「若冲」像を劇的に変えた、狩野博幸さんの本が出版されました。
その名もズバリ「若冲」角川文庫(本体価格743円です。)
向かって右の本は、
宮内庁三の丸尚三蔵館出版、
伊藤若冲の「動植綵絵(どうしょくさいえ)」の画集です。
好天の日が続きます。
おかげで、朝の塗装仕事も進みます。
新しい「画家・若冲」像の本が出版されました。
角川文庫で本体価格743円です。
「若冲」 狩野博幸 著です。
「若冲」は平成十二年没後二百年にあたり京都博物館の秋の企画展
「没後200年 若冲 Jakuchu!」で若い人たちの熱狂的な反響を受け、
それ以降特に人気が続けている画家です。
今までの若冲像
本格的に絵を学ぶのが20代後半からで、
商家の旦那(青物問屋=今の商社の社長)の趣味で、
稼業に関心が持てず絵を描くことで精神の安定を保ち、
世間との没交渉によりその人生を終えたとの定説。
これを覆したのがこの本です。
世間との没交渉どころか、
必要とあらば、「権力」と命を賭して、
切り結ぶ気概を持ち、
かつ実行した人として
従来の「若冲」像を覆しました!!
☆若冲の名前の由来・・・老子四十五章からの引用。
☆交友関係・・・その当時の京都の「自由」を愛した交友関係
・・・「売茶翁」の周囲にまき散らした「自由」という名の咲く花や花粉の背景など。
☆若冲の絵の解説と新しく発見された絵の紹介。
など一読して、
江戸時代の京都の自由な絵画を堪能していただきたい1冊の本です。
文庫本で読みやすい本にしてあります本です。
「若冲」とは何者だったのだろうか?
宮内庁三の丸尚三蔵館出版、
伊藤若冲の「動植綵絵(どうしょくさいえ)」の画集は
2年前、「なるほど歴史塾」での勉強会旅行で、
旧江戸城を学ぶ時に訪れたときに購入してきたものです。
「動植綵絵(どうしょくさいえ)」は
狩野博幸さんの本でも書かれていますが、
数奇な運命により、天皇家に納められることになったものです。
明治の「廃仏毀釈」という
薩長の役人たちの文化政策の低級を表す文化破戒政策
により外国に売られんとする時、
時の住職の努力により日本に残ったものです。
文化財を守った人々がいた物語でもある
「若冲の絵」の後日談の一こまでもあります。
ですから、
司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」が司馬史観としてもてはやされていますが、
まったくもってまやかしの史観の一つではないでしょうか。
薩長の一部の考えの史観といのしし君は考えています。
いのしし君の「なるほど歴史塾」では
昨年の10月より一年かけて、
正岡子規の短歌に影響を与えた
天田愚庵の「巡礼日記」・・・日清戦争・前年の記録
を学んでいますが、
愚庵はその中で、
廃仏毀釈後の日本の姿を淡々と描いて、
日本の文化財が壊されているのを書いています。
一昨日、帰りは公園の薔薇の写真を
撮りながら歩いて来ました。
薔薇は素朴に歌う対象では
無いようで?
若くも無くゴージャスでもない
田舎人には難しいのですが?
それでも書かずにいられません。
ブログが薔薇だらけに
なりそうです。
若冲は最近人気がありますね。
江戸や幕末の研究に興味が出てきたので
私、年をとったのかなーと
思うこの頃です!
おはようございます。
コメントありがとうございます。
薔薇の写真はとてもきれいです。
「若冲」も花と鶏の絵が圧倒的です。
風景は少ないようです。
世界史的に見ましても
江戸時代は、
ヨーロッパでは戦争に明け暮れた時代に
約270年一つの政権が続きました。
なぜか、
興味をそそる時代です。
特に
私の時代の歴史教育では江戸時代は
一揆に明け暮れた暗い社会であるということを教わったものですから・・・・・
「浮世絵」や「そば文化」などが発達してきました
大衆文化の発達過程を学びたいと思います。