明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

フツーじゃない絶品餃子のお店 築地『餃子と沖縄』

2019年04月30日 | 餃子
昨年末のとある日。築地の本願寺あたりをウロウロしていたところ、写真のお店を発見。


提灯に「餃子と沖縄の味」とあるように、こちらの屋号は『餃子と沖縄』というらしい。
その日の夜、用事を済ませて再び店の前を通ってみる。開店前ゆえ中の様子はわからないが、そんなに広くはなさそう。
餃子は食べたいけど、沖縄の店か…と悩んでいたところ、ちょうど店主が出勤してきて、
「まだ準備できてませんが、よかったら中でお待ちください」とお招きしてくれたので、入ってみることに。
店内はテーブル席とカウンター数席。10人くらいで満席になるかな。
壁には、普天間基地や安室奈美恵さんの引退などを報じる、沖縄の新聞が何枚も貼ってあり、
中には沖縄・興南高校の甲子園春夏連覇を告げる紙面と、我喜屋監督のサインもあるではないか!


高校野球ファンの私だが、春の決勝で興南に敗れたのが我が母校日大三なので、あえて反応はしない(←心狭い)。
カウンター席で、店主の開店準備を待っている間、卓上のメニューに目を通す。




ビールとホッピーセットが700円、サワー類が600円。相場よりちょっとお高いかね。
準備ができたようなので、「オリオンビール中瓶」と、「手作り餃子」に「沖縄ポークたまご」をオーダー。
メニューによると、餃子が「人気No 1」で、ポークたまごが「人気No 2」のようだ。
その直後、バイトの女の子が出勤してきて、「こんばんは~」と声をかけてくれながら、
写真のビールと海ぶどう(サービス)を運んできてくれて、「どうぞ」とグラスにビールを注いでくれた。

※注いでくれない場合もあるので期待しないように

若い娘さんに親切にしてもらい、恐縮しつつ(←だらしねえ)ビールを飲んでいたところ、常連らしいお客さんがやってきた。
私の近くに座った彼に、注文したお酒が届いたところで、店主が「おふたり、乾杯して!」とうながすので、
素直に従い、グラスとグラスを合わせ「はじめまして」とご挨拶。相手の常連さんもイヤな顔をせず、挨拶してくれた。
入店してわずか数分だが、こちらのお店はイイ店だと確信した。

さっき、「沖縄の店か…」と書いたが、これは以前、都内の有名な沖縄居酒屋に入ったとき、常連らしい客に、
「ここは沖縄出身者のための店なんだよ」みたいなことをいわれ、露骨に邪魔者扱いされたことがあってね。
それ以来、沖縄のお店は警戒…というか、要するに悪印象しかなかったのだが、
こちらの店主は、入口での応対もそうだが、ヨソもんの私でも気兼ねせず楽しめるよう、配慮してくださる。
あとからやってきたお客さんも、沖縄出身の方も含め、みなさん好人物ばかりだった。
のちに、店主といろいろ会話するようになってから聞いたところ、過去にはやはり、クセのある客もいたらしい。
「いろいろ苦労しましたよ…」と語る店主の努力により、現在は誰でも安心して飲めるお店となっている。

さて、注文した料理も紹介しよう。まずは「沖縄ポーク玉子」600円。沖縄ではメジャーな料理らしいが、私自身は初めて。


ふわふわ玉子とランチョンミート(スパム)に、一緒に提供されたケチャップをつけて食べる。
しょっぱいポークと玉子の組み合わせがいい。実は私、炒り玉子も好きなのでね。
続いては、お店の看板商品でもある「手作り餃子」6個600円。焼きあがる直前に、酢とコショウが入った別皿もきた。


ひと口かじると…うお~すげえニンニク風味! こりゃウメえ!! 
最近はニンニク抜きの餃子が多くなったけど、個人的にはニンニク大歓迎よ。
これが沖縄の餃子なのか、店主にたずねたところ、「イヤ、これは沖縄風でなく自己流です」とのこと。
「そもそも、沖縄の人はメンドくさがりが多いから、餃子はほとんど作りません」だって。本当かな?
それにしても、ニンニクと野菜と肉のバランスがよい、素晴らしい餃子である。
何も付けなくてもおいしいが、せっかくなので、用意してもらった酢コショウも使ってみたところ、
個人的には苦手な酢の酸味が、ニンニクと合わさると気にならなくなる。なるほど、これは好相性だ。
その後は沖縄らしく、「泡盛のさんぴん茶割り」を頼み、ほろ酔いになったところで退店。

帰宅し、食べログの「餃子と沖縄」に目を通す。不本意ながら、投稿文も読んでしまった。
食べロガー3人がオフ会で訪問したらしく、同じような画像と紹介文が3回続き、まったくもってウンザリ。
なにより腹が立ったのが「餃子の味は普通」という意見。
食べロガーがバカでクズでロクデナシってのは、拙ブログでは何度も何度も何度も書いてきたが、
味覚については、個人差があるので黙認してきた。だが、ここの餃子を「普通」と感じるのは絶対におかしい。
あんなにニンニクがっちりで、個性的な餃子はなかなかねえぞ。あるなら挙げてみろよ!
「食べロガーが不愉快だったので、近所の100円ショップで買った餃子を出してやった」のなら仕方ないが、
店主はそんなことはせず(当たり前だ)、「いつも同じ餃子を出すし、味も変えたことはない」とおっしゃってた。
実際、さっき紹介した、ビールを注いでくれたバイトの女の子にも、
「ここの餃子を知ったら、普通のじゃ物足りなくて。どこかおいしい餃子のお店知ってますか?」とたずねられて、
自称「餃子の大将」(裸の大将みたいでいいでしょ)のオレ様も、一瞬困ったからな。
ここと同じくらいインパクトのある餃子は、なかなかないからねえ。
うら若き乙女が「私、フツーのじゃダメなんです…」と物欲しげにつぶやく(←誇張しすぎ)、
絶品の餃子を求め、ここ『餃子と沖縄』さんには、その後も定期的に通わせてもらっている。
もちろん餃子は毎回頼んでおり、写真は12個バージョン。価格は1000円と、6個バージョンよりお得になる。


こちらは数量限定の「しそ餃子」700円。うっすらとシソの緑色が透けているでしょ。


さらにこちらは、本来は女性客のみ注文可能だが、特別に提供してもらった「蒸し餃子」。6個で900円。


こちらは味がついており、タレなしで食べる。もちろん、ニンニクはしっかり効いている。
どれも美味しいが、私はやっぱり、オリジナルの焼き餃子が一番のお気に入りだ。
酢コショウ以外にも、卓上にはいろんな調味料がそろっているので、試してみるといい。


これらは店主がそろえたのではなく、お客さんからの寄贈品らしい。
左端のハンドクリームは、女性客が置いていったそうだが、間違って料理に使わないように(←使わねえよ)。
餃子以外のメニューも紹介しよう。こちらも人気商品である沖縄名物「ラフテー」600円。


一般的な豚角煮より、やや甘口の印象。下に敷いてあるモヤシが、肉の旨味を吸ってウマイ。
こちらはシメで食べた「沖縄そば」800円。うどんともラーメンとも違う、独特の歯触りの麺が特徴。


その沖縄そばの麺で作った(と聞いた記憶がある)、「昭和風ナポリタン」800円。


味の良さは語るまでもないが、意外とボリュームがあり、食べ切るのに苦労した。
こちらは常連さんにオススメされた「ハブ酒」のロック800円。飲んだあとはギンギンだぜ(←本当か?)。


こちらはホッピーセット(アイスペールつき)と「パパイヤキムチ」。


パパイヤキムチ、初めて食べたけど確かにキムチだった。
最後に紹介するのは、バイトの女性が「実家で作ってるんで、よかったらどうぞ」とサービスしてくれた「さんまの缶詰」。


「地元で買ってきたお土産」というケースは多々あるが、「実家の缶詰工場で作っている」のは珍しい。
缶詰の説明文によると、「道東では、さんまの刺身に醤油にワサビでなくコショウを入れて食べる」そうで、
「その食べ方を缶詰で再現した」とのこと。ひと口味わってみたら、コショウが効いててなかなかイケる。
お店にもいくつか在庫があるそうなので、せっかくなのでひとつ購入させてもらった。


正式名称は「黒さんま(黒胡椒入り醤油味)」、製造しているのは『マルユウ』という会社だ。
あのときの女の子、実家の缶詰宣伝しておいたよ。こんなブログ見ねえだろうけど。
そうそう、こちらのお店は女性バイトを複数名雇っており、私は今まで5回訪問したが、5回とも違う女の子がいた。
中には普段アイドル活動をしているという娘さんもいて、最近は水着の仕事もやっていると聞き、
「ウホッ、水着ですか。イヤらしいですなあ」とゲスな反応をしたところ、
「水着イコールイヤらしい、という発想自体がイヤらしいです」と、ド正論で返されてしまった(恥)
彼女には嫌われたかもしれないが(←自業自得)、みなさんいいお嬢さんばかりなので、安心してほしい。

インパクトのある餃子と沖縄料理に、気さくな店主と若い女性店員たちが作り出す和やかな雰囲気。
すぐに満席になるのが難点だが、外で待ってでも入ってみる価値のあるお店だと思うよ。
驚くことに年中無休なので、たぶん今回の大型連休中もやっている…はず。



餃子と沖縄
東京都中央区築地7-6-7
地下鉄築地駅から徒歩約2分
営業時間 18時半~26時くらいまで
定休日 基本的になし
※満席時は店入口にお知らせあり
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牛丼チェーン以外の牛丼 パート3 茗荷谷『丼太郎』

2019年04月24日 | 丼もの
過去に2度つづった、「牛丼チェーン以外の牛丼を食べた」シリーズ。
1回目は『くら寿司』、『リンガーハット』、築地『きつねや』、秋葉原『サンボ』。
   

2回目は大門『味芳斎』、高円寺『タブチ』、『養老乃瀧』(『銀だこ』とのコラボ販売)。
   

3回目の今回は、牛丼マニアならば知らない者はいない、茗荷谷の『丼太郎』さんに絞って紹介。
まずは、お店の外観から見てもらおう。


屋号を凝視してみると、丼太郎の前の「牛」の字が、赤く塗りつぶされているのがわかる。
こちらは、かつては『牛丼太郎』という店名で営業しており、そちらのグループが倒産したのち、
社員だった4名が、茗荷谷店を譲り受け、再オープンしたお店なのである。

まずは、始祖である牛丼太郎の歴史について、簡単にふり返ってみたい。
創業者は、吉野家で副社長を務め、松屋にも携わっていた方。要するに、牛丼のプロフェッショナルだ。
そんな創業者が売り出した牛丼は、安価もあってマニアの支持を集め、全盛期は都内に10店舗以上の支店があった。
吉野家や松屋が並盛400円の頃にこちらは300円。その後、競合店の値下げに対抗し250円に、一時は200円まで下げた。
私がよく食べていた頃は、牛丼並250円、納豆丼200円、牛皿がなぜか300円だった(たぶん肉が多いのだろう)。
狂牛病騒動の際、他チェーンが牛丼販売を停止する中も、牛丼太郎だけは果敢に販売を続けていた。
その姿勢を、我々ファンも支持したかったのだが、ある日、大久保店の入口の貼紙にて、
「当店の牛丼は豚肉を使用しております」との告白があり、思わず苦笑い。
結局未食のままなので、「豚牛丼」(?)の味については謎のままだ。

肝心の牛丼の味は、吉野家と比較すると、なんとなく肉の質がチープで、タレのコクが足りなかった印象。
私以外にも、同様の感想を述べる者が多かったが、これは、値段が安いマイナーチェーン、に対する思い込みかもしれない。
確かに、味付けは濃くなかったが、決して上品でもなく、肉とタレの相性はよかったので、あえて表現すれば、
「下品な薄口」ともいうべき、愛すべき牛丼であった。※あくまで個人の感想です
さっき名前の出た大久保店と高円寺店は、ソバのように立ち食い形式の店舗で、駅至近だったため、よく利用していた。
酔って中央線で帰宅する間際に、立ったままかきこむ太郎の牛丼は、本当にウマかったなあ。

そんな、牛丼太郎の忘れ形見ともいうべき丼太郎を味わうべく、外観を撮影したのち、さっそく入店。
なお、牛丼太郎の読みは「ぎゅうどんたろう」だけど、丼太郎は「どんぶりたろう」なので、間違えないように。
まずは、入口の券売機で商品を購入。「牛丼並」は290円だって。相変わらず安い!
ブルジョア(笑)の私は、「牛丼大盛」400円に「生玉子」50円をチョイス。食券を渡した数秒後には商品が完成。


これぞ、私の記憶にある牛丼太郎そのもの。無料の味噌汁もついてくるのがうれしい。


こちらが牛丼のアップ。玉ネギがまだトロトロになっておらず、歯応えがありそうでいいね!
丼の中央にくぼみを作り、溶き玉子を沈め、肉と米と混ざり合うように、グチャグチャにしてかきこむ。
ウホッ、これぞ懐かしい太郎の牛丼…イヤ、以前よりウマくなっている気がするぞ。
思い出の美化ならぬ、思い出の劣化ゆえの好感触の可能性も否めないが(笑)、やるじゃないか、丼太郎!

数日後に再訪した際は、肉2倍の牛皿にご飯大盛り、さらにサラダと生玉子がつく「とくとくセット」を注文。


別々に頼んだら「牛皿」330円(元から牛丼並の肉2倍?)、「大盛ライス」210円、「サラダ」100円に生玉子50円で690円なのに、
とくとくセットならば550円。本当に得得である
吉野家だと、牛丼特盛だけで630円だけど、こっちはサラダも玉子も味噌汁もついて、80円安いんだからね。
先にサラダを食べ、牛皿の肉をご飯に移し、「特盛牛丼」にして食べる。牛皿の容器に、結構ツユが残っているのに驚く。


それからさらに数日後、今度は丼太郎オリジナルメニュー「肉豆腐定食」440円+生玉子をオーダー。


肉豆腐定食とは、ご飯、肉豆腐、味噌汁にお新香で、こちらが肉豆腐のアップ。


あらかじめ一緒に煮込んであるのではなく、オーダーが入るたびに、温めた豆腐をお皿に移し、
その上から並盛分くらいのアタマ(牛丼の上部分のことね、念のため)を盛っているようだ。
注文後に計算したのだが、並盛290円+冷奴100円+お新香30円(安!)=420円。しまった、損ではないか!
まあ、冷奴をウォーマーで温める手間と光熱費がかかるし、いつも安く食べさせてもらっているので、たまにはいいか。
そういえば、味噌汁のアップを撮影したので、一応あげておく。


見えないが、ワカメがふた切れ沈み、刻みネギが6切れほど。だが、これでも通常より割増しなのだ。
普段は、わかめor刻みお揚げがひと切れに、ネギが0~3切れくらいだからね。
とはいえ、繰り返すが味噌汁は無料であるし、ダシ自体はちゃんと効いているので、文句はいえない。

実際、私が愛読している某著名グルメライターのブログでも、「丼太郎の味噌汁はしっかりしている」と称賛。
しかも、この御方の得意分野はカレーなのだが、丼太郎のカレーも絶賛していたのにビックリ。氏いわく、
「余計な味付けがされていなく、飽きのこない美味しさ。出来合いのカレーとはまるで別物、これで270円とは恐れ入る」と。
著名ライター様には大変失礼だが、余計な味付けをしていない出来合いのカレーだと思うのだが。
しかし、カレー評論の第一人者がおっしゃるのなら、以前の牛丼太郎とは味が変わったのかも…と期待し、
次回訪問時は、牛丼とのあいがけ「牛カレー」430円を頼んでみた。

※写ってないけど味噌汁もついてくる。やはり、具は少なめだった

食べた感想はやはり、業務用風のよくあるタイプのカレーだった(笑)。まあ、ある意味丼太郎らしくてホッとしたけど。
カレーもいいけど、私が丼太郎で一番好きなメニューはやっぱり、牛丼並と玉子の組み合わせ。
つい先日、一番美味しい食べ方を実行したので、皆さんにも伝授しよう。

1 泥酔の一歩手前まで酔う 2 千鳥足で店舗に向かう 3 迷わず並と玉子の食券を買う


4 一心不乱に喰う
もちろん、肉片や米粒はもちろん、味噌汁の最後の一滴まで残さずたいらげるべし。

食後、作業中の店員さんに対し「いつもウマいねえ」などと話しかけた記憶がある。
店員さんは迷惑だったかもしれないが、酔ってウマイもん喰ってゴキゲンだったので、カンベンしてほしい。
ここで、正田祐司(注:私の本名ね)認定・最新牛丼ランキングを発表。

王者 吉野家
1位 丼太郎
2位 サンボ
3位 養老乃瀧


サンボを抜いて丼太郎が1位に。しかし、未知の非チェーン店を求め、私の牛丼探訪はまだまだ続く。



丼太郎(どんぶりたろう)
東京都文京区小日向4-5-9
地下鉄茗荷谷駅から徒歩約90秒
営業時間 月~金6時~23時 土6時~16時 日祝10時~22時
定休日 年末年始だけ…かな?
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シロウトの山登り 高水三山編

2019年04月19日 | ジョギング、ウォーキング
知識なし、体力なし、根性なし。そんな登山シロウトが、富士山登頂を目指し鍛錬するシリーズ。
3回目となる今回は、奥多摩の高水三山縦断にチャレンジ。
高水三山とは、高水山(たかみずさん)、岩茸石山(いわたけいしやま)、惣岳山(そうがくさん)のことで、
標高はどれも700メートル台。前回の高幡山は、標高126メートル・登頂時間15分と、さすがにラクすぎたからね(笑)。
最寄り駅は、青梅線の軍畑(いくさばた)駅。しかし、せっかく青梅線に乗ったのだから、登山開始前にまず、
小作駅で下車し、以前紹介した『ライオン餃子』さんで、山頂で食べるお惣菜を買っていくことに。

店主の星田さんは元競輪選手であり、現在も日々の鍛錬を欠かさないアスリートでもある。
鍛錬の一環として(?)、ハードな登山も幾度となく実施しており、奥多摩の大半の山は登頂済みで、
冬の富士山にも挑み、毎回無事に生還している、私とは比較にならない、山登りのクロウトである。
そんな星田さんが作るお惣菜は、味の良さは当然ながら、山登りに持っていけば最高のお守りになると思う。
11時すぎにお店に着いたら、ちょうど餃子を焼き始めた頃。焼きあがるまで時間がかかるので、
電車の都合で餃子はあきらめ、これまた絶品の揚げたて「鶏から揚げ」を購入。
「山に持っていくなら、いつもより少ない方がいいかな?」とたずねられたので、うなずいたのだが、
それでも、大きなサイズが5個も入っている。しかも、ビックリするぐらい安かった!


もうね、ローソンの「からあげクン」(5個で税込み216円)を買うのがバカらしくなるレベルだったよ。
高水山方面に向かうことを告げたら、さすがは「山の神」。いろいろとアドバイスをくれた。
実は、当初の予定では三山では最も高い、ふたつめの岩茸石山に登り、そこで軍畑駅に引き返すつもりだったのだが、
星田さんが「絶対惣岳山まで行って、そこから御嶽駅に下山した方がいい」と勧めるので、従うことにした。
みなさんも、青梅線沿線で山歩きの際は、縁起のいいライオン餃子のお惣菜をぜひ!
※営業時間11~13時くらい、16時~18時くらい

星田店主に「行ってきます」とあいさつし、小作駅から青梅線に再乗する。
さきほど、「電車の都合で」と書いたが、軍畑駅のように青梅駅から奥に行く青梅線は一気に少なくなり、
1本逃すと30分以上足止めをくらうハメになる。時間ロスを防ぐためにも、前もって時刻表を調べておこう。
11時50分頃、軍畑駅に到着。駅ホームでは「ようこそ青梅へ! 高水三山登山口」の看板が迎えてくれる。


ここで最初の試練! こちらは無人駅なので、当然駅員は不在で、下車を妨げる自動改札のドアもない。


つい「電車賃を払わずに通りすぎてやるか…」とよからぬ考えが頭をよぎる。ドケチの私にはツライ試練だ。
まあ、普通の人にとっては試練でもなんでもなく、ICカードをタッチして外に出ればいいだけのことである。
※私も当然、スイカでちゃんと払ったので。念のため

駅を下りてすぐの場所に、写真の看板がある。


ツキノワグマ目撃情報! これはコワい。まあ、結局遭遇しなかったけど。
あと、高水三山について書かれたブログには、「軍畑駅近くに売店がある」という記載もあるが、
確かに売店はあったものの、シャッターが下りて閉まっている
土日や春休みなどには開けるのかもしれないが、一応、飲食物などの買い物は、前もって済ませておこう。

登山口に向かい、道なりに進んでいく。見上げれば緑の山々、そして脇には小川が流れており、歩いていて気持ちいい。




下の写真の地点を右に進んでいくと、最初のポイント「高源寺」に到着。




あるブログに、「お寺にトイレがあるので、登山前に…」と解説があったが、
トイレはひとりしか入れず、横から押されたら倒れそうなほど小さいため(?)、使う気にならなかった。
高源寺の先にも、舗装された道路が続く。駅からずーっと上り道で、実は結構疲れてきた。
そんなとき、ふと脇に視線を送れば、写真のような緑と桜の美しいコントラストが!


しばらく歩くと、ようやく登山口に到着。ここで登山靴に履き替えることにする。


ベンチも設置してあったので、ついでに休憩していくことにした。


ベンチに座ってぼーっとしていたら、ポケットからカメラが落ち、そのままガードレール下の小川に。
あわてて拾いに下りたところ、川の流れはゆるく、カメラは流されることなく無事だったが、
みなさんも、このベンチに座る際は、ガードレール下に貴重品を落とさぬよう、気をつけてほしい。

冷や汗かいて、体温が下がったところで(?)休憩を終え、いよいよ山歩きスタート。
まずは、写真のダムらしきものを横目に、階段を上っていく。


階段を上り切ると、山道っぽい風景が現れた。木々に囲まれ、空気がおいしくなった印象。


「初心者向け」とされる高水山は、難所こそないが、なかなか高低差があり、高尾山よりはだいぶキツイ。
ダラダラと続く上り道に吐息が荒くなる中、脇を見上げれば、写真のような木々と青空がのぞくため、


この木の間を登れば、近道だろうな…と思ったが、「無理はしない」のが私のポリシーなので、
そのまま山道を進み続ける。人間、地道にコツコツやっていくのが一番だ(←無職のくせに)。
しばらく歩くと、高水三山で唯一トイレがある、「常福院」にようやく到着。


ここのトイレは、ちゃんと男女別に分かれており、しかも複数あるので安心だ。
ここから数分後、第一の山・高水山の山頂(759メートル)に到着した。


高水山からは、見晴らしもよくないので、少し休んだらすぐに山歩きを再開。
ちょっとだけ下り道もあるが、その後はやっぱり上り道。


さきほどの高水山山頂から、30分も歩けばやがて絶景が現れ、


第二の山であり、高水三山の最高峰である、岩茸石山の頂上(793メートル)に着く。


休憩用ベンチに座り、さっそく持参した缶ビールを飲む。おつまみは、ライオン餃子さん特製の唐揚げだ。

※1個減ってるのは、登山口の休憩時につまみ食いしたため

気温は低かったものの、とにかく景色がいいし、ビールも唐揚げもウマいし、最高の気分である。






【唐揚げと奥多摩の絶景】。絵になるねえ。撮影した方向が奥多摩なのかは定かではないが。
ビールと唐揚げをたいらげ、汗をかいたシャツを着替える。上半身裸になった途端、別の登山客が山頂に到達したため、
だらしないボディを見られてしまい、なかなか気まずかった(恥)。
気を取り直し、ライオン餃子・星田さんのアドバイス通り、当初の計画を変更し、第三の山に向かい出発。

高水三山なのに、ふたつ目までしか登ろうとしなかった理由は、岩茸石山が最高峰だったことと、
御嶽駅に下るルートなので、青梅線に乗ると軍畑駅より御嶽駅の方が、電車賃が76円高いこと(セコイ!)、
そして最大の理由が、途中に下記写真のように、岩登りの地点があっておっかなかったこと。


根性なしゆえ、登りたくはなかっけど、ここまで来たら、引き返すわけにいかないしねえ。
難所(?)もなんとかクリアし、ついに第三の山・惣岳山山頂(756メートル)に到達。


山頂はそこそこ広かったが、写真の青渭(あおい)神社がある程度で、高水山と同様、見晴らしはイマイチだった。


さて、ここからは下り道。あせって転倒などすることなく、ゆっくり歩いていく。
山歩きは、下りの方がケガの可能性が高いので
御嶽駅へは、他人のブログによると60~70分とあったが、私は慎重に歩いたため、80分かかってしまった。
写真の竹やぶが見えてくれば、ゴールまではあとわずか。


こちらがゴール地点(御嶽からはスタート地点だ)! 御嶽駅は目と鼻の先だ。


登山靴から運動靴に履き替えていると、たまたま通りかかった、近所に住んでいると思われるおばちゃんが、
「お疲れさま」と声をかけてくれた。こういうの、なんだかうれしいよね。

最後に、今回の山歩きでかかった時間を記載しておく。
軍畑駅→(約30分)登山口→(約55分)常福院・トイレ→(約5分)高水山山頂→(約35分)
岩茸石山山頂・休憩→(約25分)惣岳山山頂→(約80分)ゴール地点→(約2分)御嶽駅


約4時間ほど歩いたようなので、さすがに疲れたね。
さっきも書いたが、「初心者向き」との評価がある高水三山だが、決してラクではない。
途中、何度かくじけそうになったけど、文中でも触れた、小川のせせらぎや、美しい花や緑の木々などが、
「ガンバレ!」「あと少しだよ」などと、励ましてくれているような気がしたため、最後まで歩き通すことができた。
…と、私らしからぬ、気持ち悪い表現をしたところで、いつもより長い駄文を終えることにする。
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『天下一品』高円寺限定メニュー

2019年04月02日 | 天下一品
拙ブログでは「煮込み」と呼んでいる(そして、誰もマネしてくれない)、『天下一品』のこってりラーメン。
前回10月の投稿↓では、水道橋店が770円に値上げしていたのを嘆いたのだが、
https://blog.goo.ne.jp/shiyoudayuuji/e/91e85833cf49f05d980d2141f92df2e9

調べたところ、東京で770円は水道橋と赤坂だけで、あとは新宿西口と吉祥寺が730円で、他はだいたい720円のままのようだ。
以前も書いたが、テンイチは店舗によってスープの濃度に差があるが、これはオーナーがそれぞれ違うからであり、
同様の理由で、メニューや価格も微妙に異なっているので、自分の好みの店を探すのもまた楽しい。
私が好きなのは、つまみメニュー豊富な水道橋(値上げは残念だが)、濃厚なのに意外と空いている穴場店の府中中河原、
そして、営業時間の長さや席数の多さ、スープの安定感などの総合力で、高円寺を最上位に推したい。

高円寺は、天下一品・京都本部の直営店らしく、「アメトーーク!」などメディアに露出する機会も多い。
スープはいつでも濃厚で、連日お客さんも途切れることなく、私自身も味について不満を抱いたことはないが、
お店側は現状に満足することなく、新たなメニューの開発・提供にも熱心なのである!
ただし、それは高円寺店の意思ではなく、本部からの指令で、イヤイヤやっているだけなのかもしれないが(苦笑)。

たとえば、だいぶ前に紹介した「回鍋肉」は、東京では高円寺と、おなじく直営店の神楽坂でしか見たことない。

※回鍋肉は単品550円、定食は1090円

回鍋肉、意外とウマかった印象があるよ。こってりとのセットは相当カロリーが高そうだが。
また、今から2年ほど前には、【ハバネロを練り込んだ辛口の餃子】という、幻のメニューがあった。
どのくらい幻かというと、正式なメニュー名を覚えてないほど。結局、一度しか頼まなかったし。
ネットで調べたところ、正式名は「辛餃子」で、読みは「しんぎょうざ」だった様子。
こちらがその写真。酒のツマミとして、「豚キムチ」単品と一緒に注文した。


見本の写真は、もっと真っ赤だったのだが、見た感じは普通の餃子とさほど変わらないよね。
しかし、いざ食べてみるとハバネロの辛味が……たいして効いておらず、ほんのりピリ辛。
一番わかりやすいのが、「うまい棒」のめんたい味(笑)。豚キムチの方が、よっぽど辛かった。
結局、レギュラーメニューにならなかったので、あまり評判よくなかったのかも。

さらに、昨年10月の「天下一品祭り」の時期に訪問した際には、卓上にて写真のメニューを発見。


テンイチなのに最中アイス!? 甘党の私だが、さすがに注文するのをためらってしまった。
料理の世界では「シェフこだわりの味」などと、いい意味で使われるケースの多い「こだわり」だが、
本来は「つまらないことに執着し、行動が停滞する」という、どちらかといえばネガティブ要素の強い言葉である。
つまり、この場合の「こだわり最中」は、日本語的には正しいといえるだろう(笑)。
ちなみに、昨日(4/1)の時点でもまだ販売していたが、味は2種類のままだった。

さて、昨日の私が注文したのは、まずはびんビール600円と、写真のおつまみセット412円。


以前より、盛り付けが美しくなった。さすがは高円寺、従業員がマジメだ(…と思う)。
辛口キムチですぐに1本、玉子とメンマに卓上の辛味噌を乗せてもう1本ビールを飲み、そろそろシメに。
この日は、店内壁ポスターでひっそりと表示していた、高円寺限定・期間限定・数量限定のメニューを選択。
そのメニューとは、「こってりチーズパンラーメン」である!

高円寺店のみの提供、期間は3月~8月の半年間、1日30食限定らしい。
30食の割には、21時45分の時点でも売り切れてなかったので、あまり人気ないのかも(笑)。
ポスターのイメージ写真を見ると、カットしたバケットらしきパンが2枚、こってりスープに沈んでいた。
パン2枚で、普通のラーメンに+230円(計950円)とは、ちと高い気もするが、
原価はともかく、オーブンを使用するため、調理の手間が余計にかかっているので仕方がない。


写真のオーブンが「チーン」と鳴り、中からバケットを取り出し、ラーメンに乗せて完成…と思いきや、
店員が首を傾げつつ、再度オーブンに入れ直しているのを見てしまった。どうやら焼きが甘かったらしい。
修正するのはさすがは高円寺の店員だが、すでに完成したラーメンの麺がノビるのでは…と不安になった。
数分後、再びオーブンから取り出したバケットが、無事に丼に添えられた状態でやってきた。
見よ、これが「こってりチーズパンラーメン」だ! 

※よせばいいのに小ライスも追加

心配していた麺は、さほど伸びておらず。こってりスープはいつもの高円寺店ならではの高濃度。
そしてチーズパンは…残念ながら、チーズのインパクトが薄く、あまり風味を感じなかった。
ただでさえスープが強い商品なのだから、負けないようにチーズの量を増やすか、少し焦げ目をつけた方がよかったかも。
しかし、時間がたってスープを吸うと、なんだかウマそうなビジュアルになってきたではないか。


この「スープ吸いパン」と、テンイチ独特のチープな麺を、小ライスに乗せて…
トリプル炭水化物・特製テンイチ丼が完成!


スープをかけて、ズルズルもぐもぐガツガツと食べる。わかっていたけど、やっぱりウメえ。
先日の健康診断で、中性脂肪が大幅に増えていた私だが、炭水化物を控える気は一切ない。

今回の限定メニューは、先述の通りチーズがイマイチなので、チーズなしでもいいと思った。
むしろ、パンは今後も、追加トッピングとしてレギュラー化してもいいのでは?
シチューにバケットはもはや常識だし、最近はもつ煮にパンを付ける居酒屋も珍しくはない。
こってり煮込み+パン、ベストマッチではないかね
あ、こってり煮込みとはテンイチの「こってりラーメン」のことね。念のため。

繰り返すが、天下一品は店舗によって、オリジナルメニューがあったりする。
たとえば、大阪の喜連瓜破(きれうりわり)店では、かつて「ハンバーガー」を売っていた。

※7年前にガラケーで撮影

写真は確か「フィッシュバーガー」だが、ハンバーガーの味自体も、こってりとの相性も悪くなかった。
テンイチマニアとしては、全国の店舗を巡って、独自のメニューを食べまくってみたいねえ。



天下一品 高円寺店
東京都杉並区高円寺南4-7-1
高円寺駅南口から徒歩約4分
営業時間 11時~翌3時
ほぼ年中無休


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