海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海で長く続く飲食店

2018-06-19 | 写真日記

 

定西路x新華路

 

私が住んでいる新華路に、毎日人が並んでいる店が一軒だけある。私が上海に住み始めた2003年にも存在していたので、この店の歴史はもっと長いと思う。この秋霞閣は中国料理の店だが、中華饅頭のみ窓口で売っている店。私は並ぶのが嫌いなので、列が空いている時に2度ほど食べた事があるが、それも8年ほど前の事なので味は忘れた。この手の中華饅頭の店はこの店以外にも付近にたくさんあるのだか、毎日必ず人が列を作る店は最近では珍しい。本業のレストランは改装して少しは人が集まっているようで、さらにサンドイッチとカフェの店も併設したが、ライバルが多い分これからどうなるのか。今の上海は、カフェだらけ。何かが流行るとみんなそれに一直線で、そのうちに淘汰が待っている。

数日前、星光撮影器材城から打浦橋路駅まで歩き、日月光中心広場の地下にある丸亀製麺で清湯大盛(素うどん大盛)と天ぷら2種類を食ったのだが、丸亀製麺がオープンした当初のような賑わいはまったくなく客は数えられるほど少ない。新しいもの好きな上海の人達を相手に商売をするのは大変な事。私が今も通っている日本料理屋が一件あるのだが、周辺で大規模な立ち退きがありほとんどの飲食店が店を閉めて今は更地に。で、どうなったかというと、人の流れが大きく変わりその日本料理屋は客が激減。

日本人が上海で飲食店を経営するのは結構大変で、数年で撤退する店も多い。今まで見てきた中で一番悲惨なのは、開店して一月で店を閉めざるを得なかった店が何軒かあった。まぁ、可愛そうだが騙されたとしか言いようがない。でも、当然日本人経営でも長く続いている店はある。それらの多くは、奥さんが上海人だったりで地元の事を知り尽くしている人達がほとんど。飲食に限らず中国人と組んでビジネスをするなら地元民と組むのが一番確実。ただ、その前に組む相手を見極める能力のない日本人は手を出さない方が賢明。それと、情報の裏を取る事もお忘れなく。日本以外の国は、ほとんど性悪説で成り立ってるからね。

今、良いと思っている事が永遠に続く事はないが、その周期が短いのが今の上海。それと、店舗家賃は毎年複利で上がって行くのと、スタッフの賃金も同じように上がっている。出来ては消え、消えては出来るの繰り返しが今の上海だ。

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