明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

鉄人が作るジャンボ餃子 小作『ライオン餃子』

2018年04月30日 | 餃子
私が餃子好きだと知り、いろんな方がお店の情報を教えてくれる。ありがたいことだ。
先日も、最近知り合った方から、「小作に『ライオン』というお店がある」と教えてもらった。
調べてみたところ、正式な店名は『ライオン餃子』で、店主はなんと、元競輪選手らしい。
餃子マニアを自負し、競輪ジャーナリストを自称する私は、即お店に向かったのであった。

場所は、JR青梅線小作駅の西口からほど近く。お店に着くと、店主が仕込みをしていた。
こちらはお持ち帰り専門店で、餃子の他にも点心などの中華惣菜も販売している。
夕方だったので、晩のオカズを買いにお客さんが次々と来るので、店主は結構忙しそう。
競輪のハナシもしたかったが、それはまたの機会にして、冷凍餃子を買って帰り、自宅で食べることに。
お目当ては、お店自慢の「ジャンボ餃子」。王将などチェーン店の餃子の2倍以上の大きさ。
かなりのジャンボサイズなのに、店主は「焼いてないのは…600円でいいや」とおっしゃる。
10個で600円? 前もって調べた価格より、だいぶ安いぞ。
あとで、お店を教えてくれた知人に聞いたところ、オマケをしてくれることがよくあるらしい。なんていい店なんだ! 
「ありがとうございます! また来ます!!」と告げ、大喜びでお店をあとにした。

帰宅後、さっそく焼き始める。こちらが、そのジャンボ餃子。


フライパンを温め、油を少量敷いたところに餃子を並べ、しばらくしたら熱湯を注ぎ、フタをする。


最後にゴマ油を垂らす方もいるが、私はこのまま焼きあがるのを待つ。しばらくすると、いい色に仕上がった。


付けダレには、醤油とラー油に、少々の酢とおろしニンニク、そしてコショウを振りかけ混ぜる。
もちろん、画像にも写り込んでいる、ビールは絶対に欠かせない。準備が整ったので、食べ始める。


ひと口かじると、自家製皮のモチモチ具合に驚かされる。これは水餃子(ゆで餃子)にしてもよさそうだ。
中身のアンは、肉と野菜がバランスよく混ざり合い、互いの旨味が弾ける。大きいだけでなく味もいい。
これは素晴らしい餃子だ!
その後も、ライオン餃子さんには何度か通い、知人宅へのお土産として冷凍餃子を購入した。
以下が、そのときに焼かれたジャンボ餃子。友人たちにも「おいしい」と好評だった。




あるときの餃子パーティーでは、こちらのお店を含め4店舗の餃子を持参したのだが、
その数日後に、パーティー主催者のお宅へ再び遊びに行ったところ、
「この前食べた餃子で、一番美味しかったのをマネしてみた」と振る舞ってくれたのが、
ライオン餃子さんのによく似た、ジャンボサイズの餃子だった!


「皮のモチモチ感を出すのに苦労した」そうだが、ライオン餃子を気に入ってくれたのが嬉しい。
ちなみに、皮の原料について店主にたずねたところ「使うのは強力粉だけ」とのこと。今度詳しく教わりたいね。

こうして、何度か冷凍餃子を自分たちで焼いて食べたが、やはり、店主自らが焼いてくれたのを食べたくなる。
そんなワケで、先日は昼頃におうかがいし、焼きたて餃子を初購入。
先述の通り、こちらはテイクアウト専門店なので、店内で食べることはできない。
店舗のすぐ隣に、小さな公園があるのだが、目の前に保育園があるため、
平日の昼間っから酒飲んで餃子を喰うオヤジの姿は、教育上よろしくないし、
「怪しい人がいる」などと通報されたら、ライオン餃子さんにも迷惑がかかる。
仕方なく、お店から少し離れた場所にある「小作緑地公園」へ移動。実は、この公園のそばにも小学校があるのだが(笑)。


写真の屋根付きテーブル(?)に座り、コンビニで買った缶ビールとともに、食べることにした。


この日購入したのは、念願の店主が焼いた「ジャンボ餃子」と、


ジャンボよりひと回り小さめサイズな、1パック12個入りの「薄皮餃子」、


そして「ジャンボ焼売」と「から揚げ」。


見ての通り、唐揚げはかなりのジャンボサイズが8個も入り、パックのフタがしまらない
なのでパックの輪ゴムを外した途端、地面に数個こぼれ落ちてしまった。もちろん、すぐに拾って喰ったけどね。

曇り空ではあったが、昼間の屋外の公園で、餃子と缶ビールを飲むのは、やっぱり快適。
餃子はもちろん、焼売も唐揚げも、サイズだけでなく味もイイ。特に唐揚げはほどよい味付けで、鶏肉本来の味がする。
最近の唐揚げって、生姜やニンニクの味が濃すぎて、何の肉だかわからねえのもあるからね。
缶ビール2本と缶ウーロンハイ1本があっという間に空いたが、ジャンボな各種惣菜はまだまだ残っている。
しかし、酩酊&満腹状態になったので、残りは帰宅して、改めて食べることにした。
なお、惣菜の総額は1950円。どれがいくらなのかは不明だが、味とボリュームを考えれば、破格なのは間違いない。
お店では、時間帯にもよるが、春巻き、チャーシュー、酢豚、エビチリなども販売している。
こちらのお店を教えてくれた方によると、エビチリは絶品らしい。今度私も食べてみよう。

冒頭でも触れたように、こちらの店主は、元競輪選手の星田正行さん。

※店頭にて撮影

実家の中華料理店で調理を学び、お店をオープンしたのが今から13年前。
早朝から夜までのハードワークながら、選手を引退した現在も、身体の鍛錬を欠かさず、
休日には富士山などの登山、マラソン(100キロも)、トレッキングなどに励んでおられる鉄人だ。
週に何度も休み、飲んで喰って昼まで寝ている自分が恥ずかしいよ。
「現役時代より体調はいいかも」と語る鉄人が作る、おいしくてジャンボな中華惣菜、みなさんにもぜひ、食べていただきたい。



ライオン餃子
羽村市小作台3-12-11
小作駅から徒歩約3分
営業時間 11時~13時くらい 15時半~19時くらい
定休日 日曜
※売り切れにより、閉店が早まる場合あり
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名前のない餃子店 田町『-』

2018年04月17日 | 餃子
日々働かず、チンタラ過ごしている、ロクデナシの私。
これではいかん、と最近はほんの数日ながら、都内各地で日雇い労働に励んでいる。
職種は一応、自称ジャーナリストなので、出版・マスコミ関係のことをボチボチ。
先日は、浜松町の某社に派遣されたのだが、出社初日に「正田さん、座席割り」と渡されたのが、以下の表。


「なぜこうなる!?」と問いただしたくなるハブんちょぶり(笑)。
ひとり広々とした机でさみしく仕事し、夕方にはお役御免。退社後は、浜松町の隣駅・田町へ。
一生懸命(実際はテキトー)働いた自分に、ご褒美の餃子とビールを与えなくては。
目的は、一部マニアの間で話題になっている、通称「名前のない餃子屋さん」
お店の前に来てみると、「餃子」の赤ちょうちんとのれんはあるが、確かに店名を記した看板はない。


店内はカウンター席のみ。やや古めかしい造りだが、なんだか落ちつく、私の好きな雰囲気。
以前は、夫婦でラーメン店を営んでいたが、その時代から屋号はなかったとか。
現在、夜の営業時間は奥様がひとりでお店を守っており、メニューは定食、弁当もあるが、ほぼ餃子のみ。


私は「ビール中びん」と焼いた「餃子」と「水餃子」を1人前ずつオーダー。
おばちゃん店主は無言のまま、ビールとグラス、豆を盛り付けたお通し皿を出し、調理に取りかかった。


しばらくすると、付けタレと一緒に、焼餃子と水餃子が運ばれてきた。どちらも1人前6個で450円。


調理時間が異なる餃子を同時に提供できるよう計算し、ちゃんと見事な焼き色に仕上げている。
一見、寡黙で不愛想な印象を受けた店主だが、このへんはさすがプロだ。
具が詰まった焼餃子をかじってみると、結構ニラが多く、なかなか個性的な味。


しかし、次の1個をかじると今度は肉が多く、さらに次の1個は、海老の甘味を感じる。
これは、肉、ニラ、少々の海老を、わざと均等にならないように混ぜているからだそうだ。
このやり方だと確かに、肉多めだったり、ニラ多めだったり、いろんな味が楽しめるからね。
なお、上記情報は店主に聞いたわけではなく、置いてあった雑誌の取材記事に載っていたのを読んだだけ。
次々とお客さんが来るので、忙しそうな店主に話しかけて、ジャマするわけにはいかない。
この日の客層は、女性ひとり客や学生コンビ(近くに慶応大学がある)など、若いお客さんが多かった。
もっと偏った、具体的に言えば常連のおっさん客ばかりだと思っていたので意外だった。
ここの餃子は、老若男女に愛されているんだね。

一瞬、店主の手が空いたときを見計らって、ビールのお替りと、無料の「にんにくタレ」をお願いしたところ、
今使っている付け皿に、刻みニンニク主体のタレを追加してくれた。


水餃子の上に、ニンニクつぶを乗せて食べてみたら、中の具材がさらに引き立ったよ。
そういえば、まだ説明していなかったけど、水餃子も焼餃子も中身のアンは一緒。


どちらも、具がパンパンに詰まった、メタボちゃんな餃子だね(←共食いじゃねえか)。
以前はこの他に、キャベツやネギも入った「野菜餃子」もあったけど、最近は滅多に仕込まないそうだ。
これは、雑誌からではなく、私が店主に直接聞いた情報だから、間違いない。
さっき書いたように、おばちゃん店主は基本的にはあまりしゃべらないが、
忙しくないとき(←これ大事よ)に話しかければ、ある程度の受け答えはしてくれる。
営業はもちろん、毎日何個も出る、餃子の仕込み自体も、女性ひとりでは重労働なのは間違いなく、
「最近疲れちゃってね…」と、私の前でつい、自嘲気味につぶやいたおばちゃん店主だが、
彼女の餃子を楽しみにしているファンは多いはずで、これからも元気に営業を続けてもらわなくては困る。
この日、新たにファンの仲間入りをした私もそのひとりだ

ビール2本と具だくさんの餃子2人前で、お会計は1900円。「美味しかったです、また来ます」と告げて店を出る。
田町駅に向かう帰路で、ふと振り返ると東京タワーが。田舎モンの私は、思わず撮影。


高度成長期に建てられた、昭和の象徴でもある東京タワー。
そのふもとでひっそりと営む、餃子店の末永い繁栄と、おばちゃん店主の健康を、願ってやまない。


追記:残念ながら、2019年末に閉店なさったようです

名前のない餃子店 -
東京都港区芝5-25-2
JR田町駅から徒歩約6分 地下鉄三田駅からは推定徒歩約5分
営業時間 11時半~14時くらい 18時~20時くらい
定休日 土、日、祝日
※食べログの営業時間は信用しないように!


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牛丼チェーン以外の牛丼を食べた パート2

2018年04月13日 | 丼もの
以前拙ブログで、タイトル通り牛丼チェーン以外の牛丼を紹介した。
写真は順に、『くら寿司』、『リンガーハット』、築地『きつねや』、秋葉原『サンボ』。

   

あれから、他の店でも食べてきたので、今回第2弾として紹介する。
まずは、港区の大門にある中華料理店『味芳斎(みほうさい)』の「牛肉飯」。


スープとキャベツの漬物がついて、ランチで1300円、夜だと1500円する。


以前紹介した、立川『味源』の「牛飯」150円の10倍だ。※こっちはミニサイズだが


いわゆる「牛丼」のカテゴリーに入れていいのか悩む、なんともブルジョアな価格。
内容については、お店HPの解説を転記→「牛ホホ肉を秘伝の調理法でじっくり煮込んだ激辛薬膳料理」
柔らかく煮込まれた牛肉に、山椒などの薬味を使用した、しびれるタイプの辛口タレがかけられており、
食べてみると、確かに辛ウマい!
モヤシとキャベツのお新香でだいぶ救われたが、水を飲むと、口の中がさらにしびれるのが不思議。
食後は、冬場だったのに汗がじんわり。夏に喰ったら、身体中から汗がダラダラ流れそうだね。
こちらは、豆腐を粉々にくだいた「麻婆豆腐」や、「ピーマンレバー炒め」なども美味しいらしいので、
次回訪問時は、別のメニューにも挑戦してみたい。

次に紹介するお店は、高円寺にある安ウマ食堂『タブチ』
実はここ、牛丼単品のメニューはないが、写真の「牛丼&カレーのW盛り合わせ」、通称ダブルカレーがある。


見ての通り、吉野家や松屋がやっている、並のご飯に牛肉とカレーを半々乗せるタイプではなく、
牛丼とカレーを1人前ずつ合わせた、2人前(実際はそれ以上の量か)サイズなのに、お値段は650円。
こうして、アップにして玉子を乗せると、牛丼っぽく見えるでしょ


奥の赤いのは、紅生姜じゃなく福神漬けだけどね。
カレーにじゃがいもが入っていたりと、全体的に懐かしい味わいで、量は多いけどペロリとイケる。
タブチさんは、安くて腹一杯になると評判の老舗店で、いまだにラーメン380円、カレー単品が400円。
長年通う愛好家によると、「鳥野菜フライ定食」500円がオススメらしい。これからも末永く営業を続けてほしいよ。

最後は、かつて吉野家の最大のライバルだった? 『養老乃瀧』
マンガ「キン肉マン」では、吉野家と並び、養老乃瀧の名前や牛丼が、しょっちゅう登場していたので、
当時ガキだった私は、そういう店名の牛丼屋があると思っていた
実際、養老乃瀧は40年ほど前に、居酒屋ながらメニューに牛丼があり、一部店舗では牛丼ランチもやっていた。
最近、その養老牛丼が復活したらしいが、まだ店舗では食べたことがない。
ところが先日、神楽坂の『銀だこ』のランチタイムで、なぜか養老牛丼を販売していた。
どうやら、両社のコラボ企画として、一部店舗で牛丼(養老ではたこ焼き)がメニューに加わっているようだ。
こちらがそのランチメニュー。たこ焼き以外もやってるんだね。


メインの丼4種からひとつ選び、ラーメンか焼きそばをつけるセットで、丼がミニで790円、普通だと890円。
私は「養老牛丼・普通+豚骨醤油ラーメン」のセットを選択。
調理の様子を見ていたら、あらかじめ1人前の具が入った袋を湯せんして、ご飯にかける方式。
まあ、銀だこの限られた厨房内に、牛肉を煮るスペースを作るのは難しいだろうからね。
しばらくして、待望の養老牛丼が運ばれてきた。


七味などの薬味はなく、紅生姜もあらかじめ乗っかっている。


個人的には、牛丼に玉子は必須なのだが、メニューにないので仕方がない。
いざ食べてみると、あっ、ウマい!
一瞬薄口に感じたけど、噛みしめるとちゃんと旨味があり、なにより肉の臭みがない。
吉野家以上とはいえないが、松屋やすき家よりは断然上
あえて表現すれば、母体が滅亡した『牛丼太郎』の味を、さらに上品にしたような印象。
養老牛丼、復活させて正解だよ

また、この袋詰めバージョンは、煮詰まって肉が崩れたり、玉ねぎが溶ける心配もないのがいいね。
唯一の問題が、単品730円という価格。既存チェーンと比較すると、かなり高い。
養老乃瀧では「小腹サイズ」と称し、小さめの牛丼を356円で販売しているので、銀だこが暴利なわけではない。
なのでセットにして、喰いたくもないラーメンを付けたのだが、このラーメンが、はっきり言ってヒドイ。
拙ブログではこれまで、味について文句を言うのはなるべく避けてきたけど、このラーメンだけは我慢できない。
化学調味料丸出しのスープにペラペラのチャーシュー。エースコックの「スーパーカップ」かと思ったよ。
これまでの人生で食べたラーメンの中で、間違いなくワースト3に入る。怒りを通り越して、悲しくなっちゃった。
このラーメン単品は、たしか600円くらいだった。スーパーカップに600円も出したくねえよ。
いくらたこ焼きがメインとはいえ、こんなのにゴーサインを出した、銀だこ商品開発部は猛省すべきだろう。
そもそも、「牛丼+たこ焼きセット」を出しておけば、問題なかっただろうに。

現時点での正田祐司認定・牛丼ランキングは以下の通り。

王者 吉野家
1位 サンボ
2位 養老乃瀧
3位 丼太郎(牛丼太郎の忘れ形見)

養老はやはり、価格がネックとなった。ラーメン(これは銀だこだが)の印象も悪く、ひとまず暫定2位に。
松屋は「バイト時代に飽きるほど喰った」ため、ありがたみを感じずランク外。
すき家は、どの店舗も盛りつけがヘタで、味も気に入ったことがなく、そもそもブラック企業なので論外。
実は、茗荷谷にある丼太郎は未食なのだが、牛丼太郎と同じ味ならば3位でいいと思う。
引き続き、非牛丼チェーン以外の牛丼情報、お待ちしております。
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安い、面白い、関西B級グルメのハシゴ

2018年04月10日 | 居酒屋・バー
冒頭から申し訳ないけど、ちょっとメンドくさいハナシ。
先日、見知らぬ方から、だいぶ前に紹介した某店に対する、不満を連ねたメッセージが届いた。
どうも店主の態度が気に食わないようだが、赤の他人の私にぶつけられても困る
文句があるなら直接自分で言えばいいと思うし、かかわりたくないので削除した。まあ、削除せず掲載したとしても、
私のブログなんて見ている人間はごくごく少数(涙)だから、当該店主にダメージは与えられないよ。
今後も、見知らぬ方からの不平不満は、無視=削除するのであしからず。
あと、以前「こんな面白いブログ初めてです。これからも頑張ってください!」というメッセージがあったが、
送り主が自分だったため、あまりの情けなさに即削除した(←ナニやってんだ)。

さて、ここからが本題。
前回の当ブログでは、新世界のホルモン鍋の名店『たつ屋』さんを紹介したが、
  

他にもいろんなお店で飲み食いしてきたので、今回まとめて紹介してみたい。
ブログのカテゴリーは「居酒屋・バー」なのに、そうでない店も混ざっているけど、許してほしい。
まず1軒目は、甲子園球場のすぐ近くにある、中華食堂『万里』。読みは「まんり」らしい。


母校の惨敗を見届けた直後、東京から来ていた観戦仲間と、ささやかな残念会を開催。
ビールに野菜炒めとレバニラ炒め、さらに写真の「焼ギョウザ」320円を3人前と、


「ヤキメシ(大)」730円を2人前オーダー。結構な大盛り具合でうれしかった。


普段から、大勢の阪神ファンをさばいているためか、どの料理も出てくるのが異様に早かった。
なお、餃子には味噌ダレが付いてきた。三宮の餃子専門店もそうなので、兵庫県の流儀なのかな?

続いては、その三宮でも屈指の激安店と評判の『ニーハオラーメン』へ。
三宮駅近くにもかかわらず、餃子が230円で、ラーメンは320円。さらにお得な「チョイ呑みセット」も。
冷奴、キムチ、ポテトフライなどのおつまみ群から2種を選び、「びんビール中」と合わせて、なんと580円!


私は「コーンバター」と「チャーシュー」を選択したが、チャーシューがショボくて苦笑い。
追加の「ギョーザ」もやや小さめで、餃子はひと皿300円以下が普通の三宮では、さほどお得感はなし。


ただし、シメに頼んだ「カレーラーメン」(しょうゆ味、みそ味も同額)は、麺もスープもチープだが、


その分バランスがよく、320円にしてはなかなかイケる。酔ったときのシメに、ちょうどいいかも。
以上、総額は1130円。こりゃ確かに安いわ。ただ…東京から来た人間が、わざわざ行くお店ではない気も…。

食後は、宿のある西成区に戻り、昨年も寄った、朝から深夜まで営業の激安立ち飲み店『難波屋』さんへ。
 
※写真は昨春に撮影したもの

ブログに書いたように、去年、朝方訪問したとき、女性従業員に怒られてしまったことを、店員さんに告げたところ、
「オバハン、朝の早い時間はいっつもイラついとるから。ついてへんかったな」とのこと。
あの女性、ここの女将というか、オーナーなんですか? とたずねたところ、
「あんなんただのパートや。だから全然気にせんでええ」と教えてくれた。よかった。出禁の心配はなそさうだ。
1杯250円の安チューハイを2杯、そして満腹だったので、たしか200円くらいだった「焼き餃子」を注文。


焼いておいたのを、レンジでチン。味は…まあ見ての通り。
こちらのお店で一番のオツマミは、店員さんや隣り合わせたお客との会話だから。
千円札でお釣りをもらい店を出ると、扉のところにネコちゃんがいて、私を見て「にゃーん」と鳴いた。


まるで「また来いよ」とお見送りしてもらった気分になった。あのネコこそ、難波屋さんの陰のオーナーかも(?)。
翌朝、安宿をチェックアウトし、朝飯を食おうと新世界に向かうも、10時前に開店しているさすがに店は少ない。
ならばと入店したのが、朝飯でなく朝酒になってしまうが、9時開店の『酒の穴』。店名がいいよね。


こちらは、串カツ、串焼き、おでん、刺身類、お好み焼き、鉄板焼き、焼きそば、煮込み、小鉢にサラダなどなど、
要するに、あらゆるオツマミを網羅した、酒呑みたちが集う穴…ではなくお店なのだ。
酒の種類も豊富で、チューハイ280円、びんビール大が450円と、全体的に安い。
なので、朝早い時間なのに、すでに酩酊者が数人。私も、彼らの仲間入りすべく、さっそくオーダー。
ビール大びんと、関西らしく「どて焼(というかどて煮)」300円と、こちらの一番人気「八宝菜」200円を。


八宝菜は、一般的なものとは異なる、肉野菜スープといった印象。カマボコや竹輪が入っているのが愛らしい。
続いては、串カツなどの揚げ物類を。コロモ厚く具は小さいが、どれも80~100円くらいなので文句はない。


ソースは、容器に入ったものを自分で直接お皿にかけるスタイルなので、二度付けもOKだ
昨夜の酒が残っているのに、大びん2本とウーロンハイを飲んだため、かなりいい気分になってきたが、
ここは東京ではなく、このあと新幹線に乗らなくてはならないので、
長居は断念してお会計。2220円とキリのいい金額であった。あ、今回紹介したお店は、すべて内税ね。
※追記 後日、酒の穴についてブログ書きました

どのお店にも共通するのが、安くて、そこそこウマくて、気軽に入れて、面白いこと。このあたりは、さすが関西。
もちろん、東京にだって、まだ私が知らない名店がたくさんあるはずなので、今後もどんどん探索していくつもりだ。

最後に、今回の関西旅行で、気になった貼り紙2枚を紹介。
まずは、阪堺線の恵美須町駅近くにあった、『松屋』のオリジナルメニュー。


松屋なのに「カルボナーラうどん」だと!? たぶん関東では売ってないぞ。食べたことある人、感想教えて。
もう1枚は、数年前まで、日本一治安が悪かった、西成区の今池エリアで発見。


男の美学とは、なかなかグッとくるねえ。
ただ、私は70代どころか、120歳くらいまでは生きるつもりだけどね(←図々しい)。
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元気が出る激安ホルモン鍋 新世界『たつ屋』

2018年04月06日 | 居酒屋・バー
大阪桐蔭の連覇で幕を閉じた、今年のセンバツ高校野球大会。
我が母校日大三は、初戦で21世紀枠の由利工と対戦し、5-0と快勝。
快勝と呼べるかはさておき、とにかく2回戦進出を決めたため、私も当初の予定通り甲子園に向かうことに。
2回戦前日と当日の宿泊先を確保し、3回戦以降も勝ち残ったら、そのまま関西に滞在し続けるはずだったが、
2回戦で三重相手にいきなりの敗退


しかも、7回終了時で8点差とは、地方大会ならコールド負けだ。
失意の母校は、帰京した直後に開幕した、春季都大会に出場するも、初戦で公立校相手に6-4と大苦戦。
ボール球に手を出し凡打の山を築き、ピンチではエラーやパスボールで傷口を広げる、なんともお粗末な内容。
甲子園で大敗したショックで、野球のやり方を忘れちゃったのかな?

しかし、ショックを受けたのは、あの日ベンチ裏で応援していた、我々ファンも同様だ。
とっとと東京に戻りたかったが、当日の宿泊代は支払い済みで、荷物も置いてあるので、
とりあえず甲子園から、西成区の高級ホテル(1泊1700円)に戻ることに。
宿近くの道ばたでは、泥酔オヤジが気持ちよさそうに寝ていた(※西成ではよく見る風景)が、
母校惨敗でヤケクソになっていた私も、一緒に寝っ転がりたい心境だった。

どこかでヤケ酒でも飲もうと、新世界に向かったところ、いつも行列ができているお店が空いている!?
そのお店とは、新世界へと続くガード脇、赤と緑の軒先が怪しげな(失礼)、手荷物預り所の奥にある、
ホルモン鍋が安くてウマいと評判の『たつ屋』さんだ。


これまで何度か入店を試みたが、満席だったり、売り切れ早じまいしたり、定休日だったり(これは私の確認不足)と、
毎回門前払いされてきたのだが、この日はたまたまタイミングよく、席が空いていたので迷わず入店。
余談だが、京橋(注:大阪の)にある『新世界もつ鍋屋直営 京橋支店』という店は、
メニュー構成もそっくりだが、こちらのたつ屋さんとは、一切関係ないらしい。
同名の店は、大阪各地に存在するようだが、私のようにうっかりダマされて入らないように

さて、本物のたつ屋さんは先述の通り、メニューの軸は「ホルモン鍋」だ。
他はホルモン煮込み、鍋に入れる追加の具材、あとはチャンジャやキムチなどおつまみ類が少々。
カウンター席に案内された私は、まずびんビールの大500円(安いね)に、ホルモン鍋1人前900円を注文。
ホルモン鍋は、最近まで800円だったようだけど、900円でも全然不満のない量だ。


写真下の豆腐がほぼ半丁分と説明すれば、ここの鍋のデカさをわかってもらえるだろう。
ニラ、キムチ、モヤシ、キャベツに豆腐、そして野菜の下には、たくさんの豚肉とホルモン。
東京なら倍の1800円か、それ以上取られても不思議のない量だよ。
コンロの熱で煮込んでいくと、徐々に食べ頃になっていく。


基本のスープは醤油ベースであっさりしているが、野菜、キムチ、ホルモンなどから旨味が溶けだしていき、
完全無欠のホルモン鍋へと進化を遂げる。

最初のビールはすぐに飲み干したので、2本目と「玉子」50円を追加注文。
玉子好きの私としては、50円だし3個くらい頼んでもよかったかな。
まずは溶き玉子にして、スキ焼きのようにホルモンや豚肉を付けて食べ、


その後、残った溶き玉子を鍋に流し込むと、余熱でいい具合の半熟に。


ここに卓上の唐辛子、ニンニク、辛子味噌なども加えると、さらにビールが止まらなくなり、3本目をお替り。
結局、1人前の鍋で、大びんを4本飲んでしまった。

さて、鍋の具材をほぼ食べ尽くしたあとは当然、シメのお食事を
隣のおっさん客は、慣れた手つきでご飯をぶち込み、ウマそうな雑炊を作って食べていた。
シメ食材は、「ごはん」小・中・大が150~250円、「うどん玉」「中華玉」「黒そば」が各150円。
中華そばと間違えないよう、西日本では日本そばを「黒そば」と表すみたいだね。
私は、鍋のシメとしてはあまり一般的ではない、黒そばをセレクトしてみた。


鍋の旨味を吸ったソバは、煮込まれてコシは弱くなったものの、予想以上の美味しさ。
ツルっとたいらげてしまったので、さらにうどん玉と、薬味としてネギを追加。


「ホルモンうどん」は関西ではよく見るメニューだし、うどん好きとしては、やはり食べておかなきゃね。
最後に、中華玉も頼もうかと思ったが、食べ過ぎは身体によくないので自重しておいた(←ナニをいまさら…)。
大満足したところでお会計したところ、大ビール4本、たっぷりのホルモン鍋、うどん、そば、玉子で3250円。
噂通り、安すぎるでしょ! どうも、薬味のネギは無料だったみたいだし。
店員さんたち(みんな家族かな?)も、繁盛店ゆえ「愛想良し」でもないけれど、態度自体は決して悪くなく、
会計後には「おおきに、毎度ー」と声をかけてくれたので、絶対にまた寄るつもりだ。
3~4人で来店し、鍋を2人前頼めば、相当安く飲めるぞ。少し(?)遠いけど、同行者求む!

安くてウマいホルモン鍋のおかげで、母校野球部敗戦のショックから立ち直り、元気になれた。
お店を出て少し歩くと、ライトアップした通天閣が、私を見下ろしていた。


スカイツリーより東京タワーが好きな私は、同様の理由で、あべのハルカスよりも通天閣の方が好きだ。
毎年のように訪れているけど、やっぱり新世界~新今宮~萩ノ茶屋エリアは面白いね。
この夏もたぶん遊びに来るけど、甲子園(=母校野球部の応援)とのセットになるかは微妙だな(苦笑)。



たつ屋
大阪府大阪市西成区山王1-17-10
地下鉄動物園前駅から徒歩約90秒、新今宮駅から徒歩約4分 天王寺駅からも徒歩圏内
営業時間 12時~19時ぐらいまで
定休日 月曜
※開店時間は早まることもあり、日曜祝日は閉店も早そう
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