明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

「REBECCA LIVE TOUR 2017」 2017年8月31日 日本武道館

2022年08月31日 | レベッカ
前回の日記で予告したように、今回は5年前のREBECCA武道館ライブの感想を語る。
なお、文体はいつもどおりの「である調」で、REBECCAの皆さんの敬称も略させていただく。
個人的には初のREBECCAライブで、友人がやってるセミプロバンドを除けば、ライブ自体も15年ぶりくらい。
なにせ久しぶりなので、恥ずかしながらチケットの入手方法がわからない

実は2015年の横浜アリーナ公演にも行きたくて、友人知人に入手方法をたずねてみたが、
ネットサイトへの会員登録がメンドくさくて、やる気にならないうちに完売していた。
雑誌「ぴあ」を買い、REBECCAの紹介ページで座席と値段を確認し、電話で予約…なんて方法は過去のハナシらしい。
まあ、今後もライブツアーは組まれるだろうし、次回こそはちゃんとチケットを取ろう…なんて楽観視していたら、
次回のライブは2017年と、約2年間待つことになった。というか、2015年が最後じゃなくてよかった。
今回こそはチケットを取らねばならぬ。とはいえ、ダフ屋や転売屋には絶対に儲けさせたくない。
そんな私が選んだ方法は、「他人のツテを頼る」であった。姑息な手段でスマン。

当時、よく飲みに行っていたお店で知り合った客に、「業界に顔が効く方」がおられた。
業界人といってもピンからキリだし、妙に調子のいい方だったので、期待と不安が半々だったが、
1週間後には「チケット取れました。下記の○○さん宛てに代金を振り込んでください」と連絡が。
○○さんというのは音楽プロデューサーだそうで、振り込み総額は21108円。ちゃんと詳細も記してあり、
チケット代が9500円×2枚で19000円。あとは先行サービス料、システム利用料、配送手数料が計2108円。
プロデューサーへの御礼やワイロなどは含まれていないようなので、良心的といえる。
チケットは「ステージバックサイド席」とのこと。ステージの裏側?
さっき書いたように、お世話をしてくれた業界人が調子のいい方で、「ステージにかなり近いと思います」と連絡があり、
実際に会ったら「すごいいい席かも。NOKKOに触っちゃダメだよ」なんておっしゃっていたので、
値段は少々高いけど、本当にステージ近くなのかも…と期待したのだが、数日後に届いたチケットには、


ステージバックサイド席 2階 東U-列と記されてあった。
知らない方のために説明するが、武道館は下記画像のようにアリーナ、1階席、2階席とあり、2階は実質3階である。

※開演前の武道館内

で、我々の席はステージバックサイドというか、ステージサイド(真横)であり、
U列というのは、アルファベット順どおり、前から21列目。 NOKKOに触るどころか、表情すら見えない位置だが、
それでも、REBECCAのライブに入場できたことは、素直に嬉しかった。
数年後、甲子園の入場券などで転売屋らとの不毛な争いに巻き込まれたせいもあり、余計にありがたみが増す。
知り合って間もない私のために、知人プロデューサーにチケットの手配をお願いしてくれて、
問題なく武道館に入場させてくれた、業界人Sさんには改めて感謝したい。

もうひとり感謝したいのが、当日は昼間っから一緒に飲み、ライブまで付き合ってくれた友人Mさん。
彼は私の同級生であり、REBECCA直撃世代ではあるのだが、私ほどの熱量はなかったと思う。
それでも、安くはないチケット代を払ってくれ、後述する私のみっともない姿を、見て見ぬフリしくれた。
ライブの帰りに、高田馬場の安居酒屋で飲んだのだが、もっと高いお店でごちそうするべきだったね。

いつものように前置きが長くなったが、以下で「REBECCA LIVE TOUR 2017」をリポートする。
場内の画像は、さっきの開演前と、下記の開演直前に場内の照明が暗くなった瞬間、


そしてこっそり盗撮した、ボーカルのNOKKO(ピンク色の衣装)。以上の3枚しかない。


元々「場内撮影は禁止」だし、REBECCAファンの評判を落とさぬよう、指示には従う。
私と友人、そして同世代と思われる紳士淑女が見守る中、いよいよREBECCAが舞台に登場。

1曲目「MOTOR DRIVE」
REBECCAの中では、比較的明るい曲であり、オープニングには最適だった。
伸び伸びとしたイントロに、昔と変わらぬNOKKOのハイトーンボイス、そして場内の大歓声が重なる。
恥ずかしながら、周囲の迷惑にならない程度の音量で、私も一緒に歌わせていただく。
「♪長い巻き毛はもう くたびれて 始発の帰り道 少しベッドで眠ったら…」
この「たら…」あたりで、私は早くもこみあげてきて、涙を流していた
あまりの早さに、隣の友人が「えっ! もう泣くの!?」と、無言のまま驚いているのがわかった(笑)。
REBECCAファンは大勢いるだろうが、MOTOR DRIVEで泣いたことのある方は少ないはず。私だって初めてだよ。
演奏が始まってからは、ごくわずかな時間であっただろうが、私にとっては、
約30年間、何度も心を揺さぶられ、励まされ、勇気づけられてきた、あのREBECCAの生演奏であり、
30年間の感情が、短時間に一気に押し寄せた瞬間でもあった。
「あのREBECCAが、同じ空間で、昔と変わらぬ演奏・熱唱をしている」のだから、感極まるのは当然だ。

1曲目を歌い終えた直後だったかは記憶が定かではないが、NOKKOが場内の客に向かって、
「28年ぶりに来ましたー!」と叫んだのは覚えている。
あとで調べたが、REBECCAの武道館公演は、解散前最後のライブとなった、1990年1月19日以来、約27年7ヶ月ぶり。
当日のライブは、映像として作品化されており、「解散前最後」と知っているからそう見えるのかもしれないが、
大観衆を動員した公演にもかかわらず、個々のメンバーからは冷めたような雰囲気が感じられる。
一方、NOKKO曰く「28年ぶりに来た」この日のライブは、陰と陽でいえば明らかに後者。
危うい雰囲気のまま、全力疾走していた頃のREBECCAを好きな方もいるだろうが、
充電と円熟を積み重ねたことで、温かみを感じるようになった、2017年のREBECCAが私は好きだ。
最初の曲から、いきなり感動を与えられたことで、昼間、新宿三丁目の『ねこ膳』で飲んだ、


ジョッキの半分以上を占める濃い~焼酎が原因と思われる、酔いもすっかり醒めてしまった。
1曲目から長々と語ってしまったので、以降ではすべての曲には触れず、説明もなるべく少なめにする。

2曲目
「76th Star」
3曲目
「LONELY BUTTERFLY」
過去のCDやライブでは、サビの部分は「♪ロンリーバフライ」と聞こえていたが、
この日のNOKKOは「♪ロンリーバフライ」と歌っていた。
どちらの発音が正しいのかはわからんが、私もその後はカラオケで、「♪ろぉんりぃば~たふら~い」と歌うことにしている。

4曲目
「LONDON BOY」
イントロを耳にした瞬間、隣の友人に「あ、ダメだ。オレ泣くわ」と宣言。
NOKKO作詞ではないので、普段のちょいワルではない「あたし」が、異国の地で恋をする様子が、
独特のサウンドで瑞々しく表現されているナンバーであり、私の大好きな曲でもある。案の定、途中で泣いた。

5曲目
「Cotton Time」
6曲目
「CHEAP HIPPIES」
私はこのブログでも、「ブルジョア」という単語をたまに使用するが、由来は間違いなくこの曲の歌詞である。
あと、「失業保険」というワードが出てくる若者向けの曲は、かなり珍しいのではないか(笑)。

7曲目
「MOON」
8曲目
「フレンズ」
9曲目
「Maybe Tomorrow」
特にファンが多いと思われる、ヒットナンバー3連発のあと、休憩に入った…んだっけな?

10曲目
「光と影の誘惑」※インストゥルメンタル

11曲目
「恋に堕ちたら」
17年ぶりの新曲。前回、「REBECCAは、英語歌詞の曲以外は全部歌える」と豪語したが、正直、この曲はまだ怪しい。
当日はもちろん歌えず、拍手のみ。それまで、オンチの分際でずーーーっと歌っていた私が静かになり、
友人や周囲の客は喜んだと思われるが、次の曲で、私は再び歌唱を始めたのである。

12曲目
「Monotone Boy」
失礼を承知で書くが、REBECCAはライブよりもCDの方がいい、と個人的には思っている。
ライブバージョンの方が素晴らしいと思うのはこの曲。作詞担当は、ヒット曲を数多く手掛けた松本隆。
のちに実写化された、彼の自伝的小説「微熱少年」には、Monotone Boyの歌詞と重なる部分が見受けられる。

13曲目
「真夏の雨」
14曲目
「OLIVE」
イントロで「泣く!」と宣言し、有言実行(この日2度目)した、たぶん私がもっとも好きなREBECCAの曲。
「やみくもに生きてるわけじゃ ないのだけど 答えが見えない」という歌詞に、
10代の頃は激しく共感したものだ。まさか、このトシになっても「答えが見えない」とは、思ってもいなかったが(苦笑)。

15曲目
「プライベイト・ヒロイン」
これも好きな曲で、ライブ版の方がカッコいいと思えるナンバー。作詞はNOKKO&沢ちひろの共作だが、
どんな詩も名曲に仕上げてしまう、作曲の土橋安騎夫とREBECCAは、やっぱり天才である。

16曲目
「ラブ イズ Cash」
前回の日記で触れた、私が友人宅で何度も耳にした、アルバム『WILD & HONEY』の曲。
つい最近、マドンナの「マテリアル・ガール」を初めて聴く機会があり(←遅い)、
「ラブ イズ Cashのパクリだ!」と叫んだのだが、どうやら元祖はマドンナの方らしい…。
ここでメンバーが退場。観客からの拍手と「アンコール」に応え、数分後に再登場。
幸せだったひとときが、終わりに近づいていることを実感。

ここまで文字ばかりなので、画像を挿入。会場外で販売していた「れべっかの煎餅」1500円。


「REBECCAと関係あるのかよ!?」とツッコんだだけで、購買意欲はわかなかった。

17曲目
「HOT SPICE」
18曲目
「ヴァージニティー」
先代リーダーの木暮武彦らが所属していた頃に作られた、初期の名曲。
決して明るい歌ではないので、ややしんみりとした空気になった直後、
煽情的なイントロが武道館に響き、使い古された表現だが、鳥肌が立った。
ライブの最後を飾るのは、私がREBECCAにハマるきっかけとなった名曲であった。

19曲目
「RASPBERRY DREAM」
夢見る野良猫だったNOKKOは、もはやスーパースターの域を超え、リビング・レジェンドに上り詰めた。
最後の曲だとわかっていたので、終盤のサビの繰り返し部分では、やや声が大きくなった。
たぶん「まだ終わらないでくれ!」という感情もこもっていたのだろう。「涙そうそう状態」だったのは書くまでもない。

「生REBECCA」という30年越しの夢を果たしたことで、終演後はしばらく動けなかった。
周囲の客が退席していき、警備員が「そろそろご退場ください…」と告げにきたときも、私はまだ席に座り込んでいた。
無論、疲れたのではなく、この場から離れるのが惜しかったのだ
ふと後方を振り返ると、同じように座ったまま動こうとせず、メンバーが去った舞台を見つめ続けているおっさんがいた。
「ああ、アイツも同じ気持ちなんだろうな…」と同志を見つけた気分になり、私もようやく席を立った。

かつて全日本プロレスのファンだった私は、日本武道館には何度となく足を運び、
レスラーたちの激闘に胸を熱くしたものだが、それを上回る興奮と感動が、この日のライブにはあった。
武道館を出て、真夏の雨ならぬ、ぬるい風を受けた瞬間、なぜだか「明日からマジメに生きよう!」と決意。
冴えない中年となった今の私にも、REBECCAは人生の活力を与えてくれる。

以上、5年前のライブについて、足早に振り返ってみた。いくつか、記憶があいまいになっていたのが無念だ。
やっぱり、5年も経過させず、すぐに文字にしなきゃダメだな。
当日のライブ映像は作品化されているので、近いうちに確認し、必要ならば今回のブログも修正しなくては。
なお、拙ブログのカテゴリーに、「居酒屋・バー」や「中華食堂」などの同列に、「レベッカ」を新たに追加。
同列にするのは変だろうけど、REBECCAについては今後も語らせていただきたい。
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REBECCAのファンなのですが…。

2022年08月30日 | レベッカ
ええと、大きな声ではいえませんが、私はREBECCAのファンでして。
大きな声でいえない理由は、知識やライブの経験が乏しく、真のファンに怒られそうだからです。
「お前ごときが、REBECCAファンを名乗るんじゃねえ!」とね。
ビビッているのか、普段とは違い、語り口調も「ですます調」になってますしね。

ただ、真のファンがご立腹するその気持ち、私もよくわかるんです。
私自身も、昔のプロレス、昔のプロ野球、日大三高野球部、競輪、ウルトラ怪獣などの興味を持っているジャンルについて、
事実と異なる情報や、知ったかぶりの意見を耳にしたら、相手が誰であろうと訂正せずにはいられません。
過去には、飲み屋で隣り合った客との会話から、怒鳴り合いにまで発展したこともあります。お店の雰囲気ぶち壊しですね。

私がREBECCAファンなのは間違いないのですが、さっき書いたように、ライブに行ったのは1度だけ。
しかもそれが、ちょうど5年前の今頃に開催された、「REBECCA LIVE TOUR 2017 at日本武道館」だったりします。


メジャーデビューが1984年。初ライブが33年後とは、ファンとして遅くないでしょうか。
また、私自身はREBECCAどころか、そもそも音楽についての知識がないんです。
「バンドブーム」に乗れず、ギターもベースもドラムもキーボードもパーカッションもやったことはなく、
楽器は、幼稚園と小学校の「音楽の時間」でやらされた、ハーモニカ、縦笛、木琴、
あとはトライアングルくらいしか経験がないですし、恥ずかしながら、楽譜も読めません。
もちろん、洋楽の知識も皆無なので、「NOKKOはマドンナやシンディ・ローパーの影響を受けた」とか、
「初期REBECCAは、ブリティッシュ・ロックを意識」なんて寸評を見たことがありますが、
私自身は「マドンナやシンディ・ローパー」なんて、名前しか知りませんし、
「ブリティッシュ~」と聞いて思い出すのは、ダイナマイト・キッドとデイビーボーイ・スミスです。

そんな私でも、REBECCAというバンド名は、小説「黒い瞳のレベッカ」が由来、というのは知っています。
つい最近、当該小説を読んでみようと、地元の図書館で予約してみたところ、受け取り場所は普段とは別のエリア、
児童図書コーナーみたいな場所へ行くよう指示され、下記画像の図書を渡されました。


まさかこのトシで、ひらがなが主体の児童用書籍を読むことになるとは思いませんでしたね(笑)。
小説「黒い瞳のレベッカ」について、とあるサイトでは「世界的ベストセラー」と評したのち、
「わが国でもレベッカの名は、中学生、高校生のあいだで話題の中心になっています。」と解説していますが、
日本の中高生が話題にしているのは、小説ではなくバンドの方だと思うのですが。
少なくとも、私自身の青春時代(笑)は、バンドREBECCAの方が、圧倒的知名度があったのは事実です。

溜まり場となっていた友人宅で、麻雀やTVゲームなどをやりながら、ダラダラと過ごしていた当時、
部屋内ではBGMとして、当時のヒット曲を集めた、友人が編集したカセットテープが流れており、
その中で、THE ALFEEやTOM★CATとともに、よく耳にしたのが、REBECCAの楽曲でした。
今思い出すと、収録曲はアルバム『EARLY REBECCA』と『WILD & HONEY』からダビングしたものだけで、
未収録の「百萬弗コネクション」は、当時知りませんでした。あと、この曲が「ひゃくまんどる・コネクション」ではなく、
「ミリオンダラー・コネクション」と読むのも、21世紀になってから知りました。
ミリオンダラーといえば、テッド・デビアス…というプロレスボケは、うっとうしいでしょうが、
当時の私の二大好物が「REBECCA」と「プロレス」だったので、ご勘弁を。

その後、「RASPBERRY DREAM」を聴いて衝撃を受け、REBECCAの楽曲を集めようと決意。
ただし、向かったのはレコード屋(って今は言わないの?)ではなく、レンタルショップ。今も昔も金欠なのは変わりません。
アルバムだけでなくシングル曲も借りて、カセットテープにせっせとダビングし、
自宅だけでなく通学中にも、文字どおりテープが擦り切れるほど、繰り返し繰り返し聴いたものです。

数年後、少しお金に余裕ができてからは、すべてのアルバムCDを改めて購入し、20年以上たった今でも、時折楽しんでます。
なのでREBECCAの楽曲は、最新曲「恋に堕ちたら」まで、リミックスを除く全70曲(←数えたら70だった)のうち、
歌詞のないインストゥルメンタルと、苦手な英語歌詞(笑)の作品を除けば、全曲歌えるはずです。※ただし、歌唱力はナシ
REBECCA限定のイントロクイズなら、ほとんどの人に勝つ自信がありますよ。
イントロクイズではないですが、街中や飲食店などの有線を流している場所で、REBECCAの曲が流れてくると、
「おっ、MONOTONE BOYか。懐かしいな」などと即反応し、なんだか嬉しい気持ちになったりしますね。
私にとってREBECCAはもはや、好き嫌いを超越した特別な存在です。

気付いたらファンになっていたので、「REBECCAのどこが好き?」と聞かれても、明確な回答が出せません。
あえて挙げるとすれば、NOKKOさんが歌い上げる曲中の主人公に、共感するものがあったのかもしれません。
歌詞に出てくる女性=「あたし」は、長すぎる夢を見ながら相変わらず地下鉄で通っていたり、
TVも冷蔵庫もない部屋で女友だちと同棲を始めたり、工場が黒い煙を吐き出す街に住んでいたりします。
他にも、ひとりで踊っている強がりなヒロイン、夢見る野良猫、迷っている自由なちょうちょと、
REBECCAの曲には、現状は満たされていない、むしろ幸薄そうな印象の主人公がたびたび登場します。
ただし、彼女たちは本当の不良少女や、罪を犯すような悪人ではなく、立場や環境に恵まれていないだけで、
そんな現状から抜け出し、上り詰めようと懸命に足掻いている、たくましいキャラにも感じられるのです。
これらのキャラや歌詞が、男女の性こそ違えど同じく日常は満たされておらず、だけどどうしていいかわからない、
当時の私の心に染み入ったのだと思われますし、多くのティーンエージャーたちの心情と合致したのではないでしょうか。

さっきも書いたように、私は「知ったかぶり」は嫌いですが、「約束を破られること」も極端に怒りを覚えます。
無論、私自身は知ったかぶりはしませんし、日本国との約束(=労働、納税など)はともかく(苦笑)、
待ち合わせ時間や原稿の締め切りなど、他人との約束は、ここ数年厳守しているはずです。
そして、5年前のライブに行く前に立ち寄った、新宿三丁目の食堂兼居酒屋『ねこ膳』を紹介した際、

※コロッケ、マカロニ、カレー、玉ねぎ・パプリカ、チーズの順に重ねて焼く、お店名物の「ねこ膳グラタン」

最後の行で「この夜のライブについては、また改めて書くことにする」と記していました。
一応、約束してしまったので、次回は、5年前のREBECCA日本武道館ライブについて、綴らせていただきます。
ファンとして未熟なのは重々承知ですが、今回こうして、慣れない敬体(ですます調)を駆使し、
REBECCA愛を語ったことに免じて、どうかお許しを。
下記画像はライブ終了後、同行した友人に撮ってもらった記念写真。


ブログ掲載にあたり、顔だけでなくお腹も見苦しいので、カットしました。

最後に、REBECCA&プロレスファンならではのオマケ画像を紹介。
1985年6月21日、やはり日本武道館で、全日本プロレスの興行がありまして。
メインはジャイアント馬場vsラッシャー木村のPWFヘビー級選手権試合。
このとき、入場する馬場に駆け寄り、ひとりの女性が花束を渡し、さらにジャンプしてキス。


タイトルマッチ前とは思えぬ、馬場の嬉しそうな顔に注目。猪木が見たら激怒するでしょうね。
実況の倉持隆夫アナウンサーは、「おお、かわいらしいギャルから花束とキスの洗礼!」のようなことを言い放ちました。
「かわいらしいギャル」という表現がいかにも昭和ですが(笑)、この女性の正体は、当時21歳のNOKKOさん。


ネットの映像を撮影したため、画質が悪いですね。この動画は削除されたようで、現在は視聴不可です。
NOKKOさん曰く「うちのおとうさんが一番喜んだ!」とのことですが、  ※情報元:「here's REBECCA」
この直後、REBECCAの人気が爆発し、お父さんをさらに喜ばせることになるのは周知のとおりです。
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50年以上愛され続ける大盛メシ 西国分寺『ホーライ』

2022年08月26日 | 中華食堂
かつて、JR国分寺駅の北口に、『宝来』という中華食堂があった。
私は入ったことはなかったが、安くて量もあり、地元民に愛されたお店だったそうだ。
数年前に惜しまれつつ閉店したが、隣駅の西国分寺駅北口で、『ホーライ』と屋号をカタカナに改め復活。


現在は二代目の息子さんが腕を振るっているが、味やボリュームは先代から受け継いでいる様子で、
宝来時代と合わせて50年以上、国分寺市民や近隣住民に愛され続けていることになる。
いまどき「ラーメン」350円の八坂『宝来屋』とは無関係だろうが、コスパの良さは共通している。

以前、西国分寺の人気カレー店『すぷーん』を紹介したとき、「某店に行ったが開いてなかった」と記したが、
その某店こそホーライであった。とはいえ、ネットの営業時間情報を信じた私が悪いので、お店に罪はない。
初訪問は昨年の秋。店の前を通ったら、開いていたので入ってみたのだ。
入店すると、魚介ダシのいい匂いが漂っていたので、釣られるように「ラーメン」500円を注文。
このときは1時間ほど前に、一橋学園の『きっちんコバヤシ』でがっつり食事をしていたので、
 
※「きっちんランチ」650円。ここも安い!

ホーライ名物(?)のセットメニューを頼む余裕はなかった。注文から数分後には、醤油味のラーメンが登場。


見た目ほどしょっぱくなく、魚介の風味も適度で、満腹だったせいか、印象に残らないラーメンであった。
次回は空腹状態で訪問し、麺類+ご飯もののセットに挑もうと決意し、この日は退店。
店主はひとり営業で大変なはずだが、重なる注文にイラつく様子もなく、会計時の応対もよかった。

約1ヶ月後に再訪し、「油そば+スタミナ丼セット」950円をオーダー。
料理画像の前に、卓上メニューも撮影したので掲載しておく。まずは【麺類】。


さっき書き忘れたけど、ラーメン500円というのは、現代では安価な部類に入るよね。
続いて、量が多いと評判の【御飯物と定食】。こちらも、値段はそんなに高くはない。


そして、麺とご飯を組み合わせた【お得なサービスセット】。


「油そば」は単品600円で、「スタミナ丼」は700円。セットで950円ということは、スタ丼はハーフサイズになる。
しかし、出てきたのはこちら。油そばもスタ丼も、器のサイズは同じに見える


スタ丼は、豚肉、玉ネギ、ニラをニンニク風味のタレで味付け、中央に卵黄を乗せたもの。玉ネギの割合が多いね。


こちらが油そば。ツユだくタイプで、麺と具材はノリがない以外はラーメンと同じ。


さらに付属のスープとマカロニサラダ。スープはちょっと少ない気がする。


個人的に、定食に添えられるお新香類が苦手なので、大好きなマカロニサラダが付くのが嬉しい。
横から撮った丼2種。やっばり同じサイズである。これで950円は相当お得だよ。


味の方は、スタ丼はやはり、ニンニク臭さやしょっぱさより、大量の玉ネギ由来の甘味が強い。
油そばは、スープが少ない分ラーメンより味が濃厚で、それほど油っこさもなく美味しい。
付属のスープは、ラーメンにも使っていると思われる、魚介風味のもので、具材はモヤシとワカメ。
マカロニサラダは、塩分やマヨネーズを控えた、穏やかな味付けの名脇役。
全体の感想は予想どおり、「食べても食べても減らない!」であった(苦笑)。
なんとか全部たいらげ、お腹をさすりながら退店。

3度目の訪問は、今年の春頃。壁の黒板メニューにも、お得なセットがあったので、


その中から「タンメン・ギョーザ(4コ)・半ライスセット」950円を選択。
「タンメン」単品は600円、ニンニクともやし増しは無料らしいので、ニンニクだけ増やしてもらった。
「ギョーザ」単品は通常4個300円だが、最近はサービス期間なのか1人前5個らしい。


上記画像では「ライス」170円と記されているが、「半ライス」というメニューはない。
いざセットが到着すると、タンメンと餃子は他店よりデカいし、半ライスは明らかに全ライスである。


元従業員として断言するが、『餃子のO将』の並ライスより、ここの半ライスの方が多い。
『ラーメン二郎』の「小ラーメン」や、甲子園『大力食堂』の「カツ丼(小)」と同様の詐称である。
とはいえ、どの商品も腹ペコ客にとっては喜ばしい詐称なのだが。
タンメンにはモヤシなどたっぷりの野菜に、私の希望どおり、刻みニンニクが添えられている。


塩味のスープはややしょっぱめで、野菜の水分で薄まったりはしない。
餃子は他店より大きく、1個あたり35グラムくらいかな? 味もよかったしビールが飲みたくなった(当時は酒類提供中止)。


タンメンがあるのでスープはなかったが、マカロニちゃんが付いてくるのはありがたい。
ただ、問題は全ライスの消費方法だ。家系の濃厚豚骨醤油スープはライスとの相性抜群だが、
タンメンの塩スープは、ご飯には合わないし、具材の野菜も、オカズとしては弱い。
しかも、私は餃子ではご飯を食べないし、マカロニではさすがにご飯は進まない。
幸い、卓上には多彩な調味料が用意されているので、キュウリの漬物をオカズにして、なんとか食べ切った。

※ついでに、紅生姜をタンメンに追加

お会計時、いつもは「ごちそうさまです」とだけ告げて帰るのだが、この日は店主に声をかけた。
「ずいぶん、量が多いですね」という私の感想に、店主は「なにか問題でも!?」と言いたげな表情。
あわてて「あ、イヤ、他の店と比べたら、ずいぶん多いと思ったので…」と補足したところ、
店主は「他の店のことは知らないので…またよろしくお願いします」とにこやかに返答。
「他店はどうあれ、これがウチのスタイルですから」という意味だろう。清々しい応対である。

そしてつい最近、晩酌を兼ねて、ホーライさんに4度目の訪問を果たした。
注文したのは、「瓶ビール(中瓶)」480円と、「しょうが焼定食」780円のオカズのみ。一品でもどうせ多いだろうし。
まずは冷えたグラスと瓶ビールに、お通しの枝豆が登場。枝豆の数だけはずいぶん控えめだ(笑)。


しばらくして、豚肉の生姜焼き単品が登場。価格は定食780円-ライス170円=610円だった。


スタミナ丼と同様、玉ネギの割合が異様に多いが、血圧を下げる効果があるので、私は歓迎である。
なにより玉子好きとしては、この目玉焼きが嬉しいではないか。お肉に黄身ちゃんを絡めて、ビールをゴクゴク飲む。


ビールがなくなったので「ウーロンハイ」370円を追加。ジョッキも冷凍庫でキンキンに冷やされていた。


この日は私以外にも、客が入れ替わりで来店したが、学生風の若者は少なく、大半が私と同世代か年上の方。
しかも皆さん、「ご飯少なめ」などと弱音(?)は吐かず、果敢にセットにも挑んでいたりして。
私より年長の方が頼んだ、「肉野菜炒め定食」のご飯は、いわゆる「まんが日本昔ばなし」のような山盛り。
あれが並ライスならば、私が食べた「半ライス」の表記は、正しかったことになる。一般的には絶対誤りなのだが…。
別の客が頼んだ「にんにくラーメン」大盛の丼も、普通のラーメン丼の倍サイズはあった。みんなよく食べるよな。
隣席のおっさんが、「塩ラーメン+チャーハンセット」を頼んでおり、チャーハンの量を確認したところで、
私も飲んだシメに「にんにくチャーハン」650円を追加注文。すぐに、にんにくを炒める芳香が店内に漂い始める。
しばらくして、にんにくチャーハンが完成。いつものスープと、キムチが一緒にやってきた。


小皿がマカロニではなくキムチだったのは残念だが、それよりも困ったのがチャーハンの量。
隣のおっさんが食べていたチャーハンより、ひと回りデカいではないか。
一般的な炒飯のようにドーム型でないため、わかりづらいだろうが、皿自体はかなりの大きさ。


レンゲで中央にまとめて盛ったら、相当立派なドームが完成するはずである。
会計時、店主に確認してみたところ、「セットのご飯ものは、通常の半分…よりちょっと多い量」らしい。
そうか、おっさんのチャーハンも、私が前々回食べたスタ丼も、半分より少々多い程度だったのか…って、
あれがハーフサイズだったら、『吉野家』の「牛丼特盛」も、ホーライさんならハーフサイズだよ。
だが、さっき書いたように、お店のスタンスは「他の店のことは知らないので…」だから、
お店がハーフサイズと定めた量の倍でも、「ジャンボ」ではなく「レギュラーサイズ」として認め、
注文した者としては、さも当然のように、食べ切らないといけない
というワケで、ニンニクと塩分がかなり強烈だったけど、なんとか残さず食べたよ。
当然のように満腹になり、会計時は店主に「苦しいです…」とボヤいてから退店。
最寄り駅までは徒歩6分くらいの距離だが、この日はたぶん、10分くらいかかったと思う。

盛り具合がちょっとおかしいホーライさんだが、通っている客は同世代が多いのだから、私も負けていられない。
今後も、「ご飯少なめで」なんて頼むことがないよう、胃と腸を鍛えておかなくては。



ホーライ
東京都国分寺市西恋ケ窪3-20-1
JR西国分寺駅から徒歩約6分、西武線恋ヶ窪駅からも徒歩圏内
営業時間 11時40分頃から21時半頃まで、15時半頃から18時頃まで休憩 
定休日 月曜
※営業・休憩時間は前後する場合あり
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さらば『東京チカラめし』! 牛丼チェーン以外の牛丼 パート5

2022年08月22日 | 丼もの

ヤフーニュースを眺めていたら、ちょっとショックな情報が目に留まった。
牛丼チェーン「東京チカラめし」都内唯一の店舗が閉店へ  ※提供元:よろず~ニュース

2011年に創業した、牛丼チェーンの新興勢力『東京チカラめし』は、
新しい牛丼のスタイルを提案したことで支持を集め、都内を中心に支店を展開。
1年ちょいで100店舗出店を達成するも、快進撃は続かず、すぐに閉店ラッシュに見舞われ衰退。
ジェットコースターのような急上昇と急下降で、「栄枯盛衰」という四字熟語をわかりやすく表現した(苦笑)。
現在国内には3店舗しかなく、東京に唯一残っていた、新宿西口1号店も8月28日で閉店する模様。
実はちょうど先月、新宿西口店に入店し、10年ぶりに牛丼を味わったばかりだったので、


急遽、【牛丼チェーン以外の牛丼を食べた】シリーズ第5弾として、チカラめしにスポットを当てることにする。

入口の券売機で食券を購入し、カウンター席へ。15時台で店内は空いており、おばちゃん店員たちも小休止、という印象。
この日の注文は、チカラめしの代名詞である「焼き牛丼 並」490円と「温玉」100円に、


サイドメニューの「餃子3個」230円。初めに断っておくけど、餃子はよくある業務用タイプでイマイチ。


さっき書いた、「新しい牛丼のスタイル」とは、焼き牛丼のことであった。

私がもっとも牛丼を食べていた20代の頃は、どのチェーンも似たような牛丼を、似たようなスタイルで提供していた。
①薄切りのバラ肉を醤油ベースの和風タレで煮込む ②一緒に煮込むのは玉ネギ
③卓上には紅生姜、七味、醤油 ④サイドメニューは生玉子、お新香、野菜サラダ

①については、サイコロ状の角切りビーフや、洋風ソースで煮込むのはダメなのか。
②は、長ネギ、白菜など牛鍋に入る食材はどうか。あと、玉ネギも全店同じ形状なのはおかしい。
③は、個人的には黒胡椒とマヨネーズを希望していた。実際、マヨネーズを持ち込んだことは多々あった。
④は、とろけるチーズ、ビールや酒のツマミになるようなサイドメニューも欲しかった。
なお、上記の中には、すき家のチーズトッピングなど、後年には実現したものもある。
結局、後続の牛丼屋は、元祖・吉野家の作ったスタイルをよくいえば追随、悪くいえばパクったに過ぎない。
「牛丼はこういうモノなんだ」という固定観念から抜け出せず、新たな形式を生み出す挑戦もせず、
パクりの分際でエラそうにしている(してないか)、吉野家以外のチェーン店を、不甲斐なく思ったものである。

その点、チカラめしの「焼き牛丼」は、新たなスタイルが4つもあった。
①牛肉を煮込まず焼く ②甘くクドいタレ ③玉ネギなし ④紅生姜ではなくガリ
今振り返れば、それほど斬新でもなく、既存の牛丼チェーンでも可能だった試みばかりである。
松屋には、焼肉丼風の商品「キムカル丼」が既存していたが、当時は期間限定販売で、レギュラーではなかった。
 
私が初めて焼き牛丼を食べたのが、チカラめし元年の2011年。訪問したのは、吉祥寺駅南口からすぐの場所にあった店舗。
当時はお試し価格とかで、並が280円。サラダと生玉子の「セット」が140円なので、合計420円。安い!


11年前のことなので、しばらくガラケー画像が続くが許してくれ。なお、最初の方でお知らせしたように、
都内の店舗はもうすぐ滅亡するので、吉祥寺店も以降で紹介する店舗も、すべて現存しない。

ガラケー画像を漁っていたら、初訪問の数日後にはもう、テイクアウトを購入している。


吉祥寺から中央線に乗り、わざわざ自宅まで持ち帰るとは。匂いが袋から漏れるし、同じ車両の方々に申しわけないぞ。
こちらも、吉祥寺店で食べた「焼き牛からあげ定食」580円。


モヤシ主体の野菜炒めの上に、鶏唐揚げと焼き牛が盛られている。唐揚げの味は記憶ナシ。

安くてウマくて斬新な牛丼を目当ての客で、吉祥寺店はなかなかの繁盛ぶり。
ただし、初入店時から店内床には米粒などのゴミが目立ち、店員さんたちは覇気がなく、お疲れの様子だった。
だがそれは、改善されることなく以後も続き、しかも吉祥寺店だけでなく、他店も同様なのであった。

これは確か、高円寺店で食べた「チーズ牛丼」で、価格は忘れた。


上記画像はさすがにヒドいので、HPからメニュー画像を拝借。あまり変わらない気もするが。


正式名は「チーズたっぷり焼き牛丼」で、現在新宿西口店で提供しているものとは、チーズの質や配列が異なっている。
タレが甘じょっぱクドいので、チーズとの相性は、すき屋のチーズ牛丼よりよかった。

私を含む愛好家を中心に、大勢のファンをつかんでいたチカラめしが、急降下した理由は、
『いきなり!ステーキ』が同じことを繰り返しているので、もうおわかりだと思うが、
店舗拡大に人員が、質量ともに追い付かなかったためである。
思えば、吉祥寺店の店内ゴミや従業員の疲弊した様子に、その兆候が出ていたことになる。

煮るタイプの牛丼は、極端なハナシ、鍋に肉を入れて放置しておけば完成するし、いっぺんに大量の仕込みが可能だが、
焼くタイプの牛丼は、放置したら即焦げてダメになるし、焼き置きだと味が落ちるので、大量仕込みは難しい。
さっき触れた、松屋がキムカル丼をレギュラー化しなかった理由も、要するにメンドーだからである。
また、焼くタイプは油や脂が、厨房だけでなく客席にも飛び散り、店内床が滑るという報告もあった。
ただでさえ調理と清掃に手間がかかるのに、それを指導・管理する社員は、たぶん足りていなかったはず。
バイトや人数さえ確保しておけば、店が運営できると思ったら大間違いである。
バイトなんて、マジメに働いてもチンタラ働いても時給は変わらないので、管理者がいなければ絶対にサボる。
私が行かなくなった理由になった、チカラめし八重洲店はどうしようもなかった。
厨房では、日本人店員がひとりで調理を担当し、ホールのアジア系外国人店員ふたりは、ただ突っ立っているだけ。
客席には食べ終わった食器が散乱しているのに、外国人コンビは見向きもせず私語に夢中。
私の席に置かれた、飲料水用ポットの水が残りわずかだったので、補充をお願いしたら、
片方の外国人が「マダハイッテル」と返答し、動こうとしないのには驚いた。※その後当然、怒鳴り散らした
日本人店員は指導をあきらめている様子で、もはや学級崩壊というか、店舗崩壊状態であった。
先日、大阪の西成区で、かなりダメな店で飲み喰いしたけど(笑)、あっちの方がまだマシだったよ。
たぶん、八重洲店のような状況が他店舗でも見られたから、チカラめしはダメになったのだろう。
店舗数だけに執着し、従業員の育成を怠った、チカラめし上層部の罪は重い

チカラめしを見限り、10年間足を運んでいなかった私が、久しぶりの食事をしたのが7月29日。
さっきの続きだが、こうして温玉を中央に乗せ、


愛しの黄身ちゃんを、お肉とご飯にトロ~リと絡め、


後半ではガリを投入し、お口の中をサッパリさせたところで、ラストスパート。


こちそうさまでした! という私の挨拶に、おばちゃん店員が「またよろしくお願いしまーす」と返答してくれた。
あのときはまさか、30日後に閉店を迎えるとは思わなかったなあ。
ちなみに、閉店まで残りわずかなのに値上げをしたらしく、焼き牛丼の並は550円になっているのでご注意を。

7月29日に寄った理由は、その日は神宮球場で、母校野球部を応援していたから。

※西東京大会準決勝。詳細はこちら

明後日には決勝戦を控える母校のゲン担ぎとして、チカラめしを食べておきたくなったのだ。
滅亡しかけているチェーン店で食べるなんて縁起悪い、という意見もあるだろうが、
滅亡しかけているのに、東京で唯一生き残っていた新宿西口店のように、母校野球部もしぶとく戦ってほしかったのだ。
結果、母校は劣勢にもあきらめず、しぶとく戦い優勝。4年ぶりの甲子園出場を決めた。※決勝戦の詳細はこちら
チカラめしにも逆転を期待しているが…ちょっと無理かなあ。
「焼き牛丼」のアイデア自体はよかったので、体制を立て直し、東京に再び店舗を出してほしいものである。
再オープンのそのときまで、東京のチカラめしよ、いざさらば。



東京チカラめし 新宿西口1号店
東京都新宿区西新宿1-15-3
JR新宿駅から徒歩約2分、他の私鉄、地下鉄新宿駅からも近いし、西武新宿駅からも10分もあれば着くはず
営業時間 9時~22時
定休日 無休だが8月28日に閉店
※閉店までは、結構混雑すると思われます
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27744時間かけたとんかつカレー 難波『カツヤ』

2022年08月21日 | カレー、ハヤシ
先日行ってきた、2泊3日の関西出張。
初日の夜は、翌日甲子園で試合をする、母校野球部の勝利を願い、ゲン担ぎメシの定番・カツカレーを食べることに。
お店は、大阪なんばにある『元祖とんかつカレー カツヤ』
創業は1959(昭和34)年。カツカレーの元祖とされる(※諸説あり)、大正時代創業の浅草『河金』よりは、だいぶ新しいが、
「とんかつに合うようにカレーソースを作ったのは、うちが初めてでしょう」と店主が語っている。
情報元は、店内のテーブルにメニューと一緒に置いてある、店主が取材を受けた産経新聞の記事コピー。
 

上記画像は縮小してあるため、字が小さくて読めないだろうから、元記事を発見したのでこちらをクリックしてご確認を。

記事によると、ここのカレーソースは、刻み野菜をペースト状になるまで丹念に炒めたものを、
2~3年寝かせたのち、小麦粉とスパイスを加えてルーを作り、再び2ヶ月寝かせてから、
スープで伸ばし、リンゴ、生クリームなどを加え、さらにもう1日寝かせて、ようやく完成するらしい。
2~3年がアバウトだが、ここのカレーソースは完成まで、最大で3年2ヶ月と1日もかかることになる。
私は未食だが、「100時間かけたカレー」というレトルト商品や、そのような名前のカレー店もあるようだが、
カツヤさんのは、24×(3×365+60+1)=27744時間もかかるカレーなのである。スゲエ!

お店の存在を知った20年前から、いつか食べたいと思っていたカツカレーを目指し、難波へ向かう。
関東の人間がなんばor難波と聞けば、グリコやカニや道頓堀などを思い浮かべる方が多いだろうが、
お店に一番近い、JR難波駅の南口は、なんばらしからぬ(失礼)オシャレな雰囲気が漂っているではないか。


どうも居心地の悪い閑静な街路を歩いていくと、


すぐににぎやかな場所に出て、お目当てである赤い看板が見えてくる。


老舗らしいクラシックな外観をした、『元祖とんかつカレー カツヤ』に到着。


こちらは店頭看板のアップ。謎の人物がかぶっているのは、茶色いコック帽ではなく、とんかつらしい。


「頭はとんかつ」の情報元は、約20年前に発売された書籍「ナイルさんのカレー天国!!」より。
ナイルさんとは、東銀座『ナイルレストラン』の先代オーナー、G.M.ナイル氏のこと。
カツヤさんを知ったのはこの書籍なので、ナイル氏には感謝している。最近、女性に訴えられたみたいだけど(苦笑)。

店内に入ると、カウンター席とテーブル席があり、私はテーブル席に案内された。
なお、奥には漫画コーナーもあったりする。老舗なのに庶民的でいいね。


私が着席したのは5番テーブルらしいが、「5番」と大きく記された札の裏側は、


なぜかタロットカードの「Ⅴ ジュピター」であった。


あとで、「タロットカード ジュピター」で検索してみたところ、
正位置では「慈悲深い、善良、寛容、発展、冠婚葬祭、道徳」などを意味するらしいが、
逆位置だと「行き過ぎた行為、慣例を無視する、物欲にとらわれる」などの意味になるとか。ほぼ私のことではないか。
タロットカードより、お店メニューの紹介をしよう。まずは【カレーのメニュー】の表側。


とんかつ以外にも、ビーフカツやポークなど、いろいろな具材のカレーが用意されているが、
裏側にも、エビフライ、チキン、さらには濃厚ソースを使用したスペシャルカレーなんてのもある。


カレーの価格は、一番安い「プレーン(素)カレーライス」が800円。カッコ素カッコトジルが親切である。
一番高いカレーは、スペシャルカレーの「ビフカツBW(特選ヒレ肉)」4400円。Wは特選お肉を意味するそうだ。
さらに、ABCとクラス分けされ(Cが一番上等)、具材だけでなくカレーソースも、異なるらしい。
大阪に住んでいたら、ABCの違いを確かめるため、カツヤさんに通い詰めるのに。
なお、トッピングは追加できるので、とんかつABC3枚を同時に頼み、食べ比べをすることも可能。


なお、トッピングは一品料理としても注文できるし、「ビフテキ」や「カツ丼」まである。


ビールや後述する酒類もあるし、カツなどで一杯やってからカレーでシメ、なんてこともできそうだ。
メニュー豊富で注文に迷ったが、ここはやはり、お店のウリの元祖とんかつカレーから、
メニューに「★当店おすすめ!」と書かれている、上ロース肉の「とんかつカレーB」1500円を選択。


別の店ですでに飲み食いしていたし、さらにこのあとも1軒寄るつもりだったので、満腹になるのを避け、
トリプルとんかつのような、バカな追加トッピングはせず、卵50円の半生(「生」と「ゆで」もあり)だけにしておいた。

しばらくして、半熟玉子が乗せられた、とんかつカレーBがやってきた。


横からのアングルも撮影。ご飯の量は、そんなに多くないかな。


なぜか、ラッキョウが1個だけ添えられているのが微笑ましい。福神漬けはテーブルに置いてある。


まずはカレーソースからひと口。辛さよりもまず、野菜や果物由来の旨味と甘味を感じた。
ジャンルでいえば欧風タイプになるのだろうが、私が好きな日本人の口になじむカレーである。
濃厚だけど形状はドロドロでもなく、重さは感じないので、どんどんスプーンが進む。
バターなどの油脂類はほとんど使っていないらしい。きっとカロリーも低めだろう(←カツカレーなのに…)。
とんかつに合うように作ったソースゆえ、やや薄めだが幅のある上ロースかつとの相性は、当然良好。

※黄色い粉末のように見えるのは、ゆで玉子の黄身をほぐしたもの

辛さはほどよく、辛いのが苦手な人も大丈夫だと思われるし、足りなければ、卓上のガラムマサラを追加すればいい。


適度なスパイシーさが食欲をそそり、あっという間に食べ終えてしまった。さすがは長時間を費やしたソースだ。
大阪にしては高めの価格設定だが、ここでしか食べられないカレーであり、値段相応かそれ以上の価値はあるはず。
関西にはいいお店がたくさんあるので、2泊3日の滞在では1度しか行けなかったのが残念。
味を思い出しながら雑文を書いていたら、ここのカレーをまた食べたくなってきた。
今度行ったときは、さっきも書いたように、おつまみで一杯やってから、AとCのとんかつを乗せたカレーを食べようかな。
さっき紹介した卓上メニューでは、ドリンクは「ビール大中小」と「ジュース類」しか記載されていなかったが、
壁紙のメニューで、ジュースの詳細が判明。気になるのが、「プラス100円で爆弾に出来ます」の一文。


さっき記した「後述する酒類」とは、ジュース類にウォッカorウイスキーを入れた爆弾のことである。
ここ数年、提供する店が増えてきた印象だが、関西では「酎ハイ」文化が、東京ほど広まっていないようで、
私が愛飲している、ウーロンハイやホッピーセットを、置いていない飲み屋も多い。
なので、カツヤさんに焼酎がないのも仕方はないが、ウォッカ・ウイスキーをソフトドリンクで割るとは…。
長年酒をたしなんでいるが、ファンタにウイスキーやウォッカを入れようなんて、考えたこともないぞ(苦笑)。
次回はダブルとんかつカレーだけでなく、ファンタウォッカにも挑戦…はやめておいた方がいいか。

美味しいとんかつカレーだったが、翌日の甲子園では、母校野球部は「かつ」ことができず初戦敗退(泣)。
ひょっとしたら、2500円の「スペシャルカレーのとんかつB」を食べていれば勝っていたかも?
まあ次回は母校に関係なく、カツヤさんでのんびり食事を楽しみたいな。



元祖とんかつカレー カツヤ
大阪府大阪市浪速区元町2-6-25
JR難波駅南口から徒歩約4分、他電鉄の難波駅、地下鉄大国町駅からも徒歩圏内
営業時間 10時半~20時半
定休日 日曜、不定休あり
※お店のレトルトカレーを店内で販売。2人前入り1100円

※2023年8月追記
店舗老朽化のため、近くの元町2-12-33に移転したそうです
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古都でたしなむ愉快なパフェ 京都三条『からふね屋珈琲』

2022年08月14日 | 喫茶店
甲子園に出場した、母校野球部を応援するため、2泊3日の関西出張に行ってきた。


結果は敗退であったが、よく頑張ったと思う。試合については、別の機会に改めてリポートする。

※お土産に買ったシャーペン1100円とボールペン650円。意外と高え!

4年ぶりの関西ゆえ、母校の応援と同様、飲食店巡りにも精を出し、多くの名店・迷店を訪問。
最終日の最後に立ち寄ったお店が、京都の喫茶店『からふね屋珈琲』三条本店であった。
創業は1972(昭和47)年。今年で50年目を迎えた老舗の喫茶店で、名物は水から抽出するダッチコーヒー。
他の飲み物や軽食も充実しており、さらには、前回日記の最後に紹介したように、
お店のHPでは「おもしろ系」と称している、愉快なパフェもいくつか提供している。


上記画像の下段に陳列している、エビフライやポテトフライなどが乗ったパフェが該当商品である。
こちらのお店では、常時140種類のパフェを用意しているが、おもしろ系は下記の6種。
 ※HPより拝借

私が食べたのは、このうち4つ。以下で順に紹介していこう。
まずは前回紹介した、「からあげパフェ」900円。ひと口サイズの鶏唐揚げが4個乗っている。


こちらは別アングル…のつもりだったのだろうが、あまり変わらないね。


最初の画像でお気付きだろうが、飾り切りされたリンゴなど、いたってマジメに作られている
食べた感想として、「熱々の唐揚げが、果物とクリームに絡み、なかなかアンニュイな味わい」
とのメモ書きがあった。なにがアンニュイだよ、当時のオレ(恥)。
ただ、唐揚げは確かに熱々ジューシィで、味付けも控えめ。当然、油切りはバッチリ。
キウイやリンゴなどの果物はフレッシュだし、クリームもほどよい甘さと、すべて手抜きなし。
器の下部分にはヨーグルトが入っており、ほどよい酸味が果物やクリームの甘さを引き立てる。
唐揚げも、甘いクリームとも意外と合うし、ヨーグルトとの相性も悪くなかったが、


たぶん別々に食べた方がもっとおいしい。「それを言っちゃぁおしまいよ!」だろうけど。
以降のパフェも、個々のパーツは素晴らしいが、「一緒にしなくても…」と思わせる商品ばかりであった。

からふね屋さんで最初に食べたのが、「さくさくロースかつパフェ」940円。

※スポーツ紙と指がジャマである

これは、逆側からのアングルかな。だいぶ前の写真なんで、撮影した意図を覚えていない。


さっきの唐揚げもそうだが、ロースかつはパフェ専用ではなく、食事メニューとしても提供しているためか、
失礼ながら、想像以上に「上等なかつ」であった。ここよりダメなとんかつ専門店、いくつか知ってるぞ。
クリームや2種のアイスの下には、唐揚げパフェと同様、コーンフレークとヨーグルトが隠れていた。
ハシを使用し、とんかつにクリームやヨーグルトなどを付けて食べてみた。


コーンフレークと生クリームは合うのだから、同じサクサク食感のとんかつも、合って当然…でもないか。
ただ、アイスクリームの甘さに飽きた頃、ソース味のとんかつを食べるのは、いい箸休めになったと思う。

【愉快なパフェ】シリーズで、唯一違和感があったのが「最強エビフライパフェ」1020円。


大きめサイズで歯応え抜群のエビフライを2本使用しており、甘いパフェとの相性も悪くないのだが、
エビフライに添えられたタルタルソースは、酢の酸味がバッチリ効いており、スイーツには余計。
以前友人に、からふね屋さんの揚げ物系パフェの秀逸さを説明しながらも、タルタルソースは不要かも、と補足したら、
「タルタルだけじゃなく、エビフライもとんかつも唐揚げもパフェには不要だろ」と、全否定されてしまった。ガッデム!
フォローするワケではないが、中央の求肥(「雪見だいふく」の外側みたいなヤツ)は舌触りがよく、
さっきの写真手前の紅芋味のアイスとは別に、下に隠れていたイチゴ味のアイスは、なかなかおいしかった。


さらにイチゴアイスの底には、コーヒーゼリーも潜んでおり、最後まで楽しめるパフェといえよう。

4度目の訪問となった今回は、卓上のメニューなども撮影してきた。
私は、ここ三条本店しか入ったことがないが、系列店は11店舗あり、各店でオリジナルパフェがある模様。


三条本店では50周年記念「シャンティーローズパフェ」を販売中。ただし、期間はわからん。

こちらはパフェの【人気ベスト5】で、


こちらは約3人前の【ジョッキパフェ】と、要予約の約5~25人前の【ジャンボパフェ】シリーズ。


上記の画像2枚は、HPでも見られるので確認してほしい。毎度毎度ヘタな写真でスマン。
今回頼んだのは、「魅惑のアメリカンドッグパフェ」1020円。先頭の「魅惑の」が、個人的にお気に入り。


こちらが横からのアングル。コーヒーゼリーなどの隠れキャラはない模様。


主役だけど食べるのにはジャマ(笑)な、アメリカンドッグは取り分け用のお皿に移す。

※串に果物が刺さっているため、指が汚れるのは必至

アメリカンドッグの下には、エビフライパフェでも見かけた紅芋アイスと、水色のラムネ味アイス。


このラムネアイスには、粒々のラムネも含まれており、爽やかなテイストであった。
さて、主役のアメリカンドッグだが、周囲のコロモが甘いため、パフェとの組み合わせも問題ナシ。
ただ、酸味の強いトマトケチャップと、塩分がある中身のソーセージは、やはり合わないかな。
別皿でアイス2種を乗せてみたけど、やはりイマイチであった。


ソーセージは肉々しい豚肉よりも、独特の甘味がある魚肉の方が、マッチするような気がする。

ここまで4種のパフェを食べてきたが、オーダー時はさすがに、おっさんだし変なパフェだし(あ、書いちゃった)で、
少々恥ずかしいのだが、店員さんは毎回、「○○パフェですね」と注文確認するだけで、ごく普通に接してくれる。
周囲の常連らしき客も、変なパフェを喰うヨソ者に対し、冷ややかな視線を向けたりはしない。
京都人は裏表があるそうだし、陰で笑われている可能性もあるが、私が気付かなければそれでいい。

最後に、お店入口に展示してある、ジャンボパフェシリーズの画像を掲載。


こちらが、ジャンボパフェの最高峰「ル・レーヴ」。約25人前でお値段55000円!


こんなにデカいのは無理だが、約3人前のジョッキパフェは、気合次第では食べられるかな。
先日、ラーメン店なのにパフェを出す、京王八王子『飛騨の高山らーめん』が閉店してしまったので、
私でも入店可能な(←これ大事)、大きなパフェを出すお店がなくなってしまった。
からふね屋さんは上記条件を満たしているけど、京都はさすがに遠いからねえ…。



からふね屋珈琲 三条本店
京都府京都市中京区河原町通三条下ル大黒町39
地下鉄京都市役所前駅、京阪線三条駅から徒歩約5分(以上、HPより)、阪急線京都河原町駅からも徒歩約8分
お店の近くにバス停もあり
営業時間 月~木、日祝9時~22時 金土は23時まで
定休日 なし
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甲子園の入場券、雨天順延でパアになる!?

2022年08月05日 | 高校野球
高校野球西東京大会・決勝戦は、我が母校日大三が、東海大菅生を6-2で破り優勝。
4年ぶり18回目の全国高等学校野球選手権大会、通称「夏の甲子園」出場が決定


日大三高バンザーイ!!
 ※スポーツ報知の画像を、スクショでかっぱらいました

試合の詳細については、後日改めて語らせてもらうが、ひと言で表せば「小倉野球の勝利」だろうね。
あと、「OBが優秀」なのも勝因のひとつかな、ムフフフ。自称優秀なOBの私、今年もろくに仕事せず、全試合生観戦しました。
甲子園初戦は、大会4日目の8月9日第二試合、相手は福島代表の聖光学院に決まった。
10年前も初戦で対戦し、1-2で惜敗した相手なので、ぜひリベンジしたいところ。
生観戦すべく、すぐに関西出張の準備に取り掛かる。まずは仕事を調整し空き時間を作る…のは簡単(苦笑)。
交通は鉄道を利用。往路は鈍行で行くことにして(復路は新幹線)、金券ショップで青春18きっぷを入手。
宿泊は大阪のハイソな街・西成区のホテルを予約。ツインルームなのに4000円、しかも2泊できる(驚)。
ツインルームで1泊2000円は、さすがに安すぎて不安。どうか、赤の他人と一緒でないことを祈る(笑)。
肝心の甲子園の入場券、今年は前売り・指定席のみなので、すぐに大会4日目の入場券を確保はしたが、入金はまだ。

雨天順延になった準々決勝の入場券の扱いについて、前回ブログでは東京都高野連への不満を少々述べたが、
甲子園の入場券は、それに輪をかけてヒドイ。以下で、その理由を述べていく。

理由その1 とにかく値段が高い

4年前、私は甲子園に2度足を運んだ(1回戦の折尾愛真戦と、準決勝の金足農戦)のだが、
それまで無料だった外野席が500円、600円のアルプス席が800円、1500円の内野自由席が2000円、
2000円のバックネット裏中央席が指定席になり、2800円と、それぞれ値上げした。
それから4年後の今年は、すべて指定席になり、値段もさらに上昇。左から2017年まで→2018年→今年の額となるが、
外野   無料→500円→1000円 
アルプス 600円→800円→1400円
内野   1500円→2000円→3700円
中央   2000円→2800円→4200円 値上げの幅がえげつない!


昨年、一昨年とコロナ禍で、無観客開催やら中止やらで、入場券収入がなかったとはいえ、
それまでは、早実清宮たちのお陰で入場者が激増し、高野連の予算は何億円もあったはず。
そういえば、昨年はクラウドファンディングとかで、1億円の寄付金を募ったらしいけど、
13%(約1300万円)しか集まらなかったそうだな。理由はたぶん、見返りの商品がショボかったことと、
企画した朝日新聞が、手数料として全体額から20%搾取するのが嫌われたのだろう。
見返りの商品が、「お礼の手紙」と「サイトに寄付者の名前が載る」だけじゃ、魅力ないよな。
49代表の名前が印刷されたタオルとか、特別入場券、あるいは割引券とか出せないモンかねえ。
あと、手数料が20%、実際は税込22%(さらに上乗せ!)かかるのも不可解。結局、286万円ほど中抜きしたわけだ。
2年間の入場料不足と、クラウドファンディングの失敗(←自業自得)のツケを、今年の観戦者が払うことになる。

理由その2 全席指定はアカン

確かに、以前のように全席自由だと、いい席を確保しようと大勢の人間が開門前から集まる。
長時間、集団が待機して「密状態」になるのは、コロナ対策面でよろしくないし、熱中症の危険性もある。
ただ、高校野球は一日最大4試合行われる。たとえば、三高が試合する予定の4日目、
第一試合の三重-横浜戦だけを観て帰ってしまう、三重県民・神奈川県民は多いはず。
私だって、第二試合の三高戦が終わったら、すぐに球場を出て、近くの『大力食堂』で一杯やる予定だし。
以前は、前半で帰った客がいれば、空いた席を係員が確認し、再発売していた。
極端なハナシ、4試合ある日はひとつの席を、4人の客が利用していたケースもあるはず。
だが、指定席だと空席があっても、帰ったから空いたのか、まだ来ていないのかわかりづらい。
なので、すでに帰った客の分の席は再発売されることなく、空席のまま。
帰る客の券を回収し、その席を再発売すればいいのだが、どうせ高野連はやらない。※今大会、再入場は不可
当初、予定のなかった当日券が、急遽発売されることになったが、売るのは外野席のみ
日によっては、外野席は超満員だが、テレビ中継に映るバックネット裏は空席だらけ、の可能性もある。

理由その3 ダフ屋や転売屋が張り切る

2の「全席指定はアカン」と重なるが、一日に4人が利用していた席に、今年はひとりしか座ることができない。
なのでファンは、前売り券を入手せざるを得ないが、望んだ席が買えない場合も多い。
今回のような全席指定は、ダフ屋・転売屋にとって格好の稼ぎ場である。
すでに某サイトでは、定価より高い入場券がいくつか売られているが、今後さらに増えるはずだ。
朝日新聞のチケット販売サイト「あさチケ」では、
入場券をめぐってはネットオークション、転売サイトなどで販売価格を上回る価格で取引されている事例が数多く見られます。
(中略)主催者としては、 多くの方々に妥当な価格で観戦していただき、選手たちを応援してもらいたいと考えています。

と注意喚起しているが、「数多く見られます」のならば、なぜ対処しない!?
犯罪行為など見逃さず、「定価以上の販売は禁止、発見次第、その券を無効にします」と、断固たる対応をすべきであろう。
4年前、球場の外で知人を待っていた私に、「チケットあるで」と声をかけてきたダフ屋がいたが、
あいつは今頃、稼ぎ時を間近に控え、張り切っていることだろう。腹立たしいな。
とはいえ、彼のように逮捕のリスクを背負いながらも現場に出ている、昔ながらの本職(?)よりも、
部屋でスマホを操作するだけの転売屋は、もっと不愉快だ。オレオレ詐欺の受け子みたいに、罪の意識がないのか。
以前も書いたが、高野連は入場料を値上げした分、ダフ屋・転売屋対策も考慮・実行すべし!
私のようなロクデナシはともかく、故郷のチームが甲子園に出るのを、毎年楽しみにしているお年寄りのような、
善良なファンもいることを考慮し、健全な大会運営を心掛けてほしい。

理由その4 順延しても券の取り換えナシ

一番の問題がこれ。たとえば、前日8日の試合が雨天中止となり、9日にズレたとしよう。
当然、9日の三高の試合は翌10日になるが、8月9日のチケットは、当日のみ有効
三高目当てに買ったのに、10日の試合は観られないし、払い戻しも交換も不可
最初の方で、「チケットは確保したが入金はまだ」と書いた、最大の理由でもある。
さっき触れた、あさチケで予約した切符の入金期限は、今夜8月5日の23時まで。
その時間を過ぎると予約は無効となり、しかも、「決済は試合の4日前まで」というルールがあるようで、
今日を過ぎると、9日の入場券の購入自体が不可能になる。※すでに8日より前の試合は、買えなくなっている
クレジット決済なら直前まで可能らしいが、私は使用できるカードを持っていない(泣)。
私が確保したのは、中央席4200円。システム利用料220円、発券手数料が110円で計4530円。
1泊2000円の宿に泊まる、金欠の私にはムダにできない額であるが…。
高野連のサイトでは「入場券」について、「当初予定の試合と異なる試合になることがあります。」と、
シレっと記載しているが、もっと目立つように大々的に断っておくべき事柄だろうよ。

私が知る限り、今回の【チケット当日のみ、取り換え不可】問題について、苦言を呈したマスコミは皆無。
あいつらは結局、「報道関係者」として入場できるし、高野連にニラまれるのがイヤなんだろうな。
大会中、一度くらいは雨天中止があるし、順延による予定変更はあるはず。
せっかく甲子園まで来たのに、目当てのチームを応援できない、気の毒なファンが出るのは間違いない。

気になる甲子園球場付近の天気だが、いろんな予報サイトがあり、それぞれ見解が異なるのが不思議。
以下、私のパソコンの検索で出てきた順に並べてある。
なお、%の数値は降水確率で、「ヤフー天気」だけ西宮市で、他は甲子園球場の予報。                           
「のち」とか「一時」などの表記の一部は、私が勝手に追加したものもある。

日本気象協会   6日 雨のち曇 60% 7日 雨のち曇 50% 8日 曇    40% 9日 曇    40%
東進ドットコム  6日 雨のち曇 50% 7日 雨のち晴 40% 8日 晴のち雨 90% 9日 晴のち曇 60%
ウェザーニュース 6日 曇のち晴 60% 7日 曇のち晴 20% 8日 曇時々晴 30% 9日 曇時々晴 30%
ヤフー天気    6日 曇のち晴 40% 7日 晴時々曇 30% 8日 曇時々晴 20% 9日 曇時々晴 10%
お天気ナビゲータ 6日 曇一時雨 30% 7日 晴一時曇 10% 8日 曇のち晴 20% 9日 晴一時曇 10%

6日と7日は、雨予報で降水確率も高いが、おそらく小雨ゆえ、中止になることはないはず。
仮にゲリラ降雨に見舞われても、数分待機すれば、阪神園芸がなんとかしてくれるはず。
8日は、「東進ドットコム」だけ異様に雨確率が高いが、ここって予備校のサイトなのに、なぜ天気予報を? 
2番目にヒットしたということは、利用者が多い=信用度が高いってことなのかな。
当日9日も、上ふたつは高確率だが、下の3つはそうでもない。
私が普段閲覧しているのはヤフー天気で、連日降水確率が低いものの、
残念ながら、東京の天気予報をしょっちゅうハズしているので、あまり信用できない。
現在、これを執筆しているのが19時45分。入金期限まであと約3時間。ムムム…。

最後に、最近は高校野球のハナシばかりで、飲食店について触れていないので、ちょっとだけ紹介。
関西出張のとき、毎回立ち寄っているのが、京都の『からふね屋珈琲店』三条本店
喫茶店は滅多に入らず、コーヒーに興味のない私だが、こちらは愉快なパフェがいくつかあってね。


下記は「からあげパフェ」。文字どおりパフェに鶏唐揚げを盛りつけたもので、現在900円。


感想は、「パフェもウマいし、唐揚げもウマい。ただ、一緒に食べなきゃもっとウマい」。まあ当然である(笑)。
その後も、いろいろなパフェを試しているので、こちらのお店も別の機会に、改めて紹介したい。 ※しました→からふね屋
甲子園に入場できるかは未定だが、からふね屋には絶対行く。今回は「アメリカンドッグパフェ」に挑戦だ!

最後に、たとえ生観戦できなくても、母校の勝利を願う私の気持ちに変わりはない。
雨が降ろうと、試合予定日が変わろうと、勝利を目指し全力を尽くせ、三高野球部!

追記 結局、入金・購入してしまった。


あとは4日目まで、順調に大会が進むのを祈るしかない。
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