SS1-10 居飛車穴熊に藤井システム(15)

先手番の藤井システムはまずまずでした。後手が避けるには

85歩77角74歩を突けば、先手は急戦に備えて48玉しかなさそう。急戦には対応できるというのは前にやりましたね。後手はここから穴熊を目指します。33角37桂44歩15歩43金

先手が藤井システムのような形を目指すと、47銀22玉38金32金65歩12香

木村美濃にしてみました。25桂42角45歩

86歩同歩75歩に64歩を入れておくのが大事な手です。

これは後に後手の75角が王手にならないようにという意味合いです。64同歩44歩同銀45歩55銀56歩

銀を殺して先手有利のようですが、46歩同銀76歩88角86飛

87歩77歩成同角56飛

57銀同飛成同金73桂

この図で評価値は-51の互角です。48玉が戦場に近いから難しいのでしょう。戻って

この図から65歩22玉67銀32金56銀

左銀で腰掛け銀にする方がスマートなのですが。昨日見たような45歩を突く筋は、48玉としているのがプラスに働きます。例えば45歩同桂77角成同桂44銀64歩

これを手抜いて86歩が勝負になるとは思えません。簡単に先手有利です。

でも72飛と寄られると66角

82飛77角72飛66角・・・では千日手ですね。先手番では失敗です。66角とせずに攻めるしかないから、25桂24角45歩

75歩44歩同銀45歩76歩66角(33角で二枚替えも77歩成があって後手良し)33銀

駒得になるけれど46桂を打たれる傷もあるし、7筋も気になるから、67金が最善です。12香33桂成同桂44歩53金

この図で評価値は-139、難しい図です。25銀か、26銀～35歩同歩14歩同歩同香同香34歩の筋で攻めるのですが、後手から55桂を打てるので先手良しにはならないです。