明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

ペヤングマニアでもしんどい「超超超大盛ガーリックパワー」

2020年07月30日 | ペヤング
先日、行きつけのお店で、日が沈む前の酒を楽しんでいたときのこと。
私の隣の隣の席に座っていた女性客が「チョコが食べたい」と言い出した。
ちなみに、ひとつ間隔を空けて座った理由は、ソーシャルディスタンスではなく「私を避けている」のである(泣)。
私が「チョコはこちらの店は置いてないですねえ」と返答したところ、「じゃあ買ってこい」との指令が。
「えっ、私がですか…?」と聞き返すと、「オメエとしゃべってるんだから当然だろ!」と凄む。
本当は行きたくないけど、以前泥酔した私が、この女性のお手々を握った前科があるようなので逆らえず。
記憶はないんだけどなあ…と心の中で反論しながら、お店近くのファミリマートに入店すると、
ファミマ先行発売の「ペヤング 超超超大盛 GIGAMAX ガーリックパワー」を発見。
 (C)まるか食品

数種のチョコと一緒に購入し、お店に戻ったところ、「そのバカでかい箱はなんだ!?」と追及され、
なぜだか「ペヤングの新商品か。今ここで、みんなで分けて食べよう」という流れになってしまった。
「こ、これは私が帰宅してから食べるモノで…」と反論したところ、「じゃあもう1個買ってくりゃいいだろう!」と、
再びパシリ指令が下ったため、半ベソをかきながら再度ファミマへ向かう。
「お会計、429円です」。さっきはチョコと一緒なので気付かなかったが、この新商品、意外と高え!
そんなワケで、お店のマスターの許可をいただき、私が買ったペヤングのひとつを調理することに。


開封し、麺に具材を注いでいるのが、例の女性客だ。撮影していたら「顔を写したら殺す」と脅された(苦笑)。
こちらが具材。いつものキャベツと平べったい肉、そして大量の揚げニンニクが!


マスターが熱湯を注ぎ、3分後にお湯を捨てたところ、店内にニンニクの匂いが充満!
さらに、ニンニクの効いたソースを加えるため、匂いはさらに増幅。配布係となった女性が、不機嫌そうに混ぜる。


少しずつ小皿に取り分け、周囲のお客さんにも配布している。購入者の私の分は…?
最後にようやく、「オメエにもくれてやるよ」と小皿が回ってきた。感激のあまり写真がブレる(笑)。


「あ、ありがとうございます」と一礼し、ひと口食べてみたところ、やっぱりニンニクがきつい!


ニンニク臭もさることながら、とにかくしょっぱい。ペヤングマニアの私でも拒みたくなるテイストだ。
一緒に食べた方たちも「おいしくない」「ノドが渇く」「イマイチ」などと否定的な意見が多く、
唯一「オイシイ」とホメてくれたのは、当日たまたま来店していた、フィラデルフィア出身のデニスさん(初対面)のみ。
「ペヤング(中略)ガーリックパワー」、アメリカ北東部で販売したら流行るかも!?
食後は口直しのため、マスターに「もう1杯ください」とお酒をオーダーしたが、何を頼んだのかは覚えていない。
そう、私はこの時点で、だいぶ酔っていたのである。ただし、セクハラはしていない…はずだ。
ちなみに文中の女性も、実際はあんな言葉遣いはしないし、私とも仲良し……と書いたら怒られそうなのが悲しい(涙)。

さて、ふたつ買ってしまったガーリックパワー、もうひとつは私が単独で片付けなくてはならぬ。
数日後、改めて自宅でチャレンジすることに。こちらが開封前の具材。


麺の量は300グラム。通常サイズ90グラムの3倍以上ゆえ、総カロリー1872もやむを得ないか。
具材には当然「フライドガーリック」と記載されているが、お湯を捨てたあとに入れる調味料には、
「香辛料」「食用風味油」「ポークエキス」などよくわからないモノばかりで「にんにく」の文字はなかった。
そもそも、調味料はいつものソースベースではなく塩ダレ(?)がベースで、さきほどの小皿画像などでご覧のとおり、
混ぜたあとでも、麺は茶色に染まらず白色のままだが、元はネズミ色である。


ソバはいつもの油揚げ麺なので、この毒々しい色の謎タレが、匂いとしょっぱさ、つまりは悪評の原因である。
実はペヤング、2018年の2月には、「塩ガーリックやきそば」という商品を既発している。


こちらのソースは、原材料に「ガーリックペースト」の記載があり、色は茶褐色であった。


混ぜたらこのような色になり、ニンニク臭も相当あったのだが、しょっぱさより辛さが印象的。


普通サイズだったため、途中で飽きることなく(飽きる前に?)食べ終えたが、今回のガーリックパワーは手強そうだよ。
最初は普通に食べ始め、飽きてきたら攻略用トッピングを加えることにした。
まずは、塩ダレと好相性な「黒コショウ」。しかし、強烈ニンニクは抑えられず。


続いてはソース味ならば最適な「マヨネーズ」。少なく見えるけど、元のパッケージがデカいのを忘れないでほしい。


しょっぱさは和らぐが、ニンニクとは交わることなく、ぶつかり合っている気がした。
ならば最後の手段「ソース」だ! 以前チラッと紹介したペヤングソースは切らしたので、


ソース界ではメジャー商品のブルドック「中濃ソース」を使用。


先に入っていたマヨネーズと合わさり、ようやくニンニクを鎮圧。だがこれでは「ガーリックパワー味」とはいえない。
黒コショウと一緒にレモン汁を足せばよかったかな…などと考えながら、いつの間にか完食。
味変調味料を駆使していたら、苦もなく食べ終えてしまった。まあ、ペヤングマニアとしては当然のことだけどね。
ただ、私も「いいオトナ」なので、今後はペヤングの「超超超大盛 GIGAMAX」シリーズは避けようと思う。
と、決心したはずなのに、今度はローソン先行販売の下記商品を発見してしまい、うっかり購入。


「ペヤング 超超超大盛 GIGAMAX 関西風天かす」。これは次回のペヤングシリーズで紹介しよう。

そういえば、前回のペヤング記事「あのペコちゃんがペヤングとコラボ!」の最後の方で触れた、
「もち麦MAXやきそば」をまだ紹介していなかった。


『株式会社はくばく』という、穀物メーカーのもち麦を使用しているらしい。
食物繊維豊富な健康食品「もち麦」を、カロリー豊富な不健康食品(失礼)ペヤングに加えるとは大胆な試み。
中身はこのとおり。いつものソース、具材、ふりかけに、大量のもち麦が!


パッケージからあふれそうなもち麦が、お湯を入れてソースをかけるとどうなるのか?


答え:こうなった。


味は普通のペヤングと思いきや、麺をズルズルすすっていくと、もち麦がジャマをする。
おっと、私の身体を助けてくれる、健康食品のもち麦ちゃんを、ジャマ扱いしてはいけない。
関西には「そばめし」という料理があるし、麺+ソース+麦という組み合わせは決してダメではない。
ただし、「超超超大盛 もち麦GIGAMAX」といった商品は、うっかり買いそうなので発売しないでいただきたい(笑)。
最後に、このもち麦MAXには、珍しい平打ち麺が1本入っていた。


おそらく、なにかの間違いでくっついちゃった麺なのだろうが(苦笑)、
製造元のまるか食品さんは、群馬に本社を構えているのだから、同じく群馬・桐生市の郷土食である、
「ひもかわうどん」(国立にあるうどん店はこちら)風ペヤングを作ってもらえないかね。それなら私は絶対買うよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020年高校野球、夏の東京大会が開幕

2020年07月17日 | 高校野球
甲子園大会こそ中止となったが、各都道府県で独自の大会を実施している高校野球。
東京でも明日7月18日から、夏季大会が東西同時に開幕する。
球場で観戦できるのは控え部員と3年生部員の家族、あとは取材陣やプロ・大学のスカウトだけで、
我々一般人は、残念ながら入場できないが、ケーブルTVなどで中継があるので、そちらを視聴しようと思う。
普段は12時過ぎまで寝ている私だが、明日からは早起きしなくてはな。

今回は特別な大会ということで、普段と違うルールで行われることを、ついさっき知った。
非常事態ゆえ仕方ないのかもしれんが、中には納得できない特別ルールもある。
7月16日の「朝日新聞デジタル」で、大会実施にあたり、主な注意点を紹介する(都高野連要項などから)。
という記事があった(青字が記事部分、以下同)ので、以下に掲載する。
ちなみに、「都高野連要項」は私自身も確認したかったのだが、HPでは見当たらなかった。

○ゲームは2時間20分を超えて新しいイニングに入らない
(四回終了12―8 試合時間2時間21分の場合 試合終了)
(七回終了5―5 試合時間2時間21分の場合、八回からタイブレーク)

○タイブレークは無死一、二塁から攻撃

○けがなどの治療は試合時間から除外

○決勝、東西決戦はコールド、時間制限はなし。
同点の場合は延長十三回以降タイブレーク

○投手の球数制限を導入する(1週間で500球)

○申告敬遠を実施

○審判は3回戦まで原則3人制とする

○大会延期は最長8月14日まで。天候不良で順延になっても14日で終了


冒頭からとんでもないことが発表されており、ビックリした。
「2時間20分で次のイニングに入らず」←なんじゃこりゃ! 
昔のプロ野球も、3時間~4時間など、時間によって以降のイニングを打ち切るルールはあったが、
それは9回が終了した以降のことであり、例で挙げている4回で終了なんて、とんでもない!
そもそも、2時間20分という時間の根拠はなんだ。2時間21分だと熱中症になりやすいデータでもあるのか。

時間で制限してしまうと、以下のような後味の悪いケースが生じるかもしれない。
たとえば、8回表終了で後攻(裏)のチームが1点リードしているとする。
試合時間は2時間10分経過。最終回の相手の攻撃は、この試合で大当たりの主軸打者に回る。
このような場合、裏のチームはどうするか。さらに点差をつけるべく果敢に攻めるか、
それとも、タイムを取ったり打席をはずすなどの遅延行為で、10分経過=試合終了を待つか
後者を選択するチームが、出ない可能性がないとはいえない。
守っている側だって、ピッチャーが間(ま)を取ったり、牽制球を何度も投げたりと、時間を稼ぐ方法はいくらでもある。
上記で述べた行為が、わざとではなかったとしても、時間制限により僅差で敗れたチームは、納得できないだろうし、
明徳義塾が星稜の松井を敬遠したときのように、マスコミが騒ぐことも考えられる。それでは勝者チームが気の毒だ。
ちなみに私も、我が母校日大三が相手の遅延行為で敗れたら、絶対に大騒ぎするだろう(苦笑)。

とにかく私は、コールド以外での9回以前の打ち切りは断固反対!
大会消化のため、どうしても時間制限が必要でも、せめて3時間はやらせてあげてほしい。
まあ、こんな読者の少ないブログでわめいても、世間や高野連には響かないだろうが。
あと、こんな読者の少ないブログに、わざわざ批判コメントを送ってくるバカもいるけど、
私は一切聞く耳を持たないし、時間のムダだからやめとけ。
本当はタイブレークも申告敬遠も反対なんだけど、2時間20分制の方に怒りの矛先が向いてしまい、どうでもよくなっちゃった。
とにかく、先行逃げ切り型、守備型より攻撃重視のチームの方が有利なのは間違いない。
おっ、日大三はどっちも当てはまるな。その分、終盤で接戦に持ち込まれると弱いけどね。

もうひとつ心配なのが、朝日デジタルの記事では触れてなかったが、
○緊急事態宣言が再び発令されたら、その時点で大会は中止
という規則があったはず。最近、東京では感染者が増えているため、予断は許さない。
「以前と違い、重症者は少ねえんだから大騒ぎするなよ」という私の意見は、世間受けが悪そうだな。
↑なので、ブログ設定では最も小さい字にしておく。見づらくてゴメン。

さてここからは、我が母校日大三の展望について記してみる。
例年なら春季大会と練習試合で、昨冬からの成長ぶりを確認していたものだが、
今年は春季大会が中止、練習試合も大半が実施されずで、実は昨年の秋季大会で、
神宮第二球場で帝京に負けて以来(※詳細はこちら)、三高野球部の試合をまったく見ていない。
実は、先週の日曜、三高グラウンドをのぞいてこようと思っていた。
どこかのチームと練習試合をやっているかもしれないし、試合はなくても、練習くらい見ておきたかったので。
ただ、天気予報は雨だし、そもそも今の時勢では、部外者が学校敷地内に入るのはよろしくないだろうし、
なにより、同日は競輪の大レース(サマーナイトフェスティバル)があったため、三高行きは断念。ちなみに競輪は負けたぞ。

練習試合、少しはやったと思われるけど、例年と比べると、今年は明らかに実戦不足だ。
もちろん、紅白戦などはこなしているだろうが、身内同士の対戦と対外試合は、エライ違いだからなあ。
日大三は番狂わせ、いわゆる「ジャイアントキリング」をくらうケースが少なく、
都立高校相手では、昨秋の大会で連勝を160にまで伸ばしており、もう半世紀以上、負けていないはず。
都立より明らかに弱い私立に敗れたケースも多々あるのだが(笑)、誇っていい記録であろう。
練習環境や指導者・部員の質、熱心に応援するOBの存在(一部ロクデナシもいるが…)など、
理由はいろいろあるだろうが、そのうちのひとつが練習試合の相手のレベルである。
三高ほどの強豪になれば、相手も当然、ある程度実力のあるチームとしか試合をしない。
まれに普通の高校とも試合を行うが、その場合は相手は一軍で、三高は二軍・三軍である(当然、相手の了承も得ている)。
普段から強豪校の豪腕投手や強打者たちの、すさまじい投球や打球を経験しているのは、三高部員の財産である。
今大会はその財産=練習試合がほとんどなかったため、アドバンテージが少ない。
これはウチだけでなく、他の強豪私立も同様。波乱の結末が多く見られるかもしれない。

ただ、日大三は投手陣のコマが揃っているため、それほど見苦しい戦いはしない、と楽観視している。
その一方、昨秋の時点では攻撃陣はイマイチ繋がらず、主軸の連中は、どうもここ一番で頼りない。
例年とおり、守備でもマヌケなミスは多いし、足を使った攻撃も、ほとんど見られなかった。
心技体、すべてで成長待ちだったが、年が明けて、どの程度レベルアップしたのかねえ。

ひとつプラス材料を。例年、三高グラウンドで行われる練習試合には、西東京のライバルチームの偵察隊が来ていた。
別にルール違反ではないし、三高側も偵察を送っているかもしれないが、明らかに分析・対策が足りない
昨年の夏、桜美林に敗れた(※これも、詳細はこちら)のも、対策の差が出たと、いまだに悔やんでいる。
実質、偵察がほぼ不可能だった今年は、ウチの弱点などは明るみになっていないはず。
データなしのぶつかり合いなら、元々は実力上位の日大三が勝つ! …はずだ。

そして、今夏の大会、三高にとって最大の追い風がある。それは、
クジ運がよかったことだ。
どのくらいよかったかといえば、↑文字を最大にしてしまうくらい。
先述したように、今年は都立などの格下校に不覚を取る心配もあるのだが、トーナメントの組み合わせを見た限り、
準々決勝進出は間違いない。個人的には準決勝まで大丈夫だと思っている。
球場スタンドからの、私の叱咤激励の声がないのは不安だろうが(←むしろ好都合や)。

ここまで写真がなかったので、せっかくなので1枚だけ、ゲン担ぎのカツカレー画像を。
数年前に訪れた、日大三と同じ町田市にある、人気カレー店の『アサノ』
名物は、某雑誌で日本一と称された、「リッチなカツカレー」1450円。商品名もいいね!


高座豚を使用したカツと、玉ねぎを数時間炒め、野菜や肉もたっぷり入ったカレーとの相性は最高。
先代は頑固な方だったようだが、今の店主は温厚で、お店の雰囲気も良好。長い行列に並んだ価値はあったよ。
母校野球部の諸君も日本一…ではなく、東京一と称されるよう、この夏は頑張ってほしい。カツんだ三高!
無論、日大三だけでなく、参加するすべての高校の選手の奮闘と、大会が途中で中止とならないことを強く願う。
ガンバレ高校球児たち! 栄冠は君に輝く!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「おウチ」で食べる手打ちうどん 新小平『福助』

2020年07月16日 | そば、うどん
前回日記の最後の方で予告したように、今回は手打ちうどんのお店『福助』さんを紹介する。
お店の場所は小平市で、最寄り駅は西武線の青梅街道なのだが、おそらく駅名より街道名の方が有名なので、
「青梅街道のどこだよ!?」と突っ込まれるのを避けるため、あえて二番目に近い新小平駅をブログタイトルにする。
かつては清瀬に店舗があったが、数年前に自宅を改装した現店舗に移転したと聞いた。
いざお店に向かってみると…おお、外観はまさに自宅だ


入口脇に看板もあったので、ここが福助さんで間違いない。「営業中」の貼り紙があるドアから、さっそく入ってみる。


中に入ると、やっぱり店舗ではなくおウチそのもの。玄関で靴を脱ぎ、奥に向かって歩いていく。


見知らぬ方のお宅に入った後ろめたさから、なんとなく無言のまま、抜き足差し足で歩いてしまう。
これではまるで、空き巣に入った男である。実際はやったことないけど(←本当か?)。
しばらくすると、存在に気付いてもらえたようで、「いらっしゃいませー」の声がかかり、ひと安心。
奥の室内には厨房があり、カウンター席とテーブル席もあるが、やっぱりどう見ても自宅だ。
なお、店内では料理以外の撮影は禁止されているので、内観の写真がないことをご了承願いたい。

昼のピークタイムは過ぎていたので、テーブル席に案内された。
この日は、お得意の日が沈む前の酒としてビール中びん550円と、
おつまみ兼うどんの具材として、玉子・かしわ2個・ちくわの「天ぷら盛合わせ」300円、
そしてメインのうどんは、メニューにおすすめと赤字で記載してある、「ざるうどん」を注文。
うどんは、讃岐風で文字通り真っ白な「白うどん」と、武蔵野風でやや褐色がかった「田舎うどん」の2種があり、
さらに小(2玉)600円から、中(3玉)・大(4玉)・特大(5玉)まで、+100円でひと玉ずつの増量が可能。
つけ汁も普通の「冷や汁」の他、+50円で「肉汁(熱いつけ汁)」など3種を用意。私は「田舎うどん・小・肉汁」を選択した。
厨房ではご夫婦が協力して調理をしており、完成した料理は、女将さんが運んでくれた。
最初にビール、続いて天ぷら、うどんと差がなく運ばれてきたが、せっかくなのでまとめて撮影。

※ざるうどんには野菜=糧(かて)が付きます

田舎うどんはネーミングのとおり、荒々しく力強い麺で、噛み締めるたびに小麦の風味を感じる。


ひと玉約170グラムなので、計約340グラム。全然(小)ではないので、少食の方は注意。
肉汁は、鰹ダシの効いた関東風の黒いツユに、お肉とネギがたっぷり。田舎うどんとの相性も良好だ。


天ぷらは私の好きな3種だし、それぞれ単品で頼むより100円お得なのもありがたい。


卓上の「カレー塩」を付けたら、面白い味になった。うどん屋さんにしては、珍しい調味料が置いてあるね。


入店直後は正直、よそのおウチに上がりこんだみたいで、やや居心地が悪かったが、
女将さんの接客もよかったし、なにより天ぷらもうどんも美味しかった。
特にうどんは、もうひとつの「白うどん」や、別のつけ汁も試してみたいので、当然のように再訪を決意。

数ヶ月後に訪問し、やはり日が沈む前のビールと、「半熟玉子天」100円、日替わりメニューから「舞茸天」150円を注文。


うどんは、白うどんの小に、「手搾りゆず果汁入り冷汁」650円を選択してみた。


見た目ではわからないだろうが、ツユにはゆず果汁由来の酸味があった。
味玉天の残りを添えた白うどんは、田舎うどんとはタイプこそ違うが、コシの強さは共通。


一般的な讃岐風うどんが、すすったときの表現がツルツルだとすると、このうどんはヅルヅルだ。
このニュアンス、わかってもらえるだろうか…書いている私自身も、実はよくわかっていないのだが(恥)。
白うどんも素晴らしかったが、私は田舎うどんの方が好みかな。
だが、福助さんのうどんメニューは「つけ」だけでなく、「ぶっかけ」や温かい「かけ」もある。
商品によっては、白うどんが上回ることもあるはずなので、いろいろ試してみたい。
なお、紹介した2種のうどんは、現在の価格で表記したが、訪問時は今より50円安かったことを付け加えておく。

先日、久しぶりに訪問した際は、この時勢ゆえ、入口に消毒液が置いてある。


先述したように、料理以外の撮影はNGなのだが、しずかちゃんがかわいかったので、つい撮ってしまった。
この日は、ビールと一緒に、日替わりメニューの「ハモの天ぷら」300円と自家製の「焼豚」300円、

※ハモは鱧の漢字表記だったかも

さつまいも、大葉、ナス、シシトウの「野菜天盛合わせ」200円(安い!)をオーダーした。


焼豚は提供時に、「バルサミコ酢を使っていますので酸味があります」と女将さんから説明があった。
酸味といってもイヤな酸っぱさはなく、ほのかに香る程度なので、酢が苦手な私も大丈夫だった。
肉厚なハモの天ぷらには、少しだけ塩を付けて食べた。こういう、旬の食材の天ぷらはいいね!
この日のシメは、前回日記でも紹介した、「月見うどん」650円を田舎うどんで。


【玉子が汁に混ざらないよう、最初に汁だけ全部飲み、残った麺と玉子を絡めて、釜玉風にして食べる】
上記の「マツコ式月見うどんの食べ方」(※前回参照)を実践すべく、熱々の汁を飲みまくったのだが、
このツユが、べらぼうにウマい!
関東風の濃いダシと、関西風の滋味あるダシを足したような、今まで味わったことのないツユだ。
著名うどんブロガーさんの記事で、福助さんのかけうどんを見たときは、関西風の薄いダシだったし、
うどんに詳しく、福助で食べた経験もある方にも画像を見てもらったが、「前はこんなに黒くなかったと思う」とのこと。
武蔵野風の田舎うどんを選択したから、関東風の黒いツユを混ぜたのだろうか。
ということは、白うどんで注文したら、薄口ダシで提供されるのかな。近いうちに再訪して確かめなくては。
でも、この日の黒いツユもまた味わいたいし…となると次回は双方、つまり「かけ」を2杯喰わなくてはな。

おウチのような店舗で、家庭的な雰囲気の中、プロの味を提供している福助さん。
コロナ感染者が再び増加傾向にある中、再度「ステイホーム」と叫ばれることがあっても、
ここなら「ハイ、ちゃんとウチにいますよ」と言い訳できるから大丈夫だろ(←それはダメなのでは)。



手打ちうどん 福助
東京都小平市小川町2-1307-20
西武線青梅街道駅から徒歩約6分、JR新小平駅から徒歩約11分、西武線一橋学園駅からも徒歩圏内
営業時間 11時15分~15時 14時半ラストオーダー
定休日 月、火(祝祭日は営業)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月見うどんの玉子を味わう最高の方法

2020年07月12日 | そば、うどん
以前、日野のうどん店『どんたく』を紹介したとき、
「生玉子を崩すタイミングは、一生を費やしてでも研究すべきテーマだな」と記した。

※どんたくさんの「びっくりうどん」の画像


※こちらは玉子を崩したところ

玉子の黄身を「キミちゃん」と呼んで愛でている私は、これまでにも何度か「生玉子崩し画像」を掲載してきた。
住宅街の中華ダイニングバー・高田馬場『玲音』の「たまごカレーごはん」。




そういう店で、私は食べたい…中神『木偶の坊』の「クリーミーカレーうどん」。




+50円のトッピングで幸せになれる、新秋津『木曽路』の「天ぷらうどん+玉子+コロッケ+きつね」。




玲音さんのカレーごはんや、木偶の坊さんの汁なしカレーうどんは、米や麺が受け止めてくれるが、
木曽路さんのようなかけうどんだと、黄身ちゃんがツユに溶けこんでしまうため、
崩すタイミングによっては、大部分がツユと一体化してしまい、玉子の意味がなくなる悲劇も。
とにかく、月見うどん(そば、ラーメンも)の玉子を、じょうずに食べ切るのは難しい
最近は温泉玉子を出す店も増えたが、生玉子を育てる楽しみを味わえないのが、マニアとしては物足りない。

そんな、月見うどんの研究に、昼夜を問わず没頭していた(←ややオーバー)ある日、
たまたまつけていたTV番組で、マツコ・デラックスさんが月見うどんの食べ方を語っていた。要約すると以下のようになる。
「玉子が汁に混ざらないよう、最初に汁だけ全部飲み、残った麺と玉子を絡めて、釜玉風にして食べる」
共演者に「そんな食べ方するのアンタだけだよ」などと突っ込まれていたが、視聴していた私は、
「その手があったか!」
と、↑ブログ文字を最大にするくらい、たいそう感激したものだった。
さっそく、この「マツコ式(敬称略)月見うどんの食べ方」を、実践してみることにした。

まずはカップうどん界のベストセラー・東洋水産の「マルちゃん 赤いきつね」。


生玉子を入れ熱湯を注ぎ、5分間待って完成。玉子に火が通り、おいしそうだ。


いつもは麺と具材を食べて、最後に残ったスープを飲み干すのだが、今回は逆に、スープだけ先にすすっていく。
これまで、人生で何度も食べてきた「赤いきつね」だが…こんなにしょっぱかったっけ? 
スープだけ先に飲んだからか、普段の1.7倍くらい(わたくし比)塩分がキツい気がした。
なんとか飲み干したのがこちらの画像。麺は少し食べたが、お揚げと玉子には、まだ手を付けていない。


ここから、玉子を割ってかき混ぜて、釜玉うどん風にして食べる。


少しだけ残ったうどんスープが、麺に絡んでいるので、本物の釜玉のようにダシ醤油を加える必要はなし。
熱々スープを飲むのに時間がかかった分、麺もほどよく柔らかくなり、食べやすくなった。
うどんツユと釜玉の双方が楽しめ、さらに玉子も存分に味わえる。マツコ式、なかなかいいね!
ただし、次回「赤いきつね」でやるときは、粉末スープを少し減らそうと、個人的に思ったよ。

続いては、うどんではないが、やはり玉子を乗せるのが前提となっている、日清の「チキンラーメン」。


中央のくぼみに生玉子をセッティングし、さらに一橋学園『なにや』さんのお持ち帰りチャーシューを追加。
本題から逸れるが、「なにやチャーシュー」はメタクソにウマいので、今では月イチで購入している。
お湯をかけ、フタをして、3分後に完成。ここからスープだけ飲んでいく。


チキンラーメンのスープは、いつもと同じに思えたが、やっぱりちょいとしょっぱい。
赤いきつねのときも薄々感じていたのだが、私自身がトシをとり、身体が濃い味を受け付けなくなったのだろうか。
実際、血圧も高いし、塩分は控えなくては…といいつつスープを飲み干す有言不実行。


ここから玉子を崩し、釜玉風にして食べると、しょっぱい麺と黄身ちゃんが絡み、ちょうどいい感じ。


御存知のとおり、チキンラーメンは最初から麺に味(スープ)がついているので、追加ダレは不要。
スープを飲まずに捨てても、釜玉ラーメンとして成り立つ気もするが、そんなもったいないことは、私にはできない。

既製品の次は、実店舗の月見うどんでマツコ式を試してみることに。
向かったお店は、なにやさん同様、拙ブログでは何度も紹介してきた、東村山のうどん店『こげら』さん。
メニューにない「月見うどん」を注文したら、かけうどん(並)300円+生玉子50円で350円だった。


さすがは専門店。塩分のキツイ即席麺のスープとは違い、
こげらさんのうどんツユは、ほどよい塩分とじんわり浸みいる旨味。
その気になれば、何リットルでも飲めるね
いつも注文している、エビス缶ビール300円(激安!)のツマミとして、大部分のツユを飲み干し、

※途中でうどんも少し食べた

よ~くかき混ぜて、自家製(?)釜玉うどんを完成させる。太めのうどんと、少し火が通った玉子との相性は抜群。


ダシ醤油で食べる、こげらさんの釜玉うどんもおいしいけど、絶品ツユも味わえるマツコ式も悪くはないね。

つい最近は、小平市にある人気うどん店『福助』さんでも、「月見うどん」650円でマツコ式を試してみた。


うどんは「讃岐風」と「武蔵野風」を選べるが、この日は武蔵野風をチョイス。やや褐色で小麦の味が強いのが特徴。
こちらのかけうどんは、なかなか量が多く(麺は350グラム)、その分ツユも多いため、飲み切るのに時間がかかった。
そのため集中力を欠いたのか、混ぜる前に玉子を崩してしまうエラー。


「愛しの黄身ちゃんよ、許しておくれ…」と心の中でつぶやき、残った釜玉風うどんを、ズルズル一気にたいらげた。
ただし、これまで何度も通い、店主とも顔見知りなこげらさんとは異なり、
まだ数回しか訪問しておらず、お店の方ともほとんど言葉を交わしたことのない福助さんでは、
気持ち悪い食べ方をする不審な客として警戒されたかもしれない。反省。

以上、お店の方に怪しまれるかもしれないが、「マツコ式」は、試してみる価値はあるかと。
私自身は今後も、うどん店だけでなく、生玉子があるラーメン店でも実践してみるつもりだ。
ツユに溶けることなく、ほんのり火が通った玉子を、麺とともにすべて味わえる、
最高の食べ方を考案・教授していただいた、マツコ・デラックスさんに感謝したい。
同世代のマツコさん、お互い健康に気をつけ(笑)、長生きしましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

油そばの「テンイチ」 立川『天下一』

2020年07月07日 | ラーメン、つけ麺など
前回、中華食堂チェーンの『天下一』を紹介したばかりで紛らわしいが、
今回は立川にある、油そば専門店の『天下一』を取り上げてみる。
こちらも、こってりラーメンの『天下一品』とは別会社なのだが、天下一品・立川店とは至近距離にあるためか、
「食べログ」では、油そばの天下一のページに、こってりラーメンの画像を投稿しているバカがいたりする。
お店の不手際は、「口コミ」で容赦なく指摘するくせに、テメエのミスには責任を取らず放置。というか、ミスに気づきもしない。
飲食店にとって、食べロガーはコロナウイルスと同等の害悪だよ。

油そば天下一の母体は、株式会社天輝といい、『味の天徳』という油そば専門店を、八王子や分倍河原などに出店している。
「天下一」という屋号は、現在は立川店だけらしいが、油そばのメニューやコンセプトは、ほぼ一緒のようだ。
その立川店は2012年にオープン。油そばがワンコイン500円、24時間営業
さらに30分で8人前食べると1万円贈呈などのチャレンジメニューで、話題を集めた。


チャレンジには3000円必要のようだが、2人前の大盛×4なら、700×4=2800円で、200円損ではないか。
私は、こういう数字の誤差が異常に気になる人間なのだが、200円は参加料と考えればいいのか。
実際、成功して賞金を獲得した客は多いらしく、店内の至る所に成功者の顔写真が貼ってあるが、
脂ぎったデブは少なく、ギャル曽根さんのような、スリムな女性が多いのに驚かされる。
私はチャレンジこそしたことはないが、「24時間営業」がありがたく、
開店当初は、酩酊or泥酔状態で終電で帰ってきたときに、たびたび入店したものだった。
酔っぱらって、油や糖質を欲する脳と身体には、油そばは最適だからね。

油そばは、「醤油」「塩」「豚骨」に、途中から「カレー」味が加わった。現在はジャージャー麺もやっている。
並が麺1玉500円(醤油だけ490円)で、大盛が2玉700円、特盛が3玉900円と、200円ずつ増える。100円で半玉追加も可能。


下記画像は8年前にガラケーで撮影した、「醤油・並」に「生玉子」50円。「マヨネーズ」100円を選択することもあった。


あと、帰り際に毎回、「餃子無料券」をくれるので、せっかくなのでビール(当時は300円)と一緒につまんだことも。
餃子の味については…まあ無料ならいいかな、というレベルで、定価は300円、現在は350円。
そんな油そば天下一さんだが、いつもいるリーダー的な店員が、自分はろくに働かないくせに、
客の前で外国人バイトを叱りつけている場面を何度も見かけたため、不愉快になり通う気が失せた。
その憎たらしい店員は、漫画「孤独のグルメ」のように客にアームロックでもかけられたのか(立川ならありえる)、
最近姿を見かけることがなくなったため、今では年に1回程度、利用するようになった。

以下は、1年半ほど前の深夜1時台に食べた、「塩・特盛」。


上記画像ではわからないだろうが、大きな丼に麺が3玉入っている。
油そばなので、よ~く混ぜて食べる。私は、卓上の黒コショウを振りかける程度で、酢は使用しない。

※麺は3人前だが、具材は1人前なので、少々さみしい

途中、おろしニンニクを追加し、約10分ほどで食べ切った。


10分で3玉食べられたのならば、30分で8玉完食・1万円獲得も可能そうだが…そう甘くはないんだろうな。
ひとりで店を回していた、外国人店員さんに「ごちそうさま」と告げ店を出る。深夜はワンオペになるのかな。

こちらのお店では、不定期ではあるが、「ナポリタン」などの期間限定メニューをやる。
あるとき、入口扉に「カルボナーラ風そば」(正式名称は忘れた)の貼り紙を発見したため、食べてみることに。
生玉子付きで並600円の食券を購入し、前回とは別の外国人店員さんに渡す。
数分後、(待てよ、1玉じゃ足りねえな)と思い、あわてて「すみません、やっぱり大盛(2玉)にできますか?」とたずねると、
店員さんは「300円追加ネー」と応じてくれたので、100円玉をみっつカウンターに置き、今後の展開を予測する。

このケース、本来ならばほとんどの店が
1、「もう調理を開始しているので無理です」と断るはず。他に考えられるのが、
2、今茹でている麺に、さらに麺を追加し、同時に茹で上がったものをカルボナーラにする。
これだと当然、前半部が柔らかめか、後半部が硬めとなるが、この方法を選ぶ飲食店も存在する。
名前は出さないが、とあるラーメン店で、私の注文から約5分後に客が来店し、食券を購入。
当然、麺を茹で始めたのも5分の差があったのに、私も後客もほぼ同時にラーメンが出てきた。
私の麺はいつもと同じ仕上がりなので、あとの客の麺は超バリカタだったはず。いいのか?
3、最初の麺を先に茹で上げておき、あとの麺が茹で終わってから双方を混ぜ、カルボナーラにする。
これでもやはり、先に上げた麺を少し放置するため、仕上がりにムラが生じる。
まあ、あとから追加注文したこちらも悪いし、麺の硬さの差異を楽しめるメリット(?)もある。

2と3のどっちかなあ、とカウンター席から調理の様子を眺めていたら、ちょっと予想外の方法で提供された。
4、まず、最初に茹でた麺でカルボナーラを完成させ、


次に茹でた麺でもうひとつカルボナーラを作り、あとから提供する

※左が新、右の旧はよくかき混ぜ、コショウをふりかけた

まさか、こんな斬新な方法とは(笑)! 大盛が2玉だからこそできる技だ。
意外とマジメな外国人店員に感謝しつつ、2人前をキッチリたいらげ「ごちそうさまです」。

その後はコロナ騒動もあり、久々の訪問となった先日。夕方だったので、若い日本人男女のふたり回し。
油そばは並520円(醤油も同額)、大盛740円、特盛960円、半玉追加110円と、麺だけ少し値上げしていた。
ワンコインでなくなったのは残念だが、これくらいの額は仕方ないよね。ちなみに8玉チャレンジは3000円のままだ。
この日は、油そば「カレーの並」に「生玉子」に「半ライス」100円、


さらに近年メニューに加わった、「黒豚焼売」390円を追加してみた。


焼売も、餃子と同様自家製ではないだろうが、一度温めたものを、餃子焼き機で底面を焼くのが面白い。
カレー油そばは、カレーをぶっかけるタイプではなく、カレー風味の油が底に沈んでいるだけで、
下記のとおり、見た目は他の油そばと変わりはない。ただし、カレー油は意外とスパイシーだったよ。


いつものように生玉子を中央に乗せ、コショウをぶっかけ、よく混ぜて食べる。


この日の黄身ちゃんは、混ぜてもなかなか崩れない、元気なタイプ。高級な玉子だろうか(←絶対違う)。
愛しい黄身ちゃんをサルベージして、小どんぶりを作ってみた。おお、なんだか顔みたいだぞ。


麺1玉+小ライス+焼売5個で、すっかりお腹いっぱいになり、「ごちそうさま」。
この程度で満腹になるようでは、30分で麺8玉は、どうやら無理そうだ
そういえば、8年ぶりに「餃子無料券」をもらったよ。現在は、お会計千円以上で配布しているらしい。


胃が小さくなった今では無謀だろうが、1度でいいから8玉チャレンジしてみたい。
とりあえず、練習代わりにペヤングの「超超超大盛GIGAMAX」を2個食べてみるかな(←やめた方がいいのでは…)。
       


天下一 立川店
東京都立川市柴崎町3-4-5
JR立川駅より徒歩約2分
営業時間 0時~24時 基本、年中無休
※チャレンジメニューは、45分で16玉、賞金2万円もあり
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幻の逸品「とつげきラーメン」 代々木八幡『天下一』

2020年07月05日 | 中華食堂
タイトルの「とつげきラーメン」の前に、『天下一』というお店について説明しておく。
天下一とは、マニアが通うような店ではないが、そこそこメジャーなラーメンチェーンであり、
拙ブログで何度も取り上げた、こってりラーメンでおなじみ『天下一品』と似た名前だが、別グループである。

※2ヶ月前、久々に地元立川店で食べた、「サービス定食・コーン増し」

最盛時は、天下一とは異なる屋号のお店を展開したり、他のグループも傘下に入れるなど勢力を拡大。
以前、この記事の冒頭でちょっと触れた、ラーメン評論家の石神秀幸が監修したガイドブック内の座談会では、
「関東のラーメン店のトップは、実は天下一グループかも」と語られている。
現在は、『すき家』で有名なゼンショーグループに入ったようだが、HPによると、
いまも『天下一』の屋号で営業している、ゼンショー直営店はわずか5店舗。しかもメニューなどは一切掲載しておらず、
やむなく、サイト下記の「天下一公式サイト」をクリックすると、別の屋号のラーメン店に飛ばされる手抜きぶり。
アンチすき家の私にとって、ますますゼンショーが嫌いになる、ヒドイ扱いである。

私が天下一を知ったのは、今から30年ほど前。
幡ヶ谷駅前の居酒屋で飲んだあと、近くにあった幡ヶ谷店に入ったのが最初で、その後も何度か飲みのシメに利用。
以降も人形町(閉店)、新橋、門前仲町、飯田橋、代々木などの支店にも足を運んでおり、
ちゃんと数えたわけではないが、天下一には通算70回以上訪問していると思う。

以下で、天下一の主な特徴を上げる。メニューや価格は各店舗で異なるが、下記については私が知る限り共通のはず。
○メニューが豊富で、ラーメン店というか中華食堂
麺類だけでも醤油、味噌、塩、担々、つけ麺、焼きそばと多彩。ご飯ものや定食などのメニューも揃っている。
○全体的にボリューミーで味濃いめ
大部分の料理が、量も味つけも若者・肉体労働者向けであり、シラフで食べたらキツかった。
○麺類を注文すると、半ライスがサービス
今でこそ、家系ラーメンなどでよく見かけるサービスだが、どの時間帯でもご飯が付く店は、30年前は希少であった。
○焼餃子がジャンボサイズで、「半餃子」というメニューがある
私が通っていた頃の幡ヶ谷店は、餃子1人前=「大餃子」が6個500円、「半餃子」は3個280円だった記憶がある。
○「ホンコンラーメン」というメニューがある
具のない醤油ラーメンの上に、豚肉とキャベツを甘じょっばいタレで炒めたものと、目玉焼きが乗る、
要するに「ホイコーローラーメン」である。参考画像として、飯田橋『えぞ松』の「回鍋肉玉麺」を掲載。


他にも、「ラーメン餃子専科」の看板、深夜0時までの営業なども挙げられるが、これらは幡ヶ谷など一部限定であった。
そしてもうひとつ、私が勝手に全店共通だと思っていたのが、
○「とつげきラーメン」というメニューがある、だ。
私がとつげきラーメンを食べた記憶のある店は、幡ヶ谷と新橋、そして今回紹介する代々木八幡店のみ。
ただし、幡ヶ谷店は数年前に閉店し、新橋店は今は提供しておらず、代々木八幡店が最後の砦となる。
なお、代々木八幡店はゼンショーHPに載っていないので、どうやら無関係の模様。

昨年の今頃、久々に新橋店に入ってみたところ、とつげきラーメンがメニューから消え、
さらに餃子が690円に値上げしていた(物価的にはおかしくないが…)のにショックを受け、
数日後に代々木八幡店を初訪問。JR代々木駅から徒歩で向かったら、予想以上に遠くて疲労困憊(苦笑)。
ノドが渇いたのでまずは生ビール450円、そして大餃子=こちらの名称では「ジャンボ餃子」を注文。
こちらが料理メニューの一部。そうそう、6個450円くらいが天下一餃子の価格だよ。

※チンジャオロースが意外と高い

しばらくして、餃子が焼き上がった。ひと口では食べ切れない大きめサイズだ。


中身はこんな感じ。野菜多めのオーソドックスなタイプ。


大きさ比較のため、爪楊枝も置いてみたが、あまり意味ないかね。
なお、麺類メニューはご覧のとおり。先述したように、バリエーション豊富でしょ。


真ん中のやや下にホンコンラーメン、そして右の上から2番目に、とつげきラーメンの表記がある。


ここまであえて明かさなかった、幻の逸品こと「とつげきラーメン」の正体とは、
「餃子の具 玉子とじスープ」ラーメンのことであった!
書いてしまえば簡単だけど、一般的な中華食堂では、まず見かけないメニューだよね。
メニュー表の説明に補足すると、スープは塩味で、メンマやチャーシューなどの具材はなし。
餃子の中身(肉・ニラ・キャベツなど)だけをふわふわ玉子でとじ、塩スープに泳がせる。
私が若い頃は、天ぷらソバに天ぷらを追加するかのこどく(前回日記参照)
とつげきラーメンに半餃子or大餃子を追加し、無料のご飯と一緒にガツガツ食うのが常であった。

生ビールを2杯飲み干し、3杯目と同時のタイミングで、久々となる「とつげきラーメン」700円をオーダー。


正直、見た目はハデではないし、いわゆる「インスタ映え」とは対極な料理である。
いざ食べてみたところ、「ホラ、やっぱりおいしい……けど何かが違う!」と感じた。
まず、スープに浮かぶ溶き玉子が少ない。おそらく、玉子の溶液を、中華のお玉で1回すくっただけでは? 


幡ヶ谷店は倍のお玉2回分はあったはず。玉子好きとしてはやはり、もうちょっと欲しい。
もうひとつの理由として、塩スープが進化している
以前の化学調味料丸出しのスープから、魚介ダシ(貝のダシも?)の効いた、良質なスープに変わっていたのだ。
最近の流行に合わせたのだろうが、個人的には、以前の下品な味の方が好きだったな。
だいたい、餃子の中身を玉子でとじて麺に乗せるなんて、上品とはいえない調理法だしね。
最後は、いつもやったように、余った餃子も仲間入りさせ、全部食べ切った。


過去の記憶とはやや異なったが、天下一さんは餃子自体のクオリティが高いので、結局は満足してしまうのであった。
とにかく私は、この「とつげきラーメン」という料理が好きで、『餃子のO将』でのバイト時代には、まかないで自作したことも。
ただ、O将の餃子にはラードがたっぷり含まれているため、完成品は舌が焼けるほど熱々であった。
数年前には自宅でも、とつげきラーメン(サッポロ一番 塩らーめん使用)を自作し、ガラケーで撮影。


見た目はよろしくないけど、サッポロ一番独特のチープな麺と餃子がマッチして、そこそこ美味しかったよ。

なお、私が知る限り、天下一の店舗で餃子がもっとも安いのは、飯田橋店だと思われる。


上記画像の撮影当時で6個290円、現在でも300円らしい。この大きさでは破格でしょ。
ちなみに飯田橋店は、数年前には年頭の1月2日にも営業しており、驚くことにランチサービスまで実施していた。
下記の「味噌バターコーン+半チャーハン」で590円。ひょっとして、前日の元日も営業していたかも?

※味は価格相応

そんな飯田橋店、そしてとつげきラーメン最後の砦である代々木八幡店も、
今日「食べログ」を見たら、どちらのお店も掲載保留=閉店の疑いありとなっている。
まさかと思い、代々木八幡店に電話してみたところ、「お客様の都合で、通話ができなくなっております…」の案内が。
とつげきラーメンは、本当の意味で「幻の逸品」になってしまうのか!? 

追記 9月5日に食べログを再確認したところ、代々木八幡店も飯田橋店も、掲載保留の表示が消えていたのでひと安心。


追記2 代々木八幡店は残念ながら、2021年8月28日で閉店しました


天下一 代々木八幡店
東京都渋谷区富ヶ谷1-53-3
小田急線代々木八幡駅、地下鉄代々木公園駅より、それぞれ徒歩約1分 JR代々木駅からは徒歩約36分…
営業時間11時~0時
定休日 不定休
※飯田橋店の住所は東京都新宿区揚場町1-13
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

+50円で得られる幸せ 新秋津『木曽路』

2020年07月02日 | そば、うどん
東京西地区では屈指の昼酒エリアである、東村山市の秋津に、先日久々に足を運んだ。
秋津で昼酒といえば、安くてデカい串焼の立ち飲み店『野島』さんだ。
入店すると、いつもの「あ、正田さんお帰り~」の声がかかる。いったい、何人の客の名前を覚えているのだろうか。
久しぶりに頼んだ串焼がこちら。つくねはともかく、レバーなんて、串を持つ部分がないくらい巨大だ。

※このサイズでも、1本90円である

さきほどの掛け声の主であり、長年、お店を仕切っている女性店員、通称「おネエさん」に聞いたところ、
コロナ騒動中も、営業時間こそ短縮していたものの、休業はしなかったそうだ。
こちら野島さんは、どんなに混雑していても、来店客は絶対に入店させる。
10人ほどの幅のカウンター席にも、毎回20人ほど詰め込むのが特徴で、
最高で27人も入れたことがあったらしい。スゲエ! ※下記画像はイメージ


「三密」が気になる昨今の情勢を鑑みると、「スゲエ」などと喜んではいられないのだが、
この日の野島さんのカウンターには、終始10人前後の客入り。
普段の満員電車のような状況は避けられ、その代わりに、お持ち帰りの注文がジャンジャン入っていた。
近所の常連は、例の巨大串焼(持ち帰りは1本100円だが、現在は90円との噂)で、家飲みを楽しんでいるのかな。

秋津エリアは、野島さんの他にも素晴らしい飲み屋が多く、ついつい食べすぎ・飲みすぎてしまうため、
シメの食事はほとんど食べない。ラーメン屋も、私が嫌いなチェーン店が大半だしね。
かつては、新秋津駅の近くに『味彩』という熊本ラーメンの店があり、そこは何度か利用していた。
ラーメン1杯500円、のちに600円で「2玉まで替玉無料」という、某博多ラーメンチェーンのようなサービスを実施しており、
その割には味も良かったため(末期はやや劣化していたが)、閉店したのは残念であった。

現在、唯一シメに利用しているのが、新秋津駅を出てすぐの場所にある、立ち食いソバ店『木曽路』さん。


昭和48(1973)年、武蔵野線及び新秋津駅の開業と同時にオープンし、今年で47年目。
外観はチェーン店のようだが、調べてみたところ、どうやらここ秋津にしかないようだ。
利用するのは数年に1度と、足繁く通っているわけではないが、個性的で応援したくなるお店なのである。
その理由のひとつが、「わかりやすい価格設定」だ。
メニューはそばとうどんの双方があり、夏は「冷やし」もあるが、普段は温かいタイプのみで「もり」はない。
ベースとなるのは、たぬき、きつね、月見、天ぷら、コロッケ、わかめの6種なのだが、
驚くことに、上記6種はすべて同額! しかも各トッピングは+50円! ホラ、わかりやすいでしょ。
下記は、数年前に撮影したガラケー画像だが、当時は「天ぷらそば」が300円で、さらに天ぷらとコロッケを追加。


わずか400円で胸やけ…ではなく、幸福気分(?)と満腹感が得られるのである。
天ぷらは見てのとおり、カップうどん「どん兵衛」に入っているような、チープな品質。
また、コロッケも自家製ではなく市販品だが、それでもいまどき+50円は安すぎる
私がもう少し若かったら、+450円で「天ぷら10個そば」を注文し、SNSに画像を投稿し、ヒンシュクを買っていたことだろう。
6種の他にも、カレー、とろろ、鴨南蛮などもあるが、こちらはさらに50円増し。ご飯ものとして、おにぎりやミニ丼もある。
ちなみにこちらは、以前紹介した飯田橋の『豊しま』さんと同様、立ち食いソバ店なのに、「かけそば・うどん」がない。
頼めば作ってくれるだろうが、おそらく、たぬきやきつねなどと同額のはず。ならば「かけ」ではもったいないね。
なお、長年300円の価格を維持してきた木曽路さんだが、数年前に350円に値上がりし、現在は380円となった。


それでも、トッピング50円は守られているのが素晴らしいし、3品入る「スペシャル」ならば、さらに50円お得だ。
外出自粛要請が出る前に食べたのが、下記の「天ぷらうどん+玉子+コロッケ+きつね」。


バカ丸出しの注文ゆえ、店員さんも困惑していたが、これだけ具だくさんで530円は破格。
どうせなら、たぬきとわかめも追加して、家系ラーメンなどでよくある「全部乗せ」にすべきだったか。
うどん自体は、昔ながらの立ち食い店らしい、コシのないタイプ。説明し忘れたが、そばも同様だった。


ツユは、鰹節が主体と思われる関東風の濃いダシだが、木曽路さんのは同業店と比較すると、やや薄口な印象。
もっとも、私の場合はトッピングを入れすぎるため、ツユの味が薄まった可能性もあるが。
また、以前は普通のいもコロッケだったが、この日はカレー風味のコロッケであった。カレー好きとしてはうれしい。


終盤では、玉子ちゃんをやさしく崩し、麺と絡めて食べる。ああ、キミ(黄身)はいつだって美しい…。


たくさんの油分が溶けだした、ツユはさすがに残したが、麺や具材はすべて食べ切り「ごちそうさま」。
「毎度ありがとうございます」と返答してくれた店員さんは、物腰の柔らかなおじちゃん。
彼の丁寧な接客も、私が木曽路さんを支持する理由のひとつだ。
早朝から夜間まで、長時間営業のお店だが、私が客のときは、いつもこのおじちゃんが働いている気がする。
大丈夫か、と心配するのは余計なお世話だろうか…余計なお世話だね。※おばちゃん店員もいる様子

さて、冒頭のように野島さんで一杯やった日、別の店でも飲み酩酊しながらも、数ヶ月ぶりに木曽路さんを訪問。
この日は、「紅生姜天うどん」430円に「まかない丼」200円を注文。どちらも食べたことのないメニューだ。
ふたつだけあるイス席に座り、壁を見上げたところ、「冷やし」が始まっているのに気づいたので、変更してもらった。


冷やしは、基本のうどん+70円で450円。紅生姜天は、普通の天ぷらに+50円なので、500円となる。
まずは「まかない丼」が出てきた。店員さんの休憩時間の食事から、レギュラーメニューに昇格したのだろう。


わかめ、たぬき(天かす)、高菜、紅生姜、ネギがご飯に乗る。お茶碗ごとレンジで温めたのか、触ると熱々であった(苦笑)。
味の方は、まあ想像したとおり。しばらくして、麺を冷水で締める手間がかかる、冷やし紅生姜天うどんが完成。


具材は紅生姜天の他は、わかめ、紅生姜、海苔、うずら玉子、ネギ。右奥のまかない丼との食材ダブりが多い! 
特に紅生姜のせいで、全体的に紅(くれない)に染まってしまったではないか。
それでも、ホカホカご飯をほおばり、サクサク天ぷらをかじり、締められコシが出たうどんをツルツルすすり…
満足・満腹で「ごちそうさまでした」。個人的には、熱々のまかない丼に、生玉子をプラスしたいね。
例のおじちゃんも「毎度。(冷やしを)お待たせしちゃってすみません」だって。気にする程度ではないのに。
他に客がいなかったので、最近の営業時間などをたずねたところ、
最近は朝5時から夜22時までで、日曜は20時まで、とのこと。
客足については、夜の時間帯がだいぶ少なくなったようだ。秋津全体の飲み客も減っているようだから、仕方ないかね。

コロナ騒動の以前から、街の定食屋さんや中華食堂の閉店が相次ぐ中、
実は個人経営の立ち食いソバ店も、富士そばなどの有名チェーン店やコンビニなどに押され、ここ数年でだいぶ姿を消している。
そういう私自身も、立ち食い店を利用することは減り、お酒やツマミが豊富な専門店に行くようになってしまった。
日本発祥のファストフード文化である、「立ち食いソバ・うどん」の灯を消すことのないよう、
今後はなるべく、利用回数を増やそうと思っている。いい店があったら教えてほしい。
価格によってはトッピングもするが、+50円なんてお店は、令和では木曽路さんだけではないかね。



木曽路
東京都東村山市秋津町5-13-33
JR新秋津駅から徒歩約15秒、西武線秋津駅からは徒歩約5分
営業時間 5時~0時 ※最近の営業時間は文中のとおり
定休日 年末年始
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする