昨年末のとある日。築地の本願寺あたりをウロウロしていたところ、写真のお店を発見。
提灯に「餃子と沖縄の味」とあるように、こちらの屋号は『餃子と沖縄』というらしい。
その日の夜、用事を済ませて再び店の前を通ってみる。開店前ゆえ中の様子はわからないが、そんなに広くはなさそう。
餃子は食べたいけど、沖縄の店か…と悩んでいたところ、ちょうど店主が出勤してきて、
「まだ準備できてませんが、よかったら中でお待ちください」とお招きしてくれたので、入ってみることに。
店内はテーブル席とカウンター数席。10人くらいで満席になるかな。
壁には、普天間基地や安室奈美恵さんの引退などを報じる、沖縄の新聞が何枚も貼ってあり、
中には沖縄・興南高校の甲子園春夏連覇を告げる紙面と、我喜屋監督のサインもあるではないか!
高校野球ファンの私だが、春の決勝で興南に敗れたのが我が母校日大三なので、あえて反応はしない(←心狭い)。
カウンター席で、店主の開店準備を待っている間、卓上のメニューに目を通す。
ビールとホッピーセットが700円、サワー類が600円。相場よりちょっとお高いかね。
準備ができたようなので、「オリオンビール中瓶」と、「手作り餃子」に「沖縄ポークたまご」をオーダー。
メニューによると、餃子が「人気No 1」で、ポークたまごが「人気No 2」のようだ。
その直後、バイトの女の子が出勤してきて、「こんばんは~」と声をかけてくれながら、
写真のビールと海ぶどう(サービス)を運んできてくれて、「どうぞ」とグラスにビールを注いでくれた。
※注いでくれない場合もあるので期待しないように
若い娘さんに親切にしてもらい、恐縮しつつ(←だらしねえ)ビールを飲んでいたところ、常連らしいお客さんがやってきた。
私の近くに座った彼に、注文したお酒が届いたところで、店主が「おふたり、乾杯して!」とうながすので、
素直に従い、グラスとグラスを合わせ「はじめまして」とご挨拶。相手の常連さんもイヤな顔をせず、挨拶してくれた。
入店してわずか数分だが、こちらのお店はイイ店だと確信した。
さっき、「沖縄の店か…」と書いたが、これは以前、都内の有名な沖縄居酒屋に入ったとき、常連らしい客に、
「ここは沖縄出身者のための店なんだよ」みたいなことをいわれ、露骨に邪魔者扱いされたことがあってね。
それ以来、沖縄のお店は警戒…というか、要するに悪印象しかなかったのだが、
こちらの店主は、入口での応対もそうだが、ヨソもんの私でも気兼ねせず楽しめるよう、配慮してくださる。
あとからやってきたお客さんも、沖縄出身の方も含め、みなさん好人物ばかりだった。
のちに、店主といろいろ会話するようになってから聞いたところ、過去にはやはり、クセのある客もいたらしい。
「いろいろ苦労しましたよ…」と語る店主の努力により、現在は誰でも安心して飲めるお店となっている。
さて、注文した料理も紹介しよう。まずは「沖縄ポーク玉子」600円。沖縄ではメジャーな料理らしいが、私自身は初めて。
ふわふわ玉子とランチョンミート(スパム)に、一緒に提供されたケチャップをつけて食べる。
しょっぱいポークと玉子の組み合わせがいい。実は私、炒り玉子も好きなのでね。
続いては、お店の看板商品でもある「手作り餃子」6個600円。焼きあがる直前に、酢とコショウが入った別皿もきた。
ひと口かじると…うお~すげえニンニク風味! こりゃウメえ!!
最近はニンニク抜きの餃子が多くなったけど、個人的にはニンニク大歓迎よ。
これが沖縄の餃子なのか、店主にたずねたところ、「イヤ、これは沖縄風でなく自己流です」とのこと。
「そもそも、沖縄の人はメンドくさがりが多いから、餃子はほとんど作りません」だって。本当かな?
それにしても、ニンニクと野菜と肉のバランスがよい、素晴らしい餃子である。
何も付けなくてもおいしいが、せっかくなので、用意してもらった酢コショウも使ってみたところ、
個人的には苦手な酢の酸味が、ニンニクと合わさると気にならなくなる。なるほど、これは好相性だ。
その後は沖縄らしく、「泡盛のさんぴん茶割り」を頼み、ほろ酔いになったところで退店。
帰宅し、食べログの「餃子と沖縄」に目を通す。不本意ながら、投稿文も読んでしまった。
食べロガー3人がオフ会で訪問したらしく、同じような画像と紹介文が3回続き、まったくもってウンザリ。
なにより腹が立ったのが「餃子の味は普通」という意見。
食べロガーがバカでクズでロクデナシってのは、拙ブログでは何度も何度も何度も書いてきたが、
味覚については、個人差があるので黙認してきた。だが、ここの餃子を「普通」と感じるのは絶対におかしい。
あんなにニンニクがっちりで、個性的な餃子はなかなかねえぞ。あるなら挙げてみろよ!
「食べロガーが不愉快だったので、近所の100円ショップで買った餃子を出してやった」のなら仕方ないが、
店主はそんなことはせず(当たり前だ)、「いつも同じ餃子を出すし、味も変えたことはない」とおっしゃってた。
実際、さっき紹介した、ビールを注いでくれたバイトの女の子にも、
「ここの餃子を知ったら、普通のじゃ物足りなくて。どこかおいしい餃子のお店知ってますか?」とたずねられて、
自称「餃子の大将」(裸の大将みたいでいいでしょ)のオレ様も、一瞬困ったからな。
ここと同じくらいインパクトのある餃子は、なかなかないからねえ。
うら若き乙女が「私、フツーのじゃダメなんです…」と物欲しげにつぶやく(←誇張しすぎ)、
絶品の餃子を求め、ここ『餃子と沖縄』さんには、その後も定期的に通わせてもらっている。
もちろん餃子は毎回頼んでおり、写真は12個バージョン。価格は1000円と、6個バージョンよりお得になる。
こちらは数量限定の「しそ餃子」700円。うっすらとシソの緑色が透けているでしょ。
さらにこちらは、本来は女性客のみ注文可能だが、特別に提供してもらった「蒸し餃子」。6個で900円。
こちらは味がついており、タレなしで食べる。もちろん、ニンニクはしっかり効いている。
どれも美味しいが、私はやっぱり、オリジナルの焼き餃子が一番のお気に入りだ。
酢コショウ以外にも、卓上にはいろんな調味料がそろっているので、試してみるといい。
これらは店主がそろえたのではなく、お客さんからの寄贈品らしい。
左端のハンドクリームは、女性客が置いていったそうだが、間違って料理に使わないように(←使わねえよ)。
餃子以外のメニューも紹介しよう。こちらも人気商品である沖縄名物「ラフテー」600円。
一般的な豚角煮より、やや甘口の印象。下に敷いてあるモヤシが、肉の旨味を吸ってウマイ。
こちらはシメで食べた「沖縄そば」800円。うどんともラーメンとも違う、独特の歯触りの麺が特徴。
その沖縄そばの麺で作った(と聞いた記憶がある)、「昭和風ナポリタン」800円。
味の良さは語るまでもないが、意外とボリュームがあり、食べ切るのに苦労した。
こちらは常連さんにオススメされた「ハブ酒」のロック800円。飲んだあとはギンギンだぜ(←本当か?)。
こちらはホッピーセット(アイスペールつき)と「パパイヤキムチ」。
パパイヤキムチ、初めて食べたけど確かにキムチだった。
最後に紹介するのは、バイトの女性が「実家で作ってるんで、よかったらどうぞ」とサービスしてくれた「さんまの缶詰」。
「地元で買ってきたお土産」というケースは多々あるが、「実家の缶詰工場で作っている」のは珍しい。
缶詰の説明文によると、「道東では、さんまの刺身に醤油にワサビでなくコショウを入れて食べる」そうで、
「その食べ方を缶詰で再現した」とのこと。ひと口味わってみたら、コショウが効いててなかなかイケる。
お店にもいくつか在庫があるそうなので、せっかくなのでひとつ購入させてもらった。
正式名称は「黒さんま(黒胡椒入り醤油味)」、製造しているのは『マルユウ』という会社だ。
あのときの女の子、実家の缶詰宣伝しておいたよ。こんなブログ見ねえだろうけど。
そうそう、こちらのお店は女性バイトを複数名雇っており、私は今まで5回訪問したが、5回とも違う女の子がいた。
中には普段アイドル活動をしているという娘さんもいて、最近は水着の仕事もやっていると聞き、
「ウホッ、水着ですか。イヤらしいですなあ」とゲスな反応をしたところ、
「水着イコールイヤらしい、という発想自体がイヤらしいです」と、ド正論で返されてしまった(恥)。
彼女には嫌われたかもしれないが(←自業自得)、みなさんいいお嬢さんばかりなので、安心してほしい。
インパクトのある餃子と沖縄料理に、気さくな店主と若い女性店員たちが作り出す和やかな雰囲気。
すぐに満席になるのが難点だが、外で待ってでも入ってみる価値のあるお店だと思うよ。
驚くことに年中無休なので、たぶん今回の大型連休中もやっている…はず。
餃子と沖縄
東京都中央区築地7-6-7
地下鉄築地駅から徒歩約2分
営業時間 18時半~26時くらいまで
定休日 基本的になし
※満席時は店入口にお知らせあり
提灯に「餃子と沖縄の味」とあるように、こちらの屋号は『餃子と沖縄』というらしい。
その日の夜、用事を済ませて再び店の前を通ってみる。開店前ゆえ中の様子はわからないが、そんなに広くはなさそう。
餃子は食べたいけど、沖縄の店か…と悩んでいたところ、ちょうど店主が出勤してきて、
「まだ準備できてませんが、よかったら中でお待ちください」とお招きしてくれたので、入ってみることに。
店内はテーブル席とカウンター数席。10人くらいで満席になるかな。
壁には、普天間基地や安室奈美恵さんの引退などを報じる、沖縄の新聞が何枚も貼ってあり、
中には沖縄・興南高校の甲子園春夏連覇を告げる紙面と、我喜屋監督のサインもあるではないか!
高校野球ファンの私だが、春の決勝で興南に敗れたのが我が母校日大三なので、あえて反応はしない(←心狭い)。
カウンター席で、店主の開店準備を待っている間、卓上のメニューに目を通す。
ビールとホッピーセットが700円、サワー類が600円。相場よりちょっとお高いかね。
準備ができたようなので、「オリオンビール中瓶」と、「手作り餃子」に「沖縄ポークたまご」をオーダー。
メニューによると、餃子が「人気No 1」で、ポークたまごが「人気No 2」のようだ。
その直後、バイトの女の子が出勤してきて、「こんばんは~」と声をかけてくれながら、
写真のビールと海ぶどう(サービス)を運んできてくれて、「どうぞ」とグラスにビールを注いでくれた。
※注いでくれない場合もあるので期待しないように
若い娘さんに親切にしてもらい、恐縮しつつ(←だらしねえ)ビールを飲んでいたところ、常連らしいお客さんがやってきた。
私の近くに座った彼に、注文したお酒が届いたところで、店主が「おふたり、乾杯して!」とうながすので、
素直に従い、グラスとグラスを合わせ「はじめまして」とご挨拶。相手の常連さんもイヤな顔をせず、挨拶してくれた。
入店してわずか数分だが、こちらのお店はイイ店だと確信した。
さっき、「沖縄の店か…」と書いたが、これは以前、都内の有名な沖縄居酒屋に入ったとき、常連らしい客に、
「ここは沖縄出身者のための店なんだよ」みたいなことをいわれ、露骨に邪魔者扱いされたことがあってね。
それ以来、沖縄のお店は警戒…というか、要するに悪印象しかなかったのだが、
こちらの店主は、入口での応対もそうだが、ヨソもんの私でも気兼ねせず楽しめるよう、配慮してくださる。
あとからやってきたお客さんも、沖縄出身の方も含め、みなさん好人物ばかりだった。
のちに、店主といろいろ会話するようになってから聞いたところ、過去にはやはり、クセのある客もいたらしい。
「いろいろ苦労しましたよ…」と語る店主の努力により、現在は誰でも安心して飲めるお店となっている。
さて、注文した料理も紹介しよう。まずは「沖縄ポーク玉子」600円。沖縄ではメジャーな料理らしいが、私自身は初めて。
ふわふわ玉子とランチョンミート(スパム)に、一緒に提供されたケチャップをつけて食べる。
しょっぱいポークと玉子の組み合わせがいい。実は私、炒り玉子も好きなのでね。
続いては、お店の看板商品でもある「手作り餃子」6個600円。焼きあがる直前に、酢とコショウが入った別皿もきた。
ひと口かじると…うお~すげえニンニク風味! こりゃウメえ!!
最近はニンニク抜きの餃子が多くなったけど、個人的にはニンニク大歓迎よ。
これが沖縄の餃子なのか、店主にたずねたところ、「イヤ、これは沖縄風でなく自己流です」とのこと。
「そもそも、沖縄の人はメンドくさがりが多いから、餃子はほとんど作りません」だって。本当かな?
それにしても、ニンニクと野菜と肉のバランスがよい、素晴らしい餃子である。
何も付けなくてもおいしいが、せっかくなので、用意してもらった酢コショウも使ってみたところ、
個人的には苦手な酢の酸味が、ニンニクと合わさると気にならなくなる。なるほど、これは好相性だ。
その後は沖縄らしく、「泡盛のさんぴん茶割り」を頼み、ほろ酔いになったところで退店。
帰宅し、食べログの「餃子と沖縄」に目を通す。不本意ながら、投稿文も読んでしまった。
食べロガー3人がオフ会で訪問したらしく、同じような画像と紹介文が3回続き、まったくもってウンザリ。
なにより腹が立ったのが「餃子の味は普通」という意見。
食べロガーがバカでクズでロクデナシってのは、拙ブログでは何度も何度も何度も書いてきたが、
味覚については、個人差があるので黙認してきた。だが、ここの餃子を「普通」と感じるのは絶対におかしい。
あんなにニンニクがっちりで、個性的な餃子はなかなかねえぞ。あるなら挙げてみろよ!
「食べロガーが不愉快だったので、近所の100円ショップで買った餃子を出してやった」のなら仕方ないが、
店主はそんなことはせず(当たり前だ)、「いつも同じ餃子を出すし、味も変えたことはない」とおっしゃってた。
実際、さっき紹介した、ビールを注いでくれたバイトの女の子にも、
「ここの餃子を知ったら、普通のじゃ物足りなくて。どこかおいしい餃子のお店知ってますか?」とたずねられて、
自称「餃子の大将」(裸の大将みたいでいいでしょ)のオレ様も、一瞬困ったからな。
ここと同じくらいインパクトのある餃子は、なかなかないからねえ。
うら若き乙女が「私、フツーのじゃダメなんです…」と物欲しげにつぶやく(←誇張しすぎ)、
絶品の餃子を求め、ここ『餃子と沖縄』さんには、その後も定期的に通わせてもらっている。
もちろん餃子は毎回頼んでおり、写真は12個バージョン。価格は1000円と、6個バージョンよりお得になる。
こちらは数量限定の「しそ餃子」700円。うっすらとシソの緑色が透けているでしょ。
さらにこちらは、本来は女性客のみ注文可能だが、特別に提供してもらった「蒸し餃子」。6個で900円。
こちらは味がついており、タレなしで食べる。もちろん、ニンニクはしっかり効いている。
どれも美味しいが、私はやっぱり、オリジナルの焼き餃子が一番のお気に入りだ。
酢コショウ以外にも、卓上にはいろんな調味料がそろっているので、試してみるといい。
これらは店主がそろえたのではなく、お客さんからの寄贈品らしい。
左端のハンドクリームは、女性客が置いていったそうだが、間違って料理に使わないように(←使わねえよ)。
餃子以外のメニューも紹介しよう。こちらも人気商品である沖縄名物「ラフテー」600円。
一般的な豚角煮より、やや甘口の印象。下に敷いてあるモヤシが、肉の旨味を吸ってウマイ。
こちらはシメで食べた「沖縄そば」800円。うどんともラーメンとも違う、独特の歯触りの麺が特徴。
その沖縄そばの麺で作った(と聞いた記憶がある)、「昭和風ナポリタン」800円。
味の良さは語るまでもないが、意外とボリュームがあり、食べ切るのに苦労した。
こちらは常連さんにオススメされた「ハブ酒」のロック800円。飲んだあとはギンギンだぜ(←本当か?)。
こちらはホッピーセット(アイスペールつき)と「パパイヤキムチ」。
パパイヤキムチ、初めて食べたけど確かにキムチだった。
最後に紹介するのは、バイトの女性が「実家で作ってるんで、よかったらどうぞ」とサービスしてくれた「さんまの缶詰」。
「地元で買ってきたお土産」というケースは多々あるが、「実家の缶詰工場で作っている」のは珍しい。
缶詰の説明文によると、「道東では、さんまの刺身に醤油にワサビでなくコショウを入れて食べる」そうで、
「その食べ方を缶詰で再現した」とのこと。ひと口味わってみたら、コショウが効いててなかなかイケる。
お店にもいくつか在庫があるそうなので、せっかくなのでひとつ購入させてもらった。
正式名称は「黒さんま(黒胡椒入り醤油味)」、製造しているのは『マルユウ』という会社だ。
あのときの女の子、実家の缶詰宣伝しておいたよ。こんなブログ見ねえだろうけど。
そうそう、こちらのお店は女性バイトを複数名雇っており、私は今まで5回訪問したが、5回とも違う女の子がいた。
中には普段アイドル活動をしているという娘さんもいて、最近は水着の仕事もやっていると聞き、
「ウホッ、水着ですか。イヤらしいですなあ」とゲスな反応をしたところ、
「水着イコールイヤらしい、という発想自体がイヤらしいです」と、ド正論で返されてしまった(恥)。
彼女には嫌われたかもしれないが(←自業自得)、みなさんいいお嬢さんばかりなので、安心してほしい。
インパクトのある餃子と沖縄料理に、気さくな店主と若い女性店員たちが作り出す和やかな雰囲気。
すぐに満席になるのが難点だが、外で待ってでも入ってみる価値のあるお店だと思うよ。
驚くことに年中無休なので、たぶん今回の大型連休中もやっている…はず。
餃子と沖縄
東京都中央区築地7-6-7
地下鉄築地駅から徒歩約2分
営業時間 18時半~26時くらいまで
定休日 基本的になし
※満席時は店入口にお知らせあり