ここまでは4勝2敗で暫定5位、昇級は他力です。優勝はなさそうなので、まあ来期に上がればよいかと気楽に指していました。○×で一つ負けて、まあ楽しめればいいかと思っていました。その後○○でこの日は3勝1敗、トータル7勝3敗で3位に食い込んで昇級です。嬉しいような拍子抜けのような。
個人的に将棋の内容は不満ばかりで、新しい戦型にチャレンジしようと思っています。
来期はA級に戻って初回が抜け番、10/7、11/18、12/23です。
成績表

速報

個人成績

20180911今日の一手
5月5日の名南将棋大会から、SさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
飛香と角銀の交換で竜を作られています。終盤ですからほぼ損得なしと見ておきます。
玉の堅さは後手玉のほうが堅いです。
先手の攻め駒は35角と持ち駒角銀桂で4枚。
後手の攻め駒は99竜と持ち駒桂香で3枚。
総合すれば互角です。
☆ 大局観として
形勢をよくするためには
駒得にする
玉を固めるあるいは後手玉を薄くする
の2つというか3つです。攻め駒はすでに4枚あるので増やすことの意味は小さいです。
駒得なら長期戦にするわけですから、
駒得をねらいつつ先手玉を固める
後手玉を攻略する
の2つだと考えるほうがすっきりします。どちらを考えるかは棋風次第でしょう。
× 実戦は34桂で詰めろ。
33銀と受けられて詰めろが続かないのですが、22銀同銀同桂成同玉77角66香
後手玉を薄くしつつ王手竜取りをかけましたが、王手で止められてしまいました。67歩79竜同玉44銀
桂香と角の交換では駒得とも言いにくいですし、先手玉がさらに薄くなってしまったのも痛いです。この図は後手が指しやすいでしょう。
△ 先に77角を打って
98竜88金99竜22銀42玉34桂51玉73歩成
49竜62と同金95角73歩74歩
後に95角と使えるのが大きく、先手の勝ち筋になります。
後手としてはやはり66香を打つのでしょう。
66同角同歩98金84桂
あるいは58玉99竜73歩成64飛79歩
どちらを選ぶべきかわかりませんが、形勢互角くらいです。
△ 88角だと少し違います。
66香58玉98竜73歩成64飛89銀
これなら少し先手が良いでしょう。
竜を切られて
88同金に64桂
65銀にも56桂が利くのでどう受けるべきか難しいです。後手ペースなのでしょう。
△か× 22銀だと
22同玉34桂12玉に62角成が詰めろ。でも33銀打
の図が難しいのです。52馬同金31飛も続くかどうか。35馬34銀同馬もあまり自信がありません。
○ 22歩だと
ちょっと遅いのですが小さな駒のほうがリスクが小さいです。22同玉に34桂ならば決まりそうです。後手は手抜きで64桂21歩成同玉34桂76桂59玉
33銀に22銀同銀同桂成同玉77角
今度は王手で止められないのですが、66香99角でも角が遊んでしまうから難しいです。
あるいは34桂32玉22角
詰めろ竜取りですが、33歩11角成44歩22銀
詰めろが続きますが、43玉~34玉で捕まえ切れるかどうかも難しいです。
先手としては76桂に57玉
のほうが正しいようです。33銀に22歩31玉(32玉には21角31玉62角成同金43角成)45桂
2手すきで迫っていきます。34銀62角成同金21飛42玉64角
これで詰みなのです。
× 53角打
もう一つ王手飛車の筋があります。53同金同角成42飛89金打
97に馬の利きがあるので99竜を捕獲できます。これは先手有利。
後手は42金として
飛車を捨てると62馬77角同玉79竜
67玉66金58玉78竜68歩57香以下寄せられて後手が有利でしょう。
○ 88銀としてから
98竜に53角打ち同金同角成42飛34桂
とするほうが確実です。飛車を取れば桂香と金銀の交換で駒得です。ただし後手の攻め駒も多いですから簡単ではないですが、次第に良くなるでしょう。
△ 62角成とすれば
すぐに飛車は取れますが、62同金88銀98竜34桂66角
これは互角の形勢です。
△か○ 73歩成61飛
を利かすことができます。(手抜きが怖ければ先に88銀98竜を入れるのですが)88銀98竜63歩
先手玉を固めつつ、ゆっくり駒得しながら攻めることができます。
△ 最後は75角
攻防の位置に打てます。22玉34桂33玉
で寄せきれるわけではなさそうなので
22玉に88銀98竜73歩成61飛63歩
75角22玉の交換を入れるかどうか、互いに得をしている感じです。
☆ まとめ
駒得は味が悪いと何度か書いていますが、この場合は王手竜取りあるいは王手飛車取りの順がいくつかあります。
結論から言えば99竜を相手に王手竜取りは効率が悪いのです。99角と取ったとしても角が遊んでしまいますから。
53角打のほうは有力なのですが、その前に88銀を打って守っておく方が良いです。駒得になったら長期戦をねらうのですから、自玉を固めるほうを優先します。
飛車を取るのなら角を使うよりも と金で取った方が良いわけで、88銀を打ってから73歩成61飛63歩で飛(か金)を取りに行きます。
駒得を狙うのではなく、34桂の筋で後手玉を寄せてしまおうと思ったら、寄せのセオリーで考えていきます。
75角22玉34桂では攻め駒不足
22銀同玉34桂も攻め駒不足になります。62角成もあるので寄りそうに見えるところなのですが。
ならば遅くなりますが22歩を考えて、21歩成同玉34桂33銀22歩というのが駒を節約した寄せ方でした。代わりに後手から64桂~76桂といった攻めを食らって危なくなるのですが、先手玉の広さを生かして余せました。