明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

2021年選抜高校野球、関東6校目の代表は!?

2021年01月26日 | 高校野球
今春の選抜高校野球・甲子園大会に出場する32校は、3日後の1月29日、選抜選考委員会で決定される。
今年もまた、東北の2校目や近畿の6校目、そして、私が住む関東・東京地区の6校目も、議論の的となっている。
関東・東京は4年前も、同じように6校目が微妙で、しかも、我が母校日大三が、その候補となっていた。
当時のブログに書いたように、私自身は三高より神奈川の慶応が優位と見たのだが、
私の周囲や事情通の方々は、三高支持派が圧倒的多数で、慶応支持派は、私と東スポぐらいだった記憶がある。

結局、三高が選ばれ、甲子園初戦では準優勝した履正社と対戦し、8回まで同点の接戦を展開した。

※ただし、ご覧のように9回表にズタボロにされた

それから7年前の春も、日大三と神奈川・桐蔭学園で争ったが、三高が選出。
このときは、現オリックス・バファローズの山﨑福也らの活躍もあり準優勝。選考委員会の判断は正しかったわけだ。

私は、基本的にネガティブ思考なので、上記の過去2回とも、三高は選抜されないだろう、と考えていた。
その方が、落選したときのショックが少ないし、反対に選出時の喜びが大きいからね。
ただし、今年のケースは、今度こそ三高は苦しいだろうと、本気で覚悟している。
根拠のない数値であるが、三高が選ばれる可能性は、私の感覚では2010年が30%、2017年は40%程度とすると、
今年は10%くらいではないか、と考えている。以下でその理由を説明していこう。

まずは関東・東京の6枠の顔ぶれを紹介。
当確なのは、関東大会優勝の健大高崎(群馬)と、準優勝の常総学院(茨城)、東京大会優勝の東海大菅生
関東大会ベスト4の専大松戸(千葉)東海大甲府(山梨)は、準決勝でコールド負け。
過去の例ではピンチなのだが、ベスト8で敗れたチームも、健大高崎や常総学院に完敗したため、例年どおり当確。
残る1枠は、関東ベスト8敗退校で、唯一接戦だった東海大相模(神奈川)と、
東京大会準優勝、OBも優秀な日大三との比較となる。余計な修飾語をつけて申しわけない。

こんな時勢ゆえ、事情通たちとの会合もなく、情報が入ってこないため、ネットでいろんな意見を集めてみた。
赤色が東海大相模支持派で、青色が日大三支持派の意見。◎二重丸は、私個人が重要と感じたファクターである。
一応、対比意見となるよう、順番に並べてみた。

〇関東大会、相模は東海大甲府相手に1-2の接戦。9回一死までリードしていた
◎相模と接戦を演じた東海大甲府が、次の準決勝で0-10の惨敗
◎日大三は東京大会決勝で1-6の完敗。ヒットもわずか2本
〇東京大会決勝は最後5点差が付いたが、7回表終了時は1-2の接戦
〇神奈川から選出ゼロは、地域バランスがよろしくない
〇ここ3年間は関東5校・東京1校の選出。東京の4年連続1校選出は、昭和20年代以降なし
◎例年、選考では守備力が重要視される。パスボール多発、決勝で致命的なエラーの三高は対象外
〇三高守備陣はファインプレイ多く、守りのレベルは(一部を除き)決して低くない
〇三高は準決勝も貧打で苦戦。東京大会のレベルに疑問
〇コールド試合多発で、決勝戦は計5失策。関東大会のレベルこそ疑問
〇チーム打率と防御率、どちらも三高より相模が上
〇レベルが違う、別々の大会に参加したチームの数値は比較にならぬ
上記以外の意見では、
〇相模のエース石田はプロ注目の投手。三高にはそこまでの逸材はいない
〇菅生に甲府、さらに相模まで出しては、東海大付属ばかりでバランス悪い

私自身は、東京大会より先に終了した関東大会の結果を踏まえ、
相模を破った甲府が次戦コールド負けゆえ、6校目は関東ではなく東京! と確信。
いざ決勝進出が決まった際も、仮に敗れても、ボロ負けさえしなければ…と楽観視していたくらいだ。
まさか、本当にボロ負けをくらうとは思っておらず、落胆は大きかった。
おまけに、準決勝と決勝でのバッテリーミス連発と、決勝のタイムリーエラーは、やっぱり悪印象だろう。
あえてぶり返すけど、7回裏のファーストゴロを、ちゃんとバックホームしていればなあ…。
無念ではあるが、拙ブログでは【関東・東京、6校目は東海大相模】と予想しておく。

最後はいつものように、飲み食いの画像を。
お店は、以前も紹介した、飲めるラーメン店(?)の立川『味源』。訪問したのは今から2週間ほど前。
緊急事態宣言を受け、2月7日までは、営業時間を11時~20時に短縮している


まずは、ビール+餃子+おつまみ(味玉)の「ドリンクセット」600円に、100円おつまみ2品と「特製もつ煮込み」200円。


びんビール中瓶に餃子5個、ミニサイズだけど牛皿、鳥皿、煮込みに味玉。これだけ注文しても合計1000円である。
おつまみ豊富ゆえ、もちろんビールお替わり。シメには、いつもの「極太濃厚和風つけ麺」ではなく、
「とんこつつけ麺」750円をチョイス。つけダレには背脂がたっぷり入っている。


麺がすぐにくっついてしまったので(苦笑)、麺ごとつけダレにドボンと落とし、ラーメンのようにして食べた。


今回、味源を再び紹介した理由は、こちらの麺には、ブランド小麦粉「春よ恋」を使用しているらしいから。
春よ恋→春よ来い→母校に春のセンバツ出場の吉報よ来い、という願いを込めて…しょーもないね。
ちなみに、私のバカ舌では、「春よ恋」と他の小麦粉との違いなんて、全然わからないのだが。

東海大相模と日大三、どちらも劣らぬ名門校であり、観客動員力もそこそこあると思われる。
有観客開催を前提としている高野連としては、どちらも出したいだろうなあ。出せばいいのに。出せよ。
未練がましく、三高出場にわずかな望みを託し、拙稿を終えるとする。
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20世紀にも食べた家系ラーメン 昭島『大山家』

2021年01月19日 | ラーメン、つけ麺など
前々回の冒頭で触れたように、元日から食べるほど【家系ラーメン】が大好きな私であるが、

※1月1日に食べた、国分寺『武道家』の「全部乗せ」と「ライス」

初めて食べたのは、たぶん1993年。お店は、現在はもう閉店してしまった、八王子の『縁家(ゆかりや)』であった。
友人に車で連れて行ってもらったのだが、楢原町にある店舗は、JR八王子駅からはかなり遠かった。
インターネットのない時代ゆえ、地図も道順もわからず、自力(徒歩)ではたどり着けそうもない。
なので再訪することはなく、結果的に一期一会となってしまった。
付け加えると、この頃はまだ、「家系ラーメン」という概念は、一部マニアにしか知られていなかったはず。
その後、家系が世間に広まり、縁家さんが該当していたこと、そして武蔵境にも家系のお店があるのを知った。
それが、今回紹介する『大山家』さんで、訪問したのは2000年。
私にとって2軒目の家系は、現存するお店で唯一、20世紀にも食べた家系にもなった。

店主の大山氏は、横浜の『近藤家』で修業し、両親が経営していた中華料理店を改装し、大山家として新規開業。
幼少時に「おばあちゃんが作ってくれたラーメン」を目指したらしく、
HPには「どこか懐かしい ほっとするあの味(以下略)」というキャッチコピーが躍る。
私は当初、「あんな、豚骨を大量に煮込むスープを作るなんて、スゲエばあちゃんだな」と驚いたものだが、
よく読んでみると、「おばあちゃんが即席ラーメンに『とき卵』を入れて作ってくれた味が忘れられず」
その記憶をヒントに、お店名物の「とき卵ラーメン」を生み出したようだ。私は勘違いしていたわけね。
ちなみに、私が初訪問に食べたのは、「とき卵キャベツラーメン」であった。
確かに、自宅で作る即席ラーメンには、メンマやチャーシューじゃなく、玉子やキャベツを入れるよね。
このとき食べたラーメンの画像はないが、玉子とキャベツがスープの濃さを中和させ、味自体は満足できた。
大山家さんは、当時すでに人気店となっており、客が途切れることなくやって来て、店員さんたちも忙しそう。
その中に、ちょっとピリピリしている店員がいたため、あまり居心地はよくなかった。 注:2000年当時のことです

その後、多くのラーメン店の栄枯盛衰を見届けてきたが、大山家さんは以前と変わらず繁盛している様子。
そんな人気店のラーメンを、久しぶりに食べてみたくなり、訪問したのが2017年。実に17年ぶりだ。
食べたのは初回と同じ、「とき卵キャベツラーメン」900円(現在は950円)に、食べ放題の「ライス」100円をプラス。


チャーシュー、ノリ、ホウレン草の「家系具材三銃士」に、追加のキャベツと玉子。
ここの「とき卵」は、生卵を落とした丼に熱々のスープを注いだもので、一般的な「溶き玉子」とはちょっと違う。
なので、スープに玉子が溶け込んでしまい、回収が不完全になり、得意の「家系丼」もやや見栄えが悪い。


さらに悲しいことに、この日のライスは柔らかめで、スープぶっかけご飯には不適合であった。
以前、西国立『ぱたぱた家』のときに述べたように、
「ちゃんと炊けているご飯は、飲食店としては正解であるが、家系スープを吸うには、硬めの方がイイ」のである。
やっぱり、『武道家』パサパサご飯は最高だよ。これはホメ言葉なので、武道家の関係者やファンは怒らないように。

ただし、ラーメン自体はやや太めの特注麺と、濃厚スープとの相性は良好。
あとで知ったが、とき卵ラーメンには、普通のラーメンより太い麺を使用しているとのこと。
特にスープは、濃厚でトロミがあり、豚骨らしい荒々しさも残っているのだが、それが過度ではなくまろやかな印象。
あと、17年前にいたようなピリピリ店員は見当たらず、この日勤務していた、おじさん店員たちの接客もよかった。
総合的には、私が知っている家系の中では最上位レベルで、長年、人気を集めている理由がよくわかった。

大山家さんは、「とき卵ラーメン」の他にも、「つけ麺」や「塩ラーメン」、期間限定メニューなど、
近藤家で習得した家系ラーメンに、オリジナルの具材やテイストなどを加えている。
最近、飲み仲間から「油そばは大山家が日本一ウマい」と聞き、俄然食べてみたくなった。
武蔵境の本店は、駅からちょっと距離があるので、駅至近の昭島店に行ってみることに。
赤い看板や屋号の字体が、最近流行っている資本系(エセ家系)に似ているが、ここはまともなお店なのでご安心を。


普通の「油そば」800円でもよかったが、玉子好きの私はやはり、「とき卵油そば」900円をチョイス。
「スープ」か「ご飯」が付くそうなので、スープにしてもらった。
初めて来た昭島店も、店員さんの応対がしっかりしていて、気分よく食事ができる。
しばらくして、とき卵油そばとスープが提供された。


具材はチャーシューとホウレン草に、キャベツとネギ、そしてたっぷりの魚粉とラー油がかかっている。
スープはマグカップで出てきたが、一見するとココアのような(?)、濃厚そうな豚骨醤油スープ。


テンイチのこってりスープと同様、このスープだけで酒が飲めそうだ。

油そばなので、しっかりかき混ぜてから食べてみると、おおっ、本当にウマい!
家系ならではのモチモチ中太麺が濃いタレと絡み、パンチの効いた魚粉が、旨味に拍車をかける。
付け合わせのスープは、豚骨臭ムンムンで、濃い味をリセットさせるどころか、さらに追い打ちをかける(笑)。
ご覧のように、タレは結構多めなのだが、ここに「とき卵」も混ざってしまった様子。


タレの味をまろやかにしてくれたのだろうが、玉子好きの私としては、姿が見当たらなくなったのは残念。
とき卵を追加したいけど、券売機に「味玉」はあるが、「とき卵」のボタンはないので、多分ダメだろう。
途中で、お行儀悪く(いつものことだが)、スープに麺を浸し、ラーメン気分も味わいながら完食。


スープではなくご飯をもらい、丼に残ったタレと混ぜて食べるのもいいかもね。
ウマい油そばを食べて、パワーがみなぎったので、帰りは立川の自宅まで歩くことに。
ちょっと遠いが、健康のためのウォーキングと思えばいいだろう。歩行時間はほんの51分であった。
武蔵境駅から距離があるからと、本店ではなく昭島店に来たのに、帰りは長時間歩いたり、
家系油そばを食べておいて「健康」とほざくのは、本末転倒ではないか、と突っ込まれそうだな。

年が明け、緊急事態宣言が発令され、ほとんどの飲食店が休業、あるいは営業時間短縮を決定。
大山家さんも、2月7日までは武蔵境店・昭島店ともに、20時閉店となった。
つい先日、今度は昼間の時間帯に、お散歩がてら昭島店を訪問。ゆっくり歩いたので、56分かかった。
注文したのは、冬季限定の「味噌ラーメン」900円+「コーン」100円、さらにサイドメニューの「ヘタめし」350円。
入店したのは14時台と、ランチタイムは過ぎていたが、それでも多くのお客さんがやってくる。
サラリーマン風の客は見当たらず、学生風の若者、女性ふたり組、還暦過ぎのご夫婦、無職風の男(私)と、老若男女さまざま。
家系ラーメンで、これほど多くの世代に愛されているお店は、珍しいのではないか。
しばらくして、味噌コーンラーメンとヘタめしが到着。


脂を含み熱々の味噌スープは、家系独特の醤油味とは方向性が異なる、まろやかでコクのある味わい。


ただし、豚骨由来と思われる獣臭さもしっかり感じるので(笑)、家系らしさはじゅうぶん感じ取れる。
途中でおろしショウガ(店員さんに頼むともらえる)を加えると、匂い消しになるし身体も温まる。
コーンは味噌限定トッピングで、余すことなくすくえるように、専用の穴あきスプーンが付いてくるの嬉しい。
ヘタめしとは、大阪のラーメン店で、同名の商品を出すお店があり、そちらを模倣したようだ。
4枚分のチャーシューを細かく切り分け、フライパンで炒めたものをご飯に乗せる。


大中小選べるので、私は中にしておいたが、焦げ目の付いたチャーシューが抜群にウマい! 
肉ひと切れで、メシがかなりススムので、遠慮なく(大)サイズにしておけばよかった。
とにかく、ヘタめしは完成度が高いので、いつもやっている「スープぶっかけ」や、
下記画像のような、穴あきスプーンを駆使した「コーンふりかけ」も余計であった。


W炭水化物を完食したので、帰りも歩こう…というのはさすがにツラいので、隣駅の中神駅で挫折。
中神では、以前紹介した『木偶の坊』の店舗前を通りかかったところ、2月7日まで臨時休業していた。


どのお店も苦しい時期だが、再び楽しく飲み食いできる日が、近いうちに来ると信じるしかない。
いつも語っているように、私自身は飲食店の利用を続けるが、緊急事態宣言下は、電車など公共交通機関での移動は避け、
近所のお店を中心に巡ろうと思う。ただし私の基準では、近所=徒歩60分圏内なので、
今後も大山家昭島店には通うつもりだ。往復100分超はちょいとキツい気もするが…。



大山家 昭島店
東京都昭島市昭和町2-7-6
JR昭島駅から徒歩約90秒、立川駅からは徒歩約60分が目安
営業時間11時~2時、日曜は22時まで。文中のとおり、2月7日までは11時~20時
定休日 年末年始

武蔵境の大山家本店は、東京都武蔵野市境南町5-3-16
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2ヶ月前の秋季都大会を振り返る -日大三高野球部2021-

2021年01月17日 | 高校野球
今月の13日、「春の選抜高校野球、とりあえず有観客で開催決定」のニュースが報じられた。
緊急事態宣言発令中ゆえ、昨春のように大会直前で「やっぱり中止」となる可能性も否定はできないが、
高校野球ファンとしてはとりあえず、2ヶ月先の大会を楽しみに待つことにする。
その前に今回は、2ヶ月前に行われた秋季東京都大会における、母校日大三の戦いを振り返る。
2ヶ月書くのが遅れた理由はもちろん、三高がコテンパンに負けたからである。

前回の高校野球ブログー球場で観戦できる喜び-では、秋季都大会の予選から本大会の準々決勝までをつづった。
コロナ禍ゆえ、序盤戦では「観戦できるだけで喜ばしかった」はずなのに、いざベスト4まで残ってしまうと、
「ここまで来たら選抜甲子園出場だ。勝て、勝つんだ三高!」と、結果を求めてしまう私。

準決勝の舞台は、私自身は19年夏大会の桜美林戦以来となる神宮球場。入口には消毒液が設置してある。


消毒を済ませた先では検温も実施。だが、普段はあるはずの入場券売り場がなく、わざわざ引き返し、正面窓口で改めて券を購入。
東京都高野連よ、入口に「入場券売場はあちら」の看板を出しておけよ!
客入りはこの程度。さすがに八王子球場よりは多いが、例年よりは少なめである。


この日の相手は、プロ注目の左腕エース・秋山を擁する、東東京の強豪・二松学舎。
早稲田実業や佼成学園など、実力校を破っての勝ち上がりで、これまで三高が戦ってきた相手よりも、だいぶ手強い模様。
ただ、日大三のピッチャー宇山も高レベルの左腕ゆえ、攻撃陣の奮起次第では勝機もじゅうぶん。
準々決勝とその前の3回戦では、ともに12残塁を記録。先述の拙ブログでも、残塁の多さに苦言を呈したものだが、
準決勝での残塁はごくわずか。さすがは三高、キッチリ立て直してきた…というのはウソ。
残塁どころか出塁自体が少なく、ひょっとしたら三高野球部史上初、
7回までノーヒットに抑えられる始末!

※8回裏、スコアの下に待望の初ヒット=「1」の数字が点灯

上記画像を見てのとおり、4回には死球と暴投で進めた走者を犠牲フライで還し、1点を奪った。
三高の宇山は、3回に1失点、6回には3連続四球で無死満塁の大ピンチを迎えたが、なんとか無失点で切り抜けた。
得点は1-1、三高ノーヒットアリランで迎えた8回裏、初安打はピッチャーの宇山であった。
その後、2番齋藤のタイムリーで勝ち越し。さらに後続も連打を浴びせ、さらにもう1点を追加。
3-1でいよいよ最終回。2点リードなら大丈夫だろう、と思った途端、二松の先頭打者が三塁打を放つ。
次打者も四球で無死一、三塁。ここで二松は代打に、初戦でも代打逆転サヨナラ3ランを放っている柴田を起用。
三高ここで、痛恨のバッテリーミス。走者がそれぞれ進み、3-2となりなおも無死二塁。
ここで二松は柴田を下げ、代打の代打を起用。強打よりバントを選択したが、バントできず三振。
相手の作戦ミス(?)で、三高に流れが来るかと思いきや、次打者のときにも暴投、そして四球。
一死一、三塁とピンチを広げたところで、宇山は降板。代わってマウンドに上がったのが、左腕の岡村。
背番号1を背負っているが、負傷の影響でここまで出番はなく、この場面が秋大会どころか2020年の公式戦初登板。
一見、大胆起用にも思えるが、実際はただのヤケクソであろう。
観戦者の不安とは裏腹に、岡村自身はピンチに臆することなく、速球でストライクを奪い打者を追い込む。
球速は、宇山が常時130~135キロ台だったのに対し、岡村は137~139キロ。左腕では速い方だ。
ここで視点を変えて、相手側の立場になって考えてみると、この岡村の存在は、
〇今大会初登板 〇最終回の大事な場面で登場 〇背番号は1 〇先発の宇山よりも球が速い
→ちょっと不気味であり、ヤケクソ登板とは思わず、秘密兵器と認識したのではないか。
秘密兵器に恐れをなした(?)二松ベンチは、ツーストライクと追い込まれた打者に、スクイズのサイン。
これがキャッチャーフライとなり二死。次打者もセカンドフライに倒れ、3-2で試合終了。
日大三、宇山の好投と岡村の好リリーフで接戦を制す!


試合後、三高のベンチメンバーが整列し、球場には校歌が流れる。


今大会は大声禁止ゆえ、校歌斉唱は禁止。スコアボードにも「校歌演奏」と表示された。


残塁は4に減ったがヒット数も4。とにかく打てず、「よく勝てたもんだ」と感心。
決勝の相手は、三高の前の試合、準決勝第一試合で関東一との名門対決を制した東海大菅生。
試合は翌日。相手も同条件とはいえ、今大会ここまでほぼ一人で投げてきた、宇山の疲労が心配であった。

勝てば選抜が当確、惜敗でもたぶん当確となる、秋季東京都大会決勝戦。
結果は完敗となり、3年ぶり21回目の春甲子園出場は、苦しくなった。
以下でスコアと、敗戦試合ゆえ、内容はごく簡単に記載する。

秋季都大会決勝戦
対東海大菅生戦(神宮球場)
三000010000→1
菅11000040×→6


三高の先発は、前日にリリーフした岡村だったが、2回途中2失点で降板。
2番手登板の宇山も、前日より球威が落ちており、毎回のようにピンチを迎える。
それでも守備陣がファインプレイを連発し、追加点を許さず。守りで盛り立てるのが、今年のチームの特長だ。
5回表、キャッチャー安田のチーム初ヒットがタイムリーになり、1点を返す。
1-2で迎えた7回裏、一死満塁からバッテリーミスで失点。
なおも一死二、三塁。前進守備の三高内野陣に対し、菅生打者はファースト真正面の平凡なゴロ。
飛び出した菅生の三塁走者も、アウトを覚悟しながらもホームに向かったが、
ファーストは捕球後、なぜかバックホームをためらい、その直後、一塁側の菅生ベンチに大きく逸れる悪送球。
「ああ、オレのとこに打球が来ちまった。どうしよう。ああそうだ、ホームに投げなきゃ。でも、もう遅いか…」
といった、心の揺れがボールの握りに影響したと思われる、見事なボーンヘッドであった。
ここ数年、「こいつら野球知ってんのか?」と疑いたくなる凡ミスが目立つ三高だが、
今年のチームもまた、大事な場面で信じられないタイムリーエラーが飛び出し、敗戦を喫してしまった。
もっとも、打線も2安打(2本とも安田)しか打てなかったため、このエラーだけが敗因ではない。

個人的に気になったのが、この日のスタメン。
さっきも触れた前回の高校野球ブログでは、「当たっていない、4番で主将の山岡の爆発に期待」
と記したが、準決勝ではなんと8番に降格、決勝ではとうとう、スタメンからはずされてしまった。
代わりに出場したのは、それまでの試合でも特に良績のなかった1年生。当然、決勝戦でもいいところナシ。
結局山岡は、この試合で出番を与えられず。前日最終回のリリーフ以上に、不可解な選手起用であった。
7回裏のファーストのミスを、背番号3の彼は、どんな思いでベンチから眺めていたのだろうか。

試合終了後はとっとと帰りたかったのだが、一緒に観戦した友人の希望もあり、やむなく表彰式まで居座ってしまった。
試合後は両チームが整列。


それを眺める日大三高・小倉監督と三木部長。


初めて見たけど、準優勝チームの表彰と、


記念撮影もあるようだ。知らなかった。


敗戦のショックでピンボケ(注:いつものこと)したため、選手たちの表情はよくわからないが、
負けたあとの記念撮影だし、まさか笑顔なんて浮かべてないだろうな。
この悔しさをバネに、冬場は猛練習し、春の都大会でシード権を獲得し、
夏の西東京大会で、菅生にリベンジを果たし、堂々と甲子園に乗り込んでもらいたい

なお、選抜大会に出場する32校は、昨秋の各地区の大会成績を基に、1月29日に決定・発表される。
残念ながら三高は選ばれないだろうが、甲子園に遠征する時間を練習に充てる、と割り切ればいいではないか。
とりあえず、打撃陣は全員、毎日素振り1万回だな。本当にやってたりして。

【おまけ】
神宮球場から出たあと、五輪モニュメントと、まだ壊されず残っていた神宮第二球場を撮影。


選抜高校野球も心配だが、東京オリンピックは、無事に開催されるのだろうか…。
コメント (3)
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2021年初○○ -飲食店ばんざい-

2021年01月11日 | 飲食店まとめ
元日にアップした飲食店利用についての持論でも述べたように、
私自身は、個人経営の飲食店を応援するためにも、各店のルールに従いながら、利用を続けることにしている。
有言実行、今回は2021年に訪れたお店を、最新の営業状態を交えて紹介することにした。

まずは、今年初の外食であり、2021年初「ラーメン」となったのが、国分寺『武道家』さん。


上記のように、お店ツイッターによると年末年始も無休らしいので、さっそく元日に行ってみた。
注文したのは「全部のせ」1000円と、武道家では必須の「ライス無限」(=お替わり自由)50円。


通常のラーメンに+300円で、九条ネギ、キャベツ、味玉、のり、ほうれん草、チャーシュー1枚が加わるのはお得だろう。
お陰でいつもの「家系丼」も、かなり豪華である。すぐに食べ切り、ライスをお替わりさせてもらう。


元日ゆえ、さすがの武道家さんも来客が少なく、ライスが消費されず、炊飯ジャーに長時間残っていたのか、
この日のライスは、いつも以上に硬くパサパサで(笑)、ぶっかけスープとの相性は史上最高級であった。
最近は麺を「やわらかめ」で頼んでいるのだが、濃厚スープを吸いやすくなった気がして、個人的には好み。


当然のようにライス(合計450グラムくらい食べたかな)も麺も具材もスープも、残さずたいらげ、ごちそう様。
店員さんに「今年もよろしくお願いします!」と声をかけられ、気分よく店を出る。
元日から食べに来た甲斐がある、有意義な新年初外食であった。
なお、国分寺武道家さんのツイッターは、先述の年末年始以降は投稿がなく、
緊急事態宣言の自粛要請は無視するのかな、と思っていたが(前回も別の支店は普通に営業していたので)、
昨日、12日以降の営業時間を5時~20時に変更するとお知らせがあった。
通常は11時~翌2時だが、さすがに20時閉店になるか…っていうか、営業開始が朝5時!?
超濃厚家系ラーメンに無限ライス。出勤前のサラリーマンには、文句のない栄養補給となりそうだ。
まあ、朝からそんなガッツリ飯をかっ食らう会社員は、かなり少なそうだが(笑)。
追記:以前は11時~18時が無料だった無限ライス、現在は朝5時~18時まで無料と判明

続いては、2021年の初「うどん」。やはり年末年始も営業していた、東村山の『こげら』さん。
いつもの「エビス缶ビール」300円と、天ぷらは「ちくわ」、お正月限定の「海老」、この日限定の「牛肉」。


天ぷら3種も、普段と同じく各100円。エビス缶300円も含め、こんなに安くていいのかね
シメのうどんは、「かけうどん(中)」400円に、これまた限定メニューの「もち」天ぷら100円を。


正月らしく、ピンク(紅)のナルトが入っていた。そのせいなのかは定かではないが、
この日のかけうどんは、いつも以上にウマかった。店主は「気のせいでしょ」と素っ気なかったが(笑)。
こげらさんは本日、フェイスブックにて、明日1月12日~2月7日まで休業することを発表。
前回の緊急事態宣言時もお休みしていたし、残念ではあるが、再開を楽しみに待つしかない。

こげらさんを出たあともう1軒。向かった先は、八坂駅近くのイオン内にある『ドムドムハンバーガー』小平店。
個人店ではないが、現在は東京に3店舗しかないからいいでしょ。というワケで、2021年初の「パン」だ。


昔はいろんな場所にあったけど、個人的にドムドムは、たぶん20年以上利用してなかった。
この日は天気も良かったので、店内ではなく、近くの遊歩道のベンチで食べることに。
購入したのは「手作り厚焼きたまごバーガー」300円と「メロンソーダS」150円。


メロンソーダは、よくある無果汁の毒々しい緑色をしたヤツ。原価を考えると150円は悔しい。
初めて食べる厚焼きたまごバーガーは、ちゃんと注文が入ってから焼いているらしく、玉子焼きが温かい。


HPでは「手作りのふわふわ熱々の玉子焼きをバンズではさみました。シンプルだけど卵の美味しさを味わえます。」
と解説しており、本当に玉子焼きだけでシンプル…と思いきや、実際は辛子マヨネーズのせいで、結構辛い!


これ、小さなお子さんにはキツいレベルだと思うよ。お子ちゃま口の私が断言するのだから間違いない。
途中、舌だけでなく後頭部までシビれたよ(苦笑)。玉子自体はウマかったので、次回は「辛子マヨ少なめ」で注文したい。
※ドムドム小平店の最近の営業時間は不明

さっき、こげらさんで缶ビールを飲んだけど、2021年初の「居酒屋・バー」は、荻窪『グレートスコット!』さん。
新年の営業開始日となる、5日に飲みに行ったところ、金箔入りの振る舞い酒をいただき恐縮。


おつまみは、店主お得意のオーブン料理から、期間限定メニュー「ポテトグラタン」750円を、


マカロニ入り950円にしてもらった。イモ、チーズ、マカロニにホワイトソース。私の好物ばかりである。


お酒は、いつもの「モリンガハイ・L(大ジョッキ)」1000円。グラタンの脇にチラッと見えた、緑色のドリンクだ。
栄養豊富な食材「モリンガ」と大量の焼酎を併せるため、健康かつゴキゲンになれる(?)。


グレスコさんは、これまでも時間短縮要請を守ってきたが、今回も緊急事態宣言を受け、
2月7日までは月~木は休業、金17時~20時、土日は14~20時営業となった。

続いては、2021年初の「中華食堂」、地元立川の『四つ角飯店』さんだ。
まずは「びんビール」550円と、お店一番人気の「餃子」330円を注文。これが2021年初餃子だ。


ビールを飲み終え、追加の1本と「八宝菜」780円を追加したら、すぐに出てきた。


八宝菜は久しぶりに食べたけど、意外とニンニクが効いたワイルドな風味。前からこうだったかな?
具材が多く、腹一杯になりつつあったが、メインの「究極のチャーハン」830円をオーダー。


自家製XO醤を使用し、貝柱や干し海老なども入るお店自慢の商品で、普段は980円だが期間限定で値下げ。
量も普通のお店の1.5~2倍くらいあるし、830円は相当お得だが、食後はお腹が苦しくなってしまった。
なお、この日の接客担当の女性店員ふたりは、どちらも文句のない好対応。
サービス向上は歓迎すべきことなのに、昔の四つ角飯店を知る者としては、なんだか残念な気がする…?
そういえば、四つ角飯店さんの最近の営業時間は確認していないが、前回同様、20時閉店にしているはず

最後に、2021年初の「定食、食堂」は、ブログ未掲載の武蔵村山『とんかつ治作(じさく)』さん。
以前から気になっていたお店なのだが、モノレール、西武線、JRのどの駅からも遠く、なかなか行く気になれず。
先日ついに、多摩都市モノレール桜街道駅から、約50分歩いて食べてきた。※迷わなければ45分で着く
こちらは、通常のとんかつだけでなく、オリジナルメニューも揃っており、私のお目当ては、「治作風かつ」。


上記のように、「かつの中にカニクリームをサンドして」ある、オンリーワンの料理だ!
そんなキテレツ…イヤ、珍しいカツの商品名に、お店の屋号を付けちゃうとは、実に大胆である。
「御飯、味噌汁、御新香付」でロースは1300円、ヒレは1500円。脂好みの私は当然、ロースを選択。
お母さんの注文を受け、お父さんが揚げ物などの調理を開始。お母さんがご飯をよそり、配膳。


これが、カニクリームとロースかつを融合させた、「治作風かつ」だ!


ロースかつは意外と脂少なめ。カロリー過多になるから、脂を取り除いたのかな。
一方、カロリーたっぷりカニクリームは、カニの風味はさほどせず、バターの風味が強い。
調味料はソースと辛子しかないので、途中で塩をもらったが、できればカットレモンが欲しかったな。
率直な感想としては、とんかつとカニクリームは別々に食べた方がいいとなるが、
この組み合わせを思いつき、商品化したことは称賛したいし、他のオリジナルとんかつも試してみたい。
いずれにしろこちらのお店は、ご夫婦の愛想もいいので、また利用させてもらおうと思っている。
とんかつ治作は現在、営業時間は11時~14時、17時~19時半ラストオーダーとなっている。

飲食などのサービス業が破綻すると、関連する流通業や、農業、漁業、畜産業なども共倒れになる。
コロナ禍による経済の破綻が危惧される昨今だが、【日本の食文化】を支える飲食店の危機にも、
政府やマスコミは、本気で(←これが大事)注意を向けてほしいものである。
私にできることは、お客となることだけなのが無念だ。
以前も書いたけど、飲食店の皆さん、これからも頑張ってください!
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心もお腹も満たされる「お母さん中華食堂」 神楽坂『五芳斉』

2021年01月06日 | 中華食堂
昨年末、ちょっとイヤなニュースを目にした。
どこかの女子高生たちが「『ファミリーマート』の“お母さん食堂”の名称変更を願い、署名運動をしている」らしいのだ。
該当HPを見てみたら、「食事を作るのはお母さんだけですか?」「性別によって役割を決めつけることがない社会にしたい!」
という見出しのあと、説明文が長々と続いていたが、そっちは読んでないし、読む気にもならない。
男女平等は確かに大事だが、メーカーに悪意はないし、名称変更まで要求するのはやりすぎだろう。
こいつらの言い分によれば、『不二家』の“ミルキーはママの味”も「ママだけじゃありません!」となるし、
「ステラおばさんのクッキー」「カントリーマアム」「おばあちゃんのぽたぽた焼き」といった、
すっかり世間に定着した商品の名前も、変更しなきゃいけなくなる。まったくバカバカしい。
メーカー側も、こんな的外れな抗議運動には、絶対に屈しないでもらいたい
今回のタイトルは、そんなバカJK(言い過ぎか)に逆らうべく、あえて「お母さん中華食堂」にしてみた。

神楽坂の『五芳斉』さんは、今年で創業71年目を迎えた老舗中華食堂だ。
数年前、旦那さんがお亡くなりになって以降は、奥様が新店主となり、味を守っていらっしゃる。
初訪問したのは一昨年の夏。日雇い労働で飯田橋エリアに派遣された際、昼メシを食べる店を散策していたところ、
こちらの店頭の貼り紙に「本日のサービスメニュー ワンタンメン550円」とあり、吸い寄せられるように入店。
店内のメニューでも、「温玉付 半焼肉丼+200円」という素晴らしい商品を発見したので、併せて注文。
なお、価格は当時のもので、現在は変わっているかもしれない(以下同)。
厨房では店主らしき女性が、腕を振るっており、接客担当の女性がたまにサポートしている。
数分後、「お待たせしました」という声とともに、登場したのがこちら。


真っ黒な醤油スープに、チャーシュー2枚にナルトなどが乗る「ワンタンメン」に、


半分サイズでもじゅうぶんなボリュームで、さらに温泉玉子もつく「半焼肉丼」。これで合計750円とはお得だ!


まずはワンタンメンのスープをズズッと。おお、色こそ黒いけれど、塩分はそんなにキツくない。
さっきの画像では隠れていた、ワンタンもご覧のとおり、たっぷり入っている。


昭和の中華屋さんにありがちな具ナシではなく(笑)、どのワンタンにもお肉が入ってた。
麺は懐かしい中細タイプ。スープの色で、徐々に黒く染まっていくのが面白い。


一方の焼肉丼は、甘じょっばい味付けのお肉に、途中で崩した玉子ちゃんを絡め、ガツガツとたいらげたよ。


全部食べ終わると、すっかり満腹になったので、ちょいとひと休み…したいところだったが、
こちらのお店から派遣先の会社には、往復で40分ほどかかるが、昼休みは60分しかないので、
あわててお会計を済ませ、退店後は早歩きで戻ることに。なんとかギリギリ間に合ったけどね。
実は私、社会のルールは守らないけど(例:労働、納税)、時間だけはちゃんと守るのだ。

数日後、早歩きで五芳斉さんに向かい、今回は「鶏唐揚げとコロッケ ライス付」680円に、
+50円で「とん汁」「半ラーメン」「ワンタン」のどれかが付け足せるので、前回気に入ったワンタンを選択。
失礼ながら、ランチタイムゆえコロッケなどは揚げ置きで、すぐに出てくるかと思っていたが、
ちゃんと注文を受けてから揚げ始めているようで、先にご飯とワンタンが来てからも、なかなかメインが到着しない。


上記のワンタン単品にも、チャーシューやナルトが入っていたのがうれしい。
数分後にようやく、揚げたての唐揚げ&コロッケが完成。先述のように時間がないので、ガツガツと食べまくる。


正直、揚げ物類の味は平凡だったが、やはり、黒い醤油スープとワンタンはウマかった。
いずれにしても、今回も730円というお値段以上に満足できるランチであった。
退店後、この日は早歩きどころか走って帰社。仕事はテキトーだけど時間だけは守るぜ(←仕事もちゃんとやれ)。

3度目の訪問では、醤油味以外のスープも試してみたかったので、「味噌チャーシュー麺」950円を注文。
例のごとく、お母さん店主が厨房で調理を開始。訪問したのが13時半頃と、ランチのピークは過ぎており、
店内の先客にはすべて料理が行き渡っていたので、早く出てくるかと思いきや…またもやなかなか完成せず。
数分後、味噌チャーシュー麺がようやく登場。しまった、予想していたより量が多い(苦笑)。


横からのアングルがこちら。野菜を炒める「サッポロ」スタイルだったらしく、中央にはモヤシがてんこ盛り。


なるほど、これでは時間がかかるはずだ…と、納得すると同時にハシを持ち、丼に挑む。
味噌スープはほんのり甘さを感じる、私の好きな「やさしめ」テイスト。
全部で5枚盛られた焼豚も美味しく、チャーシュー麺にしたのは正解だった。
上記写真では玉子半分とメンマくらいしか確認できないだろうが、具材には炒めた人参や玉ねぎも入っている。
だが、それら以上にモヤシが、『ラーメン二郎』のように多く、食べても食べても減らない。
結局、麺はたいらげたものの、モヤシ少々とスープが残っていたが、時間がないので退散。
この日のお会計は、厨房から出てきたお母さんが対応し、「遅くなってごめんなさいねー」と声をかけてくれた。
「いえいえとんでもない」と返答しお店を出る。と同時に、いいトシこいて路上をダッシュ。
結局今回も、走って帰社するハメに。途中、信号無視をしたかもしれない。
交通ルールは守らないけど時間は守るぞ…イヤ、さすがに信号無視を公言しちゃダメだ。反省。

その後、私は日雇いをやめ、さらにコロナ禍もあり、お店に足が遠のいた。
昨年10月、久々に神楽坂を訪れ、『MARIO』さんでお食事をしたあと、立ち寄ってみることに。
近日中に、東京の飲食店は20時閉店を要請されるが、五芳斉さんはこのときすでに、19時半閉店になっていた。


この日、私が訪れたときは閉店時間ギリギリで、先客はすでにゼロ。
店員さんもお母さんのみだったが、「まだ大丈夫ですからどうぞ」と招き入れてくれた。
入店させてくれたご厚意に応えるべく、たくさん注文したいのだが、いかんせん、オムレツナポリタンを食べたあとだ(泣)。

※『MARIO』さんの「ふわふわオムレツのナポリタン」

なので注文したのは、「びんビール」600円と、この日のお目当てだった「とん汁」250円、
この組み合わせだけでは変なので「アジフライ定食のオカズだけ、ってできますか?」とお願いしてみた。
「できますよ」と了解してくれたお母さんが、ビールとお通しを持ってきて、すぐに厨房に向かう。


お通しは、私の大好きなネギメンマチャーシュー。お腹と時間に余裕があったら、これだけでビールが1本飲める。
しばらくして、いかにも手作りらしい、具だくさんのとん汁が登場。


最初の方で記したように、五芳斉さんは現在、お母さんが亡き旦那さんの跡を継ぎ、店主兼料理長を務めている。
ひとり調理ゆえ、効率を考え「餃子」などいくつかの料理をやめたそうだが、替わりに新メニューとして加わったのが、
中華食堂では珍しい、自家製「とん汁」であった。
実は私、大根が苦手で、こちらでも定食のとん汁をワンタンに変更したりしていたが、
現店主の自信作ならば食べてみよう、イヤ、食べるべきだろうと意を決し、この日頼んでみたのだ。

具材は豚肉、玉ねぎ、人参、ゴボウ、油揚げ、こんにゃく、しめじ、そして大根。


お味噌、野菜、豚肉がそれぞれ、ケンカせずにまとまり、使い古された表現ではあるが、
これぞ「おふくろの味」! 今回はあえて「お母さん中華食堂の味」と呼ばせていただく。
また、油揚げのおかげで、ある程度時間がたっても熱々なのもありがたい。

続いて、「アジフライ定食のおかずだけ」が登場。お会計から逆算したら400円。


大ぶりサイズのアジがふたつで、この価格は安い。調べたら単品は1枚250円だった。
閉店時間が迫り、あわてて食べ進める私に、お母さんから「急がなくて結構ですよ」と声がかかる
「イヤ、もうすぐ閉店時間なので…」と、【時間を厳守するマジメな客】をアピールにする私に対し、
「まだ私も、片づけなどやることがありますし、時間は気にせずゆっくりしていってください」だって。
普段、「早く帰れ」と追い払われることはあっても(笑)、その逆は珍しい。
店主のやさしさに、お腹だけでなく、胸もイッパイになった
なんとか食べ切ったときは、少し閉店時間を過ぎてしまっていた。繰り返しになるが、とん汁は最後まで温かかった。
お会計で「今度はもっと早い時間に来ます」とお母さん店主に告げて退散。
満腹で、ズボンのファスナーが閉まらない状態のため(恥)、帰路は神楽坂をゆっくりと下った。

以上のように、私が五芳斉さんを訪問したときは、毎回時間に追われていた。
約束したように、次回は「もっと早い時間に」入店し、お酒と料理をゆっくり楽しみたいと思っている。
とん汁とワンタンの双方を注文したいが、汁ものダブルは変かね。
変といえば、お店の斜め向かいに、ちょっと気になる店舗が存在する。


『ろくでもない喰いもの屋 くま』。B級グルメマニアの心をくすぐる屋号ではないか。
五芳斉さん共々、近いうちに行ってみたいお店だよ。



五芳斉(ごほうさい)
東京都新宿区榎町41
地下鉄神楽坂駅から徒歩約5分、江戸川橋駅から徒歩約10分、飯田橋駅から徒歩約20分、
早稲田駅、牛込神楽坂駅、牛込柳町駅からもそれぞれ徒歩圏内
営業時間 11時~15時、17時半~19時半
定休日 土日祝日、年末年始など
※閉店時間ギリギリの入店はやめましょう
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所沢の「ザ・昭和居酒屋」『百味』が復活していた!

2021年01月02日 | 居酒屋・バー
昭和40年に開業した、所沢の老舗酒場『百味』(ひゃくみ)さん。
メニュー豊富で、価格はお手頃、しかも日が沈む前から飲める、ということで、地元民を中心に連日大繁盛。
そんな名酒場が昨年5月、コロナを理由に閉店。私を含む多くの呑兵衛が、嘆き悲しんだものだった。


素晴らしい店があったことを、皆さんにも知ってもらいたくて、閉店直後には拙ブログで、
「所沢の「ザ・昭和居酒屋」『百味』が閉店していた…」というタイトルでお店を紹介。

ところがその3ヶ月後、お店の近くを通ったところ、下記のように看板の文章が変化している。


「またお会い出来るのを楽しみにしています」。おや、これは再開の意思がありそうだぞ。
さらにそれから3ヶ月後、11月下旬には地元のネットサイトで、「百味復活決定」のニュースが報じられ、
12月9日に、めでたく営業再開となった模様。バンザーイ!
なので、先述の「閉店していた…」と伝えた拙ブログは、削除しようかとも一瞬思ったが、
せっかく書いたものを消すのもしのびないので、タイトルには「※その後復活」の文言、
文末にも「営業再開~」の一文を赤字・最大文字で追加し、応急処置した挙句、
今回改めて、復活・百味のリポートをお届けすることにした。

訪問したのは12月の下旬。入口には以前と変わらぬ、「地元密着 足かけ五十年 新鮮 味 安さで」の貼り紙が。


さっそく階段を降りて、紅白の「百味」看板をくぐって入口へ。


店内をのぞくと、以前と同様の内装、壁に貼られた豊富なメニュー短冊、そして大勢のお客さんが!
変わった部分といえば、入口ドアの開放と消毒と検温、感染対策か鍋料理を提供していないこと、
あとは、入口レジ近くに鎮座していた、ご隠居こと店主の姿がないことくらいか(経営者が変わった模様)。
昔からいるベテラン店員も残っており、値段も閉店直前とたぶん同額。断言はできないが、席数は少し減ったかもしれない。

ドリンクメニューの一部がこちら。友人と最初だけ瓶ビール大460円で乾杯し、
※相変わらず安い!

その後は焼酎ボトル。昔懐かしい「宝焼酎 純」(720m)1640円を選択。


友人は「ボトルセット(水と氷)」280円、私は「ホッピー外」250円などで割った。
久々に飲んだ純は、若い頃の記憶が蘇る…要するに悪い酒の味であり、翌日は激しい二日酔い(苦笑)。
ここからは、おつまみ類を紹介。私は当然、この店で一番好きな「つくね」の辛口と普通のを1本ずつ注文。


正式名はそれぞれ「つくね辛口一本」と「つくね一本」。この大きさで各160円だ。
右上の「お通し」は280円だが、これはお座敷席のみで、テーブル席にはつかない。
さらに、つくねとの相性がいい、メニューには載っていない「生玉子」も注文してみた。
新顔らしい女性店員が、わざわざ厨房にたずねに行き、「出せます」と了解をもらう。価格は150円だった。

※本当は卵黄のみが理想だが

つくねは私が2本とも食べるが、代わりに友人は「刺身三種盛」1100円を独占。価格的には釣り合わないぞ。


他にオーダーしたのは、「天ぷら盛り合わせ」880円、


「揚出し豆腐」に「かきフライ」、どちらも440円など。




さらに私は、「つくね」を今度は塩焼きで2本追加。さっきの生玉子が余っていたしね。


そういえば、以前と異なる点がもうひとつあった。注文受けが紙とペンから機械(ハンディターミナル)に変更。
おばちゃん店員は、まだ不慣れなようで、入力に手間取っていたよ(笑)。
進化した部分もあるが、百味さんはほぼ変わらぬ姿で帰ってきてくれた!
いつまでも、昭和の良き居酒屋文化を守り抜いてほしいし、それを期待し、私は今後も通い続ける。
ついさっき、本日、首都圏の1都3県の知事が、「緊急事態宣言の要請」をしたというニュースを見た。
飲食店には厳しい状況が続くかもしれないが、コロナ原因の廃業だけは免れてもらいたい、と強く願っている。



百味
埼玉県所沢市日吉町4-3
西武線所沢駅から徒歩約3分
営業時間 ※11時~22時30分
定休日 基本無休だけど、今年の年末年始はどうかな?


※現在は22時閉店、21時ラストオーダーです
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飲食店利用についての持論

2021年01月01日 | このブログについて
明けましておめでとうございます。今年も拙ブログをよろしくお願いします。
年末年始、読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
わたくしは例年通り、30日に「ケイリングランプリ」という名のカツアゲに遭い、
コロナに関係なく、大晦日も元日もずっと、自宅にこもって不貞腐れております。チキショ~。
とはいえ、仮にグランプリで大儲けしても、今の時勢では外出してバカ騒ぎするのも難しい。
友人たちと毎年やっていた、忘年会や新年会も、今年は音沙汰なく、私も開催の有無を確認しなかった。
ひょっとしたら、私だけハブんちょにされて、他のみんなが集まっている可能性も否定できないが、
それでは、自分があまりにもかわいそうなので(泣)、実施していなかったと信じたい。

年頭ということで、改めて当ブログの方針というか、私自身の意思表明をしておく。
私の人生最初のバイトは雀荘であるが(日雇いの肉体労働は除く)、その後はコンビニ、牛丼店でも働き、
就職したのが、今は滅亡したチェーン居酒屋。退職後もバーや喫茶店、中華料理屋などの店員も務めた。
労働のほとんどが接客業、しかも飲食店ばかりゆえ、飲食店の苦労はよく知っているつもり。
なので今でも、お店側の立場・視点で考えることが多い。要するに私は、お店の味方である

たとえば、態度の悪い客がいて、店員さんが困っている場に遭遇すれば腹が立つし、声を荒げることも多々ある。
特に、私の地元立川には、店側や周囲の客の迷惑を顧みない、無礼な輩が多い気がする。
私が、立川では滅多に飲まない理由のひとつである。
また、頼んでもいないのに、シロウトの分際でプロの調理や接客などを勝手に評価し、
ヘタクソな文章をつづり、評価点数までつけているバカ、ヤツらは極めつけの迷惑客だろう。
私が、食べロガーを軽蔑している理由のひとつである。
ということで、今の時勢「こんなときに外でメシを喰うな」「飲むなら家で飲め」「自分さえよければいいのか」
などといった、飲食店の苦労を考えねえ意見には、徹底的に反発する。
別に外食・外出は禁止されていないし、そもそも感染は、飲食店より病院や家庭内で起こるケースが多いと聞く。

コロナ禍の現在、私が心がけていることはただひとつ、【お店のルールに沿う】である。
営業時間の短縮・変更、入店の際の消毒や検温、マスク着用やドアの開閉による換気などには当然従うし、
休業を選択したお店については再開を待ちわび、お持ち帰りのみというお店では、なるべく気に入った商品を購入。
そして、「ご来店お待ちしております」と、店内営業を続けるお店には、堂々と客として通おう、と考えている。
かつてない逆境に追い込まれている、飲食店を微力ながらも援護したい。これが拙ブログの方針である。
いかんせん万年金欠なので、本当に微力(少額)しかお助けできないのが心苦しいが(苦笑)。
なお、長時間滞在が当たり前の居酒屋、しかも未知のお店に行くこと=いわゆる「よそ者」の来店は、
店員さんや常連客に余計な不安を与えかねないので、新規開拓はしばらく控える予定である。

ダラダラと持論をつづってきたが、次回はいつも通り、居酒屋の紹介である。
テーマは、日が沈む前から飲める、「所沢の名店『百味』の復活」だ。

※12月9日に再開した模様です
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