武道館決戦に臨んだ。
なお、負傷中のタイガーマスク(三沢光晴)と、海外遠征中のジョン・テンタと北原辰巳は、シリーズを全休した。

当時、プロレスファン歴約1年半だった私は、鶴田を応援すべく一番安い二階席のチケットを前売りで確保。
武道館入口でパンフレットを購入し、その日の対戦試合を確認すると、未発表の好カードが2試合組まれており、喜んだものだった。
ジャイアント馬場社長の挨拶文の見出しも、「今考えられる最高のカードを用意しました」だったと記憶している。

以下で、当日観戦した全11試合の結果を転記し、感想を簡単につづっていくが、その前に、
ここまで画像がなかったので、武道館大会を報じた、当時の週刊プロレス増刊号の表紙スクショ画像を掲載。
 (C)BBM

無断転記は禁止だろうが、私だって、とある興行の後楽園ホール大会で観客席にいたときの様子を、
週プロに無断掲載されたことがあったので相殺である(?)。怒られたらすぐに謝罪・削除するけど。

スーパーパワーシリーズ第18戦 1989年6月5日 日本武道館

第一試合 15分1本勝負
○小川良成 10分59秒 体固め 菊池毅× ※菊池がショルダースルーを交わそうとしたところを押し潰す

それまで、第一試合を担当していた百田光雄が、突如ファンの支持を集め、前シリーズでジュニア王者になったため、
新日本プロレスではよくあるが、全日本では希少な若手同士のシングルマッチを実施。キャリアで上回る小川が順当に勝利した。

第二試合 20分1本勝負
○小橋健太 11分15秒 フィッシャーマンズスープレックスホールド ジョニー・スミス×

デビュー後は百田らに連戦連敗だった小橋だが、このシリーズでミッチ・スノー相手にシングル初勝利を挙げ、武道館ではスミスにも快勝。
なお、週プロではフィッシャーマン~(後略)と、技名をカタカナで表記するが、週刊ゴングは網打ち式原爆固めと、昔ながらの日本式表記。
私もそちらの方が好きなのだが、現在ではなにかと問題になりそうなので、以下も週プロ風の表記にしておく。

第三試合 20分1本勝負
○マイティ井上 7分35秒 エビ固め 鶴見五郎× ※鶴見に担がれた井上が、後方に回転し丸め込む

元国際同士の対決。長年共闘していたラッシャー木村が、馬場とタッグを組んで以降、鶴見は連日シングルマッチを強いられるハメに。
特にテーマのない戦い(失礼)だが、井上のテクニックと鶴見のラフファイトが噛み合い、内容自体は悪くなかった。

第四試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
○仲野信市 高木功 田上明 13分13秒 ジャーマンスープレックスホールド
ディック・スレーター ドン・ムラコ ×ミッチ・スノー

決起軍と外国勢の対戦。スレーターとムラコはかつてのメインイベンターだが、格下スノーが狙われ敗退。
当時の高木と田上は、試合中は常にブーイングを浴びる嫌われぶり。まあ確かに、かったるい試合をしていたけどね。
なお、決起軍はこの直後、「全然決起しとらん」という明白な理由で、馬場社長により強制解散させられた。

第五試合 世界ジュニア・ヘビー級選手権 60分1本勝負
○百田光雄 14分27秒 首固め 寺西勇×
 ※トーホールドを丸め込んだ寺西を、さらに百田が切り返す
第8代王者百田が2度目の防衛

普段は15分や20分の試合に出ている、ベテラン同士による60分マッチ。当時百田が40歳、寺西が43歳と、年齢的に仕方ないとはいえ、
獣神ライガーや佐野直喜らで盛り上がっていた、新日本ジュニアと比較すると、スピードに欠ける試合であった。
寺西は入場直後、珍しくコーナーに上って観客席に吠えており、ベルト奪取への意欲を感じさせた…ような。
寺西はこれが全日本最後のタイトルマッチとなり、百田も次のシリーズで王座転落した後は、ノア移籍までタイトルに縁がなかった。

第六試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
○ジャイアント馬場 ラッシャー木村 ザ・グレート・カブキ 14分14秒 体固め ※ランニングネックブリーカードロップ
×渕正信 大熊元司 永源遥

このシリーズから突如組まれるようなった6人タッグマッチ。個人的な印象は、カブキの無駄遣いである。
その後、渕らは「悪役商会」を名乗り、ピンクタイツ着用やツバ攻撃を武器(?)に、馬場+木村+αと休憩前に戦うようになった。
木村のマイクは、「独身・渕の嫁さん募集」ネタだったと思うが、次シリーズの後楽園大会だったかも?

第六試合終了後、休憩に入ったので、拙ブログも休憩代わりに、以前読んだプロレス書籍の画像を掲載しておく。


奥様である嶋田まき代さんの遺稿を、娘の紋奈さんが引き継いだ、天龍ファン必読の書籍である。
休憩からの再開後は、この日2度目の選手権試合。

第七試合 アジアタッグ選手権試合
ダグ・ファーナス ○ダニー・クロファット 19分35秒 片エビ固め ×川田利明 サムソン冬木

※タイガードライバー 第46代王者フットルースが4度目の防衛に失敗し、カンナム・エキスプレスが新王者となる

川田のピンチをカットすべく、コーナーの冬木が飛び出そうとした途端、観客から大きなブーイングが飛ぶ。
当時は理不尽キャラではない冬木は戸惑い、カットをためらう中、川田のダメージが蓄積され、最後はクロファットに仕留められてしまった。
そもそもフットルースは、米国のロックンロール・エキスプレスあたりを意識したらしいけど、冬木と川田じゃ荷が重いよな。

第八試合 45分1本勝負
○谷津嘉章 9分35秒 片エビ固め ×高野俊二 ※バックドロップ

先述した、パンフレットで判明した好カードのひとつで、実質、全日正規軍ナンバー2と決起軍ナンバー2の対決。
ただ、谷津が攻撃するたびに、大勢の客が「オリャー」と叫びゲラゲラ笑う、選手が戦いづらい空気となり、案の定凡戦に。
さっきの高木・田上への「ブー」もだけど、このような掛け声ではしゃぐ全日ファンの幼稚さを、私は心底軽蔑していた。
なお、敗れた高野は試合後、週プロ記者に不満を述べていたところ、通りかかった谷津に「(お前ごときが)バカヤロー」と一喝された模様。

第九試合 スペシャルマッチ60分1本勝負
○ダニー・スパイビー 7分39秒 首固め ×スティング ※サソリ固めを丸め込む

初来日の強豪スティングの対戦相手として、ファン投票で選出されたのは、全日外国人の次期エース候補だったスパイビー。
無論、スティングにとっても、米国時代ライバルだった(らしい)スパイビーは、相手として不足はなく、
試合開始から、ダイナミックな動きでリングを躍動。特に、リング中央からのノータッチブランチャは凄かった。
最初で最後の全日登場となったスティングだが、このあとも継続参戦していれば、三沢や小橋のライバルになったのだろうか。

第十試合 スペシャルタッグマッチ60分1本勝負
○スタン・ハンセン テリー・ゴディ 14分36秒 体固め ダイナマイト・キッド ×デイビーボーイ・スミス ※ウエスタン・ラリアット

第八試合と同様、前発表されていなかった好カードのひとつ。ひと昔前の全日ならば、ブルドッグスの価値を下げないよう、
こんな試合は組まないし、組んでも両者リングアウトなどの不透明決着にしたはず。やや大げさだが、新時代の到来(笑)を感じたよ。
容赦なくスミスをKOしたハンセンの力量は当然ながら、キッドの高速ブレーンバスターを受けきった、ゴディの巧さも光った。
勝ったニューミラクルパワーズはもちろん、惜敗したブルドッグスの評価も、下がることはなかったと記憶している。
なお、週プロのウェブサイトでは、この試合のフィニッシュを「ラリアット」と記載してある。
ハンセンの大ファンとしては、他者と区別すべく、「ウエスタン・ラリアット」と正式名で書いてほしい。

外国人同士のスピーディーかつダイナミックな試合に、場内の雰囲気が最高潮になったところで、いよいよメインイベントを迎える。
まずは、控室での直前インタビューで、「まあ見ててください」とだけ告げた、挑戦者の天龍源一郎が、「サンダーストーム」とともに入場。


続いて、何かアピールしたいけれど言葉が出てこないため(のように見えた)、「…頑張ります」とだけつぶやきリングに向かう、
三冠ヘビー級王者のジャンボ鶴田が、テーマ曲「J」で入場してくる。


上記2枚とも、とある動画のスクショ画像である。無断掲載だが、元々は日本テレビの映像の無断投稿だろうしね。

冒頭で記したように、鶴田と天龍がリングに上がった途端、互いのファンの声援が、いつまでも収まらない。
試合内容の詳細は、私が語るよりも実際に見るべし! 「鶴田 天龍 1989年 6月5日」で検索すれば、動画がヒットするはず。
最近プロレスファンになった若い世代の方も、この試合は絶対に見た方がいい

試合中の私は、二階席からリングに向かって、「つるたー」と叫び続けていた。こんなすごい試合を生で観ていて、よく泣かなかったな。
結果も知っていて、何度も見たはずなのに、いまだに動画を目にすると泣いちゃう、涙腺の弱い35年後の私。
負傷している天龍の首を、情け容赦なく攻める鶴田、そんな鶴田の猛攻を避けることなく受け、すかさず反撃に出る天龍…
と、文字に綴っているだけでもう…(泣)。あの時代にプロレスファンで本当に良かった!

一進一退の攻防の中、天龍がついに得意技のパワーボムを決めるが、カウントツー。
場内の声援が絶叫になり、リングサイド最前席、天龍ファンらしきメガネのねーちゃんが半狂乱になった(動画で確認できる)直後、
天龍が立ち上がり鶴田を起こし、再度パワーボムを仕掛けるが、当然鶴田も踏ん張る。


信じてもらえないだろうが、場内が騒然としている最中にもかかわらず、二階席にいた私の耳に、
「いいいやあああっ!!」という、魂のこもった天龍の咆哮が、確かに届いた。
次の瞬間、鶴田の巨体が宙に舞うと同時に急降下し、和田京平レフェリーが、左手で3度マットを叩く。
天龍が三冠王座奪取、そして対鶴田シングル戦、初のピンフォール勝ちである。

第十一試合 メインイベント 三冠ヘビー級選手権 60分1本勝負
○天龍源一郎 24分5秒 エビ固め ×ジャンボ鶴田

※パワーボム 初代王者鶴田が2度目の防衛に失敗、天龍が新王者となる

和田レフェリーと、セコンドについていたハンセンらが支え、なんとか立ち上がり勝ち名乗りを挙げた天龍だったが、


その後再びコーナーにしゃがみ込む。翌日から、天龍は再び欠場に見舞われたように、満身創痍の勝利だったようだ。

一方、負けたはずの鶴田だったが、しばらくすると立ち上がり、コーナーの天龍に歩を進める。
乱闘を警戒するハンセンを横目に、鶴田は天龍に向かって右手を伸ばし、握手を求めた。


これは、互いの健闘を称える握手…ではなく、「こういうのって、お客さんも喜ぶでしょ」といわんばかりの、
師匠テリー・ファンク譲りの余計なパフォーマンスだと思われる。鶴田ファンの私も、名勝負に水を差す行為に呆然。
天龍が握手に応じないと判断した鶴田は、手を引きとっととリングを降り、「オー」のポーズを見せたのちに退場していく。
雑誌で読んだ天龍インタビューでは、「ジャンボとはまだ、(今後も戦っていくので)握手するわけにはいかない」のようなコメントを残していたが、
このとき天龍は内心、「鶴田の野郎、負けたくせにすぐ立ち上がって、さらに握手だと…?」とムッとしていたに違いない。
最後のやり取りはともかく、この鶴田-天龍戦は、1989年の年間最高試合に選ばれた。
彼らは、若手時代も合わせると計9度対戦したが、この試合こそが鶴龍決戦の最高峰だったと思う。

この日、私の印象に残ったのが、初めて見た武道館の大観衆と、初めて聞いた大歓声、そして、天龍の「いいいやあああっ!!」だ。
蛇足だが、私はその後、体育の授業で懸垂をやる際、腕を上げるたびに「いいやああ!」と叫び、体育教師に「うるせえ」と叱られたものである。
最後は本当に蛇足だったが、1989年6月5日に、全日本プロレスの日本武道館大会があり、
鶴田と天龍が素晴らしい激闘を繰り広げたことを、記憶していただければ幸いである。

※追記 私のブログらしく、ダラダラと冗長になってしまったが、
これでも「ミッチ・スノーは、ダイナマイト・キッドに日本とカナダの両国でイジメられていた」、
「全日のファン投票は、元から結果が決まっている出来レース疑惑も何度かあり、信用してはいけない」、
「カンナムの入場曲“Welcome To The Jungle”はよかった」などなど、削った文も多かったんだけどねえ。
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牛丼チェーン以外の牛丼 パート6 新宿『たつ屋』

2024年05月31日 | 丼もの
前回から約1年10ヶ月ぶりとなる、小好評企画【牛丼チェーン以外の牛丼を食べた】シリーズ。ちなみに、拙ブログに大好評企画はない。
過去のシリーズついては、右の数字をクリック。  第1回  第2回  第3回  第4回  第5回
パート6の今回は、かつては、都内に数店舗展開し、現在は新宿の1店舗のみとなったが、根強いファンがついている、
元チェーンでもある非チェーンの牛丼店『たつ屋』にスポットを当てる。
なお、数年前に紹介した、大阪新世界のもつ鍋店『たつ屋』とは、当然無関係である。

たつ屋さんの特徴は、○主要チェーンより安価な牛丼 ○かつ丼や親子丼など丼メニューが豊富の二点。
私は、20世紀に東銀座、21世紀には八丁堀で働いており、東銀座駅近くに存在した店舗には、双方の時代でお世話になった。
牛丼は20世紀が350円、21世紀は280円~と、物価が高い銀座エリアで、この価格でメシが喰える店は貴重であった。
280円時代が続き、その後は350円を長年維持してきたが、消費税10%になった5年前に360円となり、
近年は食材の高騰で400円、今年3月下旬に、丼メニューの大半が30円アップし、430円になった。
それまでは、松屋の牛めし400円と同価格で、すき家の牛丼430円、なか卯の牛すき丼530円、吉野家の牛丼468円より安かった。 ※価格はすべて並盛
最近の松屋は、客に商品を運ばせるセルフ形式で人件費を削り、定食類を値上げした分、牛めし価格を抑えているのは素晴らしい。食べないけど。

私が尊敬するライターの鈴木隆祐先生も、たつ屋さんのファンだったようで、店舗の減少を嘆き、本部に電話したところ、
本部長を名乗る方から、「大体のたつ屋は、『桂庵』というおソバ屋さんにリニューアルした」と説明されたそうだ。 
上記エピソードは、鈴木先生の著書「東京B級グルメ放浪記」より。安ウマ飲食店マニアは必携の書籍である。
水道橋などにある桂庵では、ソバだけでなく、引き続きかつ丼や親子丼も提供しているようだが、牛丼はメニューから消えた模様。
つまり、「たつ屋牛丼」が食べられる店舗は、現在は新宿店のみということになる。

ここで、たつ屋さんの牛丼画像を掲載。商品名は「牛どん」で、下記サイズは「大盛り」。


ご覧のとおり、玉ねぎより肉の割合が断然多く、豆腐が入る
今調べたら、現在の吉野家牛丼は、肉と玉ねぎの割合は2:1らしい。たつ屋さんのは4:1くらいか。
大半のチェーンが、肉と玉ねぎを一緒に煮込むのに対し、こちらは肉・玉ねぎ・豆腐を別々に煮込んでいるらしく、
注文ごとに各パーツをタレで再加熱し、丼で合わせているようだ。

こちらは、店内カウンター席に置いてあるメニュー表。+100円の「定食」は、味噌汁50円とお新香100円が付くので50円お得。


裏側がサイドメニュー。野菜サラダがないところが私好み(笑)。お店のおススメは「納豆牛どん」と「タルタルとりどん」らしい。


お店入口にも、さっきのメニュー表にない商品が掲示されているので掲載。なお、この画像と次の画像のみ、値上げ前の撮影であり、


下記の「とりどん」シリーズも、現在はそれぞれ+30円である。


とりどんシリーズは未食だが、下記の「ぶっかけ鳥煮うどん」は注文したことがある。


実食時の画像がないのと、上記画像はたまたま通りかかった深夜に撮影したため、異様に暗いのはご勘弁。

入口には、店内メニューの画像付きバージョンと、


丼とミニうどんとのセットも貼ってある。


ミニうどんも食べたことがあるが、こちらは関東風の黒いツユで、あまり印象に残らなかった。
私が、東銀座店でよく頼んだのが、牛肉を玉子でとじた「開花丼」。価格は牛どんの70円増しだったかな。
現在の新宿店では販売していないが、かつ丼などを作るときに使う、お玉とフライパンを合わせたような道具(名称は親子鍋らしい)があり、
調理自体は可能だと思うので、ヒマなときに作ってもらえないだろうか。

ここ数年は、新宿に行く機会やお腹のキャパ自体も減ったため、飲み食いしたあとのシメに寄ることも困難になり、
たまたま早朝に訪問したら、営業時間が変わったようで開いてなかったりと、縁遠くなってしまったたつ屋さんだが、
2年前の秋、母校野球部の敗戦にショックを受け(詳細はこちら)、神宮球場を出たあとも、なぜか電車に乗らずさまよい歩き、
気付けばたつ屋さんにたどり着いていた。そのとき食べたのが、最初に載せた牛どん大盛り580(当時は550)円+玉子50円である。
 ※再掲載

黄身ちゃんは溶かずに中央のくぼみに配置し、紅生姜や七味を加え、一気にかきこむ。


たくさんの肉を噛みしめることで、敗戦の悲しさを一瞬忘れさせる、身も心も温まる牛丼であった。
味の方は、肉は脂身が少なく歯応えがあり、タレは醤油の風味を感じるが、決してしょっぱすぎず。
豆腐も入るため、すき焼きの残りをぶっかけたような家庭的な味わいで、パート4で紹介した新橋『なんどき屋』の牛めしに近い。

※なんどき屋の「牛めし並」と「玉子」

その後は再び間隔が空き、今年3月、飲んだ帰りに久々の訪問。店内壁の「数日後に値上げ」のお知らせを見たのは、そのときである。
酔っていたため、温かいツユを欲したので、うどんシリーズの「牛肉たっぷりぶっかけうどん」を注文。
さきほどのぶっかけ鳥煮うどんと同じ650円で、この2種だけは値上げせず、価格据え置きだった。


茹でたうどんに、牛どんのアタマと白髪ネギを乗せたものだが、本当に肉がたっぷりである。
大盛りと同等か、そもそもここは、牛どん並サイズでも、他チェーンより肉が多いのではないか。
ツユは牛どんよりしょっばかった。見てのとおりツユだくすぎるので、うどんの出汁も少し入っていたかもしれない。


こちらにも紅生姜を入れて、肉とうどんを食べ切り「ごちそうさまです」。さすがにツユは残した。
パート1で紹介した、『リンガーハット』の期間限定メニュー「牛・がっつりまぜめん」に似ているが、
あちらの商品は肉の臭みを感じたが、たつ屋さんのは臭みは皆無。さすがは牛丼専門店である。

そしてつい最近、たつ屋さんに今年2度めの訪問。値上げ後のメニューも撮影したかったからね。
いつものように、新宿駅東南口改札を出て、階段を下りてお店に向かう。前回も感じたのだが、新宿はどこもインバウンド客が多く、
たつ屋さんの並びにある、『Gong cha』というタピオカミルクティーの店(?)は、大陸系の方々が大行列を作っている。
そして、驚いたことにたつ屋さんにも、外国人観光客と思われる連中が来店しているではないか。
他国の方々にも認められるのは、たつ屋ファンとしてはありがいたが、円安で苦しむ日本国民のひとりとしては、
異邦人よ、どうせならもっと高い店でお金を落としてくれ! と切に願う。たつ屋さんで10杯喰うのも可。

この日は、厨房内の調理風景が拝める、奥のカウンター席に案内された。
働いているのは、ベテラン風の男性ふたりと、若い外国人のバイト君。ベテランふたりが接客、会計、牛どんを担当し、
バイト君はさっき触れた親子鍋で、かつどんなどの具材を煮る担当。牛どんより注文は少ないとはいえ、重要な役割だ。
日本人の若者でさえ大半が使ったことがなく、おっさんの私も、使用したことはあるが今日まで名称を知らなかった(恥)親子鍋を、
彼は同時に3個扱い、溶き玉子を注ぎ、かつどんのアタマ3人前を手際よく仕上げていた。たいしたモンだ。
そのうちのひとつが、私がオーダーした「かつ牛どん」780円に用いられる。
バイト君が仕上げたかつ煮を、ベテランがご飯を盛った丼に移し、最後に豆腐を1個(牛どんには2個入る)乗せ、
かつ丼と牛丼の双方が楽しめる、たつ屋さんの人気商品・かつ牛どんが完成。


さすがのボリュームだが、牛どん350円・かつどん450円・かつ牛どん550円の時代が長かったため、
申しわけないが、780円は高くなったと感じてしまった。3月の値上げ時は、他はだいたい30円なのに、この商品だけ80円上がったし。
とはいえ、牛肉は既述のとおり、半分でも他店より多く感じるし、かつも半分とはいえ、5切れあるし薄くもない。


ハシで崩してしまったが、バイト君は、飾りの三つ葉も丁寧に盛っていたよ。
画像はないが、かつ部分の半熟黄身ちゃんを、牛肉やご飯に絡めて食べるのは当然ウマいし、
途中、紅生姜や七味で味変し、無我夢中で一気に食べ切ってしまった。


ここの紅生姜は、妙に着色料が効いていて、いかにも身体に悪そうな味だし(笑)、七味も辛さがキツいタイプである。
紅生姜と七味はやはり、着色料も辛さも控えめで、上品な味付けの吉野家がナンバー1だ。

食べ終える直前に気づいたのだが、具材だけでなく、ご飯の量自体も、以前のかつ牛どんより多い気がする。
かつての商品は、ご飯は並で、牛とかつが半分ずつだったと記憶しているが、
このとき提供されたのは、ご飯は大盛、牛は半分よりやや多く、かつは一般的な1人前はある、+150円の大盛りバージョンに感じられた。
食後は結構な満腹になったため、これが並だとしたら、大盛りや+250円の特盛りは、相当危険な量のはず。
感想としては、かつ牛どんは、味・量ともに素晴らしく、780円でも全然高くなかった!
大盛りだとどれくらい増量されるのか、胃腸が元気なうちに試しておきたい。

メジャーの対義語はマイナーだが、あえて「インディー」という言語を用いた、かつてのプロレス業界を真似て、
僭越ながらたつ屋さんも、「インディー牛丼店の雄」と呼ばせていただく。
同じく1店舗しか残っていない、パート3で紹介した丼太郎と同様、今後も安価な商品と独自のテイストで、チェーン店に対抗してほしい。
そういえば、系列店のソバ屋さん桂庵では、まだ食事をしたことがないので、ここも訪問しなくてはな。



たつ屋 
東京都新宿区新宿3-35-2
JR新宿駅東南口改札から徒歩約90秒(人混み次第)、地下鉄新宿三丁目駅のE9出口から出てすぐ。他の私鉄・地下鉄新宿駅からも近い
営業時間 10時~21時 20時40分ラストオーダー 
定休日 基本なし
※営業時間は、店員さんに直接聞きました
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家族経営の駅チカ餃子店 日野『大餃子はんじゃ』

2024年05月24日 | 餃子
ゴールデンウィークに初訪問した、JR日野駅からほど近い、餃子専門店『大餃子はんじゃ』
GWブログの文末でも説明したように、開業したのは今年2月だが、早くも人気を博しており、営業時間中に完売する日も多い。
初訪問した日も、お店に到着する直前で、ちょうど売り切れた模様。さすが、日頃の行ないが悪いオレ!
数日後に再訪したら、基本の「大餃子」が残っており入店できた。座席はカウンター4席のみだが、席の間隔は広く、窮屈ではない。
従業員は女性ふたりで、あとで母娘だと知った。娘さんが「あ、お客さん、この前は(売り切れで)すみませんでした」と、私の顔を覚えていてくれた。
しょぼくれた中年男(私)にも、愛想よく振舞ってくれる彼女が、餃子の焼き担当であり、こちらの店主である。

重複になるが、初回の注文を紹介。「瓶ビール大瓶」600円と、大餃子3個360円。ビールはアサヒであった。
餃子画像も再掲載。1個60グラムと、東京の一般的な餃子店の2~3倍サイズだ。


横アングルと、ビールとの画像も再掲。クリックすれば大きくなる。
  

ビール画像の奥に見えている、卓上のメニュー表がこちら。


餃子は全4種があり、どの餃子も5個注文した方が、1個あたり20円お得。
裏側はドリンクメニュー。度数の高い酒は少ないが、種類自体は豊富だ。


この前のブログでは、「具材にもしっかり味がついており、調味料は不要。ビールとの相性も抜群。」と説明したが、少し補足する。
具材は、野菜が多めで、歯応えが少し残るように刻んでおり、ニンニクも結構効いている。
せっかく包んだ皮を開くのは申しわけないが、中身はご覧のとおり。


肉の旨味、野菜の甘味、ニンニクの香りが三位一体となり、ボリューミーでジューシーでワイルドで、要するにウマい餃子なのである。
なお、かじると結構な量のスープが飛び出すので、取り皿で受け止め、次の餃子に浸して無駄なく食べよう。


大きめサイズの3個だったが、すぐに食べ終えてしまったので、当然お替わり。
訪問時は15時台だったが、他の餃子は既に完売していたので、再び大餃子を、今度は5個で焼いてもらう。価格は500円。
店主は、焼き場に餃子を並べ、水を注いでフタをしたあと、タイマーで焼き時間をセット・計測している。
タイマーが鳴ったあとも、必ず餃子を裏返して焼き目を確認したのち、もう少し焼くか、仕上げるかを決める。
仕上げる場合は、油を少量注入して再度フタをし、皮の表面をパリッとさせて完成。専門店ゆえ当然とはいえ、丁寧な仕事ぶりである。


5個だと総重量は300グラム。『餃子の王将』餃子で換算すると、1個25グラムだから、ちょうど2人前の12個。
現在、東日本の王将餃子は1人前319円だから、638円。はんじゃさんの500円は、大手チェーン店よりも安いことになる。
※5月31日追記 王将餃子、東日本は6月21日より、1人前341円に値上げするそうです

途中で焼酎の「烏龍茶割り」380円にチェンジ。まだ明るい時間帯に、美味しい餃子と一緒に飲むウーハイはウマい!


大餃子を計8個たいらげ、ほろ酔い気分でごちそうさま。
会計時、屋号の由来をたずねたところ、一緒に働いているお母さんが、沖縄の方言で「はんじゃ」と呼ばれていた地域の出身らしい。
調べたところ、沖縄県・読谷(よみたん)村の波平(なみひら)という地域のようだ。その呼び名を店名にした理由を、店主さんが、
「お客さんが故郷のように感じる、くつろげる親しみやすいお店にしたいという願いを込めました」と教えてくれた。
生まれも育ちも、そして現住所も立川市で、故郷に思いを寄せる機会のない私だが、はんじゃさんにはその後、2度「帰郷」した。

ハナシは逸れるが、私の地元・JR立川駅から、中央線でひとつ隣の日野駅だが、下車した回数は極めて少ない。
友人も住んでおらず、行きつけのお店もないため、降りた理由はほぼ、「酔って寝過ごし、立川に戻る電車がないのでやむなく」だ(恥)。
拙ブログで、最寄りが日野駅として紹介した、うどん店の『どんたく』にも、私は毎回徒歩で向かっている。
「食事」というちゃんとした目的があって、日野駅で下車するのは、はんじゃさんが初めてである。

2度目の訪問では、駅ホームからお店外観を撮影。看板の間に見える停車中のバスの奥、


緑色の軒先テントに、青いノレンのお店がはんじゃさん。まさに至近距離である。


17時台の到着で、この日は「キムチ大餃子」が売り切れ。大餃子は前回食べたので、瓶ビールとともに、
「チーズ大餃子」3個450円と、


「しそ大餃子」5個550円をオーダー。ハシを置いてみたので、大きさがわかってもらえるかな。


チーズの方は、チェダーチーズ(左側)とナチュラルチーズ(右側)の2種を使用。


ただでさえウマい餃子に、チーズの濃厚な味と香りが加わるのだからたまらない。
ついでに、餃子の裏部分も撮影。ヒダが7つで、丁寧な成型ぶりがうかがえる。


しその方は、刻んだ紫蘇がアンに混ぜられている。身体に良さそうな味だ。


ビールを飲み終え、ますます身体に良さそうな「青汁割り」450円に変更。


餃子を8個食べ終え、たっぷりの栄養を摂取し、お店の方たちに元気もいただき退散。

店を出てからは、明るい時間帯の日野駅周辺が新鮮だったので、少し探索してみたら、剥き出しの小川が流れていてビックリ。


よ~く見ると、画像中央奥には、ホームで停車している中央線が確認できる。つまり、駅のすぐそばなのだ。


漫画「ドラえもん」では、のび太くんがドブ川に落ちるシーンが度々あったが、近年は暗渠化により川を見かけなくなったので、
「こんな駅チカに残っているとは!」と、驚かされると同時に、酔っ払いが落ちたりしないのか、心配になる。
ところが、私自身がそんな酔っ払いになりかけたのが、3度目の訪問。

電話で「今から行くのでキムチ餃子を取っておいてください」とお願いし、お店に駆け付ける。
こちらは、席予約は不可だが、持ち帰りなど餃子の予約自体は可能。ただし、受付・受け取り時間は17時まで。
青汁割りを注文し、大餃子5個と、未食だったキムチ大餃子3個を焼いてもらう。


さっそくキムチ餃子を頬張ると、おお、結構辛いではないか。
「キムチは辛いのが好きなので」という店主の意向により、辛口キムチを使用している模様。
ちなみに中身はこちら。昔の中央線のような(←そうか?)、鮮やかなオレンジ色だ。


こちらが、一緒に頼んだ普通の大餃子の中身。色の違いは歴然である。


辛い、けどウマい、やっぱり辛い…とキムチ餃子に舌鼓を打っているうちに、ついつい酒も進んでしまい、
滞在時間30分で、焼酎割り4杯目のお替わり。もういいトシなんだから、ペースを抑えろよ。
あと、辛いキムチに合うかと思い、七味を借りてみたが、元のキムチの方が辛かった。


店主さん曰く「マヨネーズとか、調味料もいろいろ用意してますので遠慮なく」とのこと。
そういえば以前、チーズ餃子にタバスコを使っていた常連客がいたな。
既述したように、ここの餃子は調味料ナシでも美味しいが、マヨネーズはちょっと試してみたい。次回のお楽しみだ。

この日も、餃子8個(王将餃子の3人前以上)をたいらげ、焼酎割りを短時間で4杯飲み、酩酊状態に。
のび太くんのように落ちないよう(笑)、帰りはドブ川に近寄らず、まっすぐ駅に向かった。

書き忘れていたが、餃子の成型や仕込みは、店主の旦那さんが担当しているらしい。
母の故郷を屋号にした、家族経営のアットホームな餃子店。実に応援したくなるお店である。
6月からは、新しいテイストの餃子も発売予定と聞いたので、今後もちょくちょく里帰り…というか訪問するつもりだし、
友人知人宅へのお土産もしばらくは、はんじゃさんの大餃子を持参することになりそうだ。



大餃子はんじゃ
東京都日野市大坂上1-32-2
JR日野駅から徒歩約30秒 ※信号次第
営業時間 11時~19時、完売次第閉店
定休日 今のところ月曜のみ
※売り切れ情報などは、お店インスタグラムを参照してください
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人懐っこい店員がいるお蕎麦屋さん 立川『みさき湾』

2024年05月21日 | そば、うどん
自宅周辺のウォーキングを始めたところ、歩行距離がどんどん伸びていき、立川市の地理が詳しくなった。
自分で書くのもナンだが、市内の飲食店で、20世紀から営業しているお店だったら、だいたいわかる気がする。
例外は、徒歩60分圏外の市北西エリア(西武拝島線沿線)と、スナック・おしゃれカフェや高級店など、興味のないお店。
居酒屋はともかく、食堂やラーメン店は、だいたい訪問しているはずだが、長年、存在を知りながら未訪問のお店が、2軒存在する。
1軒は、ラーメン屋なのに、店内から人生の先輩らしき方々の歌声が聞こえてきる、カラオケスナックのような怪しい店(苦笑)。
常連ばかりで一見客はツラく、衛生面にも問題があるそうで、訪問経験のある女性に「絶対行かない方がいい」と忠告された。

そしてもう1軒が、市街地から離れた住宅街にある、お蕎麦屋さんの『みさき湾』
正式名はみさき湾本店。「本店」が付く理由は、かつて西国立の方にも支店があったから。
お蕎麦屋さんといっても、調べたところ、うどんやラーメンもあるし、天丼などのご飯ものも提供。
さらには、もつ煮や餃子などのつまみもあり、通し営業なので昼間から飲めて、しかも値段が安い。
要するに、昔はあちこちにあった、食堂を兼ねたお蕎麦屋さんという、私好みのお店なのだが、入る勇気がなかった。

入店を拒んだ理由のひとつは、安すぎる価格。こちらはお店入口だが、


午後2~5時はタイムサービスで、「ら~めん」「たぬきそば・うどん」が各300円に!


金欠ゆえ、安価な店は大好きな私だが、安すぎるのも、ちょっと怖い。
そして、もうひとつの懸念材料が、飲食店では珍しい下記の貼り紙。


店内に「馴れ馴れしいワンコが2匹」いて、「犬の駄目なお客様はご遠慮ください」と告知しており、
犬だけでなく、動物自体が苦手な私は、入店を遠慮しなくてはならないのであった。
さっき書いたように、お店は住宅街にあり、「誰でもウエルカム」という姿勢ではなく、長年通っている常連を優遇していると思われ、
店内で犬を飼っている近隣住民向けのお店に、動物嫌いでヨソ者の私が行くのは、リスクが大きい。

…と、思っていたのが、ブログのネタにもなりそうだし、一度は行ってみるかと決心したのが今年の2月。
お店に到着し、思い切って入口ドアを開けると、2匹のワンちゃんが私に駆け寄ってきた!

※着席後に撮影

吠えられビビる私に、すぐさま男性店員が「犬は苦手ですか!?」と声をかける。
ここでハイと告げたら、中に入れてもらえないので、「だ、大丈夫です…」と返答し、入口近くの席に案内される。
すぐに冷水ポットとおしぼりを出され、しばらくすると「ご注文はお決まりで?」とたずねられる。


メニューを眺めて考える余裕もなく、とりあえず目についた「なべやき」うどんをオーダー。
こちらがメニュー表。タイムサービスで300円の「ラーメン」と「たぬき」は、通常でも450円と安い。


他の商品も全体的に安価で、私が頼んだなべやきうどんも、いまどき750円で提供している店は少ないはず。
左下に「一品での配達はご容赦下さい」と記されているように、現在も出前をやっているようだ。
酒類もあるようだが、初回ゆえ自重。なお、下記メニュー表は、最新訪問時にはなくなっていた。


吠えていたワンちゃんたちは静かになったが、それでも、見知らぬ客に興味があるのか、足元に寄ってくる。


さすがに嚙まれはしなかったが、何度かヒザを鼻で突かれ(舐められ?)、そのたびに「ひゃー」と情けない声を漏らしてしまった。
店頭の貼り紙どおり、本当に馴れ馴れしいワンコである(笑)。
店員はふたりいたが、彼らは終始無言で、店主らしき男性は客席に座り、ずーっとタブレットの動画を視聴しており、
もうひとりの男性店員も、調理前も調理後も客席に座って、やはりスマホを眺めている。
店員ふたりの関係は謎。親子や兄弟ではなさそうだし、師匠と弟子(?)なのかな。
先客に、ひとり酒をたしなむ初老の女性がいたが、店員たちとは会話せず、黙って飲み続けている。
3人とも無言で、妙に重苦しい雰囲気だったが、陽気なホール担当=ワンちゃんたちがいて助かった。
弟子(仮)店員が調理した、なべやきがこちら。グツグツ煮えたぎっている土鍋の中に、豊富な具材が盛られている。


「熱いのでお気を付けください」のような掛け声がなかったのは残念だが、これだけ具だくさんで750円はお得だよ。
海老天、ナルト、しいたけ、ワカメ、ネギの他、かまぼこ、竹の子、玉子焼きまで入っている。


うどんは柔らかいタイプだったが、土鍋の熱が加わる前は、もっとコシがあったのかも。
出汁は醤油ベースの関東風で、やや薄口。麺もツユも、昔から食べている昭和時代のお蕎麦屋さんのテイストだ。
麺と具をたいらげ、お会計を済ませ、弟子店員の「ありがとうございましたー」の声と、ワンちゃん店員に見送られて、お店を出る。
店員さんたちの愛想はなかったが、さっき書いたように、近隣住民向けのお店だろうから、一見客には仕方ない。
私も通い続ければ、そのうち愛想よくしてくれるはずだ。ちなみに、これまで3度訪問したが、まだその兆しはない(苦笑)。
その分、人懐っこい店員さんがふたりいるので、ヨシとしよう。

帰宅後、改めてネット情報を検索。店内で犬を放し飼いしていることは、やはり賛否両論あるようだ。
動物嫌いではなくても、衛生面で気にする方もいるのは仕方がないが、
入口ドアには、「食品衛生巡回指導実施店」のステッカーが貼ってあるので、たぶん大丈夫だ(?)。

※最近、24年度のステッカーに更新されていた

食べログの「メニュー」欄を確認してみたところ(レビューは当然見ない)、「肉じゃが」など現在提供していない商品はあるが、
価格は13年くらい据え置き。300円のタイムサービスも、10年前から続けている模様。すげえ!
せっかくなので、私もタイムサービスの恩恵を受けるべく、再訪時は16時台に到着。

前回同様、ワンちゃん店員たちに挨拶され(注:吠えられただけ)、着席&オーダー。
サービス価格のラーメン300円と、それだけでは申し訳ないので、「天カツ重」700円も注文。
2度目なので落ち着いて店内を見回すと、「みさき湾本店 創業昭和四十年」と記された、屏風のようなもの(?)があった。
1965年創業ということは、来年で60周年。立派な老舗である。
あと、厨房近くのタンスには、「ゴルゴ13」や「こち亀」などの漫画本が置いてあり、手に取って読んでいいのか迷っていたら、
本に混ざり、なぜかAVのパッケージ(しかもVHS)も並んでいた(苦笑)。店主の私物か?

しょーもない情報はさておき、例のごとく弟子店員が調理した、料理2品が完成。


ラーメンは、サービス価格とはいえ、チャーシュー、ナルト、メンマなど標準的な具は入っており、


横アングルを見ても、ちゃんと量があり、定価450円でも安い!


人生で初めて食べる天カツ重は、その名のとおり海老天1本とかつ煮半分を、玉子でとじたもの。あと、たくわんが付いてくる。


人間店員たちは、相変わらずタブレットなどに夢中で、誰も私を見ていないので、麺リフトも堂々とできる。


蕎麦屋のラーメンは、そばツユを合わせる和風タイプが多い印象だが、ここのは、純粋な中華風ラーメンであった。
なべやきにも入っていた海老天は、コロモ厚めの私好みなヤツ。とじた玉子や煮玉ねぎとも好相性だ。


ラーメンスープとたくわんだけ残してお会計。ちょうど千円だった。
帰り際、人懐っこい店員さんたちを撮影。前回訪問日より気温が上がってきたので服を脱ぎ、体毛もカットされて涼しげだ。


そして一昨日、軽く飲んでから食事をしようと思い、3度目の訪問。
日曜日だったので、常連客が何組かやってきて、ボトル焼酎などで飲み食いしている。
出前の注文も入っており、まさに犬の手も借りたい忙しさ。さすがの店主も、この日は厨房で働いていた。
手が空いたときを見計らい、「ビール」500円に「餃子」400円と「つくね」250円を1本オーダー。
ビールはアサヒの中瓶で、豆菓子がふたつ付いてきた。


先に大ぶりサイズのつくねが登場。軽い塩味で、付属の辛味噌を付けて食べる。


続いて餃子が焼き上がった。1人前6個で、1個あたり20グラムくらいだろうか。


どちらも味は悪くないが、たぶん自家製ではないと思う。違ったらゴメン。
ビールを飲み終え、常連客が頼んでいた、メニュー表にはない焼酎のウーロン茶割りを追加。価格は会計時に400円と判明。
ついでに、「モツ煮込み」400円と「もり」400円が一緒になった、「もつ煮込みセット」750円も注文。「モツ」と「もつ」は表記ママだ。
セットは、もりうどんやかけそばなども選べるようだが、みさき湾さんはお蕎麦屋さんなので、もりそばにした。
数分後、仕切りのある容器に盛り付けられた、もつ煮込みセットが完成。


セットには、ミニサイズだけど玉子焼き、サラダ、たくわんが付いてくるようだ。もっとも、私の希望は玉子焼きだけだが。


もりそば&蕎麦湯もアップ。容器面積が狭いため少なく見えたが、一般的なお店と同量くらいのはず。


もつ煮は、いろんな部位が入っており、煮込まれ柔らかくなった大根や人参も入っているが、これも自家製ではなさそう。
やや甘口に感じたので、さっきのつくねの辛味噌や七味を入れて、ビリ辛状態にすると、ウーハイが進む。
そばも、煮込みに浸して食べてみたが、以前、神楽坂の『翁庵』で試みたときと同様、あまりウマくなかった。


一方、もりそば自体は、麺は細くコシがあり、ツユは濃すぎず甘すぎず、「さすがは専門店!」とうなる美味しさ。
いつまでなのか不明だが、もりそばは現在、開店58周年セールで350円(※壁の貼り紙より)なので、一気に3枚くらい食べたいよ。
せっかくのそばツユだったが、もつ煮をつまんだハシでそばも手繰ったため、ツユに脂が浮いてしまった(嘆)。
それでも、蕎麦湯を注ぎ、ゴクゴクと飲み干し「ごちそうさまです」。
この日のワンちゃんコンビは、終始常連客に遊んでもらっており、私のところにはあまり寄ってこなかった。
動物は苦手だったくせに、相手にされないと、なんだかさみしいのが不思議(苦笑)。

ツッコミどころも多いお店だが、老舗蕎麦店、大衆食堂、居酒屋、そしてドッグカフェと、
多彩な顔を持ち、値段の安さは立川でも屈指だと思う、みさき湾さんに興味を持った方は、ぜひ一度足を運んでいただきたい。
私も、好物の「カツカレー」700円や「五目中華」650円を食べるため、またお店に行くつもりである。



みさき湾本店
東京都立川市富士見町2-10-9
JR立川駅から徒歩約14分、西立川駅からは16分くらいか
営業時間 11時~20時
定休日 木曜
HPがあったので、詳細はそちらで
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