第1問
先手の好きなようにやられているようですが。
A 63歩 B 62飛 C 55歩
第2問
軽くさばいていきます。
A 46歩 B 33桂 C 36歩
第3問
わかりやすくさばいていきます。
A 46歩 B 66歩 C 26飛
第4問
これが急所です。
A 88角成 B 33桂 C 66歩
20180909今日の一手
5月5日の名南将棋大会から、NさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手だけ成銀を作っていますからわずかに駒得です。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は66角44成銀で2枚。48飛も数えて良いでしょう。3枚近いです。
後手の攻め駒は22角と持ち駒銀で2枚。
総合すれば先手有利です。
☆ 大局観として
3つの要素で上回っていますが、駒得のところは銀→成銀ですからほとんど違いませんね。後手の27歩成も見えていますから駒得だというほどでもないです。
52金左とか51金左とか、後手玉は1手で先手玉と同等以上になります。
結局は28飛と24飛の違い、67金と41金の違い、66角と22角の違い、44成銀と持ち駒の銀の違い、ということになるのでしょう。先手のほうが働きが良いうちにポイントを稼いでおきたいです。
△か○ 実戦は25歩同飛37桂
1歩使って右桂を活用しました。これで攻め駒が増えればよくなるのですが65飛
後手の飛車が攻め駒になってしまいました。この図はいかにも危なさそうです。45桂と使ったら66飛同金57角
両取りというか飛金成銀取りです。53桂不成48角成41桂成66馬
駒損がひどすぎます。
先手としては65飛に53成銀
と入って66角41飛成
ならば指せていました。(66角は取らないほうが堅いです。)
△ 25歩を打たずに桂を跳ねる、17桂
のほうが後に27歩成~17と で取られる時に甘いので37桂よりも端桂のほうが優ります。27歩成25歩23飛34成銀
飛車を追ってみると飛角金取りになります。(66角41飛成で優勢。)
後手は27歩成が間に合わないので51金左
両取りの筋に備えるほうが良いですが、25歩23飛57角13角
これで難しい形勢です。
○ 55歩と突くと
66角と取られる変化が消えるとともに、25飛~65飛のほうも消えています。51金左25歩同飛17桂24飛25歩23飛34成銀
53飛43成銀55飛32成銀
というのが見えれば駒得になりそうです。
○ 34成銀
これも両取りで角もぶつかっています。41飛成は痛いので、51金左に22角成同飛
では悪くなくても失敗でしょう。
51金左には24成銀66角
66同金57角68飛同角成同金28飛69飛
ほぼ先手の角得ですから、自陣飛車で受けておきます。後手から58銀、59銀、27歩成などありますが、駒得で先手有利です。24成銀が気に入らないのですが、駒得を目指せば遊び駒ができるものです。
○ 33成銀だと
角金の両取りです。33同桂41飛成27歩成64歩
52銀32竜38と63歩成同銀左64歩同銀63金
先手の位取りが生きて、寄せ合いは明確に勝てそうです。
後手の変化は33同角で
33同角成同桂41飛成52銀11竜
銀と金香の交換+竜で駒得、玉の堅さは同等でも攻め駒4枚ですから優勢でしょう。44角~62香が厳しい筋です。
△ 23歩を打てば少し変わります。
23同飛33成銀同桂41飛成
どこかで52銀を打たれた時に32竜が飛車取りになるので先手が得をする変化です。
33成銀を同角のほうが難しく
33同角成同飛41飛成32角
で粘られるかもしれません。先手が悪くはないです。
△ 53成銀だと
66角41飛成
は先手優勢です。
51金左に57角
後手から46歩が手筋で結構難しいですが、先手が指せているはずです。
△ 54成銀でも
同じようなものです。違いは42歩57角35歩
が成銀取りになります。ちょっと厄介ですが、43歩と合わせて同歩同飛成
としておけば先手が指せます。
△ 他には57角は46歩
46同飛に51金左
46同角のほうも25飛54成銀42歩37桂65飛28歩
先手の模様が良いけれどはっきりよしでもない感じです。
△か× 75角は
51金左53角成27歩成
では不満です。
☆ まとめ
実戦の25歩同飛37桂というのはいかにも気持ちの良い手順でしたが65飛
こういう角が質駒になる形は避けたいです。(実は54成銀で指せますが。)
攻め駒を増やす(29桂を攻め駒にする)筋のよさそうな手がうまくなければなにか考えねばなりません。
成銀を捨てて41飛成というのが飛と成銀をさばく筋でした。34成銀、33成銀、53成銀、64成銀、と候補がありますが、34成銀で駒得を目指すか、33成銀でさばいて寄せ合いにするか、というのは棋風次第です。少し読んでみると違いがわかるでしょう。
他の工夫は23歩や17桂や55歩。これらは自然な感じでもないので読んでみるしかないですね。うまくいくものもうまくいかないものもあります。