名南将棋大会ブログ 名古屋

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まずは将棋上達法則を見てください。

SS2-12 先手三間飛車に居飛車穴熊(6)

2024-08-03 | 基本定跡の研究

後手が無理に動かない場合は

54歩76飛53銀77桂84飛

58金左51金右46歩31金56銀41金右47銀引

西川先生はダイヤモンド美濃に固めると。実はこの図に問題がありまして、AIによると42角65歩64歩

この図の評価値は-351の後手有利なのです。後手の穴熊は一応完成していて、先手は角を使えていません。56銀と戻って65歩同銀64銀

54銀75銀というのは先手の飛の活動範囲が狭いですから、64同銀同飛65銀84飛64歩

これは64同角としても後手有利ですし、33角63歩成66歩

67銀をねらわれるのも困ります。56銀には78銀 (飛の詰めろ) 65桂55歩

これはつぶれています。評価値は-414に悪化。

ということで

この47銀引は疑問手です。ただし後手が穴熊を固め続けた場合には

こんな図でしょうか。この図の評価値は-97の後手ペースです。ただし後手が仕掛けられる形ではないようで、86歩同歩74歩同歩86飛

という仕掛けを解説されているのですが、86同飛同角に87飛が好手です。

85歩同桂42角には73桂成

後手は歩切れで86歩などとはできません。73同桂同歩成79飛62と99飛成52と97角成81飛成

西川先生は先手優勢だと。評価値では+470のはっきり先手有利です。

とまあ、先手が良くなる順はあるものの、後手にはいろいろな指し方があり (紹介しないですが本にも書いてあります)、先手は別の手段を考えねばなりません。

 

 

コメント
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