「初めて入ったラーメン店では、メニューの端にある、もっともベーシックな商品を頼め」。
だいぶ前に、とある評論家が語っていた、「ラーメン通」とされるメニュー選択だ。
そこから発展した意見に、「スープの味を知るには、トッピングは余計だ」というのもある。
しかし、本当の通ならば、具があろうがなかろうが、味はわかるのではないか。
そもそも、通ではなくただのラーメン好きである私にとっては、そんな意見自体が余計である。
というわけで私は今日も、初めて入ったお店でも迷わず、具が多く入る商品を頼む。
「食べたいものを食べる」。これこそ非ラーメン通の食べ方だろう。
最近食べたのは、他ではあまり見かけないチャーシューが入った、一風変わったラーメン。
お店の名前は『ぼっけもん』。鹿児島弁で「大胆な人」「乱暴者」の意味だ(goo辞書より)。
場所は小田急線狛江駅のすぐそば。さっそく店内に入り、券売機で食券を買う。
こちらは、豚骨、醤油、味噌、油そばなど、いろんな味のラーメンを提供しているが、
中でもおススメのひとつらしい、「白い油そば」の「ぼっけもん」バージョンをチョイス。
どうやら、名物チャーシューが入る商品はすべて、店名のぼっけもんが付くようだ。
卓上にもメニューブックがあり、ペラペラめくっていくと、写真のメニューを発見。
通常価格260円が、麺類と一緒だと100円! これはお得だ…と、うっかり追加してしまった。
数分後、まずは「ぼっけもん白い油そば」900円がやってきた。
おおっ、油そばの中央に、巨大なチャーシューが鎮座していらっしゃる!
これがお店自慢のステーキチャーシューで、厚さは1センチ、重量は125グラムもあるらしい。
噛みしめると甘味と旨味がジュワっと口内に広がる…というか暴れる。なるほど、確かにぼっけもんだ。
なお、白い油そばについては、下記写真に説明が。
トリガラ、カツオ、昆布だしの効いた塩味で、カロリーはラーメンの2/3、塩分は半分。
出たな、油そばなどの汁なし麺にありがちな、「カロリー・塩分少な目アピール」。
真偽は定かではないが、高血圧の私は、とりあえず信じてみることにする。
一般的な油そばと同様に、麺と具と油タレを混ぜて食べることにするが、
ステーキチャーシューのせいで、うまく混ざらない(笑)。普通のチャーシューも数枚入っているし。
味のベースとなる塩タレは、白というか透明に近い色だが、塩分はしっかり付いている。
途中でレモンを絞ると、酸味で味が変わり、さっぱりと食べられる。ボリューム重視ではなく、味もいいのに驚き。
しばらくすると、さっき追加した「鉄板飯」が、ジュウジュウと音を立てながら登場。
「熱いので気をつけてください」という店員さんの忠告に従い、しばらく放置すると、玉子の白身が固まった。
その後、白米とタレを混ぜてから少し食べ進み、
さらに黄身を混ぜ、油そばからチャーシューを持ってきて、グチャグチャに混ぜ、肉入りヤキメシにした。
これで100円とはコスパが良すぎるよ。油そばと合わせて、すっかり満腹になってしまった。
後日再訪した際は、お店のもうひとつの名物「にんにくラーメン」を食べることに。
上記メニュー説明によると、「にんにく、にら、玉子のシンプルなラーメン」の横に「豚ひき肉100g使用」だって。
具だくさんだし辛さも選べるし、あまりシンプルではない気がする。
川崎発祥のローカルメニューで、最近支店が増えてきた「ニュータンタンメン」にも似てるね。
私が注文したのは、「2種類のチャーシューにんにくラーメン」1380円。
例のステーキチャーシューと、ローストビーフの調理法を用いたももいろチャーシューが入る、ぜいたくな一品だ。
店員さんがふたつの鍋を使用し、片方ではスープに溶き玉子を入れて煮込み、もう片方でステーキチャーシューを焼く。
数分後、両者が合わさり、商品が完成。
なんだかスゴイのが来たぞ!
チャーシューの下には、玉子をまとったひき肉が沈んでおり、どこを見ても肉、にく、ニク。
これぞまさに、肉の無法地帯だ! ←あんまり、ウマい例えでもないな…。
スープはニンニクが効いた醤油味で、麺はコシのある中太麺だが、肉のインパクトに隠れがち。
さらに、辛さを0~5まで選べるので、無料の1辛にした(2辛からは+10円~)ら、1辛でも結構ピリッとくる。
卓上にある、刻み玉ネギを入れて、辛さを緩和しようとしたが、あまり効果なし。
しかも、上記イラストでは、お姉さんが毎日涙ながらに刻んでいるようなので(?)、大量に使うのもはばかられる。
結果、味は悪くないのだが、別の店で飲み喰いした帰りだったため、なかなか食が進まない。
特に、ボリュームある肉類が一向に減らない。「ひき肉100グラム」なんて、ハンバーグが入っているようなものだし。
結局、麺とチャーシュー2種はたいらげたが、スープとひき肉を少し残してしまった。
次回こそは空腹で入店し、おつまみステーキチャーシュー(500円)で一杯やったあと、ラーメンも食ってやる。
繰り返すが、こちらのお店は、にんにくや肉のデカさをウリにしたジャンク食堂ではなく、味自体もいい。
ローストビーフ式チャーシューだけでなく、味玉には注射器でダシを注入するなど、具にも力を入れている。
さらには、卓上には刻み玉ネギの他、白と黒のコショウ2種やピンク色の塩など、調味料も多数そろっていた。
しかも、店員さんの仕事ぶりは、決してぼっけもん=乱暴者ではなく、調理も応対も丁寧だ。
「とんこつ」や「赤い油そば」、「鉄板バターライス」など、他にも食べたいメニューが多々あるので、
狛江には今後も、足繁く通わなくてはなるまい。
ぼっけもん
東京都狛江市東和泉1-21-9
小田急線狛江駅南口から徒歩1分
営業時間 月~土11~15時、18~24時 祝日11~15時、18~22時
定休日 日曜
※幡ヶ谷にも支店があるが、ステーキチャーシューはナシ
だいぶ前に、とある評論家が語っていた、「ラーメン通」とされるメニュー選択だ。
そこから発展した意見に、「スープの味を知るには、トッピングは余計だ」というのもある。
しかし、本当の通ならば、具があろうがなかろうが、味はわかるのではないか。
そもそも、通ではなくただのラーメン好きである私にとっては、そんな意見自体が余計である。
というわけで私は今日も、初めて入ったお店でも迷わず、具が多く入る商品を頼む。
「食べたいものを食べる」。これこそ非ラーメン通の食べ方だろう。
最近食べたのは、他ではあまり見かけないチャーシューが入った、一風変わったラーメン。
お店の名前は『ぼっけもん』。鹿児島弁で「大胆な人」「乱暴者」の意味だ(goo辞書より)。
場所は小田急線狛江駅のすぐそば。さっそく店内に入り、券売機で食券を買う。
こちらは、豚骨、醤油、味噌、油そばなど、いろんな味のラーメンを提供しているが、
中でもおススメのひとつらしい、「白い油そば」の「ぼっけもん」バージョンをチョイス。
どうやら、名物チャーシューが入る商品はすべて、店名のぼっけもんが付くようだ。
卓上にもメニューブックがあり、ペラペラめくっていくと、写真のメニューを発見。
通常価格260円が、麺類と一緒だと100円! これはお得だ…と、うっかり追加してしまった。
数分後、まずは「ぼっけもん白い油そば」900円がやってきた。
おおっ、油そばの中央に、巨大なチャーシューが鎮座していらっしゃる!
これがお店自慢のステーキチャーシューで、厚さは1センチ、重量は125グラムもあるらしい。
噛みしめると甘味と旨味がジュワっと口内に広がる…というか暴れる。なるほど、確かにぼっけもんだ。
なお、白い油そばについては、下記写真に説明が。
トリガラ、カツオ、昆布だしの効いた塩味で、カロリーはラーメンの2/3、塩分は半分。
出たな、油そばなどの汁なし麺にありがちな、「カロリー・塩分少な目アピール」。
真偽は定かではないが、高血圧の私は、とりあえず信じてみることにする。
一般的な油そばと同様に、麺と具と油タレを混ぜて食べることにするが、
ステーキチャーシューのせいで、うまく混ざらない(笑)。普通のチャーシューも数枚入っているし。
味のベースとなる塩タレは、白というか透明に近い色だが、塩分はしっかり付いている。
途中でレモンを絞ると、酸味で味が変わり、さっぱりと食べられる。ボリューム重視ではなく、味もいいのに驚き。
しばらくすると、さっき追加した「鉄板飯」が、ジュウジュウと音を立てながら登場。
「熱いので気をつけてください」という店員さんの忠告に従い、しばらく放置すると、玉子の白身が固まった。
その後、白米とタレを混ぜてから少し食べ進み、
さらに黄身を混ぜ、油そばからチャーシューを持ってきて、グチャグチャに混ぜ、肉入りヤキメシにした。
これで100円とはコスパが良すぎるよ。油そばと合わせて、すっかり満腹になってしまった。
後日再訪した際は、お店のもうひとつの名物「にんにくラーメン」を食べることに。
上記メニュー説明によると、「にんにく、にら、玉子のシンプルなラーメン」の横に「豚ひき肉100g使用」だって。
具だくさんだし辛さも選べるし、あまりシンプルではない気がする。
川崎発祥のローカルメニューで、最近支店が増えてきた「ニュータンタンメン」にも似てるね。
私が注文したのは、「2種類のチャーシューにんにくラーメン」1380円。
例のステーキチャーシューと、ローストビーフの調理法を用いたももいろチャーシューが入る、ぜいたくな一品だ。
店員さんがふたつの鍋を使用し、片方ではスープに溶き玉子を入れて煮込み、もう片方でステーキチャーシューを焼く。
数分後、両者が合わさり、商品が完成。
なんだかスゴイのが来たぞ!
チャーシューの下には、玉子をまとったひき肉が沈んでおり、どこを見ても肉、にく、ニク。
これぞまさに、肉の無法地帯だ! ←あんまり、ウマい例えでもないな…。
スープはニンニクが効いた醤油味で、麺はコシのある中太麺だが、肉のインパクトに隠れがち。
さらに、辛さを0~5まで選べるので、無料の1辛にした(2辛からは+10円~)ら、1辛でも結構ピリッとくる。
卓上にある、刻み玉ネギを入れて、辛さを緩和しようとしたが、あまり効果なし。
しかも、上記イラストでは、お姉さんが毎日涙ながらに刻んでいるようなので(?)、大量に使うのもはばかられる。
結果、味は悪くないのだが、別の店で飲み喰いした帰りだったため、なかなか食が進まない。
特に、ボリュームある肉類が一向に減らない。「ひき肉100グラム」なんて、ハンバーグが入っているようなものだし。
結局、麺とチャーシュー2種はたいらげたが、スープとひき肉を少し残してしまった。
次回こそは空腹で入店し、おつまみステーキチャーシュー(500円)で一杯やったあと、ラーメンも食ってやる。
繰り返すが、こちらのお店は、にんにくや肉のデカさをウリにしたジャンク食堂ではなく、味自体もいい。
ローストビーフ式チャーシューだけでなく、味玉には注射器でダシを注入するなど、具にも力を入れている。
さらには、卓上には刻み玉ネギの他、白と黒のコショウ2種やピンク色の塩など、調味料も多数そろっていた。
しかも、店員さんの仕事ぶりは、決してぼっけもん=乱暴者ではなく、調理も応対も丁寧だ。
「とんこつ」や「赤い油そば」、「鉄板バターライス」など、他にも食べたいメニューが多々あるので、
狛江には今後も、足繁く通わなくてはなるまい。
ぼっけもん
東京都狛江市東和泉1-21-9
小田急線狛江駅南口から徒歩1分
営業時間 月~土11~15時、18~24時 祝日11~15時、18~22時
定休日 日曜
※幡ヶ谷にも支店があるが、ステーキチャーシューはナシ