明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

アップルパイにショートケーキ…魅惑のスイーツやきそば

2020年09月26日 | ペヤング
8月のある日、たまたま視聴していたTV番組で、ペヤングの発売元『まるか食品』の特集をしていた。
特集自体はたいした内容ではなかったが、まるか食品関係者の発言に、衝撃を受けることになる。
一字一句、正確には覚えていないが、その発言を要約すると、
「9月21日に“ペヤング アップルパイ味”を販売します」だ。
ナニ! アップルパイだと!? さっそくペヤングHPを検索するも、アクセス集中のせいか閲覧不可状態に。
どうやら、全国のペヤングマニアが殺到したようだ。同志よ!

その放映日から約1ヶ月、ついに発売日の9月21日がやってきた。
0時を過ぎ、日付が変わった時点で、自宅近所のコンビニを巡ってみたのだが、どの店にも置いてない。
というか、どの店も「アップルパイ? ナニ言ってんだコイツ」のような反応をされる。
夜が明けて、スーパーやドン・キホーテも探索したが、立川市内では発見できず。
「ペヤングホームパイ」のときもそうだったが、立川はペヤングの新商品を扱っている店が少ない。
ペヤングのキワモノ商品が発売日に見つかる可能性の高いお店ベスト3は、
○西友西荻窪店 ○ドン・キホーテ中野店 ○西友阿佐ヶ谷店の3店。あくまで私の行動範囲での感想だが。
阿佐ヶ谷に用事があったので、ついでに西友にも立ち寄ってみたところ、さすがはベスト3!
カップ麺コーナーの一角に、山積みのまま置かれていた。ただし、購入者は少ない模様(笑)。


こちらがパッケージ画像。正式名称は「ペヤング アップルパイテイストやきそば」だ。


メーカー希望小売価格200円のところ、155円で販売。いきなりの値下げとはありがたいが、
どうせ数ヶ月後には、売れ残ってこの価格以下になるだろうからね(笑)。
※追記:12月1日、ドン・キホーテ立川店にて、1個60円で販売していた
帰宅し、さっそく食べてみることに。封を開けると、早くも甘ったるい香りがする。
中身はいつもの麺、乾燥リンゴ、怪しげなソース。具材はリンゴだけかい。


お湯を捨て、具材とソースを混ぜた状態がこちら。リンゴだけでなくバターのような匂いもする。


乾燥リンゴは、酸味はもちろん甘味もしっかり残っており、麺が普段よりしょっぱく感じる。
ソースはこのとおり、キャラメルっぽい色をした、カップ焼きそばには似つかわしくない、甘い液体であった。


味の感想は、アップルパイというか、「バターと砂糖を加えた焼きリンゴ」という印象。
正直、食べられないレベルではないが、焼きそばにする意味はないでしょ。
昨日、地元のコンビニにも置いてあった。だいぶ流通してきたようなので、興味のある方はぜひ。

今回のアップルパイは、私の基準では許容範囲であったが、こらアカンと感じたのが、
2017年に、バレンタインデーの時期に合わせて発売された、「ペヤングチョコレートやきそば ギリ」

※希望小売価格185円

上記商品はドンキ中野店で購入。左側の2個も怪しいが、味の奇抜さではペヤングチョコ味が群を抜いていた。
こちらが中身。麺とチョコソースに、具材は乾燥イチゴらしき粉末とクルトン。


湯切り後、ソースや具材を加えたのがこちらで、


混ぜるとこうなる。一瞬、ソース焼きそばに見えなくもないが、漂う匂いはチョコなのである。


チョコソースとは、いつものスパイシーなソースにチョコを加えたのではなく、100%チョコ
甘いチョコといつもの揚げ油臭のする麺との融合…こんなのマズいに決まっている!
商品名のギリは、「義理チョコ」と「限界ギリギリ」をかけたと思われるネーミングだが、
個人的にはギリギリではなく、明確なアウトであった。

アップルパイ味は、ペヤング史上2度目の「スイーツ商品」であったが、他社製品ならば、ショートケーキもあった。
それが、2016年12月発売の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば ショートケーキ味」だ。

(C)明星食品 ※希望小売価格180円

ペヤングチョコ×バレンタインのように、この商品もケーキ×クリスマスを意識したのだろうか。
こちらが中に入っていた、具材、マヨネーズ(?)、特製ソース。


具材はイチゴ、乾燥ヨーグルトの粒、色を付けた砂糖の細長い粒。イチゴはペヤングチョコよりは大きめ。
マヨネーズはバニラ風味(!)で、ソースは焼きそば用のしょっぱいヤツに、フルーツエキスやバニラオイルを加えたもの。
こちらが湯切り後の状態。マヨビームに失敗し、左端に偏ってしまった。


食べる前に、全体をよ~くかき混ぜてみたところ、


ショートケーキというか、ホットケーキのような匂いが室内に充満。
ソースに塩分が含まれているためか、少ししょっぱく感じたけれど、こちらも食べられなくはない、という感想。
スイートカップ焼きそばシリーズ(←シリーズ化するなよ)、ワーストはやはり、ペヤングチョコだ。

最近のペヤングは、「ウマいかマズいか」といった味の評価は二の次で、いかに話題性があるか、
今風の言葉で書くと「バズるか否か」に重点を置き、商品をリリースしている気がする。
私は以前、周囲の友人に対し「そのうち“カルボナーラ味”や“クリームソーダ味”も出すらしいぞ」と、
ウソの情報を流したものだが、このままでは事実になりそうだ。
そういえば、冒頭で触れた番組内で、まるか食品の関係者はアップルパイ味だけでなく、
「通常の8倍、総カロリー4000超の“ペヤング ペタマックス”を年内に発売します!」
と宣言。メガ(1000の2乗=百万)やギガ(1000の3乗=十億)の上、ペタ(1000の5乗=千兆)という単位を初めて知ったよ。

量はともかく4000超カロリーはキツイ。塩分も通常の8倍だと、3.6×8=28.8グラム。高血圧の私には無理だ。
だいたい、前回のペヤングブログでもちょこっと触れた、「超超超大盛 GIGAMAX 関西風天かす」も未食なのに。


上記「~関西風天かす」は、次回のペヤングブログで必ず紹介する。ペタマックスは…とりあえず未定で(笑)。
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懐かしの「どさんこ」で食べる 西武柳沢『どさん子』

2020年09月20日 | 中華食堂
以前、つけ麺大王出身の早稲田『大王ラーメン』を紹介したとき、
“つけ麺大王とは、『どさん子(娘)』と並ぶ「昭和の懐かしラーメンチェーン」の一角で…”と記したのだが、
実は私、どさん子については近年まで、「昔、そういう名前の店があちこちにあった」程度の知識しかなかった。

私の地元・立川市にも、今から40年以上前、現在ウインズがあるあたりに、店舗があった記憶がうっすらとある。
だが、私はそのお店に入ったことはなく、唯一の利用が、やはり今はもうない神奈川県相模原市の淵野辺店。
高校時代、淵野辺が我が母校・日大三の最寄り駅だった関係で、同級生3人でたまたま立ち寄ったのだ。
この数時間前、3人のうちひとりが、クラスの女子に交際を申し込むも玉砕してしまったため、
どさん子ラーメンを食べながら、「ほら、ラーメン喰って元気出せよ」と、私と友人で彼を慰めたのだ。
内心ではふたりとも「ヒヒヒ…ざまあみやがれ(笑)」だったのだが。
ちなみに、そのとき食べた味噌ラーメンは、しょっぱくて全然ウマくなかった記憶しかない。

さて、そのどさん子グループは、『どさん子』『どさん娘』『どさん子大将』の三派がある。
どうやら、元はみんな一緒だったのだが、いろいろあって分かれたらしい。その後、さらにいろいろあって、
どさん娘はどさんこではなく、「どさんむすめ」と読ませるようになったらしい。それは知らなかった!
私がのけぞるほど驚いた(←昭和の表現)上記情報、みなさんの感想はいかがだろうが。
1.知っていた 2.知らなかった 3.どうでもいい  
…まあ、集計するまでもなく、99%の方が3を選択するだろうが。
先述した立川南口と淵野辺の店は、子か娘か記憶なし。だいぶ昔のことなので、ネット検索してもヒットせず。
ちなみに立川駅の北口、現在の泉体育館の近くに、かつて『どさん子大将』があったそうだ。

最近はすっかり見かけなくなった、本家『札幌ラーメン どさん子』。HPで調べたところ、都内の現存店舗は9店。
他にフランチャイズもあるのだろうが、9店舗とは少ないね。内訳は、7店が23区内にあり、
残るふたつが、西東京市の西武柳沢と新島。多摩に1店舗しかないことと、新島に支店があることにビックリ。 
淵野辺店の記憶はほとんどないので、初めてのどさん子を味わうべく、西武柳沢に向かった。

西武新宿線に乗り、人生で初めて下車した西武柳沢駅。
駅前で最初に見た光景が、シャッターの下りた建物の数々。日曜日とはいえ、18時台にこれはさみしい。


お目当ての『どさん子 柳沢店』はすぐに見つかった。


店内はL字カウンター席のみ。厨房には、息の合ったおじちゃん店員がふたり。
卓上メニューはこちら。麺類の一番先頭(右端)はやはり、お店自慢の「札幌みそラーメン」だ。


この他、チャーハンや各種定食、さらに麺類+ご飯もののお得なセットもある。
まずは、ビール中びん640円に、“おすすめ品”の「柳沢餃子」350円と「えび餃子」420円を注文。
まずはベーシックな柳沢餃子。中身は肉多めで、ややパサついている。
    
※右の画像はクリックで拡大

一方のえび餃子は、「エビカツ」の中身に野菜を加えたようなタイプ。私はこっちの方が好き。
    

どちらも味は淡泊なので、卓上の醤油や、おろしニンニクを加えた方がよさそうだ。
ビールを2本飲み終えシメをオーダー。どさん子自慢の「みそラーメン」にするべきだろうが、
私の注文は「コーンスープラーメン」620円。味噌汁よりコーンスープが好きなのでつい…。
出てきたのがこちら。見た目は確かにコーンスープだ。


まずはレンゲでスープをひと口…おおっ、なかなかウマいぞ!
コーンの甘味と加えられた塩分、それにスープの旨味が加わり、違和感のない商品に仕上がっている。
麺は、札幌ラーメンらしく、黄色くて縮れているヤツを想像したが、普通の中細麺だった。


具材にメンマやチャーシューはなく、コーンと人参とグリンピース。あと缶パセリかな。
冷凍食品のミックスベジタブルっぽい具材に、自家製とは思えぬコーンスープ、
さらに麺も平凡なのだが、基本のスープがいいのか、全体的にうまくまとまっている。
なるほど、このスープならどんな味でも合いそう。当然、味噌を溶いてもウマいはずだ。

コロナ騒動のせいで数ヶ月間隔が空いたが、再び西武線に乗りどさん子へ。
それぞれの席の間には、密にならないようプラスチックの衝立が設置してあった。
ただ、これは可動式らしく、客が勝手に動かしたのか、右端の席だけ異様に狭くなっていた(苦笑)。
この日は、ホワイトボードに記載してあった「角煮」370円でビールを飲んだ。


上の白髪ネギをよけたのがこちら。ラーメンのトッピングや定食にもなる角煮は、なかなかウマかった。


ハシゴする予定なので、酒はやめてシメのお食事。ハシゴするのにメシを喰うなって?
この日の注文は今度こそ、どさん子自慢の「札幌みそラーメン」…ではなく、


上記は「札幌カレーラーメン」670円であった。味噌汁よりカレーソースが好きなのでつい…。
具材はコーン、もやし、メンマ、ワカメ、ネギに、スープに沈んでいるひき肉が少々。
さらに、いつものように、残った角煮がゲスト参加。よく見ると、カレーのせいでスープが黄色いでしょ。


ひと口めは意外と辛いが、クセになる味わい。モヤシと一緒に、ズズッと麺をすする。
麺だけでなく、ベースのスープも、おそらくコーンスープラーメンと同じ。
カレーに負けず、むしろ辛味や香りを引き立てている。さっきも書いたけど、基本のスープがいいね!
気付けば、麺や具材だけでなく、カレースープも全部飲み干していた。
失礼ながら、実際に食べるまでは、時代遅れのラーメンを出しているのではと疑っていたが、
どさん子は、今食べてもイケる
むしろ、飲んだあとや、最近の濃厚ラーメンが苦手な方には、ぴったりのテイストかも。

退店後、西武柳沢駅の上りホームから、どさん子のすぐ隣の店舗を撮影。


看板は「やきとり かっぱ屋」のままだが、現在は『台湾小料理屋 美華』らしい。
だが、店内からはスナックのように、おっさんが歌うカラオケが思いっきり漏れており、もはやナニがナンだか(笑)。
駅前はさみしく隣店は怪しく(失礼!)、好立地とはいえないけれど、どさん子柳沢店様、今後も頑張ってください。
次回は必ず、写真の「札幌みそラーメン」をいただきますので!

※どさん子HPから借りてきた

あと【どさんこ巡りシリーズ】、いつか第2弾を、『どさん娘』か『どさん子大将』でやる予定なのでよろしく。



どさん子 柳沢店
東京都西東京市保谷町3-11-4
西武新宿線西武柳沢駅より徒歩約40秒
営業時間 11時半~15時半、17時半~21時
定休日 木曜
※営業時間は訪店時(8月下旬)のもの
※どさん子HPのメニューとはだいぶ異なっています


追記 残念ながら、2022年1月9日で閉店なさったようです
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「おウチ」で食べる創作うどん 一橋学園『うどん屋 武』

2020年09月15日 | そば、うどん
以前、「月イチで購入している」と記した、一橋学園『なにや』さんの持ち帰りチャーシュー。
       

購入後は、そのまま店内で食事することもあるが、最近は近所のお店に立ち寄ることも。
それが、今回紹介する『うどん屋 武』さん。なにやさんからは徒歩2分くらいの距離だ。

こちらのお店は、隣駅のうどん店『福助』さんと同様、自宅を改装した店舗で、
閑静な住宅街の中に、突然「うどん」のノボリが現れる


そしてここが、江上さん(注:店主の名字)のお宅でもあり、『うどん屋 武』でもある。


「営業中」の立て札が出ているし、「いらっしゃいませ どうぞお入り下さい」の案内もあるので入ってみる。
    

ドアを開けて中に入ると、奥の方から「いらっしゃいませ~」の声がかかる。


福助さんのときと同じく、知らない人のおウチに入ってしまったような違和感を覚えつつ、
用意されたスリッパを履き、奥の方へ進んでいくと、ダイニングルームにテーブル席が設置されていた。
厨房にはご夫婦らしきおじちゃんとおばちゃん。男性が店主の「武さん」だろう。

うどんは、レギュラーが5種類ほどで、さらに季節限定メニューが加わる。
「もり」や「かけ」などのシンプルな商品はなく、すべてがお店オリジナルの創作うどんだ。
私が選んだのは、大好きなカルボナーラ風のメニュー「カルボうどん」880円。
おばちゃんに「大盛無料ですがどうしますか?」とたずねられたので、当然のように「お願いします」。
店内には、近所の一橋大学の学生が置いたと思われる、いろんな部活の写真やパンフレットがある。
秀才たちが食べるうどんに期待が高まる中、カルボうどんがやってきた。


2種のチーズがたっぷりと盛られ、中央には私の大好きな卵黄ちゃん。麗しいビジュアルである。
こういう洋風メニューだと、小心者の私は、音を出していいのか迷いがちなのだが、
隣に座っていたカップル客の女性の方が、やはり洋風メニューの「ジェノベーゼうどん」を、
大胆にズルズル音を立てて食べていたので、私も安心してズルズルすすった。
店主が、香川の学校で習得したという自家製うどんは、表面はソフトだが、噛んでみるとかなりの歯応え。


細切りベーコンや黒コショウ、さらにチーズの酸味にも負けることなく、うどんが存在感をアピールしてくる。
また、大盛にしたせいか、食べても食べても減らないのだが、時間が経過しても、うどんのコシは強いまま。
無料の大盛を頼んで残す犯罪行為は、二度としないと誓ったので、ちゃんと食べ切った。

食べ終わったのと同時に、サービスのデザートが運ばれてきた。


きな粉と黒蜜がかかった、自家製わらび餅だと思われるが、ババロアのような食感でもあり、正直自信がない。
もちろん、「これはなんですか?」とたずねるコミュニケーション能力もない私ゆえ、いまだに謎のままである。
あの、力強いうどんで食べてみたい創作メニューが他にもあったので、再訪を決意し退店。
初訪問は梅雨時で、お店の庭に綺麗なあじさいが咲いていたよ。


数週間後の再訪時は、「肉付けうどん」700円に「生卵」50円を追加。


前回の大盛で懲りたので、今回は並にしておいたが、それでも充分な量であった。
つけ汁にはたっぶりの豚肉が入るが、ダシ自体は濃くなく、脂っこさも感じなかった。


生卵は溶き玉子状態にして、うどんや肉を浸し、すき焼き風にして食べた。


なお、上記画像に写っている、オレンジ容器の七味「ひらめき」は、店内でも販売していた。
この日のデザートは羊羹。さすがにこれは、味オンチの私でもわかった(笑)。


最近、久々に3度目の訪問。今回は「日が沈む前の酒」も楽しむことに。
缶ビール350円を注文すると、保冷コップとお通し代わりの豆スナックがやってきた。


おつまみとして、【本日の天ぷら】から「ちくわ」100円と「味たま天」150円をチョイス。


同時に提供された、ピンクソルトをつけていただく。天ぷら+ビールはやっぱりウマい。


味玉は、イイ感じに味がしみ込んでいる。固まり具合も適度で、愛しの黄身ちゃんが流れ出す心配もなし。


黄身が流れ出すと、ついつい、そのお皿をナメたくなるから困るよねえ(←お前だけや)。
ビールを飲み終えた頃、前もって注文しておいた、夏期限定「冷やし中華風ぶっかけうどん」880円が到着。


具材は豚しゃぶ、オクラ、ピンクとろろ、わかめ、キュウリ、トマト、ゆで玉子半分。「ピンクとろろ」ってのは珍しいね。
私は、苦手なトマトを抜いてもらい、代わりに、残ったちくわと味玉がゲスト参戦。


色とりどりの具材と麺に、鰹ベースの酸味が効いたダシをかけて食べる、見た目も涼し気な冷製うどんだ。
そういえば、もう9月になるのに、今年は飲食店で冷やし中華を食べてなかったよ。
いろいろ具材が入っているけど、さっきも書いたように、やっぱりうどんの印象が強いね。
多摩エリアでは「武蔵野うどん」も有名で、私はどっちも好きだけど、あれほど硬くないしクセがない。
とにかく、この「武うどん」は気に入った。おそらく、どんな味付けでも満足できるはずだ。
一度でいいから、「もり」や「かけ」で、うどんだけをダイレクトに味わってみたいものだが…。
あ、そういえばこの日のデザートも羊羹だった。前回と器は違うけどね。


サービスのデザートは、コーヒーゼリーや杏仁豆腐のときもあるらしい。それらもぜひ、食べてみたいぞ。

お会計時、「うどんの並盛は何グラムですか?」と、注文以外では初の会話を試みたところ、
店主に「だいたい450くらい」と教えてもらった。その量って、一般的には「大盛」でしょ(笑)。
大盛だと700グラム近くになるらしいが、学生客にとっては、嬉しいサービスだろう。
とはいえ、私自身はこちらのお店で、学生風の若者と同席したことはないのだが、
お店のツイッターに、「子供好きなじじ・ばば(略)で仲良く経営しています」とあるためか、
小さなお子さん連れのファミリー客は、何度か見かけた。

この日も、幼稚園児くらいの女の子が「またきたよー!」の声とともに、家族と一緒に入店してきたところ、
店主夫妻も「ああ、いらっしゃい」と相好を崩し、お嬢ちゃんを歓迎。私の入店時とはだいぶ違うな(←当然だ)。
女の子にとって、こちらに来店することは、親戚のおウチに遊びに来たような感覚なのだろう。
実際、そう思わせるような内装(そもそも、外観は自宅そのものだし)で、夫妻が温かい雰囲気を醸し出しているからね。
親戚宅のような空間で食べる、文字通りのアットホームかつ絶品うどん。ステイホーム期間中は特にオススメだ(?)。
この、【おウチで食べる○○】シリーズ、他にもそういうお店を数軒知っているので、随時紹介していこう。



うどん屋 武(たけ)
東京都小平市学園西町1-24-11
西武多摩湖線一橋学園駅から徒歩約5分
営業時間 11時半~15時
定休日 木曜、祝日
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油そばの元祖とされる大衆酒場 国立『三幸』

2020年09月07日 | 居酒屋・バー

「スープがないから塩分もカロリーもオフ」、という真偽不明な説を信じ、
麺喰いの私がラーメンと同様に愛し続けている油そば
拙ブログでも、狛江『ぼっけもん』の巨大なチャーシューが鎮座する「ぼっけもん白い油そば」や、


東小金井『くじら食堂』の具だくさんすぎる「特製油そば」、


その名もズバリ、桜上水『あぶら~亭』の「あぶら~麺+味玉」などを紹介してきた。


汁なし麺、和え麺などを含む、油そばの発祥とされる店はふたつあり、ひとつが武蔵境の『珍珍亭』、
そしてもうひとつが、今回紹介する国立の『三幸』である。
開業は珍珍亭の1954(昭和29)年に対し、三幸は2年早い1952(昭和27)年。
当初から「油そば」いう名称を用いていたかは不明だが、私個人は三幸・元祖説を支持したい。

こちらのお店は、2002年発行の「首都圏 絶対食べたいラーメン店220軒」(成美堂出版)という書籍で知った。
「国立駅から徒歩2分」ということで向かったところ、いつまでたっても店が見つからない。
結局、1時間後に店にたどり着き、どうやら「車で2分」の誤りだと気付いた。
成美堂出版の編集部、ちゃんと校正・校閲をしろ!

当時は『やきとり 三幸』という店名で、居酒屋ゆえドリンクの注文をしなくてはダメだった。
頑固そうなおじちゃん店主に、恐る恐るビールと油そばをオーダーした記憶がある。
その後、店主がお亡くなりになり、一時期店を閉めていたものの、数年後に息子さんがお店を再開。
現在は『油そば 三幸』が正式名のようだが、入口脇には今でも「焼鳥 三幸」と表記された看板が設置してある。


三代目となる息子さんが継いでからは、串焼きはなくなったものの、鶏肉を使った一品料理は健在。
そしてもちろん、元祖の油そばも、以前と同様バリエーション豊か。


上記メニュー画像は最近撮影したものだが、さっきの2002年発行のラーメンガイドも再確認したところ、
油そば類は18年間お値段そのまま! 実は、50円値上げした時期もあったが、その後戻した様子。
何度かの増税や食材高騰もあったのだから、価格維持は実質値下げだ。ありがたいねえ。

以下で、私がこれまでに食べてきたメニューを、いくつか紹介していく。
まずは、9年ほど前にガラケーで撮影した、「トリピー(鶏肉ピーマン炒め)」500円と「ザギン割」400円。


トリピーは、醤油ベースのタレで炒めた、酒がススム一品。ザギン割とは、要するに焼酎の青汁割りだ。
なぜザギン割なのかは不明だが、こちらのお店以外でも、青汁割りを「銀座ハイ」と呼ぶ店があった気がする。
なお、代替わりしてからは、ドリンク注文は必須ではないと思われるが、私は毎回一杯やってる。
無論、いつもシメには麺類を頼んでおり、この日は「味噌たまバターそば」900円をチョイス。


珍しい味噌味の油そばだが、玉子やバターのせいか、それほどしょっぱくなく食べやすい。
現在主流の油そばと比較すると、麺が細く油分も少なめで、おそらくカロリー減でヘルシー…なのかはさておき、
三幸さんのは「油そば」というより、「汁なしそば」というネーミングの方が合っているかもしれない。

それから数年後、先代のとき以来となる、オーソドックスな元祖・油そばを食べたくなり訪問。
まずはビール大瓶600円と、「トリショウ(鶏肉ショウガ炒め)」500円を注文。


さっきのトリピーもだけど、串焼き5本分くらいの鶏肉を使用しており、500円はお得。
ショウガダレが効いた一品で、ビール大瓶は2本、焼酎割りなら軽く3杯はイケる。
ビールでお腹チャプチャプになっちゃったけど、初志貫徹で「油そば」650円を追加。


ネギ、ノリ、ナルト、モヤシ、チャーシューという伝統的な具材に、ラー油が一周かけられている。
油そばなので、よ~く混ぜてから食べ始める。途中で、余ったトリピーの鶏肉とマヨネーズも加えた。


濃厚タレに極太麺を絡め、多彩な具材を散りばめた、最近の流行とは異なるし、物足りなく感じる方もいるだろうが、
お酒のシメには適した麺料理といえよう。

最近久々に訪問したところ、コロナ禍で客が減るどころか、なぜか逆に増えている。
こちらはカウンター席はなく、テーブルのみなのだが、初めて見知らぬオッサンと相席になってしまった。
客の増加は、お店にとっては喜ばしいだろうが、働き手は店主ひとりなので、結構大変そう。
だからなのか、相席のオッサンも含め、店内で飲んでる客が全員、キンミヤ焼酎の一升瓶ボトルをキープしている。
最初に割りモノさえ頼んじゃえば、あとは自分で勝手に飲めるし、追加注文が少ないから店主も楽だろう。
もちろん、キンミヤを飲みすぎて泥酔したり、騒いだりするダメな客がいないのは、さすがは国立。
立川の隣市にもかかわらず、民度の違いは歴然である。

ただし、現店主はひとり回しでも決してイライラすることなく、常連でもない私の注文にも、丁寧に応じてくれる。
この日のファーストオーダーは「ホッピーセット」550円(中、外は各300円)。


中の焼酎を注いだら、なかなかの量であった。おかげですぐに酔ったぞ(苦笑)。


おつまみには「とり豆腐」600円を選択。メニューにもあるマークは、「あんかけ料理」を表している。


大きめのボウルに、塩味の熱々あんかけがたっぷり盛られている。
具材は豆腐、鶏肉、キクラゲとシンプルだが、猫舌のくせにあんかけ好きの私は満足。


この日のシメは、「チャーシュー玉子にんにくそば」1050円にした。


黄身がとろ~りと流れる悩殺画像(?)を撮影したかったのだが、最初の「混ぜ混ぜ」でいきなり崩してしまうエラー。
ここの半熟玉子は、ほぼ生に近い目玉焼きゆえ扱いが難しいのだ。黄身ファン(←いるのか?)よ、申しわけない!

つい最近は、別の店で飲んだあとに立ち寄り、ザギン割と「とうふ油そば」950円を注文。
とうふ油そばは、前回のとり豆腐と似た、塩味のあんかけがそばにかかっているのかと思いきや、
今度は醤油味だった。だが、これはこれでウマそうではないか!


醤油ベースのあんかけの中には、豆腐、キクラゲ、ナルトに、チャーシューを細かく切ったもの。
熱々のあんと、いつもの細麺がマッチして、油そばというより、まるで広東メンのよう


三幸さんの麺類メニューでは、この「とうふ油そば」が一番気に入った!
ついでに、「ザギン割」と一緒の画像も載せておく。醤油あんかけをツマミに、もう一杯飲んじゃったよ。


この日も店内は混雑しており、先客たちの手元には例のごとく、キンミヤの一升瓶が。
ほろ酔い気分でのお会計時、「あのボトルはおいくらですか」とたずねたところ、「4000円です」と店主。
「安い!」と即答した、わたくし正田の名前が記入された、キンミヤ一升瓶が近いうちにお店に置かれるだろう。



油そば 三幸(さんこう)
東京都国立市東2-9-20
JR国立駅から徒歩約9分
営業時間 19時~24時
定休日 日曜
※奥に個室風のテーブル席もあり

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夏の終わりにジャイアント餃子 市川大野『ひさご亭』

2020年09月04日 | 餃子
先日、自転車競技(要するに競輪)を観戦するため、千葉市に行ってきた。
そのあとは、せっかく千葉まで来たのだから、以前から気になっていた飲食店に立ち寄ることに。
そのお店が、今回紹介する市川市の『ひさご亭』さん。
ちなみに、最寄り駅である市川大野には、千葉駅からは電車で最低でも30分かかるため、
「ついでに立ち寄る」にはちょっとメンドーな距離ではあったが、それだけの価値はあった。

こちらのお店は、以前四つ角飯店さんのときに紹介した、2011年発行の「餃子グルメ パーフェクトガイド」で知った。
この書籍は誤字・誤記が多く、レイアウトもお店の掲載基準もメチャメチャで、
全然「パーフェクトガイド」ではないのだが、ひさご亭さんを教えてくれたことは、素直に感謝したい。
ここの餃子についてガイド本では、下記のように報じていた。
「1個100gの超重量級餃子!」「ニンニクがガツンと味もヘビー!!」「甘い!? 強烈な餃子!!」
信用度はさておき、「超重量級」「ニンニク」「甘い」と、個人的にそそられるコピーばかりである。

初めて下車した市川大野駅から、まっすぐの道をてくてく歩き、念願の『ひさご亭』さんに到着!


ご覧のとおり、こちらはいわゆる中華食堂だが、お店の名物は「餃子」であり、
来店客全員が餃子を注文していたため、ブログのカテゴリーも「餃子」にしてみた。
店内はカウンター席とテーブル席が3つ。アルコール液で手の消毒を済ませてから、餃子とビールを注文。
ビールは大びんで700円。他の酒類では、発泡酒や缶チューハイなどがあった。
餃子は1人前6個で900円。「半餃子」だと3個で500円。量的には半餃子でも充分だろう。
厨房にお父さん、ホールがお母さん。あとから若い青年ふたりが厨房に加わった。息子兄弟かな?
若者たちが麺類・ご飯類を担当し、お父さんが餃子担当のようだが、お父さんが一番忙しそう。
私が着席した位置は、ほぼお父さんの目の前だったので、大変なのがよくわかった。
大きな皮で、たっぷりの具材をせっせと包み、


それを休む間もなく焼き上げる。これを若者たちが持ち帰り容器に詰めていき、


空いてるカウンターにお持ち帰り用餃子を置いていく。こっそり盗撮したためブレたが、終始山積み状態だった。


先客はふた組だけだったが、その後すぐに満席となり、お持ち帰り餃子の注文電話もジャンジャンかかってくる。
そのたびにお母さんが「今からですと45分後」「1時間後に来て」などと応えていた。
注文自体も多いが、餃子がデカい分、焼き上がるのに時間がかかるのだろう。
私の餃子は、タイミングが良かったようで(お持ち帰り用と重なった?)3分ほどで提供された。


本当に、写真がヘタでわかりづらいだろうが、とにかくバカでかい餃子なのである。
右脇のビールが入ったタンブラーとほぼ同サイズで、ハシで持つと異様に重い。割りバシなら折れちゃうかも。


「ジャンボ餃子」という名称の商品は世に多く存在するが、それらの餃子よりも、ひさご亭さんの方が絶対に大きい。
ジャンボの上、という発想から「ジャイアント餃子」と勝手に命名し、今回のブログタイトルとさせてもらった。
どうでもいい情報だが、私は昔の全日本プロレスのファンである。

大量の油で揚げるように焼く、有名な『ホワイト餃子』にビジュアルは似ているが、
あちらよりサイズは大きくジャイアントなのに、皮は薄かったため、食べやすかった。


皮の中にギッチリと詰まったアンは、野菜が主体で少々粘り気がある。
まずはそのまま食べてみると、確かにニンニクが効いており、甘味を感じる!
醤油などを付けた方がよさそうなので、お店自家製の唐辛子(下記参照)など、卓上の各種調味料を試してみた。


信用できるサイトの情報によると、粘り気と甘味の原因はバナナらしい。
「バナナみたいに大きい」と表現される餃子もあるが、バナナを使用した餃子というのは珍しいのではないか。

さっきのガイド本のとおり、超重量級で、ニンニクががっつり効いていて、甘味を感じるテイストではあったが、
私が食べた感覚では、1個100グラムはなく、だいたい85~90グラムぐらいではないかと。
とはいえ、『餃子の王将』は1個25グラムだし、東京の一般的なお店の餃子は約20グラムだ。
参考までに、90グラムとはペヤング普通サイズの麺(茹でる前だが)、吉野家の牛丼並の具材(アタマ)とほぼ同量。
1人前6個=540グラムというのは、王将餃子21.6個分、ペヤング6個分、牛皿6皿分という、とてつもない量なのである。
なので、1個半食べた時点で、早くもビール大びんが空いてしまい、おかわり。


いくら餃子とビールが好相性とはいえ、このペースだと大びんを4本飲むハメになる
というワケで、以後はお水を飲んだりして、ビールを少し控えた。
途中、お母さんがお店の外に出て、先述した兄弟らしき若者たちが接客担当になった。
兄貴分らしい方は、袖の下からタトゥーが見えるし、弟分の方も「ビー・バップ・ハイスクール」(古い?)のヒロシのような外観。
おっかないし電話や調理で忙しそうだったので、自分で冷水器にお冷やを注ぎにいったら、
ヒロシ風の店員さんがわざわざやってきて、「どうもすみません」と謝られてしまった。
このふたり、見た目に反して(失礼!)接客や電話の応対が丁寧。いいお店だよ。

結局、ビール大びんを3本飲み干し、推定540グラムの餃子をなんとかたいらげたが、
私個人が一番気に入った食べ方は、具材に唐辛子と黒コショウ、皮の底部分に醤油、であった。


ビールでお腹が膨れてしまったので、麺類などのシメは断念。
ちなみにこちらのお店は「ラーメン」800円、「タンメン」900円と、普通のお店よりやや割高。


他の客に提供される麺類を見たが、餃子と違い、いたってフツーでの量であった。
「チャーハン」2人前を盗撮したが、これは大盛らしいので、ひと皿900+200=1100円となる。


悲しいことにこちらのチャーハン、ひとつはオーダーミスだった。※私個人は、客の注文の仕方が悪かったと思う
「じゃあその余ったチャーハン、私がもらいますよ」と、助けてあげたいところだが、
1100円はお高いし(セコイ!)、そもそも満腹で入らないしで、助っ人活動を断念。
とはいえ私自身も、ビール3本と餃子で3000円使ったので、カンベンしてほしい。
結局そのチャーハンは、タトゥー兄さんが厨房内にしゃがみ、ガツガツと喰っていた(笑)。

会計時、「生餃子のお持ち帰りをできるか」たずねたところ、「やってないんです」と断られてしまった。
家族や友人に食べさせたかったのだが、強い火力や大量の油が必要だろうし、家庭向きではないかもしれない。
オンリーワンなジャイアント餃子を満喫し、「ごちそうさまでした」と退散。

日が沈む前の酒で酩酊したので、お店の目の前にある、公園のベンチで休憩していくことにした。


池には、何羽かの鳥(名称わからず)が交代でやってきて、


すぐ目の前の樹には、セミ(種類わからず)が留まっている。


鳴き声を発せず、微動だにしないセミの姿に、なんとなく夏の終わりを感じて、
さみしくなって目を閉じると、たまに吹き込む涼風に誘われて、ついついそのままベンチでうたた寝…
の数分後、「ダメだ、ここは千葉だ!」と気づいて飛び起き、市川大野駅に向かう私であった。
帰りの武蔵野線内では、当然のように爆睡。悪いけど気持ちよかったよ(笑)。
まだまだ気温の高い日が続くけど、徐々に日が沈むのが早くなってきたねえ。



ひさご亭 市川大野店
千葉県市川市南大野3-22-2
市川大野駅から徒歩約12分
営業時間 12時くらいから19時半くらいまで
定休日 水曜
※現在は支店はなく、市川大野店のみ
※お持ち帰りは予約電話ナシだと相当待つことになりそう
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日大三高野球部2020 完結編 夏季東京都大会

2020年09月01日 | 高校野球
もう9月になったので、今夏の母校野球部の戦いぶりを振り返ってみることにする。
今年のチームは、例年と比較し圧倒的に試合経験が少なく、当然私自身も、彼らを見る・知る機会が少なかった。
なので、選手個々の性格や本当の実力などを知ることなく、夏大会を迎えてしまった。
そのため、本稿では感情の赴くまま、見当違いかもしれない批判をつづったことを、最初にお詫びしておく。

7月18日に開幕予定だった、夏の東西東京大会。
雨天が続き、日程がだいぶズレたため、第3シード日大三の初戦も、28日となった。
球場には、控え部員と3年生部員の家族2名、あとは取材陣のみ入場可で、一般客は観戦できず。
この試合は、地元のケーブルTV中継(11チャンネル)での応援となった。

夏季東京都大会 西東京2回戦 (八王子市民球場)
日大三8-1都市大等々力 ※7回コールド


春季都大会は中止となり、三高グラウンドでの練習試合も公開されず(試合自体もほとんどなかった)、
日大三の試合を観るのは、昨秋に神宮第二球場で行われた、帝京戦以来となる。
テレビ画面での観戦ゆえ、選手たちの気合や雰囲気が伝わりづらいのは承知しつつも、
三高野球部、昨年からたいして成長してないね
フライアウトの多さ、残塁の多さ、3-0(昔の表記だと0-3)など打者有利なカウントからの凡打。
盗塁はそこそこ成功させたけど、例年と同様、どうせ強豪校相手では走らないだろう(←予想的中)。
守備はたいしたことないのに、打線がこのザマでは…。おかげで試合中は、
「フライばっか打ち上げてんじゃねえよ」「1点取られてんじゃねえよ」「7回までやってんじゃねえよ」などと、
TVに向かって愚痴りながら、金宮のウーロン割をがぶ飲み。


試合終了後は、すっかり酔いが回りバタンキュー。平日の昼間に仕事もせず寝てしまう自分の生活行動も含め、
先が思いやられる初戦となった。

地元ケーブルTVの中継は八王子球場の試合のみ。次戦の舞台は府中球場ゆえ、試合観戦ができず、
東京都高野連のHPで、経過を見守るのみであった。

3回戦 (府中市民球場)
日大三9-2都立富士森 ※7回コールド


東京都高野連の途中経過を、見たことがある方ならわかると思うが、
イニングスコアは、その回の攻撃が終了してから表示される。たとえば下記の表記、 
冨士森1010
日大三012
この状態が長く続いていると、「おっ、4回裏は大量得点が入っているな」と期待できる。
反対に、相手の攻撃時間が長く、更新ボタンを何度押しても点数が表示されない場合は、心臓の鼓動が早くなる。
テレビ中継のない秋季大会では、過去に何度かショック死しそうになった(?)。
この試合、ホームランが2本出たのは評価したいが、相変わらず失点しているのが気がかり。
3戦目は再び八王子球場となり、ケーブルTVで観戦。

4回戦 (八王子市民球場)
日大三8-1都立武蔵村山 ※7回コールド


3戦連続コールド勝ちとなったが、ここまでは失礼だが勝って当然の相手ばかりである。
5回で終わらせる力量差はあるはずなのに、5回終了時は2-0であった。
気になったのは、キャプテンの渡辺を含め、試合中笑っているヤツが多かったこと。
もちろん、笑顔は禁止されていないし、「常に笑顔でプレイ」というポリシーの野球部も存在する。
「今年は例年とは状況が違う。勝負を度外視しプレイを楽しもう!」という考えのチームがあっても否定はしない。
ただし、私の知る限り日大三はそういうチームではないはずだ!
ミスは仕方ないが、照れ隠しにヘラヘラ笑うなんて、みっともないし許せない行為である。
もし私が現場にいたら、「渡辺、ナニ笑ってんだバカ野郎!」などと、絶対にヤジっていた。
バカ野郎は余計だろうが、これは競輪ファンの口癖(?)なのでカンベンしてほしい。
渡辺は大会前、スポーツ報知のインタビューで「一生懸命プレイすることで、感謝の気持ちを届けたい」
と応えていただけに、なおさらガッカリである。
試合後も納得できなかった私は、SNSに「次あたり、負けるんじゃないかね」と書き込んだが、
困ったことに予想が的中してしまうのである。競輪はちっとも当たらないのに…。

4戦目の準々決勝も、府中球場の試合だったが、「バーチャル高校野球」というサイトで生中継してくれた。
ただし、普段の中継とは違い、下記画像のようにバックネット裏側からの映像となった。


ちなみに、昔のプロ野球中継も、このアングルだったらしいよ。
この日の相手は佼成学園。最近10年間で5回対戦し三高が5勝。しかもそのうち3回は、最終回に逆転しての勝利。
おそらく、西東京でもっとも「打倒三高」に燃えているチームなのではないかね。
こちらがスタメン。これまでは3年生だけで戦っていたが、この試合は2年生の星が2番ライトで出場。


後述するTBSのドキュメント番組で「3年生だけで戦った三高」と報じていたが、それは誤りor捏造である。
試合内容については触れないが、敗因は三高の守備陣にあることは間違いない。
なんでもないショートゴロが、反応遅く内野安打になったり、盗塁はオールセーフだったり。
なによりムカついたのが、キャッチャーのパスボール連発。
3年前のエース櫻井(現ベイスターズ)のときもパスボールが多かったが、あれは彼の変化球が鋭すぎたから。
今年のキャッチャーは、直球でもポロポロこぼしてるんだもん。そりゃあ盗塁もされまくるよ。
同点で迎えた9回表。簡単に二死となり、迎えるバッターは…さっき名前が出た、前の試合でヘラヘラ笑ってたヤツ。
ここで点を取らないと、次の回からはタイブレークとなる。絶対に得点が必要な場面にもかかわらず、
バッターは簡単に打ち上げ、平凡なレフトフライ。もちろん、一塁へは全力疾走ではなかった。
タイブレークってのは、要するにPK合戦みたいなもので、実力より運の要素が強いものである。
そんな丁半バクチに持ち込まれる前に、勝負を決めようという姿勢が見られなかったのは、実に残念であった。
「ダメだこいつら。もう負けちまえ」
母校野球部にこんな感情を抱いたのは、夏の大会では初めてかもしれない。

その裏の攻撃、例のごとくキャッチャーは投球をこぼし、ランナーは0-2のカウントから難なく盗塁成功。
動画で見たキャッチャーの表情は、反省するどころか不貞腐れているように見えた。悪いのはお前だろ!
その後は案の定、サヨナラヒットを打たれ、日大三高野球部2020、ここに終戦

※撮影し忘れたので、高野連のHP画像を掲載

8月3日 準々決勝 対佼成学園(府中市民球場)
三010000100→2
佼001000101X→3


佼成側の勝因として、初回からよく声が出ていたことが挙げられる。
最終回の攻撃でも、途切れることなく大声を発しており、その気迫がサヨナラ勝ちを呼び込んだのかもしれない。
今大会は、飛沫の関係で大声はNGなのかもしれないが、三高側と比べると、声のボリュームは歴然であった。
勝利が決まった瞬間の佼成ナインは、先輩たちが果たせなかった「打倒三高」を成し遂げたことで大喜び。
三高ファンとしてはありがたい反応だが、今年の日大三、そんなに喜ぶほどのチームじゃなかったよ。
去年の敗戦もムカついたが、今年は輪をかけて腹が立ったね。

数日後、さっきも書いたがTBSの「バース・デイ」という番組で、今夏の三高野球部の様子をリポートしていた。
さらにその翌日、テレ朝でも「2020 君だけの甲子園」という高校野球の特番を放映。私は両方とも視聴してしまった。
テレ朝の方は、日大三の敗戦後、つまり現チームにとって「最後のミーティング風景」を報じていた。
うつむく選手たちに、ねぎらいの言葉をかける小倉監督、それを聞いて感極まり涙する選手に、もらい泣きする監督…


「熱闘! 甲子園」で何度も報じられている、おなじみの場面なのに、私も毎回もらい泣き
うう…監督泣かないでくれ…あと、選手たちよ、いろいろ文句いってスマンかった…。
それまで、選手のプレイにどれだけ不満を抱いていても、この映像を見るとすべてを忘れてしまうのだ。
繰り返すが、三高野球部2020の皆さん、いろいろ失礼なことを書いて申し訳なかった
特に、一瞬とはいえ「負けちまえ」と思ってしまったことは、猛省している。
本当は、あと数試合、皆さんの試合を観たかった
コロナ禍という例年にはない苦労に見舞われ、決して恵まれた高校野球生活ではなかったかもしれないが、
三高魂を胸に、今後も素晴らしい野球人生を歩んでほしい。そういう私も、三高魂で人生頑張らなくては…。

「日大三高野球部2021」につづく
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