前回に続いてアラビア語の話。
世界の色んな言語を、旅行か雑談くらいなら使えなくもないレベルで学んでいる私。
ここまで英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語を制し(ちょっとだけ)、次なるターゲットはアラビア語。
エキゾチックなアラビア文字に惹かれて、さっそくYouTubeを見たりアラビア文字学習アプリなどを落としてみたりしたが、これがとんでもない難敵であった。
まずひとつめが、「文字がおぼえられない」。
英語をはじめ、ヨーロッパ系言語やトルコ語などのありがたいのは、ラテン文字(ローマ字)のアルファベットを使っていること。
なにげなくも当たり前のように見えるが、世界にはそれ以外にも独自の文字が山のようにある。
おなじみ中国語の漢字や朝鮮語のハングルに、ロシア語やブルガリア語のキリル文字。
タイ文字、ギリシャ文字、ヘブライ文字、ヒンディー文字、クメール文字。
そしてなにより、われらが大日本帝国のひらがな、カタカナ、漢字と3種文字。
このジェットストリームアタックが日本語学習者を悩ませる、などなど数えて行けばキリがない。
これがねえ、おぼえられないの。
もともと、たいして記憶力が良くないのに、40歳を過ぎてそれがさらに急激に悪化。
なじみがなさすぎるうえに、漢字のような表意文字的フックもなく、表の前で茫然とするしかない。
しかも、その28文字だか29文字だかをおぼえたところで、それぞれの文字には
「語頭」「語中」「語末」
それぞれで形が変化し、それも頭に入れておかないといけないということは、実質4倍もあるということ。
一応「アラビア語 おぼえかた」みたいなので検索したり、学習サイトを見たりもしたが、結局のところは
「根性で暗記しろ」
ということであって、ここで泣きぬれて蟹と戯れることになった。
それでも、なんとかしようと、せっせこ「書き取りアプリ」とかで頭にたたきこもうとしたけど、ダメでした。
どうしても、頭に入らないの。
昔は、ドイツ語のややこい格変化なんか、20回くらい暗唱したら忘れなかったものだけど。
ここへ来て、私は思い知らされたわけだ。
「40過ぎると、文字のちがう外国語はヤバい」
ということは、隣国なのに中国語や韓国語はできないかも。
バックパッカーなのにタイ語は絶望で、いまだ中2病なのにルーン文字もマスターできないということか。
こんなもん、ムリムリ!
ということで、期待していたアラビア語は、なんと「文字がおぼえられない」という、小学生以下の理由で挫折。
ドラえもんの「アンキパン」がこれほど欲しいと思ったこともなかった。
みなさん、文字のちがう外国語は若いうちに基礎だけでもやっておきましょう。
マジで、これはムリですわ。