名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-12 先手三間飛車に居飛車穴熊(15)

2024-08-12 | 基本定跡の研究

昨日の話の続きです。

52金右16歩が入った形で、56銀に55歩45銀84飛としたところ。ここで56歩に同歩と取ってもらえれば、先手もまあまあ指せるのですが、やはり24角は厄介です。

55歩33桂に54歩は利かず、56銀57角成

58飛同馬同金左42銀引

この図の評価値は0近辺の互角です。

では56歩同歩を入れないで (入らないので) 、単に58飛だと、これにも24角です。

銀の詰めろになっているので、65歩、後手は86歩同歩を入れたほうが良くて、33桂

55角32玉56銀86飛88歩

54銀77角85飛

というくらいのところで、評価値は-121の後手ペースです。52金右16歩の交換は後手にプラスに働きます。

なお後手の24角には、先手は65歩ではなくて26歩としても良く

33桂36銀35歩には25歩があるから銀は助かります。この図の評価値は0近辺の互角です。

また52金右に対して先手が16歩を突かないで56銀55歩45銀84飛とした形でも、58飛24角26歩

この図も評価値は0近辺の互角ですから、先手は突っ張らなくても大丈夫です。後手の55歩というのは、工夫の余地があるにせよ、あまり得ではないようです。

これで西川先生の、先手三間飛車に後手が居飛車穴熊にする形の検討を終えます。本のタイトルには「居飛車穴熊破り」とはあるのですが、どれも互角くらいでした。先手有利までは遠いです。

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