最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

博士課程

2008年01月25日 00時26分57秒 | Weblog
日本でも博士課程の学費を免除する大学が少しずつ現われてきているが、博士課程の学費はあまり高くはないので、それだけでは魅力に乏しいのではないかという意見がある。GCOE(グローバル COE)を取った大学では学生に教育に関する仕事を担当してもらう代わりにその分の給料を支払う仕組みを取っている。その他にも学振などがあるので、上位の大学では在学中はそれほどお金に不自由することなく研究できるようになっている。
昔はこういった制度はあまりなく、恩恵に預かれるのは一部の大学の一部の研究室だけだったので、自分が博士課程の学生だったころはもらえたのは育英会の奨学金ぐらいで後は何もなかったので、とにかく良く働いた。あまりお金を使わないように大学でみんなで自炊したりしたが、とにかく院生は大学にいることが重要だった。大学いれば基本的にインターネットしたり、ゲームしたり、漫画読んでいても、たまに思い出したように研究もするので、年間の総研究時間は結構なものになる。
今から振り返れば、あまり多くの奨学金等をもらえずお金にも苦労したことが、かえって適度に自分を追いつめて良かったのではないかと思う。ただ海外の学会等に行ってみて、海外の超一流大学の学生は一通り全ての分野で教育されてきているので、総合力では敵わないと思った(一点突破では勝てるが)。理論から実装まで全部習っているので何でも一応できる。でも大学で習わないところでは十分勝負できるので、そこが面白いところだ。
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