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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

第75回東海リーグ団体戦B級4R

2018-09-11 | 東海団体リーグ
記事が遅れましたが、8月12日は東海リーグ、B級の第4ラウンド、最終戦でした。

ここまでは4勝2敗で暫定5位、昇級は他力です。優勝はなさそうなので、まあ来期に上がればよいかと気楽に指していました。○×で一つ負けて、まあ楽しめればいいかと思っていました。その後○○でこの日は3勝1敗、トータル7勝3敗で3位に食い込んで昇級です。嬉しいような拍子抜けのような。

個人的に将棋の内容は不満ばかりで、新しい戦型にチャレンジしようと思っています。

来期はA級に戻って初回が抜け番、10/7、11/18、12/23です。


成績表

速報

個人成績

11月の予定

2018-09-11 | 名将会
11月の予定が決まりました。


第189回は
壱9月15日(土) R1750点以上
弐9月16日(日) R1750点以下


第190回は
壱9月30日(日) R1750点以上;10月は行いません。
弐10月6日(土) R1750点以下


第191回は
壱11月10日(土) R1750点以上
弐11月25日(日) R1750点以下


ご参加お待ちしております。

大山将棋問題集 20180911

2018-09-11 | 大山将棋研究
後手番大山先生の手を考えます。

第1問


方針のわかれるところですが、現代的な指し方でした。
A 34歩 B 34銀 C 86歩

第2問


手筋の反撃です。
A 73桂 B 55歩 C 85歩

第3問


これで有利です。
A 88銀 B 88歩成 C 46歩

第4問


手拍子に指さないで先を考えます。
A 57と B 37歩 C 48歩

第5問


ここに目が行くと手堅いです。
A 47と寄 B 27歩 C 55銀



大山将棋研究(1005);相居飛車力戦(田丸昇)

2018-09-11 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180911
平成元年11月、田丸昇先生と第15期棋王戦です。

田丸先生は27歩のままの右四間飛車をねらい

大山先生が居飛車を選択しました。珍しいです。

大山先生は雁木で

田丸先生は27歩型を生かした四手角ですが、雁木は4筋が手厚いので良い選択ではないです。

3筋の歩を交換しますが

34銀と出られて、3筋の位を取ることになりました。

大山先生は銀冠に。後手の陣形が今風ですね。30年前の将棋には見えないでしょう。流行は繰り返します。

田丸先生は2筋、4筋と歩を交換するのですが

継ぎ歩で十字飛車の筋にはまりました。

4筋で銀金の交換になり

両取りに金を打てば駒得ではありますが

歩切れになったので85歩を取るしかなくなりました。

87金を打たれ

79玉88歩同銀同金同飛、と頑張って受けますが飛車は交換してもらえません。

46同角は88歩成から飛車交換で49飛でしょうか。この46歩を取れず

と金を作られては先手不利です。

8筋を守って粘るのですが

と金で攻められて

29桂を失って もう一枚と金を作られます。

先手玉もしっかりしてきましたが、27歩から

飛車を捕獲されます。

56飛同銀24歩、これは取りにくいので銀を取ることになるのですが

後手玉を捕まえられるかどうか。

二枚換えの筋で迫りますが

ちょっと駒が足りません。

角を捨てて攻めますが

捕まえきれずここまで。

しばらく指していないとはいえ、力戦調ならば大山先生の相居飛車は手ごわいです。十字飛車の筋で一気に形勢が傾いてしまいました。86歩には同銀でどうなっていたかと思うのですが。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1989/11/22
手合割:平手  
先手:田丸昇7段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 4八銀(39)
4 4四歩(43)
5 4六歩(47)
6 3二銀(31)
7 4七銀(48)
8 4三銀(32)
9 6八玉(59)
10 8四歩(83)
11 7八玉(68)
12 8五歩(84)
13 7七角(88)
14 5四歩(53)
15 8八銀(79)
16 6二銀(71)
17 5八金(49)
18 5三銀(62)
19 6六歩(67)
20 3二金(41)
21 6七金(58)
22 4一玉(51)
23 3六歩(37)
24 7四歩(73)
25 5九角(77)
26 9四歩(93)
27 7七銀(88)
28 9五歩(94)
29 2六角(59)
30 5二金(61)
31 3五歩(36)
32 同 歩(34)
33 同 角(26)
34 3四銀(43)
35 2六角(35)
36 2四歩(23)
37 1六歩(17)
38 1四歩(13)
39 3五歩打
40 2三銀(34)
41 3六銀(47)
42 4三金(52)
43 3七角(26)
44 6四歩(63)
45 2六歩(27)
46 3三角(22)
47 5六歩(57)
48 3一玉(41)
49 2五歩(26)
50 同 歩(24)
51 同 銀(36)
52 2四歩打
53 3六銀(25)
54 2二玉(31)
55 4五歩(46)
56 同 歩(44)
57 同 銀(36)
58 8六歩(85)
59 同 歩(87)
60 8五歩打
61 4四歩打
62 同 金(43)
63 同 銀(45)
64 同 角(33)
65 2五歩打
66 同 歩(24)
67 2四歩打
68 同 銀(23)
69 3四金打
70 3三銀打
71 4四金(34)
72 同 銀(33)
73 8五歩(86)
74 同 飛(82)
75 7五歩(76)
76 8七金打
77 7九玉(78)
78 8八歩打
79 同 銀(77)
80 同 金(87)
81 同 飛(28)
82 8七歩打
83 2八飛(88)
84 4六歩打
85 4一角打
86 2三銀打
87 2六歩打
88 4七歩成(46)
89 2五歩(26)
90 3五銀(24)
91 5九角(37)
92 3三銀(44)
93 8六金打
94 8二飛(85)
95 6三角成(41)
96 6二銀(53)
97 6四馬(63)
98 7三銀(62)
99 5三馬(64)
100 4六銀(35)
101 7八玉(79)
102 3七歩打
103 8五歩打
104 3八歩成(37)
105 2六飛(28)
106 2九と(38)
107 4四歩打
108 4二歩打
109 2九飛(26)
110 3七歩打
111 8七玉(78)
112 5七と(47)
113 7六金(67)
114 7五歩(74)
115 同 金(76)
116 7四歩打
117 7六金(75)
118 5六と(57)
119 7八金(69)
120 3八歩成(37)
121 2六飛(29)
122 3七と(38)
123 5二歩打
124 2七歩打
125 3五歩打
126 2八歩成(27)
127 7七角(59)
128 5五銀(46)
129 6五歩(66)
130 2七と(28)
131 5六飛(26)
132 同 銀(55)
133 2四歩(25)
134 2九飛打
135 2三歩成(24)
136 同 玉(22)
137 2五歩打
138 2六と(27)
139 4三歩成(44)
140 同 金(32)
141 7一馬(53)
142 2五と(26)
143 4四歩打
144 同 銀(33)
145 同 馬(71)
146 同 金(43)
147 同 角(77)
148 3三歩打
149 7九歩打
150 1九飛成(29)
151 3三角成(44)
152 同 玉(23)
153 3四金打
154 3二玉(33)
155 5一歩成(52)
156 2三歩打
157 3一銀打
158 2四と(25)
159 投了
まで158手で後手の勝ち

20180911今日の一手(その752);玉を固めてから駒得へ

2018-09-11 | 今日の一手

20180911今日の一手

5月5日の名南将棋大会から、SさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
飛香と角銀の交換で竜を作られています。終盤ですからほぼ損得なしと見ておきます。
玉の堅さは後手玉のほうが堅いです。
先手の攻め駒は35角と持ち駒角銀桂で4枚。
後手の攻め駒は99竜と持ち駒桂香で3枚。

総合すれば互角です。

☆ 大局観として
形勢をよくするためには
駒得にする
玉を固めるあるいは後手玉を薄くする
の2つというか3つです。攻め駒はすでに4枚あるので増やすことの意味は小さいです。
駒得なら長期戦にするわけですから、
駒得をねらいつつ先手玉を固める
後手玉を攻略する
の2つだと考えるほうがすっきりします。どちらを考えるかは棋風次第でしょう。


× 実戦は34桂で詰めろ。

33銀と受けられて詰めろが続かないのですが、22銀同銀同桂成同玉77角66香

後手玉を薄くしつつ王手竜取りをかけましたが、王手で止められてしまいました。67歩79竜同玉44銀

桂香と角の交換では駒得とも言いにくいですし、先手玉がさらに薄くなってしまったのも痛いです。この図は後手が指しやすいでしょう。


△ 先に77角を打って

98竜88金99竜22銀42玉34桂51玉73歩成

49竜62と同金95角73歩74歩

後に95角と使えるのが大きく、先手の勝ち筋になります。

後手としてはやはり66香を打つのでしょう。

66同角同歩98金84桂


あるいは58玉99竜73歩成64飛79歩

どちらを選ぶべきかわかりませんが、形勢互角くらいです。


△ 88角だと少し違います。

66香58玉98竜73歩成64飛89銀

これなら少し先手が良いでしょう。

竜を切られて

88同金に64桂

65銀にも56桂が利くのでどう受けるべきか難しいです。後手ペースなのでしょう。


△か× 22銀だと

22同玉34桂12玉に62角成が詰めろ。でも33銀打

の図が難しいのです。52馬同金31飛も続くかどうか。35馬34銀同馬もあまり自信がありません。


○ 22歩だと

ちょっと遅いのですが小さな駒のほうがリスクが小さいです。22同玉に34桂ならば決まりそうです。後手は手抜きで64桂21歩成同玉34桂76桂59玉

33銀に22銀同銀同桂成同玉77角

今度は王手で止められないのですが、66香99角でも角が遊んでしまうから難しいです。

あるいは34桂32玉22角

詰めろ竜取りですが、33歩11角成44歩22銀

詰めろが続きますが、43玉~34玉で捕まえ切れるかどうかも難しいです。

先手としては76桂に57玉

のほうが正しいようです。33銀に22歩31玉(32玉には21角31玉62角成同金43角成)45桂

2手すきで迫っていきます。34銀62角成同金21飛42玉64角

これで詰みなのです。


× 53角打

もう一つ王手飛車の筋があります。53同金同角成42飛89金打

97に馬の利きがあるので99竜を捕獲できます。これは先手有利。

後手は42金として

飛車を捨てると62馬77角同玉79竜

67玉66金58玉78竜68歩57香以下寄せられて後手が有利でしょう。


○ 88銀としてから

98竜に53角打ち同金同角成42飛34桂

とするほうが確実です。飛車を取れば桂香と金銀の交換で駒得です。ただし後手の攻め駒も多いですから簡単ではないですが、次第に良くなるでしょう。


△ 62角成とすれば

すぐに飛車は取れますが、62同金88銀98竜34桂66角

これは互角の形勢です。


△か○ 73歩成61飛

を利かすことができます。(手抜きが怖ければ先に88銀98竜を入れるのですが)88銀98竜63歩

先手玉を固めつつ、ゆっくり駒得しながら攻めることができます。


△ 最後は75角

攻防の位置に打てます。22玉34桂33玉

で寄せきれるわけではなさそうなので

22玉に88銀98竜73歩成61飛63歩

75角22玉の交換を入れるかどうか、互いに得をしている感じです。


☆ まとめ

駒得は味が悪いと何度か書いていますが、この場合は王手竜取りあるいは王手飛車取りの順がいくつかあります。
結論から言えば99竜を相手に王手竜取りは効率が悪いのです。99角と取ったとしても角が遊んでしまいますから。
53角打のほうは有力なのですが、その前に88銀を打って守っておく方が良いです。駒得になったら長期戦をねらうのですから、自玉を固めるほうを優先します。

飛車を取るのなら角を使うよりも と金で取った方が良いわけで、88銀を打ってから73歩成61飛63歩で飛(か金)を取りに行きます。

駒得を狙うのではなく、34桂の筋で後手玉を寄せてしまおうと思ったら、寄せのセオリーで考えていきます。
75角22玉34桂では攻め駒不足
22銀同玉34桂も攻め駒不足になります。62角成もあるので寄りそうに見えるところなのですが。
ならば遅くなりますが22歩を考えて、21歩成同玉34桂33銀22歩というのが駒を節約した寄せ方でした。代わりに後手から64桂~76桂といった攻めを食らって危なくなるのですが、先手玉の広さを生かして余せました。