最適化問題に対する超高速&安定計算

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Magny-Cours v.s. Istanbul その3

2011年02月21日 09時42分33秒 | Weblog
次には SDPA による両者の比較を行う。結果はほぼ予想通りで、一つ行列の領域を分割して同時に並列処理するような場合(行列積、Cholesky 分解等)では、Magny-Cours(計算サーバ2)を導入するメリットはほとんど無い。一方、データ依存関係が少なく、独立した形で並列計算出来る場合では導入のメリットが出てくるようだ。

○問題1:mcp2000-10.dat-s (行列積 dgemm 依存型)
計算サーバ1:57.68秒
計算サーバ1:28.24秒 (numactl -i all)
計算サーバ2:53.32秒
計算サーバ2:31.43秒 (numactl -i all)

○問題2:nug12_r2.dat-s (Cholesky 分解依存型)
計算サーバ1:200.62秒
計算サーバ1:93.32秒 (numactl -i all)
計算サーバ2:133.59秒
計算サーバ2:97.73秒 (numactl -i all)

○問題3:NH3+.2A2\".STO6G.pqgt1t2p.dat-s (F3 式:メモリアクセス依存型)
計算サーバ1:258.94秒
計算サーバ1:227.96秒 (numactl -i all)
計算サーバ2:261.41秒
計算サーバ2:162.21秒 (numactl -i all)

問題3の型であれば、Magny-Cours も意外と使えそうな感じではある。


○計算サーバ1 (4 CPU x 6 コア = 24 コア)
CPU : AMD Opteron 8439 (2.80GHz / 6MB L3) x 4
Memory : 128GB (32 x 4GB / 800MHz)
OS : Fedora 14 for x86_64

○計算サーバ2 (4 CPU x 12 コア = 48 コア)
CPU : AMD Opteron 6174 (2.20GHz / 12MB L3) x 4
Memory : 256GB (16 x 16GB / 1066MHz)
OS : Fedora 14 for x86_64
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