明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

親近感湧くラーメン居酒屋 分倍河原『しょうちゃん』

2019年09月23日 | ラーメン、つけ麺など
これまでに、当ブログでもチラッと明かしたことはあったが、私の名字は正田(しょうだ)という。
日本人の姓名にくわしい大学教授から、昔の貴族の所有地=荘園の田んぼ、荘田→正田が由来ゆえ、
由緒ある名字だと教えてもらった。実に光栄である。

呼び名は当然「正田」「正田君」「正田さん」だが、友人や飲み仲間は「正ちゃん」と呼ぶ方が多いかも。
まあ、陰ではダニだのクズだのコ○キ野郎だのと言われてるかもしれないが(泣)。
そんな、わたくし正ちゃんが、ちょっと応援したいお店が、分倍河原の『しょうちゃん』


写真がヘタなのでもう一度撮影。左上の白い看板には「博多ラーメン ちょい呑み」と記されている。


私が好きな飲めるラーメン店のようだ。こちらの存在を知った、その日の夕方に入店。
入口ドアを開けると元気な「いらっしゃいませ」の声。厨房にいる男性が、たぶん「しょうちゃん」だろう。
メニューは当然、ラーメンにご飯ものなどが主体だが、酒類やつまみも豊富に揃っている。
店主の奥様と思われる接客担当の女性に、まずはビールと餃子、そしてラーメン具材の3点盛りをオーダー。
ビールは生が480円、ハイネケンのびんが500円、私はキリンラガーびん600円を選択。
他のアルコールは、ウーロンハイなどのサワー類とハイボールが380円、九州産の焼酎が1杯400円~など。

まずは「ラーメンのトッピング3点盛」400円がきた。お皿の中央には水菜が飾ってある。


ガスで炙ったチャーシュー、メンマは普通だったが、味玉にはちょっとビックリ。
博多ラーメンのお店らしく、九州の甘口醤油を使っているようで、旨味より甘味が際立つ
実は甘党で、甘いムードも大好き(←誰も聞いていない)な私にとって、この味つけは気に入ったよ。
九州ラーメンのお店は、東京にもたくさんあるけど、甘口玉子を出すとこって、あまりないよね。
しばらくして、「焼き餃子」400円が完成。


九州らしく、小ぶりサイズが8個。こちらは、肉の脂身の甘味を感じた。甘党で甘いムードも…(以下略)。
ビールをハイネケンに替え、おつまみを食べ終わったら、このあと別の店で飲む予定だったので、
早くもシメの「博多豚骨ラーメン」700円を注文。麺の硬さは「普通」で。


お店のウリであるラーメンは、スープは臭みがなくマイルドだけど、しっかりコクはある。
具材はネギ、きくらげ、横長のチャーシュー。ただし、麺が九州とはちょっと違う気がする。

(味玉、半分入れてみた)

一般的な九州の麺は、色が白っぽいはずだが、こちらのはややクリーム色に近いというか。
加水率が高めなのかと思いきや、普通の九州麺と同様、歯応えはしっかりしている。
もう少し食べたくなったので、よせばいいのに替玉を「やわ」で追加。
普通の替玉は120円だが、もう1軒飲みに行くので、ハーフサイズの半玉60円にしておいた。
写真は撮ってないが(見た目は変わらないので)、麺がしっかりしているので、「やわ」でも硬かった。
実は柔らかめが好きな私としては、「やわやわ」があると嬉しいのだが。

味に文句はないし、接客担当の奥様と、もうひとりの女性店員の態度もよかった。
「しょうちゃん」がイイお店だったことで気をよくし、「また来ます」と告げて退散。
数日後には、本当に再訪し、その後も何度か通っている。

こちらはおつまみメニュー(たぶん、ランチタイムは提供していない)の「牛もつ鉄板焼き」600円。


マルチョウを甘辛タレで炒めたものを、ニラやモヤシに乗せてネギを振りかけ、熱々の鉄板で提供。
身体には悪そうだが、ビールとは好相性で、ついつい食べ進んでしまう危険な料理だ。
下記は、お食事にもつまみにもなる「焼きラーメン」をハーフ500円で(並は800円)。


書き忘れたが、ここはラーメンもハーフサイズがある(500円)。飲み客には親切だね。
半分なのは麺だけのようで、ざく切りキャベツに、モヤシ、木耳、カマボコ、チャーシューなど具はたっぷり。
博多の屋台では、焼きラーメンはラーメンスープで炒めるのが主流だが、こちらは違うようだ。
普通の焼きそばと同様、ラーメン用の紅生姜もよく合う。


卓上には、辛子高菜、おろしにんにくもあり、店員さんにお願いすれば七味唐辛子もくれるよ。
おつまみは他にも、水餃子400円や鶏唐揚げ450円、さらには日替わりメニューなどもあるのだが、
私が毎回頼んでいる、お気に入りの一品は、やはり「味玉」である。

※単品100円

一見、普通のゆで玉子だけど、黄身にはしっかり甘味と旨味が付いている。
何度も言うが、ボクは黄身を愛している! 
…なんだか、チャゲアスの歌詞みたいになってしまったな。
ラーメンにも、お酒にも、たぶんご飯にも合うと思うので、皆さんも頼んでみてほしい。

お店自慢の博多豚骨ラーメンには、普通のだけでなく「まろやか」と「シビ辛」、
そして「W背脂こってり」バージョンもある! こちらがその写真だ。

※さっきのラーメンと同様、半分玉子は別

メニューには「サクサク背脂&チャッチャ背脂」との説明があり、


上記画像右側のあられみたいに茶色いのがサクサク背脂で、周囲の白いのが、よくあるチャッチャ背脂だ。
これで料金は普通のラーメン+80円の780円と割安。見た目はクドそうだが、
基本のスープがマイルドなので、それほど「こってり」でもなく、スルスルと食べられる(※あくまで個人の意見です)。

こちらのお店は、オープンしたのが今年6月末。場所は人気うどん店『喜三郎』の跡地だ。
駅付近の商店街からは少し離れているが、閉店した喜三郎は、連日大勢の客が詰めかけていたし、
周囲には激安焼肉店の『ホルモン大学』や、清湯スープで人気の『麺屋もろ』もあり、場所は決して悪くない。
常に厨房にいるため、「ごちそうさまです」「ありがとうございました」しか言葉を交わしたことはないが、
同じ「しょうちゃん」として、店主には、末永くお店を続けてほしいものだ。
これを読んだアナタも、ぜひ『しょうちゃん』に行って、売上に貢献してあげてくれ。
ところで、店主の名字は、従業員募集広告によると庄司さんらしい。
正田一族でないのはちょっと残念だが、今後も勝手に応援していくつもりである。



麺屋 しょうちゃん
東京都府中市美好町3-3-3
JR&京王線分倍河原駅から徒歩約5分
営業時間 11時~15時、17時~22時
定休日 火曜 
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某政治家御用達(?)のうどん店 江戸川橋『はつとみ』

2019年09月20日 | そば、うどん
たまーに行っている日雇い労働では、昼に1時間の休憩がある。
江戸川橋の現場へ派遣されたとき、ランチでよく利用しているのが『はつとみ』さん。
"足ふみと手こね、寝かせを繰り返した自家製麺を、鰹節、昆布、干ししいたけの旨みを利かせたつゆで頂く、
宮崎の釜あげうどん"(以上、お店のHPより抜粋)のお店だ。

繁忙店だが、13時を過ぎるとカウンター席が空いており、待たずに入店できる。
宮崎うどんの知識はなかったが、同じ九州の博多うどんと同様、麺は柔らかめらしい。
讃岐うどん風のコシがある硬めのうどんを好む私は、お店のウリである「釜あげ」は、
お湯を張った桶の中に、うどんを入れて提供するため、余計柔らかくなりそうなので避け、
初訪問時は汁なしメニューの釜玉+肉=「肉玉うどん」800円+「五目ごはん」100円をオーダー。
ただし、釜玉うどんは茹でたあと水で締めないため、実は柔らかタイプである。
にわかうどんファンらしい選択といえよう。

数分後、お盆に乗った料理一式が登場。


うどんとご飯に、サービスのお新香と春雨サラダもついてきた。
右上の水色というか、ラーショの丼みたいな色(←余計わかりづらい)の容器に入っているのが、ダシ醤油だ。
こちらが肉玉うどんのアップ。具材は生玉子に煮豚、ネギとノリ。


こちらが五目ごはん。100円というサービス価格ゆえ、当然うどんを頼んだ客しか注文できない。


運んできた店員さんが「うどんはよ~く混ぜてから、ダシをお好みの分量入れてください」と説明してくれたので、
言われた通りかき混ぜてみた。ここでいつものセリフ。「オレはきみ(黄身)が好きだ!」


食べてみたところ、モチっとした感触のうどんが、ダシや玉子と合わさり、予想通りのウマさ。
気になる麺の柔らかさも、以前食べた博多うどんの『イチカバチカ』(吉祥寺店は閉店)よりはマシかな。
あと、五目ごはんが味濃いめで気に入った。200円で2倍にできたら嬉しいのだが。
人気店だけど店員さんの応対は悪くなく、食事も落ち着いてできたので、その後も何度かランチで利用している。

こちらは、「たまごかけごはん定食」850円。お新香と春雨サラダがまたついてきた。


うどんは、「釜あげ」と「もり」が選べるので、もりにした。


光沢を放つ麺は、冷水で締めてあるので、ほどよい歯応えに。濃い口のツユにつけて、ツルツルおいしくいただいた。
画像はないが、ネギとかつおぶしがかかったメシに生玉子を注ぎ、たまごかけごはんも完食したよ。

3度目の訪問で、ついにお店自慢の「釜あげうどん」を、「小えび天丼」との定食980円で注文。


こちらがうどんのアップ。「もり」では別皿だった大根おろしが、最初からツユに入っている。


実は大根が苦手で、うどん店で「ぶっかけ」を頼んだ際、必ず大根おろしを抜いてもらう私は意気消沈。
たっぷりの湯に入ったうどんは、やっぱり柔らかめで、しかも、ハシの使い方がヘタな私は、
「麺をつかんでは落とし」を何度も繰り返したため、時間が経過していき、うどんはさらに柔さを増す。
たまに硬い麺が混ざっていると思えば、固まりだったし(苦笑)。名店なのに、これはけしからんね。


おそらく、水準以上のうどんなのだろうけど、「釜あげ」は申しわけないが、私の好みではなかった。
ただし、セットの天丼は、注文後に揚げる天ぷらと丼タレの甘辛さがベストマッチ。
ランチのご飯ものでは、「カレー丼」や「明太ごはん」などもあるが、私は五目ごはんか小えび天丼の二択だな。

つい最近、久々に訪問したときは、そういえば汁アリうどん(要するにかけうどんタイプ)を食べてないなと思い、
「煮豚うどん」900円をオーダー。最初の肉玉うどんで、煮豚のウマさは知っていたからね。
しばらくして出てきたのがこちら。春雨サラダは必ずついてくるようだ。


春雨より気になったのが、豚肉よりゴボウの方が多いこと!


クセがある食材ゆえ、うどんのダシとケンカしそうでイヤだなあ…と思い、ツユをひと口飲んでみたら、
やっぱり口いっぱいに広がるゴボウの風味。後悔しつつ食べ進めていくと、
うどんのツユ、ゴボウの風味、そして煮豚の旨味が徐々に混ざり合い、今までに食べたことのない美味!
最初は泥臭かったはずのツユの味が、だんだん変わっていくのには驚いたよ。
結局、うどんと肉は当然ながら、ゴボウどころか汁まで、残さずたいらげてしまった。
そういえば、博多うどんはゴボウ天ぷらとのセットが人気だし、
うどん+煮豚+ゴボウの組み合わせも別に変ではなかったか。ゴボウよ、侮ってすまなかったね。

釜あげうどんには苦言を呈したが、何度も通っているくらいだから、はつとみさんはいいお店なのである。
店内はいつもキレイに清掃されているし、店員さんの応対もしっかりしている。
夏の暑い日に入店したときは、わざわざ私だけにうちわを持ってきてくれたし(←デブで汗っかきだからでは?)、
水やお茶を飲み終わると、頼まなくても気づいてお替わりを注いでくれる。
また、空いている時間帯では、ひとり客の私でも「よろしかったらテーブル席へどうぞ」と案内してくれる。
個人的には、カウンター席の方が落ち着くし、あとから団体客が来て移動するのはメンド臭いし、
ましてや、気色悪いオッサンと相席になったりするのはもっとメンドーなので(競輪場で何度も経験ずみ)、
いつも「こっちでいいです」と、カウンター席に座らせてもらっているのだが、
先日、会計後にテーブル席を見回したところ、今回のブログタイトルである、某政治家のサイン色紙を発見。
一瞬しか見なかったが、目立つように飾ってあったのは間違いない。う~む…。

飲食店の壁面に、著名人のサイン色紙が飾ってあるのはよく見かけるし、悪いことだとは思わないが、
それが政治家のものとなると、ハナシは別だ。
飲食店はあくまで楽しく飲み食いする場であり、政治は持ち込んでほしくない、と私は考えている。
お店の真意はわからんが、某政治家の色紙を、それも目立つように飾っているということは、
彼の支持を表明し、客にもそれを押しつけていると思われてもおかしくない。実際、私はそう捉えたし。
とはいえ、店のすぐ近所には、某政治家とも関係がある鳩山会館(あ、名字出しちゃった)があるし、
はつとみさんにとっては、単なる顔なじみの可能性も高いのだが。
なお、「飲食店と政治」については、また別の機会に、改めて語ってみたい。

蛇足ながら、こちらのお店の入口ドアには、政治家の色紙より目障りなモノが貼ってある。


食べログ関連の掲示物や、フジテレビの「有吉くんの正直さんぽ」ステッカーはともかく、
私の大嫌いな食べロガーの象徴である、「うどんが主食」シールだけは許せん! 
しかしコレ、店側もおかしいけど、貼らせる側も恥ずかしくないのかねえ。
こんなシールがなくても、はつとみさんの人気は変わらないし、むしろ名声に傷がつく気がするんだけど。
いつか、こっそり剥がしてやろうと企んでいるのだが、それって犯罪になるのかな(←とりあえずやめとけ)。



釜あげうどん はつとみ
東京都文京区関口1-48-5
地下鉄江戸川橋駅から徒歩約2分、神楽坂駅から徒歩約13分
営業時間 11時半~14時、17時~22時15分(LO)
定休日 日曜、祝日
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外観だけでウマイのがわかった 東村山『ひの食堂』

2019年09月08日 | 定食、食堂
安くてウマくてお腹だけでなく心も満たされる、庶民の味方=大衆食堂
食事だけでなく、オカズだけ頼んでお酒も飲んだりする、食堂好きの私が以前からチェックしていたお店、
それが今回紹介する、東村山の『ひの食堂』さんだ。

チェックしていた理由は当然、安くてウマそうな料理の存在が第一だが、
それ以上に惹かれたのがお店の外観。下記がその画像だ。


この外観で「グッとくる」か「ゾッとする」かで、人生が変わってくるはずだ(←大げさ)。
人間と同様、大事なのは外見ではなくて中身だからね。グッときた私は、喜び勇んで入店。
なお、看板には「キッチンひの」と記されているが、「ひの食堂」が正式名らしいので、以降もそう呼ぶことにする。
のれんをくぐり店内に入ると、おばちゃんから「いらっしゃい」の声が。
中はカウンター席と小上がり席があり、外観とは対照的に(失礼)、客席も厨房もしっかり清掃されている。
夕飯どきということで、近所に住んでいると思われる、常連客や家族客などで賑わっていた。

メニューは揚げ物と炒め物の定食が主体で、「とんかつ」「あじフライ」「焼肉」「レバーニラ炒め」ほか。
焼肉+揚げ物も可能で、その他、サラダやもつ焼きなどの一品ものもあり、定食は200円引きでオカズ単品の注文も可能。
いずれにしても、定食は650~850円くらいで、最高値が「上とんかつ「や「海老フライ」などで950円とお手頃価格。
しかも、どうやら15年くらい前から、一切値上げをしていない様子。素晴らしい!
私は、ビール中びん500円と、珍しい組み合わせの「若さぎフライ焼肉」の単品550円をオーダー。
おばちゃんが運んできたビールを飲みながら、目の前の厨房で、おじちゃんの調理を見学。
手際よく肉を炒め、フライを揚げ、付け合わせのサラダを盛りつける。数分後、わかさぎ&焼肉の異色セットが完成。


焼肉は、やや薄めの豚肉で味つけは濃すぎずちょうどいい。わかさぎはカラッと揚がり、ほろ苦くもウマい。


おいしいオカズにビールも進み、すぐにもう1本お替り。
個性的なのが、サラダにかかっている、自家製ドレッシング。
日本酒の一升瓶に入っていた、このドレッシングはトマトベースで、独特の酸味と旨味がある。
トマトが苦手な私でも、この味は気に入った。おじちゃんは洋食の経験があるのかな。
もう少し飲みたかったので、今度は「オムレツ」の単品500円を追加。


(玉ネギ、ハム入り)との説明通り、刻んだハムと玉ねぎがザクザク入っており、味つけもしっかり。


若者に人気の「ふんわりトロ~リ」タイプではないが、ご飯のオカズや酒のアテになる、実用的なオムレツだ。
また、これにも野菜サラダが付いており、オムレツのケチャップと先述のトマトドレッシングがうまく融合。
失礼ながら、どちらの料理も最初は家庭料理の延長のように見えたが、やはりプロのテクニックが施されていた。
3本目のビールを飲み干し、お腹イッパイになってしまったので、この日はこれにて退散。お会計は2550円ナリ。

店を出たら、すでに日が沈んでいた。東村山駅に戻ったら、写真のプレートを発見。


東村山市を全国に広めた志村けんさんに感謝状を贈り、さらに記念樹を植えたそうだ。
プレートのそばに、その「志村けんの木」が3本立っていた。毎度のことながら、ヘタな写真ですまん。


ひの食堂さんの創業は1975(昭和50)年らしいが、若い頃の志村さんも、メシを喰ったことがあるかもしれない?

それから数ヶ月後の夕方、今度は友人と再訪したところ、なぜかお店が開いていない。
入口には貼紙があり、不吉な予感を抱きつつ読んでみると…


「しばらく昼のみ営業 夜は休ませていただきます」 ああっ、せっかく来たのに!
でも、もっと悲しいお知らせ(閉店)じゃなくてよかったよ。今年に入り、私の好きだった店の廃業が続いていたのでね。
さらに日を改め、今度は平日の昼間13時過ぎに、単独で再訪。
冒頭の写真とは別の位置から撮影。この日はのれんが出ていてひと安心。


得意の日が沈む前の酒=ビールを注文し、オカズは「豚肉スタミナ」の単品650円。
(玉ねぎ ピーマン にんじん にんにく)との説明があった豚肉スタミナは、おじちゃんがまずピーマンを素揚げし、
その後、たまたま仕込みがなくなっていたのか、玉ネギを切りはじめた。意外と薄切りだ。
ひょっとして、玉ねぎカットはいつもオーダー後にやってるのかな? だとしたら手間がかかって大変だな。
人参、ニンニクも加わり、最後に熱した鉄板に盛りつけ、自家製タレをかけた直後に運ばれてきた。


ジュウジュウと音を立てながら、勢いよく湯気が立ち昇っているため、目も耳も楽しめる。
なお、この日はカウンターの一番右側に座ったのだが、すぐそばには、懐かしいピンク電話が!


このピンク電話は、今でも現役で使用されており、「今から30分後に焼肉とカキフライ」などと、
近所のお客から、テイクアウトの注文が入るのを何度か見た。
また、店内にはテレビが1台あるのだが、四方のすみっこが隠れて見えない、アナログタイプであった。
昔と変わらぬ建物、内装、雰囲気。料理の価格も含め、ひの食堂さんは時間がゆっくりと流れている気がする。

そうだ、豚肉スタミナの感想を、まだ書いていなかった。
タレは甘じょっぱい風味で、鉄板で熱されたためか、やや濃い目。
「スタミナ」のネーミングの要因となったと思われるにんにくは、薄切りが数枚入る程度で、そんなに臭みはない。
おろしニンニクががっちょり入る、下品な仕上がりも嫌いではないのだが。
鉄板が熱々のため、最後まで冷めることなく、少し焦げた野菜も混ざり、その分香ばしさとコクも出た。
豚肉、野菜、タレが三位一体となって東村山音頭を踊る、想像以上の逸品であった。

この日はシメに、「カレーライス」550円をオーダー。


カレーの盛り具合もなかなか多いし、サラダ、お新香、味噌汁がついて、この値段は安い。


サラダには例の自家製ドレッシングがかかり、さらに味噌汁にはたくさんのシジミが。


飲んだあとのシジミ味噌汁は、嬉しいね。意地汚く、カラから身をほじくり出して食べたよ。
カレーの味は、よくある「食堂の味」だったが、サラダと一緒に食べることで、個性が出てくる。
すべて食べ終わった頃は、私以外の客も少なくなり、おじちゃんもおばちゃんも、厨房の奥でひと休み。
「すみませんが、お会計お願いしまーす」。
お会計時、おばちゃんに夜営業の再開についてたずねたところ、「最近疲れちゃってねえ…」とポツリ。
「まだまだお元気じゃないですか」と返したが、余計なこと聞いちゃったかな。
お昼だけ営業となったひの食堂さんだが、「ポークソテー」や「ミックスフライ」など、
食べてみたいメニューはまだまだあるので、今後も混雑時はなるべく避け、
昼酒&料理、そしてゆっくりとしたひと時を楽しみに行こうと思っている。



ひの食堂
東京都東村山市本町3-18-2
西武線東村山駅から徒歩約7分
営業時間 11時半~14時半
定休日 日曜、祝日


※残念ながら、2020年3月14日をもちまして、閉店なさったようです
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「全国丼グランプリ」金賞! 茗荷谷『札幌軒』

2019年09月04日 | 丼もの
「グランプリ」と聞いて、真っ先に頭に浮かぶモノはなんだろうか?
漫才の「M-1」か格闘技の「K-1」、あるいはそれらの語源になったと思われる、モータースポーツの「F-1」か。
競輪ファンの私はもちろん、競輪グランプリなのだが、残念ながら賛同者は少なそうである。

世の中には、大小様々なグランプリがあるようで、今回のブログタイトルのように、
「全国丼グランプリ」というのもあるようだ。
皆さんは知ってた? 私はつい最近まで聞いたことなかったよ。
その存在を初めて目にしたのは、茗荷谷駅近くの『札幌軒』さんに足を運んだところ、
店頭や店内に、「丼グランプリ受賞!」のノボリや告知ポスターがあったからだ。

あとで調べたところ、【全国丼連盟】という団体(?)が認定したもので、これまでに5回開催されたらしい。

※全国丼連盟HPより

その過去5回で、毎回「金賞」を獲得しているのが、札幌軒さんの「肉丼」だという。
 
※同じく全国丼連盟のHPより

炒めた豚肉と野菜、上記写真にはないが生玉子もつくので、「スタ丼」に近い料理かな。
そういえば、スタ丼の元祖とされる国立のお店も、屋号は『サッポロラーメン』だ。

札幌軒という屋号ゆえ、かつては味噌ラーメンなどの麺類がウリだったのかもしれないが、
店員さんたちのユニフォームの背中には、「ここでしか食べられない肉丼…」のような文が綴ってあり、
実際、客のほとんどが肉丼などご飯モノを注文するので、味噌ラーメン単品を食べている客は、見たことがない。
丼グランプリの存在を知らなかった私でさえも、初訪問時に頼んだのは、
お店自慢の「肉丼」にチャーシューも加えた、その名も「ブーブー丼」。名前がイイね!
オーダー後、まずは生玉子とスープ、茹でもやしが到着し、


続いてブーブー丼の本体が登場。価格は790円。ちなみに肉丼は740円で、「チャーシュー丼」740円もある。


肉がすき間なく盛られているので、少しだけ食べてスペースを作り、玉子ちゃんを流し込み、紅生姜をトッピング。


甘辛タレで炒めた豚肉に玉ネギとニラ、しっかりと味が染みた柔らかチャーシュー、そして熱々ご飯に生玉子。
これでウマくないワケがない!
もりもり、ガツガツ、ぶーぶーと口に運び、あっという間にブーブー丼を完食。スタ丼ほど、メシの量は多くなかった。
食後の満足感は、さすがは「丼グランプリ金賞」のお店、といえよう。

ところで、このグランプリは、どうやって決めているのだろうか?
年に1度、どこかの会場で、各店舗が腕を振るい、提供された丼を厳正に審査…とかはやってない様子。
どうも、丼連盟会員の投票で決めているようだが、これだと、癒着が横行しそうな気がする。
とはいえ、さほど世間へ強くアピールしているグランプリでもなさそう(失礼!)なので、気にすることはないか。
ちなみに、金賞は札幌軒だけでなく、お菓子の「モンドセレクション」のように、複数の店舗が受賞している。

へそ曲がりゆえ、「グランプリ」や「三ツ星」などの権威や肩書には、さほど興味がなく、
ましてや「食べログで3.5以上」といった、価値のない点数にこだわるヤツを、心の底から軽蔑している私だが、
札幌軒さんは、ウマいめしをガッツリ食べられるお店として純粋に気に入ったので、その後も何度か通っている。
以下で、これまでに食べてきた料理を、紹介していこう。

こちらは、チャーハンの玉子焼き乗せ、その名も「チャン玉」700円と、


ご飯モノにセットとして付けられる「半ラーメン・しょうゆ味」200円。


残念ながら、チャン玉は要するに玉子多めの炒飯だし、醤油ラーメンはよくあるタイプの味であった。

こちらのお店は、生玉子、ニンニク、キムチ、コーンなどのトッピング(50円~)があるが、
数量限定の無料トッピングがある。その商品名はズバリ「アブラ」!

※ヘタな写真で申し訳ないが、「禁断のトッピング」のコピーが秀逸

肉丼などに使用する豚肉の余った脂肪分を集めたもので、こちらがその肉丼+アブラである。


アップにした写真がこちら。一見タケノコに見えなくもないが、れっきとした脂身である。


真っ白ではなく茶褐色なのは、味付けしてあるから。食べてみると、脂身が多すぎるチャーシューのような印象。
豚肉好きの私にはたまらんが…身体によろしくない気がするので、その後は頼んだことはない(苦笑)。

つい先日は、他の店で飲んだあとに、もう少し飲みたくなり立ち寄った。
注文したのは白ホッピーセット400円と、焼餃子350円、そして肉丼のアタマ(おかずだけ)580円。


写真は撮り忘れたが、ホッピーセットのナカは意外と濃い目。ただし、使用しているのは「酎五郎」という、
大五郎の類似品みたいな(メーカーはアサヒなので、ほぼ一緒?)、悪酔いしそうな焼酎だった。※案の定、悪酔いした

以前は、餃子は酒と一緒に頼むと300円だったのだが、現在はそのセット割引きは廃止したようだ。
手作りの餃子は、この日はちょっと焼き色が強く、反対に野菜主体の中身の味は淡白だった。


ホッピーを飲み終わったが、まだ肉丼のアタマがだいぶ残っている。
しかし、焼酎は先述のように危険なタイプだったので、悩んだ挙句に半ライス150円を追加。


予想通り、半というより3/4くらいのライスがやってきたので、これに肉野菜を乗せ、ハーフ肉丼を作って食べた。


結局、満腹と泥酔が重なり、苦しくなってしまった。やはり、飲んだあとに立ち寄ったのは失敗だったか。
次回は、シラフ&空腹で訪れ、じっくり飲もうと思う。

茗荷谷という街は、あまり散策したことはなく、飲食店の情報もほとんど知らないのだが、
以前紹介した激安牛丼の『丼太郎』と、ここ『札幌軒』は、絶対に押さえておくべし!



札幌軒
東京都文京区大塚1-4-10 2F
地下鉄茗荷谷駅から徒歩約1分
営業時間 月~土 11時~24時
定休日 日曜
※お店のデータは「全国丼連盟」HPより。23時閉店との情報もあり

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