明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

牛丼チェーン以外の牛丼を食べた 久々のパート4

2022年01月26日 | 丼もの
前回日記の冒頭で、ちょこっと触れた国会図書館。最後に訪れたのはもう7年ほど前。
地下鉄永田町駅から地上に出て、徒歩約5分の距離にもかかわらず、2回も職質に遭ってしまったのは不愉快だった。
もうひとつ不愉快な思い出、それは用事を済ませたあとの館内食堂での食事。
注文したのは、カレーと牛丼の具が合い盛りになった「国会図書館カレー」570円(←当時の名称と価格)。


ガラケー画像ゆえ見た目は悪いが、味もよろしくなかった。具体的にいうとカレーがヌルいのである。
営業時間はあらかじめ調べておいたし、閉店にはまだ早いはずだが、広い食堂内には私しか客がいない。
だからなのか、厨房では早くも後片付けを始めていた。そんなタイミングでのオーダーゆえ、
作業を中断させられメンドくせえ…と感じながら、ロクに加熱もせず、そのまま盛り付けたのではないか。
抗議して、作り直させるべきだったかもしれないが、画像を見ればおわかりのとおり、
私もひそかに缶ビールを持ち込んでいるので、あまり強気には出られない(苦笑)。
一応、国会図書館の規則には「酒類持ち込み不可」とは記されていない。そういう輩を想定していないのだろうが。

牛肉部分の方はちゃんと温まっており、一般的な牛丼よりも大きめにカットされた肉は食べ応えがあり、
ビールのツマミには適していたが、とにかくカレーの印象が悪すぎて、全体評価は下げざるを得ない。
牛丼単品もあったので、そちらを頼めばよかったのだが、こちらの食堂は最近閉店したようで、もう食べることはできない。

イヤな記憶から始まった、【チェーン以外の牛丼】シリーズ第4弾。
せっかくなので、ちゃんとした牛丼も紹介しよう。昨年、三鷹駅から南の下連雀あたりをうろついていたとき、
まともなスーパーマーケットチェーン『紀ノ国屋』の工場直営店を発見。


パンや総菜などに混ざり、冷凍された国産黒毛和牛使用の「牛丼の具材」も販売していた。

※撮影し忘れたので、某通販サイトより画像を拝借

「1個単位で買えるのはここだけ」とお店のお姉さんがおっしゃるので、即購入。量は80グラムで価格は600円。
私がバイトしていた頃の吉野家は、並の具材は85グラム、タレ込みで110グラムくらいだった記憶がある。
通販価格も調べてみたら、10パックで6000円弱だった。数日後、湯煎して食べてみることに。


さすがは国産牛。肉が柔らかい…というか柔らかすぎる。脂身が多いのか、ちょっとクドい気がする。
味付けは甘く、浅草あたりの老舗の「すき焼き弁当」のような、ソフトな仕上がり。
個人的には、もっとしょっぱく、具材はもっと硬く、ハードな味の方が好きだね。
あと、いいニクを使っているのはわかるが、チェーン店の牛丼と比べると、割高感は否めない。

次は、非チェーン系のお店から、新橋の呑み助にはおなじみ、24時間営業の『なんどき屋』を紹介。
銀座方面には、食堂業態の同名店もあるが、私が食べたのは居酒屋業態の方。こちらでも定食や牛丼を提供している。
最後に訪問したのは、今からもう3年近く前。日雇いで築地方面に派遣されたとき、別の店で飲んだ帰りに寄った。
「食事だけでもいいですか」と確認を取り、「牛めし並」580円と「玉子」50円を注文。
牛めしにはお新香と味噌汁が付く。現在は並650円、大盛750円、「上牛めし」850円らしい。上牛めしは気になるな。
雑誌の記事や他人が食べているのを見たことがあるので、なんどき屋の牛めしのビジュアルは知っていた。
一般的な牛丼とは異なり、肉と玉ねぎの他に、よく煮込まれた豆腐とこんにゃくも入る。
長時間の営業中、ずっと煮込んでいるから、あの色になるのかと思い込んでいた。
だがこの日、ベテラン風の店員さん(店主?)は、私のオーダーを聞いてから、タレの入った大きな鍋を温め、
そこに生の牛肉を投入し、脂やアクをすくいながら煮込んでいた。予想外の丁寧な調理!
ただし、玉ねぎや豆腐などは、前もって煮込んでからタッパーに保存しており、
仕上げに鍋で短時間加熱し、ご飯に盛りつけて牛めしが完成。みそ汁やお新香などと一緒に提供された。


牛めしだけアップ。全体的に、チェーンの牛丼より色が濃いのだが…この写真ではわかりづらい。


玉子と七味を加えたときの画像の方が、なんどき屋さんらしい色合いだ。


牛肉は短時間だが、豆腐やこんにゃくの色は、長い時間煮込まなくては出せない。

営業中、大きな鍋で肉をずーーーっと煮込んでいる、居酒屋や食堂をたまに見かける。
長時間煮込むことでタレの味は浸みるだろうが、肉自体の旨味は逃げてしまい、形状もボロボロになってしまう。
そんな肉の残骸ともいうべきモノを、白米、あるいはうどんやソバに乗せても、ウマいわけがない。
失礼ながら、ここの牛めしも、その類だと思っていたが、実際に食べてみると、
色と同様、味付けは確かに濃いけれど、肉には弾力と旨味がしっかり残っていて、なかなか美味しい。
生玉子との相性も当然いいし、甘味の残った玉ねぎも、豆腐やこんにゃくもウマかった。
アップ写真はないが、セットのみそ汁もワカメたっぷり。茗荷谷の『丼太郎』とは大違いだ(笑)。

食べ終えてから、卓上にカレー粉が置いてあったのに気付いた。牛めしやみそ汁に試せばよかった。


さっき書いたように、注文を受けてから肉を煮る、なんどき屋さんの調理法は、手間はかかるが正しい
新橋に行く機会があったら、なんどき屋さんで一杯やり、シメにはまた、牛めしを食べたいね。

かつては、吉野家だけでなく松屋でもバイトした経験のある私だが、注文後(というか来客後)に肉を煮始める、
なんどき屋と同じやり方をしていたのは、キング・オブ・牛丼の吉野家だけ(忙しい時間帯を除く)。
そんな吉野家だが、よく利用していた立川南口店が2020年に閉店したため、利用回数が減少。
北口にも店舗はあるが、メニューが少なく、立川の飲食店名物「ダメ店員」がいたため、あまり行く気にならず。
最後に食べたのは所沢駅前の店舗。値上げ前ゆえ「並盛+玉子」で462円だったが、やっぱりウマかった。


そんな吉野家の珍しい商品も紹介しよう。約4年前、早朝4時台に武蔵小金井店を利用したときのこと。
都内で飲みすぎ、立川方面の終電に乗れず、三鷹から徒歩で帰宅を試みたものの、武蔵小金井で力尽き、
吉野家で喰ってから始発に乗ることに。注文したのは、当時の新商品だった「サラシア牛丼」480円+「玉子」60円。
サラシア牛丼とは、普通の牛丼に「血糖値の上昇をおだやかにするサラシノールを配合」(HPより)した商品で、
価格は通常の並盛380円に+100円だが、「“牛丼のうまさ”はそのまま」(同)とのこと。見た目は確かに同じ。


実際に食べてみたら、本当にいつもの牛丼と同じ味。ついでに、提供スピードも同じだった。
こうすべてが同じだと、実は普通の牛丼を提供し、100円余計にガメているのでは…なんて疑ったりして。
まあ、キングオブ牛丼の吉野家が、そんなセコイ悪事を働くわけがない。
ちなみに、現在サラシア牛丼は販売しておらず、私の血糖値も当然、特に変化はない(悪いまま)。

約3年ぶりとなった牛丼シリーズ、パート5はなるべく間隔を空けずに発表するつもりなので、今後もよろしく。
既存チェーンも、いろいろ新商品を出しているので、食べてみようかと考えている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メニュー豊富だがメインは餃子 千歳烏山『世田谷餃子』

2022年01月22日 | 餃子
ここ数日、とある資料集を探していたのだが、非売品なのか見つからず。
国会図書館ならありそうだが、立川から永田町は遠いし、場所柄か絶対に職質を食らうのも不満(経験済み)。
いろんなサイトを検索した結果、世田谷区の粕谷図書館に、置いてあることが判明。
世田谷は、他の区市町村の住人にも図書を貸してくれるようなので、さっそく足を運んでみた。
粕谷という地域の最寄り駅は、京王線の千歳烏山。個人的には下車した機会の少ない駅で、
図書館がある駅南口に至っては、まさに未踏の地であったが、駅からほど近い場所に銭湯もあるし、


さらに駅に近い、バス乗り場の真ん前には、いかにも昭和チックな中華食堂もあった。


千歳烏山、なかなかいい街ではないか。ただし、粕谷図書館で応対した職員は憎たらしかった(苦笑)。

せっかくなので、帰りはどこかで食事することに。時刻は15時、さっきの中華食堂も含め、飲食店はほぼ休憩時間だが、
出発前に開いている店をチェックしておいた。それが、今回のテーマである『世田谷餃子』さん。
店舗は、駅改札を出てすぐの場所にある『箱根そば』の2階。箱根そばって、小田急沿線が縄張りじゃなかったっけ?


階段の両脇には貼紙がいくつかあり、「時給1300円」(高給!)や「大日本プロレス応援店」などの気になる情報や、


「世田谷餃子は 野菜が9割の餃子 2人前で1日分の野菜」というコピーも。


野菜9割はいいとして、2人前で1日分の野菜ってのは本当? 重量だと350グラムに該当するそうだが。
まあ、餃子は野菜多めが好きで、日頃から野菜不足な私にとっては、喜ぶべきポイントではある。
階段を上がり入店すると、奥で仕込み(休憩?)をしていた男性店員が出てきて、「お好きなお席へどうぞ」と案内される。
着席し、卓上のメニューブックを開くと、たくさんの料理や酒が記されている。
メインの餃子メニューがこちらで、全7種類。


続いてドリンクメニュー。過不足なく揃っている。


こちらは「おすすめメニュー」。いきなりナポリタンなのが面白い。


さらに「今週のお勧め」という期間限定メニューもあり、


おまけに、シメとして「ご飯もの」や、


「麺類」まであったりする。もはや居酒屋ではなく食堂だ。


あと、壁に貼られた手書きメニューもかなりの数。


以上、こちらは餃子各種の他にも、ナポリタン、オムレツ、チャーハン、カレー、ラーメン、クリームコロッケと、
私が(注:子供も)大好きな料理が豊富に用意されている。これは注文に迷うね。
上記以外にも、豚角煮、厚揚げ、グラタン、ビフテキ、黒酢の酢豚、麻婆豆腐など、和洋中いろいろ揃っている。
あと、この時世らしいメニュー「PCR検査キット」1800円もあった。頼んだ客が陽性だったら、どうするんだ!?


検査キットはさておき、これだけ種類があると仕込みが大変だろうが、店内は先述の男性店員ひとりだけ。

とりあえず、最初の注文は下記の「平日・月~木の午後3時~7時限定 世田谷餃子と生ビール」550円を選択。

※「ヘルシーな餃子」の記載がいいね!

生ビール単価が550円なので、実質餃子はタダ。立川『味源』が以前やっていた、瓶ビール&餃子セットと同じだ。
さらに、「にんにく餃子」520円も追加注文。最初にビール、数分後に餃子が焼き上がった。
2種類とも外観はほぼ一緒だが、手前が基本の「世田谷餃子」、奥が「にんにく餃子」である。


餃子周辺の黒いシミは、お皿の模様であり、油や焦げカスなどではないので、誤解のないよう(私も最初、見間違えた)。
中身の画像を撮ろうと思ったが、どちらも皮がしっかり閉じられており、
結局、せっかくの餃子を引き裂いてしまう結果に。見苦しいので画像は縮小して掲載するが、
  とりあえず「野菜が多め」なのはわかってほしい。

味自体は、野菜主体とはいえ、しっかり旨味を感じられる、なかなかウマい餃子。
やはり、餃子をメインとしているお店だけのことはある。
一方のにんにく餃子は、具材の3割をニンニクが占めるそうで、ひと口食べただけで強烈なインパクトが!
築地の『餃子と沖縄』のと同様、ニンニクたっぷりで私好みの餃子である。
どちらも、最初は何も付けずに食べたが、2個目からは、提供時に店員さんが推奨した、卓上の味噌ダレを使ってみることに。


神戸三宮や川崎でも、餃子を味噌ダレで食べるが、ここのタレはずいぶん酸味が強い。酢がたくさん入っているのかな。
あと、醤油も普通のタイプ(右側)だけでなく、「香味醤油」と記されたものも用意されている。


試してみたら、普通の醤油よりも、コクと旨味が増して、なんとなくしょっぱさが和らいだ印象。
ひと言でいえば「香味だ!」になる。よくわからない感想でスマン。でも、この醤油の方が餃子には合う気がした。
ちなみに、香味醤油の左に見える、追加注文の「エビスビール」は、メニュー表記(750円)よりも安い700円だった。

無事に餃子2人前を食べ終え、1日分の野菜を摂った(よね?)が、さらにもう2人前追加。
頼んだのは、鶏ひき肉に生姜とシソを入れた「鳥餃子」580円と、米粉皮を使用した、スープ入りの「水餃子」470円。
まずは鳥餃子が登場。やはり外観はさっきの2種類と同じ。


さっきよりキレイに皮を開けたので、中身の写真を載せる。シソも入っていて、全体的にグリーンだ。


こちらも9割野菜とのことで、鶏肉は少なめ。商品名は「しそ餃子」のは方がわかりやすいかも。
続いてとんすいとスプーン、そして熱々のスープに浸った水餃子がやってきた。


焼き餃子はみんな1人前5個だが、こちらは3個。だけどその分、サイズが大きめ。

※比較のため並べてみた

米粉を使用した皮は、一般的な茹で餃子よりもモチモチ。しかも、和風ダシのスープがウマい。
食事メニューにうどんはないが、このダシで「かけうどん」を作れば、ウマいのができそう。

ビールも飲み終わり、餃子4種も食べ終え、満腹一歩手前になったが、
壁メニューで「セタギョ名物一番人気」と書かれている、「モツの煮込み」610円が気になって仕方ない。


せっかくなので、シメとして「モツ煮込みご飯」670円として食べてみることに。


ご飯、スープ、シバ漬け、そしてメインのもつ煮込み。ぶっかけスタイルで食べるそうだ。
煮込みは、大根などの野菜が入らない、モツだけを短時間煮込んだと思われる、あっさりタイプ。


ひと口食べると、あっさりどころかしっかりとした旨味があり、ショウガやニンニクの風味も。これはイケる! 
先日食べた、『ダウドン』の「パンチ」も気に入ったけど、ここの煮込みはさらにウマい。
さすがは餃子居酒屋なのに一番人気の煮込み。それでいいのか、という疑問も残るが。

ご飯は硬くもなく、ちゃんと炊けており、スープはさっきの水餃子と似ているが、こちらの方が味濃いめ。
モグモグズルズルと一気に食べまくり、ちょうど満腹になったところでお会計。

滞在したのは1時間半くらいだったが、私と店員さん以外は、誰も来なかった。
千歳烏山には、昼酒を飲むヤツが少ないのだろうが、店員も彼だけというのは、メニュー数を考えると気の毒。
会計時にお話しさせていただいたら、彼が店主であった。以下でやり取りを紹介。
私「メニュー多くて仕込みが大変じゃないですか?」 店主「いやあ、今の時間はヒマですから…」
いや、時間はあるだろうけど、手間の方が心配なのだが。仕込み専用パートさんもいないようだし。
私「ほとんどの料理、ここで作っているんですか?」 店主「ハイ、すべて手作りです」
失礼だけど、本当かなあ。こんなに多くのメニューが全部自家製なんて、無理だと思うんだが。
私「餃子も煮込みも美味しかったです。また来ます」 店主「ありがとうございます。励みになります!」
最後はラーメン店『壱発』みたいな返答だったが(笑)、店主がマジメな方なのはよくわかった。

冒頭で書いたように、この日千歳烏山に来た理由は、「図書館で資料を借りるため」。
借りた本は当然、返さなくてはならない。近いうちにまた、この街を訪れることになる。
帰りは再び、世田谷餃子さんにお世話になるかも。「まん防」なんてクソくらえだ



世田谷餃子
東京都世田谷区南烏山5-17-12 2階
京王線千歳烏山駅西口改札より徒歩約30秒
営業時間 11時半~翌1時 金、土は翌2時まで 15時まではランチメニューあり
定休日 不定休だけど基本なし
※まん防期間の営業については不明
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022年初○○ -飲食店ばんざい-

2022年01月20日 | 飲食店まとめ
昨年の1月にもやった、今年初めて訪れた飲食店を紹介する企画。2021年分はこちら
去年の元日は、いきなり『武道家』の濃厚家系ラーメンを食べたが、今年の元日は、新年初「ジョギング」を敢行。
多摩川沿いをゆ~っくり走り、帰りは、周囲の風景を眺めながら、ゆ~っくり歩く。


グラウンドでは、元日から野球をして遊ぶ元気な児童の姿が。子供はやっぱり、外で遊ばなきゃね。


川の向こうには、市営立川球場の照明も見える。今年も高校野球が楽しみだ。※昨秋の母校惨敗についてはあえて触れない


川沿いの白い粒々は、鳥さんたちの群れである。花鳥風月に疎い私は、なんのトリかはわからない。サギ?


以前、武蔵村山の『満月うどん』さんの帰路で、100分以上歩いたら3日後に筋肉痛がきた、と告白したが、
さすがはジョギング。久々に走ったからだろうが、筋肉痛がその日の夜にきやがった(苦笑)。
いろいろあって中断していた山登りも、今年は再開したいものだが…無理かね。

翌日、痛む足を引きずりながらも、新年初の外食へ。選んだお店は八王子『壱発』
到着したのは13時ちょっと前で、正月だから空いているだろうと思いきや、いきなりの行列!


こいつら、まだ1月2日なんだから、ラーメンじゃなくおせち料理でも喰ってろよ…あ、私もか。
並ぶのはイヤなので、駅北口の『NAGAHAMA』に向かってみたけれど、残念ながら正月休み。
いろいろ探索したけれど、代わりの店は見当たらず、初志貫徹で壱発に引き返す。列は長いままだが仕方ない。
前には15人ほど並んでいたが、元々、回転は早い店なので、15分くらいで入店できた。
私の食事後も、行列の長さは変わらず。良し悪しは別として、コロナ後も全然席数を減らしていない(と思う)のに、
席が常に埋まっている、この人気はスゴイ。しかも正月なのに…イヤ、正月だからなのか!?
さて、私が注文した2022年初「ラーメン」は、「チャーシューメン+大盛」950円+200円。


+100円の中盛が1.5倍で、大盛だと約2倍。チャーシューも並盛より2枚ほど多い。
店員さんに「さっ、お待たせしました。気合の大盛チャーシュー完成です!」と声がかかり、
この日は窓際の席だったので、厨房から自分で運ぶ。ほんの数歩とはいえ、バカでかい丼なのでこぼしそうでビビった。


常温のチャーシューを熱々スープに沈めて温め、まずは麺からたいらげていく。
豚骨醤油のスープに、熱々の中細麺、卓上のおろしニンニクを入れればさらにウマさ倍増!
これぞ、長年愛している壱発のチャーシューメンだよ。
ただ、昨年某バラエティ番組で、バナナマンの日村さんがこちらの店を訪れ、「めちゃくちゃウマい!」と大絶賛。
日村さんは私も好きな芸人だが、さすがにそれはウソ…というかホメすぎでしょ(苦笑)。
まだ壱発ラーメンを食べたことのない方には、「過度な期待はしないで」とお願いしておく。
この日は私も、いつもはウマく感じるラーメンが、食べても食べても減らないため、途中から拒否反応が出てしまうハメに。
何年ぶりか覚えていない、壱発の大盛挑戦(21世紀は初かも)は、どうやら無謀だったようだ。
とりあえず麺と具材は食べ切ったものの、スープを残してしまった。健康面では正解だろうが…。
店員さんから「いい食べっぷりで!」の声をいただくため、次回こそスープまで飲み干してやる。

続いて、2022年の初「居酒屋・バー」は…いろいろ残念なことがあったので伏せておく。
その帰りに寄った、清瀬『県民酒場ダウドン』が、2022年初「うどん」であった。

※「たぬきうどん」+「生玉子」を再録

アップルパイも食べたので、2022年初「スイーツ」もこちらのお店だ。今年は母体の『山田うどん』にも行くことにしよう。

お次は2022年初カレー。お店は、初訪問の荻窪『すぱいす』。
荻窪には有名なカレー屋が3店あり、ひとつは長時間並ばなくてはならず(しかも高価)、もうひとつは店主の人間性に問題があり、
3つの中で一番入りやすいのが、ここすぱいすらしい。確かに、並ばず入店できた。
インド風カレーのお店らしく、カツやコロッケのようなわかりやすいトッピングはない。
なので、メニューの一番上に記載されていて、一番安かった(←セコイ)、「骨付きチキンカリー」1089円を注文。


カレーソースは、スープのようにサラサラ。スプーンでひと口舐めてみたら、最初は甘く、あとから辛さがやって来る。
具材は溶け込んだのかほとんどなく、骨付きチキン2個のみ。


スパイス豊富で無添加のカレーソースに麦ごはん。なんともヘルシーで、ファンが多いのもうなずける。
ただ私自身は、以前紹介した幡ヶ谷の『スパイス』のような、日本風のトロッとしたカレーが好きだ。
しかも、一部メニューに「山本益博氏考案」との記載がありウンザリ。ここの店主、アイツと親しいのかよ…。
味や接客には問題ないが、食べロガー以下の下劣な人間が関係しているのであれば、残念ながらここは一期一会のようだ。 
※疑問に思った方は、「山本益博 タカリ」で検索を

続いては、2022年初「丼もの」。お店は、すた丼発祥の地とされる、国立『サッポロラーメン』
「ビール」中ビン600円と、おつまみの「チャーシュー」単品500円を注文したら、店主はなぜか機嫌悪そう。


ラーメンに入っていたチャーシューは美味しかったけど、冷たいとイマイチだね。
シメに注文した丼ものは、「肉ピーマン玉子丼」770円。具材は肉、ピーマン、タマネギ、ニンジンなど。


ずいぶん前に炊いたのか、ご飯が硬い。店主は不愛想だし店内は不衛生だし、ここももういいかな。

…どうも、2022年の初食事は失敗ばかりのようだが、決してそんなことはない。
初居酒屋の数日後に訪れたのが、聖蹟桜ヶ丘の『三太』。こちらを、2022初居酒屋にしておく。
たっぷりの玉子と韓国製の辛い粉末が入っている、「玉子のピリ辛ポテトサラダ」500円(名称と価格は推定)と、


以前紹介した「蒸し豚チャーシュー」を、倍の4枚980円で注文し、ついでにサンチュも倍増(価格不明)。

玉子ポテサラは日替わりメニューだが、私好みのテイストだ。サンチュでチャーシューと一緒に包んでも美味しい。
店員さんたちも相変わらず愛想がいいし、料理も酒もウマく、楽しく飲み食いできた。
新しい女性バイトも加わったようだし、三太さんは今年も、繁盛間違いなしだろう。

2022初「餃子」、そして初「中華食堂」にもなったのが、マンシュウぎょうざの『満北亭』
今回は、以前紹介した砂川九番店でなく、同じ立川市内の昭和公園北店を利用した。
まずは「瓶ビール大瓶」630円と、肉餃子と野菜餃子3個ずつの「ハーフ&ハーフ餃子」500円。

※タレにはおろしニンニクを

今さらだけど、ここの餃子はウマい! 肉と野菜、それぞれの持ち味を引き出しており、焼き具合もいい。
やはり、「立川ナンバー1餃子」の噂はダテではないね。噂の発信元は私だが。
おつまみとして、食べたことのなかった「スタミナ焼き」の単品780円もオーダー。


砂川九番店では、一品料理は大皿で提供されるが、ここ昭和公園北店は、一般的なサイズのお皿だ。
ひとり飲みだし、これくらいの量でも問題はない。ピリ辛のタレで酒がススムし。
なお、大瓶は「サッポロ黒ラベル」だったが、追加した中瓶530円は、「サッポロ ラガー(赤星)」であった。


ビールで満腹になり、シメの麺類にはたどり着けなかったが、とにかく餃子がウマかったので満足だ。

最後に、2022初「洋食」は、昨年発見した安すぎる「街洋食」、一橋学園の『きっちんコバヤシ』
以前予告した、メンチカツのような料理「ビクトリア」の単品と、


ご飯代わりに「カニピラフ」550円を注文。濃厚なポタージュが付いてくるのも嬉しい。


ビクトリアは、硬めのコロモにデミグラスソースがかかっている。たっぷりの生野菜とマカロニサラダも添えられる。


今さらだけど、洋食屋さんで食事すると、生野菜が必ず付いてくるので、野菜不作の私にはいいかもな。
壁のメニューには680円と記載してあるビクトリアだが、お母さんは「オカズだけなので600円」だって。
繰り返しになるけど、きっちんコバヤシほど安い洋食店は滅多にないよ

ついでに、 前回紹介した八王子『エスエム』の「魚のミックスフライ」だが、
エビ、イカ、ホタテ、キス、サケと書いておきながら、全体図がなかったので、ここで載せておく。


右端のサケがデカいよね。「カキフライ」も絶品らしいから、シーズン中に食べなくては。

以上、いろいろあったけど、今年も飲食店にはお世話になる。意味のない(断言)「まん防」とやらで面倒だろうけど、
どうか皆さん、頑張ってください!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

30年前から食べているハンバーグ 八王子『エスエム』

2022年01月17日 | 洋食屋さん
以前、小平市の『きっちんコバヤシ』をリポートしたとき、「街洋食」という単語を使用した。
最近、一般名詞になりつつある(?)、「街中華」or「町中華」などと意味合いは同じで、
どこの街にもあるような、気軽に入店できる、安くて美味しい洋食のお店を示したつもりだった。
こちらもやはり、街中華と同様、後継者問題やチェーン店の台頭などにより、年々お店が減っており、
そもそも、「気軽」で「安価」な「洋食」という、3つの条件を満たすお店自体が少ない。
私自身、ガキの頃からラーメン店や中華食堂には通っていたが、「行きつけの洋食店」と呼べるお店はほとんどない。
唯一、今回紹介する八王子の『エスエム』さんは、30年ほど前から知っている。

正式名は『グリル エスエム』で、店名の由来は、店主の村木愉さんのイニシャルである。
ということを昨年の夏頃、こちらの記事で記した。そのとき紹介した「カツ カレーライス大盛」と、
 ※価格は1200円

「カニクリームコロッケ」850円の画像を再録。


ついでに、未公開画像のコロッケの中身も。ホワイトソースからは、カニの風味を存分に感じられる。


中のクリームだけでなく、付け合わせの野菜ソテーやマカロニサラダもウマかった。

このお店の存在は、八王子の友人宅に遊びに行ったとき、何度か出前を取ってもらったことで知った。
カレー、ナポリタン、ハンバーグライスなどの出前専用メニューの中から、私はほぼ毎回、ハンバーグを注文していた。
当時は、料理の美味しさもさることながら、「”エスエム“だってよ、ウヒヒヒ」と、店名の響きに興奮したものだった。
程度が低い、とあきれるだろうが、当時の若く好奇心旺盛な男子(笑)なら、当然の反応である。
実際、数年前までは、「八王子 エスエム」で検索すると、いかがわしいサイトの方が多く見受けられたし。
さっき調べてみたところ、こちらのお店が開業したのは、今から約50年前。
まだ「SM」という概念が、一部マニアの間でしか定着していなかった時代だと思われる。

ある日、いつもの出前ではなく、直接お店に足を運んで食事した。
店内はカウンター席と、大小のテーブル席があり、テーブルには洋食店らしくシートが敷いてある。
いつも出前に来るおじさんが接客・調理補助・出前担当で、もうひとりのおじさんがメイン調理を担当。
ふたりが兄弟で、調理担当シェフのお兄さんが店主であることを、のちに知った。
このとき、何を食べたか忘れたが(多分ハンバーグライス)、小さな厨房で、多くの注文をさばくお兄さんと、
接客、配膳、会計をこなし、さらに出前にも行く弟さんとのコンビネーションは、「これぞ職人!」とうならされた。
そんな、私の初入店から約30年が経過し、おじさんだった村木兄弟も、その分年齢を重ねたものの、
現在も元気に、ふたりだけでお店を回しており、昔より範囲は狭くなったようだが、出前注文も引き受けている。

※弟さんが乗る出前用バイク

そんなスゴイ兄弟を、私はスーパー村木ブラザーズと呼び、尊敬してやまない。
ちなみに、元ネタのファミコンソフト「スーパーマリオブラザーズ」も、品番がHVC-「SM」であった。

シェフのお兄さんは、銀座『千疋屋』で洋食を学んだとのこと。千疋屋といえば、老舗の有名店で価格もソレナリだが、
エスエムさんでは同じメニューでも、半額かそれ以下のお値段で食事ができる。こちらが料理一覧。


そしてこちらが、サラダやスープ、コーヒーなどが付くコースメニュー。


現在「入荷待ち」になっている、サーロインステーキの「Aコース」は1900円。千疋屋だといくら払わされるんだろう?
ポークカツとポークソテーは、通常タイプに+350円で、(厚切り)が選べる。
こちらは、10年ほど前にガラケーで撮影した「ポークカツ・厚切り」1250円(現在の価格、以下同)。

※奥にビールのグラスが見える

食べ応えはあるのだが、コロモがはがれやすいのが難点。脂身もカットされていた。
同じ日に食べた「ナポリタン」800円も掲載。ピンボケ失礼。


具材が多めで、味付けはさほど濃くなく、ズズズっとマナー悪く、音を立てて一気に食べた。反省。

普段は、八王子球場での高校野球観戦後など、昼間に行くことが多いが、先日は、夜の時間帯に訪問してみた。
「ビール」600円=キリン一番搾りの中ビンと、おつまみに「魚のミックスフライ」950円を注文。
しばらくして、ミックスフライが登場。具材はエビ、イカ、ホタテ、キス、サケ。


別アングルからも1枚。付け合わせの野菜とタルタルソースもたっぷり。


野菜には、ほどよい酸味のドレッシングがかかり、レタスとキャベツの他、大根、紫キャベツ、セロリも入る。
揚げ物には、卓上のソースとタルタルを使用。タルタルは単独でもツマミにもなる。
ビールを飲み終わったので、締めとして食事メニューから「エビライス」900円を注文。
海老を茹でるところから始めて、さらにたっぷりのバターでご飯を炒めていく。
正式なピラフは、ご飯を炒めずに炊くので、こちらではエビライスと呼んでいるのだろう。

※マグカップの味噌汁付き

茹でたての海老がたくさん入っているのが嬉しい。残ったエビフライも一緒に置いてみたよ。


シェフはなるべく作り置きはしない主義のようで、注文後にひとつひとつ丁寧に作業をする。
急いでいる方はともかく、カウンター席から調理過程を眺めるのが好きな私にはありがたい。
そういえば昔、ある先輩に「お前はいつもヒマでいいよな」と罵倒されたことがあった。
仕事もなく、時間に余裕があることは否定しないが(嘆)、そんな他人を見下すほど時間に追われるよりは、
こうして、歴史ある街洋食の逸品を、目と舌でじっくり味わえる生活も悪くない…と思うよ。

最後に、私がこちらで30年前から食べている、お店自慢の料理(のはず)、ハンバーグセットを紹介しよう。
さっきのメニュー表に載っていたが、正式な商品名は「Eコース」。


メインのジャンボハンバーグに、目玉焼きなどいろいろ付いて1500円。
30年前の出前は確か1000円だったが、ポタージュやコーヒーはなかったし、物価の上昇を考えると破格である。
注文すると、まずは大きめのボウルでポタージュが出てきた。


お行儀よく、スプーンで音を立てずに味わう。クリーミーかつ濃厚、これぞ家庭では作れないプロの味。
これから「ごちそうを味わう」という期待が高まる、コースの最初を飾るのにふさわしい一品だ。
ところで、ポタージュとみそ汁、両方付くセットって珍しいよね。
その後、お兄さんシェフがハンバーグや野菜などの付け合わせを、温めた鉄板に乗せ、味噌汁をカップに注ぎ、
弟さんがサラダを用意し、ライスをお皿に盛りつける好連係を見せ、コース一式が登場!


サラダはさっきも書いた、薄味のドレッシングでセロリの香りが印象に残るタイプ。
味噌汁はお揚げやワカメなどが入り、ポタージュと比べると塩分が濃い。
メインの「ジャンボハンバーグ(目玉焼)」は、本当にジャンボで、各種野菜ソテーが添えられる。


デミグラスソースは、濃すぎずクドすぎず、肉や野菜の旨味を引き出す懐かしいテイスト。
久々のハンバーグは、写真のように玉ねぎが粗目に刻まれており、歯応えがいい


「やっぱりウマい…」とバクバク食べ進んでしまい、ハンバーグなどが残っているのに、ご飯がなくなってしまった。


当然「お替わりください」となり、目玉焼きを乗せて、再度バクバク食べ始める。「ライス」は250円。


食べ終わる頃を見計らい、弟さんがコーヒーを出してくれた。


コーヒーは苦手な私だが、砂糖とミルクをたっぷり入れて飲み、大満足で「ごちそうさまでした」。

食べたことのないメニューも多いが、現時点で私のおススメはやはり、昔から食べているハンバーグセットだ。
八王子エスエムは「Eコース」がオススメ、ぜひ覚えておいていただきたい。
上記の文だと、怪しげなお店のコース推奨のようだが(苦笑)、誤解のないように。
繰り返しになるが、エスエムさんのような、素晴らしい「街洋食」の情報、お待ちしております。



グリル エスエム
東京都八王子市横山町21-13
JR八王子駅より徒歩約8分 京王線京王八王子駅からは推定徒歩約6分
営業時間11時半~14時半くらい、16時半~20時半 ※冬場は20時くらいまで
定休日 火曜、年末年始
※出前は浅川を渡らない範囲まで、とのこと

※残念ながら、23年に閉店なさったようです
※※2024年10月追記 同じ住所で、息子さんが二代目エスエムを新装開業したようです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「山田うどん」の居酒屋1号店 清瀬『県民酒場ダウドン』

2022年01月11日 | 居酒屋・バー
発祥地である埼玉県を中心に支店展開している、うどんチェーンの『山田うどん』。
以前紹介した、札幌ラーメンの『どさん子』グループと同様、最盛期はかなりの店舗数を誇ったらしいが、
ファミレス、コンビニ、ファストフードなど、ライバル店の台頭により売り上げが減少。
それでも、一部マニアから根強い支持を集め、現在も系列店を含め、160店舗を有する一大チェーンとして君臨。
近年は屋号を、『ファミリー食堂 山田うどん食堂』に変更。個人的には、「食堂」の重複が気になる。

現存する160店舗のひとつで、唯一の居酒屋業態となるのが、清瀬にある『県民酒場ダウドン』


開業したのが2017年の12月。「ダウドン」は山田うどんの略称らしいが、「県民酒場」と言いつつ、
本拠地の埼玉県でなく、東京都の清瀬市に1号店を出した理由は不明。
清瀬市は埼玉県と接しているため、県民もすぐ行けるから問題ないのか。なお、2号店はいまだにオープンしていない模様。

初訪問は、今から4年前の1月。友人と近くの『みゆき食堂』に行くも満席で入れず、時間つぶしに立ち寄ったのだ。
居酒屋形態なので、うどんなどの食事メニューだけでなく、ドリンク類やおつまみも豊富。
どうやら、レモンサワーを推しているようだったので、友人とそれぞれ、全4種注文してみた。

※現在はすべて330円

以下で紹介する商品名や価格は、現在のダウドンHPのメニュー表を参考にしている。
左側が「特製シロップ 吉田さんのサワー」で、右側が「自家製漬込み(レモン) 山田さんのサワー」。


そしてこちらが、「レモン生搾り 辰田さんのサワー」で、


これが「シャリッとフローズン 新井さんのサワー」だったはず。


友人からひと口もらったりして、全部飲んでみたけど、個人的には吉田さんのサワーが一番ウマかった。
なお、「吉田さん」や「新井さん」の正体は、4年たった今も謎のままだ。
当時は、レモンサワーなど一部ドリンクは、16時~19時の「ハッピーアワー」は半額だった。今はどうだか知らない。
この日頼んだおつまみは、私の大好きな焼餃子。商品名は「ダシ葱餃子」で2人前720円。1人前=6個だと380円だ。


添付の柚子胡椒と、卓上に設置してある下記の「ダシ酢」で食べる。


うどん屋さんなのに、餃子自体がそこそこ美味しかった記憶がある。
ダシ酢はその名のとおり「出汁+お酢」で、揚げ物などに付けてもおいしいらしい。


上記左は、現在はメニューから消えた、串天の「とろろ明太」200円、右は「紅しょうが」、当時120円×2。
この日は軽く飲み食いし、うどんは食べずに会計し、再度みゆき食堂へ。
その後、県民酒場ダウドンは別の友人とも利用したが、いずれもみゆき食堂の前後で、短時間であった。
下記画像は左から、「しみカツ」170円×2、「うずら」130円×2、またまた「紅しょうが」160円。


こちらは「山盛りオニオン」210円。高血圧には玉ねぎがイイらしいからね。油で揚げてるけど。


上記のように数品つまむ程度で、うどんなどは食べず、滞在したのも1時間以内だった。
短時間だった理由は、みゆき食堂の存在だけでなく、数年前に以下のようなやり取りがあったから。
こちらのお店では、ハッピーアワーだけでなく、「月~木限定 1580円で90分飲み放題」というサービスがある。
あるとき、飲んでる途中でこのコースに気付き、「今から飲み放題にできますか?」とたずねたところ、
女性店員にあっさり却下された。「もちろん、今まで飲んだ分は別に払いますよ」と食い下がっても「ダメです」。
理由がわからないので「なんでダメなんですか?」とたずねても「とにかくダメです」の一点張り。
ムカついたので、その場でお会計&退散。いまだに、断られた理由がよくわからない。
そもそも、いいトシこいて意地汚く飲み放題を頼もうとする、我々にも問題があるような気がする(笑)。

最近、通い始めてから4周年を迎えたダウドンだが、一度くらいはゆっくり飲み食いしてみようと思い、
つい先日、ひとりで訪問。まず注文したのは、以前はなかった「こだわり酒場のレモンサワー」330円。
さっきの「ダシ酢のアップ画像」の奥にも写っていたが、酒類を頼む客には「お通し」190円が付いてくる。


なお、こだわり酒場のレモンサワーは、こちらのオリジナルメニューではなく、
サントリーが販売している缶チューハイの商品名であった。そういえば、CMで耳にしたような記憶も…。
おつまみは、「パンチという名のもつ煮」420円をオーダー。数分後、鉄鍋に盛られた煮込みが登場。


実は私、山田うどんの入店経験がほぼ皆無で、もつ煮の名称が「パンチ」なのは知っていたが、食べたことはなかった。
店員さんは「熱いのでお気を付けください」と忠告してくれたが、グツグツ煮えているわけでもないし、
すでにヌルそうな見た目だったが、食べてみるとちゃんと温かく、しかもウマかった!
国産の豚もつは柔らかく煮込まれており、一見うどんのようなコンニャクや、なぜか入っているメンマの歯応えも面白い。


煮込みの汁も当然臭みはなく、濃すぎずしょっぱすぎず、ちょうどいい味付けで酒がススム。
麻辣醤や唐辛子などをブレンドした、辛口の「赤パンチ」470円も、絶対ウマいと思う。
みゆき食堂ではないが、この日も別の店で飲んだあとだったので、早くもシメの食事を注文。
丼ものや定食などもあるが、ここはやはり、お店の看板商品であるうどんだろう。


さっきも書いたが、私は山田うどんの経験値が少なく、普通の「かけうどん」ですら未体験。
せっかくなので、ここで食べてみることにしたが、一番安い「かけ」ではみっともないので(←どうでもいい見栄)、
「たぬきうどん」380円の温かいのと、「生玉子」60円を注文。うどんはすぐに出てきた。


上記画像ではわかりづらいだろうが、ツユは半透明で、うどん自体にツブツブが!
山田うどんといえば、「東日本風の黒いツユに、コシのないうどん」という噂を聞いていたし、
HPには下記のように、黒いツユのうどん画像が掲載されていたのだが、


どうやら、県民酒場ダウドンのうどんは、既存店とは異なるようだ。
まずはツユ。ひと口飲んでみるとやはり、西日本風のじんわり旨い出汁だ。ほんのり香る柚子もいいね。
また、うどんには全粒粉を使用しているらしく、歯応えやのど越しも上々。

※ただし、全粒粉の割合は5%程度とのこと

山田うどんのうどんはさておき、ダウドンのうどんはなかなかウマいではないか。
生玉子とパンチの残りも加えて、うどんを1/3ほどすすったあと、


以前紹介した「最初に汁だけ全部飲み、残った麺と玉子を絡めて、釜玉風にして食べる」、
マツコ・デラックス式月見うどんを久々に試してみた。


店内は広いため、奇妙な食べ方をしても、他の客や店員に気味悪がられることはないのも好材料だ。
パンチもうどんもなかなかウマく、気分が良かったので、デザートとして「アップルパイ アラモード」400円を追加。

※アイスなしだと350円

アップルパイは自家製ではないだろうが、シナモンが効いていて意外とイケた。
バニラアイスにクッキーをまぶして揚げた、「フライドアイス」400円というメニューも気になった。次回必ず食べよう。

県民だけでなく、都民も楽しめるダウドンさんには、今後もお世話になりたいものだ。
飲み放題も、入店直後にお願いすればOKだろうし、一度友人と、じっくり飲んでみるかな。
あと、近いうちに山田うどんの本体にも行かなくては。たぬきうどんはダウドンより100円安いみたいだし(笑)。



県民酒場ダウドン 清瀬北口店
東京都清瀬市元町1-2-7
西武線清瀬駅から徒歩1分以内
営業時間 10時~22時 以前は中休みがあったが、現在はなし?
定休日 年末年始のみ

※2023年1月15日に閉店し、替わりに系列の『埼玉タンメン 山田太郎』が営業中
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

完全無欠の中華屋さん 八坂『宝来屋』

2022年01月03日 | 中華食堂
明けましておめでとうございます。今年も拙ブログをよろしくお願いします。
年明け一発目は、タイトルどおり完全無欠の中華食堂『宝来屋』を紹介。
このお店の存在も、普段愛読している、こちらのブログで知った。ありがとうごさいます。
「宝」は、正しくは難しい旧字らしいが、最近の店看板が「宝来屋」となっているので、その表記に従わせていただく。


まずはメニュー写真から掲載。こちらが「麺類」に「スープ」、


そしてこちらは「ご飯類」に「一品料理」など。


「ラーメン」350円「チャーハン」450円など、どの料理も安すぎてビックリした方もいるだろう。
私もそのひとりだったが、お店を訪問してみたところ、さらに驚かされることになったのである。

過去に何度も告白してきたが、いいトシこいて万年金欠状態の私は、安く飲み食いできるお店が大好きで、
このブログでも今まで、安価で居心地のいい飲食店を、たくさん紹介してきている。
そのようなお店に共通しているのは、店主に儲ける気がないこと(笑)。
他にも、店が古くて汚い、アクセスが悪い、量が少ない、人件費や食材にお金をかけていない=接客や味がイマイチなどと、
なんらかの短所があったりして、お店側もそれに薄々気づいているため、値段を抑えているケースもあるはず。
実際、以前ここで紹介した某店のマスターは、「ウチは駅から離れているし、安くしなきゃ客は来ないよ」とボヤいていた。
あと、値上げしない理由として、「メニュー表の価格を書き直すのがメンドくさい」という店主もいた(笑)。
失礼ながら、ここ宝来屋さんが安い理由も、上記のどれかが当てはまると思っていたが、
そのすべてが否定されたのである。これが驚かずにいられようか!

前置きはこの辺にして、実際に食べた料理を紹介していこう。
初訪問は昨年9月。緊急事態宣言により、酒類提供が禁止されていた時期だった。
注文したのは、大好きな「餃子」300円と、「五目ワンタンメン」650円。


焼き色も盛りつけも美しい餃子は、メニュー表の表記どおり「野菜たっぷり」。


なにも付けずに食べるとやや薄味だが、意外とニンニクが効いている。醤油を少々使用した。

そしてこちらが、ナルトやカマボコなどで顔をかたどった、五目ワンタンメン。


普通のラーメンでも650円以上する時代に、五目かつワンタンまで付くとは!
ちなみに、チャーシューメンも550円。あえて名前を出すが、立川の『鏡花』なんて、1500円も取りやがるのに。
この値段なら、味に文句は言えまい…と失礼な感情を抱きながら食べ始めたところ、
「なんだこりゃ! ウメエじゃんか!!」と、心の中で絶叫。
塩味のスープは、懐かしくも深く、旨味たっぷりなのに軽やか。こんなすごいスープは久々だ。
ワンタンは、6個すべてに肉が入っていた。昭和時代なら大半は「具ナシ」だったのに(苦笑)。お店の誠実さを感じるね。


あと玉子が味玉でなく、三鷹『中華そば みたか』と同様、注文後に茹でるタイプなのも、家庭的で面白い。


見た目も味もいい餃子に、具だくさんでバカウマの五目ワンタンメン、量も少なくないのに、これで計950円とは!?
食事中は感激するどころか、「このクオリティでなぜ安い…?」と悩んでしまったくらいだ。

働いていたのは、ご夫婦と思われる男女。旦那さんだけでなく、奥さまも厨房で鍋を振る。
好連係で、厨房と接客を入れ替わることも多々。私の注文を取りに来たのも、旦那さんであった。
客が途切れないため、発する言葉は最低限だが、挨拶はちゃんとしてくれたし応対自体は丁寧。
しかもこちら、近隣に出前もやっており、時折旦那さんがヘルメット姿で出ていく。大変だなあ。
来客や出前の注文が多く、日々忙しいはずなのに、営業終了に清掃しているのか、店内は清潔に保たれている。
各座席には、手製と思われるカラフルなシートがかぶせてあり、


しかも、テーブルごとに異なる模様だったりする。こういう、ちょっとした工夫は好きだな。


店内はキレイだが、お店の歴史自体は古く、壁にいくつか展示してある過去写真によると、開業は昭和35(1960)年!

※右下に「S35」の表記あり

創業60年超ということは、店主夫妻は二代目か三代目のはず。私よりは年上だろうが、まだまだお元気そう。
「儲ける気はない」と達観するほどの年齢ではないと思うので、安価な理由がわからない。
なお、お店の最寄り駅は西武線の八坂。メジャーな駅ではないが、歩いて数分の距離である。
以上、宝来屋さんは安いのに味も量も接客も清掃面もアクセスも問題ない、素晴らしいお店なのである。

こんな良店、一期一会で済ませるのはもったいない。緊急事態宣言が明けると、早くも2度目の訪問。
壁の貼紙にあった「ビール」500円を注文し、珍しいソース味の「ニラレバ炒め」500円をツマミに飲む。

※ビールはラガーの中瓶、他の酒類はない模様

ソース味のニラレバは未経験だったが、麺抜きの焼きそばみたいであった。もちろん、炒め具合はバッチリ。
ビールを2本飲み、シメのお食事へ。ご飯ものの中から、あえて非中華の「玉子丼」450円、
そして、前回の五目ワンタンメンが絶品だったため、付属のスープを同じ塩味の「野菜スープ」300円に変更。


中華屋さんで「スープ」を頼んだのは、人生初かもしれない。それだけ、ここの塩味スープが気に入ったのだ。
「サッポロ一番 塩らーめん」もそうだけど、私は黄緑色のスープが好きなんだ。
ただ、てっきり小さなお椀で出てくるかと思ったら、結構な量だった(苦笑)。これでは「タンメンの麺抜き」だ。


あと、黒いスプーンが妙に飲みづらい…と思ったら、どうやら丼用スプーンだったらしい(恥)。
その玉子丼は、タマネギやシイタケが入りインゲンが乗る、和風テイストであった。


3度目は、初めてランチタイムに訪問。コロナ禍ゆえ他人同士の相席はさせず、テーブル席にひとりで座ることに。
お店に申しわけないので、ふたり分食べて、けれども長居はせずとっとと食べて帰ることに。
注文したのは、「チャーハン」450円と「カタヤキソバ」550円。まずはチャーハンとスープ、


そしてほぼ同時に、太麺のカタヤキソバと辛子が到着。550円とは思えぬ盛り具合だ。


チャーハンは、八角形のお皿ではなく、一品料理に使うようなお皿に盛られて登場。


しっとり系の仕上がりで、細切れチャーシューではなく、ひと口大の豚肉を使っているのは珍しいかも。
一方のカタヤキソバは、中華丼などに使うような深みのあるお皿に、こんもり盛られていた。


かかっているアンは、私の好きな塩ダレベース。ただ、当然のように熱いし見てのとおり量は多いし、
しかもチャーハンもあるしで、食べ切るのに時間がかかってしまった。

※途中で、「あんかけチャーハン風」にしてみた

あまり行く機会のない八坂だが、宝来屋さん目当てに4度目の訪問。ほぼ月イチペースだ。
オーダーしたのは、ボリュームがスゴイと評判の「豚肉丼」600円。


丼に「これでもか!」といわんばかりの豚肉と、半熟玉子が盛られている。横アングルがこちら。


具材はネギなどの野菜はなく、肉と玉子のみという潔さ。国分寺『淡淡』の「焼肉丼エッグ」を思い出させる。
味付けは醤油主体で中華というより和風。途中で黄身ちゃんを崩し、先述した黒スプーンで一気にかき込む。


妙にツユだくなので気付いたけど、このお肉は牛丼屋の豚丼のように煮込んである。


「焼肉丼」ではなく豚肉丼というネーミングはそのためか。卓上の七味だけでなく、紅生姜も欲しくなったよ。
食べ終わると結構な満腹になったが、せっかくなので、こちらの最安麺メニュー「ラーメン」350円を追加。


小さなノリ、チャーシュー、メンマにナルトと、一見すると懐かし系東京ラーメンだが、
麺をすすると、中華風調味料のような香りがする。ご飯ものに付いてきた醤油スープとは、似て非なる印象。
チャーシューも焼いてから煮込んだような…? 価格の割には手間がかかってるよ。
この醤油ラーメンをベースにした、あんかけの「カントンメン」やピリ辛の「ネギメン」も試してみたいね。

さて、ここまで4度訪問し、五目ワンタンメン×餃子、ビール×ニラレバ炒め、玉子丼×野菜スープ、
チャーハン×カタヤキソバ、豚肉丼×ラーメンと、魅力的な商品を5組紹介してきたが、
どの組み合わせも千円以下なのにお気付きだろうか。
他にもカツ丼×ラーメン、カレーライス×チャーシューメン、ワンタンメン×野菜炒め×ライスなんて組み合わせもある。
いずれにしても、令和の時代に千円でじゅうぶん満足できる食堂は貴重だろう。
皆さんもぜひ、千円札を握りしめ宝来屋さんに足を運んでほしい。もちろん、千円以上飲み食いするのもOKだ。



宝来屋
東京都東村山市美住町1-6-31
西武線八坂駅より徒歩約6分(踏切、信号次第) JRなら新小平駅から約32分
営業時間 11時~14時半、17時~18時半くらいまで
定休日 木曜、年末年始
※品切れ早じまいあり、年始は1月5日からの営業
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする