「スペイン語をやるのがよいぞよ」
卑弥呼さまのご信託のごとく、そうハッキリと断言したのは不肖この私であった。
2年程前、なぜか語学熱が学生時代以来に再燃し、あれこれと外国語を学んでいる私。
といっても、1日15分程度だけど、大西泰斗先生のNHKラジオ英会話を聴いたり、デュオリンゴやドロップと言ったアプリに、各種YouTubeを見たりしてコツコツ学ぶ日々。
ここまで、英語、フランス語、ドイツ語(これは学生時代の復習)、スペイン語、ポルトガル語と進んで現在トルコ語に進出しているところ。
もちろんこの程度の勉強量で「マスターした」というレベルにはならないが、それでも基本単語と文法を、だいたいくらいでも押さえておけば、旅行したり簡単な会話をしたりするくらいには使えるもの。
具体的には「旅の会話集」みたいな本とかサイトを見て、意味が理解できたりフレーズが口について出てくればそれで充分。
I'm going to shave one eyebrow and live in the mountains.
(片方の眉を剃って山にこもります)
Eu usei uma máscara de ferro até os 17 anos.
(17歳まで鉄の仮面を被っていました。)
È un buon allenamento fare lo suburi con una katana.
(日本刀で素振りをすると良いでしょう)
くらいなら意味を取れるのだから、なかなかなものではないか。
つまるところ、海外で駅までの道を聞いたり、現地語のメニューや看板を読めるだけでも役に立つのだから、こんなんでもバカにならないのだ。
こんなことをやっていると、中には興味を持ってくれる人もいて、
「そーなんやー、じゃあオレもちょっと、外国語やってみようかなあ」
こうなると続くのは、
「で、どの国の言葉がオススメ?」
これがですねえ、マジで断言できます。
「日本人は、とりあえずスペイン語やっとけ」
もちろん「仕事の役に立つ」「周囲へのカマシになる」という意味なら「英語一択」である。
ここに関してはインターネットの普及で、われわれ「チーム第2外国語」もいかんともしがたいが、それ以外の外国語をやってみたいなら、私がやった中ではスペイン語が一番オススメ。
理由としては、まず読み方がラク。
スペイン語の(イタリア語、ドイツ語も)大きな特徴はスペルを「ローマ字読み」で読めること。
これが英単語となると、
house
Island
knife
doubt
Wednesday
見事に初見殺しが並ぶことに。
一応、専門的に掘っていけば、発音の法則性のようなものはあるらしいけど、基本的には「そういうもん」として丸憶えしないといけない。
これが、案外とストレスなんですね。
その点、スペイン語は
Gato「ガト」 (猫)
Grande「グランデ」(大きい)
Nuevo「ヌエヴォ」(新しい)
Bonito「ボニート」(かわいい)
Escuela「エスクエラ」(学校)
そのまま読めばいい。
これなら私のような軽石頭でもカンタンに読める。なんて楽な。
そういえば、大学生のころ第二外国語を選択するとき、圧倒的に支持されていたのがスペイン語と中国語だった。
なんでもある大学には
「フランス語を取るバカ、中国語(orスペイン語)を落とすバカ」
という言葉があったというのだから、いかに日本人向けかわかろうというもの。
もちろん、深く掘っていくと「過去形」におぼえることが多いとか色々出ては来るけど、とにかくスタートダッシュが断然早い。
そんな入口からウェルカムなスペイン語は、私の体感でも、とってもオススメなのです。
(続く)