骨董品に近いカメラマンベストはtamrac
このカメラマンベストを見て懐かしいと思ったりまだ持ってんの!?と思った人は、フィルム時代を知っている人。1989年に始めて買いこのベストは3着目。一番活躍したのは1990年にF1の取材から始まり国内の送電線の鉄塔やダムの現場(建築中)やレインボーブリッジ(建築中)やマレーシアのペトロナスタワー(建築中)そして、モンゴルの砂漠など身軽でないと危険が待ち受けている場所で、カメラバックが邪魔になる場所のみで使用してきたベスト。今回は約10年ぶりにこの「tamrac」のベストにお世話になった。
本来こんなベストを着るのは好きではない。でも、このベストの中にレンズやボディなどを詰め込むと機動性が相当上るので、危険な場所などすべて一人で行動しなければならない場所では必需品なのだ。このベストを今でも持っている理由は着丈が短い事に尽きる。そして、私の今使っているミラーレスカメラに丁度良いサイズ。
今回の茶畑ではこのベストを着て一番小さいバックをたすき掛けにして撮影したので、狭い樹と樹の間も難なく通り抜ける事が出来たし人を追いかけて走る事も出来た。このベストの中には背中のポケットに雨具も入っているので、急な天気にも対応出来る。今回はフジのミラーレスのみで撮影したのだが、カメラがコンパクトで軽く機動性は抜群。これが、数年前まで使っていたフルサイズ一眼レフだと思うと腰が引けてしまうし、もうフルサイズ一眼には戻れない。
そして、茶摘みの現場で一番活躍したレンズはズームレンズ。寄れない引けない現場ではズームに頼るしかない。そして、室内では明るい単焦点レンズを使いストロボは一切使わなかった。こんな時には小型のLEDライト(色温度調整付)が一番適している。使い方は室内の灯りを利用し足りない部分をLEDで補うという使い方なので、メインライトでなくあくまでも補助光としてスポット的に使う。最近はカメラの高感度特性が飛躍的に良くなっているので小さな光量のLEDは私の最近の一番の武器ともいえる。
☆山の中や砂漠など埃やダニなどの小さな生物がいる場所では、カメラやレンズの取り扱いに注意した方がよい。一度だけの経験だが、ファインダーを覗いていると小さな虫がファインダースクリーンを横断した事があった。最悪なのはその虫の糞がセンサーに付着すること。また、砂漠などではレンズ交換は極力控える事と、レンズを交換する場合は大きめのゴミ袋の中で風向きを考えて交換しゴミ袋は使い捨てにする事をお勧めする。砂漠では目に見えないような微粒子の砂が舞っているからだ。なのでレンズ交換をする必要のないズームレンズは重宝する。
フジやオリンパスのミラーレスを使い、レンズ付ボディ3台を肩と首からぶら下げてカメラマンベストを着れば機動性抜群。