海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

ハッセルブラッドコピー東風のボディとレンズ2本で100万元

2018-06-09 | 写真日記

東風ボディとレンズ80mmと50mmで100万元(1700万円)

 

ライカコピーの紅旗と東風が一緒の画面に収まるのは珍しい

 

最初に言っておくが、この画像は私が撮影したものではなく中古カメラ屋の老板が撮影した画像で、許可をもらってブログに使っている。 

上海に戻った当日にトラブル処理をした後、行きつけの中古カメラ屋でいきなり見せられた写真が上の画像。遠目から見るとハッセルブラッド500Cに見えるが、よく見るとブランドネームは東風と書かれている。そう、これがあの幻のカメラと言われているハッセルブラッド500Cのコピー東風なのだ。

生まれて始めて東風を見たのは2007年の5月だった。場所は「星光撮影器材城」の老舗中古カメラ屋で、ボディとレンズ3本付のフルセットで当時の売値で12万元だった。この現場では、私以外に写真家の渡部さとる氏と井上匠氏の2人が同じ東風を見ている。そして、2回目は昔の上海相机制造博物館(今は移転)でガラス越しに見た。この東風にはバリエーションがあったようで、私が以前博物館で見たボディは、ファインダーとマガジンの形状が少し違っていたので、初期型だと思われる。その画像はコレ

このハッセルブラッドコピーの東風は、ライカコピー紅旗が出来た2年前の1969年製造で97台しか製造されなかったカメラだ。製造が続けられなかった理由のひとつは、あまりにもよく壊れて高価な割には使えないカメラだったと聞いている。

そして、このほとんど使用感の無い美品クラスの東風ボディと80mmと50mmのセットが驚きの100万元(約17,000,000円)だそうだ。ここに無い150mmがそろっていれば、確実に2千万円以上の値が付くだろう。私はカメラコレクターではないので、この東風が欲しいとはまったく思わない。でも一度は手に取り幻と言われるシャッター音を聞き写真を撮ってみたいと思ったが、その一回でカメラが壊れる方が怖い。聞くと、レンズをボディに取り付けると外れなくなる事もあるので、レンズは取り付けない事にしているそうだ。という事で、この東風で撮られた写真が気になるのだが、私の周りの上海人は誰一人として見てない。紅旗20と同様に当時の設計者や詳しい資料がすべて無い謎のカメラの話で今日のブログは終了。それにしても、スマホのカメラは良く写るね。

★参考までに、二枚目の画像に写っているライカコピー紅旗20とレンズ3本セットはきれいな物であれば80万元(約13,600,000円)だそうだ。紅旗20に関しては、陸田三郎氏が昨年出版した「紅旗271奇跡」が一番詳しい。そのブログはコレ

 

 

 

 

 

コメント (2)
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