歌おう! 『一発!貫太くん』のオープニング「やるぞ一発!野球道」を

2022年11月24日 | おもしろ映像

 カラオケで盛り上がる曲は、人様々である。

 今なら、back numberやOfficial髭男dism、女子ならあいみょんが人気。

 われわれ世代だとブルーハーツ爆風スランプの「Runner」。

 の定番だと、くるりの『ワンダーフォーゲル』、シャーベッツ『はくせいのミンク』、

 洋楽ならウード・リンデンベルク『NANA M。パンクからはINUメシ喰うな!』。

 『メシ喰うな!』は、女子高生もいたカラオケ会で歌って、すげえひかれたなあ。

 そんな定番以外では、「内輪ウケ」の曲というのも、盛り上がる。

 アイドルファンの集いや、アニソン特ソンなど「しばり」の入った会だと、外では受け流されても、仲間内では大盛り上がりというケースもあるのだ。

 前回はこの「身内ウケ」の曲として、ゲーム会社セガ社歌若い力を紹介したが、今回もそういう曲を。

 アニメソングというのは場所によって、すこぶるウケることのあるジャンルである。

 ふつうのカラオケだと、ちょっと合わないかもしれないが、アニメや特撮好きの仲間や、子供時代のノスタルジーに浸りたいとき。

 また、明るくてノリのいい男子がいたりすると、意外と合コンみたいな場でも盛り上がる。

 私の友人など、女の子のいる飲み会で『ラ・セーヌの星』を熱唱し、そのまま持ち帰ってしまう手管を「パリ定跡」と呼んでいたが、使いようによってはかなりの威力を発揮するのだ。

 で、そういうときの私的定番は、

 

 『星雲仮面マシンマン』

 『誰がために』

 『ジャンボーグA』

 

 などだが、たまに歌いたくなるのが、『一発!貫太くん』のオープニングやるぞ一発!野球道」。

 私が子供のころというか、今でものようだが、関西ではサンテレビKBS京都古いアニメの再放送をやっている。

 今は『機界戦隊ゼンカイジャー』と『ヤッターマン』だけど、その枠で流れていた『一発!貫太くん』。

 きょうだい8人野球チームを作るという、大家族好きの人には夢の設定(ちなみに9人目の選手は!)ともいえるアニメ作品だ。

 

 

 

 

 

 そのオープニングが、初めて聴いたとき感動したというか、あきれたというか、とにかく一聴忘れがたいものだった。

 まずは聴いてみよう(→こちら)。

 バッターがホームランを打つシーンからイントロに入って、開口一番が、

 

 「ひとつ野球をするものは、球にいのちをかけねばならぬ」

 

 ここまでは、まあふつうである。

 「やるぞ一発!野球道」というタイトル通り、熱血感あふれるものだ。

 ところが、ここからがちと違う。続けて歌詞は、

 

 「それはわかっちゃいるけれど」

 

 急に方向転換だ。

 それはわかっちゃいるけれど

 私のようなボンクラには、実になじみ深いフレーズが入ってくる。

 そして、かわいい声で、

 

 「アラ ズッコケタ マタ スットンダ」

 

 ここからが、すばらしい。

 

 「球はまあるいものだから かけたいのちもすぐすべる」
 
 「いいとこみせたいそのわりに わるいとこだけよくめだつ」
 

 そして締めには間延びしたよう、

 

 「ああ きょうも、いっぱつうちたいな」

 

 これがイイ

 ふつうの野球アニメなら

 

 「かならず打つ」

 「打ってみせる」

 

 になるところを、

 

 「打ちたいなあ」


 
 この脱力感がナイスすぎるではないか。

 そもそもその前の、

 

 「かけた命もすぐすべる」

 「悪いとこだけ、よく目立つ」

 

 これだって、もしまともな野球部なら「言い訳をするな!」「たるんどる!」と体罰のひとつも、いただきそう。

 でも、オレはめちゃわかるよ! 

 ホント、命をかけても空回ることもあるし、いいとこ見せたいときにはズッコけるもんだ。

 それが人生やん! 桜中学で働く坂本なんかの暑苦しい説教より、こっちのほうが全然共感できるわー!

 その証拠に小学生のころ、この曲を友達と銭湯で歌ってたら、それを聴いたオジサンが、

 「坊や、それええ歌やなあ」

 感心したくらいだ。

 子供番組やのに、大人の機微をつくとは、まさに名曲や!

 あと、今見直すと、四男の四郎くんが、お笑いコンビ三四郎小宮くんにそっくりなんだなあ。

 まるで似顔絵みたい。笑っちゃったよ。

 

 

 

 

 

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『セガガガ』以前に大合唱! セガの社歌『若い力』の酔狂礼賛

2022年11月14日 | おもしろ映像

 やはり、「身内カラオケ」で『若い力』はハズせない。

 カラオケで盛り上がる曲は、人様々である。

 今なら、優里『ベテルギウス』やYOASOBI、Adoの『うっせぇわ』などが人気。

 われわれ世代だと、スピッツにドリカム。

 私が歌うのはミッシェルガンエレファント『バードメン』『リリィ』に、筋肉少女帯『サボテンとバントライン』。

 ザハイロウズ『不死身のエレキマン』とか『木枯し紋次郎』の主題歌『だれかが風の中で』といったところか。

 そんな定番以外では、「内輪ウケ」の曲というのも楽しい。

 アイドルファンやアニソン特ソンなど「しばり」の入った会だと、外では受け流されても、仲間内では大盛り上がりというケースもあるのだ。

 私の場合、この「身内ウケ」の曲が「若い力」。

 といっても、知っている人はコアなゲームファンだけだと思われるが、これはゲーム会社セガ社歌

 これぞまさに「身内ウケ」ゲーム『セガガガ』で有名になったが、これが友人とのカラオケ会では、まあハネるハネる。

 作曲は歌謡曲から、『ハングマン』『世界名作劇場』に『ヒカルの碁』と幅広いジャンルで活躍されていた若草恵氏。

 曲の方は、社歌らしく、いわゆる甲子園で流れる校歌みたいな感じなのだが、その大仰な歌詞やメロディーが、カラオケという舞台に妙にハマる。

 では、なぜにてセガの社員でもないわれわれが、「若い力」を熱唱するのかと問うならば、これが話は高校時代までさかのぼる。

 当時、某文化系クラブに入っていた私は、そこできわめて気の狂……個性的な先輩たちと出会い、かわいがっていただいた。

 そのメンツというのが、ゲーマーがいて、SFファンミスヲタがいて、特撮ファンがいて、TRPGゲームマスターがいるという、文化系オタク男子の梁山泊だった。

 そういう系の部活ではなかったし、女子部員のほうが多いキャッキャした環境なのに、なぜにてそんな人選がかたよっていたのか今でも謎だが、ともかくも私のようなボンクラ生徒にはメチャクチャに楽しい部室であったのだ。

 そらまあ、部室で『ダンジョンズ&ドラゴンズ』やったり、テレビとビデオデッキ持ちこんで、稽古の合間に『特攻野郎Aチーム』とか『フルハウス』観てたもの。

 そういや、オレの青春ってこんなんだったなあ。

 でだ、そこによく遊びに来ていた、ナガホリ先輩という人がいたわけだ。

 ゲーマー担当だったナガホリ先輩は大学進学の準備をしながらも、プログラムの知識も深く、あわよくばそのままゲーム業界に就職しようと、たくらんでいたのだ。

 その流れで、何人か業界人とも接触したそうだが、そこでなぜかもらってきたのが、「若い力」のカセットテープ(!)。

 これが、部室で大ウケにウケた

 さもあろう。まだネットなどギリない時代。こういうレアなアイテムは手に入らないどころか、存在自体知りようもない時代だ。

 今のような、検索でポンという天国でないころ、こんな「業界っぽい」ものが見られるとなると、興味津々である。

 で、聴いてみると、これが予想以上にいい味である。

 聴いてみましょう(→こちら

 

 「世界の創造、命に代える」

 

 という歌詞に、ゲーム業界らしいブラックなノリを見、

 

 「人社一体、みなぎる闘志」

 

 に社畜風味を感じる。実にそれっぽい。

 これ以降、われわれはカラオケに行くと、かならずこの「若い力」を全員で合唱するのが決まりになった。

 当時は機械に入ってないから、仕方なくアカペラだが、それがまた「愛社精神」(!)を高める感じで心地よい。

 周囲からすれば、セガの社員でもないのに、なんでそんなもん歌っているのか謎だったろうが、

 

 「こんな変なもん持ってくるナガホリ先輩の、イカれた人生を超リスペクト!」

 

 という意思の表明であり、つまりはこの後も、われわれに死ぬまでつきまとうであろう「酔狂」という心意気への、賛歌の証なのである。

 

 

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「地震・怪獣・ウルトラマン」 ドラコ ゲスラ マグラ- バキシム レッドジャック キングカッパー ギーゴン 登場

2022年08月22日 | おもしろ映像

 「どっちが本物日本かキミが決めてくれ!」

 先日、近所の中華屋でそれぞれ、

 

 

 「バブル時代にあったコカ・コーラのCM」

 「元祖『君の名は』とか千葉真一など古い邦画

 

 という持ち札を駆使して、議論を深めていた友人シジョウ君とナワテ君

 その審判役として派遣された私だったが、話がヒートアップしてくると、こっちにも展開してきて、

 

 「わかった、判定はいったん置いとくとして、今度はキミ自身が【これぞ本物の日本】と思うもんはなにか教えてくれ」


 
 うーん、が見た「本物の日本」ねえ。

 やっぱ、これかなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 怪獣は日本の誇るべき文化。

 世界にも、コンゴムベンベとか怪獣伝説は数あれど、ここまでハッキリとひとつの映像ジャンルになっている国はウチしかあるまい。

 特撮ファン以外の人にとって、怪獣というとゴジラのイメージが強いかもしれないが、私はそこにはあまり興味がなく、やはりウルトラ怪獣

 特に『ウルトラQ』から『ウルトラマン』と、黎明期の作品に多くの才能と、潤沢な予算が当てられた幸運に感謝したい。

 あと、日本の怪獣、特に初期のウルトラ怪獣って、怖いと同時に妙な愛嬌があるんだよなあ。パゴスとかマグラーかわいいっス。

 いわゆる「萌え」というやつかもしれないが、そんな話をしていると映画などにくわしい方から、

 

 「いやいや、怪獣と言えばキングコングとかもメジャーでねーの?」

 「リドサウルスとか、ゴジラに影響あたえたりした先輩もおるわけやし」

 

 たしかに、いわれてみればそうなのであるが、そこは日本の怪獣にはそれそれで独特の個性があり、それは先も言った「愛嬌」のようなものかもしれない。

 さらに言えば、日本にはこれこそ発展形である「超獣」という存在いて、これはフォルム的にも物語の展開的にも(異次元人みたいなのが出るところか、男女が力を合わせるヒーローとか)怪獣映画の大傑作『パシフィック・リム』にもつながっており、

 

 「海外からもリスペクトされている」

 

 という意味でも、これこそ「日本の文化」と言ってもよいのではないか。

 

 

 

 みんな大好きバキシム

 

名前はカッコいいぞレッドジャック

 

見た目のパンチ力は十分なキングカッパー

 

髪型(?)がオシャレなギーゴン。

 

 どれもこれも『パシフィック・リム』の「Kaiju」として出てきても、違和感ないものばかり。

 全体的にゴテゴテして、好き嫌いは分かれるところだが、見た目にインパクトがあるのは事実だろう。

 パシリムは映画もいいけど、連ドラにしてほしかったよなあ。死ぬほど金かかりそうだけど。

 その際はもちろん「Choju」も、たくさん出してほしいです

 ギレルモ、オレは今でも待ってるよ!

 

 

 

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バブル時代vs昭和レトロ コカ・コーラ 千葉真一 円谷英二 登場

2022年08月16日 | おもしろ映像

 「どっちが本物の日本か、キミが決めてくれ!」

 盆休みのある日、地元の中華屋で、そんなことを言い出したのは友人シジョウ君であった。

 ことの発端は、シジョウ君がナワテ君という友人と酢豚で一杯やっていて、

 

 「理想の我が国、本物の日本とはなにか」

 

 という、高尚かつ中2病的テーマで議論していたときのこと。

 そこで意見が対立し、激論となり、ついにはつかみ合いのケンカに発展。

 このままでは相手の顔にチャーハンをぶっかけ、鼻の穴に春巻をねじこむ泥仕合に突入しかけかねない。

 そこで、冷静な第三者にジャッジしてもらおうと、不肖この私が呼び出されたというわけだ。

 いい歳して阿呆であり、「本物の日本」といわれても、急になんやねんだが、なにやらむやみにスケールのデカイ話ではある。

 そんなもんを「オレが決める」となれば、なんだかずいぶん大物というか、本宮ひろしのマンガみたいで、気分もアガるではないか。

 ふむ、よきに計らえ。で、シジョウ君が言う「本物の日本」とはなんなのかと問うならば、

 

 「そんなもん、コカ・コーラのCM。I FEEL COKEに決まってるやないか!」

 

 コカ・コーラの宣伝。あったなあ。

 私が子供のころだから、昭和の時代。西暦でいえば80年代に、よくテレビでやってたよ。

 

 「はじめーてじゃーなーいのさぁ♪」

 

 歌ってみれば、40代以上の方は思い出すのではないか。

 なんかやたらに、さわやかで、バブルのころのイケイケ感とか、アメリカへの強い憧憬とが多分にふくまれた、時代性バリバリのシリーズだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 くわしくはYouTubeなどで見ていただくとして(こちら)、これはなつかしい。みんな、すげえいい笑顔だなあ。

 たしか、もう10年以上前にこのCMを集めたDVDが発売されて、話題になったことがあった。

 ライムスター宇多丸さんのラジオ番組『ウィークエンド・シャッフル』でも数回取り上げられ、

 

 「敵だよ、敵!」

 「あいつが憎かったんだ。名前は知らないけど、わかるだろ? 【アイツ】だよ!」

 

 イケてない青年だった宇多さんとコンバットRECさんが、大盛り上がりにもりあがっていて、メチャクチャおもしろかったもの(そのやりとりはこちら)。

 

 「このCMやってたとき、オレはランチパックの工場で夜勤のバイトしてたんだよ!」

 

 というRECさんの過去が、あまりのハイパーリアリズムに笑っていいような、胸が痛いような。

 パン工場で12時間働いた後に見る、コカ・コーラのCM。

 若き日の沢木耕太郎さんの書く、社会派ルポルタージュみたい。文学やねえ。

 私自身、宇多さんやRECさんより年齢的には下の

 「大人になったらバブル終わってた

 という世代だし、そもそもリア充とか、パリピみたいな人に対するあこがれというのが、ほとんど無いタイプなので(深夜ラジオとかSFの話の方が楽しいじゃん)、

 

 「嫌う気持ちも、わかんなくもないけど、CMとしては良く出来てるからいんでね?」

 

 くらいな感じだけど、RECさんのように、怒り嫉妬軽蔑の念で平静でいられない人もいれば、

 

 「あのころの日本は輝いていた」

 「こんな青春を送る予定だったのに」

 「この時代にもどりたい……」

 

 という、結構ガチな声もあったりして、どうも私の体感以上に、このCMは「アツイ」らしい。

 

 「な、これやろ。これこそがホンマの【あるべき】日本の姿や。【正しい】歴史やろ? これをハジけさせた無能な権力者どもこそ、万死に値する!」

 

 なるほどねえ。

 まあ、岸田秀先生いうところの、アメリカコンプレックスにとらわれた近代日本が一時期とはいえ「勝った」のは真珠湾奇襲バブル経済というから(どっちも花と散りましたが)、そこに惹かれるというのは理解できるところではある。

 じゃあ、これに反論したナワテ君が出す「本当の日本」とはなんなのかと問うならば、

 

 「それは、これを見てくれや」

 

 友が取り出したのはスマホで、そこに入っている画像を収集するアプリである。

 彼が集めたコレクションというのが、昭和映画ポスター。

 

 「これや! この泥臭さこそが日本人の感性や。【さわやかテイスティ】とか、どこの国のサバの煮つけやねん! 目ぇ噛んで死ね、このぼけなす!」

 

 論より証拠と、ナワテ君が見せてくれたのがこれら。

 

 

 

 

 たしかに「本物」の『君の名は』です(笑)。

 

 

「本当にカッコイイとはこういうことだ」という、有名なセリフが聴こえてきそうですね。

 

 「萌え」は日本固有の文化です。

 

「総天然色」というのが時代を感じさせるゴージャスさで楽しい。

 

 なるほどねえ。

 たしかに私も映画好きだし、なにかこうムダに熱いパッションを感じさせる絵面も、大いに好むところ。

 こうして並べられてみると、どっちもインパクトは充分で、どちらが「勝ち」かと言われるとむずかしい。

 ハッキリ言って、私自身は完全無欠にナワテ君側の人間だけど、これが「真の日本」かと言われれば、自信をもって「そう」というのも、ためらうところだ。

 バブルか昭和レトロか。

 これはもう、いったん持ち帰って考えます。判定はおあずけ。

 負けた方は罰ゲームで、ナワテ君はコカ・コーラとコケ・コーラの1ダース一気飲み。

 シジョウ君は映画『人間の條件』を一気観ということで。

 ここをお読みの読者諸兄も、自分が「どっち側」か考えて、彼らを応援してあげてください。

 

 (続く

 

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「レッド・ボックス」の変なプラモデルを見たいから、ロシアとウクライナの戦争反対

2022年03月07日 | おもしろ映像

 ウクライナが大変なことになっている。

 今さら、ここで説明するまでもないだろう、プーチン政権下のロシアがウクライナに侵攻し、世界に激震が走っているのだ。

 これには多くの方々同様、自分もいてもたってもいられなくなり、すぐさま行動を起こすことにした。
 
 私もこう見えて、世界史の本は好きで、ヒマがあればいろいろと読んでいる。

 基本として、まず黒川祐次氏の『物語ウクライナの歴史』。

 また、プーチンの独裁に対抗する野党から大統領選挙候補にもなった、チェスのチャンピオンであるガルリ・カスパロフ氏の著作にも触れたことがあるため、多少はあのあたりの状勢についても語れるつもりだ。

 そこで今回は、いつもと趣向を変え、今世界でもっともホットな場所である、ウクライナを取り上げる。

 かの地の歴史、言語、文化などを詳細に語るということで、まずはゆかいなプラモデルの話でもしたい。

 というと、おいおいちょっと待て、なんでここでプラモデルなのかと思われる方もおられるかもしれないが、これはニュースを見たとき、たまたま電話をしていた友人オオヒラキ君に、

 

 「うわー、なんかロシアがまた、えらいことはじめよったで。ウクライナに武力侵攻やって」

 

 おどろいて、そう言ってみたところ、

 

 「ウクライナ? あー、あの変なプラモ作ってる国のことね」

 

 との回答が返ってきたので、これは、さけては通れない問題であると判断してのことである。

 世にプラモデルというのはたくさんあって、ガンダムやら、戦車や爆撃機と言ったミリタリー

 といったところが主になるわけだが、まれにというか、探せばわりと多くの「変なプラモ」というが存在する。

 メジャーなところでは、「姫路城」とかはまだしも、「屋台のラーメン」「民家」「折詰の寿司」といった渋すぎるキットには、

 「こんなんだれが作るねん!」

 子供心にも不思議だった。

 

 

 

 

 

 

 私は幼稚園か小1くらいに『プラモ狂四郎』の洗礼を受けたクチだが、それの後追いマンガ『3D甲子園 プラコン大作』では、まさに「ラーメン屋台」のキットを使って、「ジオラマ勝負」をやっていた。
 
 今でいう、テレビ東京の『TVチャンピオン』みたいなもので、そのとき、大作率いる主人公チームは、

 

 「屋台からラーメンスープのにおいが流れてくる」

 

 というギミックで勝利していたが(正確にはもうひとつの仕掛けがとどめになった)、部屋にそんなものを飾って、うれしいかどうかは微妙であった。

 この手の話題で頻出するのが、「鹿のフン」。

 

 

 

 

 

 尻尾を引くと、ご丁寧にフンがコロリと落ちてくる仕様で、私はSF作家の山本弘さんの本で知った。

 どういうニーズがあるのか知らんが、やはり大ちゃんなら「においつき」ジオラマで勝負してくるのだろうか。 

 だが、そんなゆかいなラインアップに負けない、ナイスなプラモがウクライナにこそあった。

 これはズバリ、実際に見ていただいた方がいいだろう。こんな感じ。

 

 

 

 

 

 

 百姓一揆

 

 

 一向一揆

 

 

 足軽

 

 なぜ、これを発売しようと思った。

 どうやら、この「レッド・ボックス」というメーカーは、

 

 「ブルゴーニュ歩兵」

 「ロシア水兵 義和団の乱」

 

 などなど、歴史に強いらしいのだが、それならもっとストレートに、「五条大橋」「桶狭間」「関ケ原」とかではいけないのか。

 なにか全体的に、チョイスがおかしいわけだが、まあそこはウクライナ職人こだわりかもしれない。

 私も以前、「食玩ブーム」のおり友人と、

 

 日本の歴史上の人物がガチャに入ったら、だれがほしい?」

 

 という話題で盛り上がり、みなが「坂本龍馬」だ「織田信長」だと盛り上がっているところ、

 

 「源実朝」

 「杉田玄白」

 「イザベラ・バード」

 

 このあたりが欲しいといって(自分が文化系だから)、大いにつっこまれたものであった。

 私はウクライナのプラモ職人に、なるべきだったのかもしれない。

 そんなステキな「変なプラモ」文化であるが、争いが続けば、こういった楽しいキットも日本では見られなくなるだろうわけで、それは残念ではないかと戦争反対

 

 (『ハウ・トゥー・ビルド・ガンダム』編に続く→こちら

 

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北村ヂン「ライトノベルの表紙をおじさん向けにしてみよう」とミステリ&SF新旧比較

2020年06月25日 | おもしろ映像

 「ライトノベルの表紙をおじさん向けにしてみよう」という企画がおもしろい。

 一時期、本屋さんに行くとよく思ったのが、

 「昔読んだ本が、ずいぶんと今風の表紙になってるなあ」。

 アニメ化や映画化で、その1シーンが抜粋されているものは昔からあったが、昨今では売れっ子のマンガ家やイラストレーターが、今の読者層や若いファン開拓のため、オリジナルの絵で腕を振るうケースも多い。

 私はミステリファンなので、そこから例を挙げてみると、たとえば本格推理の巨匠エラリー・クイーン。

 中学生のころからお世話になってるハヤカワ・ミステリ文庫(ハヤカワでは「エラリイ・クイーン」表記)だと、こういうの。

 

 

 

 

 ちょっと抽象画チックなのが味である。「ハヤカワ(&創元)」率が相当高いウチの本棚には、この絵面がおなじみである。

 これが今だと、やっぱ地味だよなーということで、角川文庫の表紙がこちら。

 

 

 

 


 クールなエラリー様で、なかなかカッコイイ。

 越前敏弥先生の新訳もすばらしく、これなら「読んでみよう(買い直そう)」という気になるではあるまいか。

 アニメ調のイラストは、やはりジュブナイル系と相性が良く、ミスヲタ子供読み物の定番といえば、江戸川乱歩先生の『少年探偵団』シリーズ。

 これも、自分が小学校の図書館でむさぼり読んだのが、こういうの。

 

 

 

 

 

 

 ずいぶん時代がかった「少年読み物」といった絵柄だが、おそらくこれは当時の(1930年代!)「アニメ絵」のようなもので、子供の食いつきもよかったのだろう。

 これが、今だとこんな感じ。

 

 

 

 

 

 今の子が手に取るのは、こっちだなあ。実際、乱歩先生の作品は「怖い」という印象が強いから、それでスルーしちゃう子供もいるというし。

 同じく乱歩先生では、『屋根裏の散歩者』がこちら。

 

 

 

 

 

 「春陽堂書店」版ということで、ミステリ読みにはおなじみ。グレゴリ青山さんをはじめ、レトロ昭和ファンにはたまらん一品。

 それが今だと、こうなります。

 

 

 

 


 アニメ『乱歩奇譚』のものだけど、もう同じ内容の本とは思えません(笑)。

 てか、「青い鳥文庫」あたりで明智小五郎や小林少年にふれて、「もっと読みたい!」と目をキラキラさせている子供に、春陽堂書店のを見せたら、間違いなく泣くなあ。怖いよ!

 こういった変遷に関しては賛否両論で、お笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザーさんのように、

 「表紙がアニメっぽいのが苦手なんですよ」

 という人もいれば、SF作家の山本弘さんのように、

 「ハヤカワのSFなどは、以前は挿絵がついているのが普通だった(カズさんはグレッグ・イーガンなど海外SFの大ファン)」。

 と反論される人もいて、たしかにジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの大傑作『たったひとつの冴えたやりかた』は川原由美子先生のイラストがイメージにピッタリで、その魅力も三倍増し、いやそれ以上のものになっている。

 これに関しては、どこまでいっても好みの問題だけど、私自身は中身は同じなわけだし、それだったらあまりに違和感のあるモノ(まあ、これも結構あるにはあるんですが)以外は、まあいいんでないかと。

 で、こういった流れを受けて、イラストレーターの北村ヂンさんが考えたのが冒頭の

 「ライトノベルの表紙をおじさん向けにしてみよう」(→こちら

 『涼宮ハルヒ』と『三姉妹探偵団』のコラボとか、いやもう同世代くらいの「元若者」には爆笑必至。

 岩波文庫版『エロマンガ先生』なんて、よく思いつくなあ。フランス書院版もいいね! いやあ、おもしろい。

 あとやっぱり、SFの世界で最強の「ジャケ買い」といえば、これでしょう。

 

 

 

 

 


 ジェイムズ・H・シュミッツ『惑星カレスの魔女』。

 表紙を描いたのは、もちろんのこと宮崎駿大師匠。これが平積みになってたら、とにもかくにも買うことになってしまう。

 中身の方は、「まあ、そこそこおもしろいスペースオペラかな」くらいだから、この表紙による魅力の「かさ増し」感はなかなかのもの。

 でも、やっぱり買って損はさせない、すばらしい絵ではないか。積読にするだけでも価値がある。

 ちなみに、原書はコレ。

 

 

 

 

 

 アメリカンだなあ。これまた、同じ作品とは思えませんねえ。
 

 

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コロナ日記 タイのハヌマーンと『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』

2020年06月10日 | おもしろ映像

 いろいろ大変なときは「バカ映像」にかぎる。

 昨今のコロナ危機で、不便な思いを強いられているが、こういうときはマヌケ動画を観て笑うのが一番リラックスできる。

 前回はプロレスラーが家をバンバン破壊しまくる狂った映像や、伝説のカルトゲーム『アイドル八犬伝』をおススメしたが(→こちら)、今回は『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』(→こちら)。

 タイで制作されたという、ちょっと変わり種のウルトラマン映画だが、これが昭和の特撮ファンにはおなじみの怪作

 私も子供のころ見たが、いわくいいがたいインパクトを残す、ヘンな作品であった。

 オープニング、宇宙の異変で、太陽が接近しはじめ、地球は干ばつにみまわれている、という説明からはじまる。

 このままでは、地球は滅亡してしまうかもしれない。

 続いて、場面はロケット基地に。

 ここでは水不足に悩む人類のため、降雨ロケットで、人工的に雨を降らせる実験をやっているのだ。

 白衣を着た博士が、科学の力で世界を救うのだと力説したところ、助手の女性から、こんなアドバイスを受ける。

 

 「仏様の力を忘れてしまっては、いけないと思うわ」

 

 日本の感覚だと、怪しい新興宗教のセリフみたいだが、タイは敬虔な仏教国なので、実は全然おかしなものではない。

 実際、博士も「仏ってなんやねん!」みたいなツッコミを入れず、「そうだな」と素直に納得している。

 このあたり、宗教アバウト国家である、日本の感覚ではピンとこないところだ。
 
 そう、この映画のなんかヘンなところは、映画自体の出来もさることながら、この

 

 「日本とタイのカルチャーギャップ」

 

 からくることが多いのだ。

 その最たるが、猿神ハヌマーンが、仏像泥棒を成敗するところ。

 そもそも、このハヌマーンというヒーローも、ビジュアルからしてアレなうえに、元がおさん。

 なもんだから、ピョンピョン飛び跳ねたり、クネクネとタイ舞踊を舞ったりして、ちっとも落ち着きがない。

 

 

 

 

 ハヌマーン先生の飛行シーン。もちろん笑うところではありません。

 

 

 そんな妙にポップなヤツが、いざ殺人犯の仏像泥棒を巨大化して追いかけた日には、

 

 「逃げてもムダだ」

 「生かしてはおけぬ」

 

 なにやら不穏なセリフが。

 しかも、捕まえて罰をあたえるとか、警察に突き出すとかという順も踏まず、いきなり足でプチッと踏みつぶす。

 おいおい、いきなり処刑すなよ、それも勝手な自分の判断で、とつっこみたくなるが、ハヌマーン先生はますます絶好調で、

 

 「ほーら悪党め、どうした」

 「逃げてもムダだあ」

 「観念するんだホラァ!」

 「おまえたちを殺してやるゥ!」

 

 殺してやるゥ

 なんだか、正義の味方というより、ただの快楽殺人犯のようでステキであり、一時期流行った言葉でいえば、に出して読みたい日本語というやつだ。

 アジアの灼熱プラス気候変動で、汗みずくになり必死で逃げる泥棒に、

 

 「逃げられると思っているのか?」

 「ほーら逃げろ逃げろ」

 「仏様を大切にしろ!」

 「しないヤツは死ぬべきなんだ!」

 

 

 

 

「殺してやるゥ!」

 

 たしかに歴代ウルトラマンも、愛や友情や布団を干すことの大切さを語ってきたけど、別にそれをしなかったとて「死ぬべき」とまでは言わなかったはず。

 ほーら逃げろ逃げろとか、もはや釈明の余地なく弱者をいたぶることを楽しんでます。

 まあ、根が子供やからなあ……。

 なんだか、一時期流行った、ドナルドの「ランランルー」を彷彿させるコワさである。

 このあたり、やはり日本とタイの文化の違いで、殺人もさることながらタイでは仏像を盗むというのは、とんでもない大罪

 なんで、「それくらいされても、文句は言えん」くらいのもんだそうなのだ。

 子供のころ読んだ、江戸川乱歩大先生の『怪人二十面相』シリーズで、賊はよく仏像を盗んでいるけど、タイであれをやると巨大猿に足の裏でプチッ

 まさに、ところ変われば品変わる。

 ただの泥棒でも「万死に値する」行為なんですな。アンドレマルローは反省するように。

 きわめつけが、これは特撮ファンには有名な「ゴモラ虐殺事件」。

 ハヌマーンとウルトラ6兄弟が協力して、首尾よく怪獣を撃破した後、最後に残ったゴモラをボッコボコにするシーンだ。

 7人1匹を囲んで、殴る蹴るのやりたい放題。

 みじめに転がるゴモラを、で踏む、バット(実際は剣だが鈍器に見える)を振り下ろす、尻尾を持って引きずり回す。

 しまいにゃエースタロウが肩を押さえて、背後からバットで何度も強打。どう見ても、ヒーローの所業には見えません。

 

 

 

エースとタロウに押さえさせ、楽しそうにゴモラを金属バットで殴り続けるハヌマーン先生

 

 

 今なら「イジメ行為につながる」と炎上しそうというか、当時からすでに

 

 「ウルトラマンたち、ヒドイ!」

 「またハヌマーンが楽しそうに暴力をふるうんや」

 

 などと爆笑……大いに心を痛めたものであった。

 バットをくるんと返すところが、またイジメっぽさを助長させる。

 他にも、子役のまわりで容赦なく火薬を爆発させまくるわ(子供のにも仕掛けてないか?)。

 ロケット基地のエリートパイロットが死ぬほど馬鹿面だわ(だからZATの制服が似合う)、なんで『ミラーマン』の怪獣やねんとか、とにかく全編つっこみどころだらけ。

 まさに、「歴史のほとんどの時期が黒歴史」といわれる円谷プロの、まごうことなく本物の黒歴史

 のちのタイとのもめごとなども鑑みると、まさに「ガチ中のガチ」ともいえる存在。

 みんなで観て笑って、この難局を乗り切る一助となれば幸いである。

 

 

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コロナ日記 プロレスラーvs家屋 『アイドル八犬伝』と「キミはホエホエむすめ」

2020年06月03日 | おもしろ映像

 いろいろ大変なときは「バカ映像」にかぎる。

 昨今のコロナ危機で、不便な思いを強いられているが、私のストレス解消法はマヌケな動画を観ること。

 前回オススメしたのは『ウルトラマンレオ』の第1話と2話で流れた日本沈没のシーンや、意外とスゴイ戦前のハリウッド特撮などだが(→こちら)、今回もすぐれた破壊を見てみたい。

 

 特撮ドラマの破壊は、主に天災怪獣によるものだが、「人力」での破壊もときにはいい。

 昔、プロレスファンの友人に見せてもらって、めたくそに笑った動画(→こちら)。

 橋本真也獣神サンダーライガーといった、プロレス素人の私でも知ってる有名レスラーが、家屋と戦う。

 もう、なんのこっちゃという話だが、そういうことなのである。とにかくパワフルである。

 で、阿呆だ。もちろん、ほめ言葉

 リピートかけてくり返し見てたら、もうむやみにテンションが上がって、元気が出ること間違いなし。

 

 ラストはキュートなアイドルの映像で締め。

 西園寺エリカの名曲「キミはホエホエむすめ」(原曲は→こちら。カバーは→こちら)。

 ファミコン世代の私に、当時の推しゲーを3つ挙げろと言われれば、1位は『ファイアーエムブレム』だが、3位の『キャプテン翼2』を押しのけて2位に入るのが『アイドル八犬伝』。

 なによりこのゲームを伝説にしたのが、ハチャメチャなストーリーやキャラにくわえて、『地球防衛少女イコちゃん』の河崎実が作詞を手掛けた、メインテーマの「キミはホエホエむすめ」。

 この電波ソングに10代だったころ、やられてしまった。「オチャメなムスメ ベルマーク」って、完全に気ちがいの仕事だ。

 私がアイドルというものに、いまひとつハマれないのは、もしかしたら人生が「西園寺エリカ」一択になっているからかもしれない。ありがトーワチキ。MDMAはやらないでね。

 

 (『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』編は→こちら

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コロナ日記 ギラススピンと大江戸コングで世界大洪水

2020年05月28日 | おもしろ映像

 いろいろ大変なときは「バカ映像」にかぎる。

 昨今のコロナ危機で、不便な思いを強いられているが、私のストレス解消法はマヌケ動画を観ること。

 前回オススメしたのが「奥崎謙三政見放送」と、氏が主演のカルトドキュメンタリー映画『ゆきゆきて神軍』だが(→こちら)、今回はすぐれた破壊シーンを。

 
 「モノを壊す」というのは妙にカタルシスがあるもので、ゴジラウルトラマンなど「特撮」が人気なのは、やはりこの破壊シーンにウットリできるから。

 こういうご時世だからこそ、むしろあえて世界が崩壊するような映像を見るのが、「逆療法」的いやしになるのではと考え、そういったものをあれこれ探してみることにする。

 まずは『ウルトラマンレオ』の第1話(→こちら)。

 レオの故郷であるL77星を滅亡させたマグマ星人は、今度は地球にねらいをさだめ、凶悪な双子怪獣レッドギラスブラックギラスを送りこんでくる。

 強烈なを起こして、津波で日本を沈没させようとするのだが、この特撮がド迫力

 当時はウルトラシリーズもマンネリ化し、オイルショックなどで予算的にも苦しい時期だったそうだが、それにしてもこれは出色の出来だ。

 ビルがバンバン飲みこまれていくところとか、本当に怖いくらい。

 マジすごいッス。イカも飛んでくるし。

 



 続けては海外から。

 時代はずいぶん下って、1933年の特撮(→こちら)。

 『Deluge』という映画。日本では『世界大洪水』というタイトルで公開されたそうな。

 戦前のそれと言えば、セットとかもショボショボなんでねえの? と思われるかもしれないが、さにあらず。

 ニューヨーク壊滅するシーンなんだけど、これがもうこれでもかという破壊でビビる

 SF作家である山本弘さんの『あなたの知らないマイナー特撮の世界』という同人誌で紹介されていたもので、メイキングの写真とかも載ってたんだけど、今押し入れあさっても見つからないでやんの。

 たぶん、特撮ファンの友人に貸して、そのままになってるんだろう。そこで紹介されてた、『江戸に現れたキングコング』とか、すごく観たいぞ!

 

 

 

 

 山本先生のブログによると詳細は不明だそうだが、メチャおもしろそうやん!

 


 面白い映画

 怖ろしい映画

 話の種に是非一度は見て頂き度い映画!

 無敵全勝黄金篇


 

 ポスターの宣伝文句もすばらしい! 

 




 (プロレス&アイドル編に続く→こちら

 

 

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コロナ日記 奥崎謙三の政見放送と『ゆきゆきて、神軍』

2020年05月21日 | おもしろ映像

 いろいろ大変なときは「バカ映像」にかぎる。

 昨今のコロナ危機で、みな不便な思いを強いられているが、こういう不安やストレスの解消法は人それぞれ。

 「甘いものを食べる」

 「おしゃべりをする」

 「ネットで悪口を書く」

 などあるだろうが、私の場合はマヌケ動画を観ることである。

 まず、オススメしたのがコレで「奥崎謙三の政見放送」(→こちら)。

 これはガチな話、「最近、元気がない」「悩みがある」という人に、もれなくこの動画を勧めている。

 開口一番から、

 

 「殺人、暴行、猥褻図画頒布、前科三犯」

 「独房生活13年8か月」

 

 などなどパワーワードが連発。

 これを、NHKの優等生アナウンサーが、淡々と読み上げるのだからシビれる。

 政権演説開始後も、

 

 「落選確実のわたくしが」

 「政治家、国家、国法をなくすべく」

 「重症の気ちがいで、無知蒙昧な野蛮人」
 
 「天皇裕仁と田中角栄を殺したい」
 
 「ニューギニアから生きて帰れたのは、上官を多くなぐったから」

 

 地上波どころか、今のご時世YouTubeでもムリであろう、ハードパンチを連発。

 稀代の奇人である奥崎健三の強烈な「人間力」に圧倒され、悩みなど吹っ飛ばされること間違いなし。

 これで、「奥崎さん、クール!」と感じたアナタは、ぜひとも氏が主演を務めた『ゆきゆきて、神軍』も観ましょう(→こちら)。

 かつて後輩にオススメして、何の因果かそれを彼が恋人と見たら、それ以降しばらく口をきいてくれなくなったという、いわくつきの物件だ(その顛末とストーリーの概略は→こちら)。

 

 

奥崎さんの営むバッテリー工場。こんなのが近所にあったら、常連になるか引っ越すかの2択しかない。

 

 

 

 

奥崎さんの乗る文字通りの「痛車」。プラモかガレージキットで出ないかな。

 

 

 この後輩にかぎらず、まあ一般ウケはせんですわなというカルト作品。

 以前、週末に友人と食事をする約束があって、土曜の夜はリア充系の友たちと(女の子もたくさん)鍋パーティになった。

 会話の内容も、

 「『ショーシャンクの空に』観たよ。すごく感動しちゃった」

 みたいなもので、続く日曜日は別の友人たちと、安居酒屋の個室で『ゆきゆきて、神軍』の話で盛り上がって(もちろん女人禁制)、

 「これは、同じ地球の出来事なのか?」

 なんて不思議な気分になったものだ。日本なのに、なんだか「多民族国家」に住んでる気分。

 そんな、「ふつうではない」魅力を持つ奥崎謙三氏と『ゆきゆきて、神軍』。

 自粛のモヤモヤを吹っ飛ばすには、一番のパワーを持っていると思うのですが、いかがなものでしょうか。

 もし奥崎さんが今でも生きてたら、絶対YouTuberになってるだろうなあ。すぐbanされそうだけど。

 

 (大江戸コングと『世界大洪水』編に続く→こちら

 

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『総天然色ウルトラQ』対『怪奇大作戦』対『けいおん!』

2016年07月17日 | おもしろ映像
 前回(→こちら)に続いて『総天然色ウルトラQ』のお話し。

 「岡崎京子さんも『くちびるから散弾銃』で『ウルトラQ』をほめてたよ!」

 ということで、ギャルなどイケイケ女子でもけっこう楽しめる怪獣番組ではないかと紹介した。

 こういう話をしていると、もっとなつかしの怪獣を見たくなってネットで検索してみたら、『ウルトラQ』をネタにしたMAD映像が転がっていた。

 なにげなく見てみたのだが、これがえらいことおもしろいでやんの。

 昔から(それこそネットが普及する前から)、こういうMADは好きだったけど、あまり出来のいいのはそれはそれで困りものだ。

 だって、時間取られちゃうものなあ。あーやめてー、おもしろ映像を次々検索してしまう自分の指が憎い。

 こっちはネットのほかにも映画も見たいしテニスもみたいし、嗚呼、宇月原晴明『安徳天皇漂海記』の続きも早く読みたいんだよー(泣)。

 そんな時間食い虫の特撮MADをいくつかご紹介。

 『ウルトラQ』+『けいおん!』(→こちら

 『怪奇大作戦』+『けいおん!』(→こちら

 かわいらしい絵とおどろおどろしさがマッチしていて良作ぞろい。

 なんて紹介しておいてなんですが、私『けいおん!』は見たことないんです。

  『青春デンデケデケデケ』とか『スクール・オブ・ロック』の女の子版みたいな感じかな。あるいは『ローラーガールズ・ダイアリー』のバンド版とか。

 『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』だったら、リアルでイヤだなあ。




 ■おまけ 今見てもおもしろい『怪奇大作戦』→こちら







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チェンジ、レオパルドン! で失笑を呼ぶ男、スパイダーマン!

2016年07月14日 | おもしろ映像

 前回(→こちら)の続き

 「今の若い者は本物を知らんのやな」。

 そんな嘆き節を発したのは、友人イマフネ君である。

 本物を知らない。

 なるほど、昨今の日本は不景気なせいか、商品でもエンターテイメントでも廉価版がはびこっている印象がある。

 レストランよりもチェーンのハンバーガーや牛丼、お菓子もパティシエの作るケーキよりもコンビニスイーツ。

 映画は名画座ではなくDVDで鑑賞し、エロもアダルトビデオではなく、ネットの無料動画ですませるというありさまだ。

 それが時代であり、まあ悪いとは言わないが、それだけというのも、なにやらさみしい気もする。

 いくらデフレの世の中とはいえ、ときには我々も「本物」を嗜好するのも悪くはあるまい。

 こういうことをいうと、年寄りのグチやら、果ては「老害」認定されるかもしれないが、そこをあえて踏みこむ友は、なかなかに豪気だ。

 そう、人間、批判されても、言うべきことはある。

 まったく、わが友ながら大した男だ。

 で、その大人物イマフネ君がいう、若者に味わってほしい本物とはなんなのか、グルメか、それとも文学音楽のことなのかと問うならば、

 「そらもう、スパイダーマンに決まってるやんけ」

 へ? スパイダーマン? あの今やってるハリウッド版のこと? 

 あれやったら、別にキミがいわんでも、みんな観てはるんちゃうと問うならば、


 「ドアホ! あんなスマートなんが、スパイダーマンなわけないやろ。オレが言うてる『本物』は東映版のヤツや。チェーンジ、レオパルドーン! の方に決まってるやないか!」

 おお、そうか。東映版のヤツか!

 などと言われても、昨今のヤングにはなんのこっちゃかもしれないが、実は我々のような昭和世代にとってスパイダーマンといえばハリウッドではなく東映製作

 アメイジングではなく、レオパルドンなのである。

 おもしろいものはネットではなく、『てれびくん』とか『テレビランド』で情報収集していた時代なのだ。

 かのマーベル・コミックのヒーローであるスパイダーマンは、一度日本で実写化されている。

 でもって、このスパイダーマンというのが、なんとも変というか、日本独特にアレンジされたシロモノ。

 どこがヘンといえば、まあ一言でいえば汗臭いというか、いかにも昭和特撮といった暑苦しさ。

 なんといっても有名なのが、キメポーズと決め台詞。

 やたらとくどい動きと、押しつけがましさ充分の声量で、



「愛のために血を流す男、スパイダーマン!」



 とか、カマしてくるのである。

 はっきりいってうっとうしい。ハリウッド版のような、恋人や家族とのしっとりとしたドラマなど、熱波で吹き飛ばす勢い。

 とにかく熱い。サウナで鍋焼きうどんを食わされている気分だ。

 さらにもうひとつ、この東映版の売りとしてはレオパルドンははずせまい。



 チェーンジ! レオパルドーン! 

 

 との絶叫とともに登場するこの日本オリジナルのメカは、とにかくもう

 「おもちゃ屋の陰謀

 という色が強すぎて、強烈なインパクトを残す。

 アメリカのスタッフが、


 「日本のスパイダーマンはいい作品だ。レオパルドンはアレとして……」

 とコメントしたのは有名な話だが、私もはじめて見たときはマーベルもスパイダーマンのことも、なにも知らなかったのにもかかわらず、

 「こんなんホンマのスパイダーマンやない!

 画面に向かって、つっこんでしまったものだ。

 海の向こうではどう、といった小賢しい知識ではなく、人としての「本能」が言わせた言葉であろう。

 ようは知らんけど、絶対、ホンマはこんなんとちゃう、と。

 この無垢で無知な子供にすら「なんか違う」感バリバリであったレオパルドン。

 なにがどうと説明するのは難しいが、「昭和の業」といったものを感じさせるメカである。

 「みんなが映画館で見るスパイダーマンはカリフォルニアロール。アボカドの寿司もいいけど、やっぱ日本人は本物の握りを食わなアカンのやな」。

 しみじみと、そう語るイマフネ君。

 全体的に論理が二重三重にねじれている気もするけど、言いたいことはわからなくもない。なんか、

 「香港では『出前一丁』が本物のラーメンあつかい」

 みたいなノリであるなあ。

 そんな東映版スパイダーマン。子供のころ観て以来再放送とか全然やってくれないんで、あらためて今回YouTubeで検索したら、やはりいました「本物志向」のファンの人々が。

 で、見直したら予想以上に暑苦しい内容で笑ってしまった。

 ベッキーさんや乙武さんも、このポーズとセリフを拝借して記者会見すれば、けっこう世間もゆるしてくれたような気もするがどうか。




 (『総天然色ウルトラQ』編に続く→こちら


 おまけ 東映版スパイダーマンの活躍は→こちら


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カルト特撮ヒーロー列伝! だれが呼んだか「赤い通り魔」レッドマンの思い出

2016年07月13日 | おもしろ映像
 『レッドマン』が大ブレイクしているという。

 『レッドマン』とはかつて、『おはよう!こどもショー』という子供番組内で放送された、1話5分の特撮ヒーローもの。

 生まれる前に放送されていた番組にもかかわらず、その評判は子供のころから耳に届いていた。

 『ウルトラマン』や『仮面ライダー』にくらべると格段にマイナーな存在であるにもかかわらず、なぜにて実力以上の知名度があったのかと問うならば、一応は名門である円谷プロダクション制作であったことと、その内容のスットコさ。

 低予算のせいであろう、怪獣モノの醍醐味であるミニチュアのビルの破壊シーンなど一切なし。

 なにもない原っぱで、ただただウルトラマンのバッタものヒーローが、おそらくは「怪獣ショー」などの出張営業でくたびれた着ぐるみ怪獣と肉弾戦を行うだけという、チープこの上ないシロモノ。

 それだけでもトホホなのに、さらなるレッドマンの狼藉は、そのダーティーなファイトスタイル。

 怪獣の頭を持って地面にガンガン打ちつけるとか、口の中に槍をぶっ刺すとか、とっくに死んだ敵なのにトドメと称してナイフを突き立てるとか、もう残虐極まりない。

 とても正義のヒーローとは思えない、えげつない戦い方なのだ。

 私なども特撮ファンのはしくれとして、学生時代にビデオ(DVDじゃなく!)で見て友人たちと爆笑したものだが、2016年になってまさかこんなもんが世間で(かどうかは知らないけど)再ブレイクするとは感無量である。

 まったくインターネットというのはすごいもので、昔はこういった「すごい作品がある」という噂を聞いても、それを目にする機会はなかなかなかった。

 私は幸い周囲に妙にマニアックな仲間や、あとは大阪芸術大学に友人が結構いたので、そのツテで『愛の戦士レインボーマン』『怪傑ズバット』『流星人間ゾーン』『シルバー仮面ジャイアント』などなど名作(?)を鑑賞することができた。

 かの有名な『ゾーン』におけるガンダーギラス出現のエピソードを、女の子たちも集まった「ビデオ上映合コン」で披露して、これでもかという総スカンを食らったことは、今でもいい思い出である。

 このイベントはもともと友人の恋の橋渡しのために企画されたものだが、

 「ゾーンファイターと恐獣ガンダーギラスの輪投げの三回勝負」

 という伝説の名シーンで私と大阪芸大の友人だけが爆笑する中、他の面々は完全に置いてけぼりの「ポカーン」状態であり、当然のごとく恋する友はフラれたわけで、さらなる爆笑を誘ったものだ(←鬼かオマエは)。

 それが、今ではパソコンやスマホで検索すればいくらでも見られるわけで、ありがたい世の中になったもの。

 なんたって、人気アニメの『さよなら絶望先生』で『ウルトラファイト』のパロディーをやったりしているのだ。

 どう見ても「ご乱心」というか、だれが元ネタわかるねん! といった話だが、今だとグーグルで調べれば、なにをあつかっているかすぐにわかるわけで、その意味でも便利になったもの。

 むしろそれで『レッドマン』のごとく「新規昭和の狂った特撮ファン」が生まれることもあるわけで、まったくいい時代である。

 あの合コンのときもグーグルやYouTubeがあれば、きっとその場で女子たちも「すぐググるね」なんていってみんなで盛り上がって、きっと恋する友も彼女とうまくいったのであろう……。

 いや、んなわけないか。レッドアロー!  


 (スパイダーマン編に続く→こちら




 おまけ その1 レッドマンの雄姿は→こちら

 おまけ その2 中身はアレだが主題歌はカッコイイぞ! →こちら

 おまけ その3 『絶望先生』による『ウルトラファイト』は→こちら




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かすり傷にはマーキュロクロム、疲れた心には奥崎謙三の政見放送

2014年03月07日 | おもしろ映像

 疲れたときには奥崎謙三を見なさい。

 というのが、落ちこんでいる人と接したときの、私のアドバイスである。

 人は時に人生に疲れてしまうことがある。そういうときは酒をあおったり、やけ食いをしたり、カラオケで歌いまくったりと、その心身のリフレッシュ方法は様ざまだが、私がオススメするのがコレ。

 とりあえず、「奥崎謙三の政見放送」を見てみたらよい。 

 政見放送とはみなさまもご存じであろう、選挙に立候補した候補者の主張や公約などを、国営放送を通じて日本中に伝えることができるという制度のこと。

 基本的にはNHKから全国に、出された素材そのまま放送しなければいけないと公職選挙法に定められているため、時に無法地帯になりがちなイベントだ。

 そこに登場したのが、歌だけ歌って「シェケナベイベー」とオンエア中なのに途中で帰ってしまった内田裕也さん、

 「体にいいんです。国民の皆さん、オシッコを飲みましょう」

 と尿療法のすばらしさをうったえた東郷健さんと並ぶ

 「日本3大おもしろ政見放送」

 といわれる我らが奥崎謙三さんの政見放送。これが実にキクのである。

 放送が始まる。

 まずNHKのナレーターが、読み上げる

 「奥崎謙三。兵庫県第3区。無所属。暴行、傷害、獄中生活13年、前科3犯


 いきなり犯罪者だ。

 このプロフィールを機械的に淡々と読み上げるあたり、NHKもさすが国営放送、無駄に律儀だ。

 画面に奥崎氏が映る。その第一声が、


「どうも、落選確実の奥崎です」


 以下、奥崎氏の主張が繰り広げられるわけだが、よく聴いてみると氏がいいたいのは。

「この日本を悪くしているのは、政治家と警察です」


 極論だが、まあいいたいこともわからないでもない。

「そこで私が当選したあかつきには、政治家と警察を日本からなくします


 すごいマニフェストだ。なにかこう、紛々と「昭和のニオイ」がする展開である。

 奥崎氏はさらに続ける。

 「だが、無知蒙昧な大衆はそれを理解できないため、あえて私が借金をして立候補したのです」


 なぜ氏が借金をしてまで立候補したのかといえば、

 「無知蒙昧な大衆は、選挙の度に政治家に投票をしているが、それは大衆が政治家が日本を悪くしているということを理解していない重度のキチガイであり」


 天下のNHKで堂々の放送禁止用語。

 「しかし、私は生まれてから一度も選挙で投票したことがない、軽度のキチガイであるため、この度立候補したわけです」


 奥崎氏の暴走は止まりません。ここまで上記の主張を、原稿めくりめくり繰り返していただけだったのが、突然、

 「先日、天皇と田中角栄を殺しに行ってきました


 過去完了形だ。

 「当選したら殺しに行きます」ではなく、「行ってきました」。
 
 不言実行の男である。なんてカッコイイ。事後報告。それでいいのか。

 「しかし、無念にも公安当局の手によって捕らわれてしまい」

 当たり前である。

「その結果、獄中生活13年を強いられたのです」


 奥崎氏はその後も、政治家、警察が日本を悪くしていると主張し続け、最後に、

「というわけで、兵庫県に住む軽度のキチガイの皆さん、ぜひともわたしに投票してください」


 と話を締めくくり放送は終了。

 トンデモな内容なのに、「落選確実」やら、「軽度」とはいえ自らの事も「キチガイ」という辺り妙なところで客観的なのがいい味わいだ。


 わずか5分程度の映像だが、これを見ると、そのあまりの迫力と奥崎さんのそこはかとない人間力に圧倒される。

 同時に、それに当てられて、なんだか日常の些末なことでウジウジ悩んでいる自分がアホらしく思えてくる。なんかもう、笑うしかないという感じだし。

 なので私は、悩みがあったりちょっと疲れている人には、奥崎さんの政見放送を見ることを、わりとまじめに勧めている。

 山際淳司さんは

 「かすり傷にはマーキュロクロム、心の傷にはホームランがよく効く」

 そう書いたが、疲れた心には軽度のキチガイの政見放送がよく効く。

 だまされたと思って、ぜひ一度おためしあれ。


 ※そんな奥崎さんの勇姿はこちら(→こちら


 ※奥崎さん主演のドキュメンタリー映画『ゆきゆきて神軍』についてはこちらを参照してください(→こちら


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