名南将棋大会ブログ 名古屋

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まずは将棋上達法則を見てください。

SS2-12 先手三間飛車に居飛車穴熊(11)

2024-08-08 | 基本定跡の研究

後手が44歩と止める形を調べましたが、44歩ではなくて44銀とされることもあるでしょう。

このほうが積極的です。58金左52金右75歩の時に55銀という手があって

先手はこの時の対応策がなければいけません。銀交換は69銀があるから指しにくく、45銀とかわします。66銀に

88角86歩76飛

西川先生は先手良しと書いているのですが、間違いでした。というのは57銀成には33角成しかなく、33同桂57金45桂

この図の評価値は-517、後手有利なのです。後手玉はちょっと乱れているのですが、金取りと87歩成が残っているので、先手がだめです。

戻って

88角ではなくて59角と引くと、84飛34銀24角、これは25銀33角34銀24角・・・千日手になりそう。

ゆえに角を引かず、34銀77銀成33銀成同桂77飛

角銀の総交換しかなさそうです。この図の評価値は+13の互角です。後手よしにはならず、穴熊にも組めなかったということで断念するのでしょう。

ということで最初の図に戻ります。

58金左52金右75歩に94歩59角84飛

先手はここで動くこともできますが、74歩同歩65銀に、後手は86歩同歩32銀

などと待機します。74銀には77歩同飛86歩

87歩84飛65銀88歩

71飛成87飛成77桂89歩成82歩

79と81歩成69と

この図の評価値は-573、西川先生は後手優勢としています。先手は左銀を出ていっても戦果がなかったということですね。

 

 

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