明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

オリックス、パ・リーグ連覇はしたのだが…

2022年10月28日 | プロ野球
日本シリーズが盛り上がっている中、今さらながら、オリックスのパ・リーグ制覇への道のりをたどるブログ。

前回のプロ野球ブログは9月22日。当時は首位がソフトバンクで、オリックスはゲーム差なしの2位。
ソフトバンクが残り9試合、オリックスは残り5試合で、ソフトに優勝マジック8(実際は7.5)が点灯中。
オリが全勝すれば、ソフトは7勝1敗1分で乗り切らなくてはならず、しかも11日間で9試合と日程も過酷。
昨年と同様、【2位のオリが有利】説も囁かれていたが、投稿日の夜、オリがロッテに13失点の完敗(嘆)。

バファローズポンタのツイッター画像より、以下同

次戦はエース山本由伸の好投もあり、9-1と楽天に快勝したが、3日後の同カードでは宮城大弥が打ち込まれ、1-6の敗戦。
「5連勝なんてムリムリ。せいぜい3勝2敗だろ」という私の予想が当たってしまい、実に不愉快。
その間、ソフトバンクは地元福岡でのロッテ4連戦を3勝1敗で乗り切ったが、残り5試合はすべてビジター。
西武には敗れたが、楽天から勝ち星を挙げ、着実にマジックを減らしていく。※オリ2敗、ソフト4勝でマジック1.5
迎えた9月30日。オリは地元大阪ドーム最終戦。エース山本が先発し必勝態勢も、相手のロッテが粘り、3-3のまま9回裏へ。
ロッテめ、1週間前にはソフトに3連敗しやがったくせに、なんでウチが相手だと頑張るんだ(怒)。
9回裏は、先頭の紅林弘太郎が二塁打を放ち、T-岡田は三振したが、二死三塁のチャンス。
ここで福田周平がセーフティバント。一塁セーフとなり、サヨナラ内野安打になった。
「3フィート(要するに走路から外れた)でアウトではないか」との意見もあったし、実際そうなのかもしれないが、
紅林がホームインした瞬間、ベンチの選手が飛び出し、場内のファンと一緒に、勝った勝ったと騒いだところで、
「さっきのアウト」と宣告できる球審はいないだろうねえ。
この数分前に、ソフトが楽天を破っており、マジックはついに0.5に。
福田がアウトで延長になり、そのまま引き分けていたら、ソフトの優勝だった。

オリが優勝するには、残り1試合を勝ち、ソフトが残り2試合を連敗しなくてはならない。
ソフトの連敗は考えられず、私自身は「もはやこれまで」とあきらめた。終盤よく追い上げたし、2位でもじゅうぶんだよ。
10月1日はオリは試合がなく、ソフトは西武と対戦。バファローズポンタのツイッターでは、


レオらしき獅子に勝利を託すポンタが描かれていたが、ソフトの先発はエース千賀滉大である。
ソフトの優勝は見たくなかったので、TV観戦はせず、新秋津『竹辰』へ飲みに行った。
ただ、帰り道には西武ファン御用達の立ち飲み店『なべちゃん』があり、当然のように西武-ソフト戦の中継を放映。
さすがに試合経過が気になってしまい、入店して中継を見せてもらうことに。
1杯だけ飲んで帰るつもりだったが、白熱した試合展開にクギ付けとなり、当然ウーロンハイも何度かお替わり。
この日のことについては、後日改めて紹介するが、延長11回裏、二死から森友哉がヒットで出塁すると、
続く四番山川穂高が、レフトへサヨナラホームラン!

※店内TVに映し出された、殊勲打を放った直後の山川

後述するが、9月以降のソフトは、惜しい敗戦が4度あったのだが、一番惜しかったのがこの試合だと思う。
セオリー無視だが、山川を敬遠していれば、たぶん引き分けで終わり、優勝していたのではないか。

迎えた運命の10月2日。オリは楽天、ソフトはロッテとシーズン最終戦。
さっきも書いたが、オリは自分たちが勝ち、ソフトが負けたときのみ優勝。引き分けすら許されない。
さすがの私も飲みに行かず、自宅TVで両チームの動向をうかがっていた。※当然飲酒込み

途中経過は、ソフトが2点をリードし、逆にオリは2点を追いかける、苦しい展開。
その後、まずはオリックスが3-2と逆転。まあ、こちらは予想どおり。
問題はソフトの試合だ。ロッテは今年、地元千葉ではソフトに1勝10敗と負けまくっている。
地元でこんなに負けて、恥ずかしくねえのかバカ野郎…ロッテめ、昨年優勝を逃した腹いせか…
私のボヤキが止まらず、酒量が増えていく中、6回裏にロッテはふたりの走者を出す。
ここで山口航輝が、見逃せばボールだった高めの速球を弾き返し、まさかの逆転スリーラン!
わずか数分で形勢逆転。オリの親会社はとりあえず、山川と山口に特別ボーナスを支給すべきだ(笑)。

その後、ロッテは7回裏にも、幸運なポテンヒットなどで2点を追加。8回表、ソフトも二死無走者から、
エラー、ヒット&エラーで1点を返し、さらに振り逃げと四球で満塁のチャンスを作るも、次打者が凡退し5-3のまま。
一方のオリックスも、楽天が8回から抑えの切り札・松井裕樹を登板させたため、追加点を奪えず。
この日のロッテと楽天は、ともに消化試合であったが、目の前の胴上げを防ぐべく、最善を尽くしたと思われる。
それでも、オリックスは9回に2点を追加。裏は守護神の平野佳寿ではなく、中継ぎエースの阿部翔太を投入。
楽天の攻撃を凌ぎ、5-2で勝利を収めると、数分後にソフトもロッテに3-5で敗戦。つまり、
オリックスのパ・リーグ連覇が決定した!


TV中継とはいえ、今年は生で胴上げを観ることができた。中嶋聡監督、おめでとう!

※NHKのニュースサイトから拝借した…のかな?

去年以上の逆境からの優勝に、私の涙腺も決壊したものである。ク~ッ、泣かせやがって…。

Vについてマスコミは、「強力中継ぎ陣の整備」や「山本と吉田正尚、投打の軸が本領発揮」などを理由に挙げているが、
私は【ライバルチームの失速】が最大の理由だと思っている。
楽天は最大貯金18を0にした、日本プロ野球新記録
西武は9月11日まで首位とゲーム差なしも、その後怒涛の7連敗
ソフトバンクはとうとう、マジック0.5を消せぬまま、最後の2試合でまさかの連敗
先述した山川に一発をくらった10月1日の西武戦と、同2日、これまた山口の一撃に泣いたロッテ戦。
さらに、9回一死から中村奨吾の同点ソロを浴び、延長戦で競り負けた9月23日のロッテ戦、
そして、4点差を逆転したものの、最終回二死から吉田に同点タイムリーを許し、
そのまま延長でサヨナラ負けを喫した、9月19日のオリックス戦。
最終的に、オリとソフトは76勝65敗の同率首位。対戦成績で劣ったソフトが涙を呑んだ形となったが、
上記4試合のうち、どれか勝つか引き分けていれば…ソフトの関係者・ファンの悔しさは想像がつく。

西武戦の山川もだけど、9月19日のオリ戦、9回裏二死一、二塁の場面。
満塁になるとはいえ吉田を敬遠しておけば、どうせ次の頓宮裕真は打てず、ソフトが勝っていたはず。
この試合後、中嶋聡監督は「最後まで、誰ひとり諦めていなかった」と語っていたものの、
正直、何人かの選手は諦めていたと思うよ(笑)。必死だったのは、タイムリーエラー&バント失敗の宗佑磨くらいか。
いずれにせよ、この試合でゲーム差が0になり、オリックス陣営が再度ヤル気を出したのは間違いない。

この試合だけでなく、あの頃の吉田は、味方ながら恐ろしいくらい打ちまくっていた。
9~10月の成績は、打率.416、7本塁打、23打点、ついでに出塁率.500の大活躍で月間MVPに。
観客席で、「オリしか勝たん!」と書かれたボードを持っているファンを何度か見かけたが、
私にいわせれば「オリは吉田しか打たん!」である。言葉の使い方が正しいのかは知らない。
 (C)ベースボール・マガジン社

クライマックスシリーズ2ndステージは、3位西武を退けた2位ソフトバンクとの対戦。
2ndステージは、1勝のアドバンテージ(実質1.5勝)、全試合ホームでの開催だけでなく、
2位チームは1stステージで、先発投手を消費するハンデもあるため、1位チームが断然有利である。
案の定、ソフトはエース千賀が1度しか先発できず、4勝1敗でオリが2年連続の日本シリーズ出場決定


2ndステージ、来年からはもう少し、ハンデを軽くしてもいいのでは。今年みたいに、ゲーム差0ならアドバンテージなしとか。
なお、進出を決めた第4戦、私は同時間帯に放映していた、CSの「アントニオ猪木追悼特集」と交代で視聴。
チャンネルを変えている間に試合が終わっていて、サヨナラ勝ちの瞬間を見逃した(←ファン失格)。

日本シリーズは昨年と同様、セ・リーグを連覇したヤクルトとの対戦となった。
詳細はまた改めて語りたいが、第1戦はオリの絶対的エース山本が、4失点かつ途中降板でよもやの敗戦。
翌日、母校野球部の秋季都大会の観戦に行ったのだが、その日はまたまた、宮本慎也さんも来場し、私の近くに着席。

※試合後にトンボ掛けをする日大三高のメンバー

隣には同僚らしき若い男性がいた。どうやらヤクルトのスカウトらしく、スピードガンで球速を計っていた。
私は知らない方だったが、周囲の知人は「どこかで見た顔」とのこと。おそらく、元選手なのだろう。
このスカウトが、前日の日本シリーズ第1戦の感想を述べていたのだが、
「オリックス、外国人がいないから打線に迫力ないっスね。ウチとは大違い。長谷川(滋利)サンもナニしてんだか…」と、
迫力不足のオリックス打線と、外国人スカウト担当の長谷川氏を批判する始末。
現役時代、2000本安打を記録した宮本さんならまだしも、無名のお前なんか(失礼)に言われたくねえよ!
宮本さんは、周囲の客が聞いていると察したのか、時折うなずく程度で肯定も否定もしない。さすがである。
ただ、このヤクルトスカウトの発言は正しく、日本シリーズでのオリは、普段に輪をかけて打線が沈黙。
現在、なんとか2勝2敗1分の五分だが、打線のダメっぷりは相変わらず。
バカバカ打ちまくるチームが好きな私としては、どうにも納得できない不甲斐なさで…この項つづく。
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油揚げ入りラーメンに、群がるオーディエンス 芦花公園『きつね』

2022年10月22日 | ラーメン、つけ麺など
相変わらず、世田谷区の千歳烏山図書館に、せっせと足を運んでいる私。
その後は、近くの『祖仁』さんで厚焼玉子を購入し、近隣の飲食店で食事をすることにしている。
ラーメンも何軒か食べたが、味、価格、店主の人柄などの総合力で、閉店した『榮じ』さんに勝る店は、烏山にはない気がする。
だが、隣駅の芦花公園まで範囲を広げれば、今回紹介する『中華蕎麦 きつね』という良店が存在する。


隣駅といっても、千歳烏山からは徒歩10分チョイの距離。鈍行しか停車しない芦花公園駅には、歩いた方が早い…は大げさか。

屋号からもわかるように、お店のウリは、油揚げの入ったきつねラーメン
こちらが、最近のメニュー券売機。麺類の基本は「中華蕎麦」と「濃厚中華蕎麦」の2種で、


その他具だくさんの「特製」や、季節限定メニューもあるが、麺類にはすべて油揚げが入っている。
うどん好きとしては、きつねラーメンには抵抗がないし、お店の評判もよかったので、今年の春頃、期待しながら初訪問。
人気店のようだが、夕方の時間帯でたまたま空いており、待つことなく入店できた。
食券を購入し、女性店主に「こちらへどうぞ」と案内されたカウンター席へ。丁寧な応対も、人気の理由のひとつではないか。
注文したのは、「濃厚味玉中華蕎麦」950(現在は1020)円。
席上に置かれたお箸の袋には、お店のトレードマークである、きつねさんが描かれていた。


厨房内では、旦那さんらしき男性店主が、真剣に作業をなさっている。
どこかの雑誌かネット記事で読んだのだが、こちらのお店は、奥さんと旦那さんの双方が店主という、
店主ふたり体制だそうだ。男女ツインボーカルのバービーボーイズみたいだね(←そうか?)。
今回のブログタイトルの“群がるオーディエンス”は、彼らの楽曲「女ぎつねon the Run」の歌詞から引用している。
とはいえ、「きつね」と「男女ふたり店主」から、昭和62(1987)年に発表されたバービーボーイズの曲が、
すぐに思い浮かんだ方はほとんどいないはず。もしいたら、友だちになりましょう(笑)。

ハナシを戻す。コンタ&杏子と同様、息の合ったご夫妻が調理・提供した、濃厚味玉中華蕎麦の画像がこちら。


横アングルも撮影。丼の大きさは普通、麺の量は140グラムらしい。


まずはスープをひと口。「濃厚」のネーミングに偽りはなく、動物系と魚介系の出汁がぶわっと押し寄せる。
さっきの画像では見えなかった麺は、平打ち気味のツルツルとした歯触り。色も白く、細いうどんのような印象。


味玉は、『ビーフキッチンスタンド』などでも使用している、黄身の色が濃い「マキシマムこいたまご」。
基本の具材は、チャーシュー、ほうれん草、ネギ、ナルトにメインの油揚げ。個人的にはナルトが嬉しい。
油揚げは、チャーシューにも負けない存在感と食べ応えで、濃厚スープとの相性も抜群。
噛みしめた瞬間、ジュワっと染み出すスープには、油揚げの甘味と旨味も加わり、実に美味しい。
ただ油揚げを乗せただけでなく、油揚げにマッチするよう、スープや麺を仕上げているそうで、
ラーメン好きだけでなく、きつねうどん好きも納得できる商品となっている。
最後まで箸とレンゲは止まらず、スープまで飲み干し「ごちそうさまです」。

最近のラーメン業界は、以前よりだいぶレベルが上がり、どのお店で食べてもそこそこウマいのだが、
その反面、どこかで食べた記憶のある味ばかりで、印象に残るお店には、あまり巡り合わなくなった。
油揚げ入りという、一見奇抜ではあるが、まったく違和感のない絶品ラーメンを作り上げ、
さらに接客面や衛生面にも問題はないきつねさんは、久々に感動したお店となった。

旦那さんの修行先は不明だが、奥様は高田馬場『渡なべ』で働いていたことを公言している。
以前紹介した、町田のパイナップルラーメン専門店『パパパパパイン』の店主も、同店の出身だそうだが、
修行先では当然、油揚げやパイナップルを使ったメニューはなく、どちらも独自に作り上げたものだ。
渡なべのオーナーは、以前こちらの冒頭で説明したように、ラーメンムックでの座談会記事で、
同業のお店を小馬鹿にするような発言をしていたので、尊敬はできないのだが(なので名前も出さない)、
優秀な弟子たちを輩出した功績は、認めざるを得ない。

すぐにでも再訪したかったきつねさんだが、不定休や売り切れ早じまいなどでタイミングが合わず、

お店のツイッターで報じられた、10月の営業予定日

再訪したのは数ヶ月後。前回は「濃厚~」を食べたので、今回は普通の「中華蕎麦」900(当時は850)円と、


トッピングとして揚げ玉=「たぬき」100円を選択。きつねとたぬきの競演だ。


券売機では、【濃厚系】の濃厚中華蕎麦に対し、【淡麗系】とカテゴライズされている中華蕎麦だが、
スープにはしっかりとコクがあり、私の基準では「淡麗」ではなく、じゅうぶん「濃厚」である。
濃厚よりも動物系出汁と脂分が少ないようだが、こちらの方が魚介が前面に出ていて、うどん好きとしても歓迎。
麺は濃厚と同じだろうが、具材は三つ葉が加わっている。スープを少し飲んでから、別皿のたぬきも加えてみた。


食べ進めていくうちに、熱々のスープに揚げ玉が溶け出し、さらにコクが増す。
さらに卓上の七味も振りかければ、一瞬、濃厚なきつねうどんを食べているのかと錯覚する。


前回と同様、スープを一滴も残さず、大満足のまま退散。
そして先日、千歳烏山図書館で本を返した帰りに3度目の訪問。ちなみに私は、3回とも千歳烏山から歩いているが、
最寄りの芦花公園駅からは、徒歩20秒という超近距離である。

こちらは油揚げラーメンだけでなく、真っ黒な外観の「黒炭稲荷寿司」2個250円もあるのだが、


ラーメンのきつねと被るという単純な理由で、頼んだことはない。※上記画像はお店ツイッターから拝借
また、平日には日替わりの「まかない丼」300円もあるが、訪問当日は売り切れ。
日替わり丼は最近の例だと、「きのこカレー丼」「豚バター醤油丼」「梅しらす丼」などなど、レパートリー豊富である。
この日の私は、「特製中華蕎麦」1300円と、ご飯ものから「卵かけご飯」280円をオーダー。
いつものように、旦那さんが丁寧に調理し、具材を並べた、特製中華蕎麦が完成。


通常の中華蕎麦に、味玉、海苔、そして、これもラーメンでは珍しい、牛しぐれ煮が加わる。
「特製~」は濃厚タイプ1270円もあるが、そちらにはしぐれ煮が入らないので、淡麗タイプを選択したのだ。
しぐれ煮はトッピング注文不可のため、特製中華蕎麦でしか味わえない。
ほぼ同時に、奥様が作成した、マキシマムこいたまご使用の卵かけご飯も登場。


「きつね被り」を理由に稲荷寿司を頼まなかったくせに、味玉としっかり被る、卵かけご飯を選んだのがマヌケである。
玉子はあまり溶かず、付属の醤油をちょろっと垂らして食べる。オレンジ色の黄身が美しい!


途中で、油揚げとしぐれ煮を乗せてみた。肉自体の味は薄いため、牛丼風にはならなかった。


この日の特製中華蕎麦は、私が購入した分で売り切れた模様。間に合ってよかった。
なので、「最後だから全部入れちゃえ」となったのかは定かではないが、しぐれ煮の量が異様に多い(笑)。
とにかく、食べても食べてもスープの下から姿を現す、しぐれ煮には恐怖すら覚えた…というのは大げさか。
既述のとおり、牛肉の味付けは薄いのだが、大量に入っているからか、スープの味が少々ぼやけたような?
具材豊富なのはありがたいが、私は前回の「通常版+たぬき」の方が美味しく感じた。

現在、世田谷図書館では本を借りておらず、芦花公園界隈に行く予定はしばらくないが、
稲荷寿司やまかない丼などの未食メニューも試したいので、
きつねさんに群がるオーディエンス(支持者)としては、また足を運びたいと思っている。
京王線沿線は、他にもいいお店がたくさんあるようなので、機会があったら探索をしてみたい。



中華蕎麦きつね
東京都世田谷区南烏山3-3-1
京王線芦花公園駅から徒歩約20秒、千歳烏山駅からも約11分、八幡山駅からも、たぶんそれくらい
営業時間 月~金11時~19時、土日祝11時~16時
定休日 不定休 月に8~10日くらい?
※品切れ早じまいあり
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これぞ「理想のたこ焼き屋さん」! 新秋津『竹辰』

2022年10月18日 | たこ焼き、お好み焼き
以前、「理想のたこ焼き」について語ったとき、私が挙げた条件は下記の3点。
○お手頃価格 ○中まで火が通っている ○タコが入っている
上記を満たしているのが、今年立川にやって来た、『たこ焼き たけちゃん』だ。

ただ、お手頃価格以外のふたつは、現在の主流である中身がトロトロのたこ焼きも、一応は火が通っているし、
地元のお気に入りのお店『高橋』さんでは、タコではなくイカを使っていたことが判明したので、

※タコと変わらぬおいしさ

○中がトロトロすぎない ○タコ及び類似の具が入っているに、それぞれ修正させていただく。
たけちゃんは、元々は西荻窪の屋台だったし、高橋さんは、店内に入ったのは今年が初めて。
それまでの私は、「たこ焼きで一杯」やるときは、新秋津の『竹辰』まで足を運んでいた。

こちらは、タコさんのイラストが愛らしい店頭看板。たこ焼きの他、お好み焼きやもんじゃ、焼きそばもある。


初めて入ったのは8年前くらい。よく覚えていないが、たぶん近所の『野島』さんからのハシゴ酒だろう。
店内はカウンター席とテーブル席があり、立ち飲みで酔いが回っていたので、座って飲めるのが嬉しかった。


それぞれの席には鉄板があり、お好み焼きともんじゃは、客自身が焼くこともできる。
私は上手に焼く自信がないため、店主のお母さんに焼いてもらっている。無論、追加料金などはない。
お店のメニューも撮影したが、いつものように光が反射した、ダメな写真ばかりなので、
入口にあった、【お持ち帰りメニュー】の画像を掲載。店内で食べても同価格だ。


これでも、つい最近値上げしたのだが、たこ焼き10個で350円は、まだまだ安価である。
こちらが、ソースがかかった基本の「たこ焼 10コ」。数ヶ月前まで300円だった。

※マヨネーズを少しだけ付けてもらった

サイズも手頃で、ほんのり出汁も効いていて、熱くてウマくてビールが進む、かわいいヤツらである。
友人と来店した際は、テーブル席を利用するが、ひとり飲みのときは、カウンターに座る。
鉄板での調理工程を間近で眺められる、いわゆる「アリーナ席」で飲むのが好きなので。


以前はお母さんのひとり営業だったが、近年は、上記画像に写っている娘さんが、手伝うこともある(時間帯による)。
下記画像がお母さん。鮮やかな手さばきを見ていると、ビールが進むよ。


飲み物は、「ビール大びん」が650円、「中びん」は600円で「生ビール」は500円。
「ウーロンハイ」や「レモンサワー」は350円で、あとは「冷酒」650円や「ハイボール」380円など。
「サイダー」「ラムネ」などのソフトドリンクは200円だ。

昨年、母校野球部の試合前日に訪問した際は、ゲン担ぎで白星を期待し、ソースなしの白くて丸いたこ焼きを注文。


卓上の食塩をかけて食べたのだが、マヨネーズももらえばよかった。ちなみに、翌日の試合は、
白星どころか5回コールド負け(泣)。無論、竹辰さんのせいではなく、母校野球部がポンコツなだけである。

粉モノだけでなく、飲み客のツマミになるような、焼き物もいくつかある。
「玉ねぎバター」は450円。野菜も少し付いてくる。こちらは自分で焼いて食べた。


こちらは、お母さんに焼いてもらった、たこ焼きと「げそバター」500円。鉄板の火は消えているのでご心配なく。


他にも「きのこバター」480円や「ほたてバター」650円、値段は忘れたが季節限定で「かきバター」もあった。
各テーブルには醤油や青海苔などの調味料もあり、バター&ソース味なども試せる。 ※オススメはしない

こちらは友人と一緒に頼んだ、お好み焼きの「ミックス玉」850円。中身の写真は撮り忘れた。


具材は、さっき載せたピンクのメニュー表に記されているので、確認してほしい。

竹辰さんも、コロナ禍の影響を受け、しばらく休業していた時期や、臨時休業もあったりした。
今年に入ってからは、週休二日でコンスタントに営業なさっているようで、ファンとしてはひと安心だ。

ここからは、先日訪問したときの様子を紹介。入口のメニュー表も、この日にもらったものである。
例のようにアリーナ席に陣取り、焼きそばとお好み焼きを、母子共同で調理するシーンを見学。


この日はまず、ビールの大瓶(キリンラガー)と、「しょうゆ味たこ焼 10コ」350円をオーダー。
醤油をかけるのではなく、醤油を入れてから焼くタイプで、青海苔とソースの代わりに、鰹節が振りかけられて完成。


生地の茶色い部分が醤油だ。ソースと違い甘味が少ないので、お酒にはこちらの方が合うかも。


さっき、目の前で調理された、別の客が頼んだ焼きそばが実にウマそうだったので、私も追加注文。
普通のソース味は過去に食べたことがあるので、珍しい「バターしょうゆ味」650円をチョイス。
さらに、お好み焼き用のトッピング(各100円)も頼めるようなので、「エビ」も加えてもらった。
鉄板で熱された、バターと醤油の香ばしい匂いを漂わせた、エビ入り焼きそばが完成。


キャベツとモヤシが主体のシンプルな焼きそばで、バターと醤油はそれほど強くなく、味は薄口であった。

昔バイトしていた『餃子のO将』では、看板メニューの餃子は、注文が入ってから焼いていては間に合わないので、
アイドルタイム以外は常に焼き続けていた。無論、客の回転も早いので、余ることはほとんどない。
竹辰さんも、テイクアウト客に応じられるよう、実際の注文より多め(常に3人前ほど余る程度)に焼いている模様。
焼きそばを食べ終える頃、ちょうど1人前余っていたので、すかさず「たこマヨ 10コ」350円を追加注文。


鉄板から上げる直前に注入した、マヨネーズが付いていない側を上にして、ソースと青海苔をかける。


紹介し忘れたが、中身の具材はネギ、紅生姜、タコ。サイズの割にタコは大きめ。


中は熱々だけれどトロトロすぎず、昔の立川のテキ屋とは違い(苦笑)、ちゃんとタコも入っている。
何度か繰り返したが、令和とは思えぬお手頃価格だし、まさに私が理想とするたこ焼きである。
さらに、たこ焼き以外のメニューも豊富だし、席数多くテーブル席もあるので、団体客でもOK。
ほのぼのとした雰囲気も微笑ましいし、竹辰さんこそ【理想のたこ焼き屋さん】といえよう。

お母さん店主とは、何度か会話したことがあり、いろいろと教えてもらった。
お店の開業は、1972(昭和47)年の1月。「このあたりに国鉄の新しい駅ができると聞いて、近くにお店を出した」そう。
現JRの武蔵野線及び新秋津駅の開設は、翌73年の4月。目論見は当たり、駅利用者や住人が増え、お店は繁盛。
今年で50周年という、秋津エリアでは屈指の老舗かつ人気店になった。
屋号の由来は、お母さんの名字+おじいさん(創業者?)の名前を合わせたものらしい。
プライバシー保護のため本名は書けないけど、たとえば「竹ノ内さん」+「辰爾さん」=『竹辰』のような感じね。
辰爾なんて、プロレスラーの藤波以外では見たことないけど。

この日初めて、私が近所の者ではなく、立川から電車に乗って来ている、と明かしたところ、
お母さんは「ちょっと前に立川に行ったけど、駅周辺はずいぶん変わったわねえ」と驚いた様子だった。
以前も主張したが、再開発と称し、古くからあった商店街を駆逐してまで、外観だけは綺麗な建物を作り、
つまらないチェーン店やコンビニばかりが並ぶ、現在の立川駅周辺には、まったく魅力を感じない。
駅から徒歩数分の場所に、竹辰さんのような個人店がある新秋津駅の方が、私はよっぽど好きだよ。
新秋津も竹辰さんも、どうかこのまま、変わらずにいてほしい…と願いながら、お会計&退散。

お店を出て駅に向かう途中に、下記の立ち飲み屋さんがある。


店内TVでは、西武-ソフトバンク戦を中継しており、試合経過が気になって入店してしまった。
試合は、ソフトの敗戦という、オリックスファンの私の望む結果となった。竹辰さんのたこ焼きのおかげだ(?)。
こちらのお店『立ち飲みスタジアム なべちゃん』も、近いうちに紹介しよう。



竹辰
東京都東村山市秋津町5-24-1
JR新秋津駅から徒歩約2分、西武線秋津駅からは徒歩約7分
営業時間 17時~22時、持ち帰りは21時まで
定休日 月、水
※お持ち帰りは電話予約がオススメ
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アントニオ猪木、初めての「1、2、3、ダー!」 -1990 2.10 東京ドーム-

2022年10月10日 | プロレス
数年前のハンセン・ディナーショーのときに記したように、若い頃は、プロレスファンだった私。
当時のレスラーは、日本勢も外国勢も、常人離れした肉体と、パワー、スタミナ、テクニックを合わせ持っていた。
ネットもブログもなかったため、私生活も謎に満ちていて、自己主張は滅多にしない。
己の肉体のみで語る、いい意味で近寄りがたい、尊敬すべき方たちであった。

最近は生観戦の機会がなく、土曜深夜に地上波で放映している、新日本プロレスをたまに観る程度。
時代の流れとはいえ、試合後にレスラーがマイクを握り、観客に長々と語りかけ、
最後は観客も一緒になって、「愛してま~す!」などと叫ぶのは、どうにも違和感がある。
ファンに歩み寄り、親しみを感じてもらうことも、興行面では大切だろうが、さっきも書いたがレスラーはやはり、
一般人に敬われ、時には畏怖されるような存在であってほしい…というのは時代遅れの暴論だろうか。
少なくとも、私が試合会場に足を運んでいた頃は、多少の好き嫌いはあったものの、
すべてのプロレスラーを尊敬していた。 ※のちに健介は除外
その中でも、特に心惹かれたレスラーが、先日天国へと旅立ったアントニオ猪木である。

※画像については後述

へそ曲がりな性格ゆえ、他人と同じ行動は、するのもさせられるのも苦手な私。
先述した、【会場全体で声を揃え、決めゼリフを叫ぶ】という一連の儀式(?)は、どうにもゴメンである。
WWEの影響なのだろうけど、文化が違う日本には、あまり似合わないと思うのだが。
そんな私が、プロレス会場で唯一参加したのが、今回のタイトルである、「1、2、3、ダー!」である。
8日深夜のプロレス中継、猪木追悼特集で最後に使用された映像も、そのシーンであった。

舞台となったのは、1990(平成2)年の2月10日に行われた、新日本プロレスの「スーパーファイトin闘強導夢」。
個人的には、プロレスの東京ドーム大会では、史上最高の興行だったと思っている。
ジャンボ鶴田ら全日本プロレス勢の電撃参戦に、スタン・ハンセンvsビッグバン・ベイダーのド迫力ケンカ試合、
さらには、元横綱・北尾光司の抱腹絶倒デビュー戦(笑)や、ゲスト解説者が田代まさし(苦笑)など、


とにかく見どころ満載の大会なので、いつか拙ブログでくわしく紹介したい。需要があるのかは怪しいが。

そんな興行のメインを担ったのが、スペシャルタッグマッチ・60分1本勝負、
アントニオ猪木・坂口征二vs橋本真也・蝶野正洋であった。


今回は、アントニオ猪木を追悼するべく、この試合を解説していくが、その前にお断りを。
当日、私はドームで生観戦していたが、後日放映されたTV中継も、当然録画した。
最近、その動画をVHSからDVDに焼き直したが、それをパソコンやこのブログに取り込む技術は、私にはない。
なので、再生した動画を、私がデジカメで撮影するという、超アナログ方法で取り込んだ画像を、以下で掲載していく。
今までの猪木や田代まさしの画像も、その作業を経たものである。
古いVHSテープで保存状態も悪く、撮影もヘタなので見苦しい画像が続くけど、カンベンしてほしい。

まずは入場シーン。白装束姿の橋本・蝶野組が、両者の合体テーマで先に入場。


続いて、「炎のファイター」が流れる中、ガウン着用の猪木と坂口が入場。


彼らが入場する前、控室でインタビューを受けていたことは、我々観客は知らなかった。
まずは猪木側控室。放映料を払ってくれる、スポンサーのテレビ朝日によるインタビューとはいえ、
試合前の集中を妨げられた猪木は不快感を隠さず、質問されても「オレに聞くな」と言わんばかりに、隣の坂口を指差す。
仕方なくマイクを向けられた坂口は、「精一杯やります」などと、無難に返答。


その後、リポーターはよせばいいのに、再び猪木にマイクを向け、
「もし負けたら…これは勝負の時の運では済まされないと思いますが…」という内容の無礼な質問をぶつける。
当時、猪木は参議院選挙に当選し、以降はほぼリングに上がっていなかった。引退も噂されていたとはいえ、
「負けたら潔く身を引け」と言わんばかりのリポーターに、無言を貫いてきた猪木も、さすがに黙ってはおられず、
「(試合に)出る前に負けること考えるバカいるかよ!」の反論と同時にビンタを放つ!


「出てけコラぁ!」と猪木が叫び、インタビューは終了。TVの前の私が、興奮で身震いしたのは書くまでもない。


強く叩いたようには見えなかったが、被害者の佐々木正洋アナは、病院に行くハメになったらしい。
シロウトへの暴力沙汰なんて、現在なら大問題だが、当時のプロレスファンは「猪木よくやった!」と絶賛。
このシーンはぜひ、ドームの場内ビジョンでも流してほしかった

カメラは切り替わり、若手コンビの控室へ。当時は「闘魂二銃士」と名乗っていた記憶も…。
まずは蝶野がカメラに向かい、「(猪木たちを)潰すよ今日は、よく見とけオラ!」と凄んだ。これはまだいい。
続いてカメラが向けられた橋本は、「時は来た!」とだけ叫び、「…それだけだ」と小声でつぶやく。


「ついにオレたちが天下を獲る時が来た!」という意味自体はわからなくもないが、タイミングが唐突だったし、
その後の「…それだけだ」も、照れ隠しのように感じてしまうのが、どうにもいただけない。
それより問題なのは、隣で聞いていた蝶野。橋本のキテレツ発言に吹き出してしまい、


カメラに撮られていることに気付くと、あわてて口元に握り拳を置き、平静を装うことに…失敗(笑)。


隣の橋本の「ゴメン、失敗しちゃった」と言いたげな表情といい、大一番の直前なのに、緊張感のない奴らだ。
彼らのシーンは当然、ドームの場内ビジョンで流さなくて正解
とりあえず、控室での応対は、猪木&坂口=黄金コンビの完勝である。

両チームがリング上で対峙し、蝶野、橋本、坂口の順で名前をコールされ、猪木が名前を呼ばれた瞬間、
蝶野目掛け、奇襲の飛び蹴りを放ったところで、試合開始のゴングが鳴る。
ちなみにキックは当たっておらず、この日の猪木は技のミスが目立ち、調整不足を感じさせた。
ひとつ前の北尾の試合が酷すぎたため(苦笑)、悪印象こそなかったが、実はこの試合も、内容的には凡戦である。
ただし、猪木はその後、約8年間にわたり、東京ドームなど大会場限定の参戦を続けたが、
以降は年齢を重ねたにもかかわらず、試合のクオリティが下がらなかったのはさすがであった。

先発の坂口から交代した猪木が、蝶野と向かい合う。この試合には特別レフェリーとして、鉄人ルー・テーズが招かれた。


当日は第一試合開始直前、場内ビジョンにて、猪木&坂口組の過去の試合映像を流していたのだが、
対戦相手は、テーズ&カール・ゴッチの最強コンビ(1973年10月14日、蔵前国技館)。
当時57歳のテーズが、坂口に鮮やかなバックドロップを決めたシーンに、ドーム内がどよめいたものだった。

猪木の見せ場のひとつ、観客にアピールしてから倒れ込む、インディアンデスロック。


見せ場その2、個人的に、猪木の技では一番好きかもしれない、「鉄拳制裁」ことナックルアロー。


見せ場その3、晩年のフィニッシュホールドだった延髄斬り。猪木以上の使い手を、私は知らない。


見せ場その4、卍固めは…しっかりとは決まらず、蝶野に跳ね返され、


逆に綺麗に決められてしまう屈辱。なお、写真の蝶野は「どうだエー」などと叫んでいるだけで、笑っているのではない。


当時の私は、「猪木より蝶野の方が卍固めがうまいのか…」と悲しくなったものだが、
これは掛ける側ではなく、受ける側の問題であり、猪木より蝶野の身体が、柔軟ではなかっただけである。
後年になってから判明することも多々ある、「プロレス道」の奥は果てしなく深い。

坂口の見せ場も紹介。得意技のひとつである、ジャンピングニーアタックが決まる…寸前の画像。


決まった瞬間は、ロープが邪魔で撮影できず。これは、テレ朝のカメラ位置が悪い…はず。
橋本は好き放題に蹴りまくり、ほとんど相手の技を受けず、受けるのは蝶野ばかり。
気の毒なので、蝶野の見せ場となるSTF…ではなく、あえてバックドロップを放つ瞬間を掲載。


蝶野のSTFやバックドロップは、この試合でレフェリーを務めたテーズに教わったもの。
あまり話題になった記憶はないが、蝶野のバックドロップは形も美しく、もっと評価されていいはずだ。
再度のバックドロップを、空中で切り返した猪木は直後に、この日2度目の延髄斬り!


すかさずカバーに入ると、控えの坂口が飛び出し橋本をカット、テーズが3カウントを叩き逆転勝利。


結果に納得できない橋本の抗議を受け流したのち、両手を上げて、ファンからの声援に応える黄金コンビ。


それにしても、右端にいるマサ斉藤(当時のリングネーム、以下同)は、当時47歳とは思えぬ、ごっつい肉体をしている。

このとき私は、全試合終了後のドサクサに紛れ、1階アリーナ席の前の方に潜り込んでいた。
もう少しでリングサイドに行けたのだが、場内警備をしていたジョージ高野が立ちふさがり、
「すみません、一般の方は、ここから先はご遠慮ください…」と、丁寧にお願いされたため、
「ああっ、ジョージさん、ゴメンなさい!」と謝りつつ、退散せざるを得なかった。
のちに、酒癖の悪さや練習不足などを批判されたが、私にとって、ジョージ高野はいい人である。

その後、マイクを握らされた坂口が、「猪木さぁん、またタッグ組むよお(組もうよ、の意?)」と呼びかけたが、
この1ヶ月後に坂口が引退したため、猪木&坂口の黄金コンビは、この日が見納めとなった。
続いてマイクを握った猪木は、プロレスとスポーツを通じての世界平和を訴え(当時の猪木は「スポーツ平和党」党首)、
観客の苦笑いを誘ったのち、橋本と蝶野の成長と、自身の不甲斐なさを認めながらも、
「我々は戦い続けます!」と最後に力強く宣言し、大会を締めくくった。…はずだったのだが、
田中秀和リングアナから「社長、ダーをお願いします」との要望を受け、再びマイクを握る。
猪木は以前から、ビッグマッチで勝利した瞬間、「ダー!」と雄たけびを上げていたが、
自分の意志ではなく、他人からの要請で叫ぶのは、おそらく初めてである。
しかも、「1、2、3でダーです」と猪木自らが指を折り、観客に指示まで出してくれるではないか。


以後、プロレス会場以外でも何度となく披露された、「1、2、3、ダー」は、この日が初公開である。

「イーチ!」「ニー!」という猪木のカウントが始まり、「サン、ハイ」の直後、
猪木とレスラー、私を含む6万人超の客が、「ダー!」と叫んだ。


猪木が叫んだ瞬間は、ロープと重なっていたため、上記はダー直後の画像である。

勝利の咆哮も終わり、場内には再度、「炎のファイター」が流れ始め、我らの英雄・猪木が退場していく。


このとき、あまり知られていないが、猪木に忍び寄る黒コートの男がいたのである。
猪木の大きな背中の左側、丸囲みの中にいる男の正体こそ…若い頃の私である(笑)。


この後、私は「猪木さ~ん」と叫びながら接触を試みたが、すぐ近くにいた飯塚孝之にヒジで突き飛ばされてしまった。
孝之だか高史だか知らないが、私にとって、飯塚はイヤなヤツである。 ※無論、冗談です

あの日の動画を久々に視聴したことで、今さらながら、猪木の眼と声が素晴らしいことに気付いた。
【プロレスとは闘いである】という信念に基づく、リング上の相手を殺しかねないあの眼力は、猪木ならではのもので、
ライバルのジャイアント馬場はもちろん、藤波辰巳、長州力、前田日明ら、弟子たちにも受け継がれてはいない。
特に弟子の3名は、声というかマイクアピールでは、ナニ言ってるのか全然わからないのが残念(苦笑)。
武藤敬司もしゃべりはざっくばらん(というか雑)だし、同期の橋本・蝶野は、この日の失態で大幅減点。

猪木の眼と声、言い換えれば、殺気をも携えた色気と、他人の心を掴む言葉。双方から生じたカリスマ性こそが、
卍固めや延髄斬りを凌駕する、彼の最大の必殺技だったといえよう。
世界中のレスラーや格闘家、世間のプロレスに対する蔑視、そして最後は病魔と、
リングの内外で戦いを繰り広げた、猪木の闘魂は永遠に、我々ファンの中で燃え続ける。

※アントニオ猪木こと、猪木寛至さんのご冥福を、心からお祈り申し上げます
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生涯最高の冷奴で一杯 一橋学園『豆家』

2022年10月07日 | 居酒屋・バー
居酒屋のお通しや、食堂の定食の小鉢などでも見かける「冷奴」

※花小金井『錦乃』の「チキンカツカレー」。冷奴と乳酸菌飲料付き

提供されれば口にするし、不要に感じたことはないが、美味しいと思えたこともなく、
ここだけのハナシ、有料の冷奴を食べたこと、言い換えれば、冷奴の単品を注文したことは、たぶんなかったはず。
そんな私が、人生初の「冷奴注文」をしたのが、一橋学園にある居酒屋『豆家』さん。
屋号からもわかるとおり、お店の自慢は、豆乳から作る自家製豆腐だ。

初訪問は数ヶ月前。近所の『中華そば と』で一杯やった帰りに、もう少しだけ飲みたくて、立ち寄ってみた。
店内はカウンター席に、4人テーブル席がふたつ。いかにも腕の良さそうな男性店主が迎え入れてくれた。
ドリンクとして、「午後の紅茶無糖ハイ」をオーダー。価格は当時420円。
個人的には、ウーロン茶や緑茶より、午後ティーの方が好きなので、他の居酒屋でも出してほしい。
なお、「10月から値上げの予定」と聞いたので、以下で紹介する価格は、現在とは異なることをご理解いただきたい。
おつまみメニューはこちら。真っ先に表記されているのが「自家製秘伝の冷奴」で、


途中にある「本当はメインの出来たて豆富」という商品からも、豆腐への自信を感じさせる。
まずは「出来たて玉子豆富」530円と、餃子好きとしては頼まずにいられない「蒸ギョーザ 3ヶ」420円を注文。
聖蹟桜ヶ丘の『三太』さんと同様、こちらも蒸し料理を得意としているようだ。
数分後、まずは餃子が蒸し上がった。サイズはやや小さめ。


皮は、蒸し餃子ならではのしっとりとした食感。中身は、どこかで食べた記憶のある味。自家製ではないのかな? 
続いて玉子豆腐…ではなく玉子豆「富」が完成。


できたて熱々で口内ヤケドしそうなので、ひとまず取り皿に置いて冷ます。


ほんのり出汁が効いており、温かいので玉子豆腐というか、具なし茶碗蒸しのよう。
せっかくなので、「自家製秘伝の冷奴」420円か、「本当はメインの出来たて豆富」530円も試してみたくなった。
両方頼めばいいのだが、万年金欠かつ、豆腐単品にお金を払ったことがない私には、計950円はやや抵抗がある。
店主に「どちらがオススメですか?」と質問してみたところ、「双方の合い盛りもできます」と教えてくれた。
こちらがその「合い盛り豆富」。正しい商品名と価格は忘れたが、500円しなかったはず。


左がメインの豆富で、右が秘伝の冷奴。「冷奴には味が付いてますので、そのままどうぞ」とのこと。
まずはメイン豆富から。「出来たて」ではないが、それでも豆乳の旨味をしっかり感じる。
続いて冷奴を、食べてみると…おおっ、めちゃくちゃウマい!
自家製の豆腐自体も美味しいのだろうが、出汁がほどよく効いており、上質の豆腐とベストマッチ。
つい興奮してしまい、人見知りの私にしては珍しく、「こんなに美味しい冷奴、初めてですよ!」と、店主に喜びを伝える。
一見職人風の店主だが、話してみると温厚な方であった。「酒しか信じない」とプリントされたシャツを着てるし(笑)。
紅茶ハイも何度かお替わりし、シメとして豆腐料理の一種である(?)、「豆乳玉子プリン」420円も追加。


甘すぎず、硬すぎず柔らかすぎす、すべてがちょうどいい絶妙のバランス。冷奴だけでなく、このプリンもウマい!


さすがに酩酊・満腹となったが、大きな満足も得られたところでお会計。
「今日は他で飲んできたので、次回はシラフで来ます」と店主に告げ、その数日後には、友人と再訪した。

ドリンクはビール、焼酎、日本酒、ハイボールなど、普通の居酒屋にあるメニューはだいたい揃っている。
最初は「キリンラガー中瓶」550円、そのあとは例の無糖紅茶ハイをお替わりしまくった。
ふたりとも空腹だったため、つまみをバンバン頼んだので、以下で紹介していく。
まずは前回気に入った、自家製秘伝の冷奴を、友人とひと皿ずつ。


繰り返しになるが、冷奴を単独注文したのも、美味しいと感動したのも、ここ豆家さんが初めてである。
続いて、「梅水晶」420円と、「蒸し枝豆」420円。茹でていない枝豆は初めて食べたかも。


とろけるような歯応えの蒸し豚が、千切りキャベツに乗った、「蒸しチャーシュー」640円。


豆腐の仲間である油揚げも頼んでみようと、「栃尾油揚焼」530円もオーダー。


他の店でもよく頼む、「牛すじ豆富」は640円。あっさりとした味付けであった。


ホワイトボードにあった日替わりメニューから「出汁巻き風オムレツ」580円も注文。


店主は和洋中の調理を経験したそうだが、和食の影響か、チャーシュー以外は味付けが上品であった。
「豆腐作りだけはマジメに覚えました(笑)」と語っていたが、言葉とは裏腹に、どの仕事もマジメだったはず。
昔はどの町にも豆腐屋さんがあり、夕暮れ時には移動販売しているラッパの音色が聞こえたものだった。
手作り豆腐がなかなか食べられない今の時代、豆家さんの存在は貴重である。

こちらは、正午にはオープンし、そのまま中休みなしで夜まで営業している。
下記画像のような【定食めにう】もあり、「夜もやっています!」の言葉どおり、昼以外の時間帯でも注文できる。


私と友人が飲んだ日も、ドリンクを注文せず、定食だけ食べて帰る客がいた。
つい先日は私も、月イチでチャーシューを購入している『なにや』さんの帰りに、ランチを食べていくことにした。

※この日のチャーシューは、やや小ぶりだったので2本購入

さっきの定食メニューから、食べたことのない「鶏の唐揚定食」を選択。
「チャーシューエッグ定食」も気になったが、帰宅後に「なにやチャーシュー」を食べるからね。
価格はどれでも800円で、「おかず以外おかわり自由!!」の太っ腹サービス。
しばらくすると、ご飯、味噌汁、冷奴、マカロニサラダを載せたお盆と、おかずの唐揚げがやってきた。


マジメな店主ゆえ、ご飯と味噌汁も手抜きなし。米の炊き加減も味噌の出汁加減もベスト。
また、小鉢がマカロニサラダなのも、お新香が嫌いで、マカサラ好きな私には嬉しい。
そして、例の絶品冷奴が付いてくるのも素晴らしい! サイズこそ小さいが、お替わり自由だし。
若い頃の私だったら、冷奴・マカサラ・味噌汁だけでも、ご飯3杯はイケそうだ。
もちろん、主菜である唐揚げも、鶏肉自体の旨味を残した、くどくない味付けでご飯が進む。


店主は最初は冷たい麦茶を、そしてご飯が食べ終わる頃を見計らって、熱いお茶を出してくれた。


心遣いはありがたいが、ご飯はなくなったが、まだ唐揚げが残っていたので、
「すみません、追加で無糖紅茶ハイをお願いします…」。そう、豆家さんは夜でも食事ができるのと同時に、
昼間っからでも酒が飲めるのである。中休みナシなのもありがたいね。
ついでに、酒のツマミとして、冷奴とマカサラもお替わりしてしまった。


この冷奴が食べ放題ならば、酒が無限に飲めそうだが、さすがにこれ以上のお替わりは遠慮し、
無糖紅茶ハイも、2杯でやめておいたので(←もう1杯飲んだのかよ)、お会計は1640円。
飲酒さえしなければ(笑)、ご飯などがお替わりできて800円と破格。※先述したように、10月から値上げの予定
最近、一橋学園には激安中華チェーンの『日高屋』がオープンし、若い世代の客に好評なようだが、
食事をするなら、豆家さんの定食の方が断然オススメである。
若者たちよ、豆家さんでメシを喰え! あ、よろしかったら他の世代の方もぜひ。 



豆家
東京都小平市学園東町1-14-8
西武線一橋学園駅から徒歩約5分、青梅街道駅からも約10分、JRなら新小平駅から約15分
営業時間 12時~23時 22時ラストオーダー
定休日 水曜
※定食の過度なお替わりはご遠慮ください
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QUSUMIさんも大満足のお店 橋本『よしの食堂』

2022年10月02日 | 定食、食堂
先日、友人から「橋本に、メニューが多い食堂があるらしいんだけど知ってる?」と聞かれた。
なんでも、テレビ東京のドラマ「孤独のグルメ」の予告編で、そのようなお店を紹介しており、気になったらしい。
「橋本はくわしくないけど…」と前置きしつつ、「それって『よしの食堂』じゃないの?」と回答。
後日、ドラマの公式サイトを確認したところ、店内写真の豊富な壁紙メニューから、よしの食堂に間違いないと確信。

私がそちらのお店を訪問したのは、5年前の10月。上柚木球場で母校野球部の試合を観戦した帰り、
最寄り駅の南大沢から橋本へ移動し、京王線からJRに乗り換える前に、立ち寄ってみたのだ。
駅から10分ほど歩くと、お店と看板が見えてくる。駐車場も広いので、車での来店もOKだ。

※5年前の画像、しばらく以下同

前もって調べておいた、営業時間内に到着したはずなのに、入口には「準備中」の札が出ている。
ショックで立ちすくんでいると、あとから来たおっさんが札を無視して入店し、勝手に着席してやがる。
ならば私も…と続いて入ってみたところ、疲れ切った様子のおばちゃん店員が、「お好きなお席へ…」だって。
店内に空席はいくつかあったが、先客の食器などが片付けられず放置されていた。
想像だが、直前まで客が殺到していて、配膳や調理などが間に合わなくなり、一時的に新規客の入店を制限したのではないか。
さっきのおっさんは常連客で、しばらくすれば再開することを知っていたため、堂々と入店したのだろう。
数秒後、おばちゃんが準備中の札を裏返し、「営業中」になったところで、注文をお願いした。

頼んだのは、「キリンの生! 大」770円に、「肉焼き」550円と「餃子」440円。
商品名や価格は現在のもので、今でも高いとは思わないが、5年前はそれぞれ、さらに安かった。
まずは大ジョッキと肉焼きが登場。要するに「焼肉定食のオカズ単品」だ。


豚の薄切り肉は、メジャーな生姜焼きや、ニンニク入りのタレで焼いてもウマいが、
醤油とみりんor砂糖が主体の甘じょっばいタレで食べるのも、私は大好きである。
肉の旨味も溶け込んだタレが絡んだ、千切りキャベツやマカロニサラダが、これまた絶品!


特に、マヨネーズと焼肉ダレが融合したマカロニサラダは、これだけで大ジョッキが飲み干せるウマさ。
野菜が苦手でサラダ嫌いな私だが、マカロニ+焼肉ダレサラダならば、いくらでも食べられるぞ(←野菜は?)。
ビールをお替わりした頃、餃子が焼き上がった。1人前6個で焼き色も均一。


ニンニクがほどよく効いた、野菜ベースの家庭的な餃子だった。
よしの食堂さんは、和洋中のメニューが揃っているが、提供が早い炒め物や中華がおススメかもしれない。
ビールから「緑茶割り」440円にチェンジし、シメのお食事も注文。


定食、ご飯もの、麺類など選択肢は多いが、私は大好きな「五目そば」935円をチョイス。

※5年前は756円であった

ゆで玉子に伊達巻き、ナルトにカマボコ、豚肉にチャーシュー、ほうれん草、キャベツ、メンマなどの多彩な具材と、
炒めた油と化学のテイスト(笑)を強く感じる、塩味スープとの組み合わせはなかなか美味しかった。
この頃は、メニュー撮影に慣れていなかったため、麺の画像を撮り忘れた。ゴメン。

安く美味しく、メニュー豊富で、「また来たい」と思わせたよしの食堂さんだが、
上柚木球場では母校の試合が行われず、橋本で下車する機会もないため、すっかりご無沙汰してしまった。
久しぶりに飲み喰いしたくなり、どうせならドラマ放映後で混む前に…というわけで先日、5年ぶりに再訪。
夜の部は17時開店で、17時10分頃着いたのに、席はほとんど埋まっている、相変わらずの繁盛ぶり。

※ここからは最近の画像、以下同

私の入店後は並び客も発生していたが、ホール担当はおばちゃんおじちゃんのふたり体制。
こちらのお店、店内広く席数も多いが、普通の食堂とは違い、飲み客=追加注文も多い。
ふたりでは当然キツいはずだが、先述したようにメニュー数も膨大なため、厨房(こちらは3人体制)だって忙しい。
なのでオーダーは、店員さんの手が空いているタイミングを見計らい、声をかける。
この店に限らず、大人だったらそれくらいの判断はできるはずだが、立川から西側の地域は、できないバカが多い(恥)。
なお、よしの食堂は常連が多いのも理由だろうが、店員さんを困らせるようなバカな客は見かけない。

と、上で書いておきながら、この日は私自身が、お店にとってメンドくさい注文をしてしまった。
ファーストオーダーは、「コロッケ」440円、「とりねぎ辛子炒め」605円、「ホッピー」495円。
料理はともかく、ホッピーはご存知のとおり、「ナカ(焼酎)のお替わり」という手間がかかる。失敗したなあ。
おじちゃん店員に「ホッピーは氷入れます?」と聞かれたので、「ナシ」にしてもらった。


その後、ナカを追加し、さらに「ホッピーセット、今度は氷アリ」をオーダーしたら、
「では一緒にしてお持ちします」と告げられ、外ホッピーが入った状態のジョッキがやってきた。


ちなみに、おばちゃんは少々おっかないので(笑)、追加注文をするなら、おじちゃんがオススメだ。
頼んだ料理も到着。「コロッケ」は、近くの客の注文に相乗りしたので、すぐに出てきた。


さっきも書いたが、備え付けのマカロニサラダが、ファンには嬉しい。
中身はほぼジャガイモだが、ソースとラードの香りが合わさり、食欲をそそる。


自家製ではないかもしれないが、私の好きなタイプのコロッケであった。
続いては、酒のツマミになりそうな、とりねぎ辛子炒め。


要するに、「鶏カシューナッツ炒め」のナッツを赤唐辛子に代えた料理…はちょっと違うか。


赤茶色のタレは結構な辛口で、コロッケのマカロニには合わなかったが(苦笑)、白米とは絶対好相性のはず。

この日のシメは、カレーライスとチャーハンの双方を味わえる(?)、「カレーチャーハン」825円を注文したのだが、
「すみません、ご飯がなくなっちゃいまして…」とのこと。ならば麺類から、
前回は塩味の五目そばだったので、醤油味の広東麺風メニューと思われる「うまにそば」880円を選択。
約3分後、うまにそばが登場。他の客の注文がなかったのか、ビックリするほど提供が早い。


こちらは横アングル。丼はそんなに大きくはない。


5年前は撮り忘れた、具材とアンの下に隠れている麺もしっかり撮影し、さっそく食べ始める。


醤油ラーメンのスープがベースのはずだが、五目そばと同様、私が愛してやまない化学のテイストが強い。
具材は白菜、人参、きくらげ、豚肉の他、大きなしいたけやブロッコリーまで入っていた。


ホッピーやおつまみで満腹になっていたので、スープと具材を少し残してしまった。
5年ぶりだったが、よしの食堂はやはり素晴らしいお店だった。お会計を済ませ、気分よくお店を出る。

こちらのお店には、卓上メニューはなく、壁の貼紙を見てオーダーする。
料理メニューを撮影したのだが、誤って消去してしまう痛恨のミス。
申しわけないけど、「孤独のグルメ」公式サイトから、画像をかっぱらってきたので参考にしてほしい。
 (C)テレビ東京

上記画像は、値上げ直前のメニューなので、現在は50円~100円上がっているが、品数が豊富であることはわかるはず。
こちらは最近のドリンクメニュー(価格は税抜き)。普通の食堂より、酒類が充実している。


すぐ近くに客席があり、ファミリー客が長居していたため、こんなアングルしか撮影できなかった。
よしの食堂さんは小上がり席もあり、団体客も多いが、ひとりで来店する客もよく見かける。
味ヨシ値段ヨシのため、「孤独のグルメ」の五郎さんのような、お酒を飲めないひとりメシの客も満足できるし、
本編後の「ふらっとQUSUMI」の久住昌之先生のように、お酒を飲まずにはいられない客も受け入れてくれる。
私も、どちらかといえばQUSUMIさん側の客なので(笑)、今後も訪問時は、遠慮なく飲ませていただく。
ホッピーのナカを何度も頼むのは悪いので、焼酎のボトルを入れたいけど、キープはできるのかな?

ハナシは戻って。お店を出たあと、酩酊した状態ながら頭を働かせ、今日のお会計を暗算で再確認。
すると、どうやら焼酎のナカの分を払っていないことが発覚。要するに「お店のとりっぱぐれ」である。
どうでもいい店ならば、そのまま帰るが、微々たる額とはいえ、よしの食堂さんに損害を与えるのは心苦しいので、
あわててUターンし、「お忙しいところ失礼します…」と声をかけ、ホッピー・ナカの支払いを申し出た。
おばちゃん店員の「今回はサービスで」という提案を断ったところ、
「じゃあ200円だけいただきます」となり、その額だけ払って退散。結局、ナカの実際の価格は不明なままだが、
ホッピーは最初から一緒に出すのが基本で、ナカを頼む客は少ないのかもしれない。
200円とはいえ、引き返して正直に申告した、自分の行動は間違っていないと思っているのだが、
お店の方には、わざわざ計算して小銭を払いに来た、ビンボくさい客だとバカにされていないか心配だ(苦笑)。
まあメンドくさい、ビンボくさい客ですが、よしの食堂さん、今後もよろしくお願いします



よしの食堂
神奈川県相模原市緑区東橋本2-19-4
JR、京王線橋本駅から徒歩約10分
営業時間 11時~14時半、17時~20時半 ラストオーダーは文中画像を参照
定休日 月曜
※売り切れ早じまいや、混雑による中断もあり
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