年齢とともに飲食店巡りのキャリアも重ねたことで、根拠のない自信を得たのか、
今では見知らぬお店でも、恐れず入るようになった私。 ※ただし、値段の高そうな店は除く
かつては外観だけで避けていたお店も、実際にノレンをくぐってみたら、意外な良店だったりする。
今回紹介する、武蔵小金井の大衆酒場『百薬の長』も、そんなお店のひとつ。
場所は、駅北口のドン・キホーテ脇の道を進み、立ち食いそば店で右折し、さらに左折すれば、
お店のノレンと赤ちょうちんが見えるはず。
こちらのお店はだいぶ前に、駅に向かう途中で偶然発見し、「変わった屋号のお店だな」と記憶にとどめた。
そのときの店内は、いかにも常連らしい高齢男性の方々で賑わっており、
私なんて若輩者扱いされそうで、入店するのをためらい、そのまま数年たってしまった。
つい先日、小金井界隈を探索していたとき、お店の存在を思い出し、入ってみることにした。
なおこの店は、食べログでは掲載保留、つまり「閉店したかも?」扱いになっているが、普通に営業している。
以前、神楽坂の洋食店『MARIO』さんが掲載保留扱いになったときは、
「ちゃんと営業しているから、保留を解除しろ」と、運営側にメッセージを送ったのだが、
百薬の長さんは、今でもじゅうぶん混雑しているし、食べロガーには来てほしくないので、あのまま放置しておく。
店内は二の字カウンターで、以前通りかかったときと同様、店内は人生の先輩方で、ほぼ満席状態。
女性店主に、奥の方の空いている席に案内され、とりあえず「ホッピーセット」の白をオーダー。
こちらのお店は店主だけでなく、ふたりのお手伝いさんも含め、働いているのは全員女性である。
メニューは正面と背後の壁に掲示してあるが、常にお客さんがいるのでカメラを向けられず。
何回目かの訪問時に、厨房側の上に貼ってあるメニューをなんとか撮影。
上段が飲み物や一品料理、中段がお店のウリである串焼きの一覧、下段が日替わりメニュー各種。
もつ焼きは複数揃っているが、売り切れると中段の「ハツ」「タン」などの札が裏返る(一番右側など)。
モツについては、別の場所に貼ってある下記の表で、部位や詳細を解説している。この表については後述する。
最初のおつまみは、「煮込み」320円と、日替わりの「マカロニサラダ」260円をオーダー。
先に、外ホッピーと氷の入ったジョッキ、そしてコップの縁ギリギリまで注がれた焼酎、のホッピーセットが登場。
ぶきっちょな私はこぼしそうなので、女性店主の「代わりにお注ぎしましょうか」という提案に甘えることに。
コップを傾け、少しずつジョッキに注ぐのがコツらしい。周囲の皆さんも、器用に少しずつ注いでいる。
ホッピーセットは、外が280円、中の焼酎が290円、そして氷40円×2で80円の計650円。
焼酎はギリギリどころか、受け皿にもあふれており、合計すると推定150mlはありそう。
チェーン店なら中5杯分、通常の酒場でも3杯分はありそうで、290円はかなりお得である。
その後、私の好物であるマカロニサラダが提供され、
さらに、これまた好物の煮込みがやってきた。ホッピーにはやっぱり煮込みだよね。
なお、煮込みは半額160円のハーフサイズもあり、私は毎回、どちらかを頼んでいる。
マカサラは、自家製ではないかもしれないが、マヨネーズが控えめのあっさりタイプ。
煮込みも同様に、それほど脂っこくなく、万人受けするテイストである。
最初の方に書いたように、年配のお客さんが多いので、塩分や脂分を抑えているのかな。
ホッピーセットを氷なし(セコイ!)でお替わりしたが、焼酎は多いので2杯でやめておき、
その後は順番が変だが、瓶「ビール中」550円をオーダー。銘柄はサッポロだった。
さらにおつまみとして、「うずらの串焼き」(商品名うろ覚え)120円と、
おでんから、「串もつ」100円と「玉子」170円を追加注文。
おでんは、串もつと「豆腐」180円以外は、すべて170円。出汁がこれまた、濃すぎず薄すぎず絶妙な塩梅。
うずらが意外とウマかったので、さらに2本追加。残った煮込みの汁に浸してもおいしい。
なお、こちらのお店には、焼酎は3杯、日本酒は5杯までというルールがある。
詳細はこちら。他の店で飲んできた酩酊客の場合、3杯未満でもストップがかかる場合もあるようだ。
実際はお店側がジャッジするため、絶対に3杯までしかダメ、というわけではなさそう。
私の場合は焼酎2杯に+ビール1本。もう1杯くらい許してもらえそうな雰囲気だったが、
さっきの貼紙に記されていたように、「健康を第一と考え」、酔う前に退散することにした。
下記の専用伝票が各席に置かれているため、明朗会計である。この日の支払い額は2980円であった。
滞在中、何人かのお客さんと話したが、常連ヅラしてエラそうに振る舞うような、メンドーな人はいなかった。
ただ、繰り返しになるが客の平均年齢は相当高く、自分も立派なオッサンなのに、年下に見える客はほとんどいない。
私自身は、高齢者ばかりの空間は競輪場で慣れているし、安く飲めて居心地もよかった。
なので、その後も通っているが、どの時間帯も年配客が多い(笑)。まあ飲みに来る元気があるのはいいことだ。
ここからは、その後に注文した商品を一気に紹介。
私の好きなウーロンハイはなく、「ウーロン茶」180円+焼酎290円になる。缶はミニサイズなので、焼酎が絶対に余るぞ。
おでんは、「はんぺん」と串もつ2本、
豆腐と串もつも頼んだことがある。串もつは、煮込みに入れても美味しい。
もつ煮でドロドロになった(?)、血液をサラサラにする、「新玉ねぎスライス」は230円。
ウインナー串120円は、甘口と辛口があり、写真は甘辛1本ずつ。
お店のウリである、もつ焼きも当然頼んでいる。下記は左から、「小肉」「れば」「かしら」をタレで注文。
こちらも左から、「れば」「てっぽう」「あぶら」「かしら」「豚バラ串」をお任せで。
※てっぽうとあぶらは、先に来たので食べかけ
下記もお任せで頼んだ、左から「ひも」「たん下」「小肉」。どの部位も小ぶりで食べやすい。
もつ焼きはオール100円。豚バラ串は、メニュー札の表記は150円なのだが、100円で計算していた。
さっきの表を再掲するが、「たま」「豚の玉子」「さお」などの珍しい部位の札は、いつも裏返っている(=品切れ状態)。
実は、上記の表と同じ文面を、数年前に閉店した、沼袋の『ホルモン』というお店でも見た。
こぶくろの「アンチサンガーリズム」の意味がわからず、調べたので覚えていたのだ。
ちなみに意味は、サンガーという女が提唱した産児制限、のアンチなので、精力増強のようなことだろう。
女性店主に沼袋ホルモンとの関係をたずねてみたところ、以下のように回答してくれた。
「よく知らないんだけど、私がこの店を引き継ぐ前、『百薬の長』ってお店が都内に10軒くらいあったらしいの。
今は、ここと小川(西武線)の2軒しかないけど、屋号を変えて営業している店があるのかも」。
小川にも同名の店があるのは知っていたが、昔は10軒もあったのか。
※小川店の外観
さらに店主は、「昔は国分寺に本店…みたいなのがあって、各店の店長が営業前に集まって、
そこで串打ちとかの仕込みをしてから、それぞれの店に持ち帰っていたらしいのよ」。と教えてくれた。
東京の呑み助なら絶対に知っている、『四文屋』という安くてウマい焼きとん屋がある。
西武線や中央線を軸に支店展開し、現在は北海道や大阪にも進出している一大グループだ
今もそうなのかはしらないが、東京の支店の店長は、毎日中野店で串打ちをして、自店に持ち帰っていた。
百薬の長は創業が1962(昭和37)年。今から60年も前に、四文屋と同じ手法のお店があったとは!?
沼袋ホルモンとの関係は不明だが、百薬の長さんは、当時の居酒屋業界では一大勢力だったのかも。
※国分寺店など、過去の『百薬の長』についてご存知の方、情報提供をお願いします
店主には別の質問もしてみた。私「ネットの記事で見たんですが、女将さん(私はこう呼ぶ)は4代目だそうですね?」
店主「よくわかんない。取材受けていた? そんな記憶ない」。あれっ? 記事の末尾には「取材」って記してあったのだが。
私「何代目かはさておき、このお店を引き継いだ理由は?」。私の予想は「前店主が親類」か「お店の常連客だった」だが…
店主「引き継いだ理由はまあ…成り行きで。私が来るまで、半年くらい休業していたの。
前の店長までは、全員家族関係だったようだけど、私は赤の他人。
常連客? こんな店来たことなかったし、(店主に)なったばかりの頃は、イヤでイヤで仕方なかった(笑)」そうだ。
さっきのネット記事の情報を信じると、店主が引き継いだのは今から18年前。
今でこそ、常連客を叱りつけることもある(叱られた客も嬉しそう)店主だが、
引き継いだ当初は、年配客ばかりの居酒屋で働くのは、確かにしんどかっただろう。
ただ、廃業の危機もあったお店に、突如現れた若い女性店長は、当時の常連たちを大いに喜ばせたはずだ。
そんな彼女を応援するような気持ちで、長年通い続けている客も大勢いるはずで、
彼らは女将さんを、居酒屋店主ではなく、孝行娘と認識しているのかもしれない。
長年、安価で頑張ってきた百薬の長さんだが、諸経費の高騰により、近日中の値上げが発表された。
お店での飲み食いを楽しみにしている常連客のためにも、無理せず適正価格で、営業を続けてほしい。
そして私も、人生の先輩たちのように、高齢になってもこの店に通わせていただきたいものだ。
百薬の長 武蔵小金井店
東京都小金井市本町5-12-15
JR武蔵小金井駅から徒歩約2分
営業時間 16時~22時 土曜は21時まで
定休日 日、祝
今では見知らぬお店でも、恐れず入るようになった私。 ※ただし、値段の高そうな店は除く
かつては外観だけで避けていたお店も、実際にノレンをくぐってみたら、意外な良店だったりする。
今回紹介する、武蔵小金井の大衆酒場『百薬の長』も、そんなお店のひとつ。
場所は、駅北口のドン・キホーテ脇の道を進み、立ち食いそば店で右折し、さらに左折すれば、
お店のノレンと赤ちょうちんが見えるはず。
こちらのお店はだいぶ前に、駅に向かう途中で偶然発見し、「変わった屋号のお店だな」と記憶にとどめた。
そのときの店内は、いかにも常連らしい高齢男性の方々で賑わっており、
私なんて若輩者扱いされそうで、入店するのをためらい、そのまま数年たってしまった。
つい先日、小金井界隈を探索していたとき、お店の存在を思い出し、入ってみることにした。
なおこの店は、食べログでは掲載保留、つまり「閉店したかも?」扱いになっているが、普通に営業している。
以前、神楽坂の洋食店『MARIO』さんが掲載保留扱いになったときは、
「ちゃんと営業しているから、保留を解除しろ」と、運営側にメッセージを送ったのだが、
百薬の長さんは、今でもじゅうぶん混雑しているし、食べロガーには来てほしくないので、あのまま放置しておく。
店内は二の字カウンターで、以前通りかかったときと同様、店内は人生の先輩方で、ほぼ満席状態。
女性店主に、奥の方の空いている席に案内され、とりあえず「ホッピーセット」の白をオーダー。
こちらのお店は店主だけでなく、ふたりのお手伝いさんも含め、働いているのは全員女性である。
メニューは正面と背後の壁に掲示してあるが、常にお客さんがいるのでカメラを向けられず。
何回目かの訪問時に、厨房側の上に貼ってあるメニューをなんとか撮影。
上段が飲み物や一品料理、中段がお店のウリである串焼きの一覧、下段が日替わりメニュー各種。
もつ焼きは複数揃っているが、売り切れると中段の「ハツ」「タン」などの札が裏返る(一番右側など)。
モツについては、別の場所に貼ってある下記の表で、部位や詳細を解説している。この表については後述する。
最初のおつまみは、「煮込み」320円と、日替わりの「マカロニサラダ」260円をオーダー。
先に、外ホッピーと氷の入ったジョッキ、そしてコップの縁ギリギリまで注がれた焼酎、のホッピーセットが登場。
ぶきっちょな私はこぼしそうなので、女性店主の「代わりにお注ぎしましょうか」という提案に甘えることに。
コップを傾け、少しずつジョッキに注ぐのがコツらしい。周囲の皆さんも、器用に少しずつ注いでいる。
ホッピーセットは、外が280円、中の焼酎が290円、そして氷40円×2で80円の計650円。
焼酎はギリギリどころか、受け皿にもあふれており、合計すると推定150mlはありそう。
チェーン店なら中5杯分、通常の酒場でも3杯分はありそうで、290円はかなりお得である。
その後、私の好物であるマカロニサラダが提供され、
さらに、これまた好物の煮込みがやってきた。ホッピーにはやっぱり煮込みだよね。
なお、煮込みは半額160円のハーフサイズもあり、私は毎回、どちらかを頼んでいる。
マカサラは、自家製ではないかもしれないが、マヨネーズが控えめのあっさりタイプ。
煮込みも同様に、それほど脂っこくなく、万人受けするテイストである。
最初の方に書いたように、年配のお客さんが多いので、塩分や脂分を抑えているのかな。
ホッピーセットを氷なし(セコイ!)でお替わりしたが、焼酎は多いので2杯でやめておき、
その後は順番が変だが、瓶「ビール中」550円をオーダー。銘柄はサッポロだった。
さらにおつまみとして、「うずらの串焼き」(商品名うろ覚え)120円と、
おでんから、「串もつ」100円と「玉子」170円を追加注文。
おでんは、串もつと「豆腐」180円以外は、すべて170円。出汁がこれまた、濃すぎず薄すぎず絶妙な塩梅。
うずらが意外とウマかったので、さらに2本追加。残った煮込みの汁に浸してもおいしい。
なお、こちらのお店には、焼酎は3杯、日本酒は5杯までというルールがある。
詳細はこちら。他の店で飲んできた酩酊客の場合、3杯未満でもストップがかかる場合もあるようだ。
実際はお店側がジャッジするため、絶対に3杯までしかダメ、というわけではなさそう。
私の場合は焼酎2杯に+ビール1本。もう1杯くらい許してもらえそうな雰囲気だったが、
さっきの貼紙に記されていたように、「健康を第一と考え」、酔う前に退散することにした。
下記の専用伝票が各席に置かれているため、明朗会計である。この日の支払い額は2980円であった。
滞在中、何人かのお客さんと話したが、常連ヅラしてエラそうに振る舞うような、メンドーな人はいなかった。
ただ、繰り返しになるが客の平均年齢は相当高く、自分も立派なオッサンなのに、年下に見える客はほとんどいない。
私自身は、高齢者ばかりの空間は競輪場で慣れているし、安く飲めて居心地もよかった。
なので、その後も通っているが、どの時間帯も年配客が多い(笑)。まあ飲みに来る元気があるのはいいことだ。
ここからは、その後に注文した商品を一気に紹介。
私の好きなウーロンハイはなく、「ウーロン茶」180円+焼酎290円になる。缶はミニサイズなので、焼酎が絶対に余るぞ。
おでんは、「はんぺん」と串もつ2本、
豆腐と串もつも頼んだことがある。串もつは、煮込みに入れても美味しい。
もつ煮でドロドロになった(?)、血液をサラサラにする、「新玉ねぎスライス」は230円。
ウインナー串120円は、甘口と辛口があり、写真は甘辛1本ずつ。
お店のウリである、もつ焼きも当然頼んでいる。下記は左から、「小肉」「れば」「かしら」をタレで注文。
こちらも左から、「れば」「てっぽう」「あぶら」「かしら」「豚バラ串」をお任せで。
※てっぽうとあぶらは、先に来たので食べかけ
下記もお任せで頼んだ、左から「ひも」「たん下」「小肉」。どの部位も小ぶりで食べやすい。
もつ焼きはオール100円。豚バラ串は、メニュー札の表記は150円なのだが、100円で計算していた。
さっきの表を再掲するが、「たま」「豚の玉子」「さお」などの珍しい部位の札は、いつも裏返っている(=品切れ状態)。
実は、上記の表と同じ文面を、数年前に閉店した、沼袋の『ホルモン』というお店でも見た。
こぶくろの「アンチサンガーリズム」の意味がわからず、調べたので覚えていたのだ。
ちなみに意味は、サンガーという女が提唱した産児制限、のアンチなので、精力増強のようなことだろう。
女性店主に沼袋ホルモンとの関係をたずねてみたところ、以下のように回答してくれた。
「よく知らないんだけど、私がこの店を引き継ぐ前、『百薬の長』ってお店が都内に10軒くらいあったらしいの。
今は、ここと小川(西武線)の2軒しかないけど、屋号を変えて営業している店があるのかも」。
小川にも同名の店があるのは知っていたが、昔は10軒もあったのか。
※小川店の外観
さらに店主は、「昔は国分寺に本店…みたいなのがあって、各店の店長が営業前に集まって、
そこで串打ちとかの仕込みをしてから、それぞれの店に持ち帰っていたらしいのよ」。と教えてくれた。
東京の呑み助なら絶対に知っている、『四文屋』という安くてウマい焼きとん屋がある。
西武線や中央線を軸に支店展開し、現在は北海道や大阪にも進出している一大グループだ
今もそうなのかはしらないが、東京の支店の店長は、毎日中野店で串打ちをして、自店に持ち帰っていた。
百薬の長は創業が1962(昭和37)年。今から60年も前に、四文屋と同じ手法のお店があったとは!?
沼袋ホルモンとの関係は不明だが、百薬の長さんは、当時の居酒屋業界では一大勢力だったのかも。
※国分寺店など、過去の『百薬の長』についてご存知の方、情報提供をお願いします
店主には別の質問もしてみた。私「ネットの記事で見たんですが、女将さん(私はこう呼ぶ)は4代目だそうですね?」
店主「よくわかんない。取材受けていた? そんな記憶ない」。あれっ? 記事の末尾には「取材」って記してあったのだが。
私「何代目かはさておき、このお店を引き継いだ理由は?」。私の予想は「前店主が親類」か「お店の常連客だった」だが…
店主「引き継いだ理由はまあ…成り行きで。私が来るまで、半年くらい休業していたの。
前の店長までは、全員家族関係だったようだけど、私は赤の他人。
常連客? こんな店来たことなかったし、(店主に)なったばかりの頃は、イヤでイヤで仕方なかった(笑)」そうだ。
さっきのネット記事の情報を信じると、店主が引き継いだのは今から18年前。
今でこそ、常連客を叱りつけることもある(叱られた客も嬉しそう)店主だが、
引き継いだ当初は、年配客ばかりの居酒屋で働くのは、確かにしんどかっただろう。
ただ、廃業の危機もあったお店に、突如現れた若い女性店長は、当時の常連たちを大いに喜ばせたはずだ。
そんな彼女を応援するような気持ちで、長年通い続けている客も大勢いるはずで、
彼らは女将さんを、居酒屋店主ではなく、孝行娘と認識しているのかもしれない。
長年、安価で頑張ってきた百薬の長さんだが、諸経費の高騰により、近日中の値上げが発表された。
お店での飲み食いを楽しみにしている常連客のためにも、無理せず適正価格で、営業を続けてほしい。
そして私も、人生の先輩たちのように、高齢になってもこの店に通わせていただきたいものだ。
百薬の長 武蔵小金井店
東京都小金井市本町5-12-15
JR武蔵小金井駅から徒歩約2分
営業時間 16時~22時 土曜は21時まで
定休日 日、祝