「100人村」から見えることのパンフレットと
「世界がもし100人の村だったら」の本です。
「100人村」から見えること
池田香代子先生特別講演会
・・・(財)いわき国際交流協会主催
平成22年8月28日(土)
いわき産業創造館(ラトブ)
講演内容は、
「100人村」から見えることから、
国際交流について考えると。
日本人にとっては苦手だが、
世界は生活文化の違いによる多民族社会であり、
多様であるが、
なおかつ緊張もあるが、
その流れに乗るのが、国際交流ではないかと。
現代社会では、
何一つ取っても国際関係抜きに考えられない社会
になっていますのでと
結論づけられました。
1)「世界がもし100人の村だったら」は
2001年12月に出ました。
ベストセラーになりましたので、
「100人村」基金を作り、
アフガニスタンで井戸を掘るなどの中村医師を始め、寄付をしてきた。
その中での秘話:
アフガン難民にとって冷たい日本になぜ来たのかの問いに
①日本のNGO・NPOは差別をしない(アフガン・ハザラの人々)
②危険がせまった時、踏みとどまってくれたのが日本のNGO・NPOだ。
→そういう勇敢な人たちの国に行ったら、国がだめだった?と、
(現在の日本では難民に対して冷たい国なのです。)
(政治難民なのに…)
残念な結果に・・・・・
このように、現在の若者たちは私たちの知らないところで、
親切で、勇敢な人びととして、世界各国で、頭の下がる行為をしていると。
「世界がもし100人の村だったら」の本は、
世界の人口を100人にしてしまったらどうなるのかという問いかけで
この本は生まれた。
チェーンメールとして…
インターネットの民話ではないのか?
最初に「成長の限界」「限界を超えて」を書いて、
環境問題に警鐘を鳴らしたアメリカの環境学者ドネラ・メドウズさんのコラムから
生まれた。
当初は世界の人口が1,000人だったらでしたと。
2)2冊目の本では、世界の貧富の差を考えた。
・・・子供に小学校に行ってもらうこと。
ネパールの例・・・学校に行きたい少女の願い
国連のWFP援助「学校給食プログラム」で、
学校に女子を行かせるようになった。
ネパールのハルワでは出席率8割で親に油を支給!!
国連のWFP援助「学校給食プログラム」とは
2015年までに飢餓人口を半減、
すべての子どが初等教育を修了できるようにする。
そして教育における男女格差を解消するという目標を掲げています。
3)3冊目では食糧問題を
日本は世界から輸入し、
カロリーベースで41%の自給率。
これから私たちが考えなければいけないこととして
地産地消=
・平和のために必要。
・食の安全安心・・・防腐剤・添加物の減少に
・家庭菜園への社会・・・21Cライフスタイルの一つ
自然エネルギー
・・・小規模型分散型エネルギー社会への転換
・発電=地場産業へ(小水力発電など)
※ こうすることにより社会を分厚くする社会になるのではと。
NPOを作り優先順位をつけて実行する社会へ。
また、
私たちが考えなければいけないこととして、
「安全な社会と日本」の例をあげられました。
日本では、犯罪の減少しているにもかかわらず、
安全なのに安心ではないという理屈?
統計を調べると
先進国の市民で安心なのは日本だけでは?
特に子供の犯罪は少ない!!
私たちはマスコミ情報をうのみにするのではなく
自分で調べる必要があるのではと。
「世界がもし100人の村だったら」から、
「世界には63億人の
人がいますが
もしそれを100人の村に縮めると
どうなるでしょう。
100人のうち
52人が女性です
48人が男性です」で始まります。
・・・「いろいろな人がいる
この村ではあなたと違う人を
理解すること相手をあるがままに
受け入れること
そしてなにより
そういうことを知ることが
とても大切です。」
「20人は栄養がじゅうぶんではなく
1人は死にそうなほどです
でも15人は太りすぎです」
「すべての富のうち
6人が59%をもっていて
みんなアメリカ合衆国の人です
74人が39%を
20人が、たったの2%を分けあっています」
「1年の間に、村では
1人が亡くなります
でも、1年に2人赤ちゃんが生まれるので
来年、村人は101人になります」
最後に
「もしもたくさんのわたし・たちが
この村を愛することを知ったなら
まだ間にあいます
人びとを引き裂いている非道な力から
この村を救えますきっと」
ぜひ、
まだ読んでない方は、
ご購入されて、全文を読んでみてください。
感覚でなく
数字に裏付けられたリアルな現実の姿を知ることになるでしょう。
それからあとはあなた自身で・・・・・
世界がもし100人の村だったら
池田香代子再話 C.ダグラス・ラミス対訳
マガジンハウス発行
本体838円です。