名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-12 先手三間飛車に居飛車穴熊(8)

2024-08-05 | 基本定跡の研究

後手が94歩を突いた場合は

とりあえずこの図です。先手はまだ46歩を突いていないので、2手早く動けるのですが、74歩同歩65銀や、74歩同歩65桂はうまくいきません。なので45銀を選んで、後手は55歩と受けます。

65歩42金右48角31金

少し固め合って、74歩同歩56歩と仕掛けてみましょう。後手は83飛と受けて

74飛73飛同飛成同桂は自然です。34銀44角74歩56歩

73歩成77角成63と44銀51飛33銀引

23銀成は決め手にはならないようで、33同銀成同馬45桂24馬31飛成同銀53と

強く寄せに行きましょう。41金43と22銀打53歩57歩成

57同角同馬同金79飛33銀32歩22銀成同銀88角48歩

激しい攻防の進行例ですが、評価値は少しマイナスで、時々プラスになるのですが、ここまで進めてみると22角成や79角は先手が足りないようで、評価値は-426の後手有利です。先手の仕掛けは互角くらいなのですが、ちょっと後手に分があるようです。

途中のこの図で

74飛73飛同飛成同桂・・・というのはうまくいかなかったので、別の手段を考えましょう。

46歩32金寄34銀42角

ちょっと待つとこれくらいの形になりそう。ここで74飛には44銀です。

72飛成73飛は先手が損をします。ここで先手が76歩を打つというのがちょっとびっくりする好手です。飛交換に応じないというわけですね。後手は73桂が最善のようで、64歩同歩63歩

この図の評価値は0近辺の互角です。ちょっと先手を持ちたい気もします。

といううことで、後手が94歩を突いていても、先手は互角で戦えるのでしょう。

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