明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

地元にあって嬉しい「街の洋食屋さん」 立川『にゅうとん』(前編)

2024年01月28日 | 洋食屋さん
前々回の文末で予告したように、今回は私の地元立川市にある、洋食屋さんの『にゅうとん』を紹介。


初めて訪問したのは、たぶん20年ほど前。ナポリタンを食べた記憶があるが、写真はない。
その後も何度か通い、カニコロッケなどを食べ、味には満足したものの、以降は訪問が途絶えていた。
当時の私は、安くて騒がしい居酒屋やラーメン店ばかり通っていたため、洋食屋独特の静かな雰囲気に不慣れだったし、
なにより、「街洋食」の魅力に気づいていなかったのだ。もったいない。
先に断っておくが、にゅうとんさんは誰でも気兼ねなく入店・食事ができる、アットホームな洋食店である。

久々の訪問となったのが、このときの「ハヤシライス」である。


ハヤシライスがメインの回だったので紹介を省いたが、こちらの食事メニューには、生野菜サラダと、


日ごとに具材が変わる、熱々の味噌汁が付き、


さらに食後には、アイスコーヒーが提供されて、お会計は970円。


チェーン店の『CoCo壱番屋』や『松屋』でも、ハヤシライス及び類似商品を出している。
ココイチはサラダ・コーヒー付き(味噌汁はない)、松屋はサラダ付き(コーヒーがない)だと970円以上するし、味については比較になるまい。
チェーン店の価格も高騰している中、にゅうとんさんはここ数年で、値上げ幅は数十円程度と、価格維持に努めている。

ハヤシを食べた日は、串揚げの「豚ねぎ」180円と、「カニコロ串」220円も注文していた。


揚げ物と一緒に提供されるソース3種と、さっきのサラダに付いてきたドレッシングは、もちろん自家製で、


上記は左からそれぞれ、中濃ソース、カクテルソース、オニオンソース、にゅうとん特製ドレッシングとなる。


豚ねぎにはオールマイティな中濃ソース、カニコロにはお店推奨のカクテルソースを注いでみた。


食べてみたところ、左側がカニコロで右側が豚ねぎと、反対であったが(苦笑)、美味しさは変わらず。


特にカニコロ串は、以前から味が変わったのかは不明だが(たぶん変わっていない)、めちゃくちゃウマく感じた。
メニューは豊富だし、他の料理も試してみたくなり、その後はちょくちょく通うようになった。

こちらのお店が開業したのは、1972(昭和47)年。今年で52年目を迎える、立川屈指の老舗洋食店だ。
初代店主は、洋食の名店『津つ井』で修業をなさった腕利きで、現在は二代目がメインシェフらしい。
店内壁にも、「津つ井」と記された文字が入った、千社札風のポスター(というのか?)が、額入りで飾られている。
私は、津つ井の新川店に入ったことがあるが、味はともかく、気軽には利用できない価格であった。
名店の味を受け継ぎながら、良心的な価格に抑えている、にゅうとんさんの営業方針に感謝したい。

津つ井さんからは、【お箸で頂く、にっぽんの洋食】という流儀も受け継いでいるようで、
毎回必ず、お箸が提供される。箸袋に綴られた、“味”の文字が格好いい。


なお、カウンター席だと、上記の目玉焼きの他、カレーライスや、


海老フライ&コロッケ盛り合わせなど、かわいらしい箸置き(?)が置いてあり、食欲をそそる(??)。


また、うれしいことにこちらのお店は、店頭に日本酒メニュー看板が貼ってあるように、


飲み客を歓迎しているようなので、私もたまに、料理で一杯やってから、食事でシメることもある。
下記がドリンクメニューだが、「瓶ビール中」が590円など、料理と同様安価である。


あるときは、「ホッピー黒」セット460円を注文。中の焼酎がそこそこ多い。


酒類にはお通しもサービスされる。この日はしっかり漬かったお新香だった。


そういえば、料理のメニューを掲載していなかったので、以下で紹介。まずはおつまみ・串揚げ、


こちらはサラダ・肉料理・魚料理・とんかつ類、


そして、ステーキや、シメのお食事となる幕の内&御膳や、軽食類。


ただし、冒頭のハヤシライスを見てのとおり、軽食類は全然軽食=手軽で簡単な食事ではなく、ずっしり腹にたまるモノばかりだ。

さっきの黒ホッピーにハナシを戻す。おツマミには「鶏の唐揚」420円を選択。


前にも書いたが、洋食料理には必ず生野菜が付くので、野菜嫌いの私も食べざるを得ない。 ※トマトはいつも残すが
鶏肉は油っこさはなく、味付けもほどよい塩分。にんにく醤油の下品な味付けが好みの私だが、唐揚げは薄口の方がいいね。
焼酎の「中」280円を追加したら、接客担当の方ではなく、調理担当の方がロックグラスで提供してくれた。


元のグラスに注いでみたら、氷は追加していないのにこの量! 明らかに定量オーバーでしょ。


外ホッピーを、少しずつ注いでは飲んでを繰り返し、なんとか飲み切ったが当然酩酊。地元でよかった。
私はかつて、「立川駅周辺は中華の『四つ角飯店』以外、気軽な大衆食堂がない」と書いたが、
こちらのお店の存在を忘れていた。まあ忘れていてたというか、食堂というよりレストランという認識だったので。
安く美味しくボリューミーで、お酒も飲めて駅から徒歩圏内。にゅうとんさんは立川市の誇りだよ。

そんなにゅうとんさんで、私がもっとも感銘したのが、「三色コロッケ」800円だ。


お店自慢のカニクリームに、トマトバジルとポテトを加えた、コロッケ3種の競演である。
まずは、日本人になじみの深いポテトコロッケを、ふたつに割ってから食べてみる。


丁寧にマッシュされた、なめらかポテトには、ほんのりカレー風味がして、懐かしくもウマい!
続いては、中身はオレンジ色をした、お店オリジナルのトマトバジルチキンクリームコロッケ(正式名)。


トマトやバジルの旨味を抽出した、ミネストローネを固めて揚げたようなコロッケで、やっぱりウマい!!
そして最後は、カニクリームコロッケ。箸で切ったので見た目はよろしくないが、味自体は抜群である。


カニの風味は控えめだが、ホワイトソースは洋食店ならではのコクと香りで、ウマいに決まっている!!!
先述した、3種のソースも使ってみたが、カニコロッケには、茶色いオニオンソース(左側)も好相性だ。


過去に何個のコロッケを食べてきたかは定かではないが、ここの三色コロッケこそ、私の生涯最高コロッケである。

コロッケの感激も冷めやらぬ中、この日のシメに頼んだのがエビピラフ。
ピラフのメニューは「カニピラフ」しかないが、特別に作っていただいた。価格はカニピラフと同じ850円。


過去に何度か記したが、私は立川市にかつて存在した、『サンモリノ』というお店のエビピラフが大好きで、
メニューにあると、つい頼んでしまうのだが、そこのピラフの特徴のひとつが、緑色の粉末
乾燥パセリなのか青海苔なのかは不明だが、ご飯ものにかかっているのを見たのは、サンモリノが人生初。※確か5歳くらい
今でも、下記のような緑粉&ピラフを目にすると、ノスタルジーな感情がわいてくる。


あと、わざわざカニと変えてもらったエビも撮影。刻んだものやそのままのものなど、中小のエビがたくさん入っていた。


カニコロッケのホワイトソースと、エビピラフのエビの双方が味わえる、「エビドリア」も絶品なのだが、
ここまで長々と語ってきたので、続きはまた次回。というわけで後編につづく


にゅうとん 
東京都立川市曙町3-2-1
JR立川駅北口より徒歩約3分
営業時間 11時半~14時、17時~21時 第三土曜と祝日はランチのみ
定休日 日曜
※正式名は『洋食屋 にゅうとん』?
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「強打の三高」復活! -日大三高野球部2024-

2024年01月24日 | 高校野球
年末年始の芸能界最大の話題となったのが、週刊文春がスクープした、松本人志氏の性加害問題。
そんな文春が、昨年11月にスクープしていた事件は、他のマスコミが追随しなかったためか、私も年が明けるまで知らなかった。
その事件とは、【早稲田実業野球部員が盗撮で警察連行《2年ぶり2度目》】である。 ※詳細はこちら

被害者がいるので、「2年ぶり2度目」などと、甲子園出場を報じるようにおちょくっているのは、けしからんが、
一番けしからんのはもちろん、実行犯の部員と、監督ら早実の責任者たちである。
なにしろ、早実野球部は4年前にも、部員による性行為動画の拡散問題で出場辞退をしており、
さらに文春の記事によると、2年前にも盗撮事件があったそうではないか。学校側が隠蔽したのか、全然知らなかったぞ。
4年間で3度もわいせつ事件を起こす高校の部活なんて前代未聞だし、
こんな不祥事まみれのチームは、出場辞退どころか、日大アメフト部みたいに廃部させるべきだろう。
おそらく、当事者だけを退部・退学させ、春季大会はわからんが、甲子園出場がかかる夏の大会には、シレっと出場してくるんだろうな。
出場の是非はさておき、ファンや高野連には、もうこんなチームは応援するな! と訴えたい。
特に高野連は、早実の観客動員力=入場料収入を期待するのか、過去の試合では、審判が露骨に有利な判定を下してきたが、 ※本当
今後は、そのような姿勢は改め、公平なジャッジを指導・遂行させていただきたい。

さて、そんな不祥事まみれの最低野球部とは対照的な、明・正・強をモットーとする、日大三高野球部
そんな彼らの2024年度チームの秋大会の戦いぶりについて、以下で語っていこう。
こんなコト書いたあと、不祥事が発覚したら相当恥ずかしいので、部員には「どうか事件を起こさないでくれ」と切に願う(笑)。

甲子園では2勝し、例年よりも新チームへの移行が遅れ、不安もあった秋季ブロック予選。
今年は特別サービスとして、ベンチ入りメンバー20名を以下に転記した。左から背番号、姓名、学年、身長、体重、投打で、赤字が主将。

1 谷亀 和希   2年 179 78 左・左
2 多田 大輝   2年 171 68 右・右 
3 染谷 恒成   2年 183 83 左・左
4 清水 太一   2年 171 71 右・右 
5 飯田 拓音   2年 177 78 右・右
6 松岡 翼    1年 170 63 右・右
7 岡本 弦士   2年 183 93 右・右
8 土井 貴仙   2年 175 76 右・右
9 畠山 将豪   2年 175 76 左・左
10 伊藤 遙亮   2年 170 65 右・右
11 織田 大成   2年 185 90 右・右
12 西鍛治 玄太  2年 182 81 右・右
13 内田 愁也   2年 172 82 右・右
14 中島 英作   2年 171 72 右・右
15 永野 翔成   1年 181 90 右・右
16 金久保 大空樹 2年 170 85 右・右
17 山住 祐樹   2年 175 79 右・右
18 近藤 優樹   1年 170 87 右・右
19 本間 律輝   1年 174 71 右・左
20 内田 流空   2年 170 72 左・左


キャプテンの土井は、夏大会はスタンドで、2年生ながら応援団長を務めた。 ※例年は3年生
前チームで、夏大会でもベンチ入りしていたのは、谷亀と畠山のサウスポーふたりだけ。
谷亀の背番号1は予想どおりだが、畠山が10番ではなく、ライトの9番とは驚いた。
難読名の読みを補足しておくと、7番の岡本は「ゆずと」、16番の金久保は「だいすき」、20番の内田は「るーく」らしい。
機会があったら、下の名前で声援を送りたいが、おっさんの私に「だいすきー!」と呼ばれるのは、金久保もイヤだろうな。
全体的に、身体の大きい選手が多く、80kg超えが8人で、身長は全員170cm以上。無論、これからさらに大きくなるはずだ。

三高グラウンドで行われた、初公式戦の相手は、文京区の昭和一。私の地元立川市にある方は、「昭和一学園」と表記するらしい。
失礼だが、過去の実績を踏まえれば、負けるはずのない相手である。なので結果だけ先に記す。
ブロック予選 1回戦 日大三10-1昭和一 ※8回コールド


三高のヒットは、私の判断では12本、もらった四死球はたくさん。もっと早い回で終わらせてほしかった。

※試合後の挨拶

三高の先発は、18番の1年生近藤。下記画像は、別の日に八王子球場で撮影した、投球練習シーンである。


私好みのぽっちゃり体型で、妙に大物感が漂う、近年の三高にはいなかったタイプの1年生だ。
投球の際は、ベンチや審判からの指示に対し、頭を下げ「ハイ、わかりました!」という態度ではなく、
片手を上げ、「ああ、わかったわかった」といわんばかりの応対を見せる。左右違うが、体型的にも往年の江夏豊みたい。
打席に立てば大リーガーのように、バットを小刻みに振り動かし、打つ気満々。打撃も好きなのだろう。
四球で一塁に向かう際は、ベンチから出てきた控え選手に、手袋などを放り投げるように渡す。
日常ではさておき、グラウンド上の彼は大物…というか、要するに生意気なのである(笑)。
近藤は5回まで投げ、被安打3の1失点。制球力はあるので、ボールにもっと体重が乗り、球速が上がってくると面白い。
6回からはエース候補の谷亀が登板し、3回を被安打1の無失点と無難にまとめた。

攻撃陣の方は、フライアウトの多さ、残塁の多さは近年同様。盗塁もいくつか決めたが、どうせ強豪相手には走らないのも、毎年恒例。
ただ、身体が大きいからそう見えるのか、みんなスイング自体は鋭く、芯に当たれば飛びそうな印象だ。

2戦目の決勝戦は、観戦できなかったが→ブロック予選 決勝 日大三10-0都立桜町 ※6回コールド
この結果も順当だったが、3回まで無得点だったことや、四番がレフト谷亀だったと聞いて、ちょっと驚いた。
予選だから、いろいろ試しているのだと思うが、谷亀って、四番打つほど打撃よかったかなあ?
三高の先発投手は、背番号10の伊藤。6回を投げ無失点、打者としても長打を放ち、4打点の大活躍だったらしい。
畠山や近藤も含め、今年のピッチャーは打撃も悪くないのは好感が持てる。

数日後、各ブロックの予選を勝ち抜いた64校による、秋季都大会の本戦が開幕。
ベンチ入りメンバーは、ブロック大会に登録された20名のうち、15番の永野が、山口稜我とチェンジ。
山口は右投げ右打ちの1年生で、ポジションは投手。身長体重は、サイト「球歴.com」によると178cmの64kg。

初戦は八王子球場にて、相手は都立小山台。近年はたびたび上位に進出する、侮れない相手だ。
三高の先発は、背番号9の畠山。前チームのとき、どこかとの練習試合で完投勝利を収めたと聞いたことがあるが、
この試合では、スライダーを多投するも序盤から打ち込まれ、5回0/3を投げ被安打8の失点4。
日刊スポーツには「試合をつくった」と評されていたが、自責点4では作ったとは言えないでしょ。
6回途中から伊藤が登板し、4回を被安打2の無失点で切り抜けた。
伊藤と主将の土井は、1年秋にもベンチ入りしていたし、元々期待が高かった選手なのかも。

打線は、3回に6点を奪い逆転するも、その後は淡白な攻めが続き、コールドに1点足りず、9回までやってしまった。
打順やメンバーは、ブロック予選とは変化があったが、一番センター土井と、二番ライト本間は固定。
背番号19の1年生ながら、スタメン抜擢された本間は、バントに四球にヒットなど、無駄な凡退はなし。
1年生で唯一のひと桁背番号をもらったショートの松岡や、先述の近藤ともども、来年の夏まで応援したい。
試合結果は→秋季東京都大会1回戦 日大三10-4都立小山台


試合後のスタンドへの挨拶。三高はこれで、対都立戦の連勝を172に伸ばした。


2回戦の相手は、よりによって二松学舎大付。近年の東京屈指の強豪で、ブロック予選でも帝京を破っている。
強力打線をエース谷亀がどこまで抑えるか、そして、ここまで3試合で30得点を記録した、三高打線の真価が問われる一戦である。

三高の先発は、予想に反し畠山。ブロック予選では元気だった谷亀だが、負傷などのアクシデントがあったのか、最後まで登板せず。
球速も変化球の切れも平凡な畠山は、二松打線の餌食となり、初回からタイムリーや押し出しやらで5失点。
2回にも1点奪われたところで、早くも近藤に交代。後続は抑えたが、3回には不運な内野安打がきっかけで3失点し、伊藤に継投。
三高打線は、初回と2回に1点ずつ返すも、2回と3回の好機で併殺。なかなか得点差が詰まらない。
5回表、伊藤が三者凡退に抑えると、その裏内野ゴロやタイムリーで3点を返し、5-9で前半終了。

6回表、さっきの回にタイムリーを放った土井が、センターからの好バックホームで、走者を刺し追加点を許さず。
その裏、無死一塁から今試合3度目の併殺も、織田がソロ本塁打を放つ。さらに走者をふたり出し、相手先発投手をKOも1点どまり。
7回は両チームとも三者凡退で、迎えた8回表。内野安打で無死の走者を出すと、何でもないフライが二塁打になったりと、ミスが重なり4失点。
山口に投手交代も、直後にタイムリーを浴び、この回一挙6点を奪われ9点差に。
裏の攻撃では、岡村が2ランを放つも後続が倒れ、7点差でコールドゲームが成立。
秋季東京都大会2回戦 日大三8-15二松学舎大付 ※8回コールド


三高の攻撃陣は、二松のエース格である祖父江投手らを打ち込み、8回までに15安打を浴びせ8得点。
待望のホームランも2本飛び出し、強豪チームの好投手にも打撃が通用することを証明。
鋭い打球が多く、今回タイトルどおり、「強打の三高」と呼んでいい迫力ある打線であった。

ただし、谷亀不在の投手陣が踏ん張れず、被安打19の15失点とはいただけない。もっとも、守備陣に足を引っ張られたのも事実だ。
「打てる選手と守れる選手だったら、打てる方を優先的に使う」のが、前監督の小倉全由さんのポリシーであり、
三木有造現監督も、その伝統を受け継いだのだろうが、さすがに今年は守りが悪すぎた(苦笑)。
失策は2だが、私の判断では、記録に残らないミスが計5個あり、それがことごとく失点に繋がってしまった。
初回先頭打者のファウルフライ落球から始まる、守乱続きのバックに、畠山ら投手陣の気力は大いに下がったはず。
小倉さんはこの日も、球場に足を運んでおり、試合後は、ファンや生徒・OBから「小倉さんこんにちは」などと挨拶を受けるたび、
「あっどうも。今日の試合は申しわけありません!」と開口一番、チームに代わって謝罪していたそうだ。
小倉さんらしい応対だが、前監督に謝罪をさせまくった、現チームには猛省を促したい。

あさって1月26日には、「春の甲子園」こと第96回選抜高校野球大会の出場校が決定する。
東京からは例年、秋季大会で良績を挙げた1~2校、つまり優勝校か準Vのチームが選抜されるのだが、
日大三は2回戦敗退=ベスト32で終わったため、ハナっから対象外。お陰で、緊張とは無縁な日々を送っている(苦笑)。

投手陣はイマイチで、守備陣は壊滅的、ただし打線の破壊力は東京屈指(たぶん)と、今年の「土井組」はかなりアンバランスだが、
バカバカ打ちまくるバカチームが大好物の私にとっては、実に応援意欲をそそられるチームである。
さすがに守備は、冬の合宿などで鍛えられただろうし、谷亀が復調すれば、大量失点は防げそう。
3月から解禁される練習試合や、4月開幕の春季都大会で、成長を確かめたいものである。メシ食って太っただけだと困るが(笑)。

昨年、淵野辺駅近くにある、牛汁とハンバーグが美味しい『上海ジミー』を紹介したとき、
「淵野辺駅は相模原市なので、街中では三高の甲子園を祝う応援幕は見られなかった」と記したが、
学校がある町田市は、さすがに無視はせず、市役所では下記の垂れ幕を掲示していた。


伝統の強打を復活させ、今年もまた、上記垂れ幕=夏の甲子園出場を果たしてほしい。頑張れ三高!
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2024年初○○ -飲食店ばんざい-

2024年01月20日 | 飲食店まとめ
毎年恒例、新年初の食事をカテゴリー別に紹介する【初○○】シリーズ。昨年分がこちらで、以前の分もたどっていける。
去年までは、店主が不機嫌だったりして、正月早々、不愉快な思いをしたこともあったが(苦笑)、
今年はいい初食事が続いたので、きっと素晴らしい一年になるはず(←願望)。

新年初外食で、新年初ラーメン・つけ麺となったのは、地元立川の『味源』
メインの「豚骨つけ麺」950円と一緒に、「特製もつ煮込み」200円×2で、「ウーロンハイ」350円を飲む。
安いので2杯頼んだ煮込みは、ひとつの器にまとめられて登場。さっそく新年初飲酒を楽しんだ。


途中で、卓上のおろしにんにくと七味を追加。安価なのにそこそこウマい、味源の煮込みを私は結構気に入っている。


しばらくすると、つけ麺がやってきた。麺は中盛まで無料だが、珍しく並盛にしておいた。


豚骨ベースで脂が浮いた、しょっぱいつけダレに付属の魚粉を注いだのち、おもむろに麺を浸していく。
もつ煮込みは、2人前まとめて普段より大きい器で提供されたため、得意の「もつ煮つけ麺」もやりやすい。


どちらのつけダレも美味しく、麺がすぐになくなり、中盛にすべきだった、と後悔しつつ「ごちそうさまです」。
新年は2日からの営業で、私もその日に訪問したが、「紙エプロンがあるから着物でも大丈夫」は、やや無理があると思う(笑)。


初詣帰りの晴れ着客や、ラーメンマニアとは無縁そうな味源だが、地元では長年、愛されているお店である。

味源の翌日は、新年初居酒屋として、所沢在住の飲み仲間と、入間市の『楽゛』(らぐ)を訪問。
昨年の今頃は、一升瓶で2500円だった「金宮焼酎」ボトルは、3000円に値上げしたが、まだまだ安いので当然のように注文。


ただ、他のページでは3500円という表記もあり、どちらの価格が正しいのかは不明。


おツマミは、以前も食べたサラダや串焼き類、そして初めて見た鍋メニューから、「旨塩鶏ちゃんこ」750円×2人前をオーダー。


ウマいスープで煮込まれたため、野菜嫌いの私も苦にせず食べられる、鍋料理ってありがたいね。
結果、キンミヤが進んでしまい、焼酎ボトルの正価を確認する前に、新年初の泥酔・記憶喪失
その後、西武池袋線の上り終電に乗ったそうだが、案の定、秋津で下車できず寝過ごしてしまい、立川に戻れなくなり、
下り電車で所沢まで戻り、先に帰宅した友人宅に泊まり込むハメに。いいトシこいて、正月三が日の深夜に大迷惑である(反省)。
なお、前回は重かった楽゛さんの入口ドアが、「軽いドア」に改善されていたことを報告しておく。

数日後、新年初うどんを食べに、富士見台の『手打ちうどん力丸』を訪問。
注文したのは、瓶ビール550円と、期間限定商品の「灼熱の鍋焼きうどん」1500円。麺は200~400gまで同料金で、300gを選択。
ビールを飲んで待っていると、商品名どおり、灼熱のマグマのように煮込まれた(?)、鍋焼きうどんがやってきた。


うどんだけをアップ。レンゲが小さく見える大きな器に、たくさんの具材が盛り付けられている。


マグマは大げさだが、熱いのは本当なので、まずは具材を慎重に取り皿に移し、それをアテにビールを飲む。
黄身ちゃんは、お麩でフタをして半熟に育て、海老天、竹輪天2個、牛肉などから食べていく。


以前記したように、太くて硬い、吉田のうどん風の自家製麺も、それ自体がツマミになる。
紅白のカマボコにお餅と小松菜で、お雑煮気分も味わえた。


ビールをお替わりし、しっかり育てた黄身ちゃんを、おめでたい寿印のナルトと一緒に食べる。


2本目のビールを飲み終えた頃、うどんはだいぶ汁を吸っているはずだが、ノビることなく弾力が残っている。
途中で、薬味のすりだねを投入し、麺の小麦由来の甘さと、辛さとのコントラストを楽しみ、
各種具材の旨味も溶け込んだツユを、レンゲでズズッとすすり、気づけば全部飲み干していた!


いかんせん、量が多かったので食べるのに時間がかかったが、味は申し分ないし、例の剛健うどんはやはりウマい。
女将さんの「本年もよろしくお願いいたします」の挨拶も光栄だったし、【食べログお断り】というお店の方針も素晴らしい。
個人的には今年も、力丸さんを全力で応援したいと思っている。

この日は、その後に寄る予定だった、行きつけの飲み屋へのお土産として、テイクアウトの「焼きうどん」300gで1000円も購入。
私は食べず、撮影しなかったので、お店ツイッター(X)の画像を拝借。


居酒屋では店主が小皿に取り分け、居合わせた客に配ったところ、「ウマい!」「凄い!」「こんなうどん初めて!」と、皆さん絶賛。
先日は、媒体は不明だが取材を受けたそうだし、力丸うどんの美味しさが、世間に広まるのを願ってやまない。

続いては、新年初餃子。だいぶ前に紹介した『野方餃子』が、荻窪に支店を出したようなので、訪問してきた。
本店同様『荻窪別館』も、店外から中の様子がうかがえるが、薄汚いおっさんを寄せ付けない、オッシャレ~な店構え。
若い男性店員に、カウンター席に迎え入れられ、注文を聞きに来た女性店員に、緊張しながらオーダーを告げる。
まずは「白ホッピーセット」539円と、下記の「皮蛋ウフマヨ」550円が登場。上のパクチーはすぐどかした。


簡単にいうと、ピータンに担々麺のタレとマヨネーズを合わせたようなソースをかけたものである。多分。
その後、「焼餃子」と「水餃子」共に528円が、ほぼ同時に完成。相変わらず、美しい焼き色である。


具材は肉が主体で、お店の雰囲気に反し、意外と濃厚。なので野方餃子さんでは、酢+胡椒で食べるのを推奨しているのだが、
酢が苦手な私は、さっきのピータンの担々マヨソース(勝手に命名)を付けて食べてみたりした。


ホッピー中をお替わりし、それも飲み干し餃子も食べ終えた頃、口直しの温かいミント茶が提供される。


餃子自体は美味しいし、接客も丁寧。ただ、お店のターゲットは明らかに若い女性やカップルなので、おっさん客はちょいとツラい。

数日後、豊田の某店で新年初中華を食べに向かうも、新年初の臨時休業をくらう(泣)。お祓いとかしてもらった方がいいかな…。
予定を変更し、豊田駅南口の食堂兼居酒屋『ふじ』で、新年初定食をいただくことに。
昨年末、旧店舗が立ち退きとなったふじさんだが、以前と同じく、駅南口から徒歩約1分の場所に移転

※前店舗は東側(立川方面)だったが、今度は西側(八王子方面)

食堂風の外観で、店内も明るくなったが、前店舗の歴史を感じされるたたずまいを、気に入っていた常連は多いはず。
ただし、お客さんは以前より増えている印象で、メニューは少し減ったかな? それでも、お母さんもお父さんも忙しそうだ。
新店舗になってからは2度目の訪問で、「ウーロンハイ」400円と「もつ煮込み定食」800円を注文。
もつ煮は食べたことがあるが、定食は初めて。ご飯、味噌汁、おからの小皿が付く。一番右の高菜漬けは、ウーハイのお通しだ。


初めて味わう味噌汁が、ダシが効いていて実に美味しく、すぐにご飯がなくなった。
残った煮込みなどで、ウーハイをもう1杯飲む。当然、汁まで残さずたいらげた。


「オムライス」などに付いてくるスープは、口にしたことがあったが、味噌汁のウマさは知らなかった。
今後は、飲んだシメに味噌汁の単品をいただこうかな。

翌日には初中華食堂として、大盛メシで人気の西国分寺『ホーライ』へ。
ただし、注文したのは中華系メニューではなく、「カレーライス中」600円+「生卵」80円。新年初カレーだ。


カレーを食べるなら、駅のすぐ近くに専門店の『すぷーん』があるのだが、
洗練より興奮を求め、ホーライさんを選択。確か、漫画「美味しんぼ」にもそんなエピソードがあったね。
付け合わせは、以前のマカサラ+スープではなく、この日はスパサラ+味噌汁。汁物がお椀の半分以下なのはいつものこと。
中央にくぼみを作り玉子ちゃんを落とし、スパサラも脇に添えて、さっそく食べ始める。


玉ねぎと豚肉を強火でシャキっと炒めたところへ、業務用のカレー粉を、ラーメンに使う自家製スープで溶いたものを絡め…
という工程で仕上げたと思われる、中華屋さんのカレーは、懐かしくもウマい
なお、例のスパサラは、マヨネーズだけでなく、大量のにんにくも絡めてあった。冷製ガリマヨパスタって、珍しいよね。


玉子を絡め、カレースパにしたりして、一気に食べ終えた。中じゃなく大サイズでもいけたな。

数日後、別の店で飲んだ帰りに、冒頭の味源の真下に昨年末オープンした、『吉野家』で新年初丼ものをテイクアウト。
このときの末尾に追記したように、約7ヶ月間の空白を経て、吉野家が立川市に復活したのは朗報だが、
注文がタッチパネル方式になったのが、アナログ人間にはツラい。結局、店員のお姉さんに操作してもらった。


注文したのは、「牛丼の並」弁当460円のつゆだくで、


紅生姜と自宅の生玉子を乗せて、冷めないうちにかきこむ。


久々の吉野家牛丼は、臭みもなく肉と米のバランスもよし。24時間営業なので、今後もちょくちょく利用しそう。

最近の私は、飲食物の買い物は、安価なスーパーマーケットを利用するのが常で、コンビニでは滅多に購入しない。
するとしたら、ペヤングの限定商品や、泥酔して記憶があいまいなときぐらい。後者の例が、下記画像のプリンだ。


『ファミリーマート』の「プリンドーン!!」298円という商品で、酔った脳が甘味を求めたようで、これが新年初スイーツになった。


買い物をしたのも、味がそこそこよかったのも、うっすらと覚えているが、上記画像を撮影した記憶がない(苦笑)。
他にも5枚ほど画像が残っていたが、ピンボケだらけで使い物にならず。カメラいじってないで、とっとと食って寝ろよ、オレ。

24年の初○○シリーズの最後を飾るのは、つい先日利用した初洋食屋さん。お店は、地元の老舗『にゅうとん』だ。
以前ここで、ハヤシライスを紹介したが、安くて美味しくてボリューミーな料理が多く、近年は訪問頻度が増えている。
この前食べたのは、仕切られた重箱に盛られた、「洋風幕の内 竹」1350円。


エビフライ2本、カニコロ、ポーク生姜焼きソテー、ビーフシチューに、生野菜や漬物などを添えた弁当風メニューだ。
ポークソテー脇のバランの下には、カレー味の切り干し大根があった。さらに、味噌汁と食後のコーヒーも付く。


店内照明のせいか、やや画像が暗めなので、ビーフシチューや揚げ物はフラッシュ撮影。シチューが絡んだスパゲティもウマい。


どのおかずも美味しく、すぐにライスがなくなったので、お替わりをお願い。


ライスの量を「さっきと同じくらいで」と希望したところ、ちょうど先ほどの仕切り枠に収まった。


再び、ライスとおかずをバクバク喰いまくり、苦手なトマトと漬物以外は、キッチリたいらげた。
会計で、追加ライスが150円だったことが判明。これだけのコース(?)で1500円は破格だろう。
立川市では貴重な街洋食である、にゅうとんさんについては、近日中にこのブログで取り上げる。
次回ブログは、昨秋の日大三高野球部について語る、というか愚痴る予定なので(笑)、その次あたりになりそうだ。
※追記 にゅうとんさんについて、ブログ書きました→こちら

24年初食事は、既知のお店ばかりだったが、新規開拓もしていくつもりだし、いいお店に出会えるのを楽しみにしている。
飲食店の皆さん、今年もよろしくお願いします!
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「ぎょざえもん」と「とりこちゃん」 国分寺『それはそれ』

2024年01月08日 | 居酒屋・バー
自他ともに認めるロクデナシの私だが、ごくわずかだが、ピュアな感情も残っている。
たとえば、友人の小さなお子さんと遊んでいるとき、一緒に絵本などを眺めれば、登場キャラを素直に「かわいいな」と思う。
その直後、「キャラはかわいいのに、今のオレはすっかり汚れちまって…」とダメな自分の現状に絶望し、
こっそり涙目になってしまい、お子さんに「どうしたの?」なんて心配されたこともある。しっかりしろ、オレ(苦笑)。

そんな私が、ちょっと気になったのが、下記画像の看板。


どうやら、餃子と焼鳥を出す、『それはそれ』という屋号のお店で、マスコットらしきかわいいキャラたちも描かれている。
餃子と焼鳥が好物で、変わった屋号に惹かれがちで、心がピュア(笑)な私が、この店に興味を抱いたのは必然である。

お店の場所は、JR国分寺駅から国分寺街道を南下したところにあり、洋食店『キッチンきねや』の帰路に発見した。
その日は満腹だったので入店せず、帰宅後にネットでお店情報を検索したところ、最寄り駅は国分寺だが、住所は府中市であった。
なお、食べログ投稿はゼロ。【食べロガーが来ない=いいお店】の法則から、期待を胸に後日訪問。

店内はカウンター席と小さなテーブルがひとつ。照明はやや暗めで、落ち着いた雰囲気。
カウンター奥にいた男性が、「いらっしゃい」と挨拶しながら厨房へ。彼が店主のようだ。
ドリンクメニューを確認し、まずは「黒ホッピーセット」550円を注文。


一緒に提供されたお通し396円は、私の好きなマカロニサラダと、竹の子の煮物で、


それらをつまみながら、フードメニューを眺める。マカサラが、玉子多めで嬉しい。


まずは、お店の二大名物である餃子から、「オリジナル」484円と「にんにく丸ごと」528円を頼んだところ、
店主が「(餃子は)1人前4個ですが、大きいので2個ずつにしておきますか?」と提案してくれたので、そうしてもらう。
お店にとっては、2人前注文してもらった方が儲かるはずなのに、こういう気づかいはありがたいね。
厨房奥に向かった店主が戻ってきて、「すみません、にんにくが1個しかなかったので…」と、オリジナル3にんにく1に変更となった。
専用の焼き場に餃子を並べ、仕上げに油を少々垂らし、計4個の餃子が焼き上がった。
確かに大きく、普通の餃子の倍くらいはありそう。一番左の緑色がかったのが、にんにく餃子のようだ。


裏返してみると、美しい焼き色をしている。まずはオリジナルから食べてみよう。


具材は、やや粗めに刻まれた白菜が主体で、シャキっとした歯ごたえが楽しめる。


餃子によっては、小籠包レベルのスープが飛び出す場合もあるので、こぼさないよう注意しよう。
一方のにんにくは、商品名どおり丸ごと1個入ったにんにくの香りと存在感がすごい


もっと食べたかったので、売り切れだったのが残念である。
なお価格は、それぞれの単価を4で割った額で計算してもらえたようで、オリジナルが1個121円、にんにくは1個132円だった。
焼酎の中242円を追加し、「焼酎 烏龍茶割り」440円に変更したあたりで、ようやく餃子を食べ終えた。
今度は、残りの餃子2種「トマトチーズ」と「カレーチーズ」を2個ずつ追加。価格は264円ずつ。
トマト嫌いの私は注文前に、「生トマトは使用していない」ことを確認済み。
焼き上がるのを待つ間、店内壁を見回していたら、コロナ禍に貼られたと思われる下記のポスターを発見。


例のおふたり(?)は、「ぎょざえもん」と「とりこ」という名前らしい。せっかくなので、今回のタイトルにさせていただいた。

数分後に、餃子が完成。種類によって、具材だけでなく皮の色も違うようだ。


オレンジ皮のトマトチーズは、野菜の他にトマトソースとチーズが入っていた。ソースやケチャップなら、私も食べられる。


イエロー皮のカレーチーズも、中身の写真はないが、トマトソース→カレーソース以外はほぼ一緒。
酸味のトマト、辛味のカレーという印象で、どちらも面白い味であった。
どの餃子も食べ応えがありウマかったが、にんにく好きの私はやはり、にんにく丸ごと餃子が一番好きである。

烏龍茶割りもお替わりし、餃子を食べ終えたところで、だいぶ酩酊・満腹状態になってきたのでお会計。
提示された金額は、私の暗算よりも安い。そういえば…と、お店ツイッター(X)の最上部にあった、下記お知らせを思い出した。

※ツイッターから拝借

“平日19時までは、一部ドリンク100円引き、焼酎中40円引き”の、いわゆるハッピーアワーが設定されていたのだ。
店内には、上記のお知らせが見当たらなかったので(店頭に貼ってあった)、忘れていたよ。
次回は、店主さんといろいろ話してみようと誓い、「また来ます」と告げて、この日は退散。

数週間後、再び平日の早い時間帯、いわゆるハッピーアワーに再訪問。
まずはウーロンハイ440円→340円を注文。この日のお通しは、マカサラとちくわマヨであった。


店主は、私を覚えてくれていたようで、「今日はにんにく餃子ありますよ」と教えてくれた。
せっかくなので、この日も餃子のオリジナルとにんにくを2個ずつオーダー。


ついでに、店主さんにも「よろしかったら1杯どうぞ」と飲んでもらい、いろいろとお話しさせていただいた。
こちらのお店は、元々は別の方が営んでいたのだが、引退するにあたり、
当時は常連客のひとりだった、現店主が継ぐことになったそうで、その際、店名やメニューを一新。
あの餃子も、「基本は先代から習いましたが、自分なりにアレンジしてます」とのこと。

一風変わった屋号も、現店主が考案したそうで、由来については「深い意味はない」らしく、
「しいていえば、『まあ、あんまり難しく考えず、気楽にやりましょうよ』ってことですよ」。店主はさらに続けて、
「最近はラーメン屋さんとかで、妙に気合の入った屋号のお店がありますよね。ああいうのは……」ここで店主は口をつぐんだ。
ああいうのは「自分には似合わない」なのか、「バカじゃねえかと思う」のかは定かではないが、たぶん私と同意見だ(笑)。

私が気に入った例のキャラ、ぎょざえもん&とりこちゃんについてたずねたところ、
「あれは、知人のデザイナーに依頼して、格安で作ってもらったんです」とのこと。
完成度が高いと思っていたが、やはりプロが手掛けたキャラだったのか。
また、壁の手書きメニューにも、イラストが描かれているのだが、これらは、共同オーナーである女性の作画らしい。


以前、通りかかったときに屋号などが気になり、立川市から来たことを告げると、店主は「それは珍しいですね」と
「電車に乗って来るのは、引っ越した昔の常連客くらいで、普段は近所の人が多いですから」とのこと。
先述のお店ツイッターでは、駅チカの反対「駅遠(エキトオ)居酒屋」と名乗っているようだし、
私のように国分寺駅から歩く客は少ないかもしれない、好アクセスとはいえない場所ながら、
10年以上も営業を続けていることが、近隣住民からの支持と、お店の実力を証明している。

店主は酎ハイを飲んでいたが、本当は日本酒がお好きなようで、いろいろと銘柄酒を揃えている模様。


店主推奨のお酒をいただくべきなのだろうが、キッチンきねやのときにも書いたように、
国分寺街道は道幅が狭い割には交通量が多く、泥酔すると帰路がおっかないので、自重しておいた。
その代わり、ウーロンハイをがぶ飲みし、さっきの手書きメニューからおでんを数個、
そして、もうひとつのお店名物、とりこちゃん=焼鳥類も追加オーダー。
まずは、大鍋で煮込まれているおでんが登場。私が頼んだのは「ゆで卵」121円、「はんぺん」165円、「がんも」(価格不明)だ。


ひと口かじると、ジュワっと浸みだすおダシが美味しい。寒い冬は、やっぱりおでんだねえ。


しばらくすると、串焼各種が焼き上がる。焼き方はお任せにしたところ、
最初に「せせり」の塩198円(左側)、あとから「つくね」154円と「もも」176円のタレが来た。


せせりはちょっと肉質硬め、ももは適度な弾力があり、つくねは、誰もが好きなオーソドックスな味。
つくねは「なん骨入り」220円もあるし、鶏肉だけでなく豚肉=焼きトンもあるので、次回頼んでみたい。

おツマミを食べ終え、何度かお替わりしたドリンクも飲み干し、だいぶ気持ちよくなってきたのでお会計。
店主さんからの「帰り道、気をつけてください」という忠告に従い、帰路は車に轢かれないよう、慎重に歩いた。

さっき記した、それはそれさんが「10年以上営業を続けている」のは、店主がおっしゃっていたのだから間違いない。
実際は何年くらいなのかな…とお店ブログの過去記事を閲覧してみたところ、
現店名になったのは2010年12月で、以前は『作のすけ』という屋号だったようだ。
そして、2011年7月には、『SORE WA SORE』高円寺店を開業していた。ルック商店街の先あたりのようだが、知らなかった!
現在、高円寺店は営業していないようだが、驚いたことに、開店当初のお店看板には、
有名漫画家の西原理恵子先生が手掛けたと思われるイラストが描かれている。
店主の人脈の広さに驚きつつ、いろいろと詳しいことを聞かせていただくため、今後もお店に通おうと思っている。
ぎょざえもん、とりこちゃん、そして店主さん、今後もよろしく!



餃子・焼鳥 それはそれ
東京都府中市栄町2-27-3
JR、西武線国分寺駅から徒歩約15分、JR北府中駅からも歩けそう
営業時間 17時くらいから23時くらい
定休日 木曜
※京王バス「京王ストア栄町店」下車徒歩0~2分(←お店ツイッターより)
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こんなところにポツンと良店! 豊田『味風』

2024年01月02日 | 中華食堂
読者の皆様、明けましておめでとうございます。2024年も拙ブログを、よろしくお願いします。

今年も新年一発目は、自信を持って推奨できる、とっておきの飲食店を紹介。
そのお店とは、豊田にある『味風(みかぜ)』。正式名は『蒸し料理とワインの店 味風』だが、メインは中華料理。
ただし、普通の中華屋さんの商品とは、見た目や味が異なる料理を提供しており、しかもそれが、ことごとく美味しい
たとえば、こちらのセイロに入った商品。一見、中華風デザートのようだが、


こちらでは、これが「揚げ餃子」なのである。価格は540円。


皮というか外側の部分は、最初はサクっと、その後はモチっとした食感が楽しめ、具材はひき肉が主体。 
ピロシキっぽいのだが油っこくなく、むしろ軽く感じたため、何個でも食べられる逸品である。

お店を知ったのは昨年秋頃。『トヨチカ』で飲んだ帰り、豊田駅とは逆方向に向かい、あてもなく彷徨っていると、
比較的新しい商業施設の端っこ、他の店舗などとは独立した場所に、飲食店があるのを発見。
定休日だったが、メニュー表が展示されており、気になる商品がいくつかあったので、数日後に再訪問。

店内は町中華というより、喫茶店のような作り。女将さんに案内され、カウンター席へ。
まずは、味風さんの主要料理メニューを紹介。こちらは、お店自慢の蒸し料理が多い【飲茶】。


こちらは、【本格中華料理】【食事】【デザート】。この他にも【おつまみ】や、揚げ餃子を含む【揚げ物】などもある。


まずは生ビールの「アサヒスーパードライ(中)」590円を注文すると、お通し(250円)と一緒に登場。


左はひじきと豆の煮物だが、右は枝豆の紹興酒煮という、ちょっと変わった一品。
食べてみたら、紹興酒のアルコール分や癖はなく、芳香だけが残っている。
この枝豆で期待が膨らみ、いろいろと食べてみたら、さっき記したように、どれも美味しくハズレなし。
その後も通い続け、結構な数の料理を食べてきたが、すべてを紹介すると長くなってしまうので、
特に感激したメニューを厳選し、以下で掲載していく。

まずは、私が大好きな餃子から。普通の焼餃子が見当たらないので、「水餃子 ピリ辛ごまダレ」580円を選択。
茹でた餃子に、オレンジ色のタレをかけ、青梗菜を添えてある。


チュルンとした皮の歯触が素晴らしく、具材の味とタレの辛さは控えめで、合わさるとちょうどいい塩梅。
この水餃子とさっきの揚げ餃子で、「ここの大将は天才かも…」と思ったものである。
そんな凄腕料理人がいるお店を見つけた、私の嗅覚も天才的だな、ムフフフ……ゴメン、調子に乗った。

餃子類ではもう一品、「エビニラ餃子」540円も注文。ニラの緑色が透けて見える。


中身の撮影は失敗したので割愛。ニラの風味が強く、海老の印象は薄かった。

餃子のライバルである焼売=「ジャンボ旨肉焼売」は390円。


「豚のテーマパーク」として有名な、埼玉『サイボク』の豚肉を使っており、品質は折り紙付き。


しっかりとした味付けと歯応えで、実に肉々しく、サイズの割には安価である。

揚げ物カテゴリーから、点心の「春巻」380円もオーダー。


ハシで割ってみたが、片栗粉主体の既製品とは一線を画す、豊富な具材。


蒸し料理がウリだが、揚げ物にも手抜きはなく、皮のパリパリ食感、具材の旨味、ともに申し分なし。
あと、皆さんもお気づきだろうが、どの商品も形がしっかり整っている
あまりにも均等な成型なので、失礼ながら、商品によっては「工場生産の業務用?」と疑ってしまったが、女将さんいわく、
「手間はかかりますが、(店主は)成形までキッチリしないと気が済まない人でして…」と、すべて自家製らしい。
大将は、来客者には「いらっしゃいませー」と声掛けするが、普段は厨房からあまり出ず、黙々と調理や仕込みに励んでいる。
いかにも頑固職人風なのだが、それは誤解であったので、後述する。

ドリンクはワインの他にも、各種焼酎や日本酒、「ウーロンハイ」480円なども用意されている。
私はだいたい、最初にビール、次にウーハイを頼むが、ある日「レモンサワー」480円を頼んだら、
自家製レモンピールが添えられていた。ドリンクにも、ひと手間加えているのはさすがである。


ある日、せっかくなのでワインも注文。一番安い【日本ワイン】の「大和葡萄酒GOLD 白」のグラス500円。


感想は、ワインの知識がないため省略。その前に結構飲んでいたので、ベロベロに酔ってしまった。反省。
なので、その次の訪問時は、同じ白ワインのデカンタでスタート。価格は1500円。


この日注文した料理で、ワインと好相性だったのが、12月限定メニューの「蒸しハンバーグ 中華風ソース」630円。


上記画像ではわかりづらいが、焼きでも煮込みでもない、珍しい蒸しハンバーグは、柔らかくも弾力のある食感で、
中華風と称するソースも、醤油主体だけど別の調味料も入っており、洋風料理じゃないけどワインにも合い、そして美味しいのだ。
あと、メニュー表には記載されていなかった、半熟玉子の存在が嬉しい。これで630円はお得だよ。


今書いたように、味風さんは月ごとの限定商品がある。こちらは11月のメニュー表だが、


本格中華カテゴリーに、私の好物「豚肉・玉子キクラゲの炒め」の「ピリ辛」仕上げがあったので、当然オーダー。
炒め物はセイロではなく、四角い大皿で登場。


豚肉とキクラゲは、チンジャオロースに入るような形状で、同型のタケノコも入っている。


とろみのあるピリ辛タレで、玉子や他の具材をまとめており、お酒のつまみに最適。
私が野菜嫌いなもので、お肉料理の紹介が続くが、こちらはレギュラーメニューの「豚角煮 マスタードマッシュポテト」880円。


横アングル撮影。角煮は、一般的なレンゲにちょうど収まるサイズ。


角煮には、さっきのハンバーグソースと同じく、醤油ベースで味付けされているが、何か隠し味も加わっている。
「醤油麹の角煮らーめん」というランチメニューがあり、この角煮にも醤油麹を使っているのかも。麹菌のお陰か、肉質は柔らかく旨味も増幅。
マッシュポテトは本当にマスタード風味で辛く、ジャガイモや豚角煮の甘味を引き立てる。

どの料理も美味しいが、この角煮がナンバー1かと思っていたが、さらに超えたのが麻婆豆腐。
商品名は「陳麻婆豆腐(辛)」880円で、辛マークにビビりつつも、注文してみた。
数分後、取り皿や胡椒とともに、グツグツと煮立っている麻婆豆腐が登場。


「熱いのでお気をつけください」の忠告どおり、取り皿にすくって、少し冷ましてから食べる。
それでも、麻婆由来の辛さと、山椒由来の痺れが口内で暴れる…けれどもウマい!


あまりの辛さとウマさで、ウーロンハイがどんどん進んでしまいそう。
なので、忙しい女将さんの二度手間にならぬよう、2杯同時に注文。


それもすぐに飲み終え、最後にワインも頼んでベロベロになった…のは既述した。

メインの料理だけでなく、デザートもしっかりしている味風さん。
こちらは、「中華蒸しパンマーラーカオ カスタードクリーム味」250円。


中身は、黄色どころかオレンジに近い、色鮮やかだけど甘さ控えめなカスタードクリーム。


ひとり客なので1個しか頼まなかったが、手間を考えたら複数個頼むべきかも。
私の好きな杏仁豆腐も、こちらでは「麹甘酒ときなこの杏仁豆腐」380円と、やはりアレンジを加えての提供。
商品はこちら。手前のスプーンにきなこが盛られており、「そちらをかけてお召し上がりください」と説明された。


指示に従い、まずはきなこを振りかけて、


上の麹甘酒シロップ(?)とよくかき混ぜて、杏仁豆腐をすくって食べる。


信玄餅のようなテイストを想像したが、麹甘酒は黒蜜ほど甘くないため、杏仁の香りも相まって爽やかだった。

ある日の会計時、たまたま厨房から出てきた店主と、少しだけお話しさせていただいた。
こちらの店主は、このとき店名を出したが詳細は不明だった、豊田の『杏花飯店』出身らしい。
「飯店」を名乗るだけあって、今の味風さんと同様、町中華よりは本格的な料理を提供していたようだが、
店主は「働いていた先輩たちはすごいけど、当時の自分は下っ端で、たいしたことないですよ」と謙遜する。
ここの料理は、どれも個性的で美味しいです、と絶賛したところ、「独自の手法もありますが、基本は杏花飯店で習ったものです」だそうで、
「ピロシキ風の揚げ餃子も、ロシアから中国の北方に伝わったもので、私のオリジナルではないんです」とのこと。
飲茶類の成型も、ひとつひとつ丁寧ですね、という感想には、「イヤイヤ、よく見たらそんなにきれいじゃないですよ」と否定するが、
今回紹介した以外にも、私は多くの料理を食べてきたが、成型も盛り付けも、すべて手抜きなし。
頑固で寡黙な職人ではなく、謙虚で陽気な方だったのに驚くと同時に、ますますお店のファンになった。

今回は泣く泣く削ったが、「小籠包」や「スープ水餃子」など、紹介したい料理はまだまだあるし、ご飯ものや麺類などの未食メニューも多い。
さらには、お店SNSによると、焼き餃子などの裏メニューもあるようだし、店主や女将さんにもたずねたいことは多い。
味風さんについて、後日続編を綴るかもしれないし、いずれにせよ私は、今後もこちらに通わせていただく。

最初の方で記したように、こちらのお店は『トゥモロープラザ』という施設内にあるのだが、大通りからはもっとも奥の位置にある。
周囲は子供用広場や畑があるエリアで、酒が飲めて絶品料理が出てくるお店があるなんて、気付かない方も多いはず。
なので、通りから入ってすぐの場所には、下記のように“こんなところにポツンと酒場”のノボリを出している(笑)。


勝手ながら、今回のタイトルに、上記コピーを拝借させていただいた。



蒸し料理とワインの店 味風
東京都日野市多摩平3-1-1 TomorrowPLAZA107
JR豊田駅から徒歩約8分、店舗近くにバス停あり
営業時間 11時半~14時半、17時~22時、ラストオーダー21時
定休日 月、隔週で火、その他年末年始など
※定休日などの詳細は、お店HPでご確認を

※※年明けは、4日からの営業です
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