定期的に地震について扱っている科学雑誌のニュートンムックの別冊で"連動して発生する巨大地震"が発売された。中身を見ると過去のニュートンの特集などを再構成して掲載されている。過去のムックも何冊か持っているので、必要ないかと思ったが結構新しい内容も含まれているので購入した。とにかく、地震や防災については毎年新しい話題が出てくるので定期的にチェックしておく必要がある。2003年に十勝沖地震で苫小牧の製油所タンクが炎上して、スロッシング現象が話題になったが、最近たまたま目にした研究ではダンパーなどを用いて、なるべく低価格で簡単にスロッシング現象を防ぐかというのがあった。我々が子供のときは、超高層ビルは柔構造で地震に強いと言われていたが、長周期振動という新たな問題点が発生しているし、最近では強化コンクリートが火災に遭ったときに熱によって破砕する可能性も指摘されている。これらも発生することがわかってしまえば対策も検討できるが、超高層のような”不自然”な建物は地震、台風、火事、テロなどから全て安全に守るのは無理ではないかと思う。個人的には本当に重要な建物(本社やデータセンターなど)は低層で柱、壁、梁などが厚い鉄筋コンクリートで造っておいた方が良いと思っている。
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