大阪大学直伝 石川泰さんによる「アラビア語ってムリゲー」講座

2024年05月27日 | 海外旅行

 アラビア語激ムズである。
 
 なにげなく手をつけてみて、いきなりアラビア文字暗記できないという、「先頭打者ホームラン」を喰らってしまった私。

 


 

 

 

 


 将棋で言えば、
 
 
 の動きがおぼえられなくて挫折」
 
 
 みたいなもので、情けないことこのうえないが、年齢を重ねると記憶力が落ちるのでこうなるのだ(私だけ?)。

 
 
 

 これを頭にぶっこまないと、一歩も先へ進めません。

 

 


 
 こうして挫折を味わったとき、われわれがやるべきことは、気合を入れ直すことでもなく、再び立ち上がることでもない。
 
 同じ苦戦&挫折組のグチ言い訳を聞くことである。
 
 だからお前はダメなんだという声は春風のようにスルーし、
 
 
 「アラビア語 むずかしい」
 
 「アラビア語 挫折」
 
 「アラビア語 もうわけがわからなくてトッピンパラリのプー」

 
 
 などで検索してみると、やはり苦戦している人は多いよう。
 
 そこを、うまくまとめてくれているのが元奨励会三段で、大阪大学でアラビア語を専攻していたという石川泰さん。
 
 石川さんによると、アラビア語のむずかしいところは4つあって、
 
 


 1・動詞活用が多すぎる。
 
 動詞の活用は言語学習の基本のキ。
 
 私も学生時代には、
 

 「イッヒビン、ドゥービスト、エアイスト……」
  

 
 なんて呪文のように唱えたものだけど、これが複雑だったり不規則(つまりひたすら丸暗記が必要)だとゼーゼー言うことになる。
 
 それがアラビア語の場合は、同じく活用が多いフランス語英語3倍むずかしいとしたら(石川さんはフランス語も話せる)、さらにその10倍(!)大変だと。
 
 英語の30倍
 
 英語が下手で悩んでいる日本人には、なかなかに絶望的な数字である。
 
 もちろん、これは活用の「」だけの話でそれだけで「アラビア語はむずかしい」とは言えないだろうが、初心者をビビらせるには充分であろう。
 


 2・母音が書かれていない。
 
 アラビア語というのは子音だけで形成されるタイプの言語で、そこがおもしろいところでもある。
 
 だが、それだと一見しただけでは意味がわかりにくく、たとえば「MJ」と書かれていたら、
 
 「マジ
 
 かもしれないし、
 
 「マイケルジャクソン
 
 かもしれないし、もっと別の「メシ時間」「魔法呪文」「迷子じいさん」とかかもしれない。
 
 そんなもん、どうやって読むのかと言えば、まあ文脈とかでわかるわけで、
 
 
 「それ、MJで言ってるの?」
 
 「MJの『スリラー』は名曲だよね」
 
 「ゆびゆびたてたら、MJ

 
 
 とかなれば、なんとなく推測できて、
 
  
 「そろそろ12時だからか、まにょまにょ時限爆弾か」
 
 
 みたいな誤読は減るということだ。
 
 ただ、それにしたって文脈を読むなど初心者には至難で、それに関連して、
 
 


 3・辞書を引けない。
 
 
 外国語学習と辞書は切っても切り離せないが、これを封じられるのはしんどい。
 
 つまりは、「MJ」を調べようとしても、それが「マジ」か「マイケルジャクソン」か「マッサージ嬢」かわからないから、どの角度から辞書を開けばいいのか見当もつかない。

 外国語をやっていて、単語や語法を辞書で調べられないというのは致命的なハンディ。

 こういった諸々のことを見てみると、アラビア語と言うが言語が一筋縄ではいかないことが、わかっていただけるだろう。

 てか石川さんもガチで勉強してた人なのに、これじゃあアラビア語やる人が減るんじゃないかと、思わず心配してしまうほどだ。
 

 (石川さんの講義はさらに続く
 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「アラビア語とアラビア文字... | トップ | フスハーかアンミーヤか、そ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。