後手が44歩と止める形を調べましたが、44歩ではなくて44銀とされることもあるでしょう。
このほうが積極的です。58金左52金右75歩の時に55銀という手があって
先手はこの時の対応策がなければいけません。銀交換は69銀があるから指しにくく、45銀とかわします。66銀に
88角86歩76飛
西川先生は先手良しと書いているのですが、間違いでした。というのは57銀成には33角成しかなく、33同桂57金45桂
この図の評価値は-517、後手有利なのです。後手玉はちょっと乱れているのですが、金取りと87歩成が残っているので、先手がだめです。
戻って
88角ではなくて59角と引くと、84飛34銀24角、これは25銀33角34銀24角・・・千日手になりそう。
ゆえに角を引かず、34銀77銀成33銀成同桂77飛
角銀の総交換しかなさそうです。この図の評価値は+13の互角です。後手よしにはならず、穴熊にも組めなかったということで断念するのでしょう。
ということで最初の図に戻ります。
58金左52金右75歩に94歩59角84飛
先手はここで動くこともできますが、74歩同歩65銀に、後手は86歩同歩32銀
などと待機します。74銀には77歩同飛86歩
87歩84飛65銀88歩
71飛成87飛成77桂89歩成82歩
79と81歩成69と
この図の評価値は-573、西川先生は後手優勢としています。先手は左銀を出ていっても戦果がなかったということですね。
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