GPS で位置を測位するためには、緯度、経度、高さの三つの要素が特定できれば良いので、三つの衛星が見えれば(電波が受信できれば)十分と思いこんでいたのだが、実際には GPS 受信機と GPS 衛星がそれぞれ内蔵している時計には時間差がある。GPS 衛星の方は精度の高い原子時計を搭載し、地上の基地からも補正しているので、かなり正確な時刻を持っているが、受信側はそれと比較すると誤差が大きい。というわけで受信機側の時間の誤差も変数に入れて、結局の四つの変数が存在するので、四つの衛星が見えていることが条件となる。もちろん四つ以上の衛星が見えればさらに精度は上がっていく(衛星数が2倍になると精度は√2倍になる)。
ただし衛星の数が多ければ良いというものでもないらしく、日本が打ち上げた MTSAT も同時に用いて精度を上げようとしても、かえって精度が悪くなることもあるらしい。どこかに技術的な問題があるのだろう。反対に一度測位してしまえば、受信機側の時間もすぐにずれるわけではないので、時間の誤差を省略して三つの衛星で測位ができる。さらに高さも変化していないと仮定すれば二つの衛星でも測位が可能である。
ただし衛星の数が多ければ良いというものでもないらしく、日本が打ち上げた MTSAT も同時に用いて精度を上げようとしても、かえって精度が悪くなることもあるらしい。どこかに技術的な問題があるのだろう。反対に一度測位してしまえば、受信機側の時間もすぐにずれるわけではないので、時間の誤差を省略して三つの衛星で測位ができる。さらに高さも変化していないと仮定すれば二つの衛星でも測位が可能である。