「キミィ、スペイン語をやりたまえ!」
ここに発動された「ドルネシア作戦」によれば、その理由は
ということで、スタートの取っつきやすさがいいから。
それだけでなく、スペイン語は発音も楽なのが良い。
口に出してみて、それが相手に通じるかどうかは、外国語を学ぶ上でなかなかに大きなハードル。
英語では母音が12個くらいあって、組み合わせによっては20個を超えるという。
中国語の四声とか、フランス語の鼻母音とか、アラビア語の「h」とか、オランダ語の「g」とか、日本語に無い敵が出てくると、とたんに大苦戦になるのだ。
その点、スペイン語は母音が日本語と共通しており、しかも日本語の特徴である
「子音+母音」
の構造で母音をしっかりと発音するところも似ているから、カンどころをつかみやすい。
しかも、アクセントにもクセがないのも、ありがたい。
たとえば英語の「fantastic」は日本語読みで「ファンタスティック」と平板に発音しても通じない。
ファン「タ」スティックと、ここにアクセントがないとネイティブにはなんのこっちゃらしいのだが、その点スペイン語は、
「ふぁんたすてぃこぉ」
なーんも考えず、能天気に発音して全然OK。
「あみーごぉ」
「りすとらんてぇ」
「ちょこらーてぇ」
とかとか、いわゆる「日本語英語」のノリで「日本語スペイン語」でよい。
マジ、これで通じます。
語学の大きな壁である「発音」が、めっちゃサクサク。
そして、スペルのまま読めるということは、ライティングもまたスムーズということ。
英語やフランス語でメッセージを書くとなると、「though」のアルファベットの順番がわからなかったり(ヒドイ単語だよな)。
「ghoti」の読み方とか、北村薫先生もネタにされていた
「受験を終えると、《パハップス》の綴りがaかerかわからなくなった」(正解は「perhaps」)
とかとか、いちいち調べないといけない。
その一方でスペイン語なら、
「ぶえのす・でぃあす」
「¿で・どんで・えれす?」
「むい、びえん!」
これ全部、ローマ字で書けば正解なのだから痛快ではないですか(「Buenos días」「¿De dónde eres?」「muy bien」)。
しかも、アクセントもそんなに気にしなくていい。スゲーぜ、スペイン語!
そんなわけで、私のような抜け作日本語話者には、本当にありがたいスペイン語。
これはもう、やならきゃハドソン(古いな)
(続く)