明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

無意識でも食べたい油そば 桜上水『あぶら~亭』

2019年10月21日 | ラーメン、つけ麺など
気温も下がり、ようやく過ごしやすい季節になった今日この頃。
涼しい時期になると思いだすのが、今から数年前の世田谷区・桜上水でのこと。
友人たちと調子よく飲んでいたら、うっかり終電をなくしてしまった。
みんなはタクシーで帰宅したが、金欠の私は深夜営業している知人の店に徒歩で向かおうとして…記憶を喪失。
記憶が戻ったときは、すでに夜が明けており、私は道端に横たわっていた(笑)

場所は、甲州街道を渡った先にある遊歩道。夜間は人通りも少なく涼しかったので、ぐっすり眠れたのだろう。
将来、「路上生活者になるのでは?」と噂される私だが、数年前に、すでに経験していたわけだ。
特筆したいのは、靴や衣服はもちろん、サイフやケータイなどの持ち物が、全部残っていたこと。
桜上水は治安がよくて助かった。立川や大阪の西成区なら、こうはいくまい。 ※あくまで個人の感想です
何もなくなってはいなかったのだが、当時持っていたガラケーに、下記の画像が残っていてビックリ。


時刻は深夜1時すぎ。泥酔状態でありながら、油そばと焼き餃子を注文し、撮影したらしい。
入店した覚えはないが、この店が甲州街道沿いにある『あぶら~亭』だということはすぐにわかった。
店名の通り、油そばがウリのお店で、ガテン系や体育会系などの男性客から支持され、深夜4時まで営業している。
私自身も、このお店のファンで、それまでに何度も利用していたが、無意識で入店したのはこの日が初めてだ。
とにかく記憶がないので、お店に迷惑をかけていないか不安になった。
ここの店員さんは後述するが、みなさん威勢がよく、ちょっと怖めなので、泥酔客の不法行為は絶対に許さないはず。
自分の身体に、殴られた形跡や痛みはないので(苦笑)、お会計はちゃんと済ませたのだろうけど、
残さずちゃんと食べたかは、正直自信がない。せっかくの料理を食べずに帰るなんて、お店に失礼極まりない行為だし。
結局、なんとなく後ろめたくなり、あぶら~亭さんにはこの日以降、足が遠のいてしまった。

しかし、今年の夏ごろ、近くのお店で飲んだあとに、どうしても油そばが食べたくなり、
意を決して、立ち寄ってみることにした。無論、この日はちゃんと意識はあった。
ドアを開ければ、いつものように「いらっしゃいませーっ!」という大声での挨拶。
「お客様に元気を与える」のがこちらのお店のポリシーらしく、店員さんたちの客への声かけは常に全力。
その大声を小馬鹿にした客と揉めて、暴力事件に発展したこともあったとか。
暴力はいかんが、客の態度にも問題があったのだろう。かつて、その事件について説明した貼紙が店内にあり、
「一生懸命働く人間を馬鹿にすることには、断固抗議いたします」と表明していた。まったくもってその通り。
一生懸命なお店を上から目線で採点する、クソ生意気な食べロガーも、世間から排除されりゃあいいんだ。

実際、こちらにはコワモテの男性店員が何人かおり、ごくたまに、後輩にパワハラまがいの指導をすることもあるが、
基本的には、客に対しては低姿勢。退店時には、どんなに忙しくても店員が必ず入口に駆けつけ、ドアの開閉をしてくれる。
さっきまで後輩を罵倒していた方が、笑顔でお見送りしてくれるのは恐縮…というか、ちょっと怖い(苦笑)。
繰り返すが、挨拶の声は少々うるさいと感じるくらい大きいし、店員同士は多少ピリピリしている。
賛否両論あるだろうが、お客さんには元気かつ誠実な、あぶら~亭さんの応対は、私は決して嫌いではない。

そして、嫌いどころか大好きなのが、こちらの油そば=「あぶら~麺」だ。
久々の入店となったこの日は、「チャーシューあぶら~麺」をオーダー。
分厚く大きいチャーシューが4枚も乗る、パワフルな逸品で、スープも付いて980(1000)円。


なお、価格は注文時、つまり増税前のもので、()内の価格が現在のものだ。※以下も同
以前は、お店のHPより拝借した下記画像のように、チャーシューがそのまま盛りつけられていたが、


最近は半分に切った、ハシでつかみやすい状態で提供されるようになったようだ。


ただし、半分でもまだ大きいため、普通のお店のチャーシューに置き換えると4×2=8枚分になるであろう。
油そばは、混ぜて食べるのが一般的だが、大きなチャーシューが多すぎて、うまく混ざらない(苦笑)。
肉、麺、油、たまにスープ、と食べ進めていき、あっという間に完食。やっぱり、あぶら~亭はウマいねえ!
会計を済ませ、例のごとく「ありがとーございましたー!!」という大声とともに、入口で店員さんに見送られて退店。
数年前に迷惑をかけたのかはさておき、とりあえず出禁ではないようなので、数日後に再訪。

この日は、餃子で一杯やることに。まずはびんビールを注文。中びんで530(550)円。

※お通しとして、無料のメンマがついてくる

餃子は3種あり、価格はすべて500(550)円。この日は初めて、全種類オーダーしてみた。
いっぺんに頼むと冷めちゃうので、まずは「ニンニク餃子」と「しそ入り餃子」から。
こちらの餃子は、すべて鉄鍋に盛られて提供される。ニンニク餃子は、小ぶりサイズが10個。


肉の脂と野菜が良く混ざり、ほどよくニンニクが効いた、醤油ナシでもイケる餃子だ。
ビールと一緒だし、食べやすい大きさなので、10個でもペロリと食べられる。
しそ入り餃子は、棒状に包まれた、ちょっと大きめのが5個。


ニンニク餃子2個とほぼ同サイズか。しそのせいかサッパリしており、こっちは醤油をつけた方がいいね。


ビールをもう1本飲み干し、餃子もあらかたたいらげ、ウーロンハイ300(330)円をお替りしたところで「エビ餃子」も追加。
こちらは、レモンやライムなどのサワー類は、甲類焼酎を使用しているのだが、
ウーロンハイはなぜか、乙類焼酎を使うので、個人的には苦手である。お願いすれば、甲類で作ってもらえるかな?
しばらくして、エビ餃子が焼きあがった。ニンニク餃子より倍以上大きいのが5個。


中にはエビがゴロゴロと入っており、かなりの食べ応え。


以上、餃子3種とアルコール類でお腹イッパイになってしまったので、この日は食事することなく退店。
半チャーハンでも食べようかと思ったが、全然「半」ではない量なので断念。ここは、全体的にボリューミーだしね。
今さらながら、数年前に記憶喪失・泥酔状態で、あぶら~麺とニンニク餃子を頼んだ自分を反省。
さっきも書いたが、残したのならお店に失礼だし、仮に全部食べたとしても、深夜のハイカロリー摂取は問題アリだ(笑)。

そしてつい最近、普通のあぶら~麺の写真を撮っていなかったことに気づき、またまた訪問。
注文したのは、「+半カレーのセット」900円(以前は880円)、さらに彩りとして(?)味玉100円も追加。
お米パラパラの絶品チャーハンは、以前食べたことがあったが、カレーは初めてだ。
このあと、別の場所で飲みの約束があったので、アルコールは控えた(←カレーも控えろよ)。
こちらが、増税後の主なメニューの価格。注文したことはないが、この他に「野菜ラーメン」や「スタ丼」もある。


まずは、半どころか7割くらいはありそうな、半カレーとスープがやってきた。


カレーは業務用っぽい味。そして、ライスが異様に硬い。チャーハン用に水分少なめで炊いているのだろうか。
テンイチのこってりスープや、家系のしょっぱいスープをかけたら、絶対にウマいと思うけどね。
スープといえば、付属のスープもなかなかおいしいよ。実はラーメンは食べたことないけど、同じスープなのかな。
そして、こちらが看板商品の「あぶら~麺」700円。


具材はチャーシュー、ナルト、メンマ、刻みネギ、そして揚げネギ。
よくかき混ぜて、卓上の辛口調味料をちょこんと乗せる。後半にラー油を少々垂らすのが私のスタイルだ。


油とタレが絡んだモチモチの麺は、非の打ちどころのないウマさ。揚げネギがいいアクセントになっている。
ひとつ要望を出すとすれば、私は玉子好きなので、味玉だけでなく生玉子もあるとうれしいな。

あえ麺、汁なし麺、スープOFF麺(←なんじゃそりゃ)などと呼ばれることもある油そばだが、
「あぶら~麺」というシンプルかつ大胆なネーミングは、個人的にかなり気に入っている。
あぶら~亭さんには今後も、ウマい麺類や餃子を食べるため、そして元気をもらうために、通い続けるだろう。
もちろん、意識のある状態で訪問するつもりなので(笑)、どうか温かく迎え入れていただきたい。



あぶら~亭
東京都杉並区下高井戸1-22-9
京王線桜上水駅から徒歩約2分半
営業時間 11時~翌朝4時
定休日 ほぼ無休
※住所は下高井戸ですが、下高井戸駅からだと15分ほど歩きます
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日野橋の早期開通を願う!

2019年10月17日 | ジョギング、ウォーキング
東日本地区に甚大な被害をもたらした、先日の台風19号。
私が住んでいる立川市でも、多摩川に近い地域の住民には避難勧告が出ていた。
台風が去った翌朝の時点では、大きな被害は報じられていなかったが、
昼頃、知人がSNSに「日野橋が破損して不通になってる」と投稿しているのを見た。

知らない方のために説明すると、日野橋というのは立川市と日野市の間を流れる、多摩川にかかる橋であり、
ここが不通になると、多摩川を渡るには立日橋か市外の石田大橋まで、迂回しなくてはならない。
通勤・通学などに利用している方も多く、交通の要としても大事なポイントであり、
近隣住民にとっては、スエズ運河のようなものである。橋と運河は真逆の性質だが。
私自身は、日野橋はジョギングで利用する程度なので、日常生活に支障こそないが、
平成元年開通の立日橋とは違い、物心ついたときはすでに存在していた、日野橋には多少の愛着はある。
不通から3日たった今日、ちょっと様子を見に行ってきた。

ジョギングコース途中にある池がだいぶ濁っており、普段はたくさん泳いでいる大きな鯉がほとんど確認できず。
大雨でみんな流されちゃったのだろうか。濁っている水面の底にいればいいのだが…。
その一方、高校野球の予選が行われる、市営立川球場は、ほとんど無傷だった(ように見えた)。
球場脇の階段を上ると、日野橋が見えてくる。


通行止めを伝える黄色いテープ、手前にはガードレールが設置してあり、交通誘導員も立っている。


テープの向こうには、調査員らしき方々がいて、そしてよく見ると、橋の一部が明らかにへこんでいる


なんか、3日前にネットで目にした画像より、ひどくなったような気がする。徐々に沈んでいるのだろうか。
脇道から撮影した写真がこちら。これでは、交通止めも致し方ない。


立川側からだけでなく日野側からも見てみようと思い、先述した立日橋を利用し、多摩川を渡ることに。


モノレールが走っている下に見える赤いラインが、立川と日野を結ぶ立日橋だ。
拡大して撮影したので、実際はそこそこ歩く。下記写真の歩道、左側は川沿いだったため、


草木がなぎ倒されたような跡が残っている。ちなみに、写真中央上部分にある黒点は、この日釣りをしていた方の頭部だ。


一方の右側は、左のテニスコートも、右の野球用グラウンドも特に異常なし。歩道が堤防になったのだろう。


立川市街地は、日野橋&立日橋からはさらに高台にあるため、川の氾濫の心配はなかったが、
この近辺に住んでいる方は、眠れぬ夜を過ごしたに違いない。そんなことを考えているうちに、立日橋に到着。


立日橋から見た日野橋がこちら。


ズームしたのが下記画像。まっすぐではないのがわかる。


また、橋の下を眺めたところ、写真左手前と上半分では、川の色が違うのに気付いた。


左手前は支流の残堀川で、茶色く濁っているのが多摩川だ。なぜそうなるのかわかる人、ぜひ教えてほしい。
日野側の敷地には、写真のような倒木がいくつか見受けられた。台風が原因なのか、前から倒れていたのかは不明。


日野側に渡り、再び写真の歩道を利用し、日野橋に向かう。


少し歩いたところで、写真の立て看板を発見。過去に何度も通ったのに、今日は初めて気付いたよ。


「日野渡船場跡」と書かれたその看板には、
まだ橋がなかった江戸時代には、船で川を渡っていたこと、その船場がこの辺にあったこと、
そして、日野橋が開通した大正15(1926)年に、渡し船が廃止になったことなどが記されてあった。
日野橋は大正、昭和、平成、令和と、と4つの元号をまたぎ、人々の暮らしに役立ってきたのか!
さっき、「物心ついたときからあった」と書いた日野橋が、93年前に竣工されていたとは、今日まで知らなかった。
過去の災害だけでなく、今回の台風にも崩落することなく、結果的に大きな損害を出さずに済んだ、
そんな日野橋を、地元民の私(ただし、税収にはさほど貢献せず)は誇りに思うよ。

日野側の歩道も歩いてみて、橋などの写真を撮った。こちらの草木も、多摩川の氾濫によってなぎ倒されている中、
ずいぶん鮮やかな色の木の実が残っているなと思ったら、釣りのウキだったりして。みんな釣り好きだな。


また、こちら側からも日野橋を撮影したら、橋の真下に調査隊(?)のみなさんがいた。


奥の橋脚には、「立川あるある」の落書きが。さっきとは逆に、地元民として恥ずかしく思う。
日野側は損傷がないためか、橋の下を通ることも可能(立川側は上下とも通行止め)。


今度は、通り抜けた橋の逆側からも撮影。右の照明は立川球場のものだ。


今週末も、高校野球・東京都秋季大会が行われるが、日野側の方は観戦に行くのがちょっと面倒だな。
歩道を上り、日野側の橋入口に。こちらもやはり、交通誘導員が常駐している。


通行止めを知らなかったらしいドライバーもいて、丁寧に説明し迂回してもらっていた。
日野側から眺めた、橋の様子がこちら。丸囲み部分が、へこみ部分。


そういえば、台風の翌日13日は、夜明け前の時間帯は、おそらく通行止めになっておらず、
橋を渡ったドライバーも何人かいたはずだ。途中で損傷に気付き、ビビったのではないかね。
再び立日橋ルートで戻る前に、日野橋・日野側入口そばにある、中華食堂『松月』にて、食事をしていくことに。


ネットにもほとんど情報のないこちらは、ご近所の常連さん相手に営む、家族経営の小さなお店である。
この日はオムライス800円を注文。意外とケチャップ多めで、中華風というより家庭的で、おいしかった。

※付け合わせの野菜が意外と多い

失礼ながら、それほど新しい建物ではなかったので、台風の被害もなく、元気に営業していて安心したよ。
この店については、また別の機会に紹介しよう。

最後に、立川市のHPから拝借してきた、日野橋開通時の画像を掲載しておく。


最後に。日野橋よ、93年間ありがとう。そしてこれからもよろしく!
※当ブログは、日野橋の早期修復及び開通を、心から願っております
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老舗蕎麦店の意外な名物 飯田橋『翁庵』

2019年10月12日 | そば、うどん
ここ数年、にわかうどんファンと化した私は、ソバを食べる回数がだいぶ減ってしまった。
このブログでも、うどん店は何度も取り上げているのに、ソバ屋さんは、
十割ソバが安価で食べられる、いわゆる路麺店の『嵯峨谷』さんと、

※この画像を撮影した、水道橋店は閉店

真っ黒なツユに興奮の厚肉が乗る、立ち食い店の『豊しま』さんのみ。


おまけに、写真のとおりどちらのソバも、チャーシューや巨大な肉などが鎮座しており、
真の蕎麦愛好家が見たら、「こんなのは邪道だ!」とお怒りになるようなメニューである。

しかし、今回紹介するお店は、立ち食いでも激安店でもなく、本格的なソバ屋さんである。
お店は神楽坂にあり、創業は明治17年(1884年)という老舗で、屋号は『翁庵』。シブいね。
神楽坂の老舗なんて、いかにも高級そうなお店は、普段なら真っ先に避ける私だが、
こちらには、店頭で表示していた「名物メニュー」に惹かれ、吸い寄せられるように入店してしまった。
店頭に記してあったその料理とはズバリ、「翁庵名物 かつそば」であった。
結局は、またもや蕎麦愛好家に怒られそうなメニューである(笑)。

入店すると、店内はテーブル席と小上がり席のみで、ひとり用のカウンター席などはなし。
「そちらへどうぞ」と、ホール係…あ、こういう店は「花番」って呼ぶんだっけ。
その、花番のお姉さんに、ひとり客なのにテーブル席へと案内され、ちょっと恐縮。
こちらのお店はうれしいことに、平日のランチタイムは生玉子のサービスがあり、卓上に用意されている。
名物のかつそばを「冷やし」でオーダーすると、すぐに冷奴と薬味とソバ湯がやってきた。


熱いお茶をすすり、豆腐をかじりつつ待っていると、いよいよ「かつそば・冷」880円(増税前)が登場。


想像以上に大きめのとんかつだ! かつの厚さがわかるように、ヨコにしてみた。分厚すぎず、ちょうどいい。


「冷やし」なのでツユは少なめ、麺は白っぽく、クセのないタイプ、具材は小松菜のみ。
気になる、かつとツユとソバの相性は…おお、悪くないぞ。
そういえば、カツ丼もソバツユ(に近いタレ)で味付けるのだから、合うに決まってるよな。
少し食べ進めたところで、私の大好きな玉子ちゃんを投入。ますますカツ丼に近くなった。


玉子を、かつやソバに絡めて食べれば、ウへへへ…と笑いたくなるウマさである(←ナニ言ってんだ)。
調子に乗って、玉子をもう1個もらい、丼に割り入れた直後、


花番のお姉さんが飛ぶようにやってきて、無言で玉子を補充し引き返すではないか。
「何個も使うなよ」&「常に見張ってるぞ」という強烈なプレッシャーだ(笑)
どうやら、生玉子サービスは、1個までにしておいた方がいいようで…。
結局、食べたときは真夏だったのに、冷たいソバと一緒だったので、かつを重く感じず最後までおいしく食べられた。
あと、食べたときは真夏だったのに、お姉さんが怖かったので、ひんやり涼しく感じた…というのはウソだ。
お会計でも当然、苦言も呈されず普通に接してもらったので、「また来ます」と告げて退店。

数日後、ランチタイムに再訪。ここ翁庵は、毎月5の付く日は「かつそばデー」でかつそばが500円になり、
8が付く日は「いなりずしデー」で、いなりずしがサービスされる ※両日とも玉子サービスはなくなる
この日はいなりずしデーだったため、注文後には薬味や冷奴と一緒に、おいなりさんが提供された。


今回のオーダーは、「かつそば、温かいのをうどんで」。一応うどん好きだからね。価格は冷やしと同額。
しばらくすると、かつうどんのかけ、が登場。相変わらずとんかつが大きい。


丼のサイズはこの通り。そこそこ深めで、けっこう量多いよね。


さっそく食べてみたら…うどんが柔らか~い! ランチタイムゆえ茹で置きなのかな。


あと、ツユが温かいから、かつを揚げる油の匂いもダイレクトに感じてしまった…。
後日、ネットでの評判(当然、食べログは除く)を調べたところ、やはり「かつそばは冷やし」という意見が多かった。
そもそも、お蕎麦屋さんなのだから、素直にそばを選択すべきだったな。

そしてつい先日は、夜の時間帯にお邪魔し、一杯やってからソバで締める、いわゆる「蕎麦前」をたしなむことに。
ちゃんとした老舗店での蕎麦前は、ほとんど経験がなく、「オレも大人になったなあ…」と感無量。
1970年代生まれの分際で「大人になった」は、我ながら遅すぎると思うのだが。
こちらが、翁庵さんのお食事メニュー。増税後なので「かつそば」は900円になっている。


粋で大人な私が選んだ酒とつまみは、びんビール、もつ煮込み、エビクリームコロッケ。

※画像上の方に見えているのは、サービスの冷奴の器

もつ煮はともかく、クリームコロッケは蕎麦前に合わない気がしないでもない。
でもさあ、枝豆や板わさに500円なんて払いたくねえし、玉子焼きは930円とそこそこ高かったし…。
なにより私は、クリームコロッケが大好きなのだ! いいトシこいて、野暮で幼稚なボクちゃんを許してほしい。
ビールは中びんで、確か680円だった。まあ老舗だし神楽坂だし、この価格は仕方ない。
もつ煮630円やクリームコロッケ500円は、値段相応というか、量的には神楽坂ではむしろ安いかも。
味も悪くなかったが、どちらも自家製ではない気がする(違ったらゴメンなさい)。
ビールをもう1本お替りし、まだまだ飲めなくもないが、金銭的な理由(切実)もあり、シメのおソバを注文。
注文したのは、一番ベーシックな「もり」650円。
数分後、茹で立てのソバが、薬味、ツユ、蕎麦湯とともに運ばれてきた。


だいぶ前に食べた、神田の超有名蕎麦店のもり(せいろう)は少なくてガッカリしたが、ここの量は普通かちょい多めかな。
蕎麦通は、麺の先にちょっとだけツユをつけるそうだが、私はいつもでっぷり浸し、一気にすする。
ひと口食べた感想は…「ムムっ、想像以上にウマい!」だ。
ソバは先述したように、白っぽいやさしい味わいだが、ツユがすごい。


見た目は当然、よくあるツユなのだが、濃くてしょっぱいのに、しっかり甘くて、おまけにコクもある。
このコクの成分は…? ゴマやクルミのような風味も感じたのだが、私はバカ舌ゆえ、気のせいかも(←オイオイ)。
甘口ツユを好む私にとっては、こちらのツユは、今まで食べてきたおソバ屋さんの中では一番好きだ。
よせばいいのに、もつ煮込みのタレも取っておいて、行儀悪くひと口つけて食べてみたら…


悪くはないが、ソバツユにはかなわない。まあ当然だわな。
可能ならば、あのもりそばを一気に3人前ほど食べてみたいが…それだと1950円もかかってしまう。
『富士そば』みたいな超大盛(「富士山盛り」って名前だっけ?)があればいいのに。

かつ&そばという斬新な組み合わせを推奨し、ランチでは生玉子のサービスもある、
「老舗だけど一風変わった店」という失礼な評価をしていた翁庵だが、肝心のそばがウマいのには驚かされた。
立ち食い、学食、あるいはカップ麺と、ちゃんとしたお店で食べた機会は少なく、
「ソバ経験値」は相当低い私だが、ここ翁庵さんのもりそばは、自信を持っておススメできるよ。
もちろん、名物のかつそば(冷やし)も、ぜひ食べてもらいたいね。



神楽坂 翁庵(おきなあん)
東京都新宿区神楽坂1-10
地下鉄およびJR飯田橋駅から徒歩約1分~2分(信号待ち時間は含まず)
地下鉄神楽坂駅からも徒歩約7分、牛込神楽坂駅からも多分そのくらい
営業時間 月~金 11時~15時、17時~21時半くらい 土 11時~17時半
定休日 日、祝ほか年末年始など
※5の付く日の「かつそばデー」は平日限定
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今年一番うれしかった 「ガリガリ君 たまご焼き味」

2019年10月02日 | スイーツ、おやつ
もう昨日になっちゃったけど、10月1日は、テンイチ=『天下一品ラーメン』の日。
昨年、水道橋店を利用したら、770円に値上げしていて嘆いたものだが、

※写真は昨年のブログより

今年、神楽坂店に寄ったら、2ヶ月前まで720円だったのが、790円になっていてビックリ!
790円なんて、意識高い系ラーメンの価格ではないか…。どうしたテンイチ!
天下一品ラーメンについては、近日中にリポートする予定だ。

実は私、10月1日が来るのを、テンイチの日以外の理由でも待ち望んでいた。
その理由こそ、今回のブログタイトルにある、「ガリガリ君」のたまご焼き味の発売日、である。
過去にも、キテレツな風味のアイスを出した前科(?)のあるガリガリ君=赤城乳業だが、
今回の玉子焼きは、プリンのような食べやすい味ではないか、と予想していた。
ちなみに、過去のキテレツな商品も、ちゃんと食べていたりする。
 コーンポタージュ味

 シチュー味

 ナポリタン味

コンポタ味にはコーン、シチュー味にはジャガイモ、ナポリタン味にはトマト味のゼリーが入っており、
ちゃんと、それぞれの味を表現していた。特に、賛否両論だったナポリタン味は、なぜかピーマンの風味もあった。
赤城乳業の技術はスゴイと思う。ウマいかどうかは別として(笑)。

そんなガリガリ君のニューテイストに期待し、地元のコンビニを数軒回り、3軒目でようやく発見。
正式名は「ガリガリ君リッチ(Rich) たまご焼き味」だ。


店員のヤロウ、袋に入れてくれねえでやんの。これだから西多摩地区のコンビニはイヤなんだ。
仕方なく、ジカに右手で持ちながら路上を歩き(←不審な中年男)、帰宅後さっそく食べてみることに。


中身はご覧のように、厚焼き玉子のような鮮やかなイエロー。
パッケージの説明では、外側は「たまご焼き味アイス」、中身は「味付たまご入りかき氷」だって。
まずは、外側をひと口かじると…おおっ、本当に玉子焼きみたいに、甘じょっぱくて香ばしい!
パッケージ裏を見ると、砂糖、乳製品、卵などに混ざり、しっかりしょうゆの文字が!


醤油がなかったら、プリン味みたいな既存の商品になっていたかもしれない。さすがは赤城乳業。
続いて、ガリガリ君の名前の由来でもある、中身のかき氷部分まで食べ進んでみる。


こちらもやはり甘じょっぱいが、とうもろこしの粒みたいなものが入っている。どうやら「味付たまご」のようだ。

※丸囲みのあたりに見える固まりが、「味付たまご」らしきモノである

味付け玉子というか、玉子焼きのカケラ、のようにも思えたが、これはこれでユニークだ。
ここまで食べた感想を述べるとすれば「けっこうウマイよ!」となる。
私が玉子好き、玉子焼き好きだからかもしれないが、さっき触れた、過去のアイス3種よりも、絶対におススメ。
これを読んだみなさんも、ダマされたと思って、1度でいいから食べてもらいたい。

ただし、美味しさに感動したとはいえ、その程度では今回タイトルの「今年一番うれしかった」は大げさだ。
私の2019年最大の幸福が始まるのは、ここからである。
ウマい、ウマい、でも歯にしみる…などとつぶやきながら食べ進んでいくうちに、
なにやらアイスの棒の先に、パッケージにも描かれている少年=ガリガリ君の顔らしき絵柄があるのに気付いた。


これは…まさか…ひょっとして…


やっぱりそうだ。ガリT当り!
これこそ、「ガリガリ君オリジナルTシャツがもれなくプレゼント」(パッケージの表記より)の印なのだ!
競輪は当たらねえし、血圧は下がらねえし、母校野球部は弱いし、天下一品は値上げするしと、
ほとんどいいコトなかった今年の私にとって、これは最高のハッピーサプライズかもしれない。
実は私、知る人ぞ知る「Tシャツマニア」でもあるしね。陰では「変なシャツの人」って呼ばれてるらしいが。
そんなことで喜ぶなんて…とあきれる方もいるだろうが、幸せは人それぞれだからな。
「何でもないようなことがぁ 幸せだぁったと思ぉうぅ♪」って歌詞の曲もあるし。
私、あの歌けっこう好きなんだよね。歌い主は最近離婚したそうだけど。
いずれにしても、Tシャツを早く入手するため、当たり棒をすぐに発送しなくてはな。
もちろん、Tシャツが送られてきたときは、このブログで紹介するよ。
あと、赤城乳業には感謝の気持ちを込めて、明日もたまご焼き味アイスを購入するぞ。みんなも買ってあげてよ! 
女性の方、もしシャツが当たったら、私とペアルックで街を歩こうではないか。うへへへ。


「ガリガリ君リッチ たまご焼き味」 コンビニで税込151円で購入
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