海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

GFX50SIIとNokton Classic 40mm f1.4

2023-09-21 | GFX+オールドレンズ

大村益次郎铜像

 

その銅像の前で江戸の粋なオネーサンを(少しトリミング)

 

画像は今年の「みたま祭り」の日に、GFX50SIIとNokton Classic 40mm f1.4を使用。このレンズはGFXではケラレが発生するが、正方形と65x24フォーマットのみで使うので、私には問題ない好きな描写のレンズだ。特に夜の撮影で開放からf2くらいを使うと、私にはとても好きな描写をしてくれるレンズで、昼はf5.6くらいがとても良い。

GFXカメラで他のフォーマットに変える場合、44x33センサーを活かせないので他のフォーマットで撮るのは邪道だという人がいたが、アホくさい話。そんな人に限って、正方形フォーマット専用やパノラマ専用のデジカメを販売して欲しいと言うんだろうなと思うが、私はそんな物が発売されても絶対に買わないし、カメラメーカーの立場に立てばビジネスとして絶対に成り立たないだろうな。またフィルム時代の話だが、トリミングするのは邪道だという人がいて、印画紙にプリント時に大枠のネガキャリアの黒縁を付けてプリントするのが流行った時期もあり(私も一時期やった)、雑誌の編集者から黒縁を付けて納品してくれと言われた事もあった。その一方で、海外のあの名作と言われていた写真が、トリミングされている事がわかりガッカリした人も多いんじゃないかな。でも、この黒縁プリントも遠い記憶に。今から思えば、何事にも生真面目な日本人らしい話だが、フィルム時代を知らずデジタルから写真を始めた人には、黒縁?何それ?かもね。

大昔の話だが、報道の現場では35mmカメラではなく4x5のスピグラを使っていた時代があり、レンズも127mmや135mmが固定されていた。その時代と今の高画素のデジカメを比べる訳ではないが、私の使い方は少し似ていると思っている。ただ、大幅にトリミングをする事は稀だが、一台のカメラでフォーマットを自由に選べる今、銀塩時代から考えると素晴らしい事だと思うし、私はその恩恵を受けている一人だ。

私のGFXは50mmから58mmレンズが基本レンズだが、時と場合によっては40mmがメインになる事も多い。そんな時は、Pentax FA43mm f1.9かNokton Classic 40mm f1.4、そしてAFが必要な時はEF40mm f2.8がメインになることもある。Nokton Classic 40mm f1.4以外は、GFX44x33でケラレは発生しない。

☆上海では自分が登録している人以外の電話には出ない人が多い。それらは、金融商品や不動産関係の電話でほぼ間違いないからだ。電話なら出ないで済むが、最近は地下鉄の上海乗換案内Appを立ち上げると詐欺画面が表示されるようになった。この画面表示が消せないので、即アプリを削除し他のアプリに変更。ホント、気をつけた方がイイね。だいたい電話を使う人は、ほぼいないからね。

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GFX50SIIと3群4枚テッサータイプレンズ

2023-09-17 | GFX+オールドレンズ

Elmar50mm f2.8とGFX50SII

 

Elmar9cm f4+OUAGO(ビゾ専用)とOTQNOは専用接写リング 右はオリジナルの鏡胴だが使った事はない

 

今日のブログは、4年前の記事GFXでケラレが発生しない35mm用オールドレンズ の追記のようなもの。長文なので、カメラやレンズに興味がない人はパスした方が良い。

今年になって、増え過ぎてしまった所有しているフィルム時代のレンズを少しずつ整理をしている。増えすぎた理由は、他の人が言う描写評価基準が私と違うので自分でテストしないとわからない事が多すぎるからだ。GFXをメインで使用し残すレンズを決めた結果、50mm以上で好きな描写の全部が古いライカのレンズになり、いずれもf値が暗くて人気薄で市場でも比較的安い価格で売られているレンズばかりが残った事になる。そのリストは、Elmar50mm f2.8(f3.5からf2.8になったタイプ)・Elmar65mm f3.5(ビゾ専用)・Elmarit-M 90mm f2.8(前玉を外してビゾ専用)・Elmar9cm f4(前玉を外してビゾ専用)・Hektor135mm f4.5(前玉を外してビゾ専用)だ。これは好きな描写優先で各焦点距離のレンズを決めた結果だが、すべてが3群4枚のテッサータイプという事になった。この中のElmar50mm f2.8は、フードを外し開放からf5.6まではケラレが発生せずGFXで使えるが、私の場合は65x24と1x1で使う場合がほとんどで、ライカの50mmの中で一番好きな描写のレンズだ。ここにリストアップしたElmar 50mm f2.8以外のライカレンズは、前玉を外しビゾアダプターを使えばGFXの44x33をカバーするレンズで、これらレンズすべてが単層コーティングという事になる。

そして、ワイド系はGFXの44x33センサーをカバーしないが、VoigtlanderのNokton Classic 40mm f1.4・Ultron28mm f2 ・Color-Skopar 21mm f3.5がメインワイドレンズになる(65x24と1x1専用)。ワイドレンズは全てがMマウントで、すべてが現行品だ。

その他Zoom系は、ミノルタMD Zoom 75-150mm f4とGF35-70mm(唯一の純正レンズ)。他にズーム以外では、MC Rokkor58mm f1.4とMC Rokkor 28mm f2.8、そしてPentaxのFA43mm f1.9とFA77mm f1.8(両方とも旧タイプ)で、これらはGFXでケラレ無しで使える好きな描写のレンズ。そしてオリンパスOM用Zuiko24mm f2.8とZuiko28mm f2.8も残留(1x1と65x24専用)。その他に視力の衰えもあり人を撮る時は、GFXの顔認識を使う為にFringerのAFマウントを使い、人物専用としてCanonEF40mm f2.8・EF50mm f1.4・EF85mm f1.8はそのまま残留(1x1専用だが、50mm以外はGFXの44x33センサーをカバーする)。

最初の画像の奥に写っているのはSummicron-R 50mm f2(第二世代)だが、GFXで使う場合は44x33でケラレも無く安定した描写をしてくれるので手放す事は出来ないレンズなのだ。このレンズはElmar50mm f2.8とは性格がまったく違うレンズだが、最新のデジタル用レンズほど描写がギスギスしてないのが良い。

二番目の画像は、Elmar 9cm f4の前玉を取り外しOUAGOを取り付けてビゾ用レンズとして使っていたレンズだ。f値はf4と暗いが、私の場合は焦点距離の長いレンズはf4より少し絞って使う事の方が多い。これに、接写リングOTQNOを使えばかなり接写出来るので料理の撮影や骨董品などの撮影で活躍したレンズだ。料理などの撮影で、タレやスープ状の料理にヌメリ感を出すには、Hektor 135mmと同様に最適なレンズ。

☆Elmar50mmは、f3.5も含め買っては売りを繰り返し結局f2.8が2本残り、一本は日本に置いてある。同じレンズでも、中古の場合は微妙に違うからね。それは、センサーのサイズやカメラメーカーのセンサーによって描写が変わるのと、古いレンズは必ず信頼出来るプロ修理人にお願いしOHしないとオリジナルに近い性能は出ないと思って良い。GFX50系と100系ではセンサー性能がまったく違うので、オールドレンズの周辺描写がGFX50系を使って気になる人はGFX100系をお薦めするが、前世紀の古いレンズにそれらを求めるのは酷というもので、周辺の甘さはボケだと思えば良いし、年中壁を平行に構えて撮るなんて事はしないからね。

☆カメラやレンズを選ぶ時に何をどう撮るかが大事で、古いレンズが決して良い訳ではない。私の場合は撮る被写体が決まっていて、その目的には古いレンズの方が合うから選んでいるという訳だ。私が今もバリバリの依頼仕事を受けているカメラマンだったら、違うレンズを選ぶかも知れないね。仕事の撮影は、効率も大事だからね。

☆私がGFXをメインに使っている理由は、65x24のパノラマフォーマットが使える事が一番の理由だ。もし、35mmのフルフォーマットカメラで65x24のフレームが選べるなら、GFXをあえて買わなかったかも知れない。同じ65x24のフォーマットが選べるカメラにハッセルブラッドがあるが、あれはレンズシャッター専用なので古いレンズを使う場合は無理がありボディもレンズも高価過ぎるので問題外。

☆デジカメが家電になってしまった今、カメラは定期的に買い換えるのが正しい使い方かもね。ネットで流れているレンズ情報が、自分の基準に合うのかどうか冷静になる事が大事で、私がここに書いている事も私基準で書いていて好きな描写のレンズと言っているので、良いレンズとは決して言ってない。

☆最初に書いたが、今日のブログは2019年のブログ「GFXでケラレが発生しない35mm用オールドレンズ」のアクセス数が先々週に異常と思えるほど増えたので、それの追記のようなもの。今日のブログも、あくまでも参考程度に読んで欲しい。この4年も前のブログが今頃になって異常なアクセス数をカウントした元はわかっているが、どう思われたのかは知らない。こんな事は、2012年の反日デモ以来の事だったよ。

 

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みたま祭りへ

2023-08-01 | GFX+オールドレンズ

靖国神社の大鳥居

 

法被姿の母と子

 

宮入前の神輿

 

本殿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮入り

 

海外に長く住んでいると、日本の伝統的な文化を再認識したくなる。という事で、靖国神社の「みたま祭」に初めて行った。この日は土曜日でだったので、夕方からは激混み状態。残念だったのは、夜店が排除されていた事。まぁ、これも時代の流れと言われれば仕方のない事だが、昔の祭りの風情は減った。テキ屋の人達も食って行かなければならないからねぇ。

今年の「みたま祭り」は、"阿波踊り"や"江戸芸かっぽれ"など日によって様々なイベントもある。神輿の宮入りを見た後、早めに横道を外れて近くの台湾料理屋「酔絲香」で一杯。この店の料理がとても美味しくて、申し訳ないほど値段が安い店で大当たりだった。

☆みたま祭の期間中、普段は入れない奥の本殿に有料で入る事が出来る。

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溝の口西口商店街へ

2023-07-14 | GFX+オールドレンズ

溝の口南口から線路を渡ると西口商店街へ

 

ウソくさい笑顔が気持ち悪い選挙ポスターが並ぶ西口商店街で

 

東京都内から私を訪ねてくれる友人と会う時に、必ず溝の口駅で待ち合わせする。その理由は、初めて川崎市高津区に来る人が多いから。静かで落ち着いて呑める私の好きな店が宮前区に一軒だけあるが、駅から歩いて行ける距離ではないのと、昭和の雰囲気が好きな友人が多いので西口商店街付近で呑む事にしている。そして、全員がこの西口の雰囲気が気に入り、また来たいと言う。東京から来た人全員が驚くのは、西口商店街の店内での喫煙が可能な事。まぁ、この件は賛否両論あるだろうが、これが私達の店のルールですと言い切っているのが良い。もし、これがイヤなら他店へどうぞという事だね。

前回のブログでも少し書いたが、海外から見ると日本は建前社会で予定調和を好みクリーンで潔癖な国だ。日本はルールの出入口のドアをロックするのではなく、少しドアの隙間を空けておく方が息苦しさを感じない生き方ができると、私は思っている。これは教祖のいない曖昧な、"世間体教"が染み付いているのかもしれないな。先進国の中でも日本は、自分で死を選ぶ人が世界と比べて多いのもわかるような気がする。

 

☆上海市内の屋内で喫煙出来る場所は、ほとんど無い。ただ、屋外では何処でも喫煙可能。例えば、呑み屋などで喫煙すると約50万円の罰金が店の経営者に課せられるほど厳しい。でも、一歩店の外に出ると店が灰皿を用意している店も多いし屋外は自由だ。

 

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動画用にMamiya645レンズ

2023-07-06 | GFX+オールドレンズ

中国のサイトから

 

動画用に改造しレンタル(中国のサイトから)

 

元アシスタントからの情報。

中国では、マミヤ645のレンズを動画用に改造してレンタルしている。オリジナルのレンズと微妙に焦点距離が違うのは、動画用カメラのフランジに合わせて改造しているのだろうな。

以前、CanonのFDレンズを動画用に改造してレンタルしていると紹介したが、この傾向は今後さらに増えると思う。それは、最新のデジタルレンズで古い時代背景の映画などを撮るとシャープ過ぎて違和感が出る。そんな映画では、コントラストが低く軟調な描写を求められている。そして、逆光でのフレアーもあえて表現の方法として使われている。何をどう表現するかテーマにもよるが、何でも最新の収差がゼロに近いデジタルレンズが良いとも言えないよね。

巷で言われている良いレンズとは何か?良いの理由は? レンズ評価の基準は、あるようで無いんだよね。私は良いレンズという言い方より、「好きな描写のレンズ」と言う事にしている。

☆レンズの相性は、デジカメのセンサー性能によっても違うので、注意した方がイイね。

☆過去ブログ  動画用にCanonFDレンズを→コレ

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