上海の中古カメラ屋には、古いムービー用レンズがところ狭しと並んでいる。一昔前であれば、捨て値で売られていた物だが、最近のミラーレスカメラ用に値段が上がってきた。それらのレンズは、現代のレンズでは絶対に味わえないような描写をするので貴重な宝物だと思ってよい。女が宝石見るような目でオッサン達がガラス玉のレンズ見ている姿は面白い。
一昨日も一組の25歳くらいのカップルが古いレンズを見に来ていた。男はEOS5D2に24-105mmf4を肩に、彼女はライカM4Pに沈胴エルマー付きを肩からぶら下げていた。
若い人がライカを持っているのを見るたびに、自分が初めてライカを買った31歳の頃を思い出す。その時に最初に買ったライカがM4Pだった。その後M6を買いM3を買いM4ブラックペイントと増殖していった。それにともない当然レンズも増え続けたのだが、そのほとんどは私の事務所と自宅の中間にあった高輪のMACカメラで買った物だ。
そのMACも今は無く、当時お世話になった佐藤さんは他界し本間さんは群馬県の高崎でアークカメラを。それらの事が走馬灯のように頭の中を駆巡る。
☆話は変わるが、新しい防衛相に田中直紀が選ばれたようだが、民主党の人材不足を露呈したようなものだ。いざと言う時に、このおっさんでは何事も無理。日本の中にプロと呼べるような人が少なくなって来ているような気がする。
Ricoh GXR MOUNT A12 Leica Summilux-R 50mm f1.4