明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

大人気の庶民派天ぷら店 高円寺『天すけ』

2017年04月28日 | 丼もの
好きな食べ物はカレー、ハンバーグ、スパゲティ、ラーメン、餃子、玉子…と、
いいトシこいて、子供の嗜好とかなり似ている私が愛する、数少ない大人の食べ物(?)、
それが天ぷらである。

天ぷらは、もちろんそのままでも美味しいのだが、好きなのはやっぱり、
丼のご飯に乗せて、江戸前風のクドく甘辛いタレをかけて、一気にかきこむ天丼の方が好きだ。
なので、たまにチェーンの『てんや』を利用する。味については、500円で食べられるのだから、文句はいえまい。
ただし、以前やってた限定メニューのハンバーグ天丼、あれには参った。

(C)てんや

冒頭で書いた通り、ハンバーグ好きなのでうっかり注文してしまったが、
天ぷらもご飯も、バーベキューソースの味しかせず、あまり気に入らなかった。

とはいえ、本格的な天ぷら専門店だと、バカみたいな価格を取られるのが難点。
天ぷらも寿司も、江戸時代は庶民が手軽につまむ、軽食のような存在と価格だったのにね。
職人が揚げた美味しい天ぷらを、リーズナブルに食べたいという、双方の条件を満たす貴重なお店、
それが今回紹介する『天すけ』さんだ。


場所は、高円寺駅北口からほど近い商業ビル内。青い看板が目印。

TVやマスコミにもしょっちゅう取り上げられているため、普段は行列ができているのだが、
私が訪れた日の夜20時半頃は、たまたま空いていた。
店内はカウンター席のみ。愛想のいい店主に案内され、奥の席へ。
まずはビールと、おつまみに穴子天ぷらを注文。私は、天ぷらでは穴子が一番好きなので。
びんビールとお通し替わりのお新香が提供され、しばらくして穴子天がやってきた。


おお、なんて麗しいビジュアル!
「中央のはカルシウム、穴子の骨です。一緒にお召し上がりください」
という店主の説明に従い、骨をポリポリかじり、穴子の身を頬張る。
肉厚で脂ののった身は、天つゆもいいけど、塩の方がより美味しく感じる。

ビールを飲み干し、もう1本頼むタイミングで、お目当ての玉子天丼も追加。
まずは店主が卵を割って油鍋に投入。そのとき、正面の鍋を凝視したまま、
割ったカラを背面のトレイに投げ捨てるのが見せ場だ。
玉子に衣をまとわせ、その他の天ダネを揚げていき…数分後、しじみの味噌汁と共に玉子天丼が到着。


具はエビ、イカ、キス、なす、かぼちゃ、ししとう、かき揚げ、そして玉子。
全8種類と盛りだくさんでご飯が足りない! ビールを頼んで正解だったよ。
上から天ぷらを食べ進んでいくと、ようやく玉子天がお目見え。


箸でやさしく割ってみると、中からエロいほどに美しい(?)黄身がとろ~りと。


告白しよう! オレは黄身が好きだ!
その昔、女性と飲んでいて、玉子料理を食べながら上記のセリフを発したところ、
「冗談でもそういうこと言うのはやめて!」と叱られたのを思い出す(涙)。

私のどうでもいい思い出バナシはさておき。さすがは専門店。天ぷらはどれも美味しい。
個人的には、小エビの入ったかき揚げが良かったかな。また、ここの丼タレは、それほどクドくないのがありがたい。
ビールで各種天ぷらをたいらげ、ご飯と玉子はわざと残す。
すると丼には、タレと黄身が混ざった、最高の卵かけご飯が!
一気にかきこみ、味噌汁も飲み干し、最後にお茶までいただき、ごちそうさま。
すっかり満足させられた、玉子天丼の価格は1300円。
てんやほど安くはないが、値段以上の価値がある。そもそも、てんやと比較するのは失礼か。

天ぷらも素晴らしかったが、最も気に入ったのは、店主の人柄だ。
人気店にありがちな、乱雑な客扱いや言葉遣い、部下の店員に対しての叱咤などは皆無で、
温厚そうな店主は、客にも店員にも、常に優しい口調で話しかけていた。
以前も書いたけど、部下や客に対してエラそうにしている、ラーメン屋のバカ店主は、
こちらの店主・栗原さんのツメのアカを煎じて飲むべきだね。


天すけ 
東京都杉並区高円寺北3-22-7
高円寺駅北口から徒歩約2分
営業時間 12~14時、18~22時まで
定休日 月曜
※昼は大行列なのでご注意を
コメント (2)
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怪しくも美味しい中華食堂 桜木町『三陽』

2017年04月18日 | 中華食堂
横浜の野毛という街に、『三陽』という怪しい中華食堂がある。
どれくらい怪しいかと言えば、まずは店頭の看板を見てもらえれば。


商品名も、キャッチコピーも、下の謎の毛沢東語録(絶対、本人は語ってない)も、いかがわしさ満点である。
ちなみに、右端に写り込んでいるおっちゃんが、こちらの店主だ。

勇気をふり絞って入店したところ、店内にはカウンター席とテーブル席があり、床は予想通りベタベタしてる。
そして、平日夕方5時にもかかわらず、早くも出来上がっている客が多数存在
こういうの、苦手な人もいるだろうね。

従業員はほぼ全員、大陸系の方で、客の前で私語を交わし、喫煙し、つまみ食いをする、フリーダムな勤務態度。
私は、洗い場の真ん前のカウンター席に案内されたのだが、まかないを喰い終わった店員が次々と、
「ガラガラガラ…ペッ」とうがいをしにくるのには参った。
こういうの、苦手な人もいるだろうね。

これが私が座ったカウンター席。飲料水が出る蛇口が、各席に設置されているのはありがたい。


ピンクの水筒とカルピスは、ホール担当のお姉さんたちのもの。私が着席したあとでも、そのまま置きっぱなし(笑)。
あと、ちょっと変わっているのが、カウンター下にタオルが吊るしてあること。


これで手を拭いていいのかな? どうせ営業中は取り替えないだろうし、汚いオッサンが使ったあとはイヤだな。
こういうの、苦手な人もいるだろうね。

ただ、私がここに来た目的は料理であり、衛生や接客でないので、うがい以外は気にならなかった。
ここからは、私が注文した素晴らしい料理について、順に紹介していこう。
まずはホッピーと、こちらの名物「バクダン」を。


揚げたニンニクに甘辛い味噌ダレを絡めたもので、オードブル(?)に最適。
そういえば、箸の柄がカラフルで微笑ましかったな。
続いて、お店の一番人気で毛沢東もビックリの「餃子」が焼きあがった。


一人前6個で400円。意外とキレイな形状と焼き色だ。中身の具はこんなかんじ。


ほとんど野菜だが、実はニンニクがかなり練り込んであり、めちゃくちゃウマイ!
中国の餃子には入らないそうだが、餃子はニンニクを使った方が私は好みだな。
このあと、水餃子も頼んでみたが、やっぱりニンニクがガッチリ効いている。


どちらもウマかったが、個人的には焼き餃子の方が気に入った。

せっかくなので、こちらのお店独自のドリンクも頼んでみることに。


「ベイスターズサワー」のような横浜らしいものや、「テポドンサワー」というけしからん商品までいろいろあるが、
私は焼酎のラムネ割りが好きなので、上から2番目の「おっぱいサワー」を選択。名前の由来は不明。
ホールの女性店員を呼び、口に出すのは恥ずかしいので、「これを…」と、メニューの文字を指さしたところ、
「オッパイ? オッパイサワー? オッパイサワーネ!?」と、3回も繰り返される恥辱プレイ
おっぱい…イヤ、焼酎のラムネ割りは、予想以上に甘ったるかった。

酒と餃子とニンニクで、ずいぶん腹イッパイになったが、やはりシメも食べたいと思い、
これまた名物の、楊貴妃も腰抜かすギャルのアイドル「チンチンラーメン」を追加注文。
書いてる今も恥ずかしいのだが、ホールの姉ちゃんは例の調子で、
「カウンターサン、チンチンラーメンイッチョウネー!」と、恥じらうことなく、店中に響き渡る大声でオーダーを通す。
ある意味、これぞプロの仕事かも

しばらくして、チンチンラーメンが完成。ホール姉ちゃんが、丼と一緒にコショウを置いていった。


たっぷりのニラに、玉ねぎ人参、少々の豚肉が入った塩ラーメンといった様相だが、
スープにはまたまたニンニクが溶けこんでいる! う~む…これは元気になりそうだ(←ナニが?)
姉ちゃんのおススメ(?)に従い、途中でコショウを振りかけ、満腹だったにもかかわらず、スープ以外は完食。
「楊貴妃も腰抜かす」かはさておき、チンチンラーメンは意外と美味しかった。
ただ、ネーミングやニンニク風味といったことまで含めると、こういうの、苦手な人もいるだろうね。

会計時、ホール姉ちゃんに対し「美味しかったです、また来ます」と告げると、
「アリガトゴザイマース、マタキテネー」と返答してくれたので、本当にまた行ってやろうと思っている。
「味噌ダレネギ鳥」や「海鮮チンコロラーメン」など、他にも気になるメニューがたくさんあったからね。

さて、ここまで「こういうの、苦手な人もいるだろうね」と、何度も書いてきたが、
実際、本当に苦手な方もいるようで、お店のすぐそばで、こんな看板を発見!


この建物主と関係者の間で、ナニがあったのかわからんが、ご近所同士は仲良くした方がいいよ(苦笑)。

下ネタ全開のメニューなど、全体的にツッコミどころは多いけど、味自体は悪くないし、
店員さんもそんなに悪い人はいないと思うので、みなさんにもぜひ、足を運んでいただきたい。


三陽(さんよう) 
神奈川県横浜市中区野毛町1-36
JR、ブルーライン桜木町駅から徒歩約5分
営業時間 11時~24時 日曜祝日は23時まで
定休日 不定休
※すぐ近くに「御用邸」と呼ばれる支店あり
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選抜高校野球 日大三-履正社戦

2017年04月04日 | 高校野球
3月19日に開幕した、第89回選抜高校野球大会。
我が母校・日大三の試合は、大会初日の第二試合。
観戦前に、ガソリンを入れるべく、早朝から西成区の立ち飲み屋『難波屋』へ行ったところ、
店のオバハンに怒られ退散し(前々回の日記参照)、今度は新世界の立ち飲み屋『福政』へ。
こちらは、居酒屋では珍しく、モーニングサービスを実施している。
モーニングといえば、喫茶店ならコーヒーに玉子とトーストが付いたりするのが普通だが、
こちらのお店は、生ビールに玉子と塩昆布が付く(笑)


価格は350円と、確かにモーニング価格。なお、玉子は半熟で美味しかったよ。
気分の良くなったところで、いよいよ甲子園に向かう。

球場に着いたのが第一試合の途中。さすがは開幕日だけあって、満員で入場できず、場外で待つことに。


私が甲子園場外で並ぶのは2回目だが、2回とも前の試合が延長になり、長時間待たされた。
今回は春なのでまだマシだったが、以前、真夏の炎天下で並ばされたときは、倒れそうになった。
ようやく第一試合が終わり、一塁側アルプス席に座ることができたのは、試合開始予定時間の50分後。


東西の実力校同士の対決とあって、場内は第一試合より混雑している様子。
三塁側スタンドには、履正社のRを形どった、黄色い人文字が。


甲子園の人文字といえば…高校野球ファンとして、名門PL学園の復活を願ってやまない

試合展開や内容については、散々報じられているので、詳細はあえて触れない。
一応、場内スコアボードの写真を掲載しておく。


7点差付けられたけど、ヒットは日大三の方が多かった。以下で、私個人の考えを記しておく。

○エース櫻井はよく頑張った
開幕前の練習試合では不調だったので不安だったが、履正社相手に8回までで5失点は及第では。
ただ、2ストライク0ボールなど、投手有利のカウントからの四球や被安打が目立ったのはもったいなかった。

○キャッチャーの津原も、ボールを逸らさぬよう頑張った
これまた、練習試合ではポロポロこぼしていたのに、本番ではしっかり、櫻井の球を止めていた。
8回には、一時同点となるタイムリー三塁打を放つなど攻守で活躍。あとは打者との駆け引きを覚えて欲しいね。

○金成は…まあ仕方ない
期待された長打は放てなかったが、名前や体格でマスコミが騒ぎすぎただけで、実際はあんなもんだ。
とりあえず、守りではファーストへの打球がなくて(=エラーされなくて)よかったよ

○9回表の履正社の6点目、あれはアウトだった!?
三遊間のヒットで、生還を狙う二塁ランナーを、好返球でアウトにしたかと思いきや。判定はセーフ。
アルプス席からもアウトに見えたが、一番近いところにいる球審がセーフだと言うのなら仕方ない。
キャッチャー津原のタッチ、というかアピールが若干甘かったかな? 
もっとも、ジャッジやタッチより問題なのは、あんなボテボテの打球をタイムリーにしてしまった、
三遊間の守備はどうなのよ? ということだ。
あの打球をアウトにできなくても、せめて内野で止めておけば、同点で二死一、三塁だったのに。
サードの井上(←実は巧くない)はともかく、ショート日置なら、捕れたような気がするのだが。
この日の彼は、昨秋の早実戦に続いてノーヒットだったから、ちょっと落ち込んでたのかなあ。

○あきらめが早い!
最大の問題はコレ。微妙なタイミングをセーフと判定され、5-6となった場面で、
それまで完璧に抑えていた相手主軸の安田に、初ヒットとなるタイムリーを浴び、5-7に。
確かに痛い失点だったが、まだ2点差だし、裏の攻撃は三番の櫻井からという好打順だ。
それなのに、心が折れたような散漫なプレイで、エラーやミスを重ねてしまい、まさかの大量失点。
2点差の時点では「まだまだ!」と声を出していた私も、さすがに7点も差を付けられては、ギブアップだ。
試合後、小倉監督も「安田君のタイムリーで決まっちゃいましたねえ…」というコメントを残したそうだが、
アンタがそれを言っちゃダメだろ!
ベンチでの様子は知らないけど、監督もやっぱり、ガッカリしちゃったのかな。
そんな監督の雰囲気を察したら、選手たちも当然あきらめるわな。

実際、履正社は決勝戦まで勝ち進んだわけだし、実力差は確かにあったんだろうが、
勝てなくもなかったのでは? というのが試合後の私の印象だ。

結果的に初戦敗退となってしまった選抜大会だが、日大三にとってはいいジンクスもある。
それは、春の大会でエラー絡みの失点で大敗したときは、夏の大会で全国制覇するというもの。
2001年は東福岡に3-8、2011年は九州国際大付に2-9とそれぞれ完敗しながら、
夏にも甲子園にやってきて、見事優勝を遂げている。
今年のメンバーはそこまで強くない気もするが、甲子園・春夏連続出場は、最低のノルマだ。

東京では、夏大会のシード権をかけた春季大会がすでに始まっている。
日大三の初戦は明日4月5日で、相手は都葛飾野。
まずはキッチリ勝利をおさめ、夏の全国制覇への第一歩としたいところだが。
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