三日前の朝、あんと散歩していると同級生に会った。
彼は原因不明の病気になり、そのリハビリもかね、毎朝歩いているとのことだった。
彼も奴の見舞いに行っていた。
そこで「オレの方が心配されちゃって励まされたよ」
そう言って苦笑いしていた。
フランチェスコの平和の祈りを思い出した。
奴は到底フランチェスコなど知っている男ではないが、その平和の祈りのように生きていたのかもしれないと思った。
彼は無意識に慰められることよりも慰めることをしていた。
誰からの評価を期待することなく、ただ純粋にそうしていた。
神よ、わたしに
慰められることよりも、慰めることを
理解されることよりも、理解することを
愛されることよりも、愛することを望ませてください。
自分を捨てて初めて
自分を見出し
赦してこそゆるされ
死ぬことによってのみ
永遠の生命によみがえることを深く悟らせてください。