最適化問題に対する超高速&安定計算

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巨大 SDP(H2O)と計算結果 その2

2011年02月14日 01時42分19秒 | Weblog
以下のブロック対角構造を持つ大きな SDP(量子化学の T2Prime 条件が付いた水分子(H2O)の基底状態でのエネルギー計算)に関する記事は過去にも何回か書いているので、例えばこちらなどを参照していただきたい。

問題名 : H2O.1A1.DZ.pqgt1t2p.dat-s


これまでの結果(実行マシンと計算時間等)は以下の通りである。

2006年
○産総研 AIST Super Cluster M64
2,060,237.619s(8CPU) ~ 24 日
2010年
○SDPA クラスタ
49,037.9s(32CPU x 4コア = 128コア) ~ 13.6 時間
○京大 T2K スパコン
27,523.8s(512CPU x 4コア = 2048コア) ~ 7.6 時間
○計算サーバ
809,261.3s(12コア) ~ 224.8時間(9.4日)
○新クラスタ計算機
32,379.1s(32CPU x 6コア = 192コア) ~ 9時間

そして、SDPARA ではなく SDPA を用いて以下の実行時間で解くことに成功した。他の SDP ソルバーではこれ以下の実行時間で解くことは出来ない。

2011年
○1サーバ + SDPA 7.3.3
CPU : インテル(R) Xeon(R) プロセッサー X5670(2.93GHz、12MB キャッシュ、6.4 GT/s QPI) x 2個
メモリ: 128GB (16X8GB/2R/1333MHz/DDR3 RDIMM/CPUx2)
329,022.30秒(1CPU x 12コア = 12コア) ~ 3.8日(91.4時間)
コメント (4)
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