「小僧ども、スペイン語をやれ!」
・ローマ字読みでいいから楽勝
・発音も日本語と共通してるからへーこいてぷー。
・数字もややこしくなくてありがたい。
ということだが、今回スペイン語をやってみて、もうひとつ気づいたことがある。
それは読みと発音が簡単だと、単語や活用がおぼえやすい。
英語の場合とかだと、
「wrong(ロング)」
「knee(ニー)」
みたいに、スペルが変なのはお約束として、他にも例を挙げるとフランス語の数字とか。
un (アン)
deux (ドゥ)
trois (トロワ)
quatre (キャトル)
cinq (サンク)
six (シス)
sept (セット)
huit (ユイット)
neuf (ヌフ)
dix (ディス)
むずかしいわけではないが、少しずつ違和感もある。
「un」は「ウン」やないんや。
「ドゥークス」「トロイス」「セップト」って読んでまいそう。
「eu」で「ウ」かあ。「six」やったら、もうそれは「シックス」でええやん!
なんて微妙に引っかかり、そのかすかなブレで、すっと入ってきにくい。
これがスペイン語だと、
uno (ウノ)
dos (ドス)
tres (トレス)
cuatro (クアトロ)
cinco (シンコ)
seis (セイス)
siete (シエテ)
ocho (オチョ)
nueve (ヌエベ)
diez (ディエス)
出たぜ、必殺ローマ字読み!
もちろん「cho」で「チョ」とか「z」が「ス」とかあるけど、これも発音が日本語っぽいから、そんな違和感なくおぼえられます。
この「トゲ」みたいなものがあるかないかが、実は記憶に直結するのは発見だった。
とにかく、「読み」「発音」に意識をうばわれないと、それだけで「おぼえること」に特化できるし、目や耳にも残りやすい。
スペイン語が英語やフランス語とくらべて簡単(に感じる)のは、
「ノイズが少ないから暗記もスムーズ」
なことは大きいかもしれない。
またスペイン語の数字で言えば、11から15までは
once(11)
doce(12)
trece(13)
catorce(14)
quince(15)
これは暗記が必要だが、それ以降の数字はy(英語のand)で数字をつなぐだけと、いたってシンプル。
diecinuevo(diez y nuevoで19)
veintiuno(veinte y unoで21)
これがドイツ語だと、法則自体は同じだけど、
neunundneunzig(neun und neunzig 9&90で99)
みたいに1の位と10の位が逆になってややこしい。
フランス語いたっては、
soixante-dix(60と10で70)
quatre-vingts(4×20で80)
quatre-vingt-dix(4×20+10で90)
とか気の狂ったような表記をするのだ。
なんでも昔、10進法か20進法か、そんなのを使ってた名残らしいけど、これはホンマにめんどくさい。
もっとも、これには日本語も
「1個を《ひとつ》ってなに?」
「20日を《はつか》とか頭イカれてるのか?」
なんて反撃されるわけですが。
実際、私も日本人なのに「ようか」と「はつか」が苦手です。
その点、スペイン語の数字は発音も、スペルも、表記の仕方もすべてがクリアに入ってくる。
これはもう、やらない手はないでヤンスね!
(続く)