名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-13 32飛戦法(3)

2024-08-15 | 基本定跡の研究

この図で

22角成同銀65角74角

昨日は74同角を見ましたが、後手は互角以上です。先手としては43角成が優り、後手は47角成と馬を作り合います。

こういう時に馬で飛を取っても得ではないです。先手が有利になりそうなのは48飛で、(29馬は61馬同玉41飛成があるから) 46歩に38銀とするのが

結論的には先手の正解です。57馬68金48馬を、長岡先生は難しいとしているのですが、48同金が優り

この図の評価値は+76の互角です。先手の得は残っていますが、持ち歩がある1歩損で飛角交換でも馬があるという状態です。積極的に選ぶべき変化ではないと思うのですが。

さらに言えば、

57馬には58飛のほうが良く、

47歩成には同銀同馬53飛成72玉42歩

31金には61馬同玉63竜から詰みますね。先手優勢です。

1つ戻って

58同竜しかなく、同金左42金65馬

33銀には44歩同銀43角

先手有利になります。

また一つ戻って

31飛36飛28飛16角

これは28飛の詰めろになっているので、26飛成37銀15竜38角82銀

この図の評価値は+312で先手有利です。大きな差ではないようで、先手良しと見ておくのが良さそう。まあ先手を持つならば、この変化だけ知っておけば良いでしょう。

 

それはさておき

48飛46歩に47飛同歩成65角が解説されています。

31銀83角成72銀47馬となれば、馬2枚の先手有利です。後手は強く対応する必要があり、42飛同馬同金47角

先手の1歩得になりました。後手は代償が必要ですが、33角が良い手です。先手は香取りを受けにくいですが、98飛ではつまらないので46飛。

52金上44歩72玉65角で先手がうまく攻めたようですが、55飛がカウンターです。

21角成に57飛成が王手飛車。58桂しかなくて46竜同桂56飛

桂を取り返せば後手が良く、評価値は-634の後手有利です。長岡先生は例によって後手優勢と書きますが。

先手としては (有利が確定していない) 乱戦は避けたほうが良いのですが、後手としては知らずに32飛戦法は指せません。変化はまだまだ続きます。

 


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