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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

昨夏の雪辱を果たし、春ベスト4進出 -日大三高野球部2025-

2025年04月30日 | 高校野球
センバツ高校野球、通称「春の甲子園」が閉幕し4月に入ると、東京では春季都大会の本戦が始まる。
以前も記したが、出場するのは昨年の秋大会本戦に参加した64チームと、3月の予選を勝ち抜いた48チームの計112チーム。
秋ベスト16のチームはシードされて2回戦から登場。春大会でもベスト16に入ると、夏の東西東京大会のシード権を獲得できる。
我が母校日大三は昨秋、2年連続のコールド負けを喫したが、その試合がベスト8だったため、春は一応シード校として参加。

今年は、母校グラウンドでの対外試合を観戦しておらず、唯一知っていたのは、マスコミが報じた群馬・健大高崎との練習試合。
昨春も相手グラウンドで練習試合(ダブルヘッダー)を行ない、2-12、3-13と完敗していたが、
今年も、互いのレギュラーが出場した第一試合は、5-16の7回コールドで惨敗
序盤から打ち込まれた模様で、5得点は「せっかく東京から来てくれたんだから」と、相手が接待してくれたのではないか。
控え選手主体の第二試合は、1-3の惜敗。この二試合目、健大高崎は控えでも、三高は一軍だったのでは、と心配になったが、
現地観戦した方に、「三高も控えだった」と聞いてホッとした。とはいえ、今年も連敗したことに変わりはない。
昨年の選抜で優勝、今年の大会でもベスト4進出と、全国最上位レベルの強豪相手とはいえ、不本意な結果であった。

昨秋大会に直近の練習試合と、コールド負け続きで実力に疑問符が付く日大三だが、
春大会の組み合せは久々にクジ運に恵まれ、相手には悪いがベスト8進出は間違いなさそう。
試合が行われるのは、すべて八王子市民球場。球場がある富士森公園付近は、今年も桜が咲いていた。


こちらは球場へと続く通路の桜並木。


花見シーズンゆえ、酒盛りをしている客や、花見客向けの屋台も出ていた。


桜と同様、開花が待たれる三高野球部にハナシを戻そう。
ベンチ入りの20人は、このとき紹介した秋大会のメンバーから、新2年生の森山と根本に代わり、新3年生の谷津輝と前川凌太が新たに加わった。
谷津は背番号18、181センチ71キロ、右投げ右打ち、前川は背番号19、180センチ70キロ、右投げ左打ち。
谷津は2回戦で投手として先発。前川は終盤の代走や守備固めで何度か出場している。
新戦力の台頭は嬉しいが、2年生のベンチ入りが、田中諒と大鳥だけなのは、夏以降のことを考えると不安だよ。

先述したように三高は2回戦からの登場。初戦の相手は東東京の正則。
初回から打線が火を噴き、4点、5点と得点を重ねる。七番の蔦田が満塁ホームランを放ち、八番の櫻井は三塁打を2本記録。
下位打線でも長打が出るのは、さすがは強打の三高。蔦田はその後、打順が五番になった。
守っては、公式戦初登板の谷津が4回を被安打1の無失点。最後の回は左腕の細谷が締め、危なげなくコールド勝ち。
4月6日 春季東京都大会2回戦 日大三13-0正則 ※5回コールド


試合後の両チーム挨拶と、


応援スタンドへの挨拶。この日は吹奏楽部が来場していたが、春大会の2回戦では珍しい。


間抜けなエラーや走塁ミスもなく、とりあえず文句ナシの2025年初戦であった。

次の3回戦は、同日に巣鴨のプロレスショップ『闘道館』にて、マイティ井上さんの追悼トークイベントがあり、そちらに参加したため観戦できず。

※詳細は別の機会にリポートする…かも

午前中の第一試合だったらハシゴしたのだが、第二試合でちょうどイベントの時間と重なってしまったのでね。
3回戦の相手は、球場近くに学校がある八王子実践。スコアボードの画像はないが、結果だけ記載。
4月12日 春季東京都大会3回戦 日大三10-1八王子実践 ※7回コールド

観戦した方に聞いたが 八王子実践のエースは、ストレートが速く、なかなかの好投手だったそうだ。
まあ三高の選手たちは、そういった好投手を攻略するため、厳しい練習を積み重ねてきているわけで。
投手は、背番号1の川上から、10番近藤へのリレー。打線は本塁打こそなかったが、13安打の猛攻。この日もエラーはなかった模様。
三高はこれでベスト16進出となり、夏の西東京大会のシード権を獲得!

4回戦の相手は、秋ベスト16でシード校の早大学院を破った、都立府中東。
この日はちゃんと観戦したが、撮影したのはいつもと同様、下記の試合終了時のスコアボードと、


試合後の両チーム挨拶だけ。


4月19日 春季東京都大会4回戦 日大三8-0都府中東 ※7回コールド

3回まで無安打だった三高打線は、二巡目からは徐々に相手投手を捉え、そつなく加点し圧倒。
投げては背番号11の山口が、被安打4で7回完投勝利。驚いたことに、この日も守備陣にエラーはなし。驚くことはないか。
実際今年は、三遊間のゴロをサードが捕ったり、走者一、二塁の場面で、三塁フォースアウトを奪うなど、好守備が目に付く。
「そんなの当たり前のプレイだろ」と突っ込まれそうだが、その当たり前の守備ができず、三遊間のゴロは全部ショートに任せたり、
三塁に投げればいいのに、ショートが無理して一塁に悪送球してきたのが、過去の三高内野陣である(苦笑)。

ベスト8に進出した日大三だが、さっき書いたように、ここまでは失礼ながら、勝って当然の相手ばかり。
次の試合は一転、秋大会準優勝でセンバツ甲子園に出場した早稲田実業と、一気に相手強化。
ウチと当たる前に負けるのを願っていたが、早実も三高以上にクジ運に恵まれ、余裕の三連勝。
昨夏の西東京大会決勝で対戦し、9-10で敗れ甲子園出場を阻まれた相手だけに、連敗は避けたいが、
突出した投手が不在の三高は、早実打線相手では分が悪い…というのが戦前の私の見解であった。

試合前、富士森公園の花壇を撮影。この花を見るのは今日が最後=どうせ来週の準決勝に来ることはない、と思ってね。


数時間後、そんな弱気かつ腑抜けな私の予想を裏切り、後輩たちが三高魂を見せてくれたのである。

早実の先発投手は、昨夏の決勝でも対戦した左腕エース中村。温存説もあったので、出てきてビックリ。
一方の三高は、絞ったとはいえ現在もややぽっちゃり体型の選手が投球練習をしており、先発は近藤と判明。


昨秋からリリーフ登板ばかりだが、心技体の心、というか度胸は、投手陣ではナンバー1だと思えるし、
秋大会でも触れたように、妙に運がいいラッキーボーイ的存在でもあるため、彼に先発を任せたのは納得である。

近藤は球審の判定に泣かされ、ボール先行のカウントが続くも、なんとか無失点で抑える。
一方の打線は、2回裏に2本のヒットで一死一、三塁のチャンスを作るも、次打者がセカンド正面へのゴロ。
併殺でチェンジかと思いきや、セカンドが弾いたため走者がひとり残り、三塁走者が生還。棚からぼた餅の先取点だ。
さらに4回には、先頭の田中が二塁打、次打者が送りバントも投手の真正面で、当然サードに送球。
完全にアウトのタイミングだったが、その送球が大きく逸れ、これまた幸運な追加点。

近藤は、早実打線に臆するとなく(のように見える)、攻めの投球で得点を許さず。
いい当たりを打たれるも、外野手の正面だったり、名手松岡へのゴロだったりでチャンスを与えず、6回まで無失点。
打席では、2度ショートゴロを放つも、2度とも相手がエラーし出塁。近藤、やっぱりツイてる!
ところが、次打者がバントできず、そのまま残塁。この日の三高はバントの失敗が目立った。

この日は土曜日だったので、7回には両チームの吹奏楽部やチアガールが、授業を終えて球場に到着。
表の守備では、近藤が簡単に二死を奪うも、六番打者がレフトへ本塁打を放ち、早実スタンドは大騒ぎ。
2-0と打者有利なカウントからの甘い球だったが、それを逃さないのはさすが。
失点にも近藤は動じず(のように見える)、次打者を打ち取ると、8回も三者凡退に抑える。

ラッキーな2点をもらった三高だが、バント失敗で流れを悪くし、追加点を奪えず。
2-1で迎えた8回裏の攻撃は、この日唯一バントを成功させていた松岡から。
ようやく自分の打撃ができる機会を迎え、気合を込めてカウント3-2からの直球を強振。
打球は一直線でレフトスタンドに飛び込む、さっきの早実のホームランよりもデカい、完璧な一撃。
打った瞬間、入るのはわかったが、松岡は普段、バントばかりやらされている印象だったため、
古いハナシだが、巨人の川相昌弘が本塁打を放ったときのような意外性があった。
待望の追加点に、三高打線もようやく着火し、次の本間主将もライトへ二者連続のホームラン。
彼の本塁打は何度も見ており、驚きはしなかったが、勝利を確信したため涙腺が…おっと、春大会で泣いてはイカン。
エース中村をKOし、その後も三塁打、二塁打、四球、ヒットと打線が繋がり、スコアは6-1に。
なおも無死一、二塁とチャンスは続いたが、次打者のバントが小飛球になり、二塁走者が飛び出し併殺。
失敗した打者も、飛び出した走者もけしからんが、一番ダメなのは、バントを指示したベンチであろう。
この回は4点止まりでコールド勝ちこそ逃したが、最終回も近藤は威風堂々と(のように見えるのだから仕方ない)マウンドに上がり、
見事三者凡退に抑え試合終了。早実相手に昨夏のリベンジを果たした!

4月26日 春季東京都大会準々決勝 日大三6-1早稲田実業


試合後の挨拶に続き、ベスト8からは、勝利チームの校歌が場内に流れる。


近藤がラッキーボーイなのは承知だったが、まさか早実相手に9回1失点・被安打3の完投勝利とは!
昨夏の決勝戦は、負傷のため不在だったが、彼がベンチ入りしていたら、早実に勝っていたかもしれない。
もうひとり、守備では確実にゴロを捌き、バントを確実に決め、ホームランで打線に火をつけた松岡も、この日のヒーローだ。
松岡以外の野手も、守備中はけっこう声を出していたし、今年の内野陣、いいかもしれない。
早実のエラー3(併殺崩れもあるので実質4)に対し、三高は0。春大会はいまだノーエラーだ。

それにしても、昨夏と今春の甲子園に出場した打者が複数いて、全国の好投手を打ち込んできた早実打線が、
この日の最速が134キロで、運と度胸だけが取り柄(←それは言い過ぎ)の近藤を、打てなかったのが不思議。
三高も、昨秋の二松学舎大附戦で、球速120キロ台の平凡な左腕に抑えられたし、「打線は水もの」とはよくいったものだ。
なにはともあれ、春大会では三高が早実を破り、両校の通算対戦成績は24勝23敗と再び勝ち越し。
夏大会で、さらに勝ち星の差を付けたいが…正直早実とはもう当たりたくないね。

予想外(?)の準々決勝快勝で、三高は5月3日の準決勝に進出。
次の試合に勝つと、翌日の4日に決勝戦、さらに東京の春大会上位2校として、茨城開催の関東大会に出場することになる。
個人的なことだが、4日は競輪の日本選手権決勝戦があるし、茨城は遠くてメンドーだから、
早実を破ったことだし、準決勝で負けてもいいか、なんて準々決勝終了直後は思っていた。
ところが、準決勝の相手が、帝京に逆転勝ちした東海大菅生に決定。これまた、負けたくない相手である。
当然、3日の応援には力が入るし、菅生に負けたらタダじゃおかねえ…って、我ながら態度がコロコロ変わるな。
準決勝に決勝、そして競輪の大レースと、今週末は三連勝を狙うことになる。
競輪はともかく、母校野球部には勝ってほしい。ガンバレ三高!
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決戦! ジョックロックvs横高マーチ~

2025年03月30日 | 高校野球
本日3月30日は、第97回選抜高等学校野球大会、通称「春のセンバツ」の決勝戦が行われた。
激戦を勝ち抜いたのは、関東代表の横浜と、近畿代表の智辯和歌山。
 ※自宅TVを撮影、以下同

過去に何度も甲子園に出場し、複数回の優勝実績もある、高校野球ファンにはおなじみの名門校同士の対決である。
個人的な意見だが、両校の共通点がもうひとつある。それは、吹奏楽部による応援曲の素晴らしさ。
センバツ決勝戦の日に取り上げるべきかはさておき、今回のテーマは、高校野球の応援曲・応援歌である。

最初にお断りしておくが、以下でいくつか曲名を挙げるが、関連動画は一切ない。
曲のタイトルだけではわからない方もいるだろうし、実際の吹奏楽部の演奏を聴きたい、という意見もあるだろうが、
私はそれら動画の貼り付け方を知らないし、そもそも著作権の問題もありそうで、いろいろとメンドくさい。
てってってー てってってー てれってってれ てれってってれ てれってってれ てってってってっ…などと、
私の耳に聴こえたとおりに転記してもいいのだが、こんな「て」と「れ」だけでわかる人は少ないだろう(苦笑)。
原曲タイトルも記載したので、聴きたい人は、各自ネットで検索してほしい。

高校野球好きである私だが、球場で流れる応援曲にもそこそこ関心があり、
数年前には人気のある高校野球応援曲を集めた、「ブラバン甲子園」というCDも入手した。

※下記HPより拝借

上記CDは、その後も続編やベスト盤などをリリースしており、くわしくは販売元・ユニバーサルミュージックの公式HPをご覧あれ。 

CDブラバン甲子園にも収録されている、各校のオリジナル曲や、プロ野球の応援テーマ、
さらには有名歌謡曲(←という書き方は古いか?)やアニメなどの主題歌からの流用と、
高校野球にもいろんな応援歌があるが、私が好きな曲のトップ2は、だいぶ前から変わっていない。
そのうちのひとつが、さっき青字で「てってってー…」と記した、智辯和歌山の応援曲「ジョックロック」である。
最近は、NHKの実況アナウンサーまでが「さあ、ジョックロックが始まりました」などと、わざわざ解説するし、
系列校の奈良・智辯学園や、無関係な高校もパクって使用しているため、高校野球では屈指のメジャー応援曲であろう。
とある書籍で目にしたのだが、“人間の脳は、同じ曲を4回聴くと、好きになる習性がある”そうで、
智辯和歌山は、しょっちゅう甲子園に出ているし、私も何十回と耳にしているうちに、いつの間にか気に入っていた。

ジョックロックの場合、「この曲がかかると点が入る」「特に8回は得点率が高い」「2000年夏の全国制覇もこの曲のお陰」
などの噂が流れ、2006年夏の帝京戦、9回裏の大逆転時にも終始流れていたことなどから、「魔曲」呼ばわりされるようになった。
魔曲扱いされるのは、演奏の合間に挟まれる、スタンドからの「ち・べ・ん!」といった声援による、強烈な威圧感も理由だろう。
動画を見ていただければわかるが、智辯和歌山の吹奏学部、チアガール、応援団、一般生徒らの一体感は、見ていて気持ちいい。
他校も使用しているが、ジョックロックはやはり、元祖の智辯和歌山が最も秀逸である。

私も一度だけ、甲子園球場のスタンドで、生ジョックロックを体感したことがある。
憧れの魔曲をじっくり堪能したかったが、私が観戦しているということは当然、
守っている相手チームは我が母校・日大三であり、三高にとってはピンチの場面なので、楽しむ余裕はなかった。
舞台は2011年の夏大会3回戦。結果は6-4で日大三の辛勝。ジョックロックは5回と7回の2度流れ、それぞれ得点を奪われた。
試合の詳細についても語りたいが、今回のテーマからはずれるのでやめておく。
最初に断ったように、他人動画の無断貼り付けはしない方針だが、一応見てほしい動画のタイトルだけ載せておく。
ジョックロックは、大坂太郎さん(※大阪ではない)という方のYouTube「智弁和歌山の大声援の応援です」がおススメ。

さんざんホメちぎったジョックロックが、栄えある私認定(←栄えなし)・高校野球応援曲ナンバー1。
3位以下を大差で千切っている2位の曲は、実は正式なタイトル名を知らなかった、横浜高校がチャンスに使う曲である。
調べたところ、「横高マーチ」→「第五応援歌」らしいが、横高マーチは、法政大学の「ファンファーレ」が原曲らしい。
横高マーチ~第五応援歌(以下、横高マーチ~と略す)も、検索すればすぐヒットするし、横浜高校も甲子園によく出るため、聞き覚えはあるはず。
ジョックロックと同様、いくつかの高校がマネしており、その中の一校が日大三高であった。
私は勝手に、「三高のチャンステーマ」と呼んでおり、本稿では以降、「チャンス」と略称で呼ぶことにする。

ただし、横浜高校の丸パクリではなく、「イントロをアレンジし、全体のテンポを速く」したため、三高の方が格好良かった気がする。 
イントロ=横高テーマや法政ファンファーレが「てーてけてってってってってー」だとしてら、
三高のはてーてれってー てーてれってーなのである。字だと全然わからないだろうけど。
私が、三高野球部の予選や練習試合までも観戦するようになったのは2002年からで、チャンスは観客席で何度も耳にしてきた。
最後に聴いたのは確か、2009年夏の西東京大会準決勝、神宮球場での都立日野戦。
都立の伏兵相手にリードを奪われる中、突如流れたチャンスに、思わず身震いしたものである。

「突如流れた」理由は、その年から、現在のチャンステーマ曲である「Chance」や「Come on!!」を使い始めたため。
劣勢だったので、気分転換に使ったのか、吹奏楽部が間違えたのかは不明だが、チャンスのお陰で三高は逆転勝利。
決勝、そして甲子園へとコマを進めた09年度チームだったが、その後チャンスが流れることはなかったはず。
早いもので、新オリジナルテーマに変わってから、もう15年以上たっている。
それでも私には、たとえ「横浜のパクリ」だったとしても、約6年間の付き合いだった、旧チャンスの方が印象に残っている。
今回の選抜甲子園、チャンスならぬ横高マーチ~を耳にすると、2005年頃の三高野球部の記憶が、時折ふっと甦ったものである。
当時、後藤将延というひいきにしていた主軸打者がおり、彼の打席でチャンスが流れるも、期待を裏切り凡退するケースが多く…
おっと、またまた本題から逸れるところだった。後藤についても、いつか詳しく語りたい。
横高マーチ~は、検索すればすぐに見つかるはずだが、三高の旧チャンステーマ動画は、ひとつしか見つからず。
denki0504さんのYouTube、タイトルもズバリ「日大三 旧チャンステーマ」で、今はもうない神宮第二球場での演奏が確認できる。

せっかくなので、今日閉幕した選抜大会で、印象に残った応援曲をいくつか挙げよう。 ※一応、全試合TV観戦したので

○敦賀気比の中央競馬関西GⅠファンファーレ
どの選手で流れたのかは覚えてないが、高校野球の舞台で公営賭博の曲とはけしからん! と批判したいところだが、
実は日大三も、2004年度チームの松島侑也が打席に入る際、関東GⅠのファンファーレを使っていた(苦笑)。
松島は夏の甲子園初戦のPL学園戦で、若き日の前田健太投手らから6打数6安打と、GⅠ制覇級の大活躍を見せたものである。

○東洋大姫路、白鳥選手の元阪神タイガース「桧山進次郎応援歌」
プロ野球の応援が使われるのは珍しいことではないが、今の時代に桧山のテーマは珍しいはず。
どうやら白鳥選手のお父さんが桧山の大ファンだったらしく、息子に翔哉真(ひやま)と名付けたことから、
応援にも桧山の曲を使ったらしい。それにしても、白鳥ヒヤマとは…普通は白鳥進次郎にしないか?(笑)

○東海大札幌の「Come on!!」
いつから使っているのかは知らないが、先述したように、Come on!!は三高の現チャンステーマでもある。
以前対戦し、三高が使用を許可した山形中央や、ヤクルトスワローズの応援でも演奏しているので、別に不満はないけれど、
三高のオリジナル曲で、本来は「三高!」と叫ぶ箇所で「東海!」の声が入るのは、
近年、東海大菅生に何度も煮え湯を飲まされている三高ファンとしては、どうも違和感がぬぐえないものである。

ついでに、決勝戦の結果についても軽く触れておく。
私の好きな曲1位・ジョックロックで勝ち進んだ智辯和歌山と、同2位の横高マーチ~にあと押しされた横浜の決勝戦は、
6回に打線が爆発した横浜が、11-4で勝利


19年ぶり4度目の選抜優勝を成し遂げた


横浜高校の選手・関係者の皆さん、優勝おめでとうございます
高校野球の応援曲については、まだまだ書きたいことがあるので、別の機会にまた改めて。

【おまけ】
今回はメシの写真がなかったので、横浜高校の優勝をお祝いし、私が最近食べた横浜家系ラーメンの画像を掲載。
お店は、『武道家』国分寺店こと、『武道家 囗(くにがまえ)』で、「ラーメン(並)」900円+「ライス無限」100円。


ここのラーメンは、相変わらず濃くてウマいので、すぐに無限ライス(=お替わり無料)2杯目をいただく。


スープや具材でさらにメシをかっくらい、さらに3杯目に突入。医者に止められようと、ダブル炭水化物はやめられない。


横浜高校は、秋の神宮大会を制し、さらに春の選抜甲子園大会でも優勝。
すでに全国制覇を2度達成しており、この夏は、私の家系メシと同様、3度目のお替わりを狙うことになる。一緒にするな、と怒られそうだが。
新チーム結成以来、公式戦無敗の横浜に、どのチームが土を付けるのか、楽しみでならない。
可能ならば、我が母校日大三が、夏の甲子園か春の関東大会で、打倒横浜を果たしてほしいが…。
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寒くはないのに震えた -日大三高野球部2025-

2025年01月26日 | 高校野球
1月24日、「春の甲子園」とも称される、選抜高校野球大会に出場する、32チームが発表された。
神奈川の横浜高校が、秋の神宮大会で優勝し、関東・東京は出場枠が1増え、計7校になり、
東京からは予想どおり、秋の都大会優勝校の二松学舎大附と、同準優勝の早稲田実業が選出された。
我が母校日大三は、ベスト8で敗退したため、今年も候補には上がっておらず。
正直、秋大会の敗戦には慣れてしまった私だが、今年もやっぱり腹が立った。
前回の高校野球ブログでは、秋大会2回戦までをリポートしたので、その続きとなる3回戦=ベスト16からの2試合について語る。
書き始めたのが24日で、当日中に書き終えるつもりだったのだが、
振り返っているうちにだんだんムカついてきて、途中で飲みに行ったりしたので、投稿が今日になってしまった。

前回のおさらいとして、25年度チームの主な特徴を記載。
○例年同様、打撃主体のチームで下位打線でも長打が飛び出す。足を絡めた攻撃は少なく、フライや残塁が多いのも例年どおり。
○投手は背番号1の川上に、10近藤、11山口の右投手3名が主軸。左腕も18の細谷がいる。
○公式戦4試合でノーエラーだが、試合前練習や試合でのプレイを見た限り、これまた例年どおり、守備力もたいしたことはなさそう。
私の推し選手は、彼が登板するとチームに流れがくる、2年生投手の近藤と、1年生ながら99kgの巨漢で四番を打つ田中(諒)。

なお、2回戦の錦城戦は、背番号1の川上が、試合前だけでなく試合中も、まったく投球練習をしなかった。
3年前の矢後、昨年秋の谷亀もそうだったので、「またエースが故障か」と落胆したのだが、
3回戦の試合前練習では、元気な姿を見せてくれたのでひと安心。ただし、川上は結局、1回戦の日大鶴ヶ丘線以降は先発を任されず。


試合に出られないような大ケガではなさそうだが、何かあったのだろう。

3回戦の相手は駿台学園。先発投手は背番号10の左腕。三高は秋の本大会、3試合連続で左投手との対戦だ。
ただし、それほどスゴイ投手ではなく、3回に降板させると、後続の投手も四球や安打や失策があり大量失点。
三高は山口が先発し、6回1失点(自責点0)と試合を作り、7回は近藤がリリーフし、危なげなくコールド勝ち。
秋季東京都大会3回戦 日大三10-1駿台学園


試合後の挨拶。駿台学園は、付属中学の軟式野球部は強豪だが、部員は内部進学はせず、別の強豪校に進学してしまうらしい。


なお、4試合無失策だった守備陣は、初回の相手先頭打者のゴロをいきなりトンネル(嘆)。
スコアボードのE3が示すとおり、この試合は3エラー。やはり、前回ブログで「堅守」(笑)と、カッコワライを付けて正解だった。

迎えた準々決勝。相手は昨年の秋大会で、8-15と8回コールド負けを屈した二松学舎。
スコアを先に報告すると、秋季東京都大会準々決勝 日大三1-8二松学舎大附


三高野球部史に残る、同じ対戦相手に2年連続のコールド負けである。
蛇足ながら、コールドゲームとは、雨天など何らかの理由があって、責任審判によって試合の終了が宣告された試合のことで、
私はガキの頃、cold gameだと思い込んでいたが、正しくは、宣告された試合→called gameとなる。
もっとも、私にとってこの敗戦は、凍てつく寒さに震えるかのごとく、怒りで震撼したcold gameであった。

二松学舎の先発は、またまた左腕の甲斐。背番号は9で公式戦初登板らしい。
私の目には、球速は120キロ程度で、特に鋭い変化球もなく、フォームも変則的ではない、いたって普通の投手に見えたので、
左腕を苦手とする(?)三高相手の奇襲起用かと思っていた。打順も、投手では珍しい二番だったし。
それでも、三高自慢の強力打線は打ちあぐね、バットには当てるものの、フライアウトの山を築く。

一方の二松学舎は、三高の先発山口に対し、フライではなく内野ゴロを放っていくと、
それが幸運なイレギュラーでのヒット(エラーっぽいのもあったが)になり、その走者が得点に繋がってしまう。
もうひとつ、この日三高は4個の死球を与えたが、中には、打者がよけずに身体をひねっただけに見えた投球もあった。
アンフェアなプレイだが、当たってでも塁に出る! という気迫を、球審も認めたのかもしれない。認めちゃアカンのだが。

不運な内野安打や死球により、山口は、毎回のようにピンチを迎えながらも1失点に抑えていたが、
5回に一死満塁のピンチを迎え、ラッキーボーイの近藤に交代。ところが、彼も押し出し四球で2点目を与えてしまう。
その裏三高は無得点。新チーム結成以来、初めて近藤の登板直後に得点を奪えなかった。
それでも、6回裏に三高が1点を返し、反撃ムードで迎えた7回表。
先頭打者死球、バントで二塁に進むと、ヒットとパスボールで3点目。その後も近藤が打ち込まれ、
さらに2点を失い、一死満塁となったところで、最近二試合で出番がなかった川上に交代。
さっき語ったように、本調子ではないと予想される川上は、最初の打者に走者一掃の三塁打を浴び、7点差に。
7回裏の攻撃は、走者を出したが無得点に終わり、1-8で7回コールド負け。

二松学舎の甲斐は、三高相手に7回1失点の完投勝利を収めたが、なぜ打てなかったのか、今でも理由がわからない。
本当に好投手だったら、その後の試合でも起用するはずだが、結局、都大会も神宮大会でも、彼の登板機会はなかった。
最初の印象どおり、平凡な投手だったはずだし、私だけでなく三高ベンチも、「いつでも打てる」と侮ってしまったのか。
序盤、無策にポンポンと打ち上げたことで、気分良く投げさせてしまい、逆に三高打線は、焦りで余計な力が入ったかも。
結局、最後まで三振はひとつもなく、5回以降はようやくゴロを放つようになったが、時すでに遅し。
守りでは、イレギュラーの内野ゴロと死球判定は、これはもう不運だったとしか書きようがない。
ただ、死球過多により、内角攻めを避けざるを得なくなり、外角に集中したボールを狙い打たれた可能性はある。
結果的には完敗ではあったが、怠慢プレイがあったわけでもないし、選手たちを責める気はない。

それでも、繰り返しになるが、三高はコールドで敗れ去ったのである。
近年は、夏大会に照準を合わしているとはいえ、秋の都大会では、直近4年間で3度の屈辱である。
高校野球で、【全国区の名門校】が何校あるのかは、人によって意見が分かれるだろうが、
20世紀に春のセンバツで優勝、21世紀には夏の選手権大会を2度制した、日大三高もそのうちの一校だと私は誇っていたが、
4年間で3度もコールドで負ける高校は、もはや名門と呼べないのではないか。
その3度の敗戦、全試合ベンチにいた唯一の人間、三木監督の責任は大きい。

秋大会でのコメントは見つからなかったが、三木監督は、23年夏の甲子園や、24年夏の西東京決勝での敗戦後、
「選手はよくやった。勝たせてあげられなかった監督の責任です」のような内容の談話を残している。
戦前から甲子園に出ていた伝統校である、日大三高野球部の監督は、相当な重責がある役職と、私は位置づけしている。
少なくとも、オーナーの気まぐれで即交代させられる、楽天イーグルスの監督よりは、よっぽど価値があるだろう。
そんな重責を担う方には、「監督の責任」という自身の発言にも責任を持ってほしい。
口だけで一切責任を取ろうとしない、ダメな政治家と同じでは困るのである。

監督に対しての「責任を取れ」は、当然、退任を求めているのではない。
野球チームだけでなく、企業や組織でも、大きな失敗をしたら、原因の追究と対策の考案に尽力し、二度と失敗しないよう努力をする。
三木監督は、一昨年の二松学舎戦のコールド負けには、とある雑誌のインタビューで
「私にとっても屈辱的な結果」で、「この結果を受け止めて、未来を変えていくしかない」とコメントしたが、
同じ過ちを繰り返さないよう、じゅうぶんな追究及び対策に時間を費やしたのだろうか。

選手たちは、ジュースやお菓子、スマホも夜遊びも禁じられ、日々、野球のトレーニングに没頭している。
それを課している、監督やコーチたちは、部員と同様の努力をしているのか。
マネジメントやコーチングについて新たに学んだりせず、毎年同じことを繰り返しているだけではないのか。
私は、三高野球部の寮に入ったこともないし、関係者に取材したこともないので、指導者側の努力不足を断定することはできないが、 
昨年と今年の結果だけを見たら、努力はしていないだろうし、しているとしたら、方法が間違っているはず。

二松学舎戦の試合後、球場内で常連観戦者たちと会話していたとき、たまたま、帰りのバスに乗り込む監督と助監督を見かけた。
大敗後にもかかわらず、関係者らしき方と、薄ら笑いを浮かべて会話しているふたりを見て、悔しさが増幅したのを覚えている。
敗戦後、もし部員が笑顔を見せたら、間違いなく恫喝されるだろうし、ちょっと前の時代ならば(以下自主規制)。
無論、敗戦後でも知人とは普通に会話を交わすのも、立派な大人の対応といえるし、完全否定はできないが…。
ちなみに、前任の小倉監督も、敗戦後に球場から出てきた際は、苦笑いというか柔和な表情を見せたことはあったかもしれないが、
夏大会を除き、控室では部員たちに対し、厳しい指導(←言葉選んでるよ)を行なっていた時期もあった。

批判ばかりで重苦しいので、最後にちょっと和むような画像を挿入。もはや手遅れかもしれないが(苦笑)。
八王子球場で行われた、3回戦の帰りに、八王子駅近くの「都まんじゅう」を購入。


1個50円くらいで、まとめて買うと少し安くなる。画像はないけど、中身は白あんだ。


長年、都まんじゅうが店名だと思い込んでいたが、屋号は『つるや製菓』らしい。

都まんじゅうは、八王子名物のひとつだが、三高にとって秋のコールド負けが、名物というか季節の風物詩にならないことを願う。
不満を述べたが、私は今後も三高野球部を応援するし、公式戦はなるべく、球場で生観戦するつもりだ。
先述の近藤や田中の他、楽しみな選手は多いし、夏の甲子園を狙えるチームだと信じているので、
春の都大会でも頑張ってほしい。昨年チームが逃した夏のシード権獲得=ベスト16進出が最低のノルマだ。
三木監督やコーチ陣には、選手たちをしっかり鍛え直し、高校野球ファンが「やっぱり三高は強い!」と感嘆し、
私が「失礼なコトを書いて申しわけなかった!」と謝罪するような、素晴らしいチームを作り上げてほしいものである。
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7年ぶりの秋頂点を目指す -日大三高野球部2025-

2024年10月15日 | 高校野球
母校日大三高の近くにある、博多うどんチェーン『ウエスト』町田店を紹介したときにも記したが、
東京では9月から、硬式野球部の新年度チームが参加する、秋季都大会の予選が始まる。
約250チームを64組のトーナメントに分け、勝ち抜いた64校が本大会進出…というのが近年の流れだったが、
今年からは、夏の甲子園に出場した、東東京の関東一と西東京の早稲田実業は予選免除となり、トーナメント数は62になった。
三高が二年連続で代表だった去年までは、そんな優遇措置はなかったのに…と不満を抱いたファン(私)もいたが、
「新チーム結成後、公式戦の経験がないまま本大会を迎えるのもしんどい」という意見もある。なるほど。
三高は例年どおり、母校グラウンドでのブロック予選に参加した。

ブログサブタイトルの日大三高野球部2025チームの初公式戦、相手は都立広尾。
前の試合が早く終わった影響で、三高の試合開始も早まり 私がグラウンドに着いたときは、既に2回裏だった。


三高の先発は、夏も背番号20でベンチ入りしていた山口。3回表に1点を失い、2-1となったところで早くも降板。
代わって登場したのが、私が昨秋から期待していた近藤。去年までのぽっちゃり体型は、だいぶ引き締まっていた。
幸運なライナー併殺でピンチを切り抜けると、その裏に三高打線が3点を奪い突き放す。近藤投入で流れが来たのか。
5回裏には一挙6点を奪取し、10点差となりコールド勝ち。
ブロック予選 1回戦 日大三11-1都立広尾 ※5回コールド


上記画像の部員は、スコアボード故障のため、得点やストライクの黄色いなどを、手動表示する係である。炎天下ご苦労様。

試合後、控え部員に質問し、昨年もレギュラーだった本間が、新キャプテンに選ばれたことを知った。
今年も、新チームのベンチ入りメンバーを掲載する。左から背番号、姓名、学年、身長、体重、投打。

1 川上 幸希  2年 175 75 右・右
2 竹中 秀明  2年 182 91 右・右 
3 永野 翔成  2年 182 86 右・右
4 大鳥 源太  1年 172 68 右・右
5 安部 翔夢  2年 175 74 右・右
6 松岡 翼   2年 170 66 右・右
7 蔦田 大翔  2年 179 80 右・左
8 本間 律輝  2年 176 70 右・左
9 森山 櫻大  1年 176 82 右・右
10 近藤 優樹  2年 171 83 右・右
11 山口 凌我  2年 179 64 右・右
12 田中 将大  2年 175 75 右・右
13 田中 諒   1年 180 99 右・右
14 櫻井 春輝  2年 177 66 右・左
15 古関 健人  2年 178 78 右・右
16 根本 智輝  1年 173 83 右・右
17 松永 海斗  2年 177 68 右・右
18 細谷 周平  2年 170 71 左・左
19 石井 寛也  2年 184 86 右・右
20 豊泉 優斗  2年 177 74 右・右


昨年ほどではないが、今年も大柄な選手が多い。12番にマー君がいるのも心強い(笑)。
1年生は4名がベンチ入りし、10月14日の試合までに、全員出場機会があった。
中でも注目は、13番の田中。初戦の打順は五番だったが、二戦目からは四番を任されている。
1年秋の時点で四番を打った選手は、近年の三高では記憶にないし、体重99キロというのも私好みだ。
スイングには迫力があり、当たれば飛びそう…って、これは去年の四番・織田もそうだったな。
公式戦ではまだホームランは出ていないが、今後の試合での一発を待っているぞ。

初戦のスタメンはこちら。
1 ライト    森山
2 ショート   松岡  
3 センター   本間  
4 キャッチャー 竹中 
5 ファースト  田中
6 レフト    蔦田
7 サード    安部
8 セカンド   櫻井
9 ピッチャー  山口 

ファーストの田中と、セカンドの櫻井が、ふたけた背番号ながら先発出場。
さっき書いたとおり、二戦目は田中が四番で、さらに一番松岡、二番安部、五番竹中、七番森山に変更。先発投手の九番は川上。

その二戦目の相手は都立文京。都立ではそこそこ強い方だが、結果は、
ブロック予選 決勝戦 日大三10-3都立文京 ※7回コールド


文京側は、控え部員と父兄が大挙来場し、狭い観客席を占拠。私が知る限り、三高グラウンド史上最高の客入りだ。
しかも、父兄代表みたいなオヤジが大声で、「文京応援団は一塁側に、三高は三塁側に行ってくださーい」などと連呼しやがる。
20年以上三高グラウンドで試合を観てきたが、場所移動の強要、しかも相手校に仕切られるのは初めて。
三高観客席は、一塁側=左側エリアの方が陽射しの関係で涼しいため、早く来て場所を確保していた三高ファンもいる。
移動をお願いするのならば、「行ってください」じゃなく、「恐れ入りますが…」とか、もっと言い方があるだろうに。
私は指示を無視し、中央の席に陣取っていたが、周囲を文京側の父兄に囲まれてしまい、不愉快なので移動するハメに。
お陰で応援に気合が入り、勝って当然の相手とはいえ、三高打線の爆発には普段以上の拍手と称賛を送った。

投手陣は、背番号1の川上が6回を投げ、被安打3の1失点。7回からは細谷が登板も、打ち込まれ2失点し、最後は近藤が締めた。
打撃陣は、八番の櫻井と五番の竹中にホームランが出るなど、たぶん12安打。
竹中の一発は、監督か誰かはわからないが、ベンチ首脳陣からの「竹中、センター返しだぞ」との指示を、
聞いてなかったのか無視したのかは不明だが、レフトへ思い切り引っ張った(笑)豪快な3ランだった。

予選の二試合では、一死満塁の状況で、打者が内野ゴロを打ったのに、三本間で止まる謎の走塁を見せた三塁走者や、
ベンチからの「おい○○(←選手名)、もっとリードを取れ!」の指示に、うなずいて塁から離れた途端に牽制アウトになった二塁走者(苦笑)など、
間抜けなプレイもいくつかあった。まあ、「リードしろ」の声は、相手投手にも聞こえているので、牽制球を投げられて当然である。
なにはともあれ、日大三高新チームは、予選を突破し本大会進出

10月からは、秋季都大会の本大会が開幕。既述した、64チームによるトーナメントだ。
昨年までは、東西の夏大会ベスト8=16校は、シード校扱いで、他の15校とはベスト16まで当たらなかったのだが、
今年はそれが廃止され、全チーム同条件でクジを引く。まあ、秋のシード制度なんて、2019年まではなかったからね。
夏王者の早実と関東一が、いきなり当たればいいのに…などと、強豪同士の潰し合いを期待していたら、
三高の初戦の相手は日大鶴ヶ丘に決定。いきなり系列校同士の潰し合いである。
日鶴は、夏大会はシード校ながら、二戦目で駒大高に屈するも、0-0の投手戦で、延長タイブレークでの敗戦だった。
そのとき9回無失点だった、左腕エースの住投手が新年度も残っており、苦戦必至と見られた。
なお、三高が試合をする球場は、準決勝まではすべて八王子球場で、決勝は神宮球場。

三高の先発は背番号1の川上。打線は左腕対策なのか、左打者の六番蔦田と八番櫻井に代わり、右打者の松永と大鳥を起用。
新打線は、ヒットや四球でチャンスを作るも、要所で1本が出ず、4回まで残塁7、併殺1の無得点。
守っては、川上が攻め込まれ、4回途中3失点で近藤に交代。予選1回戦でも、彼の登板後に流れが変わったが、
この日もやはり、5回表に一死から本間がヒットで出塁すると、続く田中のセンターフライを相手が捕れず、幸運なヒットになる。
その後は竹中タイムリーヒット、松永四球で満塁にすると、1年生の森山がライト前ヒット。
私は走者を見ていて、打球の行方を追っていなかったのだが、どうやら外野手が捕り損なった模様で、走者一掃の三塁打に。
三高、運にも恵まれ4-3と逆転。ここで日鶴は、右腕の小林に投手交代。
エースKOで、一気に三高ペースになるかと思いきや、代わった小林の鋭い変化球に、三高打線は沈黙。
一方、三高の近藤も、このとき指摘したように、妙に大物感漂う態度に、日鶴打線も翻弄されたのが、スコアボードにゼロを重ねていく。
なお、ブロック予選のとき、たまたま近藤と話す機会があったのだが、実際の彼は態度はデカくなく、むしろ爽やか球児(?)であった。
9回表、四球を選んだ松岡を二塁に送ると、田中がタイムリー二塁打を放ち、待望の追加点。さすがは四番!
勝利を確信した私は、9回裏に備え、マウンドで投球練習をする近藤を撮影。顔がわからない写真でスマン。


近藤は期待に応え、9回裏もしっかり抑え、三高が逃げ切った。
秋季東京都大会1回戦 日大三5-3日大鶴ヶ丘


試合後の挨拶。三高は今の時代も丸刈りだ。


敗れはしたものの、日鶴の小林は4回2/3を投げ、三高に許した走者は、9回の松岡と田中だけ。
先発した住はもちろん、ブルペンで練習していた右サイドもいい球を投げていたし、来年も手強いチームになりそうだ。

2回戦の相手は、夏ベスト4の創価を3-0で破った錦城高校。今年の本間キャプテンも、クジ運は良くないね。
この日のスタメンは、一番松永、二番松岡、六番森山、七番安部と4人の打順を変更。ただし、クリーンアップは固定された様子。
試合前のキャッチボールでは、背番号11が一番端っこにいたので、この日の先発は山口と判明。


残念ながら山口は、2回裏一死二、三塁のピンチを招いたところで、早くも降板し近藤にチェンジ。
創価を完封した錦城のエース宮地は、日鶴の住とはタイプが異なる変則左腕で、2回まで三高は無得点。
流れを考慮し、先取点を与えなくなかったのだろうが、山口が少々気の毒。
近藤はベンチの思惑どおり、堂々たる投球で後続をきっちり抑えると、3回表の攻撃で、自らヒットを放ち出塁。
バントと内野ゴロで三塁に進むと、相手ワイルドピッチで先制のホームを踏む。相変わらず、彼の登板直後は、なぜか点が入る。
その後は互いに0行進。迎えた6回表、四死球で二死満塁のチャンスに、迎えたバッターは九番近藤。
ここで近藤は、二遊間を抜ける2点タイムリーを放ち、待望の追加点。
その後も、ボテボテゴロの内野安打、ポテンヒットの二塁打、主将本間のヒット+好走塁の二塁打と続き、相手エースをKO。
代わった投手はストライクが入らず、四球、四球、エラー、四球、四球で、再び近藤の打順に回ると、この回2本目の2点タイムリー。
その後ももう1点取り、この回ツーアウトから12点を奪った、三高がコールド勝ち。
秋季東京都大会2回戦 日大三13-1錦城


この日のMVPはもちろん、投打で大活躍の近藤である。とにかく、彼が出てくるとチームにいい流れが来る。
春と夏にベンチ入りしていなかったのは、負傷の影響だったそうで、よくぞ戻ってきてくれたよ。

以上、秋大会の4試合を簡単に振り返った。これでベスト16進出となり、優勝までも残り4試合。
驚いたことに、今年の三高は、いまだにエラーが0である。
錦城戦で、キャッチャーがファウルフライを落としたのだが、あれは失策扱いにならなかった模様。
今年のチームは、毎年恒例の「強打」に「堅守」(笑)も加わったようだ。いかん、つい(笑)マークを付けてしまった。
本当に堅守かどうかはさておき、どんな形でもいいから、今後の試合も勝ちぬいて、
7年ぶりの秋大会制覇と春のセンバツ甲子園出場を遂げてほしい。ガンバレ三高!
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「強打の三高」堂々の西東京準優勝 -日大三高野球部2024-完結編

2024年08月10日 | 高校野球
連日、日本代表の奮闘が報じられている2024パリ五輪。
開幕直後の7月28日、柔道の金メダル候補だった日本の女子選手が、予期せぬ敗戦を喫し、試合後に大泣きしたらしい。
泣いたことに対しては賛否両論あったようだが、彼女は、超一流のアスリートかつ武道家であるが、ひとりの人間でもある。
喜怒哀楽などの感情を露わにする行為は、人間らしさの証明であり、批判されるべき事柄ではないはずだ。

女性柔道家が、フランスで涙を呑んだ数時間前、遠く離れた東京でも、敗戦のショックで泣き崩れた男たちがいた。
高校野球西東京大会の決勝戦で惜敗した、我が母校・日大三高野球部の選手たちである。
中でも主将の土井は、試合終了からだいぶ時間がたった、準優勝の表彰式でも感情を抑えられなかった模様。

(C)週刊ベースボールオンライン

過去に何度か指摘しているように、決勝で負けたチームを表彰式兼閉会式に出すのは、やはり気の毒である。

私は表彰式どころか、試合終了時の挨拶すら目にすることなく、三高の敗戦が決まった瞬間に神宮球場をあとにした。
前回の高校野球ブログで宣言したように、大嫌いだった早実を憎むのはやめたつもりだが、
相手が早実だろうと他校だろうと、私は毎年、夏の敗戦時はすぐに球場から立ち去ることにしている。
場内に居残り、三高ナインに「よく頑張った。来年こそ頼むぞ!」などと激励するのが、真のファンかもしれないが、
心の狭い私は、他校の歓喜シーンなど目にしたくないし、ましてや母校の面々が悲しむ姿なんて、とてもじゃないが見ていられない。

ヤケ酒を飲み、帰宅後はフテ寝し、翌日もTVやネットのニュース閲覧を故意に避けたため、さっきの土井の画像を見たのは、2日後であった。
東京五輪から3年間、金メダルを目標に続けてきた努力が報われなかった、女性柔道家のショックも相当なものだろうが、
高校入学から約2年4ヶ月、甲子園と全国制覇を目指し、ひたすら野球に打ち込んできた、土井ら三高ナインの悲しみも大きかったはず。
しかも、柔道家には4年後にも五輪があるが、3年生部員には、もう甲子園に挑むチャンスはない。

今回は、「日大三高野球部2024」完結編として、結果的に今年度チームの最後の試合となった、西東京大会決勝戦を簡単に振り返る。
私が神宮球場に到着し、入場券を購入したのが、試合開始1時間20分前の8時40分頃。


先に入場し着席していた、常連観戦者と合流。決勝戦、しかも日曜日ということで、普段より明らかに客が多い。
その中には、来てほしくない客もいる。しかもよりによって私が座った席の近くに。
過去に何度か見かけたことがある男だが、名前は知らないし、知る気にもならない。
たいした知識もないのに、大声で支離滅裂な試合展開の予想、そして早実の悪口を語り続ける迷惑客だ。
同意を得たいのか、私や周囲の客にやたらと話しかけていたが、常に一方通行で、逆に話しかけた方は、ほぼいなかった。
早実の悪口を言い続けている、こんなバカに応援されては、勝利の女神も微笑んでくれないわな。
ちなみに、かつての私も、このブログ内だけでなく球場でも、早実を罵倒していた時期があった。
あのとき周囲にいた方、今さらながら反省しています、ゴメンなさい

耳障りな男、朝からの猛暑も不快だったが、もっともツラかったのはやはり、相手校である早実の強さであった。
初回にいきなり3点を奪われたときは、1イニング12失点した、準決勝の日大二を思い出したくらいだ。
それでも、三高打線も2回、二死無走者から連打で1点を返す。
得点はもちろん喜ばしいが、もうひとつ気になったのが、右打者が右方向へ打球を飛ばしていたこと。
今だから書けるが、三高のスタメンは、一番本間と九番の投手谷亀以外、全員右打者なのだが、
これまでの試合を観た限り、彼らはレフト方向に引っ張ることしかできない(あとはフライを打ち上げる)、と私は評価していた。
なので、七番飯田のライト前ヒットなど、右方向への打球が続いたことにも、「たまたま振り遅れたのかな?」と疑っていたのだが、
次の回、五番岡本がライトへ同点スリーランを放ち、ようやく振り遅れではなく、狙い打ちだったことが判明。
三高、やればできるじゃねえか! というか、5回戦以降も右打ちをしていれば、もっと楽に勝てたのに。
その後も、普段は守備要因の印象がある、松岡がタイムリー二塁打を放ち、最近は得点圏で凡退していた、本間にもタイムリーが飛び出す。
他の打者も、右へ左へ鋭い打球を放ち、四球もしっかり選び、毎回のように塁を賑わす。
私が待望していた「強打の三高」が、決勝戦でついに覚醒したのである。

3回終了時、すでに1時間5分も経過していたのに驚き、私にしては珍しく、試合中に撮影。


その後も、互いに得点を奪い、投手交代などもあったため、5回終了時には早くも2時間に到達。


1時間48分で終了した、去年の決勝・日大三-日大鶴ケ丘戦(※詳細)とは比較にならない、激しい試合になった。
クーリングタイム中、常連客と「1試合見たくらい疲れましたね」「もう前半の攻防とか忘れちゃったよ」などと語り合っていた。

三高はエース谷亀が、足をつったような素振りを見せ、5回途中で降板。早実の先発投手も、5回途中で交代。
以降は両校とも継投策に出るが、三高だけでなく、早実も打線が活発で、点の取り合いになる。
5回表に逆転した三高を、6回裏に早実が再逆転。7回表に三高が再々逆転すると、8回裏に早実が追いつく、東京野球史に残りそうなシーソーゲーム。
強打で圧倒し押し切るタイプで、接戦自体が不得手な印象のある、三高には苦しい展開だ。
一方の早実は、以前から接戦は得意な印象。いざとなったら「ワセバイア」もあるし。 ※かつては絶対にあった
なお、今回の決勝戦では、私が観ていた限りでは、早実寄りの判定はなかったと思われる。
岡本の死球が、「よけてない」と認められなかったのは不満だったが、直後に3ラン打ったし(笑)。

最終回、三高は一死二塁のチャンスを作るも無得点。本間のライトライナーが惜しかった。
その裏、早実は止めたバットに当たった打球がライト線に落ち、三高にとっては不運な二塁打に。
次打者のバントが野選になり、無死一、三塁となったところで、申告敬遠で満塁。
最後は三遊間にサヨナラヒットを放った、早実がサヨナラ勝ち。9年ぶりの甲子園出場を決めた。

7月28日 西東京大会決勝 対早稲田実業 (神宮球場)
三013030200→9
早310112011×→10


日大三は、2006年以来、18年ぶり12度目の夏大会準優勝。前回負けた相手も、ハンカチ王子のときの早実だった。

先述したように、試合後は即退場したため、スコアボードの画像はない。
代わりに、日刊スポーツの画像を拝借。サヨナラ打を打った早実・内囿と、打たれた三高・畠山。

(C)日刊スポーツ

三高ファンにとっては悔しい場面だが、勝者と敗者の明暗を的確にとらえた、残酷だが説得力のある写真である。
さっき、バーチャル高校野球の試合動画を視聴したが、敗戦が決まった直後は、三高は畠山だけでなく、何人もの選手が突っ伏していた。
試合後の整列では、三高はライトの本間が遅れて到着し、さらに遅れて、センター土井がよろけながらも、主将ゆえ最前列へ歩を進める。
そんな彼らの姿を見て、敗戦という結果を本気で悔やんでいることと、勝利を目指し全力で戦っていたことが、よく理解できた。
だからこそ、決勝戦は勝たせてあげたかった

無論、三高にも勝機はあったし、「このとき、もう一本出ていれば」という場面もあった。
たとえば7回表、土井が押し出し四球を選び逆転し、なおも二死満塁で四番織田、の場面。
結果はセンターフライだったが、あともう少し伸びてくれれば…と妄想したくなる打球であった。
この日の織田は、安打と打点はなかったが、早実も警戒していたようで、四球や打撃妨害などで3度出塁。
レフトの守備はさておき(笑)、甲子園で観たかった選手だったよ。

秋、春の都大会では、「弱いから負けた」三高だったが、この決勝戦は、「相手の早実が強かった」としかいえない。
プロ注目の早実・宇野は、全打席で出塁。三高投手陣も、逃げたわけではないのだが、際どいボールはすべて見極められた。
試合中、観戦者の私と同様、緊張していたように見えた三高ナインに対し、早実の選手たちはリラックスしているように感じた。
過去の選手もそうだったが、メンタルの強さが早実の特長だと、私は考えている。
明日11日、早実は甲子園初戦を迎える。三高及び西東京のためにも、どうか初戦負けは避けてほしい。
とはいえ、勝ち進まれてもシャクにさわるなあ…おっと、アンチ早実はやめたんだった。

秋・春の都大会での早期敗退や、敗戦続きの練習試合、さらには、以前指摘した試合中の覇気のなさや、
レフトとファーストの絶望的な守備力(苦笑)などから、21世紀では最弱と評価していた、今年のチーム。
ただ、最近の土井主将の談話で知ったことだが、負傷者が続出したり、団結力が薄れた時期があったらしい。
負傷者が出ると、戦力だけでなく士気も低下するし、負傷者自身の練習不足にも繋がる。
また、野球で最も大事なのは、投手力や打撃力ではなくチームワークであり、綻びのあるチームは、まず良績は望めない。
それらのハンデを克服し、夏大会では本来の実力を発揮し、ノーシードながら決勝進出した、選手たちの奮闘は尊敬に値する。
「21世紀最弱」といった、これまでの悪評を深くお詫びし、あのとき球場で伝えられなかった言葉を、ここで送らせていただく。
日大三高2024年度チームの皆さん、堂々とした戦いぶりでの準優勝、感動いたしました
小倉全由監督にとって、最後の教え子となった3年生は、今後の野球人生に幸あらんことを、
2年生以下の部員には、この悔しさをバネに、来年以降巻き返してくれることを願っております。
再び甲子園へ、そして全国制覇へ。栄冠目指し、ガンバレ三高!

※「日大三高野球部2025」につづく
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西東京大会三連覇に王手! -日大三高野球部2024-

2024年07月27日 | 高校野球
全国各地で代表校が決定している、第106回全国高等学校野球選手権大会(←正式名称)。
我が母校日大三が所属する西東京大会は、明日28日に決勝戦が行われる。
今年、12年ぶりにノーシードで挑んだ三高は、4回戦でシード校の国士舘を撃破。
なので今回の拙ブログは、5回戦以降の試合について語っていく。初戦から4回戦までの軌跡は、こちらを参照してほしい。

5回戦の相手は、都立府中工科。前回ブログでも追加訂正したように、私は試合開始を12時半と思い込んでおり、11時半と気付いたのが当日朝。
あわてて出かける準備をしながら、地元ケーブルTVで中継している、三高の前に行なわれる第一試合を観ていたら、
東海大菅生が拓大一相手に1イニング10失点しているではないか(笑)。あ、つい(笑)マークを記してしまった。

球場到着時は9回裏で、拓大一が10-6とリード。スコアボードの4回表「10」が異彩を放っている。


菅生も第一シードの意地を見せ、連打で得点を返すも、併殺打があったため、あと一死に追い込まれる。
平凡なサードゴロで試合終了…と思いきや、悪送球だかファーストの落球だか、よくわからないが打者セーフになり、10-9と1点差に。
拓大一、この回はキャッチャーフライの落球もあり、金星目前での緊張は隠せない。
それでも、菅生最後の打者がセカンドゴロに倒れ、薄氷の逃げ切り勝ち。
拓大一とは縁もゆかりもない私だが、試合終了の瞬間、思わずガッツポーズ。


優勝候補が敗れる異様なムードの中、第二試合が始まる。
1回裏、先頭打者本間がいきなりライトへホームラン。さらに、2回裏には二打席連続ホームランを放ち、三高が4-0とリード。
前回の高校野球ブログで、「三高打線で一番期待しているのは本間」と記した、私の眼力をホメてほしい。
ところが、他の打者も「オレもホームラン打ちてえ」と思ったのか、初戦の私立武蔵戦と同様、フライアウトを連発。
たまにゴロを打てば併殺打となり、追加点を奪えぬまま、残塁の山を築く。
フォローすると、満塁のチャンスで西鍛治がレフト線に打球を放ち、判定はファウルも実はフェアで、その後併殺打…などの不運もあった。
三高先発は右腕11の伊藤だったが、中盤に1点を返されると、谷亀に交代。エースは温存したかったけどね。
8回にようやく追加点を奪い、5-1で勝利を収めたが、不完全燃焼な内容。


7月20日 5回戦 対都立府中工科 (八王子球場)
府000001000→1
三13000001×→5


三高はヒット11本で残塁が13。下記画像は、「しょっぱい試合ですいません!」と相手に謝罪するナイン(に、見えなくもない)。


それでも三高は、夏大会24年連続ベスト8進出と、対都立174連勝を達成。
正直、今年はどちらかが途切れるかと思ったけど、なんとか来年度チームにバトンを繋ぐことができてよかった。

4回戦の国士舘が第一関門だとしたら、第二関門かつ最大の難敵が、準々決勝で当たる予定だった東海大菅生だが、
先述のとおり5回戦で敗れたため、第二関門突破(笑)。準々決勝の相手は拓大一となった。
昨年も対戦し、序盤からリードを奪うも途中で反撃され、最後はエース安田を投入し、7-4と逃げ切っている。
ベスト8からは、試合は神宮球場で行われる。近年、私の自宅近所ではセミの声がほとんど聞こえないのだが、
神宮に向かう国立競技場付近は、セミの大群が鳴いており、夏本番を感じさせた。


早朝8時半開始ながら、メタクソに暑い中での試合となった準々決勝は、
本間の二試合連続先頭打者ホームランなどで、三高が初回に4点を奪う。
「三高打線で一番期待しているのは本間」と記した、私の眼力を…しつこくてゴメン。
ちなみに本間は、準決勝はノーヒットだし、得点圏に走者がいる場面では、ほとんど打ってない(苦笑)。
三高先発は畠山で、6回途中1失点で谷亀に交代。谷亀は今大会4度目の登板ゆえ、休ませてあげたかった。
途中、普段は立ったまま組む円陣を、珍しく座ったまま実施。これはこれで、人工芝が触れるケツが熱いと思うのだが。


試合は、三高ペースで進み、8回にも追加点を奪い、昨年に続き拓大一に快勝。


7月22日 準々決勝 対拓大一 (神宮球場)
拓000010000→1
三40001002×→7


試合後の両チーム挨拶に続き、


ベスト8からは校歌斉唱が実施される。音痴の私は歌わなかった。


この日はフライアウトは少なく、併殺打もなかったが、残塁は12と相変わらずの二ケタ残塁。
ただ、ゴロを打ったことで相手エラーを誘い、ラッキーな得点をもらった。やはり高校野球は、転がさなきゃダメだ
もっとも、拓大一はエースの先発回避(なので初回に4点取れた)など、2日前の激闘で相当消耗しており、三高はツキもあった。

迎えた準決勝、三高の相手は第三シードの創価。
準々決勝では、春に三高がコールドで勝った、早大学院と接戦だったので、たいしたことねえな、と思ったのだが、
よく考えたら早大学院は、三高が春に負けた佼成学園に夏大会で圧勝と、グーチョキパーの三すくみ関係なので、油断はできない。

試合はやはり、三高得意の先制攻撃に失敗し、両チームの先発投手が踏ん張り接戦になった。
4回表、五番岡本の弾丸ライナー本塁打で先制すると、創価は軟投派の左腕に投手交代。
5回表、再び岡本のタイムリーで追加点も、次打者が併殺で1点どまり。ビッグイニングになるかと期待したのだが。
序盤は谷亀に抑えられていた創価打線も、徐々にヒットが出るようになり、6回には連打と内野ゴロで1点返した。
三高が7回に、織田の浅い犠牲フライで1点追加すると、8回に創価も、三高のエラー絡みで1点取るも、あと1本が出ず。
6回と8回のピンチに動じることなく、最少失点で切り抜けた、三高エース谷亀の精神力の強さが勝因だろう。


7月26日 準決勝 対創価 (神宮球場)
三000110100→3
創000001010→2


試合後は互いの健闘を称え合い、その後は前の試合と同様校歌斉唱。


観客席にいた小倉全由前監督に、周囲から勝利を祝う声が飛び、小倉さんも律儀に応じていた。

※モザイクの仕方を忘れたので、こんな画像になってしまった

この日の三高打線は、9安打と二ケタには届かず。ただし残塁は10と、きっちり二けたを維持(嘆)。
近年、応援席から「盛り上がりが足りない!」という掛け声が流行っているが、三高の攻撃は明らかに工夫が足りない
バントや右打ちなど、進塁打は滅多に見られず、足を使った攻めも少ない。サインは「打て」しかないのではないか。
それでも、決勝進出できたのは、以前私が指摘した、「伝統の力」だろうか。

普段は三高の試合だけ観て帰る私も、準決勝の第二試合は引き続き観戦。
ただし、途中で大差がついてしまったので、3回裏の時点で球場をあとにした。


決勝戦の相手は、兄弟校の日大二を5回コールドで下した、早稲田実業に決定。
さっき触れた、伝統の力が通じない相手であり、よりによって私がもっとも嫌っているチームである。
今年のチームは、準優勝でも「よくやった!」と称賛するつもりだったが、相手が早実ではハナシが変わってくる。

早実は第四シードで3回戦からのスタート。初戦の明大八王子戦は、最終回までリードを許すも逆転勝ち。
準々決勝の国学院久我山戦では、9点差を追いつかれたものの逆転は阻止し、最後は14-13と辛勝。
何度かTV中継で試合を観たが、身体のデカい選手が揃っており、打戦の迫力は三高以上。
エースも谷亀より球速があり、守備と走塁も三高より上。というか、守備で三高より劣るチームは滅多にない(泣)。
負けてほしくないが、三高が上回っている部分は少ないように思える。
準決勝の3回表、日大二から12点を奪った猛攻を目の当たりにして、「あさってはウチがこうなるかも…」と震えたものである。
そのため、この日の帰路は、母校が決勝進出を決めたにもかかわらず、悶々とした状態で歩くハメになった。

昨日から、私なりにいろいろ考えて導いた結論は、「憎むのをやめましょう」だ。某日本人大リーガーのセリフに似ているな。
私が早実を嫌うようになった理由は、マスコミがやたらと持ち上げること、それが理由か、審判が早実寄りの判定を下すこと、
2006年の西東京決勝で、早実選手が三高のサードに危険な走塁を仕掛けたこと、そんなクズが翌年チームの主将になったこと、
さらには、2018年春に、三高の投手が負傷したとき、それを嘲笑するようなヤジを飛ばした早実ファンがいたことなど、たくさんある。
ヤジについては、私も身に覚えがあるが、ケガした選手に追い打ちをかけるような罵倒は絶対にしない。
とはいえ、悪いのは過去の選手や周辺の人間であり、現在のチームの選手たちは、憎むべき行動はしていない。
だから私も、今さらながら心を改め、早実への憎悪を捨て、明日の試合で仮に三高が敗れたとしても、
「早実野球部の皆さん、優勝おめでとう。甲子園では、三高の分まで頑張ってください」と祝福したい。

実際、早実は凄いチームであり、昨年秋には、主力投手が盗撮で逮捕されたのに、活動自粛するどころか、
当該選手を退部させて以降は、事件を報じた週刊文春の取材に監督はシラを切り、何事もなかったように部活動を続け、
春の都大会ではシード権を獲得、夏大会では決勝まで進出するのだから。早実の選手・関係者の不屈の闘志は素晴らしい!
皮肉みたいに聞こえるだろうけど、本当にそう思うよ。もし、三高の選手が逮捕されたら、
監督や部長が責任を取って辞職し、残された選手たちは動揺し、チームは崩壊しているに違いない。
そんな素晴らしい相手ゆえ、負けても悔いはない…わけはなく、三高には絶対に勝ってほしいが、正直苦戦は免れないだろう。

ユウウツな気分で球場から出て、私が向かった先は、準決勝勝利後は恒例となっている、幡ヶ谷のカレー店『スパイス』
今年も懲りずに、母校勝利のゲン担ぎとして、<ミックスカレー>の「ポーク&チキン」800円の「大盛り」+200円に挑戦。
昨年より20円値上げしたが、それでも安いと思える、このボリューム。


大きな銀皿からこぼれるギリギリまで、カレーソース2種が注がれて、中央には大量のライスが盛られている。


外は暑く、カレーも熱々で量も多いが、美味しいカレーを提供してくれた、店主ご夫婦のためにも、残すわけにはいかない。
時間はたったが、今年もどうにか完食。食後はお腹パンパンで、夕飯が喰えなかった。


毎年書いているが→オレも頑張った、だから頑張れ三高野球部!

明日の決勝は、これまで本領発揮に至らなかった、「強打の三高」の覚醒を期待したい。
どうか、ここまでミスが少なかった、守備陣の崩壊による大量失点だけは避けてほしい(笑)。笑いごとではないが。
泣いても笑っても、明日はいよいよ決勝戦。両チームの奮闘を願うが、本音は当然、三高の勝利を強く願っている。
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西東京大会、第一関門を突破! -日大三高野球部2024-

2024年07月19日 | 高校野球
今月6日に開会式が行われた、第106回全国高等学校野球選手権・東西東京大会。この書き出しは、前回高校野球ブログとほぼ一緒だ。
地元ケーブルTVで、開会式の模様を中継していたので、視聴しながら画面に映った三高部員を撮影。
行進直前の三高選手たち。プラカードを持つ女子マネージャーのすぐ後ろに、優勝旗と土井キャプテン。


マネージャーが微笑んでいるのは、土井と会話でもしているのか。高校時代、女子と話す機会がほぼなかった私には、うらやましい限りである。
その後、優勝旗返還セレモニー(?)の時間になり、前年度西東京大会優勝校・日大三のキャプテンが呼ばれ、


優勝旗を一時返還。翌日から、この旗と優勝を目指し、西東京124チームが戦いを繰り広げることになる。


ノーシードの三高は、10日には早くも初戦を迎える。舞台は上柚木球場で、相手は私立武蔵。
私立武蔵といえば、開成と並ぶ都内屈指の名門校だが、学業はともかく、硬式野球ならば、日大三が負けることはないだろうと楽観視。
上柚木球場は、京王線南大沢駅から徒歩15分チョイ。途中、下記画像のような緑豊かな遊歩道もある。


三高の先発投手は、背番号20の山口。4回までひとりも走者を許さぬ完全試合ペースも、5回に初ヒットを許し、エース谷亀と交代。
代えた理由は、試合の流れを変えるためであろう。なぜなら、三高打線も、4回まで1安打無得点だったから。
5回終了時のスコアボードがこちら。三高はここまでわずか2安打、15アウトのうちフライアウトが12(嘆)。


5回コールド勝ちを予想していた私は、かなりイライラしていたが、三高首脳陣もやはりイラついていたようで、
ベンチからは何度か、選手たちに対して檄、というか罵倒が飛ぶ、ちょっとイヤなムード。
前監督の小倉全由さんも試合中、「なーにやってんだよ~」などと怒鳴ることはあったが、
小倉さんの声や口調は、厳しさの中に温かさがあるというか、ちょっとユーモラスでもあったが、
現首脳陣のは、厳しく救いのない怒号で、選手を委縮させる効果しかないように感じる。
この日、私が座った席の近くに、元プロ野球の著名投手・現スカウトのKさんがいたのだが、
私と同じことを思ったようで、「三高、ベンチの雰囲気悪いですねえ」と話しかけてきた。
彼は、三高の試合もよく観に来ているし、私と違い、三高の監督やコーチとも顔見知りのはず。
そんなKさんがあきれるほど、首脳陣がベンチの雰囲気を悪くしていたのだ。

5回終了後のクーリングタイムに、どんな指示が与えられたのかは不明。どうせ「しっかりしろバカ野郎!」のような恫喝だけだろう。
それでも6回裏、三高の先頭打者本間が、「うるせえなあ、打ちゃあいいんだろ」といわんばかりに(←すべて私の妄想)、右中間三塁打を放つ。
彼の当たりが起爆剤となり、この回2点、7回には4点を奪い、ベンチからの怒鳴り声は収まった。
あと1点でコールドの8回裏には、チャンスを作るも無得点で、結局最終回までやってしまった。


7月10日 2回戦 対私立武蔵 (上柚木球場)
武000000000→0
三00000240×→6


前回触れた中京大中京との練習試合と同様、選手たちは相変わらず声が小さく、元気がないように感じた。
その原因は、現代ではパワハラに該当するような叱責を繰り返す、指導者側にあるのでは?
部外者の私には、選手たちがどう感じたのかはわからないが、少なくとも、我々観客が不快に感じたのは事実である。

2戦目は、立川球場にて、相手は都立桜町。初戦と同様、普通にやれば負けない相手である。
試合開始前に到着したので、球場内をぐるっと回ってみたのだが、立川球場はバックスクリーンの横に柵があり、
レフト側からライト側へ(その逆も)行けないので気をつけよう。余計な柵を設置しやがって…。


三高の先発は背番号19で、今回初のベンチ入りとなる、2年生の川上幸希。初戦の山口と彼が、来年度チーム投手陣の軸となるのか。
1回の表、三高打線はいきなり繋がり、四者連続タイムリーなどで、4点を先制。
気付けばベンチの選手たちも、打者や走者に激励の声を飛ばし、得点が入るたびに喝采。いいムードだ。
得点が入ったからベンチが活気づいたのか、ベンチが活気あるから得点が入ったのか。
「ニワトリと卵」のように、どちらが先かはわからないが、このような雰囲気になるのを待っていた!
その後も三高打線は得点を重ね。守っても、レフト織田の珍しいファインプレイもあり、相手に得点を許さず。
4回は背番号11の伊藤、5回は10番の畠山が登板し、守備でもスタメン選手を下げ、控え選手の出場機会を作る、余裕の采配でコールド勝ち。

※最後まで守備位置も変わらなかったのは、二遊間の清水と松岡だけ

7月14日 3回戦 対都立桜町 (立川球場)
三42143→14
桜00000→0  ※5回コールド


初戦とは一転、打って守って声も出て、非の打ち所がない勝利である。
首脳陣が叫んだのも、私が気付いたのは一度だけで、それも耳障りな罵倒ではなく、「気を抜かずにいけよ!」のような叱咤激励。
選手だけでなく三木監督たちも、初戦の内容を反省し、この試合に臨んだのだろうか。
試合後、球場外で三高ナインと遭遇。快勝直後ゆえ、みんないい表情をしていた。
唯一、「立川では9の0だよ…」とぼやいていた選手がいた。私は選手の顔を知らないのだが、たぶん本間だろう。
彼はこの日が4打数無安打、春大会の佼成学園戦が5タコで、立川球場では通算9打数0安打である。
ただし、私が三高打線で一番期待しているのは本間であり、今後の試合で打ちまくってくれるはずだ。
一方、抽選会のTVインタビューで、主将の土井が「最も期待する打者」として名前を挙げた、四番の織田はこの日、2打数2安打2打点に2四球と活躍。
前回はスカウトのKさん、そしてこの日は、織田の知人らしい高校生(中学の同級生?)が、近くに座っており、何度か会話したのだが、
彼によると、「織田は字が綺麗」らしい。野球のプレイは大雑把なのに(笑)。
先述のとおり、この日は難しいフライも好捕し、試合後は本人もゴキゲンだったが…。

ここまでは勝って当然の相手だったが、3戦目の相手は、シード校の国士舘。最初の難敵である。
去年の対戦では、三高の方がシード校で、16-2と圧勝したが、昨年のスタメンは全員卒業している。
試合前の練習では、リベンジを誓う国士舘ナインの気迫が勝っているように見えた。
舞台となる八王子球場は、厚い雲に覆われつつも日差しが強い、妙な天気であった。

1回表、三高の攻撃は、土井が併殺打に倒れ無得点。
三高の先発はエース谷亀。四球とバントでピンチを作ると、次打者のレフトフライを、織田がグラブに当てるも捕球できず失点。
高校野球ゆえ、記録は二塁打になったが、プロ野球ならエラーである。
その後二死二塁となり、ファーストゴロでチェンジ…と思いきや、ファーストがモタモタこいて内野安打に。
しかもその間に、二塁走者が一気にホームを陥れる好走塁で、2点を先制される。
守備に難があるのは知っていたとはいえ、四球、レフトフライ、ファーストゴロで、2点も取られちゃたまらんよ。
国士舘の攻撃が終わり、ナインがベンチに戻ってくると、織田がうつむきショボンとしている。
そんな姿を見かねた主将の土井が、「元気出せよ!」とばかりに、彼の大きな背中をバチーンと叩く。
185cm・95kgという立派な体格の織田だが、達筆だったりエラーして落ち込んだりと、見た目に似合わず繊細なのかもしれない。
とりあえず、以降の試合では、彼をヤジるのはやめておこうと決意(苦笑)。

2回の表、織田は凡退も、岡本二塁打、飯田タイムリーで1点返すが、その裏も、四球とバントでタイムリーを浴び、1-3と再び2点差に。
3回の表、二死一、二塁のチャンスで織田に回り、大きな打球を飛ばしたが、センターに捕られ得点ならず。
3回裏、相手クリーンアップを三者凡退に抑えると、急に雨が降り出し、試合は一時中断。


三者凡退のいい流れを攻撃に繋げたかったし、そもそも、カサも雨具も持参していない私は、びしょ濡れで不愉快である。
30分後くらいには雨脚が弱まり、グラウンドを整備し試合再開。4回表、三高は無得点で、裏の国士舘も、一死二塁の好機に無得点。
5回表、先頭の谷亀が二塁打を放つ。彼は投手ながら打撃もいいので、登板しないときもスタメンで使ってほしい。
続く本間はデッドボール、清水がバントで送り一死二、三塁となり、続く土井はショートへのゴロ。その間に三塁走者がホームイン。
さらに、二塁走者の本間が挟まれるも、国士舘の送球ミスがあり、彼も生還し同点。その間に土井も三塁に到達。
迎えた四番織田は、これまたショートゴロ。それでも三塁走者土井が、ダッシュよく生還し、三高が4-3と逆転した。
織田は、スタンドの部員たちにガッツポーズを披露していたが、タイムリーヒットではなくアウトの分際で、喜びすぎである。
二死無走者となったが、この後も攻勢は続き、西鍛治のタイムリーや、谷亀のこの回2本目の二塁打などで、3点を追加し7-3に。
その裏、国士舘は一死一、三塁のチャンスに内野ゴロ併殺で無得点。その後も、国士舘は2度の併殺で流れを掴めず。
三高も追加点を奪えなかったが、9回表、岡本がレフトへのホームランを放ち、待望の追加点。
岡本は初回の守備で、失点の原因となるミスをやらかしたが、二塁打2本に本塁打と、長打を3本打ったので帳消しだ。
その後、飯田がこの日2本目のタイムリーを放ち、スコアは9-3に。その裏は谷亀が三者凡退で切り抜け、試合終了。


7月17日 4回戦 対国士舘 (八王子球場)
三010060002→9
国210000000→3


試合後の挨拶を撮ろうとしたのだが、ちょっと遅れてしまった。


まずいプレイもあったものの、自慢の打線が機能し、シード校の国士舘を撃破。第一関門突破である。
次の5回戦は明日の土曜20日、八王子球場で11時半くらいから、  ※7/20追記 当初、12時半と記載しましたが、11時半の誤りでした
相手は都立府中工科。ここまで3試合連続コールド勝ちと、勢いに乗っている。
実は、同じくノーシードだった12年前も5回戦で対戦し、三高が初回に8点を奪い、10-1で勝った。
ぜひ返り討ちにし、24年連続ベスト8進出を決めたいところだ。
問題はその準々決勝。相手はたぶん、第一シードの東海大菅生だろう。第二関門というか、ある意味最大の山場である。
一昨年の決勝のように、劣勢でも集中力を切らさず戦えば、勝機が見えてくるはずだが、果たして。

試合後は、母校の大勝利(かな?)を記念し、八王子駅南口の『中華そば専門店 大勝軒』でメシを喰うことに。


ここの大勝軒は永福町系なので、並盛でも麺は2玉入るため(1.5玉の注文も可)、丼が洗面器のように大きい。 

※永福町系については、ここで簡単に説明している

食べてみると、永福町系ならではの煮干し風味は控えめで、しょっぱさが足りない気がする。
だが、食べ進めていくと、徐々に塩分が濃くなってきた。どうやら、タレが底に沈み、混ざっていなかったようだ(苦笑)。
最初はイマイチで、途中から濃く、ウマくなっていくのは、当日の三高の試合と一緒である。
なお、スープは途中で味が変わったが、ラードを含んでいるため、最後まで冷めることなく熱々だった。
三高の選手たちも、途中で諦めることなく、最後まで熱い気持ちを保ち、戦い抜いてほしい
と、強引にこじつけたところで、今回はおしまい。栄冠を目指し、ガンバレ三高!
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高校野球・西東京大会がもうすぐ開幕…してしまう! -日大三高野球部2024-

2024年07月02日 | 高校野球
今週6日に開会式が行われる、第106回全国高等学校野球選手権・東西東京大会
先月15日の抽選会の結果、我が母校日大三は、10日に初戦を迎える。
抽選会の模様は、地元ケーブルTVで中継していたのだが、
番組の冒頭で司会者が、「西東京の注目は何といっても、ノーシードの日大三ですね!」と発言。
確かに、大会連覇中の三高がどの位置に入るかは、他の高校も気にしているだろうけど、
都大会では秋も春もベスト32止まりだったチームなので、あまり注目はしないでほしい。

先に東東京がクジを引き、そのあとが西東京。まずはシードされた8校が引き、トーナメント表の四隅や真ん中あたりに入る。
その後、どうやって決めたのかは知らないが、頭文字が「ふ」の高校、たとえば都立富士森高校がクジを引き、以降はあいうえお順に、
「へ」「ほ」「ま」…「わ」まで行ったら「あ」に戻り、「い」「う」…の高校が抽選するため、「に」の日大三は、相当あと回しになる。
比較的楽なブロックは、他校に引かれてしまい、入ったのは結局、左上下(わかりづらい?)の国士舘ブロックであった。
※東京都高野連HPのトーナメント表はこちらをクリック

三高は二回戦からのスタート(シード校は三回戦から)で、初戦とその次は、まず負けることのない相手なのだが、
四回戦はたぶん、シード校の国士舘と対戦。そこを突破し五回戦に勝ったとしても、準々決勝の相手はおそらく、第一シードの東海大菅生。
昨年大会も、初戦が国士舘、ベスト8で菅生と対戦予定だったため、「21世紀では最悪のクジ」と嘆いたものだが、
今年は、五回戦の相手になりそうな桐朋にも好投手がいるらしく、去年以上にしんどいクジである。
悪いクジを引いた戦犯(←言い過ぎ)の土井キャプテンは、中継の最後にインタビューを受けていた。
注目選手をたずねられ、「四番打者の織田です」と応え、「エース谷亀を中心に、一戦一戦頑張っていきます」と宣言した。

抽選会の翌日、母校グラウンドにて、愛知の強豪・中京大中京との練習試合があったので、観戦してきた。
ここまで文字ばかりだったので、以前も載せた、学校近くで咲いていたあじさいの画像を掲載。


6月は中京大中京だけでなく、千葉の志学館も来校し、変則ダブルの練習試合を実施するのが、毎年恒例になっている。
志学館は春季千葉大会でベスト8、秋の千葉大会は初戦のベスト32で敗退。
一方の中京大中京は、高校野球ファンなら誰でも知っている、全国区の名門校だが、特に今年は強いようで、
昨秋の愛知大会は3回戦(ベスト16)敗退も、春季愛知大会で準優勝、同東海大会では優勝を飾っており、
今年は2017年以来となる、夏の甲子園出場を視野に入れているようだ。

三高と中京大中京は毎年、春に愛知、6月に東京と、それぞれの地元で練習試合をやるのだが、
6月の三高グラウンドでの試合は、近年は三高が圧倒しており、私の観戦時は全勝している。
毎年ではないが、昨年までの三高グラウンドで、私が観戦した日大三-中京大中京の結果を転記する。
2010 三高5-4中京
2012 三高9-2中京
2013 三高7-3中京
2016 三高14-6中京
2018 三高12-5中京
2019 三高12-5中京
2023 三高11-3中京

ご覧のとおり、2010年以外は三高の圧勝。無論、両チームともベストメンバーで臨んでいるはず。
観戦していないのでスコアは不明だが、中京大中京が夏に全国制覇を遂げた2009年も、練習試合では三高が勝ったらしい。
2018年は、下記のように試合結果をブログに掲載し、


試合後は町田で、パイナップルつけ麺を食べている。つけ麺の詳細はこちらで。


非公開の試合結果は明かさないのが拙ブログのポリシーだが、ついさっき、球歴ドットコムというサイトに結果が載っていたのを確認したため、
以降で今年の中京大中京戦について、簡単に説明していく。試合内容を明かすのも、本来はダメなんだろうけどね。
私は第一試合の三高と中京の試合だけ観戦して帰ったが、上記サイトによると、中京3-1志学館、三高8-7志学館だったらしい。

三高の先発はエース谷亀。一回表は四球ふたつにサードゴロエラーで、いきなり1点を失う。
ゆる~いゴロだったのに、三塁手は怠惰な動きで後逸。最低でも身体で止めて、二塁走者の生還を阻止してほしかった。
無論、追い込んでから四球を出し、守備のリズムを崩した、谷亀およびバッテリーの配球もいただけない。
谷亀は5回裏に代打が出て降板したが、四球と失点は初回のみで、奪三振3、被安打1の失点1とまとめた。
6回からは、私が初めて見る2年生投手が登板したが、投じた球は、ど真ん中の速くないストライクか、外角に大きく外れるボールのみ。
しかも、先頭打者のレフトフライを、レフトが余裕の脚運びで追いながら捕球できず。昨秋から何度か見たシーンである。
その後、ホームラン、四球、安打などで3失点。別の日の練習試合や、紅白戦では結果を出しているのかもしれないが、
この日のピッチングは、失礼ながら一軍レベルではなかった。 ※なので投手の名前は出さない
彼の不甲斐ない投球は残念だったが、もっと腹が立ったのが、まったく声をかけない内野陣及びベンチ。
2年生投手が苦しんでいるのに、3年生野手は声をかけて励ますこともなく、我関せず、といった様子。
無言なのは守備だけでなく、攻撃時も同様。常に声を出しているのはサードコーチャーだけで、ベンチからの声も単発。
相手の中京ベンチは、複数の選手が終始声を出していたため、三高の静かさが余計に目立った。

守備よりはマシだと思われる打撃陣は、エース中井ら中京投手陣の継投を攻略できず、ヒット6本の三振9。
3人目左腕(名前記録せず)から、二番打者の清水が本塁打を放ったが、同じ投手と対戦した他の打者は、6人中5人が三振。
四球もいくつかもらい、チャンスを作ったのだが、ライナーを含め4度の併殺。
5回の一死満塁からの内野ゴロ併殺はともかく、初回の一死一、三塁でのショートゴロは、ボテボテの詰まった当たりだったので、
併殺崩れで1点取ったと思いきや、打者が一塁で余裕のアウト。あのゴロで併殺になるとは…鈍足なのか走る気がなかったのか。
主将が期待した四番織田は、2打数無安打1四球で、7回で交代。初回のショートゴロ併殺は彼である。
試合の結果は、球歴ドットコムでも伝えているように、中京大中京4-1日大三


三高グラウンドでは初めて見る、中京戦の敗戦もショックだったが、さらにショックだったのは、
相変わらずの低レベル守備、力量不足だった投手の登板、攻守ともに闘志なき選手、という惨状。これでは相手にも失礼である。

攻撃陣は4度の併殺と運に恵まれなかったし、エース谷亀は5回自責点0、3番手の畠山も3回を投げ無失点。
東海チャンプにこの内容は上出来かもしれないが、覇気が感じられない選手たちの態度は、観ていて不愉快であった。
とにかく声が出ていないし、淡々とプレイし淡々と敗れた印象。試合後も別に悔しそうではなかった。
元気がなく見えたチームは過去にも存在したが、今年のように秋春早期敗退でノーシード、
練習試合でも敗戦続き(の模様)と、実績も覇気もないチームは、21世紀では初めてだ。
どんな事情があるのかは知らんが、ヘタクソなんだから、せめて声くらい出せよ!

声を出さない事情、たとえばチーム内での揉め事とか、試合に集中できない理由があるのか。
実際、過去には選手同士の不和が原因で、夏の甲子園出場を逃したとされる代があった。
不和になった原因は、選手たちではなく、一部の関係者にあったと私は考えている。
確固たる証拠がないので詳述は避けるが、どこの組織にも、成功を妬み足を引っ張るクズはいるものである。
前回ノーシードだった2012年のチームも、いろいろあって結束していない時期があったが、
春大会の敗戦で、選手たちはいい意味で開き直り、夏大会前にはチームもまとまり、
初戦から全戦コールド勝ちで準々決勝に進出し、その勢いのまま、西東京代表の座を勝ち取っている。

中京大中京戦の翌週は、神奈川県の某校と試合し敗戦、一昨日の日曜は、同じく神奈川の平塚学園に7-8で逆転負けと、連敗している。
今年の練習試合は、例年より黒星が多い気がするものの、相手も他県の強豪ゆえ、接戦を演じた実力は、西東京でもトップクラスのはず。
負けに慣れることなく、何かきっかけをつかみ、一致団結してくれれば、西東京三連覇を目指せるのだが、
夏大会の初戦まであと8日。さすがに時間がなさすぎる!

断言はできないが、ここ数年は、開幕式直前の平日に、同じ東京の強豪・帝京との練習試合が組まれている。
昨年は開会式の前日に行ない、最終回に2点差を追いつき、10-10で引き分けた(詳細)。
守りのミスもあったが、帝京ベンチからヤジらしき声が飛んだことに触発され、三高ベンチも声を出し、活気ある試合となった。
今年もやるのか、そして今週いつやるのかは知らないが、東東京の第一シード・帝京との試合で、気合を注入されることを願っている。

最後に毎年恒例、今夏の西東京大会を、競輪式の印で予想する。
◎日大三 ○日大鶴ケ丘 ×東海大菅生 △国士舘 「注」日大二
本命は当然、勇往邁進・不撓不屈・OB優秀な三高である。ここで、さっきとは別の色のあじさい画像を掲載。


いろいろと不満も記したが、紫あじさいの花言葉(※他にもあるが)「辛抱強い愛」と同様、私の母校愛は揺るがない。
対抗は当然、第一シードの菅生だが、昨年の予想と同様、決勝の相手には絶対にならないため、反対のブロックから日鶴を指名。
昨夏準優勝で、第二シードである日鶴と、三高と同様ノーシードだが、昨秋大会はベスト4に進出した日大二、兄弟校にも期待。
菅生か国士舘は、どちらかが三高を破りそうなので、当然有力候補に。とりあえず、たとえ三高が敗退したとしても、
部員の盗撮事件を隠蔽し、秋大会の出場を続け、その後も自粛せずシレっと春大会に出場し、夏のシード権まで獲得しやがった、
W稲田実業の優勝だけは阻止してほしい。あんな高校を甲子園に出したら西東京の恥である。

泣いても笑っても、西東京大会はまもなく開幕。今年も、大会直前では恒例のエールを送ることにする。
甲子園と栄光を目指し、頑張れ高校球児たち!
無論、毎年書いているように、三高の対戦相手はあまり頑張らないでくれ(苦笑)。
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「強打の三高」沈黙… -日大三高野球部2024-

2024年04月29日 | 高校野球
健大高崎が、春の甲子園では群馬勢初の優勝を飾った、今年のセンバツ高校野球。
大会終了後、東京ではさっそく、夏大会のシード権がかかる春季都大会が始まる。
出場するのは、秋季都大会に出場した64校と、その他の高校同士の予選を勝ち抜いた48校の計112校。
そのうち、秋季大会でベスト16に残った16チームがシード校となり、2回戦からのスタート。
我が母校日大三は、前回の高校野球ブログで記したように、二松学舎大附に2回戦=ベスト32で敗れてしまったため、
春大会はノーシードとなり久々の1回戦スタート。3回勝つとベスト16=夏のシード権がもらえる。

その前に、冬合宿を経ての成長ぶりを確認すべく、3月2日に2024年初の練習試合・対関東一戦を観に行ったところ、
開始時間が普段と異なったようで、三高グラウンドには誰もいない…というのは、このときにも記した。


試合は観戦しなかったが、結果をマスコミが報じていたので、ここでも掲載する↓
3月2日 練習試合 三高グラウンド 日大三5-8関東一(東東京)

今春から、いわゆる「飛ばないバット」を使うことになった高校野球界だが、三高は主将の土井と織田が本塁打を放った模様。
敗れたとはいえ、春の甲子園に出る関一相手に5点を奪った、打線はホメていいのではないかな。
もう一試合、マスコミが報じた練習試合の結果がこちら↓
3月9日 練習試合 健大高崎グラウンド 日大三2-12健大高崎 ※7回コールド

※サンスポの記事より拝借、投げているのは石垣元気投手

冒頭で触れたように、相手の健大高崎は、数週間後に全国制覇を遂げた。
全国の強豪相手に、1試合平均わずか1.4失点(5試合で計7失点)という鉄壁の投手陣から、
2点をもぎ取ったということは、今年の三高は全国屈指の強力打線…とホメるのはさすがに苦しいか。
練習試合、しかも相手が強かったとはいえ、冬を越してのコールド負けはアカン!
ちなみに、健大高崎野球部HPによると、その日はダブルヘッダーで、二試合目も3-13で完敗した模様。
健大高崎とは昨秋も練習試合を行なっており、そのときは5-6、8-8と接戦だったのに、ずいぶん差が付いてしまった。
練習試合は他にも実施しており、観戦した方によると、「三高、全然成長してないかも?」とのこと。
私も自分の目で確認したかったのだが、いいトシこいて酔ってすっころんでヒザを打ち、歩行がかったるくなったりして、
結局、練習試合を観戦することなく、春季都大会を迎えてしまった。

1回戦の相手は、予選を勝ち抜いた文京区の駒込。今調べたら、萩本欽一さんの母校だった。
最近の三高が試合するのは、八王子球場ばかりで、たまには他の球場でやってほしいと思っていたら、
今回の春大会は、江戸川、上柚木、立川、駒沢と、近年は訪れる機会のない球場が目白押し。
初戦の江戸川球場は、地下鉄西葛西駅からほど近く、アクセスは良好なのだが、
私の地元立川からは、果てしない距離があり(←オーバー)、しかも平日10時開始ゆえ、朝の通勤ラッシュと重なってしまう。
ここ数年、経験していない満員電車に耐えられる自信がなく、どうせ楽勝だろうからと、観戦をサボってしまった。
結果は予想どおりだったが、己の三高野球部愛が希薄になっているのを反省。

4月2日 春季東京都大会1回戦 江戸川球場 日大三13-1駒込 ※7回コールド

三高の先発投手は、今春からベンチ入りした2年生左腕の細谷周平。代わって、私の推し選手・近藤がベンチ外に。残念!
試合は、1回表に先頭打者の本間がホームランを放つ、幸先の良いスタート。
その後も得点を重ね、終始優位な展開だったようだが、どうせなら5回で終わらせてほしかった。

2回戦の相手は、秋大会ベスト8のシード校・早大学院。
ベスト8とはいえ相手に恵まれた印象だし、総合力は三高の方が上と予想。さすがにこの試合は、観戦に出かけた。
上柚木球場に来たのは、帰りに橋本の『よしの食堂』に寄った、2017年秋以来。


周辺では桜が咲き始めていたが、朝から降っていた小雨のせいで、花見気分にはなれず。


雨天によるグラウンド調整のため、予定より遅れて始まったこの試合、
1回表のマウンドに立ったのは、昨秋のブロック大会以降登板していなかった、背番号1の谷亀であった。
練習試合で投げたとの噂は聞いた気もするが、エース候補の公式戦復帰を、私も素直に喜んだ。
ただし、この試合に限っては、球威も変化球の切れも以前と変わらず。案の定、相手打線に捉えられてしまった。
7回1/3を投げ、被安打9の失点3。奪三振と四死球はともに4。
畠山がリリーフし、二者連続三振で切り抜け、その裏にコールド勝ち。
4月5日 春季東京都大会2回戦 上柚木球場 日大三10-3早大学院 ※8回コールド


こちらは試合後の挨拶。


さっき書き忘れたが、初戦はエラーが2個、そしてこの試合も2個と、守備は相変わらずイマイチの様子。
打線は11安打10得点と及第だが、気になったのが、スクイズを含め送りバントが8個もあったこと。
不器用な印象のある三高打線が、すべて成功させたのは快挙だが、結局バントをしなかったのは、最終回となった8回のみ。
毎回安打は何度も見かけたが、7回までとはいえ、毎回バントを目にしたのは初めてだ。
湿ったグラウンドや、後述する飛ばないバットを考慮に入れての作戦かもしれないが、
この日の空模様と同様、どうにもスカッとしない試合展開であった。

2日後の3回戦は、私の地元立川球場での試合。この日は気温が高く、桜はほぼ満開で、球場近くの河原沿いには、花見客が多数。


外野席の客は、向きこそ反対とはいえ、花見と試合観戦を同時に楽しめそう。


対戦相手は、2020年夏の独自大会で敗れた佼成学園。三高と同様ノーシードだったし、あまり警戒していなかった。
試合後は、どこかで缶ビールを買い、花見客に混ざって祝杯を挙げるつもりだったのだが…。

三高の先発は背番号10の畠山。一昨日は好リリーフだったが、彼もあまり成長していないような。
佼成が得点し、三高が追いつく展開。三高は6回からエース谷亀にスイッチし、2-2の同点のまま8回を終了。
ここまで、ヒットの数は佼成8本、三高はわずか4本。安打の数も含め、佼成ペースの印象。
9回表、二死二塁で佼成の一番打者が、二塁走者の生還を防ぐべく前進していた、レフトの頭上を越えるタイムリー三塁打を放つ。
彼はこの試合、それまで二塁打を2本放っており、一塁が空いていたのだから、勝負しなくても…と思ったものだ。
谷亀は、さらに次打者にもタイムリーを浴び、2点差で裏の攻撃へ。

三高も、相手エラーと死球で一、二塁のチャンスを作った。
2012年以降の佼成戦では、最終回に3度の逆転経験があったが、今年は後続が断たれ、試合終了。
4月7日 春季東京都大会3回戦 立川球場 日大三2-4佼成学園


試合後の佼成ナインは、打倒三高を果たし大騒ぎ。そこまで喜んでもらえると、三高ファンの私も光栄である。
近年の東海大菅生なんて、三高に勝っても淡々としているからな。まったく憎たらしい。
敗れた日大三は、春大会ベスト16進出を逃し、夏の西東京大会はノーシードで挑むことになった。
ちなみに、前回ノーシードだったのは2012年で、そのときは決勝まで進出し、佼成相手に逆転勝ちを収めている。
上記決勝戦は私が、人生でもっとも感激した試合なので、いつかじっくりと語らせていただく。
試合後は缶ビールを飲むことなく、球場の横を流れる、根川沿いの遊歩道を歩いて帰宅。
満開の桜が美しい分、母校の敗戦が余計に悲しくなった。


この日の敗因は当然、今回タイトルにもした三高打線の沈黙である。
佼成の左腕投手は、制球力もあり悪い投手ではなかったが、いくらなんでも4安打はひどい。
それでも、相手がこのあとも勝ち進んでいけば、「実は相手投手がよかった」になるのだが、
佼成は次戦で、帝京に1-6とあっさり敗退。どうやら「単純に三高が弱かった」ようだ。

打線沈黙の原因は、私に言わせれば、「前の試合でバントばっかりやってるからだ!」である。
「飛ばないバット対策として、確実に走者を進めるための作戦」なんて言い訳は認めない。
選抜甲子園で、スタンドに入った本塁打は、31試合でわずか2本。確かにバットの影響はあるようで、
長打が出にくくなったことで、走者を進めるためのバントや打撃、盗塁などを重視するチームは増えてきそうだ。

ただ、三高野球部のスタメンは、秋とほぼ同じ面々で、バントなどは不得手だが、パワーはありそうなタイプばかりの印象。
事実、練習試合を含め、三高打線はそこそこホームランを打っており、遠くに飛ばせる打者が揃っている。
おそらく、今年度のチームも例年どおり、バントよりもヒットを打つための練習に時間を割き、
飛ばないバットでも、速く鋭い打球を遠くに飛ばせるよう、筋トレや素振りなどの鍛錬を繰り返してきたはずである。
無論、「打つだけではダメだ、バントも使っていかねば」と、方針を変えるのは悪いことではないが、
それならばまず、練習試合や紅白戦などで、そのような戦法を試すべきで、  ※試していたらゴメン
公式戦でいきなり、「強打」の印象が強い三高がバントを繰り返したら、なんだか相手をバカにしているようにも見える。
そもそも、バントばっかりやらされては、選手たちの気合も入らないだろう。
気分が上がらぬまま臨んだ佼成学園戦で、4安打しか打てなかったのは、偶然ではなく必然だったのかもしれない。

個人的な意見だが、バントというのは、1イニングに3個しか許されないアウトのひとつを、相手に簡単に与える行為である。
だいたい、バットを振らずに投球をちょこんと当てて、相手守備陣のいない場所に転がすなんて、なんだか卑怯なプレイではないか?
野球経験者で作家の伊集院静さんも、生前に連載していたエッセイで、上記と同様のことを指摘していた。
バントよりもフルスイング、それが私の理想であり、選手もそっちの方が得意なはず。

前任の小倉全由監督が、野球部OBたちの批判を受けながらも、それまでのスモールベースボールを捨てて、
打撃力の強化を貫き、三高を甲子園常連校、そして全国区の強豪に育て上げたのは周知のとおり。
三木現監督も、そんな小倉野球を受け継いでいるはずで、だからこそ、春季大会の結果は残念だった。
無論、今回の敗戦を無駄にせず、新たな戦略を練っているのは間違いなく、
夏大会までには必ず、練習試合を観戦し、チームの新たな戦いぶりを確認しておきたい。
そういえば、退任後もたびたび、三高野球部の試合に足を運んでいた小倉さんだが、今年からU-18日本代表の監督に就任。
4月は彼らの強化合宿に参加しており、球場には来られず。小倉大明神が見守っていなかったのも、敗因のひとつかもしれない。

夏の甲子園をかけた、西東京大会の開幕まで、あと2ヶ月少々。今年はノーシードゆえ、例年より早く初戦を迎える。
どんな戦略で挑むのかはさておき、今年もまた、下記画像の校舎空白部分に、


 硬式野球部 甲子園出場」のような垂れ幕が提示されるのを願ってやまない。ガンバレ三高!
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「強打の三高」復活! -日大三高野球部2024-

2024年01月24日 | 高校野球
年末年始の芸能界最大の話題となったのが、週刊文春がスクープした、松本人志氏の性加害問題。
そんな文春が、昨年11月にスクープしていた事件は、他のマスコミが追随しなかったためか、私も年が明けるまで知らなかった。
その事件とは、【早稲田実業野球部員が盗撮で警察連行《2年ぶり2度目》】である。 ※詳細はこちら

被害者がいるので、「2年ぶり2度目」などと、甲子園出場を報じるようにおちょくっているのは、けしからんが、
一番けしからんのはもちろん、実行犯の部員と、監督ら早実の責任者たちである。
なにしろ、早実野球部は4年前にも、部員による性行為動画の拡散問題で出場辞退をしており、
さらに文春の記事によると、2年前にも盗撮事件があったそうではないか。学校側が隠蔽したのか、全然知らなかったぞ。
4年間で3度もわいせつ事件を起こす高校の部活なんて前代未聞だし、
こんな不祥事まみれのチームは、出場辞退どころか、日大アメフト部みたいに廃部させるべきだろう。
おそらく、当事者だけを退部・退学させ、春季大会はわからんが、甲子園出場がかかる夏の大会には、シレっと出場してくるんだろうな。
出場の是非はさておき、ファンや高野連には、もうこんなチームは応援するな! と訴えたい。
特に高野連は、早実の観客動員力=入場料収入を期待するのか、過去の試合では、審判が露骨に有利な判定を下してきたが、 ※本当
今後は、そのような姿勢は改め、公平なジャッジを指導・遂行させていただきたい。

さて、そんな不祥事まみれの最低野球部とは対照的な、明・正・強をモットーとする、日大三高野球部
そんな彼らの2024年度チームの秋大会の戦いぶりについて、以下で語っていこう。
こんなコト書いたあと、不祥事が発覚したら相当恥ずかしいので、部員には「どうか事件を起こさないでくれ」と切に願う(笑)。

甲子園では2勝し、例年よりも新チームへの移行が遅れ、不安もあった秋季ブロック予選。
今年は特別サービスとして、ベンチ入りメンバー20名を以下に転記した。左から背番号、姓名、学年、身長、体重、投打で、赤字が主将。

1 谷亀 和希   2年 179 78 左・左
2 多田 大輝   2年 171 68 右・右 
3 染谷 恒成   2年 183 83 左・左
4 清水 太一   2年 171 71 右・右 
5 飯田 拓音   2年 177 78 右・右
6 松岡 翼    1年 170 63 右・右
7 岡本 弦士   2年 183 93 右・右
8 土井 貴仙   2年 175 76 右・右
9 畠山 将豪   2年 175 76 左・左
10 伊藤 遙亮   2年 170 65 右・右
11 織田 大成   2年 185 90 右・右
12 西鍛治 玄太  2年 182 81 右・右
13 内田 愁也   2年 172 82 右・右
14 中島 英作   2年 171 72 右・右
15 永野 翔成   1年 181 90 右・右
16 金久保 大空樹 2年 170 85 右・右
17 山住 祐樹   2年 175 79 右・右
18 近藤 優樹   1年 170 87 右・右
19 本間 律輝   1年 174 71 右・左
20 内田 流空   2年 170 72 左・左


キャプテンの土井は、夏大会はスタンドで、2年生ながら応援団長を務めた。 ※例年は3年生
前チームで、夏大会でもベンチ入りしていたのは、谷亀と畠山のサウスポーふたりだけ。
谷亀の背番号1は予想どおりだが、畠山が10番ではなく、ライトの9番とは驚いた。
難読名の読みを補足しておくと、7番の岡本は「ゆずと」、16番の金久保は「だいすき」、20番の内田は「るーく」らしい。
機会があったら、下の名前で声援を送りたいが、おっさんの私に「だいすきー!」と呼ばれるのは、金久保もイヤだろうな。
全体的に、身体の大きい選手が多く、80kg超えが8人で、身長は全員170cm以上。無論、これからさらに大きくなるはずだ。

三高グラウンドで行われた、初公式戦の相手は、文京区の昭和一。私の地元立川市にある方は、「昭和一学園」と表記するらしい。
失礼だが、過去の実績を踏まえれば、負けるはずのない相手である。なので結果だけ先に記す。
ブロック予選 1回戦 日大三10-1昭和一 ※8回コールド


三高のヒットは、私の判断では12本、もらった四死球はたくさん。もっと早い回で終わらせてほしかった。

※試合後の挨拶

三高の先発は、18番の1年生近藤。下記画像は、別の日に八王子球場で撮影した、投球練習シーンである。


私好みのぽっちゃり体型で、妙に大物感が漂う、近年の三高にはいなかったタイプの1年生だ。
投球の際は、ベンチや審判からの指示に対し、頭を下げ「ハイ、わかりました!」という態度ではなく、
片手を上げ、「ああ、わかったわかった」といわんばかりの応対を見せる。左右違うが、体型的にも往年の江夏豊みたい。
打席に立てば大リーガーのように、バットを小刻みに振り動かし、打つ気満々。打撃も好きなのだろう。
四球で一塁に向かう際は、ベンチから出てきた控え選手に、手袋などを放り投げるように渡す。
日常ではさておき、グラウンド上の彼は大物…というか、要するに生意気なのである(笑)。
近藤は5回まで投げ、被安打3の1失点。制球力はあるので、ボールにもっと体重が乗り、球速が上がってくると面白い。
6回からはエース候補の谷亀が登板し、3回を被安打1の無失点と無難にまとめた。

攻撃陣の方は、フライアウトの多さ、残塁の多さは近年同様。盗塁もいくつか決めたが、どうせ強豪相手には走らないのも、毎年恒例。
ただ、身体が大きいからそう見えるのか、みんなスイング自体は鋭く、芯に当たれば飛びそうな印象だ。

2戦目の決勝戦は、観戦できなかったが→ブロック予選 決勝 日大三10-0都立桜町 ※6回コールド
この結果も順当だったが、3回まで無得点だったことや、四番がレフト谷亀だったと聞いて、ちょっと驚いた。
予選だから、いろいろ試しているのだと思うが、谷亀って、四番打つほど打撃よかったかなあ?
三高の先発投手は、背番号10の伊藤。6回を投げ無失点、打者としても長打を放ち、4打点の大活躍だったらしい。
畠山や近藤も含め、今年のピッチャーは打撃も悪くないのは好感が持てる。

数日後、各ブロックの予選を勝ち抜いた64校による、秋季都大会の本戦が開幕。
ベンチ入りメンバーは、ブロック大会に登録された20名のうち、15番の永野が、山口稜我とチェンジ。
山口は右投げ右打ちの1年生で、ポジションは投手。身長体重は、サイト「球歴.com」によると178cmの64kg。

初戦は八王子球場にて、相手は都立小山台。近年はたびたび上位に進出する、侮れない相手だ。
三高の先発は、背番号9の畠山。前チームのとき、どこかとの練習試合で完投勝利を収めたと聞いたことがあるが、
この試合では、スライダーを多投するも序盤から打ち込まれ、5回0/3を投げ被安打8の失点4。
日刊スポーツには「試合をつくった」と評されていたが、自責点4では作ったとは言えないでしょ。
6回途中から伊藤が登板し、4回を被安打2の無失点で切り抜けた。
伊藤と主将の土井は、1年秋にもベンチ入りしていたし、元々期待が高かった選手なのかも。

打線は、3回に6点を奪い逆転するも、その後は淡白な攻めが続き、コールドに1点足りず、9回までやってしまった。
打順やメンバーは、ブロック予選とは変化があったが、一番センター土井と、二番ライト本間は固定。
背番号19の1年生ながら、スタメン抜擢された本間は、バントに四球にヒットなど、無駄な凡退はなし。
1年生で唯一のひと桁背番号をもらったショートの松岡や、先述の近藤ともども、来年の夏まで応援したい。
試合結果は→秋季東京都大会1回戦 日大三10-4都立小山台


試合後のスタンドへの挨拶。三高はこれで、対都立戦の連勝を172に伸ばした。


2回戦の相手は、よりによって二松学舎大付。近年の東京屈指の強豪で、ブロック予選でも帝京を破っている。
強力打線をエース谷亀がどこまで抑えるか、そして、ここまで3試合で30得点を記録した、三高打線の真価が問われる一戦である。

三高の先発は、予想に反し畠山。ブロック予選では元気だった谷亀だが、負傷などのアクシデントがあったのか、最後まで登板せず。
球速も変化球の切れも平凡な畠山は、二松打線の餌食となり、初回からタイムリーや押し出しやらで5失点。
2回にも1点奪われたところで、早くも近藤に交代。後続は抑えたが、3回には不運な内野安打がきっかけで3失点し、伊藤に継投。
三高打線は、初回と2回に1点ずつ返すも、2回と3回の好機で併殺。なかなか得点差が詰まらない。
5回表、伊藤が三者凡退に抑えると、その裏内野ゴロやタイムリーで3点を返し、5-9で前半終了。

6回表、さっきの回にタイムリーを放った土井が、センターからの好バックホームで、走者を刺し追加点を許さず。
その裏、無死一塁から今試合3度目の併殺も、織田がソロ本塁打を放つ。さらに走者をふたり出し、相手先発投手をKOも1点どまり。
7回は両チームとも三者凡退で、迎えた8回表。内野安打で無死の走者を出すと、何でもないフライが二塁打になったりと、ミスが重なり4失点。
山口に投手交代も、直後にタイムリーを浴び、この回一挙6点を奪われ9点差に。
裏の攻撃では、岡村が2ランを放つも後続が倒れ、7点差でコールドゲームが成立。
秋季東京都大会2回戦 日大三8-15二松学舎大付 ※8回コールド


三高の攻撃陣は、二松のエース格である祖父江投手らを打ち込み、8回までに15安打を浴びせ8得点。
待望のホームランも2本飛び出し、強豪チームの好投手にも打撃が通用することを証明。
鋭い打球が多く、今回タイトルどおり、「強打の三高」と呼んでいい迫力ある打線であった。

ただし、谷亀不在の投手陣が踏ん張れず、被安打19の15失点とはいただけない。もっとも、守備陣に足を引っ張られたのも事実だ。
「打てる選手と守れる選手だったら、打てる方を優先的に使う」のが、前監督の小倉全由さんのポリシーであり、
三木有造現監督も、その伝統を受け継いだのだろうが、さすがに今年は守りが悪すぎた(苦笑)。
失策は2だが、私の判断では、記録に残らないミスが計5個あり、それがことごとく失点に繋がってしまった。
初回先頭打者のファウルフライ落球から始まる、守乱続きのバックに、畠山ら投手陣の気力は大いに下がったはず。
小倉さんはこの日も、球場に足を運んでおり、試合後は、ファンや生徒・OBから「小倉さんこんにちは」などと挨拶を受けるたび、
「あっどうも。今日の試合は申しわけありません!」と開口一番、チームに代わって謝罪していたそうだ。
小倉さんらしい応対だが、前監督に謝罪をさせまくった、現チームには猛省を促したい。

あさって1月26日には、「春の甲子園」こと第96回選抜高校野球大会の出場校が決定する。
東京からは例年、秋季大会で良績を挙げた1~2校、つまり優勝校か準Vのチームが選抜されるのだが、
日大三は2回戦敗退=ベスト32で終わったため、ハナっから対象外。お陰で、緊張とは無縁な日々を送っている(苦笑)。

投手陣はイマイチで、守備陣は壊滅的、ただし打線の破壊力は東京屈指(たぶん)と、今年の「土井組」はかなりアンバランスだが、
バカバカ打ちまくるバカチームが大好物の私にとっては、実に応援意欲をそそられるチームである。
さすがに守備は、冬の合宿などで鍛えられただろうし、谷亀が復調すれば、大量失点は防げそう。
3月から解禁される練習試合や、4月開幕の春季都大会で、成長を確かめたいものである。メシ食って太っただけだと困るが(笑)。

昨年、淵野辺駅近くにある、牛汁とハンバーグが美味しい『上海ジミー』を紹介したとき、
「淵野辺駅は相模原市なので、街中では三高の甲子園を祝う応援幕は見られなかった」と記したが、
学校がある町田市は、さすがに無視はせず、市役所では下記の垂れ幕を掲示していた。


伝統の強打を復活させ、今年もまた、上記垂れ幕=夏の甲子園出場を果たしてほしい。頑張れ三高!
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