最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

イノベーション・ジャパン 2010 展示

2010年09月16日 01時02分05秒 | Weblog
イノベーション・ジャパン2010において以下の展示を行う予定になっている。最短路関係が中心となっているので SDP に関連する高速計算技術や大規模実験に関する内容は含まれていない。

大規模動的ネットワークに対する最短路高速計算システム

技術の概要

大規模なネットワーク上で二点間の最短路を求める最短路問題は非常に幅広い応用が存在する。解法にはダイクストラ法というアルゴリズムが用いられるが、データ構造やメモリ階層構造を考慮した実装上の工夫により世界最高速レベルの速度、安定性、低メモリ消費などの特性を備えたソフトウェアの作成に成功した。また道路データだけでなく、鉄道などの時空間ネットワークなど大規模なネットワーク上での最短路検索への対応を行った。
産業界へのアピールポイント

現在よりも高性能かつ高機能なナビゲーションシステムの開発、また渋滞状況に応じた交通管制や大規模災害時における避難シミュレーションなどの新規分野の開拓が期待できる
技術の特徴

1: 世界最高レベルの性能を持った最短路計算エンジン
2: 拡張性の高いアルゴリズムとデータ構造により様々な条件を追加することが可能
3: クラウドコンピューティングの技術によるオンライン・ソルバーの構築
想定される用途

大規模ネットワークにおける最短経路の高速計算及びクラウドによる並列分散コンピューティング
関係する助成制度

日本私立学校振興・共済事業団 学術研究振興資金
企業に期待するもの

本システムは最適化、高速実装、並列計算、クラウドコンピューティングなどの最新の技術を備えた研究成果であり、これらの成果を発表すると共に新しい応用&実用分野の開拓と提携先を探すのが出展目的である。


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