海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

孔乙己酒家の本店で久しぶりに一杯

2023-11-14 | GFX+オールドレンズ

開店15分前に一人予約客が

 

左は昔の私専用竹製杯 右は新しい私の専用杯 つまみは茴香豆(そら豆のウイキョウ煮)とピーナツと漬物

 

紹興酒の持ち帰り窓口から

 

常に客は入ってくる

 

OM時代の古いZuiko24mm f2.8で

 

現在の孔子廟の前は薄暗く人影は少ない

 

1996年孔子廟付近は花鳥市場だった 右奥は露天が並び孔乙己酒家は存在しなかった  Noblex135U

 

自宅に戻りいただいた杯で持ち帰った10年物の紹興酒を一杯

 

 

前回からの続き

この日、偶然会い案内してくれた上海人にお礼も含め孔乙己酒家で飯を食おうという事になり、店先で開店を待っていると、私の名前海原(Hǎiyuán)を中国語読みで呼ぶ人が。振り向くと店の若いスタッフが笑顔で椅子を持って来てくれた。そして、開店前に店に入れてくれて出て来たのは、紹興酒(加飯皇)とつまみの茴香豆だ。この茴香豆は、魯迅の小説に出てくる主人公の孔乙己が紹興酒と共に必ずオーダーするつまみで、そら豆を茴香(ハーブ)と八角で煮たもの。店が営業開始し店の親族のオネーサンが持って来たのは、新しい私の紹興酒専用の杯で名前が入れてあった。嬉しいよね、こういうの。ただ、この日は昔からの竹製カップで紹興酒をいただき、新しい杯は家に持って帰る事に。つまり、私が上海に居る時は、5年前に亡くなった創業者が特別に焼印で名入れしてくれた古い竹製の杯を創業した本店では使いたいからだ。私達は呑み始めて30分もすると、空いたテーブルはすでに埋まってしまった。

中国料理屋で困るのが、中国料理は大皿料理なので最低でも4人で行かないと多種の料理を食えいないのと、カウンター席や二人席が無い事だ。これからは、大都市圏では一人飯も増えているので今後は変わると思うのは、日系の料理屋を見ていると若い女性が一人カウンター席に座りビールと焼き鳥で一杯なんて人が上海でも増えているからだ。ただ、これはスマホが普及した事も影響している。スマホがない時代は、料理人を前に飯を食うとか壁に向かって一人で飯を食うというのはありえない話だったからだ。カウンターに座り一人飯を食っている人のほぼ全員がスマホを見ながら飯を食っているが、それは日本も同じだろう。

食事を終え店を出た後に外の量り売りの窓口に行くと、懐かしいあのおじいちゃんが現役で座っていた。持ち帰り用に選んだ紹興酒半斤(250cc)の金を受け取ってもらえないので、今回も彼の好意に甘える事に。外へ出て文廟の前を通ると暗く人通りもまばら。現地の人でも何だか怖いねという人もいるので、外国人はさらに不気味に感じるかも知れないが、今は日本より上海の方が数段治安が良いのでまったく心配する事はない。自宅に戻りいただいた杯といただいた紹興酒で一杯やって、この日はベットへ。

☆中国は今も熱い人情が残っている国だという事を知らない人も多いが、今回のように酒代を受け取らない場合は、ありがたく好意に甘えるべき。そして、今度会った時に何かで返せばそれで良いのだ。上海もそうだが、中国の地方へ行くとさらに人情に熱い人が多い事は意外と日本人は知らない。

☆孔乙己酒家本店は、コロナの影響もあり本店に来るのは4年ぶり。相変わらず他の4店舗も含め今も盛況で必ず予約が必要だが、この日の私達のように開店と同時に行き空いていれば入れる事もある。昔の上海の雰囲気を味わいたいのであれば、孔乙己酒家本店(文廟横)がお勧めだ。ここで、カメ出しの生紹興酒(本店が一番種類が多い)を呑んだら瓶入りは呑めなくなるけどね。

☆春秋航空が、3年8ヶ月ぶりに成田ー上海線を再開するのでキャンペーン価格で片道1500円で販売との事。ただ、通常価格でも数千円の片道切符は取れる。関空からなんて、190円という信じられないチケットが。これは私の勝手な予想だが、現在観光ビザ取得が難しいが夜明けは近いと勝手に判断。春秋航空Japan→https://jp.ch.com/ 

☆GFX50SII+Elmar50mm f2.8  OM zuiko24mm f2.8  Noblex135U

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧城内の老西門付近に行ってみた 2

2023-11-12 | GFX+オールドレンズ

 

当時の部屋の内部を描いた絵

 

左から石臼で豆乳 練炭で煮物 原始的なポン菓子機

 

この近くに中に入れる建物が

 

ドアを開けるといきなり急な階段が

 

当時のキッチンかな

 

トイレ用椅子

 

ソファベットが置き去りに

 

前世紀は立ち退きが決まると赤いペンキで拆(壊すの意味chai)と書かれていた 1996年  Noblex135U

 

前回の続き

日本語で話しかけられた上海人から、廃墟の中に入れる場所が2ヶ所あるので案内された。廃墟の中に入ると突然急な古い階段が現れた。昔だったらこの古い階段の一部は古民家具製造会社が持ち帰り、古民家具の部材に蘇るのだが、最近はそんな事もないようだ。階段を上がると足の踏み場もないほど物が散乱していて、ちょっと危険な状態だった。この地域の建物のほとんどは、1930年代前後に建てられた家がほとんどだが、上海は地震がないので倒壊したという話は聞いてない。ただ、時々傾いてしまった家を見た事があるが、電信柱数本で支えて住んでいる家も数軒見た事がある。

立ち退きになった人達は、郊外の広いマンションをいただくか、それ相当の額の金をもらうかの二択がある。亡くなってしまったが、私の友人が住んでいた旧城内の小さ過ぎる部屋は、立ち退きで脳震盪を起こすくらいの立退料が奥さんに振り込まれた。移転先が郊外といっても私が住む松江(映画村近く)や浦東空港の近くなど、その時々によって違うが、地下鉄が発達している今はさほど不便ではない。それと、同じ地区で立ち退きになった人達は、移転先も同じ地域に住むので人間関係は問題ないそうだ。ただ、日本と同じで老人は住み慣れた場所を離れたくないと思っている人達も多い。それらの人が今も残っている人達だが、もう時間の問題だろうな。風呂もトイレもない20-30平米の狭い家から、100平米前後の設備の整った広いマンションに住めるのであれば、私だったら喜んで出て行くけどね。

☆日本の熊問題。本来は熊が悪い訳ではないのだが、食い物がないと食い物がある場所に移動するのは生き物の本能。数日前のニュースで、富山で若い人(特に女性)が県外に出て行くという話は、とてもよくわかる。自分のやりたい事があれば実現可能な場所に行くのは当然の話。ただ、富山の例で女性が多いというのは、今の時代を象徴しているし今後も地方では増えるかもね。今は男より女の方が自立心が強くたくましい。

☆前世紀の事だが、日本のバブル時代は海外ロケといえば欧米が当たり前のロケ地だったが、それが弾けた後はそんなロケは激減。その後、これからは"東南アジアの時代だ"という機運が高まり、企業を筆頭に東南アジアに進出するんだよブームが起きた。という事で、私も雑誌などで東南アジア取材が激増した。そして、日本企業が現地にあるという事は日本料理屋も当然現地にあり、当時取材してみるとほとんどが関西人経営者で関東の経営者は一人も遭遇しなかった。それら当時の関西人に聞くと、彼らは元々東京へという意識はないとの事。私が思うに、関東以北の人より関西人の方が、誰に対してもフレンドリーで現地に溶け込みやすい気質なのは間違いないし、私の周囲の中国人も含め欧米人も東京より関西の方が親しみやすく好きだという人はとても多いのは事実。まぁ、関西といっても、ここでいう関西人とは大阪人。今の日本では物価は安いが賃金が上がらないと嘆いているが、若い時こそ海外を経験した方が将来絶対にプラスになるし、その後に日本戻っても良いと思う。全部ではないが、本で得た知識は現実では役に立たない事が多いのは時代の流れが速いし価値観も変わっているからだ。今の雑誌や新聞記事はある意味予定調和な事しか書いてない、というより書きたくても本当の事を書けない事の方が多い。現地に行くと、自分で経験し見識を養う事の重大さに気付くだろう。世の中、比べるものがあるから分かる事も多いのだ。

☆GFX50SII+Elmar50mm f2.8   Zuiko24mm f2.8     Noblex135U

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧城内の老西門付近に行ってみた 1

2023-11-10 | GFX+オールドレンズ

残っているのは老人がほとんど

 

陽だまりで

 

立ち退きが完了した家はキャンバスに

 

孔子廟

 

孔乙己酒家はまだ開店前

 

外からガラス越しに中を

 

昔のままの店がまだ一部残っている

 

さらに奥の路地裏へ

 

かつての生活の部屋内部が描かれている廃墟

 

 

 

 

 

 

 

旧城内の老西門の事を書いているネット記事があり、その中に私と孔乙己酒家との関わりが書かれているとアパートの管理人が教えてくれた。という事もあり、久しぶりに老西門駅から歩いて孔子廟付近に行ってみた。この付近は、前世紀に徹底的に撮影した場所だが、現在はほとんど立ち退きが完了し来年から解体が始まるので立入禁止区域になるそうだ。孔乙己酒家本店は現在も営業しているが、周囲は一部を除いて立ち退きが完了しているのと、文廟も工事中で閉鎖しているのでほとんど人がいない状態。ゆっくりと路を歩いていると、老人が6人ほど陽だまりに集まり日光浴をしていたそばを通り過ぎた後に「あんた日本人?」と中国語で声をかけられた。どうもあの記事を読んだ人のようだ。

細い路地をジグザグに歩き孔子廟の前に辿り着くと、東南アジア系(多分マレーシア)の観光客が集まり孔子廟の前で記念写真を撮影していた。その門を見ると閉ざされたいて、中に入る事が出来ないとの事。そのまま学宮街を左に曲がると孔乙己酒家がひっそりと佇むように見えたが、そのすぐ横は新しいビルが建つようで大きなクレーンが古い屋根の上に見えた。

孔乙己酒家本店は営業時間外だったので外から覗いただけで、過去に撮影した細い路地裏の奥の方まで歩いたが、ほとんどの家屋の入口や窓はセメントで塞がれていて中に入る事は出来ないので壁に描かれた絵を撮っていた。とその時、後ろから「日本人ですか?」と今度は日本語で声をかけられた。彼は前世紀に旧城内に住んでいたようだが、その後は日本に20年ほど住んでいたようで、今は上海に戻っているとの事。彼は久々に日本人と会ったようで、彼が住んでいた池袋と日本の今の現状を私から聞き懐かしがっていた。彼は、日本に遊びに行きたいのだが、ビザが取れないのだそうだ。彼が日本に住んでいた時期は、ちょうど日本のバブル時期。当時日本でのバイト料は、一日働くと上海で一ヶ月分の給料と同等だった時代。なので、彼らにとっては働く事が楽しくて寝る時間も惜しんだ時代。そんな上海人は私の周りには多くいるが、今は全員が60歳を超えている。そんな時代もあったよなと思い出した日だった。

☆この日は、GFX50SIIとElmar50mm f2.8  やっぱりこのレンズはトーンの再現性やボケ足の長さが抜群にイイね。ライカのレンズは、1970年代以前に設計製造されたレンズが一番良いかも。今現在私が所有するライカの50mmは3本。Summicron-R 50mm f2(二世代目)とSummarit5cm f1.5、そしてこのElmar50mm f2.8(初代)だが、それぞれ撮影内容によって使い分けている。でも、一本選べと言われたらこのエルマーかな。

☆自民党の神田憲次が税金滞納の記事。面白いねぇ、コイツは国の財務を担当する現役の副大臣の政治屋でもあり税理士だぜ。そして、言い訳が呆れるし人相悪過ぎ。人の顔や雰囲気は、今のその人の本心を表していると言われているが、見抜けない事も多い。それは、詐欺師と言われる奴を見ればわかりやすい。詐欺師が一瞬にして詐欺師に見えたら、詐欺は成立しなくなるからね。神田憲次に一票入れた愛知県民は詐欺にあったようなもの。次の選挙で神田憲次が当選するような事があれば愛知の恥。世界の政治の民主主義ランキングというのがあるが、興味があれば調べてみると面白いよ。今現在の日本は、政治後進国なのだ。→コレ

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テッサータイプレンズの話

2023-10-29 | GFX+オールドレンズ

Elmar50mm f2.8・Elmar90mm f4 ・Hektor135mm f4.5 全部テッサータイプの古いレンズ

 

日本で活動していた頃の話だが、4x5カメラの常用レンズ一部をAPOタイプに変えた事があった。で、何か大きな変化があったかというと、ほとんど変わらないかった。まぁ、しいて言えばコントラストが上がりヌケが良いかなぁという程度。毎日のように夜空や地図の複写や建物の壁を撮るならAPOタイプのレンズが必要だろうが、通常は全く必要性を感じないと当時思った。4x5カメラはビュータイプ以外に、CAMBO TWR54(4x5の二眼レフ)を人物専用として使っていた。このカメラをほとんどの人は知らないと思うが、上下同じ焦点距離の4x5レンズが付いていて、4x5フィルムホルダーを入れてもピント合わせが出来るという優れものだったのだ。オリジナルレンズは、Schneider製のSymmarがカム連動して付いているが、210mmのみRodenstock製のSironar210mmに調整してもらい使っていた。このSironarは、とても軟らかい描写なので人物撮影に最適でタレントなどの撮影では活躍したレンズだった。その後ずっと、Rodenstock製"Sironar"とKodak製の"Commercial Ektar"が、私のベスト大判レンズだと思っていた時期が長かった。

上海に事務所を移転した後に日本へ一時帰国する度に、今は亡きVH・PICTURESの角田善彦さんには恵比寿の喫茶店で毎回会っていたのだが、ある日彼から見せられた大全紙サイズのネガカラープリントは、しっとりとした湿度を感じるような描写に驚愕した。その写真の作家名は忘れたが、その撮影に使ったレンズは日本の山崎光学のCongoレンズだったのだ。この光学会社とレンズのブランド名は知っていたが、一度も手に取った事もなく試写した事もないのは、私の周りのカメラマンでも使っている人が誰一人としていなかったからだ。でも、すでに後の祭り。すでに世の中はデジタル一直線に向かっていたので、大判カメラは必要ない時代へ。

それ以来レンズの事を冷静に考えてみると、私が一番好きな描写のコマーシャルエクターと山崎光学のコンゴーレンズのレンズ構成をみると両社ともテッサータイプだと気付いた。なんだ、高額で複雑なレンズ構成のレンズより単純な3群4枚構成のレンズで十分だと思ったのは、随分と後の事だったのだ。それを思うと、現在単純な3群レンズ構成を一番理解して製造しているのは、フォクレンダーブランドのコシナだろうな。特に先代の小林博文社長は、日本ではシンプルな3群タイプのレンズを一番理解している人だと思うよ。

☆現在のデジタル用レンズの構成は、AFの機能もあり複雑になりレンズ枚数も相当増えて高価になり過ぎている。写真がフィルムからデジタルになり様々なレンズ収差を取り除く為には必要なのかも知れないが、大き過ぎて重過ぎるレンズなんてまっぴらごめんの私。そして、APOタイプのレンズなんて、私の撮影スタイルでは一番必要のない部類のレンズだ。レンズの描写と人を同列に比べるのは間違っているが、生真面目で勉強も運動も出来て性格も良い学校の先生が褒める優等生タイプの人って、一緒に遊びに行くと意外と面白くない人が多かったような気がするのと似ている。まぁ、何をどう撮るかでカメラもレンズも決まるのだけれど、私は昔のゆるいレンズ描写の方が好き。写真がデジタルになった今、レンズ描写で不満な部分はある程度ソフトウェアで解決出来る時代だしね。

☆現在はボケ至上主義のような時代で、レンズのf値が明るいレンズが好まれているが、感度設定を自由に選べる事を思うと開放f値ってf2もあれば十分だと思っているけどね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PureRAW3でノイズを消すと撮影スタイルが変わる

2023-10-21 | GFX+オールドレンズ

 ISO6400 Lighatroomエテルナ現像300%拡大(ノイズ処理なし)

 

 ISO6400 PureRAW3+Lighatroomエテルナ現像  300%拡大

 

ISO400 PureRAW3+Lighatroomエテルナ現像300%拡大(ISO400は通常使用感度だがあえてPureRAW処理)

 

 左側がPureRAW処理前で色ノイズが目立つ(ホワイトバランスを取る前)

 

国慶節期間中ほとんど外出せず、今後の撮影スタイルをどうするかソフトウェアや機材を再検証していた。私の撮影スタイルは、GFXがメインボディでオールドレンズを主に使うのは変わらない。ただ、夜など暗い場所での撮影をどうするかが課題だった。以前は、ISO感度を上げずカーボン製の一番軽い三脚を使っていたが、それもフットワークが悪い。という事で、数年前に上海の友人に勧められていたノイズ除去のソフトが、さらに進化していたのでPureRaw3をテスト。結果、PureRaw3を使いGFX50SIIのブレ補正を併用しスローシャッターも気軽に使えるのと相まって、特別な場合を除いて三脚も必要なくなった。

トップの画像から順にGFX50SIIに古いCanonEF85mm f1.8を使用し絞りはf4固定 PureRAW処理後のDNGファイルは、Lighatroomを使用し色温度調整後にエテルナ現像。この画像はもっと引きで撮影しているが、分かりやすくする為に白い車部分を300パーセントに拡大 モノクロに見えるかも知れないがカラー画像。

1  ISO6400で撮影したデータをLighatroomでノーマル現像。(拡大するとノイズが相当目立つ)

2  ISO6400で撮影しPureRAW3処理後にLighatroomで現像。(ISO6400とは思えないほどノイズがない)

3  ISO400で撮影しPureRAW3処理後にLighatroomで現像。(ISO400は通常使用感度だがあえてPureRAW処理)

見ての通りで、PureRAW3を通す事を前提に、通常の撮影でノイズを気にせずISO6400を普通に使う事が出来る事がわかった。また、ノイズが無くなるので若干解像度が上がる。私の撮影範囲でISO感度を6400まで上げる事は稀だが、余裕で高感度を使えるのはとても便利。そして、手ブレ補正も併用すればf値の暗いレンズでもストレスなく撮影出来る。また、室内では現状の今ある光を活かしながら、足りない部分は手のひらに乗る小型LEDを使いさりげなく光を補うのが今の私の撮影スタイル。もちろん、レンズは古いレンズがメインで変わりない。高感度カラーリバーサルフィルム時代を知っている世代なので、なんだか夢のような時代になったなぁ。以前は、ISO1600くらいを使い少しノイズが乗った画像はモノクロに最適だったが、今後はノイズが無くなった分あえてフィルムノイズを入れるのも良いかもね。このDXOのPureRAWは、サブスクではなく買い切りなのもイイね。

☆Lighatroomのノイズ軽減も含め他のソフトも試したが、このPureRAWが一番ナチュラルで良い。DXOは多くのメーカーの純正レンズを解析していて、PureRAWで処理すると歪曲収差や周辺光量補正などを自動補正してくれるので低感度時も含め常用する事に。

☆このPureRAW、30日間無料で試せるので試用する価値あり。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする