海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

石組みでかまどを

2016-09-16 | 淀山湖プロジェクト

桂林で宿の達人の手料理はとても旨かったが、それよりも準備の手際良さと石の組み方に感心してしまった。河原で大きめの石を集めアッという間に石を組み上げたのだが、ここまでは誰でも出来る。でも、石組みで完全に蓋をしてしまう組み方は知らなかった。 

 

石で出来たかまどの中は当然空洞

 

石を火で炙り熱する

 

 トップの石を外しホイルで包んだ鶏を入れ、また火で炙った石をホイルに寄せるように並べ石で蓋をする

 

前世紀の80年代には私も千葉の大原や河口湖付近でキャンプをして当時は直火で料理を作った事が何度もあるが、火を起こす際に最低限新聞紙を使うのが普通だった。ところが、桂林の宿の達人は紙類は一切使わない。枯れ草や細い枯れ枝を集めアッという間に火種を作り火を起こした。当然着火剤なんてチャライ物は使わないし彼らは知らないだろう。

この日、河原にクロス代わりに使ったのはバナナの葉で、串焼用の串は生竹の枝など、アルミホイル以外はすべて天然の物を利用。日本ではColemanのアウトドア用品でガッチリと固めたキャンパーがほとんどだろうが、桂林ではそんな物なんて誰も知らないし必要ないのだ。

今身の回りの最低限の物で火を起こせる人が日本にどのくらいいるか知らないが、いるとしたらおそらく私の年齢より上の人だろうな。 まぁ、こんな事は都会で普通に生きていく為には絶対に必要なテクニックではないが、災害時の事を思うと知っておいたほうが良いかもしれないね。

☆達人のいつものユニフォームは、シャツの袖部分を引きちぎったルーズなコットン製で、いつも裸足で歩いていたので、勝手に桂林のターチャンと命名。

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潮州に二泊し寺の専門家二人に会う

2016-09-09 | 淀山湖プロジェクト

潮州に来た目的は、淀山湖のギャラリーの横にある小さな寺の歴史を知る事と修復の為のアドバイスを受けに来た。 そして、それを修復する専門の達人に会った。二人とも快く引き受けてくれたので、これですべての役者は揃った事になる。

 

潮州の古い寺

 

壁画制作現場で

 

 潮州の寺の前で雨宿り

 

この時期の潮洲は雨も多く湿度が高くて異常に蒸し暑い。突然豪雨に襲われる事もあるが、私はそれも楽しんでいる。

 

 

 

 

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豪雨 淀山湖で

2016-08-09 | 淀山湖プロジェクト

 

 

低気圧が来る前の空が好き。そして、滝のような雨を見て音を楽しみながら雨が上がるのを待つ時間が好き。ここは建築中のギャラリーの吹き抜け部分を、二階から撮影したのだが、まさに滝の流れ。吹き抜けの床の四隅に大きな壺が置いてあり、壺の底には穴が空いている意味をやっと理解する。

☆本日の早朝便で日本の地方空港へ降りその後東京へ。

 

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湖畔にギャラリーを建築中 その4

2016-08-05 | 淀山湖プロジェクト

船を呼び村へ移動

 

ここが上海の郊外と言っても信じてもらえないような風景

 

白人の乗ったヨットが淀山湖へ

 

この日はPM2.5も日本並に少なく日曜日でもあり天気が良かったので、淀山湖はヨットを楽しむ人が多かった。この湖の水が信じられないほどきれいなのは、湖の水質を守る為にすべての工場を他の場所に移転させ、今後この付近に工場は作れない事にしたと聞いた。中国ではヨット人口はまだ少ないが、今後は絶対に増えると思う。でも、この湖がヨットで大渋滞しない事を祈るだけ。

X-Pro1+XF27mm f2.8

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湖畔にギャラリーを建築中 その3

2016-08-03 | 淀山湖プロジェクト

この建物の側面に部屋をいくつか増築予定

 

 天井が美しい

 

今の床面

 

柱の土台の石はおそらく清時代の物

 

 

これもおそらく清時代の木製の梁

 

淀山湖に建築中のギャラリーを撮影するために、今の太陽の位置と現地に古くから住んでいる住民三人に会い挨拶し撮影依頼をした。ここの淀山湖周辺の村は約2000年の歴史があるのだが、今まで写真も文献にも一切載ってない地域なので忘れ去られた素朴な村と聞いている。という事で、このギャラリー建設にあたって村の歴史も含めこの地を紹介する展示室を別途建築し、写真と文章で永久展示する事が決っている。

☆この周辺の住民は今でも朝は5時に起き夕方は5時に飯を食い、夜は8時に床につく生活だそうだ。

XF27mm XF35mm X-Pro1 X-Pro2

 

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