明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

ラーメン評論家のセクハラ・出禁問題を蒸し返す

2021年10月14日 | しゃかい
ちょっと前に触れた、ラーメン評論家が、女性店主にセクハラなどの嫌がらせをした騒動。
個人的には注目していたが、世間一般の反応は「知らん」「どうでもいい」だったようで、
ワイドショーなどで取り上げられることも少なく、2週間以上たった今では、すっかり沈静化した様子。
そんな、「どうでもいい」かもしれない問題を、拙ブログではあえて、蒸し返してみる。

まずは騒動の流れを、赤字部分で紹介。細かい部分は異なるかもしれないが、だいたいは合っているはず。
ある一般人が、人気ラーメン店の女性オーナー(以下店主)に対し誹謗中傷したことで、店主が法的措置を明示。
この店主が、裏社会と繋がりがあるなどと、製麺会社に吹聴したため、取引がパアになったらしい。
なお、後述するラーメン評論家と混合している人もいるようだが、訴えられたのは素人で、評論家ではない。
その後、同じ店主が「ラーメン評論家の入店お断り」をツイッターで発表。
「評論家の8割が私へのマウンティングかセクハラが酷い人。避けたら裏で中傷される始末。うちにはマイナスしかない」
上記は店主のツイッター投稿の一部を抜粋・修正したもの。無論、修正といっても内容自体は変えていない。
それに対し、自称を含むラーメン評論家の数名が反発。彼らの反論も、一部抜粋・修正して再録。
「出禁ですねそれで結構です 共にラーメン界を盛り上げられるハズなのに とても残念です」
「“ラーメン評論家”を肩書にして生きてきたのに、ある日突然“社会の害悪”扱いされ、正直思う事はある」
店主に対する同業者の悪行を詫びるよりも、出禁扱いされた不満の方が大きかったようで、
「それで結構です」「正直思う事はある」などとエラそうな口調で反論したため、案の定批判が殺到。

ここで持論を述べさせていただくが、取材者は取材対象があるから成り立つことを忘れてはいけない。
今回のケースでは、ラーメン評論家は、ラーメン屋さんが存在するから仕事や収入を得られるのであって、
「オレたち評論家のお陰でラーメン屋が儲かり、業界も繫栄している」という考えは、傲慢かつ危険である。
でも、そういう思想のヤツが、ラーメン及び飲食業界に関係するマスコミ陣に、ある一定数いるのは間違いない。
最初の反論ツイッターの「共に~盛り上げられる」という一文が、それを証明しているよな。

元アイドルの美人店主による「出禁宣言」は、ネットではそこそこ話題になり、
「ラーメン評論家なんてロクなもんじゃねえ」「そもそも、評論家って必要かよ!?」という意見が飛び交っていた。
実はこれこそ、私が望んでいた流れである。その流れについてはのちほど。
今回、ここまで文字ばっかりなので、ブレイクタイムということで、心和む(?)画像を掲載。
去年、日野のうどん店『どんたく』の帰りに撮影した、「キショウブ・黄菖蒲」は今年もきれいに咲いてたよ。


閑話休題。数日後、当該店主がセクハラや嫌がらせの実例を、TVのワイドショーで告白。
私は観ていなかったが、Hというイニシャルの評論家から、セクハラを受けたとのこと。
具体的にどんなことをされたのかは、店主のツイッターで確認してほしい。無断引用ゴメンなさい。

ネットではさっそく、Hの正体探しが始まったが、ラーメン評論家でHなんて、ひとりしかいない。
案の定、店主がTV出演したその日の夜に、当事者が自身のブログで「それ僕です!」と名乗りを上げた。
実は私は、Hの著書を持っており、ラーメン関連の物書きの中では、マシな方だと思っていた。
ところが、彼が発表した文は、著書を買ったことを後悔させ、ただただ嫌悪感を抱かせるだけの内容であった。
店主ツイッターのように引用してもいいのだが、閲覧数が増えるとHが喜びそうなのでやめておく。要約すれば、
○店主とのやり取りは、酔っていてよく覚えていない
○他の女性には、もっとひどいセクハラをしている(だから許せと?)
○店主を中傷した事柄は知人から聞いた。知人を信じるので今でも事実だと思っている
○他のラーメン評論家の評判を下げ、迷惑をかけたことは反省
○ただし、店主には最後まで謝罪せず
○最後の方は自身の仕事の宣伝

※後日、「他の女性には、もっとひどいセクハラをしている」の部分はひそかに削除

酔った状態で上記の内容を、軽薄な文体でダラダラと書きなぐっていたため、読むのが苦痛であった。
個人的には、「僕の熱狂的なファンの方、女性店主を攻撃するのはいかんです」などと忠告していたのが気になった。
これって、ダチョウ俱楽部さんの「押すなよ」と一緒で、逆に煽ってないか?
さすがに無関係だろうけど、10月13日には、店主に殺害予告があったのも心配だよ。

ブログ発表後はやはり、賛否ではなく否ばかりがHのツイッターに寄せられた。
まあ当然だわな…と思い、それらの非難に目を通していたところ、気になるものをいくつか発見。
「失敗を酒のせいにするな」
「文章が長ったらしくて読む気になれない」
「いいトシして、まったく知性を感じられない駄文」
「自称ジャーナリストにロクなヤツはいない」 ※Hはフードジャーナリストを名乗っている
「セルフ突っ込みがイタすぎる」

今度は私自身が、パソコン画面の前で「それ僕です…」とつぶやくハメになってしまった(泣)。

「失敗を酒のせい」よくやる。「文章が長い」、「いいトシして知性を感じない」よく指摘される。
「自称ジャーナリストは(略)」スポーツジャーナリストを自称している。キクラゲ玉子炒め評論家も名乗っている。
「セルフ突っ込み」たまにやってる気がする(←しょっちゅうだろ)←そうか、これってイタいのか…。

確かに、Hブログの文末は、「次回の会見までにポニーテールにします!!!(こらーーー!!!)」であった。
この頃、NYから帰国した方の髪型を揶揄しているのだろうが、さすがの私も、この文末は気持ち悪いと感じた。
これを機に私も、「セルフ突っ込み」は、しばらく封印しようと決意。10月以降のブログでは、まだやってないはず。
気分転換のため、またまた「癒し画像」を挿入。立川市内で数年前に見かけた「朝焼け」を。


夜が明けると、店主は「評論家Sより受けた皮肉と屈辱」「評論家Aによるラーメン店との癒着」を告白。
詳細はこちら。SもAも、とりあえず無視を決め込んでいる様子。
Sは、メールやSNSで謝罪はしているようだが、「!」マーク入りの謝罪などが、店主には納得できなかった様子。
Hと同様、この店主にはマジメに謝りたくない理由でもあるのだろうか。
Aの場合は、某ラーメン屋の店主Xと一緒に来店し、Xに払わせていたとのこと。でもこれって、癒着なのかな。
X店主がAを常に接待、あるいはAが常にタカっている関係ならば、問題かもしれないが、
「さっきの店で払ってもらったから、次はオレが払うよ」「じゃあよろしく」のような、単なる友人同士なのでは?
厳密には、評論家Aはラーメンの審査とかもするようなので、店主とはある程度、距離を置いた方がいいのだろうけど。

S、Aと比較し、集中砲火を受けたHだったが、ブログの反論が、あまりに低レベルだったため、
バカ負けした人が多かったのか、今ではほとんど話題にならなくなった。見事な火消し(?)である。
むしろ、「気持ち悪すぎる」「これぞ“おじさん構文”」などと、独特すぎる文章に注目が集まってしまい、
本来弾劾すべきだった、店主へのセクハラや嫌がらせについては、ウヤムヤになってしまったのが残念。
私は、店主がHのことを告白する前に、ツイッターに投稿していた、
「ラーメン評論家やマニアの方から、“評論家とラオタにはサービスしたり媚び売った方がいいよ”と言われた」
件についても、発言主をさらし、反省させるべきだと思うのだが。

どんなに権威のある評論家だろうが、普通の客と同様のサービスを受けるのが当然であり、
ましてやマニアだかブロガーだか知らねえが、店主に「媚びを売れ」なんて、思い上がりも甚だしい。
そもそも、助言のつもりなのか知らねえけど、客の分際でお店の方に、意見すること自体が図々しい。
お前らのことだぞ、わかっているのか食べロガー!

さっき書いた「私が望んでいた流れ」(キショウブ画像のちょっと上あたり)とは、
評論家のタカリ体質や上から目線の態度などに、店と客の双方から不満が上る→評論家不要論が盛り上がる
→この流れで、食べロガー不要論も勃発! すると思ったのだが…。
評論家は一応プロだし、その分ラーメンのことも熱心に勉強しているだろうし、
なにより、ちゃんと名前と顔をさらして活動をしている。顔を出さない方がいいブサイクもいるけど。
一方食べロガーは、ほとんどのヤツが実名や顔を出さず、陰でグチグチ言うだけの卑怯な奴らだ。
アマ、つまり本業ではないため、料理や経営、文章も学ぶ気はなく、当然知識も乏しい。
そのくせお店を批判し、的ハズレな評価をし、ヘタクソな文まで綴っている。
中には、「うどんが主食」と名乗るヤツのように、お店に癒着を迫り、週刊文春に暴かれるクズもいる。
評論家Hの行動や声明文は下劣で恥ずかしいが、私から見れば、食べロガーも似たようなモンだぞ。

拙ブログでは、以前から何度も訴えてきたけど、
シロウトの分際で、お店の人に頼まれてもいないのに点数を付けるのはよせ。
初対面のブサイクに、「お前の顔は5点満点で3点だな」とか言われたら腹立つだろうよ。
自分がされてイヤなことはしない。こんなのは小学校低学年で教わることだ。
今回の騒動について、ラーメン評論家には反省を、ついでに食べロガーには滅亡を求め、本稿を終えることにする。
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今こそ地球人の素晴らしさを見せるとき!

2020年03月31日 | しゃかい
依然として、終息する気配のない「新型コロナウイルス」問題。
我が国の感染者数は、今日3月31日21時の時点で約2900人(クルーズ船を含む)。
全人口約1億2600万人との割合では、0.0023%で、43448人にひとり。パーセンテージで言えば、ごくわずかな人数である。
しかし、日常生活に不満を抱いている人の割合は、おそらく90%を超えているのでは。
各種スポーツやイベント、花見や宴会、さらには週末の外出、最近は夜の飲酒まで…度重なる自粛の要請。
先の見えない情勢に対し、労働や賃金をカットされ、さらに娯楽まで制限されては、不満が生じるのも当然である。
5回前の拙ブログで危惧したように、最近の人々は明らかに脅え、落ち込み、イラ立っていて、
負の感情が、悪性ウィルス以上に蔓延してしまっている
まあ、そういう私も、「○○県で新たな感染者が確認されました!」
などのニュースを報じるキャスターに向かって、「うるせえ!」と毒づいたりしているけどね。
令和の時代に、テレビ画面に向かって話しかけるヤツは珍しいと思うが。
そんな私も含む日本人…イヤ、世界中の人々へ贈りたいのが、今回のブログタイトルの言葉だ。

この言葉、実は元ネタがある。昭和の特撮ヒーロー番組『ミラーマン』だ。
放映されたのが1971~72(昭和46~47)年。私もリアルタイムではなく再放送やビデオで視聴した。
↓こちらがミラーマン。念のため書いておくが、手鏡でのぞき見をしたとされる、植草教授は無関係だ。
(C)円谷特撮ヒーローシリーズ

メジャーではないかもしれないが、怪獣好きの私にとって、『ウルトラ』シリーズ同様、好きな作品である。
左側の青年が、主人公ミラーマンに変身する鏡京太郎で、右側の白髪の方が御手洗博士。


両者の関係は、鉄腕アトムとお茶の水博士、または仮面ライダーとおやっさんのようなものだ。

ミラーマンと博士ら防衛軍の活躍により、地球侵略計画を阻止され続けた、悪のインベーダー一味は、
最終回ではなんと、自分たちの母星を地球に激突させる、というムチャクチャな作戦を決行。
惑星激突=地球滅亡の危機を知り、人々はパニックを起こし、どこかへ逃げ出す(逃げるとこないんだけどね)。
そんな人々の騒乱を嘆き、御手洗博士が発したのが、ブログタイトルの名言であった。
がけっぷちのような謎の場所で、真っ赤な夕日(?)を背に、時には腕を振りかざし、訴え続ける博士。


元のセリフはそこそこ長いが、以下で全部分を掲載する。

すべての地球人よ 全世界の人々よ
動揺してはいけない 理性を失ってはいけない
我々には 不可能を可能に変える 科学の力がある!
そして その科学の力に 人類の勇気と愛と理性が加われば
必ず この試練を乗り切れるのだ!
全世界の人々よ! 今こそ地球人の素晴らしさを見せるときだぁ!!
どうか 頑張ってくれ 頑張ってくれぇ…


どうだい。グッとこなかったかい? 私なんて、転記しながら涙を流していたぞ(←情緒不安定では?)。
前回のブログでは「無断転載おことわり」と書いたけど、上記7行だけはOKとしよう。
影響力ある方、よかったらSNSなどで、この「博士の訴え」を世の人々に伝えてほしい。
いきなり「出典:ミラーマン」だと、特撮オタクだと怪しまれるかもしれないが、そこはガマンしてくれ。

ちなみに、惑星が地球に衝突することを、世間に真っ先に公表したのが、実は御手洗博士だったりする。
自分がビビらせたくせに、「地球人よ、動揺するな」とは、とんでもねえジジイだよな(笑)。
ミラーマンはフィクションだが、悲しいことに現実の世界でも、バカなマスコミが似たようなことをやっている。
今回のコロナ騒動では、さっきも書いたが「○○県で感染者」「△△県でも感染」なんてのは逐一報じられるし、
最近は、わざわざニュース速報で「東京都で68人感染 過去最多更新」なんて流しやがる。
ついさっきも「東京都で新たに死者7名」なんて表示が出た。これって、速報すべき事例か?
特に、「過去最多更新」は腹が立った。王選手のホームラン世界新記録じゃあるまいし…例えが古くてスマン。
さらに、女性キャスターが「みなさんどうか落ち着いて」なんてシレっと言い放つのがムカつく。
お前らのやってることは、御手洗博士と一緒じゃねえか!

「トイレットペーパー品薄」「マスク買い占め」も、わざわざ空白になった売り場を映像などで報じるから、
買い占め・転売するヤツが新たに出てくるわけで。混乱を招いたのは、マスコミにも原因があるのではないか。
あと先週末、東京の「不要不急の外出自粛要請」を受けた取材陣が、渋谷とかの繁華街でロケを行い、
「自粛を守らず出歩く若者」などと評した映像を流し、「けしからん」と叩いてねえか? 未確認だけど絶対やってるだろ。
※4月1日追伸 ちょっと調べてみたら、NHK、日テレ、朝日新聞などが、やっぱりやってた
そもそも、取材しているテメエらだって「不要不急の外出」じゃねえか。
バカな若者に、日々のイラ立つ気持ちをぶつけたいという気持ちはわかるが、それをマスコミが扇動するのはダメだろ!
イカン、書いているだけでイライラしてきた。さっきの博士の言葉を思い出し、「理性を失う」前に話題を変えよう。

今日の昼間は、以前紹介した、東村山市の手打ちうどん店『こげら』さんでお食事。

※釜玉うどん300円、天ぷら各種100円。安い!

さらに、うどん玉とダシもお持ち帰りさせてもらった。

※茹でうどん1玉100円、ダシは300cc100円。やっぱり安い!

こげらさんのお持ち帰りうどんについては、次回紹介するつもりだ。
安くて申しわけないお会計を済ませ、帰り道は東大和市駅まで続く遊歩道を、お散歩することに。


小川では、色とりどりの大きな鯉が泳いでおり、小鳥たちは元気にさえずり、木々は青々とした葉を生やし、


駅前では、まだ満開の一歩手前だが、桜が咲き誇っている。


先が見えない、暗い日常が続いていたが春は着実に到来している。元気出さなきゃ。
繰り返しになるが、全世界の人々よ! 今こそ地球人の素晴らしさを見せるときだ!!
コメント (9)
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北海道新幹線とレベッカ 後編

2017年10月17日 | しゃかい
前回のあらすじ。

新幹線の延伸工事を行っている、北海道二海郡八雲町へ取材に行ったときのこと。
いわゆる「町の声」を聞こうと、とある居酒屋さんに入り、レベッカファンの店主と話したところ、
「八雲はダメですよ」と不満げに吐き捨てるではないか。その理由とは?

このあと、店主が語ってくれたことを、以下にまとめてみた。
「地方の田舎はみんなそうかもしれないけど、特に八雲は、新しいモノを受け入れようとしません」
「若い頃は他の場所でも働いたことがありますが、生まれ育ったここ八雲が、最も閉鎖的です」
「だから、若者はすぐ札幌とかに出て行くし、残るのはオレら中高年ばかりで、四十代になった今でも若造扱いされます」
「新幹線ができたら、若者の流出はさらに加速するけど、新たに八雲に移住してくる人は少ないでしょう」
実際、八雲町の人口は年々減少傾向にある。その後は、常連らしきお客さんも加わり、さらなる激論が交わされる。
「新幹線の駅周辺だって、どうせ東京かどこかの大資本の会社が、ビルでも建てるんだろ」
「その新幹線の駅が栄えれば、そっちとは離れた場所にある今の八雲駅、つまりこのお店の周辺は逆に廃れちまう」
「年寄り連中は“町興しのアイデアを出せ”って言うけど、出したって意見が通らねえんだから」
「そうそう。年配者は聞く耳もたないし、新しいことには挑戦しないしさせないし、やってらんねえ」
「町が一枚岩となってないから、現状では新幹線どころじゃないよ」

ムムム…ヨソもんの私にはわからなかったが、新幹線の開業を、町全体で歓迎しているわけではないようだ。
店主が「さっきの“八雲はダメだ”ってのは、そういうことですよ」と念を押すので、
フォローのつもりで、私の浅い知識を駆使し、この町の長所を並べ、称えてみた。
日本で唯一海がふたつあって、自然が豊かで、漁業と酪農が盛んで、食べ物も美味しいのでは…と。
私の意見に対し、常連客が「そのことを知ってる人が、日本中にどれだけいます?」と鋭い指摘。
うっ、言われてみれば確かに私も、取材の前調べをするまで、八雲については全然知らなかった。
「広報も不充分だし、新幹線が来ても利益はみんな他に持ってかれちまうよ!」

う~む。町の生の声を聞くことはできたが、予想以上に厳しい意見だったなあ。
上記セリフ群も、私が修正しているので、実際はもっと、暴言(と方言)混ざりのひどいものだったし
「せっかく東京から来たのに、こんな話聞かせて悪かったね」と店主が申し訳なそうに謝ってきた。
店主や常連客たちも、決して悪い人ではないのは、一緒に飲んでいてわかった。

酔いもまわってきたし、明日も早いので、そろそろ帰ろうと思い、シメに塩ラーメンを注文。
昔、北海道のラーメンについて「札幌は味噌、旭川が醤油、函館は塩」と聞いた記憶があるが、
函館に近い八雲ならば、やっぱり塩ラーメンだろう(←そうかな?)。


東京にある『五稜郭』という函館ラーメンのお店でも、確か麩が入っていたな。
ほど良い塩分と熱々のスープが、身体に浸み込み温まった。全部食べきったところで御会計。
店主とは「次回はレベッカについて語りましょう」と再会を約束し、お店を出た。

お店で聞いた「八雲はダメだ」という意見が、彼らの本心でないのは、間違いない。
新幹線開業によって、観光客や新規入居者の増加が見込めるのに、受け入れ体制が整っていない町と、
そんな町の姿勢を変えられない現状が、自分たちの至らなさも含めて、歯がゆいようだ。
彼らの不平不満は、すべてが故郷・八雲を愛するがゆえだったはず。

あえて名前は出さないが、私の住居は、馬券売り場と競輪場がある東京の某市(←バレバレ)にある。
ギャンブル場との関係はともかく、昔から治安は決してよろしくなく、民度の低い人間が多い気がする。
そんな地元が私は大嫌いで、己がバカでロクデナシで民度が低いことを棚に上げ、
普段からしょっちゅうコキ下ろしている。もっと自分が暮らす街を愛さなくてはなあ、と反省させられたよ。

翌日、八雲町のいわゆる「おエライさん」を取材し、町についてたずねてみた。
おエライさんがどんな役職なのか(たとえば町長や商工会会長など)は、ここでは触れないが、
芸人のスギちゃんが年齢を重ねたような風貌の、腰の低い好人物だった。
町の課題についてたずねたところ、若い世代との協調はともかく、
新幹線の受け入れ体制が未完全なのと、広報活動が不足していることは認めていた。
「八雲の人間は、奥ゆかしいといいますか、要するに宣伝というか、自慢することが苦手なんですよ」
確かに、北海道はおおらかな方が多いと聞くし、謙遜はしても、自慢するのは苦手なのかもしれない。
自分を大きく見せ、ウソ八百を並べる、図々しい東京の広告マンを見習ったほうがいいよ。
※東京の広告マン全員がそうだとは言ってないので、誤解のないよう

函館以北、札幌までの北海道新幹線が完成するのは、2031年の予定。
八雲をはじめ、新幹線が停車するすべての町が繁栄することを、願ってやまない。

最後に私事だが、今年のレベッカの武道館ライブ、チケットが入手できたので、行くことができたんだ。


初めての生レベッカに感動し、最初から最後まで、涙ちょちょぎれ状態だったよ。
お土産にタオルを買ったが、購入するかどうか散々悩んだのが、写真のレベッカせんべい


多分、レベッカとは全然関係ないと思うので、結局買わなかったけど、手に入れる機会は2度となさそうだ。
八雲町でも商魂たくましく、「もうすぐ新幹線くるよマンジュウ」とか売ってみては…ダメかな。

もうひとつ私事。
近郊や地方は問わず、出張での取材がございましたら、自称ジャーナリストのわたくしに、ぜひご依頼を。
前日、取材と称して、地元の居酒屋などに潜入することもあるかもしれませんが、
なるべく、二日酔いにならないようセーブして飲みますので、ご心配なく。
早い、安い、ウマ…くもない原稿ですが、ぜひ御一考を!
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北海道新幹線とレベッカ 前編

2017年10月10日 | しゃかい
昨年から今年にかけて、現在工事中の新幹線の現場を、3ヶ所取材した。
日々、飲んで喰ってダラダラ過ごしていると思われがちだが、私もたまには働くよ
今回のブログは、北海道の二海郡八雲町(ふたみぐんやくもちょう)に取材に行った時のことについて書いてみた。

八雲町について簡単に説明すると、場所は北海道の南部で、函館の北方に位置し、
二海郡という地名の通り、全国の町で唯一、太平洋と日本海の双方に面している。
ふたつの海を生かした、漁業・養殖業も盛んだが、日本で最初に始めたとされる、西洋式酪農も有名。
写真は、名産品の牛乳と地産野菜を使用したカレーソースに、同じく名産品の魚介類のフライを乗せた「二海カレー」


美味しかったけど、カロリーは相当高そうだね。
また、北海道らしく豊かな自然も残っており、下記写真のような素晴らしい風景も多数見受けられる。

白樺が並ぶ「パノラマロード」


蝦夷富士こと羊蹄山を望む「噴火湾パノラマパーク」からの眺望

2枚とも、取材に同行した地元のカメラマンさんが撮ったもの。さすがはプロ、見事な写真だね。
無断でのブログ掲載はマズいかもしれないので、どうかバレないでくれ…(バレたらすぐ削除しますのでお許しを)。

さて、新幹線取材について話を戻そう。
青森から函館までは開業した北海道新幹線は、最終的には札幌まで延伸する計画で、八雲町にも「新八雲駅(仮称)」が新設される。
私が依頼された仕事は、工事現場の様子と八雲町を取材し、リポートとしてまとめること。
まず初日は、同行する関係者に説明してもらいながら、新幹線の工事現場を数ヶ所回り、
翌日は八雲町のおエラいさんにインタビューし、町の魅力などについて語ってもらう予定となっていた。

こちらはトンネル工事の様子。


ここからの写真は、私が撮った(なのでヘタクソ)から、掲載について問題はない。
下の写真は、現存する八雲駅からだいぶ離れた、新八雲駅の建設予定地。


見ての通り、現時点では雪と森林以外何もないが、数年後には、ここに新幹線がやってくるのだ。

初日の取材が終わり、関係者たちと食事をし、ホテルに戻ったのが21時半ころ。
その後は、一日の疲れをとるため就寝…などするわけもなく、すぐにホテルを飛び出し、今度はひとりで町へ出る。
なぜなら、翌日の取材に備えて、この町について、もっと知っておきたかったから。
当然、ある程度のことは前もって調べておいたし、先述の通り、翌日は町の実力者にも話を聞くのだが、
どうせなら、居酒屋などで地元住民の生の声を聞いた方が、町本来の姿がよくわかるだろうと思ってね。
いつの時代も、物事を判断するのに最も大事なのは現場取材。これが私のポリシーだ。
つまり、再度町へ出たのは取材の一環であり、決して趣味の居酒屋巡りではない、と言っておく。

ただ、冬の北海道は夜が終わるのも早く、チェーン店も含め、ほとんどの居酒屋が22時台には閉まるようだ。
雪道に滑って転びながら、八雲駅周辺さまよった結果、飲食店の集合施設「やくも屋台村」を発見。


遅い時間にもかかわらず、まだ何軒か営業しており、その中から一軒のお店をセレクト。
理由は、外から店内をのぞいたところ、写真のレベッカタオルが飾られていたから。


私もレベッカファンなので、ここの店主となら気が合いそうだと思ってね。
まずはビールと串揚げセットをオーダー。串揚げはたぶん自家製ではなく、味はフツーだった。


「東京から来ました」と店主にあいさつし、その後はレベッカの話題がきっかけとなり、打ち解けることに成功。
写真のタオルは、2015年8月の横浜アリーナライブ2Daysで購入したものらしい。よくチケットを確保できたなあ。
しばらく話したのち、取材に来たことは内緒にしたまま、八雲町と新幹線についてたずねてみた。
すると、それまで談笑していた店主から笑顔が消え、「八雲はダメですよ」と、吐き捨てるではないか。
ムムム…ただならぬ雰囲気。この項つづく
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