いわき・うぶすな広場だより

セカンドライフの生き方を書いています。

「画家・若冲」像の新たな宇宙を描いた本が出版!!

2010-06-03 08:06:06 | 日記

「若冲」像を劇的に変えた、狩野博幸さんの本が出版されました。
その名もズバリ「若冲」角川文庫(本体価格743円です。)
向かって右の本は、
宮内庁三の丸尚三蔵館出版、
伊藤若冲の「動植綵絵(どうしょくさいえ)」の画集です。

好天の日が続きます。
おかげで、朝の塗装仕事も進みます。

新しい「画家・若冲」像の本が出版されました。
角川文庫で本体価格743円です。
「若冲」 狩野博幸 著です。

「若冲」は平成十二年没後二百年にあたり京都博物館の秋の企画展
「没後200年 若冲 Jakuchu!」で若い人たちの熱狂的な反響を受け、
それ以降特に人気が続けている画家です。

今までの若冲像
本格的に絵を学ぶのが20代後半からで、
商家の旦那(青物問屋=今の商社の社長)の趣味で、
稼業に関心が持てず絵を描くことで精神の安定を保ち、
世間との没交渉によりその人生を終えたとの定説。

これを覆したのがこの本です。
世間との没交渉どころか、
必要とあらば、「権力」と命を賭して、
切り結ぶ気概を持ち、
かつ実行した人として
従来の「若冲」像を覆しました!!

☆若冲の名前の由来・・・老子四十五章からの引用。
☆交友関係・・・その当時の京都の「自由」を愛した交友関係
  ・・・「売茶翁」の周囲にまき散らした「自由」という名の咲く花や花粉の背景など。
☆若冲の絵の解説と新しく発見された絵の紹介。

など一読して、
江戸時代の京都の自由な絵画を堪能していただきたい1冊の本です。
文庫本で読みやすい本にしてあります本です。

「若冲」とは何者だったのだろうか?

宮内庁三の丸尚三蔵館出版、
伊藤若冲の「動植綵絵(どうしょくさいえ)」の画集

2年前、「なるほど歴史塾」での勉強会旅行で、
旧江戸城を学ぶ時に訪れたときに購入してきたものです。

「動植綵絵(どうしょくさいえ)」
狩野博幸さんの本でも書かれていますが、
数奇な運命により、天皇家に納められることになったものです。
明治の「廃仏毀釈」という
薩長の役人たちの文化政策の低級を表す文化破戒政策
により外国に売られんとする時、
時の住職の努力により日本に残ったものです。
文化財を守った人々がいた物語でもある
「若冲の絵」の後日談の一こまでもあります。
ですから、
司馬遼太郎さんの「坂の上の雲
」が司馬史観としてもてはやされていますが、
まったくもってまやかしの史観の一つではないでしょうか。
薩長の一部の考えの史観といのしし君は考えています。

いのしし君の「なるほど歴史塾」では
昨年の10月より一年かけて、
正岡子規の短歌に影響を与えた
天田愚庵の「巡礼日記」・・・日清戦争・前年の記録
を学んでいますが、
愚庵はその中で、
廃仏毀釈後の日本の姿を淡々と描いて、
日本の文化財が壊されているのを書いています。

コメント (2)
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